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アーカイヴ 日本認知科学会「デザイン・構成・創造」研究分科会

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Academic year: 2018

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デザイン研究の場としての経験可視化ワークショップ

原田泰(千葉工業大学)・須永剛司(多摩美術大学)・藤井晴行(東京工業大学)

◉VXワークショップの実践

「サービス・イノベーション・デザイン国際会議 International Service Innovation Design Conference (ISIDC) 2010, Hakodate」のプログラムとして、2010 年10 月17 日から19 日までの3日間、「体験の視覚 化ワークショップ Visualizing Experience(VX) Workshop」を開催した。このワークショップのゴールは、社 会のサービスから人々が受け取っている価値の本質を見出し、サービス・デザインの新たな可能性を提案す ることである。 国内外の参加者が函館の「市場」と「市電」を体験することから気づいた豊かな活動とそ の価値を共同で視覚表現した。

◉活動の記録─リアルタイム・ドキュメンテーション

VX ワークショップでは、「ドキュメント・ウォール」と「リアルタイム・ペーパー」という2 種類の手法 を用いて、ワークショップ内の出来事をその場で視覚化し、参加者へ提示した。これらのメディアは、ワー クショップ参加者が自身の活動をふり返ることを目的として制作されたものである。しかしそれだけでな く、今回のワークショップに協力していただいた市場・市電に携わる人々と、国際会議出席者へ向けて、活 動を報告・紹介する配布資料としての役割も担っていた。

◉デザイン学的視点からのVXワークショップの意味づけ ・表現、創造活動として

このワークショップからは二つのレベルの表現作品が生まれた。ワークショップ参加者による視覚表現と、 ドキュメンテーションの結果として作り出されたドキュメント(ドキュメント・ウォールとリアルタイム・ ペーパー)である。

ワークショップ参加者による視覚表現は模造紙に描かれた提案内容(模造紙作品)と、プレゼンテーション による説明(プレゼンテーション表現)がセットになったものである。ドキュメント・ウォールとリアルタ イム・ペーパーである。これらは表現活動におけるメタ作品と位置づけられる。

・デザイン研究の公開、共有のしくみとして

カンファレンスという研究発表の場でデザイン実践を行うという試みは、研究成果の共有方法の可能性を広 げる。「結果報告」から「プロセス共有」へ、研究内容を社会化するための方法として、論文を前提とした 口頭発表やポスター発表など以外の可能性を示せたのではないか。

また、場のデザインとして、「デザインプロセスの実践(体験)」「デザインプロセスの観察」「デザイン プロセスについての議論」というサイクルあるいはレイヤーをひとつのイベントの中に持つモデルとして、 デザインプロセスについての新たな試みともなった。

◉その他のトピック

「よそ者」が乗り込んでいって現地の人々と活動を観察し、その気づきを外在化することで、現地の人々二 も影響を与えることができた(かも知れない)。

プレゼンテーションの場に現地の人々が参加してくれた。

複数の大学の交流が生まれ、それぞれの特徴の理解や専門領域の周囲への意識の拡大が起った。

参照

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