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矢板市中学生海外派遣事業の答申について 記者発表(平成26年10月17日発表分) 栃木県矢板市公式ウェブサイト

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全文

(1)

記者発表資料

平成26年10月17日(金)発表・提供

件 名 矢板市中学生海外派遣事業の答申について

(説明文)

中学生海外派遣事業については、昨年度初めて派遣先を英語圏として実施しまし

たが、実施内容等課題がありましたので、今年度に入り、検討委員会を設置し、事

業の見直しや改善策について議論を重ね、10月に検討委員会から答申書が提出さ

れました。

1 矢板市中学生海外派遣事業検討委員会委員

(1)委員数 10人

(2)委員長 舘野太一氏(矢板市レクリエーション協会会長)

2 委員会開催日時

平成26年7月~9月 4回開催 (詳細は別添答申書)

3 答申の概要

(1)事業目的 現行の目的に加え、学校活動や社会活動を行う人材育成とし、社

会活動ができるような体制づくりをする。

(2)対象者 中学2年生 12人程度

(3)派遣時期 10月から1月までの間

(4)派遣先 アメリカ合衆国ロサンゼルス方面

(5)日程・内容 8日間程度で、ホームステイを重視

(6)引率教諭 生徒指導として1人

(7)個人負担 現行通り12万円程度

※詳細は別添答申書

担当課・グループ 教育総務課 学校教育担当

担 当 者 名 平山明美

(2)

矢板市中学生海外派遣事業について

答 申 書

平成26年9月

(3)

はじめに

矢板市中学生海外派遣事業は、中学生が外国の風土や文化について学び、異国の 人々との交流等の体験を通して、自らのよさを発見し、国際性豊かな感覚を身に付 け、将来の地域社会の発展に資する人材を育成するために、平成8年度から派遣先 を中国とし市内中学2年生を対象に平成18年度まで毎年実施してきた。平成20 年度からは、対象を2、3年生とし隔年で平成22年度まで実施、この間、 や反日運動等により事業中止もあったが、中国への派遣事業は12回実施し、団員 総数は191人に上る。平成25年度からは、初めて派遣先を英語圏のアメリカ合 衆国ロサンゼルスとし市内中学2、3年生12人を対象に実施した。

しかし、隔年実施の方法や派遣人数、内容等に課題があり、教育委員会から本検 討委員会に事業全体の抜本的な検討について諮問があった。

検討委員会では、教育委員会の諮問に基づき、中国を派遣先とした従前の海外派 遣事業と派遣先を英語圏とした昨年度の実施状況、平成25年12月の中学生海外 派遣事業に対する市議会要望書も含め、事業内容や成果、課題などについて、検討 を重ね、後述のような結論を得たので報告するものである。

(4)

1 本委員会としての議論の視点

中学生海外派遣事業について、検討を重ねる中で、本委員会としてどのように取り 組むべきか委員から意見が出された。その基本的な視点、考え方は次の通りである。 (1)対象者/できる限り多くの生徒に異国の文化や人々との交流を体験させる事

業はないか。これまでの派遣事業の実施方法にこだわらない方法も検討すべき である。

(2)成果の還元/これまで通り派遣事業を実施した場合、派遣された生徒の帰還後 の活躍の場や派遣で得た成果を広げる方法が重要である。

(3)市費で実施する意義/派遣事業を実施した場合、市費の負担がある。地域発展 のための人材育成という現行目的で良いのか。

(4)事業内容/派遣事業を実施した場合、他市町の状況、事業予算も考慮し、より 効果的な内容はないか。また、相互交流などに発展できるような内容が重要で ある。

(5)貧困家庭の費用負担/派遣事業を実施した場合、貧困家庭の生徒も団員になれ る支援策はないか。

以上5点について、検討を進めていく上での基本的な視点として確認し、次の通り 検討委員会を開催した。

検討委員会開催状況

開催日 内容

平成26年7月 3日(木) ① 矢板市中学生海外派遣事業の状況

② 平成25年度中学生海外派遣事業の状況 ③ 他市町の状況

④ 市議会要望内容 ⑤ 実施に向けての課題

(5)

2 矢板市中学生海外派遣事業の現状と課題について

本検討委員会が派遣事業について検討するにあたり、事務局からの資料をもとに派 遣事業の現状と課題について以下のとおり整理した。

(1)目的/現行の派遣事業の目的通り、派遣された本人にとっては十分な成果は見

られる。しかし、目的の一つに掲げる地域発展のための人材育成については、 市費を投入しても派遣団員の中には、市内に残らない現状もある。

(2)派遣先/中国については、これまでの実績はあるが、様々な要因に伴い、派遣

団員の希望が無い状況であった。昨年度実施の英語圏アメリカ、ロサンゼルス は、政治経済の中心、渡航距離、気候、安全面等を考慮すると適地ではある。 派遣団員の人気も高かった。しかし、事業費は高額であった。

(3)団員/昨年度は、派遣団員数12人に対し、応募者が39人に達し、団員にな

れなかった応募者が多かったことや隔年実施の方法などについて、市議会から 要望書が提出された。また、2、3年生での団員構成のため、3年生について は、派遣成果の校内での還元に向けた機会が時間的に不十分である。

(4)事業日程・内容/昨年度は8日間で2日のホームステイ。その他は、現地校で

の授業体験と施設見学等であった。施設見学では、観光的な要素が見られ、予 算的にも高額になる要因が見られる。現地校とホームステイ先については、旅

行会社の選定であったため、その後の交流への発展に結び付きにくい。他市町 の状況では、交流都市への派遣やALTのコーディネート等により、ホームス

テイや現地校との交流が充実している。また、派遣事業の実施に伴い相互交流 に発展しているケースも見られる。

(5)派遣成果の還元/昨年度は、教育委員会と三中学校での帰国報告会を開催し、

派遣成果の発表に努めたが、校内での成果の還元などが十分とは言えない状況 である。また、市全体の発表についても様々な機会を捉えて機会充実に努める

必要がある。

(6)引率教員/議会要望として、英語科教諭の研修を一つの目標に引率を求めてい

るが、学校現場として難しい状況であった。

(7)参加者負担金/昨年度の参加者負担金は12万円。団員決定後に一括納付であ

った。しかし、このほかにもパスポート代や準備品等に費用がかかり、貧困世 帯の生徒は、応募できない現状であった。

(6)

3 矢板市中学生海外派遣事業を実施する答申

矢板市中学生海外派遣事業については、これまでの実績、昨年度の状況から、派 遣された生徒は、実際に異国の大地に立ち、文化に触れ、人々との交流の中から、

様々なものを学び、同時に、日常では感じ取ることのできない日本の良さやふるさ とへの愛着心を新たにするなど、様々な場面で派遣の効果や変容が見られ、現行の 派遣方法で行う事業効果は十分と認められる。また、昨年度実施した派遣事業で、 派遣先をアメリカ合衆国としたことは、生徒が世界の政治経済のトップを走る国を 体感できたことで、将来の夢や目標を立てる上で、刺激になったものと考えられる。

一方で、派遣団員の人数や事業内容、貧困世帯の負担金の問題等課題も見受けら れる状況であり、本検討委員会では、インターナショナルスクール学生との交流な ど派遣事業にこだわらない交流体験の代替事業も検討してきたが、成果の検証や派 遣事業の性質などを考慮しつつ、次の点に配慮、改善をしながら、引き続き派遣事 業を実施することを望むものである。

矢板市中学生派遣事業実施内容

1 事 業 目 的 派遣団員の帰国後の成果を広げるために、現行の目的に加え、学

校活動や社会活動を行う人材育成を規定し、事前研修では、それ らを意識した研修を行う。なお、団員が社会活動できるよう、グ

ループ化など活躍できる体制を整える。

2 対 象 者 市内在住の市立中学2年生とし、派遣人数は12人程度とする。 1校当たり最低2人以上。人数の拡大は検討したが、2年生に限

定のため、事実上人数の拡大であり、事業性質上、人数制限は必

要である。また、選考基準についても見直しをされたい。

3 派遣時期等 派遣事業は毎年実施されたい。

なお、派遣時期は10月から1月までの中で、理想は12月。 4 派 遣 先 アメリカ合衆国ロサンゼルス方面。

政治経済の中心地、治安、気候、施設等の充実、渡航費用、渡航

時間等を考慮すると適地である。

5 日程・内容等 日程は現行通り8日間程度。内容はホームステイを重視する。

ホームステイは実際に現地校に通うファミリーとし、将来相互交 流に発展できるように配慮。半日程度団員が主体的に見学先を決

め、事前学習もする試みを。施設見学はトップランナーとしての 運営方法も学ぶため盛り込む。

6 引率教諭等 生徒指導として引率教諭1人。英語教諭を引率として固定するの

は現状では難しい。

7 個 人 負 担 現行程度12万円程度。一括納付を原則とする。補助制度は設け

(7)

おわりに

本検討委員会は、派遣団員とその保護者、学校現場、議会議員、社会教育委員、 社会教育団体など派遣事業に密接に関係する立場の委員で組織された。その結果、 実体験を通してや学校現場の現状など幅広く、活発で充実した議論が展開された。 委員誰もが、次代を担う子どもたちの輝かしい将来を願う思いからであった。特に 派遣団員の個人負担金の問題では、補助制度の導入など支援策について、時間をか けて議論した。家庭環境に左右されず一人でも多くの子どもたちに異国の文化、本

物を体験させてあげたいという思いの表れであった。今回、負担金については、検 討の結果、現行通りとはしたが、今後支援策などについての検討を期待したい。

矢板市中学生海外派遣事業についての答申はしたが、実際に事業実施に至ったと き、少なからず課題は見えてくるだろう。その都度改善を加え、財政状況が厳しい 中ではあるが、派遣事業が実施され、子どもたちの目標となる事業になるよう発展 することを願うものである。

矢板市中学生海外派遣事業検討委員会委員 委員長 舘 野 太 一 副委員長 佐 藤 隆 雄

委員 五味渕 俊 夫

委員 小 嶋 照 彦

委員 八木澤 一重 委員 佐 々 直 哉

委員 佐 藤 久 長

委員 宮 本 妙 子

委員 中 嶋 加代子

参照

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