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それではこれから、「現代のコミュニティを問い直す」と称しまして、私たちが勉強している 地域社会学の理論について少しご説明させていただきます。
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さて、皆さんは様々な地域に住んでいることかと思います。
ですが、その地域!どういう風に定義づけられるかご存知でしょうか?
そこで、私たちが住んでいる地域というものを改めて定義しますと3つの特徴があります。
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まず、1つ目に「様々なコミュニティが存在する」ということです。 コミュニティといってもそんなに難しく考える必要はありません。
たとえば、地域といわれてパッと出てくる町内会や自治会、PTAなどの組織、これらひとつ ひとつがコミュニティです。
また、近年、注目されてきているNPOなどもコミュニティであると考えられます。 このような、様々なコミュニティが存在する、というのが一点目。
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2つ目の特徴は「なにかしらの形で地域との関係性を保っている」ということがあげられま す。
ちょっと、わかりづらいかと思いますので具体的な例をあげて紹介します。 たとえば、高齢者福祉を例にとってみます。
この高齢者福祉といった問題に対して、各々の集団はどのように機能するでしょうか? たとえば町内会。町内会でしたら、福祉に対する専門知識はあまりありません。
しかし、昔からその地域に存在していて様々な活動だとかイベントをやっています。ですの で、町内会は高齢者同士の親睦だとか、地域での交流といった機能を果たします。
一方で、NPO。NPOにも町内会と同じような親睦機能や交流機能もありますが、町内会や自 治会などがもっていない専門知識をもっている。
こういった専門知識をもって、たとえば身体機能が低下している高齢者をどのようにサポ ートしたらいいか、などを考えることができる。
このように、集団が相互に影響し合っているというのが2点目です。
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最後に、3つ目の特徴として、「何らかの形で集団は相互に影響し合っている」ということで す。
たとえば高齢者向けのイベントを行う時に町内会だけではなかなか行うことが出来ない。
PTAや青年会などの組織、あるいはNPOなどの協力が必要になるときだってあります。 このように、なんらかの形で集団が影響し合っているというのが3点目です。
これら、3つの特徴をもったものを地域の定義とします。
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では、次にさきほど述べました地域というものがどのように変化してきたかをコミュニテ ィを軸にして戦後、高度成長期、現代の三つ時代にわけて説明します。
結論を先に述べますと、時が経つにつれて、地縁コミュニティが衰退し福祉や教育など様々 なテーマに応じて組織されるテーマ型コミュニティが発達していくという流れになります。
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それでは、まず戦後はどのようになっていたか。
戦後の地域!占領下の日本でアメリカのGHQが町内会を解体するように命じました。 それは、なせでしょうか?
わざわざ、町内会を解体しようとしたワケ。 それは、戦争中の町内会の役割にありました。
戦争中、町内会は軍事統制のために国に使われていました。
そのため、また、町内会を中心に戦意が高まったり、反乱を起こされてはアメリカとしても たまったもんじゃない。
そういった理由からアメリカは町内会を解体しようとしました。
しかし、解体を命じられたにも関わらず、町内会はなくなりません。 住民自ら自主的に組織します。
当時、終戦を迎えた日本。
みんなで、助け合っていきていかなきゃならない。 なのに、町内会がなくなったらたまったもんじゃない。
町内会というのは、地域が助け合って、団結していくための組織であったんです。 だから、なくなりませんでした。
ですので、このころは地縁コミュニティが強かった。
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そして、時代は60年代うつり日本も高度成長期を迎えることになります。 ここで、戦後は強かった地縁コミュニティが衰退していくことになります。
なぜかと言うとちょうどこの頃、家族形態が変化して核家族が中心になっていきます。 おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に済まないで、夫婦と子どもという家族形態ですね。 また、経済が発達することによって、様々なサービスが充実する様になりました。 そのため、地縁コミュニティに頼らなくても生活がなりたつようになりました。
例えば、それまでは、子育てに困ったら地域のおばあちゃんやおじいちゃんに面倒を見ても らった。
でも、保育所などができて、そこに預ければわざわざ近所の人に頼まなくてもよくなった。 このように人々にとっての地縁コミュニティの重要性が低くなっていった。
また、この頃から住民の運動形態もかわってきます。
高度成長により、工業化が進展し、みなさんもご存知の通り水俣病やイタイイタイ病などの
公害が問題になってきた。
また、これらの典型的な公害以外にも、都市公害とよばれるようなものも発生するようにな った。
例えば、急速に道路が発達した。そうするとどうなるかというと、騒音や振動などの問題が 出てくる。
また、都市部では開発が進み急激に人口が増える。 そうすれば、電気や水なども今まで以上に必要になる。
しかし、人口の増加速度にこれらのインフラの整備が追いつかない。
このようにして、都市部を中心に日常生活を営んでいくうえで様々な問題が発生しました。 となると、住民はたまったもんじゃない。どんどん、不満をつのらせ、それらを改善するよう に反対運動を起こすようになった。
これが、住民運動です。
60年代から70年代のはじめはこういった色んな問題が地域を取り巻いていた。 地域のコミュニティは崩壊し、住民運動は起きてしまう。
なので、行政はこれはなんとかせにゃならないと思った。
そこで70年代から80年代にかけて、コミュニティ政策、つまりコミュニティを中心にし て地域を再生して行こう!という政策を打ち出した。
例えば、地域の問題を解決する組織である住民協議会を立ち上げるように働きかけたり、住 民同士の交流を復活させようとコミュニティセンターの整備などを行った。
これが、高度成長期以降の流れです。
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そして、現代では、テーマ型コミュニティの典型例であるNPOなどがでてくる。
また、衰退してきて軽視されてきた地縁コミュニティが再評価される時期でもありました。 それを最も印象づける出来事が、みなさんもご存知の阪神淡路大震災です。
震災により、本当に大きな打撃を受けました。
しかし、その復興過程をみると、地域によって違いがあった。
長い間、地縁コミュニティが活発なところは、復興が他の地域に比べスムーズにいったんで す。
このような経緯から地縁コミュニティが再評価されました。
そして、NPOなどの新しいコミュニティも誕生し、様々なコミュニティによる協働、つまり 協力関係を築く!というのが注目はされています。
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これが、戦後からの地域とコミュニティの変遷です。
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【4
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さて、それでは、今、必要とされている協働とはどのようなものか。
非常に簡潔に申し上げます。
今までの地域はこのように各々がバラバラに行動していました。
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しかし、協働はこのように様々なアクターが互いに協力しながら課題に向かっていくこと をさします。
ここでは、行政、企業、市民の3つのアクターにそって考えていきます。
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例えば、行政のメリットとして、予算の効率化があげられます。
行政には予算が限られています。なので、なんでもかんでも行政がやるわけにはいかない。 そこで、市民や企業に協力してもらうことによって、本当に必要なところに行政は予算をま わすことができる。
また、様々なアクターと協力するので、色んな価値観にあわせた行政も展開出来る。
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では、企業のメリット。
例えば、地域に根ざした事業の展開ですとか、地域密着の事業を行うことにより企業イメー
ジのアップにもつながる。
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最後に市民のメリットです。 例えば、地域活動の場が増える。
これから、会社を定年退職して地域で活動する時間が増える人もたくさんでてくる。 そこで、なにかやろう!と思った時に活動の受け皿をつくることができます。
また、住民参加を進めることにより住民の意見をより反映させた地域政策を展開すること も可能になります。
このように様々なメリットがあるため、協働を進めていく必要があります。 しかし、現実問題、そんなにうまくいかないのが現状です。
それは、集団によって様々な利害対立があり、重要としている課題も違うからです。 だから、なかなかうまくいかない。