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国土利用計画 第1次総合計画 木曽町公式サイト

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(1)

国土利用計画

(

第1次木曽町計画

)

平成 19

年 12

(2)

目 次

前 文 ...1

第1 町土の利用に関する基本構想 ...2

1 基本理念 ...2

2 木曽町の特性 ...2

3 土地利用をとりまく基本的条件の変化...3

(1)総人口の減少と超少子高齢社会の到来...3

(2)中心市街地の活性化...3

(3)価値観の多様化の進展...3

(4)環境問題意識の高まり...4

4 土地利用に関する主要課題...4

5 町土利用の基本方向...4

(1)土地需要の量的調整...4

(2)土地利用の質的向上...5

(3)土地利用の地域配分...5

(4)自然環境と景観の保全...5

6 利用区分別の町土利用の基本方向...6

(1)農用地 ...6

(2)森林・原野 ...6

(3)水面、河川、水路...6

(4)道路 ...7

(5)宅地 ...7

(6)その他 ...8

7 地区類型別の町土利用の基本方向...9

(1)自然環境活用ゾーン...9

(2)自然環境保全ゾーン...9

(3)高原活用ゾーン...9

(4)農山村交流ゾーン...9

(5)街道整備ゾーン...10

(6)中心市街地整備ゾーン...10

第2 町土の利用目的に応じた区分ごとの規模の目標及びその地域別の概要 ...12

1 町土の利用区分ごとの規模の目標...12

(1)基準年次及び目標年次...12

(2)目標年次における人口...12

(3)利用区分 ...12

(4)規模の目標の設定方法...12

(5)目標年次における規模の目標...12

2 地域別の概要 ...14

(3)

(2)自然環境保全ゾーン...15

(3)高原活用ゾーン...15

(4)農山村交流ゾーン...15

(5)街道整備ゾーン...16

(6)中心市街地整備ゾーン...16

第3 目標を達成するために必要な措置の概要...17

1 公共福祉の優先 ...17

2 土地利用関係法令等の適切な運用...17

3 地域整備施策の推進...17

4 町土の保全と安全性の確保...18

(1)地形条件を踏まえた防災の推進...18

(2)森林の適切な管理の推進...18

(3)防災対策の推進...18

5 環境の保全と景観の形成...18

(1)官民一体の活動の推進...18

(2)景観形成関連計画の策定...18

(3)伝統的街並みの保全...18

(4)良好名環境の確保...18

(5)河川・里山などの有効活用...19

(6)環境の保全 ...19

(7)水源地等の保全...19

6 土地利用の転換の適正化...19

(1)農用地の利用転換...19

(2)森林の利用転換...19

(3)大規模な土地利用の転換...19

(4)利用の混在化が進展している地域等における利用転換...20

7 土地の有効利用の促進...20

(1)農用地 ...20

(2)森林・原野 ...20

(3)水面・河川及び水路...20

(4)道路 ...20

(5)宅地 ...20

(6)その他 ...21

8 土地に関する調査の推進及び成果の普及啓発...21

(4)
(5)

この計画は、土地基本法(平成元年法律第 84 号)第 11 条第 1 項及び国土利用計

画法(昭和49 年法律第92 号)第8 条第1 項の規定に基づく木曽町の区域について

定める土地(以下本書では「土地」とは木曽町域の土地を指す。)の利用に関し、必要

な事項を定めた計画(以下「木曽町計画」という。)であり、土地利用に関する基本的

な指針(方向性)となるものです。

また、国土利用計画法第 7 条の規定に基づく長野県の区域について定める土地の利

用に関する計画(国土利用計画長野県計画)を基本として、地方自治法(昭和 22 年

法律第67 号)第2 条第 4項の規定に基づく木曽町基本構想に即して策定するもので

す。

なお、この木曽町計画は、長野県計画の改定、当町総合計画の改定、さらには社会

(6)

基本理念

土地は、生活及び生産に関する諸活動を行うための社会共通の基盤である一方、将

来にわたって国民のための限られた貴重な資源であるとともに、豊かな自然や美しい

景観に恵まれた土地は、住民にとってかけがえのない財産であることからも、土地は

私有であっても公共的意味合いの強い資産と言えます。

その認識に基づき、土地利用にあたっては、住民の理解と協力のもとに、公共の福

祉を優先させ、恵まれた自然環境や景観の保全を図りながら、地域の伝統・文化や地

理的・社会的・経済的諸条件に配慮して、木曽町全体及び各地域が、持続的発展が可

能で、健康で文化的な生活環境の創造のため、土地を計画的かつ有効に利用すること

を土地利用の基本理念として、状況変化に的確に対応した土地利用を総合的に行うも

のとします。

木曽町の特性

当町は、長野県の南西部、木曽地域の中心に位置し、西は岐阜県との県境となって

おり、北は木祖村と松本市に接し、東には塩尻市と伊那市、南は王滝村と上松町に接

しています。

町域の 95.4%は森林等で、西に木曽御嶽山、東に中央アルプス木曽駒ケ岳を擁し、

標高 774.80m(木曽町役場)、東西 31.7km、南北 26.2km、総面積 476.06k㎡の山

間の町です。

交通網は、南北に国道 19 号が縦貫し、並行してJR中央西線が走っており、町内に

は木曽福島駅、原野駅、宮ノ越駅の3駅があります。また、東西には国道 361 号が走

り、西は開田高原を横断し岐阜県高山市に入り、東は平成 18 年2月4日に 4,470mの

権兵衛トンネルが開通し、上伊那地域に通じています。

集落は、標高700mから1300mの山間地域に散在し、約3割の人口が中心市街地周

辺に集中しています。気候は内陸性で、比較的雨量は多いが冬季は雪が少なく寒さが

厳しいのが特徴です。

木曽町の地域別の特性について、合併前の旧町村区域である4つの地域に区分する

と次のとおりです。

木曽福島地域

木曽福島地域は、中心部の標高が約 750mで、地域の95%以上を山林・原野で占め

られています。当地域は、木曽郡の中心として、官公庁や総合病院が立地するほか、

中心市街地における商店街などの商業活動が盛んです。また、福島関所や上の段等歴

史的・文化的観光資源や伝統・民芸・芸能などの資源も豊富で、就業者の約 2/3 が第三

(7)

日義地域

日義地域は、居住地の標高が 830m~1,050mに及びますが、当町の中では比較的平

坦地が多く耕地的に恵まれています。しかし、近年では農業を中心とした経済から給

与所得者が増加する就業構造へと移行してきており、原野地域の正沢川扇状地を中心

に住宅地としての開発が進んでいます。また、権兵衛・姥神トンネルの開通に伴い、

国道 19 号沿線への商業施設進出が急激に進んでいます。

開田地域

開田地域は、約 80%が山林・原野となっており、木曽御嶽の東方に位置する標高

1,100m 余の高原地帯で、西野川、末川などの河川が南に流れ木曽川の源となり、その

平坦地に耕地が開けています。整備された耕地を生かした高原野菜やそば等の農業と、

豊かな自然を活かした観光関連産業が中心となっています。また、近年はその恵まれ

た自然環境等を求め、都市部からのIターンによる定住者も増加している地域です。

三岳地域

三岳地域は、その面積の 90%以上が山林・原野が占めており、地形は急峻で、地域

内を流れる河川の流域に沿って標高 740m~1,100mに集落が散在しています。御嶽山

の山岳信仰で栄えた地域であり、石材業等特色ある産業を持つほか、高原地域におい

ては木曽和牛の肥育による畜産業が盛んですが、産業構造としては、御岳ロープウェ

イ等の観光施設における第三次産業への就業率が高い地域です。

土地利用をとりまく基本的条件の変化

(1)総人口の減少と超少子高齢社会の到来

平成 18 年、わが国では、総人口の減少が始まり、さらなる人口の高齢化や出生率の

低下等に伴う少子化の傾向も顕著になってきています。そのため、子どもや高齢者、

障害者をはじめ、誰もが安心して暮らすことのできる、安全で快適な生活環境を確保

するために、質の高い土地利用が求められます。

(2)中心市街地の活性化

自動車利用の増加や近隣の郊外型大型店の立地、権兵衛トンネルの開通などにより、

既存市街地の中心部では、駐車場の不足などもあり商店街の衰退や人口の流出、空き

店舗、空き家の増加等の問題が起こっています。そのため、中心市街地再生に向けて、

既存施設や遊休地を活用した効率的・効果的な土地利用が求められます。

(3)価値観の多様化の進展

(8)

中、心の豊かさや自然とのふれあいに対する志向が高まってきています。今後は、自

然や歴史・文化的風土等の地域独自の資源を保全・活用し、地域の魅力の創出や、住

民生活を支える地域コミュニティの活用を図るなど、地域に密着したきめ細かい土地

利用が求められます。

(4)環境問題意識の高まり

近年、地球温暖化や資源の再利用、エネルギー問題など、地球規模で環境問題に対

する意識が高まってきています。今後とも、森林の保全・育成や自然環境との調和・

共生等に配慮しつつ、日常生活から環境負荷の軽減に努めるとともに、経済社会の仕

組みを循環型の持続可能なものに改革し、快適な生活環境の創出等を図れる土地利用

が求められます。

土地利用に関する主要課題

合併による行政面積の増大、人口の減少、高齢化の進行などの社会動向を踏まえ、

平坦な土地が少ない当町の地形特性や、貴重な自然環境の保全、農林畜産業との調整

を念頭に置きつつ、人と自然、中心市街地と周辺山間地域が共存し、定住や二地域居

住の促進など、町の活性化に資する有効な土地利用が行われるよう、都市計画や農業

振興地域整備計画等の見直しを検討する必要があります。

町土利用の基本方向

木曽町計画は、土地利用に関する次の基本方向にしたがって策定します。

(1)土地需要の量的調整

土地利用の量的調整にあたっては、限られた町土の有効利用を図ります。

中心市街地の土地利用については、未利用地の有効利用により、駐車場や歩道等の

整備を進め、快適で魅力的な市街地の形成を図ります。

農村部及び中山間部の土地利用については、集落の機能を維持し活性化するため、

優良な農用地の保全に留意した適切な土地利用により、開発と保全の調整を図ります。

国道沿線地域等の開発適地については、既存の優良農地や生活環境への影響に十分

配慮した宅地開発と、沿道景観や自然環境にも留意した商業施設等への土地利用を進

めます。

工場用地等産業適地については、若者の定住促進のため、積極的な基盤整備と地域

の自然や特性を活かした企業の誘致に努めます。

また、農用地、森林、宅地等利用区分相互の土地利用転換にあたっては、復元の困

(9)

(2)土地利用の質的向上

災害に強く、安心して住むことのできるまちづくりのため、総合的な治山・治水・砂防・ 自然災害防止事業を進めるとともに、森林や農地の持つ公益的・多面的機能の向上を

図ります。

都市的土地利用にあたっては、自然環境や景観に配慮し、自然と共生し持続可能な

土地利用に努め、利用区分に応じた土地利用への誘導と土地の有効活用を進め、ゆと

りある生活空間の確保を図ります。

(3)土地利用の地域配分

基本構想の施策を基本に土地利用の地域配分を実施し、それぞれの地域特性を活か

した適正な土地利用の規制や誘導により、生産基盤の確保等に配慮しながら、都市的

土地利用と自然的土地利用の均衡が取れた秩序ある土地利用を図ります。

(4)自然環境と景観の保全

木曽町の豊かな自然環境を保全し、環境負荷の低減による持続可能な地域づくりを

進めます。

また、農村景観や街並みなど、歴史的文化的に貴重な資源である景観の保全に努め

(10)

利用区分別の町土利用の基本方向

(1)農用地

① 木曽町は、伝統的に水稲を中心として、高原野菜や畜産等による農業が営まれて

きました。中でも、「御嶽はくさい」や「開田そば」等は高い評価を得るブランド

商品として確立しています。

また、近年は、新たな技術の導入や農業者の努力により、花き、菌茸、果樹、

農産加工品に至るまで多様な品目が生産されています。

後継者不足や、有害鳥獣被害の拡大等課題も多いですが、良好な営農環境を保

ち、地域特性を生かした農業生産が持続できるよう農用地を確保し、遊休荒廃化

を防止して行きます。

② 農用地は重要な地域資源であるとともに、食料の生産基盤です。将来にわたり食

の自立体制が維持できるよう優良農用地を維持・活用します。そのために、計画

的な基盤整備により生産性の向上を図るとともに、農用地の流動化の促進、多様

な担い手の確保、農産物の生産・販売体制の強化、有害鳥獣対策を推進します。

③ 農業生産の基盤である優良農用地の宅地等への転用は抑制します。

④ 農用地が有する災害防止や環境保全、景観形成等の多面的な公益的機能が適切に

発揮されるよう、有効な土地利用を推進します。

⑤ 遊休農用地や耕作放棄地等については、周辺の土地利用など地域条件と調和させ

ながら、原則的に農用地として活用を図ります。

(2)森林・原野

① 林業における生産性の向上のため、森林を整備・確保し、適正な維持・管理に努

めます。

② 災害防止と水源確保のため、保安林を主体に森林の果たす公益的機能を向上させ

ていきます。

③ 森林・原野には良好な生態系、自然環境、景観の保全など多面的機能があるため、

積極的に保全します。

④ 町民や来訪者が自然とふれあえる、体験・交流・観光の場として、自然環境の保

全に配慮しつつ、里山の家畜放牧による活用や、体験学習等、森林・原野の多面

的利用を推進します。

(3)水面、河川、水路

① 洪水などの災害に備え、住民の安全を確保するため、河川・水路・水面や砂防施

設の改修、整備を進め適切な管理を行います。

② 生活用水、農業用水の供給源である河川・水路の水質保持と、安定水量の確保に

努めます。また、農業用水は一旦荒廃すると復旧が困難なことから、住民と行政

(11)

③ 水面・河川及び水路周辺は、貴重な動植物の生息や人々の憩いの場であることか

ら、整備にあたっては、自然環境の保全や良好な景観に配慮して、多自然型で親

水性のある水辺環境の維持・創出に努めます。

④ 火災時への対応として、継続性のある自然水利を確保するため、用水路等の整備

に努めます。

⑤ 木曽町が誇る清流を活かし、河川等の内水面を淡水魚の育成・放流等水産業の振

興と、観光交流の促進を組み合わせて活用します。

(4)道路

① 国道19号と国道361 号及び、主要地方道開田三岳福島線等の県道を地域幹線道

路として位置づけるとともに、各地域を連絡する道路の整備により、地域間交通

網を確保します。

② 地域の経済活動や生活を支える道路については、投資効果に照らして、緊急性・

必要性の高い路線から計画的な整備に努め、適切な維持管理を行います。

③ 土地利用計画と連動した計画的な交通体系の整備に努めます。

④ 防災性の向上や住環境の保全の観点から、必要な道路整備を進めます。

⑤ 地域の地形や環境に調和し、誰もが安全・安心・快適で、景観的にも美しい道路

デザインとします。

⑥ 特に中心市街地や地域拠点周辺では、快適に歩行できる歩道整備によるバリアフ

リー化を進めます。

(5)宅地

① 土地利用に関する計画に従って、計画的な宅地整備を図ります。

② 災害に対する宅地の安全性を向上させ、災害に強いまちづくりを推進します。ま

た、急傾斜地の崩壊や水害など、災害の危険性が高い地域については、宅地開発

を抑制します。

③ 土地の「使い捨て」とならないよう、既存宅地や低・未利用地の有効活用を優先

し、住宅・商業地の総量を著しく増加させることなく、宅地の需給バランスへの

対応を図ります。

④ 周辺環境や景観に配慮した開発を誘導し、自然と潤いのある良好な環境を形成し

ます。

ア.住宅地

① 人口や世帯数の変動に伴って生じる余剰住宅地を再利用し、多様な居住形態の需

要に対応した住宅整備や、ゆとりある住環境づくりを推進します。

② 宅地開発に適した低・未利用地は、定住促進と交流居住の推進のため、周辺環境

や景観に配慮した開発を進めます。

(12)

用地を活用した居住空間や特徴ある商業空間の整備、文化・行政・交通・教育な

どの都市的機能の集積を進めます。

④ 住宅地と農用地との混在地域は、居住と農業が共存してそれぞれにとって快適な

環境と美しい景観が得られるよう、地域の特性に応じた土地利用ルールにより、 それに従った土地利用を推進します。

⑤ 住宅地と工業用地等との混在地域は、住環境に影響を及ぼす業種については、住

み分けを基本とします。

⑥ 中山間地域等は、集落機能の維持や、農村の景観保全のため、空き家の活用や計

画に沿った必要な住宅地の確保により、良好な居住環境の形成に努めます。

イ.工業用地

① 定住促進対策や雇用の確保等のため、既存産業との調和を図りながら、計画的に

必要な工業用地の確保を図ります。

② 周辺環境に配慮した工業用地を確保し、水や空気等豊かな自然環境を生かした企

業活動の可能な立地に努めます。

③ 工業団地における工場の移転、閉鎖等に伴って生ずる工場跡地等については、新

たな企業誘致に努めます。

ウ.その他の宅地(事務所・店舗用地等)

① 中心市街地は、商業、文化、娯楽施設、駐車場、公園など土地の有効利用を計画

的に行い、街並み景観の保全と、歩道等のバリアフリー化によるやさしいまちづ

くりを進め、歴史と文化の香るまちとして、魅力的で快適な中心市街地を構築し

ていきます。

② 幹線道路沿道型の集客施設用地は、既存用地と低・未利用地の有効利用を図りつ

つ、地域経済活動と周辺環境の状況を勘案して調整し、急激な拡大を抑制します。

(6)その他

この区分は上記以外の用地で、公園・緑地等の公用・公共用施設については、住民

生活の向上及びニーズの多様化を踏まえ、基本構想に基づき計画的に必要な量の確保

(13)

地区類型別の町土利用の基本方向

木曽町では、地域の自然や歴史・文化など多様性に富んだ特性をいかして、「木曽川

と旧中山道沿いに発達した街道の生活」と、山麓高原地帯を中心とした「山里の生活」

など、人々の暮らしが脈々と営まれてきました。それら多様な地域特性を、基本構想

や地域の現状・課題などを踏まえて、土地利用の視点から、『6つのゾーン』に区分し、

今後の土地利用を図ります。

(1)自然環境活用ゾーン

山間部の山林地域については、自然環境と水源かん養等の自然の公益機能を保全しな

がら、林業等による森林資源の有効活用を図ります。

(2)自然環境保全ゾーン

御嶽山・木曽駒ケ岳の山頂の自然公園区域を中心とする地域において、残されてい

る貴重な自然環境と森林資源の保全を図ります。

(3)高原活用ゾーン

御嶽山・木曽駒ケ岳の山麓に広がる高原地域を、自然環境との共存を図りながら、

高原の特性を活かした農林業を育み、自然と親しむレクリエーションゾーンとして、

観光と連携し都市圏との交流を進める土地利用に努めます。

・ 御嶽山の山麓に広がる倉越高原・寒原高原において、豊かな自然環境を保全しな

がら、畜産・放牧を基本とした農業利用を進めます。

・ 開田高原の基盤整備農地を活用し、「御嶽はくさい」や「スイートコーン」、「そ

ば」等の農産物を生産し、地域農業の柱となる地域として位置づけます。

・高原周囲の山林を保全しながら、山菜や紅葉等、観光資源としても活用し、観光

交流をすすめます。

・木曽駒高原、恩田原等のレクリエーション開発地域では、自然環境と景観の保全

しながら、滞在型観光の拠点としての整備をすすめます。

(4)農山村交流ゾーン

農山村集落とその周辺に広がる地域については、優良な農地と里山の保全に留意しな

がら、生活環境の整備を図ります。また、グリーンツーリズム等の体験型観光交流に

よる地域の活性化を進めます。

・農業振興地域を中心とした優良農地における営農活動を活性化し、地域の特性を

活かした農産物の生産と加工・販売の研究により農産物のブランド化を図ります。

(14)

きます。

・山麓地域の里山を保全し適切な整備を進め、有害鳥獣被害を防止します。

・地域資源を活かし、都市地域からの観光交流や、Iターン・二地域居住等による

交流・定住人口の増加を目指します。

(5)街道整備ゾーン

木曽川および中山道に沿った街道生活ゾーンについては、住宅や産業、生活物資の購 入など、さまざまな面で暮らしを支える土地利用を進めます。また、商工業用地と宅地、 農用地等を適切に配置し、良好な生活環境と沿道景観の保全を図ります。

・国道沿線の農用地などが「虫食い的」に開発されないように、計画的な土地利用

を行います。

・集落協定など、地域ルールの設定により、良好な農村の住環境を保全しながら、

経済活動による町の活性化に繋がる仕組みの導入を進めます。

・大規模集客施設の出店にあたっては、立地場所や周辺環境等に特に配慮して、計

画的に誘導・規制します。

・沿道の未利用地については、定住促進のための宅地開発や、企業誘致適地として

計画的な開発を進めます。

・建築物や看板等の工作物は、周辺の景観と調和したものとします。

・空き店舗などが発生した場合には、再利用や転用により土地の有効利用を図りま

す。比較的まとまっている農用地は、優良農用地として位置づけて、保全を図り

ます。

・所有形態の如何に係わらずに農用地を有効利用できる仕組みの活用を図ります。

また、市民農園や緑地としての利用も進めます。

・農用地と住宅地のバランスを考慮し、豊かで快適な生活環境を創造します。

(6)中心市街地整備ゾーン

中心市街地の都市的機能が集積する地域については、商業と地域経済の活性化を強化す

る土地利用を進めます。また、都市基盤を支える機能の充実・強化を図ります。

・中心市街地は、集積した都市的機能の積極的な活用を進め、必要な行政や交通の

拠点機能を充実していきます。

・商業・業務・文化・福祉施設などを計画的に再集積し、都市的機能の充実を図り

ます。

・幹線道路から中心市街地へ至るアクセス道路を、駐車場など交通施設と併せて計

画的に整備します。

・ バリアフリー法に基づく移動の円滑化を進め、歩道やスロープの整備を進めます。

(15)

ます。

・身近な緑を増やし、親しみやすい水辺の環境を整備し、緑の多い潤いあるまちと

していきます。

・街なか居住を推進し、歩いて暮らせるまちを目指します。

・空き店舗・空き家・空き地など、既にあるストックの有効利用を促進します。

・市街地整備にあたっては、住民と協力しながら、景観に配慮した街並みの形成を

進めます。

・市街地整備は、居住環境の改善や防災・交通安全の観点から、災害に強いまちづ

くりなどを進めます。

・市街地の環境を保全するため、用途地域の指定・見直しを含めたきめ細かな地域

地区※や地区計画※、などの策定を進めます。それに基づき、住宅・商業・工業

などの適正な配置を図ります。

※ 「地域地区」:都市計画区域内の土地をどのような用途に利用するべきか、どの程度利用する べきかなどを都市計画において定め、土地の適正な利用と都市環境の保全を図 るためのものです。木曽町では、用途地域(建築物の用途の純化と土地の合理 的利用の促進を図るため、建築物の用途・形態・容積等について規制)などが あります。

(16)

町土の利用区分ごとの規模の目標

(1)基準年次及び目標年次

本計画の基準年次及び目標年次は以下の通りです。

(1)基準年次 平成 17 年(西暦 2005 年) (2)目標年次 平成 29 年度(西暦 2017 年度)

(2)目標年次における人口

目標年次における人口を 12,665 人とします。

(3)利用区分

町土の利用区分は、農用地、森林、原野、水面・河川・水路、道路、宅地、その他

とします。

(4)規模の目標の設定方法

利用区分ごとの現況と変化についての各種調査に基づき、将来人口などを前提とし、

過去の推移及び将来の変化等の見通しに基づいて予測し、土地利用の実態との調整を

行い定めます。

(5)目標年次における規模の目標

町土利用における目標年次(平成 29 年度)における利用区分ごとの規模の目標に関

する概要は以下の通りです。なお、この数値については、今後の経済社会の変化など

(17)

(6)

利用区分ごとの規模の目標

単位:ha、%

基準年次 目標年次 構 成 比 利用区分

平成 17 年 平成 29 年度

増 減

平成 17 年 平成 29 年度

農用地 1,337 1,261 △ 76 2.8 2.6 農地 1,206 1,130 △ 76 2.5 2.4

採草放牧地 131 131 0 0.3 0.3

森林 43,012 42,977 △ 35 90.3 90.3

原野 277 277 0 0.6 0.6 水面・河川・水路 507 507 0 1.1 1.1

道路 566 583 17 1.2 1.2

宅地 662 720 58 1.4 1.5 住宅地 244 269 25 0.5 0.6

工業用地 7 9 2 0.0 0.0

その他の宅地 411 442 31 0.9 0.9

その他 1,245 1,281 36 2.6 2.7

(18)

地域別の概要

木曽町は、地域によって、さまざまな歴史や文化が残る、平地の少ない山間の町です。 町土は、将来にわたり住民のための限られた貴重な財産であるとともに、生活や生産活動 を行うための共通の基盤であるため、長期的視点に立ち、秩序ある合理的な利用を図ります。 そのため、これまでのまちづくりの経緯を踏まえ、さらに特色ある地域づくり、まちづくり を進めるため、主として6つのゾーンに区分し、それぞれの区分の目指す方向性に沿った適 切な利用方法への誘導を図ります。

(19)

(1)自然環境活用ゾーン

山間部の山林地域については、木曽ヒノキに代表される豊かな森林資源に恵まれ、林

業が地域を担う産業として発展しました。

しかし、近年は木材価格の低迷、林業後継者の減少などにより、十分な管理が行き届

かない荒廃森林も増加し、農作物等への熊やイノシシなど鳥獣害発生の一因となって

います。

今後は木曽の森林を貴重な地域資源として再確認し、林業関係者のみならず、NPO

や上下流交流等の多様な担い手との協力により、植林や保育を推進しなければなりま

せん。

また、間伐材等のバイオマス・燃料等多面的な活用に向けた取組みが必要です。

(2)自然環境保全ゾーン

御嶽山・木曽駒ケ岳の山頂を中心とする自然公園区域では、貴重な自然環境が保全

され、登山や山岳信仰との場としても活かされてきました。

今後は山小屋施設におけるし尿処理施設や新エネルギーの導入などによる、より積

極的な環境保全への取組みが必要です。

(3)高原活用ゾーン

開田高原では、基盤整備された農地を活用した「御嶽はくさい」や「スイートコー

ン」、「そば」等の農産物が生産されてきました。

今後は優良農地の保全と農業生産の維持向上に向け、後継者の確保やブランド化に

よる農産物の高付加価値化等の取組みが必要です。

御嶽山麓に広がる倉越高原・寒原高原では、肉用牛の放牧等により利用されてきま

した。今後は、畜産の振興に向けた利用を進める一方で、豊かな自然景観を活かし、

山菜や紅葉等の観光・レクリエーションゾーンとして、情報発信と施設整備を進める

必要があります。

木曽駒ケ岳山麓の木曽駒高原及び御嶽山麓の高原地帯は、別荘やゴルフ場・スキー

場等のリゾート地域として開発され、都市部からの避暑客等で賑わってきましたが、

景気低迷や余暇の多様化等により、来訪者数の減少が続いています。今後は、既存施

設の活用や周辺地域の地域資源等を活かし連携した、癒しと健康のレクリエーション

ゾーンとしての活性化を進める必要があります。

(4)農山村交流ゾーン

農山村集落とその周辺に広がる地域は、比較的小規模な農地と宅地の散在する地域

で、伝統的な生活様式や農村風景を残し、生活の基盤となってきた地域ですが、農業

後継者の不足や鳥獣被害の発生などにより、農地の遊休化が進み、宅地等への転用も

(20)

今後は、農地や周辺里山の保全と、住民生活の基盤となる集落機能の維持に向け、

農業受託組織や集落営農組織の育成、グリーンツーリズム等の体験型観光、空き家や

小規模の農地を活用した田舎暮らしの受入れ地域として、活性化を図る必要がありま

す。

(5)街道整備ゾーン

木曽川および中山道に沿った街道生活ゾーンは、歴史ある宿場町として栄え、近年では 国道とJRの交通機関に恵まれた地域として、宅地化と商工業の立地が進んでいる地域で す。

また、平成18年の伊那木曽連絡道路開通により、伊那地域との交通アクセスが向上し たことにより、大型商業施設やコンビニエンスストアなどの出店が増加している地域です。

今後は、宅地と農地、商工業の立地を調整し、最適な配置をすることにより、良好な

生活環境と経済活動の基盤を整備する必要があります。

また、屋外広告物については、一部規制区域がありますが、景観計画の策定等木曽郡

全体での統一的な取組みにより、良好な沿道景観の創出を図る必要があります。

(6)中心市街地整備ゾーン

木曽福島の中心市街地地域は、関所の町として歴史的な交通の要所であり、木曽郡全体 の都市的機能を担う地域として発展し、都市計画区域として計画的な土地利用がされてき ました。

しかし、近年では地域経済の低迷や観光客の減少に加え、比較的狭い道路が多く、駐車 場・歩道等の環境整備が十分でないことなどにより、都市機能と商店街の衰退による空き 店舗の増大等の課題が発生していました。平成14年から、これらの課題に対応するため、 中心市街地活性化計画に基づく事業を推進し、街並み整備や駐車場整備、親水公園整備等 を行ってきました。

今後は、集積した都市的機能の再構築を進め、必要な行政や交通の拠点機能を充実 していきます。

また、商業環境の整備とバリアフリー化のため、駐車場・ミニパークや歩道・スロ

ープ等の整備を行い、訪問者にやさしいまちづくりを進める必要があります。

また、空き家や空き店舗を、まちなか居住や商業施設として有効活用し、賑わいの

ある中心市街地を目指します。

また、市街地の環境を保全するため、用途地域の指定・見直しを含めたきめ細かな

(21)

公共福祉の優先

木曽町には豊かな自然と歴史に育まれた伝統文化が根付いており、ここに住む私た

ちに癒しと安らぎを与えてくれるばかりではなく、大きな誇りでもあり、また、次世

代に受け継いでいかなければならない貴重な財産です。

町土は、住民の生活をはじめとする諸活動が営まれるかけがえのない生活の場であ

り、また、経済活動の基盤であることから、天与の自然と日々の営みとの調和を図っ

た町づくりを進めていかなければなりません。

そのため、町土の活用にあたっては、公共の福祉を優先させるとともに、自然的、

社会的、経済的、文化的諸条件に応じた適正な土地利用が図れるよう、各種の規制や

誘導措置などを講じ総合的な対策を推進します。

土地利用関係法令等の適切な運用

木曽町計画実現のため、国土利用計画法やその他関係法令等の適切な運用を図りま

す。

また、それらに基づく個別計画と必要に応じて、景観や土地利用に関する木曽町固

有の条例に基づく計画を体系的一体的に整備し、各計画相互の調整を図りつつ、計画

的な土地利用を推進します。

そのためにも、各種土地利用制度の導入と適正な運用により、関係法令の対象とな

らない空白地域の解消を図ります。また、地域の状況に応じて、法令に基づくものや

任意の協定などきめ細かなルールづくりを推進し、支援していきます。

これらの制度体系を住民や事業者などに情報公開し理解を深めるとともに、制度や

仕組みが適正に運用されているかどうかを、住民と行政の協働により評価し改善して

いきます。

なお、広域的な影響のある課題や広域的な取組みが必要な課題等については、木曽

広域連合や周辺町村等と連携して適正な土地利用となるよう調整します。

地域整備施策の推進

前述したゾーニングによる地域別の方向性を基本として、住民と行政の協働により、

基本構想・基本計画及び地域まちづくり計画に即して計画的な土地利用を進め、持続

(22)

町土の保全と安全性の確保

(1)地形条件を踏まえた防災の推進

木曽町の地形や地質等の土地の特性を十分把握して、土砂災害等のおそれのある区

域においては、必要な防災施設の整備を推進し、警戒避難体制の整備や建築物の立地

抑制などにより、安全性が確保されるよう適正な土地利用への誘導を図ります。

(2)森林の適切な管理の推進

森林の持つ国土の保全及び安全性の確保に果たす機能の向上を図るため、保安林及

び治山施設の整備を進めるとともに、財産区有林の整備等、地域特性に応じた管理を

推進しながら、森林の管理水準の向上を図ります。その際、林道等必要な施設整備を

進めるとともに、森林管理への住民理解及び参加、林業の担い手の育成、山村におけ

る生活環境の向上等、森林管理のための基礎条件を整備します。

(3)防災対策の推進

地震災害や火災等に対する安全性の向上を図るため、構造物の耐震性を向上させる

とともに、必要な公園、広場等のオープンスペースの確保や道路の拡幅等を計画的に

推進します。また、市街地における防火性の向上を図ります。

各地域の学校や公園等の公共施設においては、防災拠点としての機能強化を図ると

ともに、耐震貯水や消火栓の適正配備とライフラインの多重化や情報通信基盤の充実

を図ります。

環境の保全と景観の形成

(1)官民一体の活動の推進

地球環境の保全に向け、環境宣言や行動計画等の取り組みにより、住民や企業行政

等地域が一体となった活動を推進します。

(2)景観形成関連計画の策定

木曽広域連合と協力し、木曽地域全体における景観法(平成16 年法律第 110 号)

第 8 条の規定に基づく「良好な景観の形成に関する計画」の策定に向けた取り組みを

進め、美しい景観の育成と保全に努めます。

(3)伝統的街並みの保全

伝統的な街並みや文化に根ざした景観は、地域の誇りと愛着のある資源であり、地

域の特性に応じて保全していきます。

(4)良好な環境の確保

(23)

置を実施することにより、土地利用の適正化を図ります。

(5)河川・里山などの有効活用

レクリエーションの場として、河川、里山などを住民の健康増進・学習・余暇に活

用できるよう、必要な整備・保全を行います。

(6)環境の保全

環境の保全を図るため、住居系・商業系・工業系等の用途区分に応じた適正な土地

利用への誘導、緩衝緑地の設置、廃棄物処理用地の確保等を推進します。

(7)水源地等の保全

水源地等の流域における水質の保全等に資するため、森林をはじめとした自然環境

の保全など、法令に基づく土地利用制度の活用に努めます。

土地利用の転換の適正化

土地利用の転換を行う場合には、転換後における復元の困難性や周辺に及ぼす影響

に十分配慮したうえで、人口や産業の動向、周辺の土地利用状況、社会資本の整備状

況、その他の自然的・社会的条件を勘案して、適正に行うこととします。特に大規模

な土地利用の転換を行う場合には、土地利用に関する計画※に基づく転換を前提とし

ます。また、転換の過程でも必要があるときは、すみやかに計画の見直しなど、適切

な対応を図ります。

※ 土地利用に関する計画とは、町の各種土地利用計画、条例等で定められた地域の

構想・計画、地区計画を指します。

(1)農用地の利用転換

農用地の利用転換を行う場合には、食料生産の確保、農業経営の安定、地域の農業

や景観などに及ぼす影響に留意し、農業以外の土地利用との計画的な調整を図るとと

もに、無秩序な転用を抑制し、優良農用地が確保されるようにします。

(2)森林の利用転換

森林の利用転換を行う場合には、周辺の林業生産活動に支障が生じないように配慮

しつつ、災害の防止、水資源の確保、環境の保全等、公益的機能の低下の防止に十分

考慮して、周辺の土地利用との調整を図ります。

(3)大規模な土地利用の転換

大規模な土地の利用転換を行う場合には、土地利用計画等を前提とした転換としま

(24)

安全性の確保や環境の保全を図ります。

(4)利用の混在化が進展している地域等における利用転換

利用の混在化が進展している地域等において利用転換を行う場合には、混在におけ

る弊害を防止するため、まとまりを持った必要な土地を確保することなどにより、農

用地と宅地相互の調整を図ります。

土地の有効利用の促進

(1)農用地

農用地については、産業として自立し、魅力ある農業経営の確立と活力ある農村を

形成するため、農業振興地域の整備に関する法律第 8 条の規定に基づく「木曽町農業

振興地域整備計画」などにより、優良農用地の適切な確保と管理に努めます。そのた

め、農用地の流動化を図りながら、農業生産法人や認定農業者等への農用地集積を図

ります。また、低・未利用の農用地は、市民農園や体験農園、滞在型体験農園などに

活用していきます。

(2)森林・原野

森林については、木材生産等の経済的機能及び水源かん養等の公益的機能を増進す

るため、森林法(昭和 26 年法律第249 号)第10 条の5 の規定に基づく「木曽町森

林整備計画」などにより、森林資源の整備を計画的に推進します。その際、森林を自

然とのふれあいの場及び青少年の教育の場として利用するなど、地域の実情に応じ、

自然環境の保全に配慮しつつ、多面的な利用を推進します。

(3)水面・河川及び水路

水面・河川及び水路については、治水施設等の整備を計画的に推進します。その際、

親水公園等多面的利用ができるように努めます。

(4)道路

道路については、地域住民の利便性向上及び産業発展の重要な基盤であることから、

体系的道路網の整備を計画的に推進します。また、景観上重要な道路の電柱移設や、

電線地中化などを推進し、良好な沿道景観形成を進めるとともに、眺望の良い場所で

のビューポイント整備など、道路の多面的な活用を図ります。

(5)宅地

土地の所有者等が良好な土地管理と有効な土地利用を図ることができるよう、宅地

の流動化を促進し、低・未利用地や空き地・空き家・空き店舗などを積極的に活用し

(25)

ア.住宅地

住宅地については、良好な居住環境づくりを進めるとともに、公共及び民間による

計画的な宅地開発を誘導します。また、市街地の住宅密集地は、防災性の向上及びゆ

とりある快適な環境の保全に配慮しつつ、土地の有効利用に努めます。さらに地区計

画や地域のルールづくりの推進に努めます。

イ.工業用地

工業用地については、地域社会との調和及び公害防止に十分配慮します。自然環境

を生かした緑豊かな工業団地を目標に、企業の新規立地・移転等の動向に配慮しつつ、

地域経済の自立向上のため計画的な確保を図ります。

ウ.商業、業務用地等(その他宅地)

中心市街地においては、「旧木曽福島町中心市街地活性化基本構想」の見直しなどに

より、土地の有効利用や複合的な整備を促進し、都市機能の集積を活かしながら、街

なか居住を推進するとともに、商業環境の整備再生を進め、魅力あるまちの形成を図

ります。

幹線道路沿線地域では、周辺の土地利用状況や自然環境・景観に十分配慮し、適正

な土地利用のための規制・誘導を図ります。

(6)その他

公園等の公共用地及び、スポーツ・レクリエーション用地等については、既存施設

の整備・利用状況などを考慮し、適正配置に努めるとともに、広く開かれた交流の場

や防災空間などとして、その有効利用を図ります。

土地に関する調査の推進及び成果の普及啓発

土地の科学的かつ総合的な把握を一層充実するため、国土調査・自然環境保全調査

等、土地に関する基礎的な調査を推進します。また、町民に対し土地利用への理解を

促し計画の実効性を高めるために、調査結果の普及及び啓発を図ります。

土地情報システムの確立(土地に対する情報の一元化と活用)

土地行政の推進を図り、土地の有効利用を促進するため、土地に関する自然的・社

会的な土地情報の収集・整理を行い、利用目的に応じた検索が可能となる総合的な土

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