市長あいさつ
皆さん,おはようございます。
45名の,中学校,そして高校に在籍をされるジュニア議
員の皆さんが,こうして一堂に会して,宇都宮市議会本会
議場で議会ができますことを,心から嬉しく思う次第でご
ざいます。
昨日,よく眠れた人?眠れなかった人?
私も緊張して眠れませんでした。いつもの議会ですと,
そんなことはないんですが,皆さんを前にして,次長たち
がどういう答弁をするのか。ギャフンと言わされるんじゃ
ないかな,とそういう気持ちでした。
皆さんのおかげで,この本会議場の傍聴席に,今日はたくさんの方がおいでになってい
ます。普段はなかなかこうならないんですね。本当に素晴らしいことだと思います。今日
は皆さんが本物の議員さんのように,本物の議員さんが座るその席で,皆さんはこれから
ご質問をされるわけです。その本物の議員さんのお話をしようと思いましたが,今日は本
物の議員さんが裏にたくさん来ていらっしゃるので,今日はあんまりお話をしませんけど
も,是非,皆さんも負けずに,ご質問をしていただきたいと思います。
宇都宮市のこれからのまちづくりについて,少しお話しをいたします。全国には 1,821
の市町村があります。その市町村の中に,宇都宮というまちがあるわけです。これから都
市間競争,地域間競争というように,それぞれの市町村が競争していかなければならない。
そういう厳しい時代になってきます。人口の減少,いわゆる少子化によって,これから人
口が減っていきます。税収が減る中で,いかに皆さんにきちんとしたサービスを提供する
ことができるのか。つまり,皆さんが住みやすいまちであるかどうか。
そして,もう1つは高齢化社会。お年寄りがどんどん増えていきます。65 歳以上のお年
寄りが,宇都宮は2020年には4人に1人,そして2050年には3人に1人が65歳以上と
いう超高齢化社会を迎えます。医療費,あるいは介護費などに,お金がたくさんかかる,
そういう社会になります。そういうものを踏まえて,まちをつくっていかなければなりま
1 つは「人間力」。そこに住む人たち,人間の力をどんどん高めていくということ。それ
は,当然のことながら,安全で安心なまちをつくることにもつながっていきます。常識や
ルール,マナー,そういったものをきちんと身につけた,そうした人間力。そして,まち
を良くして行こうという,高く,高邁な理想を持っている人間力。そういう人間の力を高
めるということ。
そして,もう1つが「都市力」。まちが持っている力,そうした資源を生かすということ。
宇都宮にはたくさんの自然や,工業,農業,商業といった力があります。そういった,今
ある力というものをこれからも大切にしておくことと,新たに創造して作っていく都市の
力です。
「人間力」と「都市力」。これをいかに,どうつくっていくか。これが,宇都宮のこれか
らの課題です。
もちろん,そこには徹底した財政の改革,行政の改革を,宇都宮は昨年から着手をいた
しました。すべては,皆さんが大人になって,あるいは皆さんの子どもが,そしてまた,
その子どもが,21 世紀に生きる子どもたちが,きちんと明るく,楽しく,いつまでも生き
ていけるような,楽しく過ごしていけるような宇都宮をつくっていく。これが宇都宮の目
標です。
是非,皆さんはこれから,自分たちが大人になった,そんな先のこと,未来のことまで
見据えて,今日は大いに,この中で議論をしていただきたいと思いますし,質問をぶつけ
ていただきたいと思います。
結びになりますけども,みなさんは幸いにして,この宇都宮の中学校,高校から選ばれ
た方々です。是非,1つのチャンスと捉えて,思い切り,ここで皆さんの議論を戦わせ,
質問をしていただくことを心からお願いいたしまして,ご挨拶といたします。今日は,最
後までがんばっていただきたいと思います。