平成20年度
特許出願技術動向調査報告書
車両用施解錠技術
(要約版)
<目次>
第1章
調査概要. . . 1第2章
特許動向. . . 4第3章
研究開発動向. . . 25第4章
政策動向および社会動向 . . . 29第5章
市場環境. . . 35第6章
総合分析. . . 37平成21年4月
特 許 庁
問い合わせ先
特許庁総務部企画調査課 技術動向班
電話:03−3581−1101(内線2155)
第 1 章 調 査 概 要
第 1 節 調 査 目 的
車 両 の 安 全 性 、 快 適 性 に 対 す る 注 目 度 が 高 ま る 中 、 自 動 車 を 中 心 と し た 車 両 の 施 解 錠 技 術 は 、近 年 、大 き く 進 展 し て い る 。特 に 、盗 難 防 止 や IT、通信技術との融合による利便性、安 全 性 の 向 上 が 図 ら れ て お り 、 今 後 、 益 々 の 発 展 が 期 待 さ れ る 重 要 な テ ー マ で あ る 。 ま た 、 特 許 情 報 か ら 技 術 全 体 を 俯 瞰 し 、 経 済 情 報 ・ 産 業 情 報 を 踏 ま え た 技 術 開 発 の 進 展 状 況 ・ 方 向 性 を 把 握 す る こ と は 、 特 許 庁 に お け る 審 査 体 制 の 構 築 や 的 確 か つ 効 率 的 な 審 査 等 の た め の 基 礎 資 料 を 整 備 す る 上 で 必 要 で あ る 。 さ ら に 、 今 後 、 我 が 国 の 産 業 が 持 続 的 に 発 展 し て い く た め に は 、 新 規 事 業 の 創 出 が 不 可 欠 で あ り 、 そ の た め に は 、 企 業 や 大 学 ・ 公 的 研 究 機 関 等 の 技 術 開 発 を 支 援 し て い く 必 要 が あ る 。 特 許 情 報 は こ れ ら 企 業 等 が 研 究 開 発 動 向 を 把 握 し 、 技 術 開 発 の 方 向 性 を 決 定 し て い く 上 で も 重 要 な も の で あ る 。
こ の よ う な 観 点 か ら 本 調 査 で は 、 近 年 、 注 目 さ れ て い る 「 車 両 用 施 解 錠 技 術 」 の 分 野 に つ い て 調 査 分 析 を 行 う も の と す る 。 具 体 的 に は 、 車 両 用 施 解 錠 技 術 に 関 す る 特 許 動 向 、 研 究 開 発 動 向 、 政 策 動 向 、 市 場 環 境 を 調 査 し 、 技 術 革 新 の 状 況 、 技 術 競 争 力 の 状 況 と 今 後 の 展 望 に つ い て 検 討 す る 。
第 2 節 技 術 概 要
1 . 車 両 用 施 解 錠 技 術 の 変 遷
自 動 車 用 ド ア ロ ッ ク お よ び キ ー の 変 遷 を 第1-1 図に示す。車両用施解錠技術は車両の盗難 防 止 策 と し て 、 こ れ ま で に も そ の 時 代 に お け る 技 術 的 な 要 請 に 応 え る 形 で 発 展 し て き た が 、 1980 年代以降、車両盗難事故の増加を受けて、より防盗性が高く、かつ、利便性も兼ね備え た 高 度 な 施 解 錠 技 術 が 登 場 し て き て お り 、 今 後 も さ ら な る 技 術 の 進 化 が 予 想 さ れ る 。 自 動 車 の ド ア ロ ッ ク お よ び キ ー を 例 に と れ ば 、メ カ ニ カ ル キ ー で は 、キ ー 種 類 の 多 様 化 、複 製 防 止 、 シ リ ン ダ 強 度 の 向 上 等 が 図 ら れ て お り 、 電 子 キ ー で は 、 リ モ ー ト キ ー ( 遠 隔 操 作 可 能 ) や 、 ス マ ー ト キ ー ( キ ー 操 作 不 要 ) が 登 場 し て い る 。 今 後 は 個 人 認 証 を 可 能 と す る セ キ ュ リ テ ィ 機 能 の 高 度 化 が 図 ら れ て い く で あ ろ う 。IT 技術や通信技術の進歩とともに、大きな流れでは メ カ ニ カ ル キ ー か ら 電 子 キ ー へ シ フ ト し て い く こ と が 予 想 さ れ て い る 。
第1-1 図 車両用施解錠技術の変遷(自動車用ドアロック&キー)
1980年代 現在 20XX年
メカニカルキー
電子キー
キー種類の多様化
シリンダ強度等の向上 キー複製防止
リモートキーの登場
リモートキーの量産化・小型化 スマートキーの登場
セキュリティ機能の高度化(個人認証管理等)
2 . 調 査 対 象
調 査 対 象 に 含 ま れ る 車 両 種 類 、施 解 錠 対 象 部 位 、目 的・課 題 別 の 技 術 等 を 体 系 的 に 整 理 し 、 応 用 産 業 と の 関 係 を 説 明 す る 技 術 俯 瞰 図 を 第 1-2 図に示す。
調 査 対 象 と す る 車 両 種 類 は 、 自 動 車 ( バ ス 、 ト ラ ッ ク を 含 む )、 自 動 二 輪 、 建 設 車 両 、 鉄 道 車 両 等 で あ る が 、 本 技 術 の 大 部 分 は 自 動 車 を 対 象 と し た も の で あ る こ と を 想 定 し て い る 。 し た が っ て 、 自 動 車 を 中 心 と し た 車 両 を 本 調 査 対 象 と す る 。
施 解 錠 対 象 部 位 は 自 動 車 の 場 合 、ド ア 、エ ン ジ ン ル ー ム 、 ト ラ ン ク 、 ル ー フ ( 開 閉 機 構 を 持 つ も の )、フ ュ ー エ ル リ ッ ド を 始 め 、車 室 内 の グ ロ ー ブ ボ ッ ク ス 、コ ン ソ ー ル ボ ッ ク ス ま で を 含 む も の と す る 。 い ず れ も 扉 構 造 の 部 位 の 施 解 錠 技 術 が 対 象 で あ り 、 エ ン ジ ン 、 ス テ ア リ ン グ 、 ト ラ ン ス ミ ッ シ ョ ン 、 ホ イ ー ル 、 シ ー ト ( 座 席 ) 等 を 対 象 と し た 施 解 錠 技 術 は 含 ま な い 。し た が っ て 、イ モ ビ ラ イ ザ(ID 照合後にエンジンを始動する盗難防止装置)も本調査の 対 象 外 と な る が 、 イ モ ビ ラ イ ザ に つ い て は 、 盗 難 防 止 効 果 が 高 い こ と か ら 関 連 す る 技 術 動 向 が 、ド ア を 含 む 車 全 体 の 施 解 錠 シ ス テ ム に 影 響 を 与 え て い る こ と も 考 え ら れ る 。そ の 場 合 は 、 必 要 に 応 じ て 、 周 辺 技 術 の 動 向 と し て 、 そ の 影 響 を 評 価 す る 。
目 的 ・ 課 題 別 の 技 術 に つ い て は 、 安 全 性 向 上 技 術 ( セ イ フ テ ィ に 関 す る 技 術 )、 防 盗 性 向 上 技 術( セ キ ュ リ テ ィ に 関 す る 技 術 で 、耐 破 壊 性 向 上 技 術 を 含 む )、利 便 性 向 上 技 術( 全 体 シ ス テ ム に 関 す る 技 術 )、 快 適 性 向 上 技 術 ( 個 別 機 能 に 関 す る 技 術 )、 耐 久 性 向 上 技 術 、 経 済 性 向 上 技 術 が 挙 げ ら れ る 。 以 下 に 、 簡 単 に 各 対 象 技 術 に つ い て 説 明 す る 。
安 全 性 向 上 技 術 に は 、施 解 錠 シ ス テ ム の 誤 動 作 ・誤 操 作 防 止 に 関 す る 技 術 、車 両 事 故 や 災 害 時 等 に 脱 出 や 救 出 を 可 能 と す る 緊 急 時 対 策 に 関 す る 技 術 等 が 含 ま れ る 。 乗 員 の 安 全 確 保 の た め の 、 い わ ゆ る 、 セ イ フ テ ィ に 関 す る 技 術 で あ る 。
防 盗 性 向 上 技 術 に は 、照 合 ・ 認 証 技 術 に 関 す る 技 術 、耐 破 壊 性 向 上 技 術 を 含 む 不 正 解 錠 防 止 に 関 す る 技 術 等 が 含 ま れ る 。 車 両 本 体 の 盗 難 お よ び 車 内 へ の 侵 入 を 防 止 す る た め の 、 い わ ゆ る 、 セ キ ュ リ テ ィ に 関 す る 技 術 で あ る 。
利 便 性 向 上 技 術 に は 、自 動 化 ・ 連 動 化 ・ シ ス テ ム 化 、 遠 隔 制 御 性 向 上 、車 両 以 外 と の シ ス テ ム 共 用 化 に 関 す る 技 術 等 が 含 ま れ る 。 文 字 通 り 、 ユ ー ザ ー の 利 便 性 向 上 の た め の 技 術 で あ る が 、 本 調 査 に お い て は 、 個 別 機 能 を 統 合 す る こ と に よ っ て 利 便 性 を 図 る た め の 、 い わ ゆ る 全 体 シ ス テ ム に 関 す る 技 術 と 位 置 づ け る 。
快 適 性 向 上 技 術 に は 、施 解 錠 動 作 の 応 答 性 向 上 、施 解 錠 音 の 音 質 向 上 ・ 静 音 化 ・ ガ タ ツ キ 防 止 、 ド ア 開 閉 時 の パ ワ ー ア シ ス ト 機 構 に 関 す る 技 術 等 が 含 ま れ る 。 本 調 査 に お い て は 、 利 便 性 向 上 技 術 と 区 別 す る た め に 、 個 別 機 能 に 関 す る 技 術 と 位 置 づ け る 。
耐 久 性 向 上 技 術 に は 、機 械 特 性 の 向 上 、電 磁 気 特 性 の 向 上 、耐 候 性( 防 水・防 塵・高 温 等 ) の 向 上 に 関 す る 技 術 等 が 含 ま れ る 。 本 調 査 に お い て は 、 通 常 使 用 時 の 施 解 錠 シ ス テ ム の 耐 久 性 ・ 信 頼 性 向 上 技 術 と し 、 不 正 解 錠 に 対 す る 耐 破 壊 性 向 上 技 術 は 防 盗 性 向 上 技 術 に 含 む 。
経 済 性 向 上 技 術 に は 、開 閉 機 構 の 機 械 要 素・部 品 や 制 御 シ ス テ ム の 電 装 部 品 の コ ス ト 低 減 等 、 製 造 コ ス ト 低 減 に 関 す る 技 術 と 、 車 両 使 用 時 の 消 費 電 力 低 減 等 の ラ ン ニ ン グ コ ス ト 低 減 に 関 す る 技 術 等 が 含 ま れ る 。 コ ス ト 低 減 の た め の 標 準 化 技 術 も こ れ に 含 ま れ る 。
上 記 以 外 に 車 両 用 施 解 錠 技 術 に 関 連 す る 技 術 と し て は 、車 両 の 施 解 錠 状 態 を 検 知・報 知 す る 技 術 、 車 両 が 破 壊 行 為 や 不 正 解 錠 を 受 け た 際 に 警 報 を 発 信 す る 技 術 、 盗 難 さ れ た 際 に 車 両 を 追 跡 す る 技 術 等 が 含 ま れ る 。
ま た 、車 両 用 施 解 錠 技 術 に 係 わ る 企 業 に は 、部 品( 機 械 部 品 、電 子 部 品 等 を 含 む )メ ー カ ー 、 部 品 を ア セ ン ブ リ す る キ ー セ ッ ト メ ー カ ー 、 車 両 の ト ー タ ル セ キ ュ リ テ ィ シ ス テ ム に 組 み 込 む 電 装 部 品 メ ー カ ー 、 そ の シ ス テ ム を 車 両 に 取 り 付 け 、 ユ ー ザ ー に 提 供 す る 完 成 車 メ ー カ ー 等 、 当 該 技 術 の 上 流 か ら 下 流 に か け て 、 役 割 の 異 な る 複 数 の メ ー カ ー が 連 携 し て 最 終 製 品 を 提 供 し て い る た め 、 本 調 査 に お い て は こ れ ら の 産 業 を 応 用 産 業 と 位 置 づ け る 。 し た が っ て 、 各 応 用 産 業 に 必 要 な 車 両 用 施 解 錠 技 術 の 要 素 技 術 が 、 本 調 査 対 象 の 要 素 技 術 と な る 。
第1-2 図 技術俯瞰図(調査対象と応用産業との関係)
機械部品・電子部品メーカー キーセットメーカー
自動車メーカー
自動車部品メーカー
対象車両
・自動車(バス、トラックを含む)
・自動二輪
・建設車両
・鉄道車両 安全性向上技術
(セイフティに関する技術)
・誤動作、誤操作防止
・緊急時対策
耐久性向上技術
・機械特性の向上
・電磁気特性の向上
・耐候性(防水、防塵、高温等)の向上
利便性向上技術
(全体システムに関する技術)
・自動化、連動化、システム化
・遠隔制御性向上
・車両以外とのシステム共用化
快適性向上技術
(個別機能に関する技術)
・応答性向上
・施解錠音の音質向上、静音化、ガタツキ防止
・パワーアシスト機構
経済性向上技術
・製造コスト低減
・消費電力低減
・標準化 フューエル
リッド エンジンフード
グローブボックス
コンソールボックス
ドア トランク ルーフ
防盗性向上
(セキュリティに関する技術)
(耐破壊性向上技術を含む)
・照合、認証
・不正解錠防止
関連技術:施解錠状態検知・報知、盗難追跡 等
応 用 産 業
目 的 ・課 題 技 術
目 的 ・課 題 技 術
目 的 ・課 題 技 術
目 的 ・課 題 技 術
施 解 錠 対 象 施 解 錠 対 象
対 象 車 両 関 連 技 術
第 2 章 特 許 動 向
第 1 節 調 査 方 法
特 許 情 報 収 集 に 使 用 す る デ ー タ ベ ー ス は 、日 本 特 許 はPATOLIS(株式会社パトリス)、外 国 特 許 は DWPI(トムソンコーポレーション株式会社)とした。調査対象は 1980∼2006 年 に 出 願 さ れ た 特 許 で あ っ て 、日 本 特 許 は2008 年 7 月 30 日までに公開または登録されている 特 許 を 対 象 と し 、外 国 特 許 に つ い て は2008 年 8 月 5 日までに DWPI に収録されていた日本 以 外 の 全 て の 国 で 公 開 ま た は 登 録 さ れ て い る 特 許 を 対 象 と し た 。な お 、PCT 出願は国内移行 ま で 最 大 約30 ヶ月かかり、国内公開・公表が遅れるため、2005 年以降のデータについては 未 収 録 デ ー タ が 多 い 可 能 性 が あ り 、 注 意 を 要 す る 。 米 国 に つ い て は 、 公 開 制 度 導 入 (2000 年11 月 29 日)前の出願件数は登録公報発行件数のみを集計したものであるため、日本、欧 州 、 中 国 お よ び 韓 国 へ の 出 願 件 数 と の 比 較 に は 注 意 を 要 す る 。
ま た 、欧 州 へ の 出 願( 出 願 先 国 が 欧 州 )と は 、欧 州 特 許 条 約(EPC)の加盟国の内、DWPI の 収 録 対 象 国 で あ る 20 ヶ国(オーストリア、ベルギー、スイス、チェコ、ドイツ、デンマ ー ク 、 ス ペ イ ン 、 フ ィ ン ラ ン ド 、 フ ラ ン ス 、 イ ギ リ ス 、 ハ ン ガ リ ー 、 ア イ ル ラ ン ド 、 イ タ リ ア 、 ル ク セ ン ブ ル グ 、 オ ラ ン ダ 、 ノ ル ウ ェ ー 、 ポ ル ト ガ ル 、 ル ー マ ニ ア 、 ス ウ ェ ー デ ン 、 ス ロ バ キ ア ) と 欧 州 特 許 庁 、 合 計 21 ヶ国(機関)への出願とし、欧州国籍(出願人国籍が欧 州 ) と は 、 欧 州 特 許 条 約 (EPC)の加盟国である 34 ヶ国(オーストリア、ベルギー、ブル ガ リ ア 、 ス イ ス 、 キ プ ロ ス 、 チ ェ コ 、 ド イ ツ 、 デ ン マ ー ク 、 エ ス ト ニ ア 、 ス ペ イ ン 、 フ ィ ン ラ ン ド 、 フ ラ ン ス 、 イ ギ リ ス 、 ギ リ シ ャ 、 ク ロ ア チ ア 、 ハ ン ガ リ ー 、 ア イ ル ラ ン ド 、 ア イ ス ラ ン ド 、イ タ リ ア 、リ ヒ テ ン シ ュ タ イ ン 、リ ト ア ニ ア 、ル ク セ ン ブ ル グ 、ラ ト ビ ア 、モ ナ コ 、 マ ル タ 、 オ ラ ン ダ 、 ノ ル ウ ェ ー 、 ポ ー ラ ン ド 、 ポ ル ト ガ ル 、 ル ー マ ニ ア 、 ス ウ ェ ー デ ン 、 ス ロ ベ ニ ア 、 ス ロ バ キ ア 、 ト ル コ ) の 国 籍 と し た 。
第 2 節 全 体 動 向
1 . 日 米 欧 中 韓 へ の 出 願 状 況
1980∼2006 年の特許出願は、日米欧中韓への 出 願 全 体 で 19,301 件、その内、日本への出願は 5,824 件、米国への出願は 3,036 件、欧州への出 願 は 8,794 件、中国への出願は 524 件、韓国への 出 願 は 1,123 件であった。1980∼2006 年の全期 間 27 年間の日米欧中韓への出願における出願先 国 別 の 出 願 件 数 を 第2-1 図に、日米欧中韓への出 願 に お け る 出 願 先 国 別 の 出 願 件 数 推 移 を 第2-2 図 に 示 す 。
第 2-1 図によれば、日米欧中韓への出願の内、 欧 州 へ の 出 願 は45.6%(8,794 件)を占め、次い
で 日 本 へ の 出 願 が 30.2%(5,824 件)、 米 国 へ の 出 願 が15.7%(3,036 件)を占めている。 第 2-2 図によれば、日米欧中韓全体の出願件数は 1992∼1999 年まで急増し、1,375 件で ピ ー ク を 迎 え た 後 、2004 年まで 1,100∼1,400 件で推移し、2005 年は 919 件まで急減して い る 。 日 米 欧 中 韓 全 体 の 出 願 件 数 推 移 は 欧 州 へ の 出 願 件 数 推 移 に 最 も 強 い 影 響 を 受 け て い る
日 本 へ の 出 願 5,824件
30.2%
米 国 へ の 出 願 3,036件
15.7% 欧 州 へ の 出 願
8,794件 45.6% 韓 国 へ の 出 願
1,123件 中 国 へ の 出 願 5.8%
524件 2.7%
第2-1 図 日米欧中韓への出願における出願 先 国 別 の 出 願 件 数 (1980∼2006 年)
(n=19,301)
が 、 欧 州 に 次 い で 出 願 件 数 の 多 い 日 本 、 米 国 へ の 出 願 件 数 推 移 も 、 欧 州 へ の 出 願 件 数 推 移 と 大 き く は 変 わ ら な い 傾 向 を 示 し て い る 。
第2-2 図 日米欧中韓への出願における出願先国別の出願件数推移
注)2005∼2006 年は、PCT 出願による国内移行までの期間が長いこと等によるデータベースの収録遅れに注意 を要する。
1980∼2006 年の全期間 27 年間の日米欧中韓 へ の 出 願 に お け る 出 願 人 国 籍 別 の 出 願 件 数 を 第 2-3 図に、日米欧中韓への出願における出願人国 籍 別 の 出 願 件 数 推 移 を 第2-4 図に示す。
第 2-3 図 に よ れ ば 、 日 米 欧 中 韓 へ の 出 願 の 45.6%(8,796 件)が欧州からの出願、次いで日 本 か ら の 出 願 が 38.8%(7,491 件)、 米 国 か ら の 出 願 が 9.1%(1,748 件)となっている。第 2-1 図 の 出 願 先 国 別 の 出 願 件 数 と 比 べ る と 、日 米 欧 中 韓 へ の 出 願 全 体 に 占 め る 日 本 か ら の 出 願 件 数 比 率(38.8%)は、日米欧中韓への出願全体に占め る 日 本 へ の 出 願 件 数 比 率(30.2%)より高い。ま
た 、 日 米 欧 中 韓 へ の 出 願 全 体 に 占 め る 欧 州 か ら の 出 願 件 数 比 率 (45.6%)は、日米欧中韓へ の 出 願 全 体 に 占 め る 欧 州 へ の 出 願 件 数 比 率 (45.6%)と同等である。一方、日本、欧州以外 は 日 米 欧 中 韓 に 占 め る 各 地 域 か ら の 出 願 件 数 比 率 が 、 日 米 欧 中 韓 に 占 め る 各 地 域 へ の 出 願 件 数 比 率 よ り 低 い 。 日 本 企 業 が 他 の 地 域 に 参 入 し て い る 状 況 が 窺 え る 。
第2-4 図 日米欧中韓への出願における出願人国籍別の出願件数推移
出 願 人 国 籍 177
259
365 379
414 424 443 400
383 380 584
1,049 1,046
1,375
1,168 1,142
769 1,321 1,316 1,322
906
496
308 309
609
1,038
919
0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600
1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 出 願 年 (優 先 権 主 張 年 )
出 願 件 数
日 本 米 国 欧 州 中 国 韓 国 その 他 合 計
中 国 籍 74件
0.4%
韓 国 籍 950件 4.9%
その 他 242件 1.3%
欧 州 国 籍 8,796件
45.6%
米 国 籍 1,748件 9.1% 日 本 国 籍
7,491件 38.8%
第2-3 図 日米欧中韓への出願における出願 人 国 籍 別 の 出 願 件 数 (1980∼2006 年)
(n=19,301)
出 願 先 国 177
259
365 379 414 424
443 400
383 380 584
1,049 1,046
1,375
1,168 1,142
769
609
1,038
919
308 309
496
906
1,322 1,316 1,321
0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600
1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 出 願 年 ( 優 先 権 主 張 年 )
出 願 件 数
日 本 米 国 欧 州 中 国 韓 国 合 計
注)2005∼2006 年は、PCT 出願による国内移行までの期間が長いこと等によるデータベースの収録遅れに注意
第2-4 図では、日米欧中韓全体への出願件数の傾向は欧州および日本国籍出願人の出願件 数 の 傾 向 と ほ ぼ 一 致 す る 。 ま た 、1998∼1999 年は欧州国籍出願人の出願件数が日本国籍出 願 人 の 出 願 件 数 の 2 倍以上であったが、2000 年以降、欧州および日本国籍出願人の出願件 数 は 拮 抗 し て い る 。
2 . 日 米 欧 中 韓 相 互 の 出 願 状 況
1980∼2006 年の全期間 27 年間の日米欧中韓相互の出願件数収支を第 2-5 図に示す。 日 本 か ら の 出 願 は 、 日 本 へ の 出 願 件 数 の 88.5%(5,155 件)を占め、日米欧中韓の中で自 国 へ の 出 願 に 占 め る 比 率 が 最 も 高 い と と も に 、 米 国 へ の 出 願 件 数 の 30.6%(929 件)、 欧 州 へ の 出 願 件 数 の11.9%(1,044 件)、 中 国 へ の 出 願 件 数 の42.0%(220 件)、 韓 国 へ の 出 願 件 数 の 12.7%(143 件)を占め、各地域で存在の大きさを示している。日本と各地域との収支 を 見 る と 、い ず れ の 地 域 と の 間 で も 日 本 か ら の 出 願 件 数 が 日 本 へ の 出 願 件 数 を 上 回 っ て い る 。
欧 州 か ら の 出 願 も 、日 本 へ の 出 願 件 数 の8.2%(479 件)、米 国 へ の 出 願 件 数 の34.6%(1,051 件 )、 欧 州 へ の 出 願 件 数 の 79.3%(6,975 件)、 中 国 へ の 出 願 件 数 の 27.7%(145 件)、 韓 国 へ の 出 願 件 数 の 13.0%(146 件)を占め、日本同様、各地域で存在の大きさを示している。
米 国 か ら の 出 願 は 自 国 で あ る 米 国 へ の 出 願 件 数 で も29.4%(893 件)に留まり、それ以外 の 地 域 に お い て も 日 本 お よ び 欧 州 か ら の 出 願 に 比 べ て か な り 少 な い 。 韓 国 か ら の 出 願 は 自 国 で あ る 韓 国 へ の 出 願 件 数 に お い て69.5%(780 件)を占めているが、それ以外の地域への出 願 は 少 な い 。中 国 か ら の 出 願 は 自 国 で あ る 中 国 へ の 出 願 件 数 で も13.0%(68 件)に留まり、 そ れ 以 外 の 地 域 へ の 出 願 は ご く 少 数 で あ る 。
第2-5 図 日米欧中韓相互の出願件数収支
その 他 14件 2.7% 中 国 籍
68件 13.0%
韓 国 籍 28件
5.3%
米 国 籍 49件 欧 州 国 籍
145件 27.7%
日 本 国 籍 220件 42.0%
日 本 国 籍 143件 12.7%
欧 州 国 籍 146件 13.0% 米 国 籍
46件 4.1%
韓 国 籍 780件 69.5%
中 国 籍 0件 0.0% その 他
8件 0.7%
日 本 国 籍 1,044件 11.9%
欧 州 国 籍 6,975件
79.3%
米 国 籍 633件 7.2% 韓 国 籍
43件 0.5% 中 国 籍
2件 0.0%
その 他 97件 1.1%
日 本 国 籍 929件 30.6% 欧 州 国 籍
1,051件 34.6%
米 国 籍 893件 29.4% 韓 国 籍
54件 中 国 籍 1.8%
2件 0.1%
その 他 107件 3.5%
その 他 16件 0.3% 中 国 籍
2件 0.0%
韓 国 籍 45件
0.8% 米 国 籍
127件 2.2%
欧 州 国 籍 479件
8.2%
日 本 国 籍 5,155件
88.5%
欧 州 へ の 出 願 8,794件 日 本 へ の 出 願
5,824件
米 国 へ の 出 願 3,036件
中 国 へ の 出 願 524件
韓 国 へ の 出 願 1,123件 127件
929件
479件
1,044件
633件
220件
143件
145件 45件
2件
49件 46件
2件
28件
0件
146件 43件 54件
2件 1,051件
3 . 出 願 人 の 状 況
日 米 欧 中 韓 へ の 出 願 に お け る 出 願 人 国 籍 別 の 出 願 件 数 と 出 願 人 人 数 推 移 を 第2-6 図に、日 本 国 籍 出 願 人 の 出 願 件 数 と 出 願 人 人 数 推 移 を 第 2-7 図に、同様に、米国籍出願人、欧州国籍 出 願 人 、 中 国 籍 出 願 人 、 韓 国 籍 出 願 人 の 各 々 に つ い て の 出 願 件 数 と 出 願 人 人 数 推 移 を 第 2-8
∼11 図に示す。また、1980∼2006 年の全期間 27 年間の日米欧中韓への出願における出願 人 国 籍 別 の 一 出 願 人 当 り の 平 均 出 願 件 数 を 第 2-12 表に示す。
日 本 国 籍 出 願 人 の 出 願 件 数 と 出 願 人 人 数 推 移 の 関 係 に つ い て は 、1980∼2006 年の 27 年間 を 通 し て 見 れ ば 、 出 願 件 数 と 出 願 人 人 数 の そ れ ぞ れ に 小 さ な 増 減 を 繰 返 し な が ら 、 大 き な 傾 向 と し て は 、 と も に 増 加 し 、 全 体 的 に は 右 肩 上 が り と な っ て い る 。 そ の 中 で は 特 に 1999∼ 2000 年の増加(出願件数:342 件→501 件、出願人人数:57 人→90 人)が顕著である。そ の 反 動 に よ る も の な の か 、2000 年以降において、出願件数は伸びず、出願人人数は減少して い る 。
米 国 籍 出 願 人 に つ い て は 、1994∼1995 年の増加(出願件数:58 件→104 件、出願人人数: 17 人→45 人)と、1998∼1999 年の増加(出願件数:88 件→159 件、出願人人数:28 人→ 36 人)が顕著であるが、2004∼2005 年にかけては大きく減少(出願件数:94 件→39 件、 出 願 人 人 数 :18 人→11 人)しており、1991 年以前のレベルとなっている。
欧 州 国 籍 出 願 人 に つ い て は 、1991∼1992 年の増加(出願件数:157 件→240 件、出願人人 数 :42 人→57 人)と、1997∼1998 年の増加(出願件数:459 件→626 件、但し、出願人人 数 は 65 人→60 人と減少)や 1998∼1999 年の増加(出願件数:626 件→807 件、出願人人 数 :60 人→67 人)が顕著である。
中 国 籍 出 願 人 に つ い て は 、2005 年以前は、出願件数と出願人人数がともに低水準であった が 、2005∼2006 年にかけて、増加傾向(出願件数:6 件→18 件、出願人人数:6 人→18 人) を 示 し て い る 。
韓 国 籍 出 願 人 に つ い て は 、1994 年以前は、出願件数と出願人人数がともに低水準であった が 、1994∼1995 年にかけて、急激な増加(出願件数:6 件→162 件、出願人人数:1 人→8 人 ) を 示 し て い る 。 出 願 件 数 が 最 も 多 か っ た 1995 年以降は出願件数と出願人人数の増減を 繰 り 返 し 、2005 年時点で出願人人数はそれまでで最も多かった 1997 年(13 人)より多く
(15 人)なっている。
ま た 、 第2-12 表によれば、一出願人当りの平均出願件数は、韓国籍出願人が 6.46 件で最 も 多 く 、次 い で 、欧 州 国 籍 出 願 人 が 6.08 件、日本国籍出願人が 5.82 件、米国籍出願人が 3.45 件 、 中 国 籍 出 願 人 が1.35 件となっている。
第2-6 図 日米欧中韓への出願における出願人国籍別の出願件数と出願人人数推移
注)各プロットの出願年(優先権主張年)については、第2-7∼11 図を参照。
第2-7 図 日米欧中韓への出願における日本国籍出願人の出願件数と出願人人数推移
注)図中の数字は西暦年の下2 桁を示す。2005∼2006 年は、PCT 出願による国内移行までの期間が長いこと等 によるデータベースの収録遅れに注意を要する。
第2-8 図 日米欧中韓への出願における米国籍出願人の出願件数と出願人人数推移
注)図中の数字は西暦年の下2 桁を示す。2005∼2006 年は、PCT 出願による国内移行までの期間が長いこと等 によるデータベースの収録遅れに注意を要する。
80 81
89 82 85
86 87
88 90 84
91
95
94 93
83
92
96
97 98
99
00 01
02 03 04
05 06
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50
出 願 人 人 数 出
願 件 数
米 国 籍
06 05
04 03
02 01
00
99 98
97 96
92
83
93 94
95
91
84 90 88 87 85 86
82 89 81
80 0
100 200 300 400 500 600
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
出 願 人 人 数 出
願 件 数
日 本 国 籍 0
100 200 300 400 500 600 700 800 900
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
出 願 人 人 数 出
願 件 数
日 本 国 籍 米 国 籍 欧 州 国 籍 中 国 籍 韓 国 籍
第2-9 図 日米欧中韓への出願における欧州国籍出願人の出願件数と出願人人数推移
注)図中の数字は西暦年の下2 桁を示す。2005∼2006 年は、PCT 出願による国内移行までの期間が長いこと等 によるデータベースの収録遅れに注意を要する。
第2-10 図 日米欧中韓への出願における中国籍出願人の出願件数と出願人人数推移
注)図中の数字は西暦年の下2 桁を示す。2005∼2006 年は、PCT 出願による国内移行までの期間が長いこと等 によるデータベースの収録遅れに注意を要する。
第2-11 図 日米欧中韓への出願における韓国籍出願人の出願件数と出願人人数推移
注)図中の数字は西暦年の下2 桁を示す。2005∼2006 年は、PCT 出願による国内移行までの期間が長いこと等 によるデータベースの収録遅れに注意を要する。
89 86
88
84 91
95
94 93
92
96
97
98 99
00 01 02
03
04
05 06
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180
0 2 4 6 8 10 12 14 16 18
出 願 人 人 数 出
願 件 数
韓 国 籍
06
05 04
03 02 01 00 99
98 97
96
95 9194 89 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20
0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20
出 願 人 人 数 出
願 件 数
中 国 籍 80 81
89 82
85 86 87 88 90
84 91
95 94 93
83
92 96
97 98
99
00 01
02 03
04
05
06
0 100 200 300 400 500 600 700 800 900
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
出 願 人 人 数 出
願 件 数
欧 州 国 籍
第2-12 表 日米欧中韓への出願における出願人国籍別の一出願人当りの平均出願件数
(1980∼2006 年)
注)出願件数は日米欧中韓への出願件数、出願人人数は日米欧中韓への出願の筆頭出願人人数である。
1980∼2006 年の全期間 27 年間の日米欧中韓への出願における出願人別出願件数上位ラン キ ン グ を 第2-13 表に示す。
第2-13 表によれば、1980∼2006 年の全期間 27 年間の出願人別出願件数ランキング上位 20 位(同率含め 21 社)では、その大部分はドイツを中心とした欧州国籍出願人(10 社)と 日 本 国 籍 出 願 人 (9 社)が占める結果となった。それ以外では 14 位に現代自動車(韓)、18 位 に 起 亜 自 動 車 ( 韓 ) が 入 っ て い る 。
第2-13 表 日米欧中韓への出願における出願人別出願件数ランキング(上位 20 位)
(1980∼2006 年)
第 2-14 図には、第 2-13 表に示す出願人別出願件数ランキング上位 10 社の出願件数推移 を 示 す 。1980∼1994 年は日産自動車、大井製作所、アイシン精機、三井金属鉱業等の日本 国 籍 出 願 人 と ダ イ ム ラ ー ( ド イ ツ ) が 1 位であり、首位争いに絡む日本国籍出願人が多い。 1995∼1999 年はキーケルト(ドイツ)、 ロ バ ー ト ボ ッ シ ュ(ドイツ)、バレオ・セキュリテ・ ア ビ タ ー ク ル(フランス)、ヒ ュ ー ル ス ベ ッ ク・ウ ン ト・フ ュ ー ル ス ト(ドイツ)等の欧 州 国 籍 出 願 人 に よ っ て 首 位 が 争 わ れ て い る 。2000 年以降はアイシン精機も多く出願している。
出願人国籍 出願件数出願人人数 出願件数/出願人人数 日本 7,491 1,287 5.82
米国 1,748 507 3.45
欧州 8,796 1,447 6.08
中国 74 55 1.35
韓国 950 147 6.46
その他 242 77 3.14
全世界 19,301 3,520 5.48
順位 出願人 属性 件数
1 キーケルト( ドイツ) 企業 898
2 三井金属鉱業( 日) 企業 797
3 アイシン精機( 日) 企業 735
4 ダイムラー( ドイツ) 企業 610
5 大井製作所( 日) 企業 565
6 日産自動車( 日) 企業 538
7 ヒュールスベック・ウント・フュールスト( ドイツ) 企業 535 8 コンティネンタル・オートモーティブ( ドイツ) 企業 534 9 バレオ・セキュリテ・アビタークル( フランス) 企業 498
10 ロバートボッシュ( ドイツ) 企業 487
11 デンソー( 日) 企業 416
12アービンメリタ・ライト・ビークル・システムズ・ユーケー( イギリス) 企業 381
13 東海理化電機製作所( 日) 企業 376
14 現代自動車( 韓) 企業 350
15 バイエリッシェ・モトーレン・ヴェルケ( BMW) ( ドイツ) 企業 316
16 本田技研工業( 日) 企業 286
17 マツダ( 日) 企業 258
18 起亜自動車( 韓) 企業 225
19 プジョー・シトロエン・オートモービル( フランス) 企業 220
20 フォルクスワーゲン( ドイツ) 企業 218
20 トヨタ自動車( 日) 企業 218
第2-14 図 日米欧中韓への出願における出願件数ランキング上位出願人の出願件数推移
( 上 位10 位)
注)2005∼2006 年は、PCT 出願による国内移行までの期間が長いこと等によるデータベースの収録遅れに注意 を要する。
日 米 欧 中 韓 へ の 出 願 に お け る 日 本 国 籍 出 願 人 の 出 願 人 属 性( 企 業 、大 学 、研 究 機 関 、個 人 ) 別 の 出 願 件 数 を 第 2-15 図に、同様に、米国籍出願人、欧州国籍出願人、中国籍出願人、韓 国 籍 出 願 人 、そ の 他 の 国 籍 出 願 人 の 各 々 に つ い て の 出 願 人 属 性( 企 業 、大 学 、研 究 機 関 、個 人 ) 別 出 願 件 数 を 第2-16∼20 図に示す。
日 本 国 籍 出 願 人 に つ い て は 、企 業 か ら の 単 独 出 願 が 全 体 の85.4%(6,398 件)を占め、次 い で 、複 数 企 業 の 共 同 出 願 が 12.1%(909 件)となっている。日米欧中韓およびその他の国 籍 出 願 人 の 中 で 、企 業 か ら の 単 独 出 願 が 占 め る 比 率 が 韓 国 籍 出 願 人 に 次 い で 高 く 、企 業 か ら の 単 独 出 願 と 複 数 企 業 の 共 同 出 願 の 合 計 が 占 め る 比 率 97.5%(7,307 件)では、日米欧中韓 お よ び そ の 他 の 国 籍 出 願 人 の 中 で 最 も 高 い 。 企 業 が 出 願 人 で あ る 場 合 が ほ と ん ど で あ る 。
米 国 籍 出 願 人 に つ い て は 、 企 業 か ら の 単 独 出 願 が 全 体 の69.6%(1,216 件)を占め、次い で 、 複 数 企 業 の 共 同 出 願 が 17.7%(310 件)、 個 人 出 願 が8.5%(148 件)となっている。
欧 州 国 籍 出 願 人 に つ い て は 、 企 業 か ら の 単 独 出 願 が 全 体 の 76.9%(6,765 件)を占め、次 い で 、複 数 企 業 の 共 同 出 願 が16.7%(1,465 件)、個 人 出 願 が4.0%(348 件)となっている。 企 業 か ら の 単 独 出 願 が 占 め る 比 率 で は 日 本 国 籍 出 願 人 よ り 低 く 、 米 国 籍 出 願 人 よ り 高 い 。 ま た 、複 数 企 業 の 共 同 出 願 が 占 め る 比 率 で は 日 本 国 籍 出 願 人 よ り 高 く 、米 国 籍 出 願 人 よ り 低 い 。 個 人 か ら の 単 独 出 願 が 占 め る 比 率 で は 日 本 国 籍 出 願 人 よ り 高 く 、 米 国 籍 出 願 人 よ り 低 い 。 こ れ ら は 日 本 国 籍 出 願 人 と 米 国 籍 出 願 人 の 中 間 に 位 置 す る 出 願 件 数 比 率 と な っ て い る 。
中 国 籍 出 願 人 に つ い て は 、 個 人 出 願 が 全 体 の 55.4%(41 件)を占め、次いで、企業から の 単 独 出 願 が 31.1%(23 件)となっている。全体の出願件数が少ないものの、個人出願が 最 も 多 い こ と は 、 日 米 欧 中 韓 お よ び そ の 他 の 国 籍 出 願 人 の 中 で 、 中 国 籍 出 願 人 に の み 見 ら れ る 傾 向 で あ る 。
韓 国 籍 出 願 人 に つ い て は 、企 業 か ら の 単 独 出 願 が 全 体 の91.3%(867 件)を占め、次いで、 個 人 出 願 が 5.4%(51 件)、 複 数 企 業 の 共 同 出 願 が 2.6%(25 件)となっている。日米欧中 韓 お よ び そ の 他 の 国 籍 出 願 人 の 中 で 、 企 業 か ら の 単 独 出 願 が 占 め る 比 率 が 最 も 高 い 。
そ の 他 の 国 籍 出 願 人 に つ い て は 、 企 業 か ら の 単 独 出 願 が 全 体 の 46.3%(112 件)を占め、 次 い で 、複 数 企 業 の 共 同 出 願 が 38.8%(94 件)、個 人 出 願 が 11.6%(28 件)となっている。 企 業 か ら の 単 独 出 願 と 、 複 数 企 業 の 共 同 出 願 が 拮 抗 し て い る 特 徴 が あ る 。
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200
1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006
出 願 年 ( 優 先 権 主 張 年 ) 出
願 件 数
キーケル ト(ドイツ) 三 井 金 属 鉱 業 (日 ) アイシン精 機 (日 ) ダイム ラー(ドイツ) 大 井 製 作 所 (日 ) 日 産 自 動 車 (日 )
ヒュール スベック・ウント・フュール スト(ドイツ) コンティネンタル ・オートモーティブ(ドイツ) バ レオ・セキュリテ・アビタークル (フランス) ロバ ートボッシュ(ドイツ)
個人 28件 11. 6% 企業+企業
94件 38. 8% 企業+大学
0件 0. 0%
研究機関 0件 0. 0%
大学 0件 0. 0% 企業 112件 46. 3% 企業+研究機関
0件 0. 0%
個人+個人 4件 1. 7% 企業+個人
4件 1. 7% 個人
51件 5. 4% 企業+企業
25件 2. 6%
企業+大学 0件 0. 0%
研究機関 0件 0. 0%
大学 0件 0. 0%
企業 867件 91. 3%
企業+研究機関 1件 0. 1%
個人+個人 5件 0. 5%
企業+個人 1件 0. 1%
個人 41件 55. 4% 企業+企業
4件 5. 4% 企業+大学
0件 0. 0%
研究機関 2件 2. 7%
大学 2件 2. 7% 企業
23件 31. 1% 企業+研究機関
0件 0. 0%
個人+個人 2件 2. 7% 企業+個人
0件 0. 0%
個人 348件
4. 0%
企業+企業 1, 465件
16. 7% 企業+大学
0件 0. 0%
研究機関 0件 0. 0%
大学 1件 0. 0%
企業 6, 765件
76. 9% 企業+研究機関
4件 0. 0%
個人+個人 50件 0. 6% 企業+個人
163件 1. 9%
個人 148件
8. 5%
企業+企業 310件 17. 7% 企業+大学
2件 0. 1%
研究機関 0件 0. 0%
大学 0件 0. 0%
企業 1, 216件
69. 6% 企業+研究機関
0件 0. 0%
個人+個人 30件 1. 7% 企業+個人
42件 2. 4%
個人 116件 1. 5%
企業+企業 909件 12. 1% 企業+大学
8件 0. 1%
研究機関 2件 0. 0%
大学 0件 0. 0%
企業 6, 398件
85. 4% 企業+研究機関
0件 0. 0%
個人+個人 25件 0. 3% 企業+個人
33件 0. 4%
第2-20 図 日 米 欧 中 韓 へ の 出 願 に お け る そ の 他 の 国 籍 出 願 人 の 出 願 人 属 性 別 の 出 願 件 数 (n=242) 第2-19 図 日 米 欧 中 韓 へ の 出 願 に お け る
韓 国 籍 出 願 人 の 出 願 人 属 性 別 の 出 願 件 数
(n=950) 第2-17 図 日 米 欧 中 韓 へ の 出 願 に お け る 欧 州 国 籍 出 願 人 の 出 願 人 属 性 別 の 出 願 件 数
(n=8,796)
第2-18 図 日 米 欧 中 韓 へ の 出 願 に お け る 中 国 籍 出 願 人 の 出 願 人 属 性 別 の 出 願 件 数
(n=74) 第2-16 図 日 米 欧 中 韓 へ の 出 願 に お け る
米 国 籍 出 願 人 の 出 願 人 属 性 別 の 出 願 件 数
(n=1,748) 第2-15 図 日 米 欧 中 韓 へ の 出 願 に お け る
日 本 国 籍 出 願 人 の 出 願 人 属 性 別 の 出 願 件 数
(n=7,491)
4 . 各 国 へ の 出 願 状 況
各 国 へ の 出 願 に お け る 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 推 移 を 第 2-21∼25 図に示す。日本への出願 で は 出 願 件 数 の 合 計 推 移 が 日 本 国 籍 出 願 人 の 出 願 件 数 推 移 と ほ ぼ 一 致 し て い る 。 米 国 へ の 出 願 で は 各 年 の 最 多 出 願 人 国 籍 が 、1994 年までは日本、米国、欧州の中で入れ替わっており、 1995∼2001 年は米国、欧州の争いになっているが、2002 年以降は日本となっている。米国 お よ び 欧 州 か ら の 出 願 が 減 少 し て い る 影 響 と 考 え ら れ る 。 欧 州 へ の 出 願 で は 出 願 件 数 の 合 計 推 移 が 欧 州 国 籍 出 願 人 の 出 願 件 数 推 移 と ほ ぼ 一 致 し て い る 。 自 国 か ら の 出 願 件 数 推 移 と ほ ぼ 一 致 す る 点 で は 日 本 へ の 出 願 に お け る 日 本 国 籍 出 願 人 の 出 願 件 数 推 移 と 同 様 で あ る 。 中 国 へ の 出 願 で は 2001 年以降、日本および欧州からの出願によって出願件数が増加している。ま た 、2006 年には中国からの出願が急激に増加している。韓国への出願では出願件数の合計推 移 が 韓 国 籍 出 願 人 の 出 願 件 数 推 移 と ほ ぼ 一 致 し て い る 。 自 国 か ら の 出 願 件 数 推 移 と ほ ぼ 一 致 す る 点 で は 日 本 へ の 出 願 に お け る 日 本 国 籍 出 願 人 の 出 願 件 数 推 移 と 同 様 で あ る 。
第2-21 図 日本への出願における出願人国籍別出願件数推移
注)2005∼2006 年は、PCT 出願による国内移行までの期間が長いこと等によるデータベースの収録遅れに注意 を要する。
第2-22 図 米国への出願における出願人国籍別出願件数推移
注)2005∼2006 年は、PCT 出願による国内移行までの期間が長いこと等によるデータベースの収録遅れに注意 を要する。
出 願 人 国 籍 48
84
135 131 130 135
136 138
156 187
334 309
249
390
297 274 364
311 318 315 318
270
216
164 166
126 123
0 50 100 150 200 250 300 350 400 450
1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 出 願 年 (優 先 権 主 張 年 )
出 願 件 数
日 本 米 国 欧 州 中 国 韓 国 その 他 合 計
出 願 人 国 籍 21
38 40 23
40 49
61 72
63 62 53
91 165
143 142 166
221 243
207 249
191
92 236
128
82 80 78
0 50 100 150 200 250 300
1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 出 願 年 (優 先 権 主 張 年 )
出 願 件 数
日 本 米 国 欧 州 中 国 韓 国 その 他 合 計
第2-23 図 欧州への出願における出願人国籍別出願件数推移
注)2005∼2006 年は、PCT 出願による国内移行までの期間が長いこと等によるデータベースの収録遅れに注意 を要する。
第2-24 図 中国への出願における出願人国籍別出願件数推移
注)2005∼2006 年は、PCT 出願による国内移行までの期間が長いこと等によるデータベースの収録遅れに注意 を要する。
第2-25 図 韓国への出願における出願人国籍別出願件数推移
注)2005∼2006 年は、PCT 出願による国内移行までの期間が長いこと等によるデータベースの収録遅れに注意 を要する。
出 願 人 国 籍 108
192 199 214
207 204 205 182
296 275
428 433
490 499
274 605
555 561 759
559
355
251 156 151
145 136
355
0 100 200 300 400 500 600 700 800
1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 出 願 年 (優 先 権 主 張 年 )
出 願 件 数
日 本 米 国 欧 州 中 国 韓 国 その 他 合 計
出 願 人 国 籍
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 1
5 4
19 9
15 15 11
16 42
89
60
45
13
113
65
0 20 40 60 80 100 120
1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 出 願 年 (優 先 権 主 張 年 )
出 願 件 数
日 本 米 国 欧 州 中 国 韓 国 その 他 合 計
出 願 人 国 籍
0 1 0 0 2 1
4 3 2 1
4 4
151
32 52
75 80
99 98
74 69 90
5 6
17 186
67
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200
1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 出 願 年 (優 先 権 主 張 年 )
出 願 件 数
日 本 米 国 欧 州 中 国 韓 国 その 他 合 計
第 3 節 技 術 区 分 別 の 動 向 1 . 目 的 ・ 課 題 別 の 出 願 状 況
1980∼2006 年の全期間 27 年間の日米欧中韓 へ の 出 願 に お け る 目 的 ・ 課 題 別 の 出 願 件 数 を 第 2-26 図に、日米欧中韓への出願における目的・課 題 別 の 出 願 件 数 推 移 を 第2-27 図に示す。
第 2-26 図 に よ れ ば 、 日 米 欧 中 韓 へ の 出 願 の 27.8%(5,615 件)が利便性向上技術の出願で、 次 い で 快 適 性 向 上 技 術 の 出 願 が27.4%(5,539 件)、 防 盗 性 向 上 技 術 の 出 願 が 14.7%(2,964 件)、 経 済 性 向 上 技 術 の 出 願 が 13.8%(2,783 件)、 安 全 性 向 上 技 術 の 出 願 が 8.8%(1,780 件)となって い る 。
第2-27 図によれば、1980∼2006 年の 27 年間を通して、利便性向上技術、快適性向上技 術 に 関 す る 出 願 が 上 位 を 占 め て お り 、 そ れ ら 以 外 の ほ と ん ど の 技 術 に 関 す る 出 願 件 数 も 、 多 少 の 増 減 を 繰 返 し な が ら 、 大 き な 傾 向 と し て は 、 増 加 傾 向 で 推 移 し て い る 。
第2-27 図 日米欧中韓への出願における目的・課題別の出願件数推移
注)2005∼2006 年は、PCT 出願による国内移行までの期間が長いこと等によるデータベースの収録遅れに注意 を要する。
ま た 、第2-28 図に日米欧中韓への出願における技術区分(目的・課題)別−出願人国籍別 出 願 件 数 を 示 す 。 技 術 区 分 ( 目 的 ・ 課 題 ) 別 の 出 願 人 国 籍 別 出 願 件 数 で は 、 い ず れ の 目 的 ・ 課 題 に 関 す る 技 術 に お い て も 、欧 州 国 籍 出 願 人 と 日 本 国 籍 出 願 人 の 出 願 件 数 が 拮 抗 し て い る 。 そ の 中 で 、 日 本 国 籍 出 願 人 の 出 願 件 数 で は 利 便 性 向 上 技 術 が 、 欧 州 国 籍 出 願 人 の 出 願 件 数 で は 快 適 性 向 上 技 術 が 最 も 多 く 、そ れ ぞ れ 他 の 技 術 に 比 べ て 、優 位 な 立 場 に あ る こ と が 窺 え る 。
0 50 100 150 200 250 300 350 400 450
198019811982198319841985198619871988198919901991199219931994199519961997199819992000200120022003200420052006 出 願 年 ( 優 先 権 主 張 年 )
出 願 件 数
安 全 性 向 上 技 術 防 盗 性 向 上 技 術 利 便 性 向 上 技 術 快 適 性 向 上 技 術 耐 久 性 向 上 技 術 経 済 性 向 上 技 術 その 他 の 関 連 技 術
その他の関連技術 120件
0. 6%
安全性向上技術 1, 780件
8. 8%
防盗性向上技術 2, 964件
14. 7%
利便性向上技術 5, 615件
27. 8% 経済性向上技術
2, 783件 13. 8%
耐久性向上技術 1, 407件
7. 0%
快適性向上技術 5, 539件
27. 4%
第2-26 図 日米欧中韓への出願における 目 的・課 題 別 の 出 願 件 数(1980∼2006 年)
(n=20,208)