P
L
A
N
TI
N
G
D
E
S
IG
N
G
U
ID
E
L
IN
E
FUCHU CITY SCAPE
府中市景観ガイドライン
景観ガイドライン ( 緑化編)の利用にあたって
1-1 景観ガイドライン(緑化編)の位置づけ
1-2 景観ガイドライン(緑化編)の使い方
1-3 対象とする緑の種類
1-4 緑の機能と効果
府中市が目指す緑の景観
2-1 府中市における緑の成り立ちと特性
2-2 府中市が目指す緑の景観づくりの目標
緑化の基本的な考え方
緑化指針
4-1 対象空間別緑化指針
4-1-1
4-1-2
4-1-3
4-1-4
4-2 地域分類別緑化指針
4-2-1
4-2-2
4-2-3
4-2-4
4-2-5
4-3 維持管理の留意点
届出に係る事前協議
緑化の支援制度
用語解説
1
1
1
2
目 次
府中市景観ガイドライン
緑化編
1 2 3 4 5 6 7
P
L
A
N
T
IN
G
D
E
S
IG
N
G
U
ID
E
L
IN
E
3 4 4 5 6 7 7 10 8 12 14 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25̶̶̶̶̶
̶̶̶̶-̶̶̶̶̶
̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶-̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶
̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶‒
̶̶̶̶̶̶
̶̶̶̶̶
̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶‒
̶̶̶̶̶̶̶
̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶-̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶
̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶
̶̶̶
̶̶̶̶̶̶̶̶-
̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶-̶
̶̶̶̶
̶̶̶-̶̶̶̶̶̶‒
̶̶̶̶̶̶-
̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶-
̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶-̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶
̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶-道路空間の緑化
接道空間の緑化
大規模空間の緑化
建築物に付帯する空間の緑化
大國魂神社・けやき並木周辺景観形成推進地区
多摩川沿川景観形成推進地区
府中崖線景観形成推進地区・国分寺崖線景観形成
推進地区 ・浅間山周辺景観形成推進地区
1
景観ガイドライン ( 緑化編 ) の利用にあたって
1−1 景観ガイドライン(緑化編)の位置づけ
1−2 景観ガイドライン ( 緑化編 ) の使い方
府中市では、「美しい風格ある元気なまち」の実現を目指して、平成20年4月には府中市景観計画 を策定しました。
景観計画では、景観を形成する要素ごとに指針を定めています。そしてその具体的な指針として景観 ガイドラインの色彩編、屋外広告物編を策定し、良好な景観づくりに取り組んでいます。
市内には、市民や事業者との協働で、多摩川、府中崖線、国分寺崖線、浅間山をはじめ、地域の景観 特性を位置づける自然の緑が保全されています。これらの緑は美しい景観の形成において、重要な役割 を果たしています。
しかし、近年、市街化に伴い開発事業等により貴重な緑が失われつつあります。また、開発事業に伴 い確保された緑地の管理が不十分なため、地域の景観にそぐわない例もみられます。
このようなことから、「府中市緑の基本計画2009」及び「府中市景観計画」と整合を図り、市内 で緑を保全、育成、創出する際の景観形成の考え方を要素及び地域ごとに具体的な指針として「ガイド ライン」として整理しました。
本ガイドラインの利用にあたっては、「府中市景観条例」及び「府中市地域まちづくり条例」の届出 だけでなく、日頃、適切に緑化が進められよう配慮すべき事項を示しています。
① 出張緑化相談・緑化講習会
市民で5人以上の方が集まった場合に、樹木のせん定や病害虫の駆除方法等、園芸や緑化についての 質問を受ける出張緑化相談・緑化講習会を実施しています。
② 保存樹木等の奨励金
大切な緑を保護・保存するために、次のような奨励金制度を設けています。 ■樹木の奨励金
健全で、樹木の姿が美観上特に優れている樹木に対し、奨励金を交付します。 ■樹林地の奨励金
集団に属する樹木が健全で、美観が特に優れている樹林地に対し、固定資産税・都市計画税の一定 割合の奨励金を交付します。
③ 生け垣の造成奨励金
道路に接する新設の生け垣に対し、奨励金を交付します。また、生け垣の新設を目的としてブロック塀
等を取り壊す場合、費用の一部を助成します。(府中市地域まちづくり条例に基づく開発事業は除きます。) ④ 市民花壇
市民団体・グループによる花壇づくりを推進するため、春と秋に草花の苗の提供をします。 ⑤ 公園清掃団体への謝礼金
公園の清掃や除草、遊具等の点検を行う登録した市民団体に、公園の面積等に応じて謝礼金をお支払 いします。
⑥ 落ち葉の銀行
緑のリサイクルを積極的に進めるため、登録した市民団体が公園や広場を清掃し、収集した落ち葉を、 市が回収して腐葉土にし、翌年、落ち葉の収集量に応じて腐葉土を配布します。
PLANTING DESIGN GUIDELINE
1
景
観
ガ
イ
ド
ラ
イ
ン
の
利
用
に
あ
た
っ
て
1
景観ガイドライン ( 緑化編 ) の利用にあたって
府中市が目指す緑の景観 緑化の基本的な考え方
緑化指針
届出に係る事前協議 緑化の支援制度 用語解説
市内で緑化を計画する
緑化の基本的な考え方を確認する
緑化のあり方について検討する
必要な手続きや支援策等を確認する
このガイドラインの位置づけや使い方、 対象とする緑の種類等をまとめています。
市内で緑化を行ううえで配慮すべき基本 的な事項をまとめています。
緑化の対象空間と地域分類毎の配慮すべ き指針と、維持管理の留意点をまとめて います。
緑化を行うまでの主な手続きの流れと、 緑化を支援する制度等をまとめています。
1
2 3
4
PLANTING DESIGN
1−3 対象とする緑の種類
「緑」 とは、 花、 芝 ・ 草、 樹木等で覆われた状態をいい、 修景や環境保全のために緑を植えたり、 育てたり、 良好な状態に保つことを 「緑化」 といいます。 本ガイドラインで対象とする緑化は、 府中市景観計画で示されて いる景観計画区域 (府中市全域) 内において行われる全ての 「緑化」 とします。
「緑化」 には様々なものがあります。 まちの中で見られる緑化は街路樹、 道路植栽、 生け垣、 境栽、 法面緑 化、 生物多様性保全緑化、 修景緑化、 外構植栽、 庭園、 壁面緑化、 屋上緑化、 ベランダ緑化があり、 場所 や目的に応じて、 それぞれに適切な緑化を行う必要があります。
生物多様性保全緑化
屋上緑化
庭園
街路樹
外構植栽 境栽
生け垣 修景緑化
法面緑化
ベランダ緑化
景
観
ガ
イ
ド
ラ
イ
ン
の
利
用
に
あ
た
っ
て
1
壁面緑化 道路植栽
・街路樹(がいろじゅ)
・道路植栽(どうろしょくさい)
・生け垣(いけがき)
・境栽(きょうさい)
・法面緑化(のりめんりょっか)
・生物多様性保全緑化(せいぶつたようせいほぜんりょっか)
・修景緑化(しゅうけいりょっか)
・外構植栽(がいこうしょくさい)
・庭園(ていえん)
・壁面緑化(へきめんりょっか)
・屋上緑化(おくじょうりょっか)
・ベランダ緑化(ベランダりょっか)
:市街地の道路に沿って高木を中心に植えられた緑
:道路内に植えられた街路樹以外の緑
:防風、防火や視線を遮るために敷地 内の道路境界に植えられた緑
:敷地等の境界を示すために植えられた緑
:切土や盛土により作られる人工斜面に行う緑化
:多様な生物の生息空間を確保するために行う地域の植物を主体とした緑化
:建築物の外観を整えたり、見る人に潤いや安らぎをもたらすために行う緑化
:環境保全、遮へい、誘導等の目的で敷地内の地面に植えられた緑
:観賞や憩いのため、きめ細やかな植栽と維持管理が行われている緑化空間
:建築物の壁面をツタなどで覆う緑化
:建築物の屋上など人工地盤上で行う緑化
:建築物のベランダで行う緑化
PLANTING DESIGN GUIDELINE
3
景
観
ガ
イ
ド
ラ
イ
ン
の
利
用
に
あ
た
っ
て
1
利
用
に
あ
た
っ
て
1−4 緑の機能と効果
緑は、安心して快適な都市生活を営む上で重要な機能を持っています。これらの機能を踏まえ、適切に緑 の景観づくりを進めることが必要です。
緑は、美しい環境を形成し、都市においては観賞の対象になるほか、人工的な都市景観にゆとりや潤い、 統一感を持たせることができます。また、見る人に安らぎを与える癒しの効果や季節感、永い歴史や文化 を感じさせたり、地域の個性を創出したりするなど都市の魅力を高めるのに効果的です。
緑は、ヒートアイランド現象 の緩和や汚染物質の吸収・吸着による大気浄化の効果、騒音の低減など 地球環境や身近な環境を保全しています。
また、生物の生息地や移動の空間となるなど、都市における生物の多様性を確保し、人と自然が共生す る環境の形成に役立ちます。
広い公園等は、災害時に避難場所や防災活動の拠点となり、豊かに育った街路樹は、火災の延焼を防 止することができます。また、緑が育つ地面は、大雨が降っても水を一時的に蓄え、河川や下水道の急 激な水量の増加を防ぐなど、緑には都市の安全性・防災性を高める効果があります。
公園や緑地等の緑は、スポーツやレクリエーションなど、様々な余暇活動の場になっています。また、 公園や緑地は、子どもの遊び場や市民が集う場所であり、貴重なコミュニティ形成の空間としての機能を 持っています。
景
観
ガ
イ
ド
ラ
イ
ン
の
利
用
に
あ
た
っ
て
1
都市の魅力を高める緑
地球環境や身近な環境を保全する緑
都市の安全性を高める緑
コミュニティ形成の場としての緑
※2
環境を保全する緑(多摩川)
水を蓄え災害時に避難場所となる緑
(都立武蔵野の森公園))
レクリエーションに利用される緑
(都立府中の森公園) 魅力的なまち並みをつくる緑
PLANTING DESIGN
2
府中市が目指す緑の景観
2−1 府中市における緑の成り立ちと特性
2
緑 す 指 目 が 市 中 府 観 景 の
多摩川の河川敷 府中崖線
大國魂神社 人見街道
美術館通りの街路樹 浅間町の外構植栽
府中のまちは多摩川や府中崖線が織り成す豊かな自然の上に発展してきました。雄大な眺望の多摩川、 湧水や地域の自然植生 が残る崖線等の緑が、まち並みのベースとなっています。
府中市はかつて武蔵国の国府が置かれ、その後甲州街道の宿場町として栄えた長い歴史を背景として、 国の天然記念物である馬場大門のけやき並木や、大國魂神社をはじめとした史跡や鎮守の杜、屋敷林等 の緑が豊富に存在します。これらの歴史的、文化的な緑の資源は府中らしい緑を形づくる大切な要素と なっています。
府中の住宅地は、東京近郊のゆとりある住宅地として発達してきました。公園や街路樹等の身近な緑 の豊かさも特徴です。これらの特徴を新しい緑の景観づくりにも取り入れていくことが重要です。
PLANTING DESIGN GUIDELINE
5
2−2 府中市が目指す緑の景観づくりの目標
府中市では、景観づくりの基本理念として、
○ 居心地のよい生活環境があるまち
○ 府中らしい自然や緑のあるまち
○ 歴史や文化の奥行きを感じさせるまち
を目指して、市民や事業者の皆さんと一緒に景観づくりを進めていきます。
また、大切にしたい府中らしさとして、以下の要素を守ります。
多摩川や崖線の自然や緑・武蔵国府からの長い歴史・緑豊かなゆとりある生活環境
これを受けて、次のような緑の景観の実現を目指します。
江戸時代の新田開発により人口が増えると、生活に欠かせない燃料や肥料等の供給を担う農用林とし てクヌギ、コナラ等による落葉広葉樹林が形成され、管理されてきました。こうした林は次第に少なく なりましたが、現在でも崖線や浅間山等に残っています。こうした緑を保全し、周辺へと広げることで、 武蔵野の面影を伝える緑を育成し、地域の自然と調和した緑の景観づくりを進めます。
市内には、多摩川、府中崖線、国分寺崖線や浅間山のほか、大規模な公園などのまとまった緑があり、 住宅地に潤いと安らぎをもたらしています。これらの緑をネットワークさせ、まち並みに季節感や彩り を与えることで、快適な生活環境を支える緑化を進めます。
良好な景観を守り、より魅力を高めるには、きめ細やかな緑の維持管理が重要です。
府中市では、市民や事業者との協働により、郷土への誇りや愛着を育むとともに、快適な生活環境を生 み出す緑の持続的な維持管理を行います。
2
武蔵野の面影と調和した緑
快適な生活環境を支える彩り豊かな緑
維持管理の協働による持続性のある緑
府
中
市
が
目
指
す
緑
の
景
観
目標1:
目標 2:
PLANTING DESIGN
3
緑化の基本的な考え方
府中市が目指す緑の景観づくりの目標を実現するため、市内における緑化は、次の基本的な考え方を踏ま えて行うものとします。
まち並みにおける緑は、見る人に安らぎと潤いを与え、地域の個性を高めます。また、建築物や構造 物の圧迫感を軽減し、まち並みに統一感を持たせることができます。緑化を行う際は、道路に面した部 分や周囲から見える場所を積極的に緑化し、建築物や構造物との関係性や見え方にも配慮し、まち並み の魅力を向上させ緑の機能や効果を高める緑化を行うものとします。
市内では、多摩川、府中崖線、国分寺崖線、浅間山のほか、大規模な公園や施設、屋敷林、鎮守の杜 等のまとまった緑や街路樹があり、生物の生息空間としての緑のネットワークを形成しています。緑化 を行う場合は、周辺にある緑の配置や特性を確認し、緑の連続性に配慮した緑化を行うものとします。
地域に親しまれている府中の名木百選 や、健全で樹木の姿が美観上特に優れている保存樹木 はま
ちの風格を醸し出すとともに地域の個性を高めています。これらの樹木は原則として保全することとし、
新たに緑化を行う際は府中の気候風土を考慮し、地域の自然と調和した樹種を選定するとともに、植栽 後の成長や維持管理を踏まえた計画的な緑化を行うものとします。
緑化の取組や、緑の維持管理については、市民参加や緑の普及活動の仕組みづくりが大切です。この ような活動によって、地域や世代間の交流が深まり、コミュニティの育成に役立ちます。緑地の保全等 を目的とする緑地協定 や、良好な景観を形成するための景観協定 の締結等の活動を広げ、まちへの 愛着を育み、地域コミュニティを育成する緑化を行うものとします。
3
緑
化
の
基
本
的
な
考
え
方
緑の機能や効果を高める
緑の連続性に配慮する
地域の自然に配慮する
コミュニティを育成する
※5 ※4