Provision 1 Lesson 8 “Legendary Speech in Rio”
Part 1
こんにちは,私は,環境子供機關を代弁してお話するセヴァーン・スズキです。私達は,カナダ出身 の 12 歳と 13 歳の子供たちからなるグループで,現状を変えようとしています。私達は自分で旅費を調 達して,皆さん大人たちが皆さんのやり方を変えなければならいということを告げるためにはるばる 6 千マイル旅してきました。
私は将来の全ての世代の声を代弁するためにここにいます。そして,世界中の全てのお腹をすかせた 子供達の声を代弁するためにここにいます。私は,どこにも行き場ないために,この地球上で死にかけ ている何百万人もの動物たちの声を代弁するためにここにいます。
オゾンホールのせいで私達は,外に出て日光を浴びるのが怖いです。私は,大気中にどんな化学物質 が含まれているかが分からないため,空気を吸い込むのが怖いです。
私は,数年前,体中を癌で侵された魚を見つけるまで,お父さんと一緒にヴァンクーヴァーで釣りに 出かけたものでした。今私達は毎日動植物が絶滅しつつあると聞きます。絶滅するということは,永久 に姿が消えるということなのです。
Part 2
私は,子供に過ぎません。だから全ての解決策があるわけではありませんが,皆さんもまた解決策を 持つわけではないことに気づいて欲しいと思います。皆さんはどのようにオゾンホールを修復したら良 いのか分かりません。それに,一度死んでしまった川にどのようにして鮭を呼び戻したらよいのか分か りません。もし,皆さんに修復方法が分からないのなら,壊すのは止めてください。
私は子供に過ぎませんが,私達は皆 30 万種類の生物種からなる家族の一部であることを承知していま す。そして,私達は皆同じ空気,水,大地を共有しています。国境線や政府があるからといって,その ことは変わりません。私は,子供に過ぎませんが,私達は皆この巨大な家族に属しており,たった一つ の目的のため一丸となって行動しなければなりません。
私は起こっていますが,自制心は失っていません。私は怯えていますが,世界に向かって私がどのよ うに感じるかを述べることが怖くはありません。
私の国では,大変多くの無駄遣いをしています。私達はものを買っては捨てて買っては捨てています 。 けれども,北方の国々(先進国)は,貧しい国々と分かちあおうとはしません。私達は十分過ぎるものを 持つのに,私達は私達の富の一部を失うことを恐れ,分かち合うことを恐れます。
Part 3
2日前,ここブラジルで,私達は路上生活を送る何人かの子供たちと一緒に時間を過ごした時, ショックを受けました。ある少年が私に,このように言いました。『もし僕が金持ちなら,僕は全ての ストリートチルドレンに食料,衣服,機械,住居,そして愛を与えるでしょうに。』何も持たない路上 生活を送る子供が進んで分かちあおうとしているのに,あらゆるものを持つ私達はどうしてあれほどま でに欲張りなのでしょうか。私はこうした子供たちは私と同年齢であり,生まれてくる場所によって大 きな違いが生じるということを考えるのを止められません。ひょっとした私だってリオのファヴェラ地 区に暮らす子供たちの一人であるか,ソマリアで飢えている子供や中東の戦争の被害者であるかもしれ ないのです。私は子供に過ぎませんが,戦争に費やされるお金の全てがもし貧困に終止符を打ち,環境
Provision 1 Lesson 8 “Legendary Speech in Rio”
問題に対する答えを見つけることに支出されれば,この地球はなんと素晴らしい場所になることでしょ うか。皆さん方大人は,この世での振る舞い方を教えてくれます。皆さん方は,私達に以下のことを教 えてくれます。
『他人と争ってはいけない。』
『問題を解決しなさい。』
『他人を尊重しなさい。』
『他の生き物を傷つけてはいけない。』
『分かちあいなさい。欲張りはだめ。』
皆さんのせいで私は夜になると泣けてしまいます。皆さんは私達を愛してると言いますが,私は皆さ んに反論します。『どうか皆さんの言行を一致させてください(皆さんの行動が皆さんの言葉を反映する ようにしてください)。』
ご拝聴ありがとうございました。(1992 年 6 月セヴァーン・スズキの講演からの抜粋)
Part 4
セヴァーンの 6 分に及ぶ演説の後,世界の指導者は立ち上がって拍手喝采しました。彼女の演説は, 人々を大いに感動させました。彼らの中には涙ぐむ人もいました。その幼い少女の言葉が奇跡を起こし ました。
彼女がリオで行った演説で,セヴァーンは,大人たちに行動を変えるように求めました。それ以来, 彼女は,世界の多くの場所での講演を含む環境のための様々な活動を行って来ました。彼女は行く先々 で,人々に彼らが世界を変えることができるということを認識するよう働きかけてきました。彼女は, 日常生活において小さなこと,つまり,自然の中に飛び出すとか,ただ公園に出かけてなぜ自然が大切 なのかについて考えることなどを行うよう提言しています。
彼女は今では,すべての世代に向かって地球規模の家族の一員としてこの地球のために何らかの行動 を起こし,地球を再び私達の住処にするよう訴えかけています。