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函館市立地適正化計画(概要版)

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(1)

函館市立地適正化計画

【概要版】

平成30年3月

(2)

- 目

次 -

序章

立地適正化計画制度の概要

1 立 地 適 正 化 計 画 と は ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

2 立 地 適 正 化 計 画 に 定 め る 事 項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

第1章

計画策定の必要性等

1 - 1 立 地 適 正 化 計 画 策 定 の 必 要 性 ・・・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・1 1 - 2 計 画 の 位 置 付 け ・ ・ ・ ・・・・・・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・1 1 - 3 計 画 の 対 象 区 域 ・ ・ ・・・・・・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・1 1 - 4 計 画 の 期 間 ・ ・ ・ ・・・・・・・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・1

第 2 章

都市構造の現状と課題

2 - 1 人 口 の 動 向 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 2 - 2 土 地 利 用 の 動 向 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 2 - 3 生 活 利 便 施 設 の 立 地 状 況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 2 - 4 公 共 交 通 の 利 用 者 の 動 向 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 2 - 5 経 済 活 動 の 動 向 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 2 - 6 市 の 財 政 状 況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 2 - 7 自 然 災 害 区 域 の 状 況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 2 - 8 都 市 構 造 の 評 価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 2 - 9 都 市 構 造 上 の 課 題 ・ ・ ・・・・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・5

第 3 章

市民のまちづくりに関する意識

3-1 市民アンケート調査の結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5

第 4 章

立地適正化計画

4 - 1 立 地 の 適 正 化 に 関 す る 基 本 的 な 方 針 ・ ・ ・・・ ・ ・・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・6 4 - 2 居 住 誘 導 区 域 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・・・・・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・7 4 - 3 都 市 機 能 誘 導 区 域 ・ ・ ・ ・ ・ ・・・・・・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・7 4 - 4 公 共 交 通 ネ ッ ト ワ ー ク ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・8

第 5 章

計画の評価

5 - 1 評 価 指 標 と 目 標 値 ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・9

第 6 章

届出制度

(3)

序章

立地適正化計画制度の概要

我が国の都市における今後のまちづくりは,人口の急激な減少と高齢化を背景として,高齢者や子育て世代

にとって安心できる,健康で快適な生活環境や,財政面および経済面において持続可能な都市経営を実現する

ため,医療・福祉・商業施設などの都市機能の集約・再編等によるコンパクトシティの推進と地域交通ネット

ワークの再構築等による「コンパクトシティ・プラス・ネットワーク」の考えでまちづくりを進めていくこと

が重要となっています。

「立地適正化計画」は,その実現に向けて,2014(平成26)年8月の都市再生特別措置法の一部改正に

より創設された制度で,医療・福祉・商業施設や住宅の立地に焦点が当てられる一方,人口が減少に転じ,民

間の投資意欲が弱くなるなかで,将来の都市像を明示し,財政・ 融・税制等の経済的インセンティブにより,

コンパクトなまちづくりへと誘導していくための計画として,市町村が策定することができる計画です。

立地適正化計画については,計画に記載すべき事項が以下のとおり定められています。

① 立地適正化計画の区域

② 住宅および都市機能増進施設

の立地の

適正化に関する基本的な方針

③ 都市の居住者の居住を誘導すべき区域

(居住誘導区域)

④ 都市機能増進施設の立地を誘導すべき

区域(都市機能誘導区域)

⑤ 都市機能誘導区域ごとに立地を誘導

すべき都市機能増進施設(誘導施設)

⑥ 居住の誘導や誘導施設の立地を誘導

するために市町村が講ずべき施策

※ 都市機能増進施設:医療・福祉・商業・教育文化・行政な ど都市の居住者の共同の福祉または利便のため必要な施設

第1章

計画策定の必要性等

本市は,現状では市街地全体に各種機能が立地し生活の利

便性が高いコンパクトな市街地を形成していますが,人口や

世帯数の減少などにより空家や空地が増加してきている状

況にあります。

また,総人口は 2040 年には約 17 万 5 千人となり,そ

のうち高齢者が4 割以上,15歳未満は1割未満となるな

ど,人口減少と少子高齢化が急速に進展するものと見込まれ

ています。

このように,人口減少や少子高齢化が急速に進むなかでは,

医療・福祉・商業・教育文化など市民生活を支える生活利便

施設や公共交通の維持が困難となるほか,公共サービスの効

率の低下も懸念されます。

こうした課題に対応するため,一定のエリアへの生活利便

施設や居住の誘導を進めていく計画として,立地適正化計画

を策定する必要があります。

出典:国土交通省資料をもとに作成

本計画は,「函館市都市計画マス ープラン」の一

部として,「函館市基本構想」や北海道が定める「都

市計画区域の整備、開発及び保全の方針」のほか,公

共交通や住宅,商業,福祉等のまちづくりに関する関

連計画等と連携を図りながら取組を進めます。

1-2

計画の位置付け

計画期間は,2018 年から「函館市都市計画マス

ープラン」の目標年次である 2030 年までの 13

年間とし,概ね 5 年毎に目標値の達成状況等を検証

し,必要に応じて見直しを行います。

1-3

計画の対象区域

計画対象区域は,函館市,北斗市および七飯町の

行 政 区 域 の 一 部 に 定 め ら れ て い る 函 館 圏 都 市 計 画

区域のうち,函館市の都市計画区域内とします。

1-4

計画の期間

1-1

立地適正化計画策定の必要性

立地適正化計画とは

(4)

- 2 -

総人口が減少するなかで,特に生産年齢人口が大幅に減少し,高齢者の割合が高くなると見込まれています。 ⇒人口減少・高齢化の進展により,生活サービス機能の低下や地域コミュニティの衰退が懸念されます。

新市街地への人口移動や人口減少・高齢化などに伴い, 西部地区などの旧函館市の市街地で空家の割合が高く なっています。

⇒市街地の安全性の低下や周辺の生活環境への影響が 懸念されます。

医療,子育て支援,高齢者介護,商業などの生活利便施設は,いずれも現況では徒歩圏内にあり利便性が 高い状況にありますが,将来的に利用圏人口の減少が予想されます。

⇒商業施設をはじめ市民生活に必要とされる施設の存続が困難になることが懸念されます。

第 2 章

都市構造の現状と課題

279 266 246 228 210 192 175 158 142 127 113 80 100 120 140 160 180 200 220 240 260 280 300

2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060

(千人)

30,480 16,982 13,501 7,782 171,841 113,700 88,027 54,251 76,806 86,371

79,689 73,243 51,001

0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 180,000

2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060

年少人口(0~14歳) 生産年齢人口(15~64歳) 老年人口(65歳~)

(人)

(6.88%) (45.12%) (48.00%) (8.07%) (37.88%) (54.05%) (10.92%) (27.52%) (61.56%) (50.37%) (41.91%) (7.72%)

図 1 総人口の予測

出典:函館市空家等対策計画

図 3 医療施設(内科・外科)の分布状況と人口カバー率 図 4 商業施設の分布状況と人口カバー率

2-1

人口の動向

2-2

土地利用の動向

表 1 地区別の空家率および空家密度

2-3

生活利便施設の立地状況

図 2 年齢3区分別人口の予測

市街化区域内人口の

約 93%(約 23.1 万人)をカバー

市街化区域内人口の

約 86%(約 21.5 万人)をカバー 住宅数

(戸)

空家数

(戸)

空家率

(%)

敷地面積

(ha )

住宅密度

(戸/ ha ) 空家密度

(戸/ ha )

西部地区 1 4 ,5 4 9 5 ,0 5 8 3 4 .8 1 8 4 7 9 2 7 .5

中央部地区 3 0 ,4 2 1 5 ,1 1 3 1 6 .8 4 2 2 7 2 1 2 .1

東央部地区 2 7 ,5 1 3 5 ,2 4 1 1 9 6 0 2 4 6 8 .7

北東部地区 4 7 ,9 2 9 6 ,3 9 8 1 3 .3 7 7 4 6 2 8 .2

北部地区 1 2 ,0 4 2 3 8 2 3 .2 2 1 3 5 6 1 .8

東部地区 5 ,9 0 0 1 ,1 9 0 2 0 .2 3 5 6 1 6 3 .3

函館市全域 1 3 8 ,3 5 4 2 3 ,3 8 2 1 6 .9 2 ,5 5 1 5 4 9 .2

空家率 空家密度

(5)

公共交通機関の乗降場所は現況では徒歩圏内に設置さ

れ,利便性が高い状況となっていますが,利用者数は大幅

に減少しているとともに,将来的には利用圏人口の減少が

予想されます。

⇒路線の維持が困難となり,高齢者等をはじめとし た市民の生活に必要な移動手段の確保への影響が 懸念されます。

事業所数・従業者数の大幅な減少にあわせて年間販売額も減少しており,厳しい経営環境のもとで地域経

済の規模が縮小しています。

⇒人口減少により販売額の減少が続くと事業所や売場面積も減少し,地域経済への影響に加え,商業業務拠 点などの商店街を中心とする地域コミュニティの衰退や賑わいの低下も懸念されます。

人 口 減 少 や 経 済 活 動 の 低 下 に よ り 土 地 需 要 も 相 対 的 に 低 下

し,地価の下落や空地の増加の一因になっていることがうかが

えます。

⇒さらなる人口減少により地価下落や空地・空家が増加し,

地域経済の衰退や生活環境への影響が懸念されます。

出典:函館市統計書

10,167

5,278 24,594

7,169 34,761

12,447

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000

1986 1990 1995 2000 2005 2010 2015 路面電車 路線バス 合計 (千人)

図 5 路面電車・路線バス利用者数の推移

図 6 公共交通網の人口カバー率

3,877 3,663

3,473 3,281 3,091

2,111 2,030 21,119 21,562 21,295

20,047 19,134

13,381 14,462

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000

1997 1999 2002 2004 2007 2012 2014

(人

事業所数 従業者数

図 8 小売業の年間販売額・売場面積 図 7 小売業の事業所数・従業者数

2005 年

(平成 17 年)

2015 年

(平成 27 年)

住宅地 60,100 40,300

商業地 96,800 67,600

全用途 70,900 51,900

2-4

公共交通の利用者の動向

2-5

経済活動の動向

出典:商業統計(H9~19,26),経済センサス(H24)

出典:商業統計(H9~19,26),経済センサス(H24)

出典:国土数値情報(地価公示) 市街化区域内人口の

約 90%(約 22.4 万人)をカバー

(6)

- 4 - 自主財源が少なく,福祉等に支

出 さ れ る 扶 助 費 の 割 合 が 高 く な

っています。また,公共施設等の

更新経費が増大していきます。

⇒人口減少に伴う市税等の自主

財源の減少や,公共施設等の

更新経費の増大による財政力

の低下が懸念されます。

土 災 害 の 恐 れ が あ る 区 域 や 津

波浸水予測範囲,洪水浸水想定区域

は 市 街 化 区 域 の 広 い 範 囲 に 及 ん で

います。

⇒自然災害の恐れがある区域に

も,将来的に一定の居住人口

が見込まれます。

本市の都市構造について,評価分野ごとの各指標を偏差値にして,人口規模が類似する他都市の平均

と比較した結果は以下のとおりです。

出典:函館市津波ハザードマップ (平成 28 年 3 月 31 日作成)

0 5 0 1 00 1 50 2 00 2 50 3 00 3 50 2 0 1 0 2 0 1 2 2 0 1 4 2 0 1 6 2 0 1 8 2 0 2 0 2 0 2 2 2 0 2 4 2 0 2 6 2 0 2 8 2 0 3 0 2 0 3 2 2 0 3 4 2 0 3 6 2 0 3 8 2 0 4 0 2 0 4 2 2 0 4 4 2 0 4 6 2 0 4 8 2 0 5 0 2 0 5 2 2 0 5 4

更新経費( 実績) 公共施設( 見込み) インフラ施設( 見込み) 過去5年間の平均 今後40年間の平均

40年間の更新経費総額 約9,057億円

過去5年間の平均 約1 5 5 億円

億円

1 年あたりの更新経費 約227億円

図 9 市税の内訳 図 10 公共施設等の更新経費の見込み

図 11 津波浸水予測範囲図

2-6

市の財政状況

出典:函館市公共施設等総合管理計画

2-7

自然災害区域の状況

2-8

都市構造の評価

0 10 20 30 40 50 60 70

80 居住を誘導する区域における人口密度

徒歩圏人口カバー率(医療) 徒歩圏人口カバー率(福祉)

徒歩圏人口カバー率(商業)

基幹的公共交通路線徒歩圏人口カバー率

公共交通利便性の高いエリアに存する住宅の割合

利用圏平均人口密度(医療)

利用圏平均人口密度(福祉)

利用圏平均人口密度(商業) 市⺠⼀人当たりの⾃動車⾛⾏台キロ

公共交通沿線地域の人口密度 高齢者徒歩圏に医療機関がない住宅の割合

高齢者福祉施設の1km圏域高齢人口カバー率 保育所等の徒歩圏0〜5歳人口カバー率

歩道整備率 市⺠⼀万人当たりの交通事故死亡者数

公園緑地の徒歩圏人口カバー率 高齢者徒歩圏に公園がない住宅の割合

最寄り緊急避難所までの平均距離

空き家率

従業人口密度 従業者⼀人当たり第三次産業売上高

都市全域の小売商業 床面積当たりの売上高 都市機能を誘導する区域 における小売商業床効率 平均住宅宅地価格 市⺠⼀人当たりの歳出額

財政力指数 市街化調整区域における開発許可面積の 市街化区域等における開発面積に対する割合

市⺠⼀人当たりの税収額

市⺠⼀人当たりの⾃動車CO2排出量 日常生活サービスの徒歩圏充足率 エネルギー・低炭素

行政運営

地域経済

安全・安心

健康・福祉 生活利便性

凡例: 函館市 30万人都市平均(偏差値50) 偏差値50未満の指標 ※数値が低いほど偏差値が高くなる指標

(都市構造の評価に関するハンドブック(平成 26 年 8 月国土交通省都市局都市計画課)を参考に作成) 図 12 都市構造評価指標のレーダーチャート

個⼈市⺠税

112 35%

法⼈市⺠税

25 8%

固定資産税

126 39%

都市計画税

24 8%

軽自動車税・入湯税

7

2% たばこ税

25 8%

(単位:億円)

平成28年度

決算額

319億円

(7)

都市構造の現状分析結果から,今後のまちづくりを進めていくうえでの課題は以下のとおりです。

今後のまちづくりに関する市民アンケート調査の結果,「交通利便性の高いエリアに生活利便施設を集約し

て,便利で住みやすい生活環境を実現すべき」との意見が全体の約 7 割を占めています。

第 3 章

市民のまちづくりに関する意識

図 13 函館市の現状と課題

2-9

都市構造上の課題

1.人口密度と生活サービス機能の維持・充実

○ 人口減 少や高 齢化の さら なる進 展が見 込ま れる市 街地に つい ては, 安心 ・安全 な生活 環境 や徒歩 圏内 における生活サービス等が持続的に 確保さ れるよ う,居 住機能 や都市 機能の 集約化 が必要

3.公共交通の維持・確保

○ 今後の 高齢社 会にお いて も,市 民の移 動手 段が確 保され るよ う,公 共交 通を軸 とした コン パクト なま ちづくりを推進するため,持続可能 な公共 交通網 を構築 するこ とが必 要

2.行政コストの低減

○ 労働人 口の減 少等に より 財政力 が低下 した 状況に おいて も, 持続可 能な 行政運 営が可 能と なるよ う, 類似公共施設の集約化や生活インフ ラの維 持管理 費縮減 など, 行政コ ストの 低減が 必要

今後のまちづくりの主な課題

都市構造の現状

人口 人口減少,高齢化の進展により,生活サービス機能の低下や地域コミュニティの衰退が懸念される

土地利用 空家の増加により,市街地の安全性の低下や周辺の生活環境への影響が懸念される

生活利便施設 利用圏人口の減少により,商業施設等の存続が困難になることが懸念される

公共交通 利用者数の減少により,路線の維持が困難となり,市民生活に必要な移動手段の確保への影響が懸念される

経済 人口減少や地価下落,空地の増加により,地域経済への影響や賑わいの低下などが懸念される

市の財政 人口減少に伴う市税等の自主財源の減少や,公共施設等の更新経費の増大による財政力の低下が懸念される

自然災害 自然災害の恐れがある区域にも,将来的に一定の居住人口が見込まれる

(8)

- 6 -

■立地適正化によって目指す都市像

今後の人口減少や少子高齢化が進む状況のな

かでも持続可能な都市経営ができるまちづくり

を進めていくため,本計画に基づく居住や都市

機能の立地の適正化により目指す都市像を「将

来にわたって豊かで快適な『歩いて暮らせるコ

ンパクトなまち』」とします。

■今後のまちづくりの方向性

立地適正化によって目指す都市像の実現に向けた今後のまちづくりについては,「函館市都市計画マス ー

プラン」における土地利用の方針を基本に,「函館市地域公共交通網形成計画」における公共交通の方向性や,

今後のまちづくりに関する市民の意識を踏まえ,各種都市機能が集積しているものの,人口密度の低下が懸念

される「外環状線(産業道路)沿道から南側の区域」に居住機能・都市機能の集約化を進めます。

■実現に向けた施策の方向性

立地適正化によって目指す都市像の実現に向けた施策の方向性について,以下のとおり設定します。

第 4 章

立地適正化計画

4-1

立地の適正化に関する基本的な方針

将来にわたって 豊かで快適な

「歩いて暮らせるコンパクトなまち」

一定のエリアに居住機能と都市機能が集約し,徒歩や公共交通の

利用により,生活サービスの提供が受けられるコンパクトなまち 効率的・効果的な行政運営により

安心して住み続けられる

様々な都市機能が充実し

(9)

●設定方針

居 住 誘 導 区 域 内 に お い て 一 定 程 度 の 都 市 機 能 が 充 実 し て い る 商 業 系 用 途 地 域 に 指 定 さ れ て い る 区

域や,中心市街地活性化基本計画に基づく中心市街 地の区域を基本に設定します。

●都市機能誘導に関する施策

① 民間事業者による誘導施設の整備に対する支援

② 公共施設の統合等による誘導施設の整備の推進 ③ 都市機能集積の基盤となる市街地整備の推進

④ 公的不動産の有効活用による誘導施設の整備の促進 ⑤ 中心市街地活性化事業の推進

⑥ 土地・不動産の流通円滑化の支援(再掲) ●設定方針

函館市都市計画マス ープランの土地利用方針に おいて位置づけられている「外環状線(産業道路)沿

道から南側の区域で,中密度の一般住宅地と高密度の 高度利用住宅地」を基本とした区域に設定します。

●居住誘導に関する施策

① 函館山山麓地域における住宅市街地の再生 ② 公的不動産の有効活用による宅地・住宅の供給促進

③ 空家の利活用の促進 ④ 街なかへの居住促進

⑤ 美しい町並みの形成によるまちの魅力向上 ⑥ 土地・不動産の流通円滑化の支援

4-3

都市機能誘導区域

4-2

居住誘導区域

※上記の設定方針で対象とした居住誘導区域のうち,以下に掲げる区域については,居住に適さない区域として除外します。

①住宅の立地を制限している区域(工業専用地域,住宅建築規制のある特別用途地区・地区計画の区域,臨港地区,保安林の区域,函館公園,五稜郭公園,千代台公園) ②主に工業の業務の利便の増進を図る区域(工業地域)

③災害リスクの高い区域(土 災害特別警戒区域,急傾斜地崩壊危険区域)

図 14 居住誘導区域・都市機能誘導区域

表 3 居住誘導区域・都市機能誘導区域面積表

面 積 ( 参 考 ) H 2 2 人 口

1 4 ,3 1 8 ha 2 6 万5 千人

4 ,7 8 8 ha 2 4 万9 千人

2 ,6 7 9 ha

1 5 万9 千人

都市機能誘導区域

6 4 3 ha

3 万5 千人 都市計画区域

市街化区域

居住誘導区域

(10)

- 8 -

都市の居住者の共同の福祉や利便に資する医療,福祉,商業などの都市機能を増進する施設について

は,自宅周辺のかかりつけ医院や食品スーパー,コンビニなどといった「身近な都市機能増進施設

※ 1

」 と,一定の検査や手術など高度な医療を受けることのできる中・大規模病院,多種多様な商品を取り扱

い,飲食店やイベントスペースなどを複合する大型商業施設などといった「高次の都市機能増進施設」 の 2 つに大きく分けられます。

このうち「高次の都市機能増進施設」については,都市機能誘導区域内での立地が望ましいことから, これらの施設を都市再生特別措置法に基づく「誘導施設」として,それぞれの地区特性や施設の充足状

況などを勘案しながら配置するものとします。

また、「身近な都市機能増進施設」については,日常生活圏ごとに必要な施設であるため,特定の区

域に集約せず,計画対象区域全域に配置するものとします。

※1:身近な都市機能

増進施設

医療:かかりつけ医院・医療モール等 福祉:子育て支援施設,高齢者福祉施設

商業:食料・日用品店舗 融:銀行・郵便局等 教育:小学校・中学校

都市機能誘導区域における「高次の都市機能増進施設」については,現状概ね充足している状況にあり ますが,今後の人口減少のなかにあってもこれらの施設を維持していくことを基本に,立地が必要な「誘

導施設」を設定します。

※1:国・道の行政施設:税務署や北海道渡島総合振興局などが該当します。

※2:地域医療を支援する施設:かかりつけ医院等が共同で利用する医療機器を備えた健診検査セン ー,夜間の初期救急医療を行う施設などが該当します。

※3:大規模集客施設:延べ床面積1万㎡を超える大規模な店舗や映画館,劇場などが該当します。

※4:各種都市機能複合施設:商業,福祉,文化・交流,教育などの機能を複合的に提供することができる施設で,市民のほか観光客等も含めた利用と交流により,

まちの賑わいの創出に寄与する施設などが該当します。

※5:高等教育施設:専門学校のほか,短期大学や大学などが該当します。

※6:現在立地していない施設

●:都市再生特別措置法に基づく「誘導施設」 表 4 都市機能誘導区域ごとの誘導施設の設定

●公共交通ネットワークの考え方

本市における公共交通ネットワークについては,「函館市地域公共交通網形成計画」に基づき,各種取 組を推進していることから,本計画における公共交通ネットワークの考え方についても同様とします。

●公共交通ネットワークに関する施策

「函館市地域公共交通網形成計画」に掲げるものと同様とします。

4-4

公共交通ネットワーク

区分 誘導施設 中心市街地地区 美原地区 湯川地区 十字街地区

市役所本庁舎 ●

市役所の支所等 ● ● ●

国・道の行政施設

※1

● ●

中・大規模の病院(一般病床100床以上) ● ● ●  ●

※6

地域医療を支援する施設

※2

福祉 福祉セン ー等 ● ● ●  ●

※6

商業 大規模集客施設

※3

● ● ●

文化(音楽)施設 ● ● ● ●

コンベンション施設 ● ● ● ●

美術館・図書館(地区図書室等を除く) ●

各種都市機能複合施設

※4

●  ●

※6

● ●

教育 高等教育施設

※5

● ● ●  ●

※6

行政

医療

文化・交流

●誘導施設の配置の基本的な考え方

(11)

本計画の策定による効果を客観的かつ定量的に把握し,検証するための評価指標と目標値を定めます。

評価指標については,①都市機能誘導,②居住誘導,③公共交通の区分ごとに定めます。

■居住誘導に関する目標値

評価指標

現状

2015 年(平成 27 年)

目標値

2030年

居住誘導区域内の人口密度 56 人/ha 45人/ha

※ 2040 年の居住誘導区域内の推計人口密度は 34 人/ha で,これを市街化区域の編入基準である 40 人/ha とすることを将来目標としたうえ で,2030 年の目標値については,現状(2015年:56人/ha)と将来目標(2040 年:40 人/ha)の線形補間を基に設定しました。

■都市機能誘導に関する目標値

評価指標

現状

2017 年(平成 29 年)

目標値

2030年

都市機能誘導区域内の誘導施設の立地率 88.6%(31/35) 100%

※ 誘導施設の立地率については,「都市機能誘導区域ごとに立地している誘導施設の種類の数の合計/都市機能誘導区域ごとに設定した誘導施設 の種類の数の合計」としました。

■公共交通ネットワークに関する目標値

本計画における公共交通ネットワークに関する評価指標,目標値,目標年次については,「函館市地域公共

交通網形成計画」に掲げるものと同様とします。

第6章

届出制度

居住誘導区域外および都市機能誘導区域外において,下記に掲げる開発行為や建築等行為を行おうとする場

合には,その行為に着手する日の 30 日前までに市長への届出が義務付けられます。

また,この届出に係る行為が居住誘導区域内における住宅の立地の誘導や,都市機能誘導区域内における誘導

施設の立地の誘導を図るうえで支障があると認められるときは,届出者と協議・調整をし,必要に応じて勧告等

を行うことがあります(都市再生特別措置法第 88 条,第 108 条)。

第5章

計画の評価

第5章

計画の評価

<開発行為>

3 戸以上の住宅の建築目的の開発行為

1 戸または 2戸の住宅の建築目的の開発行為で、その規模が 1,000 ㎡以上のもの

6-1

居住誘導区域外における事前届出

6-2

都市機能誘導区域外における事前届出

5-1

評価指標と目標値

<建築等行為>

3 戸以上の住宅を新築する場合

建築物を改築し、または建築物の用途を変更して 3 戸以上の 住宅とする場合

<開発行為>

誘導施設を有する建築物の建築目的の開発行為

<開発行為以外>

誘導施設を有する建築物を新築する場合

建築物を改築し、誘導施設を有する建築物とする場合 建築物の用途を変更し、誘導施設を有する建築物とする場合 3戸の開発行為

1戸の開発行為(1,300 ㎡)

2戸の開発行為(800 ㎡)

3戸の建築行為

参照

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