第9回国立大学法人情報系センター協議会総会 日時:平成24年6月29日(金) 14:00~17:00 場所:東京学芸大学 芸術館 学芸の森ホール
開催挨拶
井宮幹事 こんにちは。そろそろ時間になりました。ただいまより第 9回国立大学法 人情報系センター協議会総会全体会を開催いたします。前半の司会は慣例に従いまし て、次回開催予定校である千葉大学の井宮が務めさせていただきます。よろしくお願 いいたします。
最初に本日の開催校であります東京学芸大学の藤井健志副学長よりごあいさつをい たします。よろしくお願いします。
東京学芸大学 藤井副学長 皆さん、こんにちは。東京学芸大学の図書館長で、CIO を務めております藤井と申します。どうぞよろしくお願いします。
この建物は、もともと現代音楽のコンサートに向けてつくったと聞いておりまして、 多少、会議では使いづらいかもしれません。特に両サイドが非常に見にくくなってい るのではないかと思いますが、どうぞご容赦ください。
それから、クーラーの効きが若干悪い感じがしますが、もう少し気温が低いとよく クーラーは効くのですが、予想以上に暑くなってまいりましたので、その点もご容赦 いただければと思います。
4月から図書館長とCIOを務めるようになりまして、おそらく国立大学法人ではあ
りがちではないかと思いますが、もともと私は宗教学というものをやっておりまして、 こうした情報科学とかなり遠いような感じがしないでもありません。ですが、実際に は、宗教というのは特に新興宗教を中心としまして、情報化は大変進んでおります。 もしかしたら大学よりも進んでいるのではないかなと思うぐらいです。
ひるがえって東京学芸大学のほうを考えてみますと、事務職員の方々は情報化まっ たなしということで、いろいろな形で加わっていただいていますが、教員のほうでは、 一部はやはり、なかなか情報化の問題に無関心の方もいて、スタッフが苦労している ところです。午前中もポータルの話がありましたが、ポータルにも、まだ一部はあま り積極的に関わってくれないというようなところがあります。
これではいけないということで、今年、学芸大学ではかなりICTを中心としたプロ ジェクトを取りまして、いろいろ進めていこうというところです。
特にこの大学は教員養成を中心としている大学ですので、附属学校を11持っており
ます。附属学校のICT化ですとか、あるいは、附属と大学とのネットワークを利用し た双方向の教育、あるいは、デジタル教材の開発や研究など、そういうことをかなり 一生懸命やっているところです。
そういうこともありまして、今回、私もこの場でいろいろ勉強させていただきたい と思っているところです。
簡単ですが、これにてあいさつとさせていただきます。どうぞよろしくお願いしま す。(拍手)
井宮幹事 藤井副学長、大変ありがとうございました。
次に、本日の総会の開催幹事校であります東京学芸大学情報処理センターの宮寺庸 造センター長に挨拶をお願いいたします。
宮寺幹事 東京学芸大学情報処理センター長の宮寺です。本日は遠方より、これだけ 多くの方々にお集まりいただきまして、まことにありがとうございます。
本日の協議会総会は電気通信大学様との共同で開催させていただいております。本 学での協議会総会の開催は、少し調べてみますと、3回目ということになっています。 しかしながら、これまで総会に携わった者が全くおらず、今回手探り状態ということ で準備をさせていただいて、何とか本日に至っております。その間、電気通信大学の 皆様や、学内の他部署の方々にも多大な協力をいただきまして、何とかこのような開 催に至っております。こういった状況ですので、行き届かない点が多々あるかと思い ますが、不慣れな故、どうぞお許しいただければと思います。
本日は最後まで有意義な時間となることを願っております。皆様のご協力を頂戴で きればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
井宮幹事 ありがとうございました。
続きまして、共同開催校の電気通信大学小池英樹センター長からごあいさついたし ます。
小池幹事 皆さん、こんにちは。電気通信大学のセンター長の小池と申します。本日 は暑い中、皆さんお集まりいただき、どうもありがとうございました。先ほどもセン
ター長会議のときに少し申し上げましたが、震災の影響で昨年度、残念ながら中止と なりまして、今回、学芸大様のご協力がありまして、こういう形で共催ということで、 何とか役割を果たすことができるようになりました。学芸大の皆さんには、ほんとう にどうもありがとうございます。
今日はせっかく皆様が一堂に会する場ですので、ぜひ、いろいろなご意見をこちら のほうで述べていただければと思っております。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
井宮幹事 ありがとうございました。それでは、前回開催以降に名称が変わった大学 センターがありますので、ご紹介いたします。それぞれの大学の方は座ったままで結 構です。それでは、北から順番にいきます。
北海道教育大学の総合情報基盤管理室が、総合情報企画室に名称変更になりました。 北陸先端科学技術大学院大学の情報科学センターが、情報社会基盤研究センターに 名称変更になりました。
奈良教育大学の学術情報研究センターが、教育研究支援機構学術情報教育研究セン ターに変わりました。
愛媛大学の総合情報メディアセンターが、先端研究・学術推進機構総合情報メディ アセンターに変わりました。
それから、7 月 1 日、来月早々からですが、福岡教育大学情報処理センターが、学 術情報センター情報システム館に組織変更いたしますので、ご報告をいたします。
講演
井宮幹事 それでは講演に入らせていただきます。
はじめに、学術情報基盤等の最近の話題に関しまして、文部科学省から研究振興局 情報課学術基盤整備室の長澤公洋室長にご講演をお願いいたします。長澤様、よろし くお願いいたします。
学術情報基盤等に関する最近の動向等について
文部科学省研究振興局情報課学術基盤整備室 長澤室長 皆様、こんにちは。ただい まご紹介いただきました文部科学省情報課学術基盤整備室長の長澤です。本日はこの 第9回のセンター協議会総会にお招きいただきまして、どうもありがとうございます。 最近の学術情報基盤を取り巻く環境等につきまして、文部科学省及び我々のほうで取 り組んでいる施策等についてお話をさせていただき、最後に事前にいただいたご質問 やご要望に対するご説明もさせていただきたいと思っております。
また、参考資料として、6月27日に発表しました平成23年度の学術情報基盤実態 調査の結果についてや、大学関連の資料をご参考までに配布をさせていただいており ますので、適宜ご覧いただければと考えております。
それでは、お手元の資料をご覧ください。
まず、既にご承知のことかと思いますが、先般、平野文部科学大臣から、国家戦略 会議におきまして、まず、国立大学や大学改革の実行プランという関連で、社会の期 待に応える教育改革というようなものが発表されております。この関係で多少なりと も影響があると思われますので、全般的な施策の方向性について、若干、はじめにご 説明をさせていただきたいと考えております。
まず、3 ページです。やはり、大学教育自体が若干停滞して、問題があるという意 識ですが、これにつきましては、日本は社会的に若干、閉塞感がありますが、このよ うな形に応えるためには、人材育成が重要であり、高等教育である大学の役割は非常 に重要であるということで、こういった人材をさらに、研究偏重という形ではなく、 教育に力をいれて、人材をイノベーションしていくということで、これは当たり前の ことだと思うのですが、課題解決のために自ら考え、判断、行動できるような、そう いった学生さんの力を育成するということを目指すイメージになっています。
そういう観点からしますと、教育の質の向上というのがどうしても必要だというこ とですので、そのためのミッションとして、次の4 ページのところを開いていただく と、教育改革に関する七つのポイントというのが挙げられております。
その中で大学教育に関連するものとしては、3 番で「大学の教育機能の再構築とミ スマッチの解消」、特にこの中では「大学生の学修時間の欧米並み実現」ということが うたわれております。やはり、日本の学生さんは勉強しないといわれておりますので、 それは学生さんに問題があるのか、教員の先生に問題があるのか、それはよくわかり ませんが、そういったところを言われないように……。大学の学習環境をきちんと整
備して魅力あるものになっていないのではないか。そういう中で、大学のミッション を見つめ直して、やはり、大学としてもめりはりのある投資をして、サービス機能を 発揮していただくことが非常に重要だとなっております。
そういう観点では、これを支えるような、図書館や、こういった情報基盤のセンタ ーなど、そういった役割は非常に重要になると思いますので、こういった観点で、や はり積極的に関与していただく必要があるのではないかと思っております。
5 番目としては「国立大学のミッションの再定義と重点支援」ということで、こう
いった国立大学、少子高齢化の中で大学のミッションをやはり見直して、しっかりと した役割を果たしていただく必要があるというようなことになっております。
7番目としましては、やはりそうは言っても研究力も大事ですので、「世界で戦える
『リサーチ・ユニバーシティ』の倍増」や、「地域再生の拠点としての大学の機能強化」 ということが必要であるということですので、こういった観点でも、大学の果たすべ き役割というものを一層見直して、強化をしていただくことで、大学の存在感を示し ていく。これについては、高等教育等は、決して再編ありきではありませんというこ とは言っておりますけれども、大胆な改革イメージというものが、示されております ので、今後、思い切った見直しが必要になってくるだろう。そういうふうな形の中で、 やはり大学の教育研究機能を強化していただく必要があるということです。
5ページのところには具体的な大学づくりということで、1番としまして「大学教育
の質的転換と大学入試の改革」とありますが、特にアクティブ・ラーニングの学習環 境整備、教員の教育力の向上というところが、まず、一番上に挙げられております。 こういった役割、環境を整備していくという観点が非常に重要だということが改めて 見直されておりますので、大学としてもこういったところを積極的に強化していく必 要があるということだと考えております。そういうことを踏まえて、大学の改革や、 資源配分の見直し、質の保証というものを努めていただきたいというようなイメージ です。
具体的なロードマップ、制度的イメージというものは、次の6、7ページにあります が、これを見ますと大幅な再編が必要だというイメージで伝わっておりますが、やれ る範囲で、大学のミッションを明確にしていき、新たな改革イメージを打ち立ててい くということだと考えております。
先ほど申し上げましたが、こういった形で教育研究機能を強化するに当たりまして
は、やはり、ICT の活用は重要であると思っておりますので、こういった大学の見直 しに当たりまして、情報系センターの役割も非常に大事になるのではないかと思って おります。積極的に関心を持って関与していただきたいと思っているところです。
それから、次のページですが、科学技術学術審議会の学術情報基盤作業部会という ものを情報課では持っておりますが、この中では、学術情報の流通・発信などの観点、 それからその基盤の整備ということで、例えば、コンピュータ、ネットワークの構築 や、大学の図書館の役割、それから、学術情報発信・流通機能の強化というようなと ころを議論しているわけです。
今期は 8ページのところにありますが、特に学術情報の発信・流通機能の強化とい うものがやはり必要で、そこが国際的にしっかりしていないと、日本としての学術の プレゼンスが高まらない。これは、大学としてのプレゼンスというものを含めてです が、こういった学内における基盤の整備というものが必要であろうと。
まず、そのためには、一つ目はジャーナルの国際化が必要であるということと、そ れから、そういった学術情報、研究、教育成果に対するオープンアクセスなど、大学 において実際には論文の購読に対する購読料が高くなって、一部の大学ではなかなか アクセスができない環境は望ましくないということで、そういった学術情報に関する オープンアクセス化や、大学における機関リポジトリということで、やはり大学改革 プランにありますが、個々の研究成果だけではなくて、大学としての教育研究教材や、 そういうようなものも含めて、大学の力というものを対外的に発信していくというこ とが、やはりこれからの大学の生き残りにかけて重要であるということになってきて おりますので、そういうものを我々としましても一層エンカレッジしていきたいと考 えているところです。
そういう観点で、サポートしていただいている NIIや、JSPS や、JSTや、国会図 書館とかという役割を強化していこうというような連携についても、この作業部会の ほうで検討して、7月13日に最終的な取りまとめを行って発信していこうと考えてい るところです。
9ページは先ほど申し上げました作業部会でどんな話をしているかということです。
三つのパートがあり、これまではネットワークの整備なども進めておりますが、今後 を含めて、こういった学術情報基盤の抱えている課題等については引き続き審議をし ていきたいと考えているところです。
それから、次に10ページに書いておりますが、アカデミッククラウドに関する検討 会、これは、研究振興局長のもとで設置をしている検討会という形になっております。 これは来年度の概算要求に当たりまして、こういったアカデミッククラウド環境を整 備するという形が必要であるということで、どういった整備が考えられるかというこ とを検討している会議です。
この方向性ということにつきましては、背景として、科学技術基本計画でも知識イ ンフラの整備という形になりますが、「情報爆発」、Big Dataという形になっておりま すが、大量のデータ、情報がインターネットを通じて流通している中で、こういった 大量 のデ ータ を効 果的 、効 率的 に集 約し て、 革新 的な 成果 を生 み出 すと いう こと で、
「データ科学」というのが、第 4の科学という形に位置付けられております。こうい ったものを日本としても積極的に整備していく必要があるということです。
アメリカにおきましては、今年3月にオバマ大統領がBig Dataイニシアチブという ものを発表しまして、これに全体で約2 億ドル、185 億円相当投資するということで 打ち出しておりますので、こういった観点の必要性というものが世界的に高まってい る状況です。
文 部 科 学 省 と し ま し て も 、 こ う い っ た ま と め を 反 映 さ せ た 上 で 、 こ う い っ た Big Dataに関わるような研究開発や、それを利活用したネットワークなどを使ったそうい
った新しい知見がある学問の発展という形で活用していただく必要があると思ってお りますので、このような施策の動きに関連して、関心を持っていただければと思って おります。
実は本日も午前中にこの検討会があったわけですが、具体的には、全国、多分野、 多機能のある大量のデータの中から、必要な情報をも有機的に連携して取り出して、 新しいサイエンスを発掘する。これは、先生方のほうではデータ自体が意思を持って 動き出しているというふうなことをおっしゃっておりましたが、そういった新しい価 値を創造するようなシステムの構築ということになりますと、それが結局ネットワー ク環境の中で流通するということになりますので、こういった情報系センターの役割 というのも関わってくるのではないかと思っているところです。
また、次の11ページにつきましても、これはハイパフォーマンス・コンピューティ ング・インフラ、HPCI の構築ということですが、こちらはシミュレーションという ことですので、理論、実験と並ぶ第3の手法ということになっております。
これはご存じのとおり、スパコンの「京」というものを活用しまして、これは世界 第2位という形に現在なってしまっておりますが、このシミュレーションを通じまし て、このネットワークを構築して、それを使っていくということですが、これからが 実用段階として成果を得る時期であると考えて取り組んでいるところです。
具体的には、こういったスパコンの「京」を中核とした大学の情報基盤センターや 附置研、共同利用機関、独立行政法人、理研等を通じまして、こういった全国のスパ コン等のネットワークを図りまして、ユーザーの窓口を一元化したり、利便性を高め ながらそれを全国で共有するというような形で、革新的なシミュレーションによる科 学、これまでは到底安易にできなかったものが一瞬でできて、後、検証するというふ うな、その革新的なサイエンスの発展が見込めるということで、そういう時期に来て おります。こういった活用に向けてさまざまな工夫をして、ぜひ利活用に努めていた だきたいと思います。
このスケジュールにつきましては、12 ページはネットワークの構築図ですが、13 ページは、既にこういった実際の共用に向けたアイデアの公募、それから審査に移っ ている段階ですが、本年度9 月末ごろから共用を開始するというような時期に来てお ります。こういったスパコンを活用した画期的な成果が挙がることを大変期待をして いるところです。
それから、14ページは、国立大学運営費交付金の平成 24年度の予算額についてで す。この辺につきましては、若干、法人化して、我々としても心苦しいところがある わけですが、ご覧いただきますと、この情報基盤整備に係る予算措置というものは、 実際、当初予算、補正予算含めて、学内LANの整備等についても、一応、予算上、行 っているということになっておりますが、若干、補正予算頼みというところもありま す。実際には、24年度の当初予算では学内LAN等の整備はまだ1件もついていない ということですし、そういった特別経費という形で、実際のところは非常に難しい。 10年以上の老朽化設備を更新するというふうな観点で、大学の優先順位なども含めて、
予算措置がされていくというふうな状況でしかあり得ないといった状況ですので、こ れからも引き続き、同じような状況が続く、厳しい状態になると予想しております。
しかしながら、やはり、どういったことが起こるかわかりませんので、我々としま しては、まず、大学から優先順位を高めて要求をしていただくということがまず必要 ですから、その場合にはどういった戦略が考えられるかというふうなアドバイスなど
はできることがあると思っております。もし、何らかの案件がありましたら、我々の ほうにご相談をしていただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
最後に、いただいた質問事項、要望事項についてのご説明を若干させていただきた いと思っております。
この要望等につきましては、事前に電気通信大学のほうでお取りまとめいただいた ものです。それぞれについて、なかなか歯切れのいい回答ができないというのは大変 申し訳ないところですが、まず、予算措置に関する要望です。これは、これまでも同 じような説明をしてきていると聞いておりますが、大学が法人化いたしまして、国か らの予算措置については、やはり各法人が自主的、自立的にやるというようなことで、 法人の判断で、弾力的にできる運営費交付金ということになってしまっております。
こういったことから考えますと、財政状況も厳しいので、なかなか我々のほうで重 要だということのスタンスを持っても、なかなかそれを拾い上げることが難しい状況 です。特にこういった基盤整備につきましては、やはり、各法人の自助努力のもとで 取り組んでいただくしかないという現状がありますので、そういった点についてはご 理解をしていただいて、特に、学内ネットワークの更新費用というものにつきまして は、一般経費の中に含まれるという理解になっておりますので、保守経費を踏まえて 一般経費で対応していただかざるを得ないというような状況です。
一方、そういった基盤という観点で考えますと、施設整備につきましては、基本的 なインフラ整備の一環ということですので、厳しいながらも特別経費で支援するとい う方向が若干ありますので、これにつきましては先ほど申し上げましたような形で、 大学内の順位を上げて、積極的に要求をし、打ち出していただきたいと思っておりま す。
ただ、いずれにしましても、こういった大学の教育研究基盤を支えるということで ネットワークはありますし、なくてはならないものですので、非常に重要だというこ とをやはり学内で特にアピールしていただき、学内の予算を獲得していくことを、い ろいろな工夫を重ねながら努力をしていただければと思っております。また、個別の いろいろな課題がありましたら、できる範囲で我々としても課題解決に向けたサポー トができればと思っておりますので、適宜お話を入れていただければと思っておりま す。
それから2 番目は、人員の体制等について、これも何とかしてほしいということで
すが、これもなかなか、情報系センターを限定的に研究支援するとか、それから人を 配置することは非常に難しいことがありますので、やはりこれも、結局、既存の科研 費や、そういった競争的資金の枠組みの中で獲得を目指していただくしかないという ふうな現状です。
それから、ソフトウェアの資産管理の指針というのが2-2というところですが、こ ういったものにつきましても、結局、学内のソフトウェアの違法コピー等問題になっ ているという認識はしておりますが、特に国として指針を示すということではなくて、 こういった協議会における情報交換などを通じまして、いろいろな検討をしていただ くほうが、より良い管理につながっていくのではないかと思っております。横のつな がりが、非常に重要だと思いますので、そういったものを踏まえて、そういった課題 解決に向けたヒント等を得て、改善をしていただきたいと思っているところです。
その他ですが、この3-1で耐震設備、アカデミッククラウドの実現、附属病院にお けるネットワークに関する指針、財政支援等があります。こういった災害対策の一環 としてご要望があるということですが、まず、学内でこういった重要性を強調してい ただきまして、その上で、学内の研究教育、学習などとの関係で必要不可欠であると いうことを訴えていただきまして、設備単体で、また要求すると、これは単なる基盤 だという形で実現しませんので、より大きな枠組みで、いろいろな施策とパッケージ をして、優先順位が高まるような、そういった取り組みによりまして、文部科学省の ほうに概算要求をしていくという一体的な施策に努めていただければ、それは実現す る可能性も強くなるのではないか。特に、こういった大学改革の一環として、社会的 な要請を踏まえながら、特に大学間の連携というものも重視するというような形の場 合にはお金がつきやすいとか、そういったこともありますので、よりプロジェクト指 向による推進というのが、やはり現状としては不可欠になってきているところもご理 解をしていただければと思っております。
それから、3-3のほうでは、システムの更新時期や、災害対策に関する基本的指針、 それから、こういった事業継続計画に対する指針、セキュリティに関する人材要請、 育成に関する指針ということがありますが、こういったものにつきましても、大学改 革の方向性を踏まえながら、独自にやっていただく必要があるということでして、国 としてこうすべきだという時期ではないと思っております。
やはり、こういった横のつながりの中で情報共有をしていただければ、より問題点
もはっきりして、その上でどうしてもこれは国としてやるべきだというようなご意見 があって、まとまってこれでやるべきだというご意見がありましたら、我々のほうに 言っていただければ、その上でこういった審議会などの議論を通じて施策として打ち 出すということの方向性はあり得ると思いますが、一義的には各大学のほうでまず考 えていただきたいと思っているところです。
これは大ざっぱで、なかなかいいお返事ができなくて恐縮ですが、要望に対するご 回答という形にさせていただきたいと思っております。
最後になりますが、やはりこういった情報の流通というものはやはり非常に重要で、 研究、それから教育のデータ、これから我々としましてはアカデミッククラウドとい う関係で、日本全体が一つの大学のようなイメージでのネットワーク環境というもの が、おそらく構築されていくと思いますので、そういった観点で、当然情報の整備と いうものは非常に必要であろう。その観点から言いますと、こういった基盤を支えて いただくセンターの役割は非常に重要であると思いますので、なかなか厳しい状態で はありますが、こういった役割を果たしていくということで、機能の充実に向けて日 ごろから努力をしていただいていると思いますが、なお一層努力をしていただきまし て、より良い大学として発展をしていただくように、やっていただければと思います。 我々としても微力ですが、できる範囲でサポートはさせていただきますので、引き 続き取り組んでいただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。(拍手)
井宮幹事 長澤さん、どうもありがとうございました。後でまとめて質問がありまし たら、質問時間を設けさせていただきます。
続きまして、国立情報学研究所の坂内正夫所長よりお話をいただきます。また、合 わせて、学術ネットワーク研究開発センター長の漆谷重雄さんよりお話をいただきま す。
新たな大学間連携を創る SINET4
国立情報学研究所 坂内所長 情報研の坂内です。ご一緒に大学間の情報基盤の運用 をさせていただいております。この場をかりて改めてお礼を申し上げたいと思います。
今日は「新たな大学間連携をつくるSINET4」ということで、昨年4月からSINET4
というフェーズで運用させていただいておりますが、去年の震災の影響でこの協議会 は1回スキップされておりますので、SINET4の現況であるとか、震災で大学の情報 基盤だけではなく、もっと世の中全体ですが、情報基盤というものが我々の生活、あ るいは、社会活動、経済活動を支えているのだということを改めて認識をすることが できた。
一方で、十分かというと、やはり、これからさまざまな状況に対応できるために強 化しなければいけない。例えば、各大学、今までは比較的自前でこの情報基盤システ ムを運用していたのですが、それでいいのかというようなことで、大学間連携である とか、あるいは、先ほど来、お話になっているクラウドの活用等々がこの震災以降、 一気に進んでいると思っております。
そういうような状況を、私どものネットワークの視点から、わかる、見る範囲での ご報告をさせていただきたいと思います。最後にNIIに対するご要望、これは別途の 形でお答えさせていただきたいと思います。
先ほど申し上げたようにSINET4は4月1日からテイクオフということなのですが、 これは予算が厳しい中で、だいたい1年に50%ぐらいずつ、国内回線、国際回線、容 量、ニーズが伸びております。そういった状況に対応するためには、大胆にネットワ ーク設計を変えるというようなことで、ダークファイバーというのを大幅に導入する。 そういう形の中で、WDM への直結というような形の新たな設計を取り入れるという ようなことで、このSINET4というのは設計されました。
もっとも、このエッジの設計等、それは最適化をするし、従来はいろいろな経緯が あって、非常に低速な回線しか提供できていなかった県等に対して、最低 2.4 ギガの エッジ回線を提供できるようにする等々、こういったことを狙ったSINET4というこ とで、これに関してはここ数年来の企画であるとか、これへの移行であるとか、ここ におられる先生方、センターの関係者に随分お力添えをいただいております。おかげ さまで4月1日から順調に運用している状況です。
後で詳細は私どもの漆谷教授からお話しさせていただきますが、SINET4 は、ここ の太いバックボーンの回線、それから、高信頼化ということを考えて、1 カ所ぐらい 物理的にダウンをしてもこのネットワーク全体がダウンすることがないようにという ような設計です。先ほど申し上げたような経済的な最適化の設計等を行っております。 この肝になるところはアクセス回線のダークファイバー、それから、WDM への直結
というような形の方式、これを大胆に導入して、経済的かつ高速なパフォーマンスの 強化を図る。
ここ 2 期ぐらい、一部の大学に関しては共同調達というのをやらせていただいて、 特に第1期に関しては、今までのコストのだいたい回線量の85%ぐらいの平均で、ス ピードは20倍ぐらい、二十数倍の費用対効果のアップを図ることができる。全体的に もこういうような形でアクセス系の費用対効果の向上が図れたかなと思っております。
先ほど申し上げたように、13の空白県ということで、私の在任中に何とかしたいと いうことだったのですが、特に平成22 年度、昨年 4 月、あるいは、具体的には 3 月 からですが、東北地域、こういったところがSINET4に移行をすることができており ます。
その結果、震災でどうなったかということで、さすがにさまざまなところでフィジ カルにはダメージを受けたのですが、この高信頼化設計がぎりぎりのところで機能し て、仙台に関しては北海道へ行って戻るような回線が何とか予備系で確保できるとい うことで、ここのデータセンターも何とか引き継いで、96時間の停電に耐えることが できた。エッジ、あるいはこの大学間を接続する分に関しては非常に高信頼化であっ た、一瞬も止まることなく運用することができた。図らずも、東北地域に関しては、 移行10日目ぐらいでこの洗礼を受けて、ある意味で、高信頼化設計というものを実証 できたかと思っています。ただ、こういったことをさらに強化をしていくことも大事 だと認識をさせていただいております。
ある意味で強固になった、高速化された基盤ですが、震災を機に、例えば大学が自 前のサーバ、学内だけで重要なサーバを維持するのは大変だというようなことで、学 外に、民間にきちっとした契約をして、その大学のプライベートクラウドを実現する とか、さまざまな形態の連携であるとか、こういうクラウドの活用、あるいは、先ほ ど長澤室長からもありましたが、アカデミアでこういったクラウドというのを共有し ていく。そういうような、だんだん所有から利用へというモードへ加速されたかなと 思っております。
この SINET もそれに対応できるようにということで、例えば、館林にある会社の データセンターに、京都の大学が大学のプライベートクラウドを構成して活用しよう とすると、ネットワーク回線が非常に高いということで、SINET をうまく活用して、 経済的に、効果的に実現できたというようなことや、さまざまなデータセンター、デ
ータクラウドを提供するような業者と、きちっとした形で大学に貢献いただくように、 登録制というようなものを、これを機に導入をして、進めております。
これはCTC と農工大の例ですが、これはもっと先行してプランを立てたものです。 このSINET側ではL2VPNがある、そしてこちらの外のサーバ、クラウド、メールシ ステムを使うというような形の構成で、そういう連携も具体的に進んでおります。
先ほど申し上げたように、これは震災だけの影響ではないですが、非常に予算が厳 しい中で、国際的な競争力を持ったような教育、研究を、大学はしていくためのソリ ューションはたった一つでして、連携をして、そしてクオリティの高いものを提供す るように実現をする。品を悪く言うと、徒党を組んで学割を利かすような、こういう ような体制というのを実現しなければいけない。これを最も効果的にできるのが、ネ ットワークを使った連携ということで、これは遠隔授業・講義の例ですが、ここにお られるような大学、非常に多く参画いただいて、こういうような国立大学の遠隔連携 事業というのも、これはだいぶ前から行われております。
それから、大学のビジネスをコンティニューするという、何かのときに、やはり自 分の大学だけだと何が起こるかわからないということで、第1回は、気心の知れたい ろいろな大学とこういったサポートをし合うということで、これは一例ですが、宇都 宮大学と横浜国大が L2VPN を張って、それぞれこういう連携を図る。さまざまな多 くのプランがこういう形で、特に去年の震災以来、こういう活動が進んでおります。
先ほど長澤室長から、Big Dataというようなことも、非常に大きなこれからのサイ エンス分野のターゲットになるということですが、従来は、例えば、この地震のデー タ、観測データというのが膨大にあるわけですが、ネットワークで、このコミュニテ ィーの中で共有をされていた。これはこれで立派な、サイエンスビッグデータの利活 用であるわけですが、これからはさらに進んで、こういったこの分野のデータが他の 分野とも連携をして、有効に活用できると、そういうようなフェーズに進んでいかな ければいけない。Big Dataイニシアチブでも、それぞれNSFとか、NIHとか、それ ぞれ大きなデータを持っていた役所が一堂に並んで一緒にやります。ここが非常に大 きなインパクトだったと思っておりますが、こういう連携です。
SINET も国際連携というのも入れていて、こういうCERN から膨大な情報が飛ん
できて、そしてさまざまな大学でこれが処理をされると。まず、大きな国際共同研究 というものの中でも、もうネットワークはなくてはならぬものになっておりますし、
天文などの分野でもそうです。
先ほどお話もありましたが、この 9 月から神戸の「京」というコンピュータが動き 出す、本格稼働ということですが、この大きな大砲と各大学が持っているスーパーコ ンピュータのリソース、あるいはそれを利活用するリソースをうまく連携をして、我 が国のHPCIを実現しようということで、この際にも、ネットワークが非常に重要な 役割を果たす。あるいは認証ということもきちっと行われなければいけないというこ とで、情報研はこのネットワークの提供、認証の提供というのをやらせていただいて おります。
それから、ネットワークの中で、これも先ほどお話がありましたが、論文、アカデ ミアの教育研究の活動成果というのは、そういう学術情報として生まれて、共有され ると。この共有関係を強化してくことが大事で、これは情報研も、いわゆる情報処理 センターと図書館が一体になったような大学はここにもおられますが、図書館等とも 一緒になって、大きな連携型のプロジェクトをしております。例えば大学にあるさま ざまな本、情報の共有、今、1億2000万件ぐらいだったと思いますが、こういったも のを共有したり、大学からの発信ということで、機関リポジトリを立ち上げる。それ から、小さい大学等では自前でやるのも大変だということで、NII が共同リポジトリ を提供させていただくというようなことで、こういう情報基盤の強化というのも併せ て進んでおります。これは共用リポジトリです。
そのために、これも大学と一緒にやらせていただいている私どもの施策の一つです が、やはり各大学のメンバーが何かサービスを活用する、お互いに他の大学で活用す る、あるいは、民間のそういうサービスを活用するときに、この大学のメンバーであ るということをフルに、学割をどう利かすかですが、フルに活用するためには、この 認証ということが大事です。これは学認というシステムで、今、かなりの機関が増え て、このサービス提供側もかなり増えてきています。
そういう中で、学認も国際的な認知も進んできておりまして、NIHの中である種の ポジションを得るというようなことも進んでおりますし、それから、これは私どもが 行くと、皆様から質問を受けるのですが、サーバ証明書というのを別途学認の中でや らせていただいております。私どもの予算等の関係で、3 年刻みで何とかプランする ということですが、これはずっと継続するという決意で、まず、きちっとお約束でき るのは、この27年3月までサーバ証明書の発行サービスをやらせていただく。今、約
3000枚のサーバ証明書を発行させていただいております。
こういうことで SINET4 は、昨年 1 月からお力添えを得て動きだしたわけですが、 それのご報告を改めてさせていただく機会がスキップされたと、この場をおかりして ご報告すると同時に、そのネットワークの上で、さまざまな連携活動、学割を利かせ る活動、こういったものを展開することで、予算のない中でも、よりクオリティの高 い活用ができるように、いかに、限られたリソースを使うかにこれから、先ほど長澤 さんもありましたが、幾ら一生懸命予算をいただくほうに努力をしても、ない袖は振 れないかもしれないので、ある予算をどれだけ有効にするかということに、当たり前 のことですが、これからも連携をして、力を入れていきたいと思っております。
私のほうの雑駁な話はこれぐらいにして、後は漆谷教授のほうからきちっとした話 をさせていただきます。どうもありがとうございます。(拍手)
国立情報学研究所 漆谷学術ネットワーク研究開発センター長 それでは続きまして、
「SINET4 のアーキテクチャ、サービス」ということで説明をさせていただきます。 私は国立情報学研究所の漆谷と申します。よろしくお願いします。
まず、SINET4 のアーキテクチャですが、何度かご説明していますのでポイントを 絞ってご説明をさせていただきます。
ポイントとしては、ここの囲みに書いてありますように、ネットワークの高速化、 高安定化並びに高信頼化、地域格差等の解消、サービスの多様化、それから上位レイ ヤの展開ということで、クラウドサービス支援といったところをポイントとして、ネ ットワークを見直しております。
ポイントとしては、全てのノードにつきましてはデータセンターに配備をし、それ から、ネットワークの構成も最適配置をし、その結果、回線を太くして、さらに空白 県をカバーするといったことをやっております。
それから、アクセス系につきましては、ノードから大学の間は、ダークファイバー プラスWDM技術という新しい技術を使いまして、経済的に高速化を図り、さらに、 共同調達をして、皆さんに安く速い回線をご提供といったことをやっております。
こちらがサービスの一覧ですが、いろいろなサービスを提供しておりまして、L3と いうことで、IP 関係のサービス、普通のインターネット接続に加えまして、VPN サ ービス等、それから品質制御サービス等も提供しています。
それから、L2サービスということで、イーサネット系のサービスですね。このサー ビスも提供しています。
それから、L1サービスということで、専用線系のサービスですね。これはオンデマ ンドで提供しています。
それから、商用クラウドの接続などの支援等もしております。
それから、サービス収容のイメージですが、非常に限られた予算の中で多様なサー ビスを提供する必要があるということで、一つの物理上に、論理ネットワーク、いわ ゆる仮想ネットワークを切っておりまして、インターネットサービスに加えまして、 各種VPN、それから、専用線系のサービスをこの中に入れております。それから、各 研究プロジェクト用のVPNにつきましては、各VPNサービス、論理網の中にこうい うふうに切って、プロジェクトごとの閉じた環境を形成しているということをやって おります。
それから、ネットワーク方式ですが、お時間もありませんので、詳細は説明しませ んが、ポイントとしては仮想化を図るために特殊なタグを入れたりとか、論理ルータ を切ったりとか、帯域制御のための機能をNII で開発して、ネットワークとして全体 的に最適なリソース配置を図っているということをやっております。
それから、高信頼化の設計手法ですが、四つほどポイントがあります。
一つはデータセンターにノードを置くということで、非常時に10時間以上持つとい うような仕様としております。それから、阪神・淡路大震災レベルの体制ということ で、今回の東日本大震災のときも特に問題なしということでした。
回線につきましては、ノードの間を現用系、予備系ということで、全て二重化を図 っておりまして、それから、バックボーンの部分については迂回路を形成して、どこ が切れても迂回できるようにしています。
それから、いろいろなサービスを提供していますので、サービスごとの高速の迂回 機能というものを入れまして、全てのサービスが切れることのないようにしています。
アクセス系につきましては、ダークファイバープラスWDMという技術を入れてお りまして、経済的に速い回線をご提供しているということと、それから、共同調達と いうものをやっており、皆様に安く回線をご提供していることをやっています。
ネットワークを構築するに当たりましては、設計はNIIのほうでやるのですが、調 達を十数個に分けて、切ってやっておりまして、その中で選ばれましたベンダーさん
と協力して、全体的なネットワーク構築をしておりますので、二十社以上の皆さんと 一緒になってネットワークを構築したということです。
今後の方向性ですが、一つはSINET4上でのサービスの拡充というものがあります。 オンデマンドサービス系等の展開はもちろんありますし、それから、商用クラウドサ ービスとの連携の強化です。現在、商用クラウドを使って、いろいろな形で各大学が、 大学の皆様に対してサービスを提供することをやっておりますが、SINETとしてもそ こら辺の仕組みがよりうまく働くように、そういった機能を充実していきたいと考え ております。それから、クラウド機能を使って新しいサービスを提供できないかとい うことで、検討しています。
それから、まだ少し先になりますが、2016年の運用開始を予定しています次期の学 術情報ネットワーク、これに向けた検討もそろそろ開始しないといけないと思ってい まして、若干、早いと思われるかもしれませんが、やはりある程度こちらのほうから コンセプトをお示しして、皆様のご意見を反映しながら作り込んでいく必要がありま すので、そろそろ検討をしなければいけないと考えています。
ポイントとしては、変わらないのは多様なサービスを提供して、高速で、低遅延で 高信頼といったあたりは変わらないのかなと思っていますし、それから、先ほどから お話がありますように、クラウド機能や、ビッグデータの分析機能、このあたりはい ろいろな形で、民間の投資もありますし、政府の投資もありますので、きっとどんど ん技術が進んでいくだろうと思います。
ネットワークでいえば、SDN(Software Defined Network)、ここに投資がかなり 行っていますので、こういった投資が行っているところは必ず技術が進みます。そう いった技術を SINET にどう取り入れていくかといったところを検討したいと思って いますし、そういった意味で、そういった投資が進む民間との連携の強化といったあ たりも図っていきたいと考えています。
特にクラウドにつきましては、SINETの上に、皆様から見るとSINET越しにいろ いろなクラウドサービスが見えるという形になるかと思います。現在、商用クラウド を接続していると、こういったことをやっているわけですが、大学の中にクラウド設 備を持つということで、大学間連携で、他の大学に対してサービスを提供するという 試みもありますし、もちろん、HPCI、これもクラウドの一つと捉えることが可能だと 思いますから、共同で推進する。
それから、今後、先端クラウド、それから、ビッグデータ分析基盤、こういったあ たりがどんどん進んでくると思いますので、このあたりの連携を図っていきたい。
特にビッグデータの分析となりますと、いろいろなところからデータを収集してく るということですと、やはり、高速の無線ネットワークほど連携が必要かと思ってい ますので、現在、例えば、UQ コミュニケーションズの WiMAX というものを使いま して、大学を?張りめぐらせるようなサービスもできておりますので、そういった形 で業者とも連携しながら高速無線ネットワークの取り組みといったことを図っていき たいと考えております。
ここからが皆様のご要望に対するご回答ですが、ポイントとしては六つほどありま して、SINET 関係は四つほど、SINET4 の整備・運用に関する話、クラウド接続、 BCPの話、利用推進、歴史的PIアドレス課金とIPアドレス移転の関連です。
それから、学認の関連です。それから、UPKI のオープンドメイン証明書自動発行 検証プロジェクト、このあたりのご要望があります。
時間もありませんので個々にはご説明しませんが、ただ、こういう形で1年に1度 ご要望をいただいて、お答えするという形をとっているのですが、タイムリーにお答 えできていないところもあろうと思っておりますので、可能であればぜひ分科会、あ るいはワーキンググループで、皆様と一緒に議論しながら、皆様と一緒に最先端の学 術基盤というものをつくっていきたいと考えています。特に、クラウド接続、BCPに つきましては、いろいろな形でご要望をいただいていますので、どういった機能が最 適なのかといったあたりを皆さんとご相談しながら進めていきたいと考えております。 今後ともご協力のほど、よろしくお願いいたします。
私からの説明は以上です。どうもありがとうございました。(拍手)
井宮幹事 どうもありがとうございました。時間も来てまいりましたので、質問があ れば個別にしていただきたいと思います。
そろそろ前半は終わりになりますが、一つ連絡があります。ここに本が二つありま して、『BCP を支えるクラウド情報基盤』ということで、静岡大学、山口大学、宇都 宮大学、徳島大学の共著になっていますが、大学1 冊を目指してお持ちくださいとい うことだそうです。ただし、署名又は名刺を交換くださいということで、外に置いて あるそうです。ご興味のある方は、ぜひお持ちいただければと思います。
それでは、前半はこれで終了させていただきます。今から、10分間休憩いたします。 どうもありがとうございました。
(休憩)
宮寺幹事 それでは時間となりましたので、総会を再開させていただきたいと存じま す。後半の司会を担当させていただきます、東京学芸大学の宮寺と申します。どうぞ よろしくお願いいたします。
時間がとてもタイトということで、各審議事項にそれほど長時間ご議論いただけな いとは思いますが、できるだけスムーズに進めたいと思いますので、ご協力のほどよ ろしくお願いいたします。
審議事項
国立大学法人情報系センター協議会運営規約の一部改正について
宮寺幹事 それでは、最初の審議事項に入らせていただきます。国立大学法人情報系 センター協議会運営規約の一部改正についてです。資料 5「国立大学法人情報系セン ター協議会の3会議の在り方 WG議論のまとめ」をご覧ください。
この内容につきましては、昨年のセンター長会議で既にご了解いただいておりまし て、本日午前中に開催されましたセンター長懇談会及びお昼の幹事会でもご意見を頂 戴し、この3会議を2会議に整理するということで、本日の総会でお認めいただきた いと思っております。
まず、資料をご確認いただきたいのですが、現在、3 会議あります。それは、本日 開催しております協議会総会、例年秋に開催しております研究交流・連絡会議、それ と、これまで開催しておりましたセンター長会議という、三つがあります。
前回のセンター長会議で、これら三つの会議には機能が重複してみられるというこ と、及びセンター長会議と総会が別々に存在しておりまして、意思決定機関にあいま いさがあるというようなことから、二つに整理してはいかがでしょうかということで、 その提案が、その下にあります総会、そして総会の中にセンター長懇談会という形で 今までやっていたものを含めてはいかがかということ。あと、これまで行われていま
した研究交流・連絡会議というものを、名称を変更して研究集会というように、この ような二つに集約したいということで、本日、この総会でお諮りしたいと思います。
それに関連しまして、総会資料6をご覧いただけますでしょうか。「国立大学法人情 報系センター協議会運営規約の一部改正(案)」です。この第3条(2)「国立大学法人 情報系センター長会議の開催」という項目を、改正案では取り除きます。(3)の「研 究交流・連絡会議」という名称を「研究集会」とし、名称変更ということで、この規 約改正の案となっております。
この 2 会議に集約することに伴う規約改正についてお諮りしたいと存じます。何か ご意見等ありますでしょうか。よろしいでしょうか。
特にご意見がなければ、この案はお認めいただいたということでご了解いただけれ ばと思います。
この規約の改定は「平成 24 年6 月29日から実施する」、本日からということで、 附則で記載させていただいておりますので、よろしくお願いいたします。
それでは、この案件につきましてはお認めいただいたということで、どうもありが とうございます。
平成25年度以降の国立大学法人情報系センター協議会総会の開催校について
宮寺幹事 続きまして、平成25年度以降の国立大学法人情報系センター協議会総会の 開催校についてお諮りさせていただきたいと思います。これにつきましては、総会資 料7をご覧ください。
本案につきましては、今年 1 月に全国のセンターに意見照会を行いまして、そこで いただいた意見も含め、2 月の常任幹事会での審議の結果、このような方向で進めさ せていただくということが了解を得られております。
また、本日午前中のセンター長懇談会及びお昼休みの幹事会においても意見交換を させていただきまして、おおむねこの方向で進めてはどうかというようなことも含め てご議論いただき、この方向で進められたらということで、この案を提案させていた だきたいと思います。
大きく異なる点といたしましては、これまでこの総会を関東地区の、主に幹事校の 中の輪番で総会を開催していました。それを、来年度以降は地区ごとの輪番にさせて
いただき、その地区の中での開催方法につきましては、大学の規模等にもよるかと思 いますので、地区の中で工夫していただくということで、それは地区にお任せすると いうことだと思います。
本日ここでお諮りさせていただきたいのは、このように地区の輪番で進めさせてい ただくということについての変更案であります。これに関しまして、何かご意見等あ りますでしょうか。よろしいでしょうか。どうぞ。
蛯名 神戸大学の蛯名と申します。今の案ですと、9 年で一周するような案になっ ているのですが、もし、例えば仮に関東地方が10年間で2回やるような形になると、 ちょうど 10 年間でサイクルになるというようなことも考えられないでしょうかとい うことで、ご検討をいかがでしょうか。
宮寺 ありがとうございます。この件につきまして、何かありますでしょうか。 ただいまのご意見ですと、9年でローテーションするか、10年でローテーションす るかということで、大きなポイントは関東地区が5年に1回、回るということではな いかと思います……。
すみません。7年に1度のペースでローテーションしているかと思いますが……。 それでは、今回、地区の輪番でお願いするということに関してお諮りいただきまし て、関東地区がその中に2回入るかということは、幹事会のほうで少しご議論いただ いた上で、何らかの調整をしていただくということで、お諮りしてよろしいでしょう か。他にございますか。
そうしましたら、今、ご意見がありましたことは、幹事会のほうに引き継ぐという ことで、今回この地区のほうにご負担をいただく、全員参加型で総会を開催すること に切り替えるということで、ご承認いただけたということでよろしいですか。
(拍 手)
宮寺幹事 どうもありがとうございます。それでは、来年度につきましては関東地区 ということで、既に案の中に記載されていますとおり、千葉大学のほうでお引き受け いただいています。来年度につきましては、千葉大学のほうでやらせていただくこと になるかと思いますのでよろしくお願いします。どうもありがとうございました。
センター長懇談会について
宮寺幹事 続きまして、センター長懇談会についてです。今回は試行ということで、 午前中にセンター長懇談会を開催させていただきました。実は、これは最初にお諮り いただきました、二つの会議に集約するということで、センター長会議がなくなると いうことに合わせまして、センター長懇談会という名称で、午前中の分科会と並列し て開催させていただいております。
実は、午前中では、この本総会での審議事項についてご意見を頂戴したということ、 また、各地区のセンター長の先生方にお集まりいただきまして、今後の地区ごとでの あり方ですとか、この協議会総会の輪番であるとか、幹事会のあり方等々についてご 議論いただいて、それを全体のセンター長の中で共通認識を持つ、意見交換をすると いう場で設定させていただいております。
来年度以降も分科会と並列化、もしくは少し時間を変えてセンター長懇談会という のを継続して進めさせていただきたいということで、今回はお諮りさせていただきた いと思っております。
いろいろなご意見を頂戴しております。例えば、分科会が今回二つありまして、そ れとまた並列して懇談会があったということで、分科会に本来はご出席されたかった のに、というお話も頂戴しています。また、センター長懇談会の中でも議論する内容 がこの総会と同じことを何回も議論してもしようがないではないかというお話も確か にあります。
ですが、センター長が一堂に集まって、今後の方向性を定めるであるとか、サーバ、 ネットワーク等のライフラインの質の維持向上を目指す、もしくは要求するような場 としてセンター長懇談会の位置づけを明確にすることで、もう少し機能アップできれ ばということで、引き続き開催したほうがよろしいのではないかといった、おおむね、 そのような意見を頂戴しました。センター長懇談会の報告も兼ねてご紹介させていた だきました。
それでは、この案件につきまして、センター長懇談会を来年も開催させていただく ことに関して、ご議論をいただきたいと思います。いかがでしょうか。
豊橋技術科学大学 稲垣センター長 豊橋技術科学大学の稲垣です。センター長懇談
会という話で議長のほうからご説明いただいているのですが、先ほど承認をした協議 会の活動の第3条第2項に「国立大学情報系センター長会議の開催」と書いてあるの ですが、今まで、センター長会議と、協議会と並列して、協議会にもセンター長が出 席していたと思いますので、二重にやっているのではないかという形だったので、そ れで、従来のセンター長会議はやめましょうということかと思いますが、規程の中に は、今、第3条第2項に書いてあるとおり、センター長会議の開催をすると書いてあ ります。懇談会とどう違うのでしょうか。
宮寺幹事 審議事項1のところで、今のこの第3条(2)をなくすということで、ただ いま、ご審議いただいてご了解を得たかと思います。
稲垣センター長 すみません。現行を新しくつくった規程かと思ったものですから、 ごめんなさい。左に書いてあったので。たいてい左に新しいものが書いてあって、右 に現行が書いてあるのが多いものだから、間違えました。
宮寺幹事 他にありますでしょうか。
なければ、このセンター長懇談会は、やはり協議会開催時に何らかの形で、開催校 にはご苦労をいただくかもしれませんが、開催するということで進めさせていただき たいと存じますがよろしいでしょうか。
(拍 手)
宮寺幹事 どうもありがとうございます。それではそのように進めさせていただけれ ばと思います。
幹事会機能の強化について
宮寺幹事 続きまして、幹事会機能の強化についてです。この件につきましては、先 ほどの2 番目の件、協議会総会の開催を全国規模に広げる、各地区にお願いするとい うこともありまして、これまで幹事校というのが各地区から1校ずつ及び関東地区の 常任幹事校から、幹事会というのが構成されています。その任期が1年ということに
なっており、なかなか時間をとった深い議論をする場ということに関しては、少し十 分ではないというような議論も上がっています。
そこで、少し組織だって時間をかけて議論をできるような場を設けたい。場合によ っては、任期を2 年であるとか、4 年であるとか、あとは必要に応じてセンター長だ けではなくて、専任の教員にも入っていただくことで、これまでできなかったような 議論を、少し時間をかけて、このセンター協議会の総意をまとめるというようなこと を、幹事会に担っていただけたらということもあって、幹事会の強化ということで、 少し幹事会の構成を変更してはどうかということで、今回、このような議案を提案さ せていただいております。
実は、その下、二つの議案はそれに関連しておりまして、そのように幹事会を少し 大きくいたしますと、幹事校への連絡であるとか、文書の送付又は作成であるとか、 少し事務的な業務も発生してくるのではないかと思われます。そこで、事務局を設置 する、場合によっては、非常勤職員を雇うようなことも一つの案かと思います。
また、さらに本協議会の性格付けをもう少しクリアにして、その幹事会の中で、場 合によってはワーキングみたいなものをつくって、少し議論を集中してできるような ことも検討してはどうかということで、今回、提案としては三つに分けさせていただ いておりますが、今回、主にこの幹事会機能の強化というところを中心にご議論いた だきまして、そういう方向で進めさせていただくということをご承認いただければと 思っております。
この資料に関しましては、総会資料5-3「その他の検討が必要な事柄」の3.1~3.3 に記載してあるとおりです。
これに関しまして、何かご意見等ございましたら、お願いいたします。
豊橋技術科学大学 稲垣センター長 幹事会の強化に関連して、午前のセンター長懇 談会の中で、各センターから会費を徴収するという話があったのですが、強化をする という方向でご承認くださいという今のご提案ですが、会費を徴収するとなると、ど ういうふうに徴収するか。それから、どういう経費が必要で、予算計画というか、そ の計画をきちっと一度ご提示いただくことが必要だと思います。事務連絡だとか、い ろいろなことでお世話になっていると思うので、それはそれで結構ですが、必要な経 費をきちんと一度ご提示をいただくことは必要ではないかと存じます。