マクロ経済学 I 第 2 講 講義ノート 1/ 2
2 経済の全体像を理解する: 3 つの市場と需要項目
2.0 今回のアウトライン
A. マクロ経済の大局的視点を理解し、その特徴も理解する B. 各構成項目を集めた概念の見方を理解する
2.1 マクロ経済学の目標 : 大恐慌 (1929) と戦争の苦い思い出
A. 自由放任の古典的なミクロ経済学への批判
1. 価格は短期の市場調整が困難、所得増で需要喚起による政府介入は重要
B. 失業を減らし、(1) に近づけ、(2) の暴騰はさせない
2.2 マクロ経済の大局的視点: 3 つの市場
A. 財市場(財・サービス市場、または生産物市場):生産された資源の取引 B. 金融市場(貨幣市場、または債券市場):お金とその仲間達の取引 C. 労働市場:使用者と雇用者の働く場の取引
2.3 マクロ経済学の生産物市場における基本的分類
A. マクロ経済学の基本は「需要」 ← 古典的なマクロ経済学の核心
1. まず浮かぶのは、家計、企業、政府が主要人物で、(3) と呼ぶ
2. (4) 、(5) 、(6) に再構成し、これに外国との(7) と(8) を加えて、(9) と呼ぶ
3. 消費、投資、政府支出を国内需要 (内需)、輸出を国外需要 (外需) という
2.4 需要項目の大まかな紹介
2.4.1 消費
A. 消費とは何か? →
つい費やされて消えてしまう (使ってすぐに消えてしまう) もの 1. 統計上、民間消費とは家計の消費だけではなく、企業の消費 (例えば、仕事用
の紙) も含み、 (10) と呼ぶ
B. モノだけでなく、サービスも消費 → (11) という
Ver. 2.6 Masumi Kawade, 2017
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2.4.2 投資
A. 投資とは何か? →もと資とするため投じるもの 1. 統計上、民間と政府問わず、全ての投資は(12)
2. そのうち、工場や自家用住宅、道路などの投資を総固定資本形成 3. そのうち、売れ残りや備蓄を将来売るための投資と考え、在庫品増加 B. 投資されたものはすり減ったり、劣化する → 統計上は、固定資本げんもう減耗 2.4.3 政府支出
A. 統計上、政府の消費財・サービス供給は政府最終消費支出
B. 統計上、政府の投資 (公的固定資本形成や公的在庫品増加) は総資本形成へ 2.4.4 輸出と輸入
A. 海外から送られてくる財・サービスは輸入、海外に送る財・サービスは輸出 B. 国内と違って、消費か投資かは区別しない
2.4.5 国内総支出
A. 総需要を(13) (GDE: Gross Domestic Expenditure)という
B. 民間最終消費を C、総固定資本形成を I、政府最終消費を G、輸入を M、輸出 を X と文字で置くと、GDE は数式で書ける
GDE = C + I + G + X − M (2.1)
2.5 確認問題
2.5.1 次の文章の正誤について答えなさい
A. マクロ経済学は完全雇用に近づけ、過度な物価上昇の抑制を追求する B. マクロ経済学は市場を財市場、株式市場、労働市場の 3 つに分ける C. 民間投資 (総資本形成) には企業で使われる紙の使用が計上される D. 資本が劣化したり壊れたりすることを固定資本減耗という
Ver. 2.6 Masumi Kawade, 2017