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筑波大学新聞 298号

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(1) 2012 年(平成 24 年)2 月 6 日(月) 筑 波 大 学 新 聞  第 298 号

歳時記

つくば 歳時記

来についての話に花が咲く。﹁私は仙台に帰る﹂﹁宮城県民のために働く﹂﹁東北のためにできることをしたい﹂⋮⋮きっぱりと語る友人は多かった▼震災以降、地元の名をニュースで聞くことが増え、そのたびに胸が痛む。そのような思いをしている同郷の仲間は多いだろう。今まで自覚することのなかった郷土愛が募る。日本中に支えられた故郷のために自分たちができることは何なのか▼本学からもボランティアなどの活動を通じて東北を支えてくれた学生は多い。自分の故郷のために手を差し伸べ、励ましてくれる人たちがいる。そんな事実を知るたびに、感謝の気持ちがこみあげた▼3月

。るあ しなもい土にって欲ので んい。そな郷人々のいる 常時だけのもにしなの をう前疑り気ちを、持非 し他を慈気む持ち、当た 、れてたい多の感情。く 生▼豊なか活の中で埋も さし優う合けを声にい掛 互けも耐続える逞しさ。 ンてれさ絶断がイラフイ ラ過ごせるありがたみ。 。るあ事毎何日もくなを 時に思い出させたものも ぎ持って行っがた同だ。 そ学への信頼でも根こま 思がり、、い仕事、出科 やな生活会地社のつ域な け震命だはで穏なく平、 地。るてしとうとたがい 11日年1、らか や話出い思、し将 会再に々久もと 友校ちた人の代時 た高。しご過で市 省先の仙台帰を、 月正らかし越年

1月14日、大学入試センター試験。寒空 の下で受験生はいよいよ本番に臨む。これ までの努力とこれからの日々を胸に抱い て、彼らの戦いが、今始まる。(撮影・中

島光夫=情報科学類) 

紙面から

紙面から

特集

特集

連載

連載 筑波大学の「使命」

検証

日 頃 の 成 果 を 展 示

硬式野球部 学生が集う居場所へ

3 9

11 10 2

震災に立ち向かう

科学の芽

被 災 地 で ボ ラ ン テ ィ ア

6, 7

    国 立 大 初 の 4 強

自転車の海つくば

小 中 高 生 の 研 究 を 表 彰

第一エリア食堂改修

MC展

ラグビー

THK

文 部 科 学 大 臣 賞 な ど 受 賞

第298号

編集責任

᭶䚷 䚷 ห 発 行 所

茨 城 県 つ く ば 市 天王台1−1−1

筑 波 大 学

 荻野祥三 shinbun@

sakura.cc.tsukuba.ac.jp

E-mail

029(853)2040・6699

TEL:

筑波大学新聞

編集代表

第 25

回 公 共 の 色 彩 賞 改 修 宿 舎 が 選 ば れ る 鮮 や か な 色 彩 を 評 価

 超小型ネットワーク衛星ITF│1﹁結﹂が、宇宙 航空研究開発機構︵JAXA︶が打ち上げを予定して  平成

年昨 て、が舎宿生学るいれらめ 年進が修改らか度21

11月

27日、﹁第

共の色彩賞│環境色彩 25回公

│﹂に選ばれた。 10選

 同賞は、日本の各地域における色彩の優れた建物や街並みを表彰する賞。過去には首里城が受賞するなど、著名な建物・街並みも選ばれたことがある。学生宿舎リニューアルは、外壁をモノトーンから色鮮やかな色彩に変えたことが評価され、全国

。、たっ至に賞受れば 点選らか中の53

 今回の改修棟の色彩計画 は、従来の宿舎の色彩が学生が生活する場としては均質過ぎることから、西川潔副学長の監修のもと山本早里准教授︵芸術︶の協力を得て行われた。

 一の矢宿舎は公道に面した棟を薄緑などの周囲の景  本学が県・市と共同で国に申請していた﹁つくば国際戦略総合特区﹂が、昨年

12月

間年で大最、れらけ 制措置や税の支援措置を受 たなっていの規制げ特例と 妨のりこれよに今まで研究 区戦略総合特指れに定さた。 定に国の日める国際22

の支援が期待される。 20億円

 この特区では、﹁グリーンイノベーション﹂や﹁ライフイノベーション﹂として次世代エネルギー研究や、 生活支援ロボットなど4つの先導的プロジェクトを支援、さらに﹁つくばを変える新しい産学官連携システム﹂の構築を目指す。

 渡邉信教授︵生命環境︶の藻類バイオマスエネルギー研究も特区で掲げるグリーンイノベーションの1つ。今後は大量培養や公用車運用の実証実験のために市内の耕作放棄地を活用した大規模な実証フィールドの整備を検討している。本 来、農地を転用することは農地法の規制に抵触するとみられるが、特区の特例措置として許可を得るため、国と協議を進めている。

 本学では昨年7月、筑波研究学園都市の産学官連携を強化するために県・市と連携し﹁つくばグローバル・イノベーション推進機構﹂を発足。同機構は特区申請の準備段階から主要な役割を果たしており、今後は筑波研究学園都市の各機関を

国 際 戦 略 総 合 特 区 に 指 定

産 学 官 で 競 争 力 高 め る

 本学でも小学校教員免許の取得が可能になる見通しだ。昨年7月に文部科学省に設置申請しており、これが認可されれば、来年度からは、教育学類に﹁初等教育学コース﹂が新設される。

 来年度教育学類に入学する学生からは、2年次に﹁教育学コース﹂と﹁初等教育学コース﹂に分かれる。﹁初等教育学コース﹂を選んだ学生は、そこで本格的に小学校教育課程の授業に取り組むことになる。教育学類以外の学生も科目を受講することは可能だが、中高の免許状に必要な単位とは大きく異なる単位構成になる  大学入試センター試験が1月

14│

。だん挑 をおの進路の懸て試験にけ の910人が受験生おの6 、りと場会が室教541な エ6本学でもアつのリの わに行日れた。15  これまでリスニング機器の不具合などが問題視されているセンター試験。特に今年は一部の科目で試験方式に変更があったため、全国で試験問題の配り忘れや、開始時間の遅れなどが相次ぎ、本学でも一部の教室で試験問題の配布が遅れるなどの不手際があった。

 今年のセンター試験の変更点は主に3つ。﹁倫理、政治・経済﹂という科目が新しく追加されたほか、従来は

がで分021、れさ間変更 民時試の験公と史歴地た理 60分いてれか分につず

セ ン タ ー 試 験

6 9 1 0 人 が 受 験

本学発ベンチャー サイバーダイン

超小型ネットワーク衛星 ITF-1

「結」打ち上げ 決まる

人 々 の つ な が り を 築 く

いるGPM︵全球降水観測計画︶衛星に相乗りさせる小型副衛星に選ばれた。﹁結﹂は本学の亀田敏弘准教授︵シス情︶が実施責任者を務める﹁ネットワーク衛星﹃結﹄プロジェクト﹂によって研究開発された。

 ﹁結﹂は

ーデをでこタの受信するこ アンテナとトラシーバーン 号ルス信信で発。簡易モー かの宙宇をターデどらな態 圧電や度ッバ状、ーリテの てにたっわ、温衛面表の星 年1ら年半。㌔1はさ重か 10㌢体方立ので こういとだ能可がと。 扱うももど子、きでがとで

 一般の人が受信した際には、受信データを報告してもらい、そのデータはインターネット上で公開する。データを公開することで、結の信号受信という共通の体験をした人々が相互ネットワークを構築することを促す。

 ﹁結﹂では、新型マイクロプロセッサーの放射線耐性や超小型アンテナの動作実験もあわせて行う予定。また﹁結﹂を題材とした出張講義による理工学教育を企画することで、子どもたちが宇宙に興味を持つきっ かけを作る狙いもある。

 ﹁ネットワーク衛星﹃結﹄プロジェクト﹂は亀田准教授とプロジェクトマネージャーを務める岡村彩乃さん︵工シス4年︶ら学生によって昨年3月に設立されたプロジェクト。  衛星の愛称である﹁結﹂は﹁世界中の受信者を結びつける﹂というプロジェクトのコンセプトから岡村さんが名付けた。

 亀田准教授は﹁﹃結﹄は大学だけで閉じない全世界参加型のミッション。衛星の運用終了後も残る、人々のネットワークが持つ可能性に期待したい﹂と話した。

今回打ち上げが決まった「結」

結ぶ組織として機能することを目指す。

 同機構の事務局代表・研究推進部長の阿部浩一さんは﹁産学官金が連携して日 ため、﹁初等教育学コース﹂以外の学生が小学校の免許を取ると4年間で卒業することは難しい。

 本学では開学当初から、初等教育教員養成の制度づくりに対する賛否が議論されていたが、学内の同意が得られず、中学校と高等学校の教員免許の取得課程しか設置されていなかった。しかし2002年頃より、筑波大学附属小学校と本学との連携も進んでおり、機が熟したと判断された。

 附属小学校は、教科担任制をとるなど、独自の教育方法を取り入れ、優れた実践を蓄積している。そうしたリソースを活用し、附属小学校の教諭を講師に招き集中授業を行うなど、現場の声を取り入れたカリキュラムを検討している。また、初等教育学コースを修了した学生が本学大学院で更に実践的研究力を向上させることにより、高度な指導力を備えた教員を輩出することが期待されている。 本の国際的競争力を高め、つくば発で世界的な問題を解決するような研究を支援したい。すでに進行している4つのプロジェクトだけでなく、今後も本学をはじめとする筑波研究学園都市の皆さんと新たな連携プロジェクトを生み出していきたい﹂と話した。 観に配慮した色彩にし、中央に位置する棟はオレンジなどの明るい色に塗装。平砂宿舎は階ごとに色を変え、上の階ほど落ち着いた色にし、圧迫感を無くす工夫が図られた。

 改修作業は現在

了しており、平成 14棟が完

全るいてれさ定 ア予がルーュニリ修改にで 年ま度25

終が了する。︵写真は 25棟の改修

12面︶

2科目を解く方式となり、地理歴史2科目、公民2科目の受験も可能となった。同じく理科でも変更があり、物理・地学など、今まで不可能だった組み合わせの受験が可能となった。

首相官邸で行われた授与式の様子

小学校免許取得可能に

来年度より設立

初等教育学コース新設

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筑 波 大 学 新 聞

  第 298 号 2012 年(平成 24 年)2 月 6 日(月)

学内総合

(2)

﹁ チ ャ ン ス つ か ん で ﹂ 学 生 に エ ー ル

座談会で語る安藤︵右︶と熊谷︵左︶

安藤・熊谷を招き座談会

なでしこジャパン

 サッカー日本女子代表選手で活躍し、現在ドイツのプロリーグでプレーしている安藤梢選手︵体科3年︶と熊谷紗希選手︵体専3年︶が1月6日に本部棟で、指導教官の西 嶋尚彦教授︵体育︶と学長補佐室長の永田恭介教授︵医学医療︶を交えた4人で座談会を行った。

 座談会ではサッカーを始めたきっかけや、本学に入学した経緯、日本代表期間 中の生活や、日本とドイツの違いなどについての質疑応答が交わされた。﹁在学生に向けてエールを﹂という問いに対し2人は、﹁本学の施設でトレーニングし、先生にもサポートしていただいて成長できた。筑波大学はたくさんのチャンスがあるところなので、みんなもそういうチャンスを

 朝永振一郎記念第6回﹁科学の芽﹂賞の表彰式・発表会が、昨年

12月

。たれさ ー催開でルホ館会学大学本 日に23

 今回は海外7カ国の日本人学校を含め、全国から小・中・高校生部門合わせて過去最多の2275件の応募があった。その中から、

23

の作品が﹁科学の芽﹂賞を受賞し、山田信博学長が受

朝 永 振 一 郎 記 念 ﹁ 科 学 の 芽 ﹂ 賞 小 中 高

﹂ 術 に め た の 会 社 を 技 学 科 ﹁ 23 作 彰 表 を 品

﹁野菜くず紙﹂について語る永原さん

防 衛 大 学 校

 しかし捨てる神あれば拾う神ありで、恩師の秋野豊先生の推薦でウィーンの日本大使館に専門調査員として派遣されました。そこで2年間、冷戦後の欧州の体制転換を分析する機会を得たため、やがて欧州の安全保障問題に興味を持つようになり、いまは防衛大で国際政治や欧州安全保障論を教えています。

 秋野先生は、紛争現場と教育現場︵教室︶を文字通り行き来する型破りな﹁現場派﹂の国際政治学者でしたが、1998年に国連タジキスタン監視団に派遣され、任務中に残念ながら亡くなりました。そこでご遺族、弟子達や関係者で、その遺志を継承すべく﹁秋野豊ユーラシア基金﹂を設立しました。この基金は安全保障研究を助成するための﹁秋野豊賞﹂を毎年出しており、筑波大OB・OGの方も何人か受賞さ 代を解明するためにも、冷戦起源論は国際政治学のホットなテーマでした。そのため博士論文を書き終わった頃は、生意気にも冷戦起源論で第一人者になるぞ、と鼻息も荒かったわけです。

 ところが学位論文を提出した直後、まず﹁ベルリンの壁﹂が崩れ、ついでドイツが統一して、あれよあれよという間にソ連まで崩壊して冷戦が終わってしまいました。冷戦という現代的テーマを専門とする新進気鋭の国際政治学者としてデビューするはずだったのに、研究対象が勝手に消滅するとは⋮⋮。その頃、一九世紀の米国教育史を専攻していた友人に、﹁まっ、一緒に頑張ろう﹂と励まされたときは、なんとも複雑な気持ちになりました。  私は1979年に筑波大に入学し、

約。たしまりとを号士 で博論源起戦冷るぐめを 年欧東に89

10

年間、大学・大学院で過ごしたことになります。当時はソ連によるアフガン侵攻が行われた、いわゆる新冷戦の時代です。米ソともに大量の核戦力を保持しながら決して使えない﹁冷戦﹂という時

学 問 的 放 浪 楽 し ん で

広瀬佳一教授

賞者に表彰状と記念品を手渡した。式には、関係者ら約100人が出席した。

 小学校時代から4回目の受賞となった永原彩瑚さん︵筑波大学附属中学校2年︶は、﹁野菜くず紙は使えるか﹂と題して、身近な野菜のくずを使って作った紙についての研究を発表。夏休み前に疑問に思ったことを発見して調べ始めるという 永原さんは、﹁枝豆を食べたとき、その繊維を他のことに利用できないかと思った。野菜には繊維があるので、紙を作ることができると考えた﹂といい、いくつもの野菜から繊維をとりだし、ひとつひとつ紙をすいた結果をまとめた。色や書きやすさ、においなど、独自の評価項目を用いて考察し丁寧にまとめあげた点な どが高く評価された。受賞に際して、﹁一生懸命調べたことを評価されてうれしい﹂とほほ笑んだ。

 高校生部門で受賞した青森県立名久井農業高等学校の﹁TEAM FLORA

 PHOTONICS﹂は、﹁花のチカラ ∼被災地復興支援プロジェクト∼﹂と題して発表。昨年3月の東日本大震災で津波被害にあった青森県種差海岸の野生サクラソウ自生地を津波による塩害から守る運動や、塩害花壇の再生など、農業高校ならではの復興支援の取り組みを紹介。科学 れています。ぜひホームページをご覧ください。

 さて、いろいろな大学で教えた経験から言うと、筑波大はかなりユニークなシステムをとっています。新構想を掲げてスタートしただけに、多様な﹁学類﹂﹁学群﹂﹁研究科﹂があり、それぞれの境目も割とゆるいため、幅広く学問的な放浪をするには良かったと思います。私自身、﹁人間学類﹂︵当時︶で心理学を専攻したものの、どうもピンと来なくて修士は﹁地域研究﹂にすすみ、さらに博士で﹁社会科学﹂︵当時︶に移って学位をとりました。こういうことはアメリカなどではよくありますが、日本ではかなり異例です。豊かな自然にめぐまれた静かな環境のなかで、いまやスタバが入っている図書館︵!︶まであるわけですから、ぜひ後輩の皆さんには、筑波ならではの学問的放浪を楽しんでもらいたいと思います。︵昭和

64修了︶年 波ロが室究研トッボロ大学 筑理、とうおらもてし解で 基野分な々様を術技的盤る  お移に自律け動ロボット 昨てしと環一のそ。る年 いする勉強会を行って関 基ボットのど盤的技術なに

12

月6日、つくば市役所庁舎 で各社が試作したロボットの走行実験が行われた。

 移動ロボット技術勉強会﹁T│frogプロジェクト﹂は2010年の

端らで、そこか発展する先 得的技術修をさせること 6社が参加している。基盤 都ター︵東京台区︶など東 市リ︶やオエンタルモー ツダーとし、子ジ電︵土浦 シ一教授︵信ス情︶をリー 田油的目がとこるけ設を。 を企の技術業が修得する場 し業に勉強いてもら、そ企 盤技基る的術のノウハウを ロ蓄積されたボットに関す みリーの仕組大な、学にど タ足。モーバーやッテに発 月10

T−frogプロジェクト

市役所庁舎で公開実験

基盤的技術の伝授目指して

製作したロボットと油田教授(左)  大学生の企業分析力を競うコンペティション﹁CFAインスティチュート・リサーチ・チャレンジ2011︱2012﹂の国内決勝大会が、昨年

。賞なる上位入を果たした 続回の優に勝き2年連続と が準優勝の成績を収め、前 AムーチBI︱BMたし場 れで開催さた。本学から出 社ジャパン京都︵港区︶東 ・トムソンタロイー・日に 月912  この大会は、次世代の金融界で活躍が期待される学生の、企業分析力やプレゼンテーション能力を養うための指導や実践の機会を提供することを目的として行

研究にとどまらず、地域社会と積極的に関わった精力的な活動に、参加者からは感嘆の声が漏れた。﹁科学の芽﹂賞実行委員長の東照雄附属学校教育局教育長は総評として、﹁今年は大震災を経験したことで、どんな先進的な科学技術も完全に安全なものはないとより一層強く認識した年であった。社会のために科学技術を生かしていきたい﹂と述べ、受賞者には、﹁みなさんが持っている﹃科学の芽﹄を大切にしてほしい﹂と激励した。

 受賞者全員の発表と実行 委員からの講評後は、同会館のレストランで山田学長 らとの懇親会が行われた。 積極的につかんでいってほしい﹂︵安藤︶、﹁本学での出会いは大きい。西嶋先生や先輩方にアドバイスをもらい、友達にも支えられた。そのような出会いを大切にしてほしいと思う﹂︵熊谷︶と答えた。

 この座談会は本学の広報誌Tsukuba Comunicationsの取材の一環。この記事は4月に掲載される予定だ。 的技術に興味を抱かせることと、各社がロボットに限らず多くの分野へ応用することを促すことが狙いだ。

 今回の走行実験に使用したロボットは参加した企業が製作したもので、前方を 歩く人をセンサーで検知して追わせる実験や、地図が無くても走行距離から進行方向を判別させる実験などを行った。参加した企業は、学んだ技術がどんな仕組みで動くかを実際のロボット 製作を通して学んだ。

 この勉強会は2月まで行われる予定。今後はそれぞれの企業間で提携し、学んだ技術を利用することが期待されている。油田教授は﹁技術のレベルは幅広く、

われている。大会では、全世界で

。たし加 人参が生学の上以0003 の、らか域地や国50

 今大会の予選では、実際に株式を上場している株式会社フェローテックをモデ ルとし、作成した企業分析のレポートを審査。決勝では、企業分析力とプレゼンテーション能力を競った。

 MBA︱IBチームのメンバーは、大野忠士教授︵ビジネス︶の指導を受けた、川田祐司︵国経2年︶、兼坂智樹︵同︶、佐藤奈緒子チャッピー︵同︶、渡部愛子︵同︶、増村隆史︵同︶の5人。チームの熱意と厳 しい質問が審査員に評価され、フェローテック賞︵準優勝︶を受賞した。

 今後も継続して大会への出場を予定しており、次回は日本大会で優勝しアジア・太平洋地区大会への出場を目指す。大野教授は﹁今後は授業の一部に取込み、ファイナンス実践力向上に役立てたい﹂とこれからの展望を語った。 先端技術だけを企業に移転することは不可能。基盤技術の移転を行うことが大学の役割だと考えている。この技術を使って各社がビジネスを発展させていくことを期待している﹂と語った。

人 文 社 会 科 学 群

 馬渕  和夫氏︵まぶち・かずお=本学名誉教授︶昨年

11月

24日、死去。

93歳。

 1995年勲三等瑞宝章受賞。

 鈴木  正成氏︵すずき・まさしげ=本学名誉教授︶昨年

12月

10日、死去。

71歳。

 2000年日本栄養学会学会賞受賞。

 小川  圭治氏︵おがわ・けいじ=本学名誉教授︶1月

17日、死去。

84歳。

 2006年瑞宝小緩章受賞。

訃 報

企 業 分 析 コ ン ペ テ ィ シ ョ ン 本 学 チ ー ム が 準 優 勝

(3)

筑 波 大 学 新 聞   第 298 号

(3)

学内総合

2012 年(平成 24 年)2 月 6 日(月)

 3月から第一エリア食堂が大きく変わろうとしている。これまで1C棟2階にあった全代会室を食堂の東側に移転、さらに、第一エリア食堂の厚生会業者も入れ替わり、来年度からはフードコート方式で軽食やドリンクサービスを提供できる食堂になる。  今回の変更は、全代会室がこれまで学生から﹁見えない﹂奥まった位置の教室にあったことや、食堂を営業する厚生会業者が事業改善のために本年度で契約終了されることが理由で行われる。

 リニューアルに際し、岡田実学生部長は﹁これまで、 第一エリアから他エリアにわざわざ昼食に行く学生がいることが気になっていた。これからは、第一エリア食堂が食事の場所というだけでなく勉強やミーティングとしてたくさんの学生が集う﹃居場所﹄になってほしい﹂と期待する。全代会議長の成井暢宏さん︵比文3年︶は、全代会室移転について﹁現在よりも学生にとってより身近な﹃見える﹄全代会となる契機となれば﹂と語った。

 全代会室移転に伴う改修工事は、2月5日│3月

23

日に行われる予定だ。工事期間中も食堂は通常通り営業する。なお、改修工事後 には食堂の面積自体は縮小するものの、座席数はこれ

 社会学類メンター会主催の﹁グローバル・ローカルメンター第8回講演会﹂が 昨年

ーテ条のーダーリ﹁のマは た会演講。れさ催開室教で 件12月402D1、日9﹂。

 全日本男子ハンドボール監督で、トヨタ車体ハンドボール部テクニカルディレクターの酒巻清治氏、東京フード株式会社代表取締役社長の丹波弘氏、つくば市市議会議員の五十嵐立青氏の3人を講師に招いた。  講演会は2部に分かれ、1部では講師3人による単独講演が行われた。第2部は3人によるパネルディスカッション形式で講演が進められた。

 本学OBでもある五十嵐氏は﹁グローバル時代を生き抜く学生たちへ﹂をテーマに講演を行った。その中 までと同数を確保する。

 来年度には、第一エリア食堂だけでなく、医学エリアや平砂食堂、大学会館レストランなどの複数の厚生会業者が入れ替わる予定だ。

で、リーダーの条件は﹁自分で考えて、決断して、行動する﹂ことだと定義した。五十嵐氏はイギリスへ留学し、外交分野の勉強に明け暮れる中で﹁自分がやっていることは皆の幸せには繋がらないのでは﹂という疑問を抱いた。その後は、日々変化を起こせる政治の世界に飛び込み、現在に至る。博士論文を執筆しながら議員の仕事を始めた頃の多忙さについても触れ﹁楽なことではないが、自分で選んでやっていることだから楽しい﹂と語った。そして、楽しいことが見つからないという学生に対して﹁旅に出て世界を見ることで、小さな変化を生み出してみる﹂ことを提案。﹁さあ才能に目覚めよう﹂、﹁誰でもチェンジメーカーになれる﹂と言う言葉で、学生 ト︵旧称合同コンサート︶が、2月

。アフォルクロレーレンジも演奏する 向曲のほか、﹃上をのいて歩こう﹄など有名ど飛でンドルはんいく﹄、﹃花祭り﹄な にノ、日︶日︵ホバ﹃ールで行われる。 コ12

 入場無料、未就学児の入場も可。開場は

15時

30分、開演は

16時。 るよに︶ルース︵南ル第  レク筑波大学フォルクロー愛サレーロクルーフと会好ォ

25期回ーサンコ定レーロクルォフ ロレーフクルォ へエールを送った。

 第2部では司会者側からの﹁以前のリーダーとこれからのリーダーに求められることの違いとは何か﹂という質問について酒巻氏は、﹁スポーツの世界でも最近は、相手の立場を理解

第 一 エ リ ア 食 堂 改 装

学生が集う「居場所」へ

し、求めていることを察知して、コーチングする役割が求められている﹂と回答。五十嵐氏は﹁リーダーが答えを出すだけでは物事は進まなくなってきている。問いをいかに共有し、皆で考えられるかだ﹂と話した。

ᅗ㚷

⟃Ἴ 筑波

経営者である丹波氏は﹁中小企業のトップは大企業と違い、判断材料の蓄積がない。決断力がリーダーに求められるのは、今も昔も変わらない﹂と独自の見解を述べ、活躍するフィールドの違いから三者三様の回答

 トンボのいる季節といえば夏や秋を連想しがちだが、本種は冬でも見られる数少ないトンボである。夏に羽化した成虫は枯れ枝そっくりの地味な色のまま冬を越すが、これが﹁オツネン︵越年︶﹂の由来でもある。春になると一転して鮮やかなブルーに変身し、交尾と産卵を行う。天久保池は好発生地の一つなので、手ごろに観察できる。︵写真・文=武藤将道、生物1年、野生動物研究会︶ が得られていた。

 講演会に参加した留学生のニック・ワンさん︵社シス1年︶は、﹁チーム8というT︱ACT企画のリーダーをしているが、今回聞いたリーダーの条件は今後の参考になる﹂と話した。 ︻生命環境系︼◇渡邉信教授﹁夢をおって藻類とともに歩み、育む﹂=2月

11日

月2=﹂てっわ るわりにす関研﹄に関究 一◇小林勝授郎教﹁﹃関日 413=授教志正田島◇月 =一◇土居修7教授3月日 H、2時10113

23日

月3 ﹁=﹂水の界世、水の本日 授教良政藤佐◇404C2 時、14

16日

日7月3=授教之紀田松◇ 系︼報情ムテスシ︻ 時114C2、15

15時

50、3A204◇香分 =7月3田授教人正日

16時

日7月3 教=﹂りくづ街﹁授二令 分瀬場小◇402A3、20

16時

日7月3 謙=授教郎二村大◇402 分A3、50

17時

月2 老=授教彦義原海◇402 分A3、20

27日

12時

15分

日2月 雄3=授教哲田井◇204 3B、

日6月3授教三有 講井平◇室義開公0110 時BS棟B合総、15

15時

月3授教一信田油◇室義 講開公0110BS棟B合 総、 31

日13

時30

分、総合B棟SB0110公開講義室︻体育系︼◇佐藤臣彦教授﹁体育とスポーツをめぐって﹂=2月

29日

日 ◇91月3=授教一浩上村 ︼系質物理数︻ 時612C5、15

15時、3A204

社 会 学 類 メ ン タ ー 講 演 会 グ ロ ー バ ル 時 代 の リ ー ダ ー の 条 件 講 師 ら が 学 生 へ エ ー ル 送 る

質問に答える3人の講師

白田佳子教授

アジア学術会議事務局長に就任

全 代 会 室 を 移 転 、 認 知 の 契 機 に フ ー ド コ ー ト 方 式 で サ ー ビ ス 向 上

国際共同研究の促進を目指す

 日本学術会議の経営学委員会委員長を務める白田佳 子教授︵ビジネス︶が、昨年

。務たし任就に長局 10月議会術学アジアに事

 日本学術会議は、科学者の視点から政策提言を行うと共に、科学者間の連携を強化する目的で設立された内閣府所管の学術機関。会員は

。るいてれさ任選に 0教授は20か8年ら会員 さ田白。るれ命接直りよ任 、内の中から総閣理大臣に 野学術分のの科学者30

 アジア学術会議は、科学技術外交の一環として、2000年に日本政府主導で設立された国際学術機 関。アジア各国において政府提言を行う学術機関同士の連携を強化し、科学技術協力を推進することを目的としている。現在、アジア学術会議では、

12カ国から

。定予るれわ行 ドシア、インどなで会議が 、ンドネシアイタ、マレー しいる﹂と話た。今後はイ 、に訪問てし関を係深めて ジどして、ア各ア国を頻繁 者政府の係関と談するな会 はは、﹁月に3ミンマーャ ま2014年白で。田教授 期は任。るたあに場立の 執運営や予算の行総責任者 め務局長を務実、質組織の ま全体の取りとめを行う事 白いる。一方授田教は会議 機関長が1年任期で務めて される理事会開催国の学術 会長は毎年持ち回りで開催 庁機関や省のが加盟し、20

◇ホソミオツネントンボ◇

撮影地=筑波大学植物見本園

催 事 邦 楽 部

 筑波大学邦楽部の卒業講演会が、3月

18日︵日︶に、ノバホール︵つ 幀装︶ 子 代佐中田。︵る で視新しいす座検証 革化文姿史的なをの ﹁変のそ﹂。書の術 たともに生芸き伝統  の近国激動と代中

 ﹃奥の細道﹄に登場する﹁加賀

小松﹂、その俳諧世界で何が起こったか。豊富な資料を駆使して実証し、芭蕉研究・﹃奥の細道﹄研究に一石を投じる。

 プラトンからヘーゲルまでの、哲学の歴史を徹底的に噛み砕き、しかも原典に忠実に解説。読者を哲学の世界へと引き込む。

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松 尾 芭 蕉 と そ の 門 流 近 代 中 国 の 書 文 化

哲 学 史 の 劇 場 菅 野 智 明   著

綿 抜 豊 昭   著

くば市吾妻︶小ホールで行われる。古典から現代曲まで、様々な曲目を箏や三味線、尺八などの和楽器で演奏する。

 入場無料。開場は

14時

30分、開演は

15時。

│ 加 賀 小 松 の 場 合

│ プ ラ ト ン か ら ヘ ー ゲ ル ま で │

  笹 澤   豊   著

最 終 講 義

退 職 教 員

平成 23 年度

※2月2日判明分

(4)

1953年生まれ。人文社会科学研究科歴史・人類学専攻、日本語・日本文化学類教授。文学博士。専門は歴史地理学。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得退学。人々の価値観によって環境に対する認識がいかに異なるかを探究。山梨県丹波山村では、傾斜地を活かした村づくりを支援。授業で、つくば市の農村部などを見学する。著書は、﹃日本人の相対的環境観﹄︵古今書院︶、﹃地図でみる県の移り変り﹄︵共編著、昭和礼文社︶など。

筑 波 大 学 新 聞

  第 298 号 2012 年(平成 24 年)2 月 6 日(月)

オピニオン

(4)

でに学んできたものとは全く異なるものばかりだった。同じ事柄に関してであっても先生によって意見が異なることも多く、はじめは何を信じればいいのか混乱した。しかし大学で学んでいくうちに答えは教わるものではなく、自分で考えて導くものだと気づいた。誰も明確な答えが出せないもの、それを自分で考え、文献を調査し、ときには友人や先生と議論をする。そうして少しずつ自分の答えを導いていく。

 もちろんたかが数年大学 で学んだ程度の学生に答えを出すことなど滅多にできるものではない。しかし、考えることそのもの、学問をするということは非常に面白いことだった。大学で私は﹁学問﹂に出会ったのだと思う。

 学問というものは大学入学以前の私には想像も及ばないほどに多様な領域に広がっていた。情報学ひとつをとっても、情報工学、応用情報学、社会情報学などがあり、さらに細分化され、私が学んでいる図書館情報学がある。情報学に限った

化の違いだけではなく、生活の仕方がとても違うことです。確かに僕は、オーストラリアの高校で日本の生活の仕方について勉強しましたが、実際は学校では学べないことが多いと、すぐに感じました。

 今回、日本に来たのは4回目なので、もう日本の生活に慣れたと思いましたが、筑波に来てから、まだ慣れていないと実感しました。なぜかというと、日本の大学で勉強したことがなく、さらに、日本とオーストラリアの大学制度や生活の仕方が異なっているからだと思います。  一番びっくりしたことは、日本の大学の時間割システムです。僕のオーストラリアの大学では、午前8時から午後8時まで一日中、授業がずっと行われます。1回の授業時間は、

50分間か1時間

時8らか時8。すまきで 食つでも昼とをとるこが 時い、はいなが業授、く チな﹁ランムタイ﹂がな わ間で行分れ、特定50

50分まで、9時から9時

50分までのようなシステ

ムで、一日で最大、

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10

日間だけ日本に滞在しました。高校を卒業し、大学に入る前の3ヶ月間の休みを利用して、岐阜県にある高校に留学することに決めました。

 滞在先は、岐阜県のホームステイで、そこから毎日、高校に通いました。日本で生活している中、新しい語彙、文法、または自然な喋り方だけではなく、日本の文化、歴史、社会などといった色々な事を学び、教わりました。今でも僕の中に残って、とても印象的なことは、自国と日本の文 話ではないと思うが、学問は一見関係が無いように思える様々な領域と繋がってる。図書館情報学に関しては図書館学、情報学だけでなく、統計学、人文科学、社会科学など文理を越えた領域を扱っている。ひとつの領域に固執するのではなく、様々な領域の視点を取り入れることで、学問はより発展していくのではないかと思う。

 来年は4年生になり卒業研究を行う。研究することは大学に入学したときには自分が学ぶなど想像もして いなかったものだ。これからも今学んでいる領域にこだわることなく、様々なこ

鈴木康平︵知識図書3年︶

気 の 合 う 友 人 誰 か と 過 ご す 時 間

コミュニケーションを大事に

学 問 す る 答 え を 導 く 楽 し さ

 次は、食事についてですが、僕の大学には食堂のような所があります。そこで日本の大学と同じように様々な店で昼ご飯を買うことができますが、基本的に 700、800円位かかり、あまり美味しくありません。それに対して、日本の食堂は、美味しいカレー、ラーメン、丼、またはそば、うどん、かつなどもあり、400、500円位以下で食べられます。毎回、美味しい昼ご飯が、安く食べられて大変嬉しいです。このようなびっくりすることもあれば、不安なこともありました。

 日本に留学する前、僕は一人暮らしができるか、友達ができるかとても不安でした。今まで一度も一人暮らしをしたことがなかったので、一人で住むのは不安で何をしたらいいのか想像もつきませんでしたが、筑波の寮には、たくさんの人がいて、その不安は、一気になくなりました。

 筑波に来る前、関西地方に結構、友達がいるので、そこで3週間、みん なと遊んで時間を過ごしました。友達の家に滞在していた時は、とても楽しく何の不安もありませんでしたが、毎回、知り合いがいない筑波に行くことを考えると、友達が出来るか不安で、どうやって人に話しかけて、どうやって友達を作るか分からず、とても悩んでいました。

 しかし、いざ筑波に住んでみると思ったよりも簡単に友達が作れました。筑波での一番最初の友達は、筑波センターから乗ったバスの中で話しかけてきた人で、今でもその人と仲良しです。なので、これからもこの調子で、タバコ・コミニケーションや飲み・コミュニケーションといった、色んなコミュニケーションを通して友達ができたらいいなと思います。︵オーストラリア・日日︶  高校までの私にとって、学問は期末テストや受験のためのものであり、答えは既に決められているもの、教科書を読めば解法が載っており、その解法に沿って問題集で演習を繰り返すというものだった。

 しかし、大学に入学してから3年間、学んだことの多くは何年、何十年も研究されているにも関わらず答えの出ないものや、昨日までの知識が明日には役立たないこともあるほどに発展がはやいものなど、高校ま とを学び、自分の力にしていきたいと思う。

今月のテーマ

忘れられない出会い

 小さい頃から一人で何かを作ることが好きだった。〝一人で〟と言うのはその方が自由で面倒なことも少なく楽しめると思っていたからだ。

 そんな私に﹁誰かと一緒に活動することも楽しい﹂と教えてくれた友人がいる。彼は、私が大学3年生となった春、3年次編入

風 間 善 光 ︵ 生 環 2 年 ︶

生として私の所属するサークルに入部してきた。当時は部員が少なかったこともあり、同学年だった私たちはサークルの中心となっていろいろなことに挑戦した。よく2人で企画を考えたり、時には一緒にイベントに作品を出展したりもした。そうして活動する時、私に対していつも飾らない態度で接してくれる彼に、私は自然と自分の言葉を言う事ができて、とても気が楽だったことを覚えている。  もちろん、その過程で面倒なことや苦い体験もたくさんあった。それでも、彼が来てから私は彼と一緒に活動することが楽しかった。そう、誰かと一緒に活動したり何かを作ったりするのも、気が合う仲間が一緒なら、面倒なことも含めて全てが楽しめると思えたのだ。

 正直、私は今でもまだあまりそれが得意ではない。けれども以前よりはずっとそれが楽しいものだと思えるようになった。  だから私は、自分の好きなことに対してそのことを教えてくれた彼にとても感謝している。

 最後に、そんな彼と私が 最初に出会った時のことを伝えたい。それはあの春、いつものように人員不足で駆り出されたサークルのとある新歓活動の場でのことだった。何の前触れもなく現れた彼と、私は不思議とその場ですぐ意気投合していた。そうしてテーブルを 挟んで2人で話をしていると、今となっては見慣れた懐かしい笑顔を浮かべた彼がふと私に言ったのだ。﹁僕たち気が合うかもしれないね﹂と。

 その瞬間のことを、私はずっと忘れはしない。

 新入生のおよそ6割が入居するという学生宿舎。約4000人を収容できるというが、その入居者の中で﹁一の矢﹂﹁平砂﹂﹁追越﹂﹁春日﹂という宿舎の名前の由来を知っている人はどの程度いるのだろうか。  春日宿舎は春日エリアにあることから、そのまま名前が付けられたことが容易に想像できる。しかし一の矢宿舎は天王台1丁目、平砂宿舎と追越宿舎は天久保2丁目にあり、一の矢・平砂・追越といった地名は日頃見かけない。

 そこで本紙記者が名前の由来について調べた所、昔このあたりには一ノ矢・平砂・追越という地名があることが分かった。このことについて歴史地理学の小口千明教授 畑だった。1973年に本学が開学し、その後1987年、筑波郡谷田部町・大穂町・豊里町、新治郡桜村が合併してつくば市が誕生した。

 学生宿舎の名前と小字の関係性について小口教授は﹁一の矢宿舎は、小字松見原、兵太郎淵にある。したがって小字名に由来するというよりは、 ︵人社︶に話を聞いた。

 明治時代、地租改正に伴い地籍編成を行う際、地域住民に用いられていた小名などの小地名を元に﹁小 ࡇ࠶ࡊ字﹂が付けられた。平砂、追越といった名称はこの小字にあたり、例えば平砂と追越は旧桜村大字妻木の小字だ。この付近は村の北部に位置し、元々は主に雑木林や 近くの一ノ矢神社からとったのだろう。また、平砂や追越宿舎がある位置は、平砂、平砂向、追越といった小字に相当するので、その名前をとったと考えられる﹂と話す。

 ところでこの﹁追越﹂、正しくは﹁おっこし﹂と読むという事実をご存知だろうか。地域住民を対象に小口教授が聞き取りを行った所、昔から住んでいる人は皆﹁おいこし﹂ではなく﹁おっこし﹂と言う。地名は当て字が多く、音が大切だ。ローマ字表記やバスのアナウンスなどで誤った読みが定着しているが、これは開学以来の壮大な誤認だ。  小口教授は﹁この地域にとって、私たちはいわば新参者。本学は元あった人々の生活の上に作られた大学だ。新しい住民である私たちは地域への礼儀としても、正しく﹃おっこし﹄と言うべきではないのか﹂と話す。

 多くの学生にとって身近な学生宿舎。研究の社会還元や地域振興への寄 与が求められる今、宿舎名の問題は、地域社会と大学との関わりについて考え直すいい機会ではないだろうか。

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連絡先

号 の テ ー マ は で す

TEL 029・853・6699

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みなさまからのご意見をお待ちしております。

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おぐち・ちあき  本紙は今号で298︵つくば︶号を迎える。この節目に、身近な疑問をきっかけに筑波大学の成り立ちについて3号連続で見直したい。

 第1回は学生宿舎の名前について。一の矢・平砂・追越といった不思議な名称に、毎年多くの新入生は首をかしげつつ入居する。その由来を探った。

現在の追越池。溜池として利用され、かつては

水が綺麗で子どもが泳ぐ光景も見られた。

サ ム ・ エ ケ ッ ト

小口千明教授

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筑 波 大 学 新 聞   第 298 号

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ミニ特集

2012 年(平成 24 年)2 月 6 日(月)

車両共有も模索

 昨年

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 そもそも自転車移動のループ活用案は今に始まったことではない。2010年度に大学が策定したキャンパスマスタープラン2011では、自転車移動者のループ利用を促す計画︵ループ道路内廻り︶が記されている。しかしこれはループに現在ある歩道を拡幅して自転車を走らせる大規模な改修計画になるため、全周完成までの見通しがついていない。一方でさ らに悪化する学内自転車問題の収拾を図るため、西川副学長の研究分野の一つであるシェアド・スペースという考え方を取り入れた低コストなプランをWGが新たに提案した。

 自転車通行帯はつくば市でも少しずつ整備が進んでいる。しかしそこを走行する自転車はまばらだ。現行の道路内に窮屈に造られた通行帯や、その横を通り過ぎる自動車との速度差などが利用者の不安をあおっていると考えられる。

 大学構内のループでも、本学関係者の自動車や関鉄バス、学外の通り抜けの自動車などがあり、けっして安全とはいえない。そこに安全な自転車通行帯を整備する秘策がシェアド・スペースだ。  欧州の一部では、道路の信号機や横断帯をあえてなくすことでドライバーや歩行者などに危機感を持たせ、安全な通行を促す取り組みが行われている。危険を回避するため利用者らは減速してアイコンタクトを多用し、より安全な交通環境になるという。本学のループでは、自動車の車線を狭め減速を図ることで安全の確保が可能だとみている。幅9㍍程のループの路面両端1・5㍍ずつに自転車通行帯を設け、車道を6 す。

 西川副学長は﹁年度内をめどに松美池周辺の区間で本格的な試行実験をする予定。交通を分析するとともに学内外の利用者に周知を進めたい﹂と話す。◇  一方で、学内で自転車を共有することでペデの混雑緩和や駐輪場問題解決を目指す提案が出てきている。

 2010年

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 使用する自転車は卒業生からの譲渡でまかなう。不要になった自転車を放置していく卒業生がいることを考えれば、放置自転車の削減に一役買うかもしれない。また自転車は常に整備して貸し出すため、無灯火やパンクなどの不良自転車が走る光景は減るという。 ㍍以下に狭めて中央線をなくす。自動車は通りにくくなるが、必要な場合以外は自主的に東大通りなどを迂回するので構内の交通量も 減少すると考えている。また路面にユニークなペイントをすることで、一般道と構内の道路とを明確に区分し、利用者の意識改革も促

検証

検証

自転車の海 検証

つくば

第2回

学内の取り組み編

 ペデストリアンデッキの自転車の混雑と駐輪場の問題を解決すれば、学内の自転車環境は大きく改善されると言われている。その改善に向けて、いま学内で大きな動きが出てきている。︵中島佳奈=人文学類、小川玲=社会学類、福住勇矢=物理学類、中島光夫=情報科学類︶ 

セ ン タ ー ラ イ ン を な く せ

 まずは実証実験をしようと、昨年3月に中央図書館と体芸エリア間の運用を計画していたものの、震災で中止になった。その後実験の再開に向けて検討した結果、本部企画室の協力のもと第一段階として来学者や留学生向けのレンタサイクルから始めることにした。今年4月の実施に向け、現在関係部局と調整中だ。◇

 長年問題提起されてきた自転車問題だが、今ようやく抜本的な改善策が実行される。しかし、例えば自転車通行帯の計画ではバスの乗降がまだ考慮されていなかったり、整備済みのループ内廻りとの棲み分けができていなかったりと、検討すべき課題も多い。今後は各試みによって得られた考察や課題などを全学的に共有し、議論を繰り返しながらの試行が求めらる。  次回は学外で自転車問題を抱えている地域の事例も交え、自転車の海つくばの改善への糸口を探ってみる。

 キャンパスマスタープラン2011には、学内の自転車環境についてループ道路内廻り、副空間軸︵サブペデ︶、ループ付近の駐輪場、トランジットモールの整備計画が盛り込まれており、現在整備が進められている。

 ループ道路内廻りとは、ループ道路の路面両側にある歩道のうち学群施設やペデに近い内側の歩道を幅4㍍程に拡幅し、自転車も走行しやすい歩行者自転車専用道にするもの。小ループ全周3・8㌔の区間に整備することが最終目標だ。既 に整備済みの第一エリア西側と芸術学系棟と体育芸術エリア西側では、歩道面が赤色と青色の2色のレンガで敷き詰められ、歩行者レーンと自転車レーンに色分けされている。現在は第三エリア西側と第一エリア東側の工事に着手している。平塚線北側の保護林内を並走する遊歩道の改良整備も第一エリア東側整備に合わせて始まっており、この部分が完成すれば市内桜から第一エリアへ自転車で通学する学生の新たな動脈にもなると期待されている。  サブペデはメインペデから枝分かれしループ道路へと繋がる歩行者自転車専用道路のこと。改良整備後は幅員や舗装などループ道路内廻りと同じ仕様になる計画だ。中央図書館北側から総合研究棟B方面などが既に整備済みで、今後他の場所も少しずつ着手していくという。

 また、ループ道路内廻りに近い場所に駐輪場を増設することで、自転車移動者のループ道路活用を促進する。芸術学系棟周辺や中央図書館北側など多くのところで整備がなされている が、今後は利用者の動向や駐輪の需要、WGの方針どをみながらの作業になる。

改修は長期計画

上:自転車通行帯を設け、路面にもみじの絵柄をあしらった、最 新のループ道路改善案(写真提供=西川副学長)

下:ループのデザイン画を机に並べて検討する西川副学長(右) と学生部の職員

将来のサイクルシェアリングを構想する 佐藤さん(大学中央で)

整備済みのループ道路

内回り︵第一エリアバス停付近︶  さらに、中央図書館南側にあるループのショートカット道路を自家用車の乗り入れを禁止する﹁トランジットモール﹂にする計画もある。第一エリア周辺の徒歩、自転車移動がしやすくなるとみられている。これは来年度以降、WGとデザインなどの検討をした上で計画に着手する。これらの整備は毎年少しずつ進められており、自転車を取り巻く環境は、徐々には変化しつつある。今後、東西ループを連結するトランジットモール等の整備に期待したい。

工 事 計 画 マ ッ プ

整 備 済 み 着 工 予 定 、 工 事 中 計 画 中

第 一 エ リ ア 第 三 エ リ ア

第 二 エ リ ア 工 学 系

  学 系 棟

中 央 図 書 館 総 合 研 究 棟 B

自 然 系   学 系 棟

松 美 上 池 松 美 下 池 第 一 エ リ ア

    バ ス 停 第 三 エ リ ア     バ ス 停

( 一 時 移 転 )

第 二 エ リ ア     バ ス 停

T A R A セ ン タ ー       前 バ ス 停

筑 波 大 学 中 央       バ ス 停

大 学 公 園         バ ス 停

松 美 池 バ ス 停

( 一 時 閉 鎖 ) トランジットモール(予定)

自 転 車 を ル ー プ に

ペ デ の 緩 和 へ 始 動

(6)

東北地方太平洋沖地震 (2011)

兵庫県南部地震 (1995)

弾性加速度応答スペクトル

建物の被害と相関す るやや短周期の揺れ。 兵庫県南部地震に比 べ、東北地方太平洋 沖地震はやや短周期 の揺れが少ない。

筑 波 大 学 新 聞

  第 298 号 2012 年(平成 24 年)2 月 6 日(月)

特集

(6)

 日本に大きな衝撃を与え、今なおその傷跡を残す東日本大震災。あの日から1年を迎えようとする今、本学は震災とどのように向き合い、社会に貢献していくのか。震災と復興に関する先端研究と学生ボランティア、それぞれの視点から﹁筑波大学の使命﹂を再確認する。︵本紙・中島佳奈・長島一真・松本果奈=人文学類、池田絵美=比較文化学類、梅野なぎさ・二宮健太=社会学類︶

筑波大学の

筑波大学の

震災に立ち向かう

震災に立ち向かう

「使命」

「使命」

地 震 の メ カ ニ ズ ム

 東北地方太平洋沖地震が発生した際、一般紙では﹁想定外﹂の言葉が踊った。なぜ、想定を越えた地震が起きたのか││。八木勇治准教授︵生命環境︶は東北地方太 平洋沖地震がマグニチュード9クラスの地震になった理由を研究している。

 今回の地震が﹁想定外﹂とされた理由には、過去の地震活動の観測データにとらわれていたことがあげら

れるという。宮城県沖は、従来の研究では、マグニチュード7│8クラスの地 震しか起きないとされてきた。過去にマグニチュード9以上の地震が起きたという観測データがなかったからだ。そのため震災前に、マグニチュード9クラスの地震が発生する可能性のあるプレート間の歪みがGPSによって観測されていたにも関わらず、見逃されていた。

 地震学では、発生した地震波から震源を特定する解析を行う際に、地球の構造を仮定するモデル化という作業が必要になる。従来の研究では、地球を正確にモデル化することに注力してきたが、完全なモデル化は不可能だ。そのため、正確な震源像を得ることができず、あいまいな震源像しか得ることができなかった。

 八木准教授は地球を完全にモデル化することを目指さず、モデルの不確定性を 考慮した式を用いることで、より正確に震源の範囲を絞り込むことに成功した。東北地方太平洋沖地震にこの新たな解析方法をあてはめた結果、従来の学説では説明のつかないメカニズムが浮き彫りとなった。

 通常の地震ではプレート間に蓄積された歪みが全て解放されることはなく、地震が起きても解放されない﹁絶対歪み﹂が蓄積されている。ところが、東北地方太平洋沖地震ではこの﹁絶対歪み﹂が全て解放され、マグニチュード9クラスの地震が起きたのだという。﹁絶対歪み﹂が解放された理由は、プレート間の摩擦力が無くなり、プレートが滑りすぎてしまったことにある。八木准教授は﹁摩擦熱でプレート間にある水の体積が膨張し、日本列島のプレートが浮く形になり、摩擦力が無くなった可能性がある。証拠をしっかり把

周 期 と 建 物 被 害

 これまで震度7の地震が起きると、

。るいてしとるあにい違 地は、理を由震動の周期の だが境有紀教授︵シス情︶ かる人もいるなもれしい。 たが高まっ性からだと考え た。その理由を建物の耐震 とっか無どんほ物建たしは 県の北部など地域でも全壊 をく、震度7城計測した宮 被な少は害 よれに建る物 揺の震地、は 大し、東本日震において災 し建物が全壊たてい。しか 上以%の木造30

 地震動の周期は、短周期 から長周期に分けることができ、境教授はその中でも1│2秒のやや短周期のものが建物に大きな被害を与えていると分析している。事実、建物被害が甚大だった阪神淡路大震災を起こした兵庫県南部地震の揺れは、およそ1│2秒の周期

だった。過去に建物被害が起きた新潟県中越沖地震の川口町も同様の周期だったという。

 それに対し、東日本大震災はマグニチュード・震度ともに史上最大級の地震だったが、揺れの周期は兵庫県南部地震に比べて短かい、極短周期だった︵図参 照︶。そのため、建物被害は小規模だった。﹁震度が高い地震を耐えたからといって、建物の耐震性が高いとは限らない﹂と境教授は語る。

 また、建物被害の大きかった地震には、直下地震だったという共通点がある。現在、発生確率が高まっているとされる首都直下型地震でも甚大な建物被害が起きる可能性がある。﹁東北地方太平洋沖地震では震源が陸地から遠かったため、揺れの周期が短くなった。東海地震のように震源が陸地に近い場合は、被害が大きくなる場合も考えられる﹂と境教授は話す。  境教授は﹁震度は人体感覚を測ったものであることに加え、地震の

ものそ。のより短い短周期 90%秒1が 握したい﹂と語った。

 このような従来の想定を越えた地震が起きていることから、巨大地震の起きる周期は明確でなく、予測することはますます困難となっている。また、八木准 教授は茨城県沖にも巨大な歪みが蓄えらている可能性があるとし、﹁想定外の地震が起きても、被害が拡大することのない防災・減災対策の構築が急務となっている﹂と警鐘を鳴らす。

のため、実際の被害状況よりも震度が大きく出る傾向にあり、震度で被害を判定することはできない﹂とし た上で﹁残り

。必と、戒の警要性を語る 防﹂要必が策対災のめたぐ に周期の地震るよ被害を防 やの%や短10

従来の解析方法による震源像

八木准教授の解析による震源像

通常の地震

①摩擦力があり、ある程度の歪みは耐える 摩擦力

摩擦力

②しかし、徐々に耐えられなくなり…

③地震発生。このとき歪みは戻る(絶対歪み) 歪み

歪み

歪み

摩擦0

東北地方太平洋沖地震

何らかの理由でプレート間の摩擦が無く なったことにより、プレートは滑り続ける。 すべての歪みが解放される。

マグニチュード9の地震に

矢印はプレートの動く力、バネはプレー ト間の歪み、ブロックは歪みが限界に達 した時に動くプレートに対応している。

バネとブロックを用いた模式図

仕 組 み 解 明 へ 新 た な 手 法

雇 用 ・ エ ネ ル ギ ー

 油を生み出す藻類﹁オーランチオキトリウム﹂が、震災で打撃を受けた東北地方の雇用問題や、世界が抱えるエネルギー問題を解決へと導く研究として注目を集めている。  このオーランチオキトリウムは、渡邉信教授︵生命環境︶が沖縄の海で発見した。水中の有機物をもとに油をつくり、細胞にため込む性質を持つ。これまで研究が進められていた﹁ボトリオコッカス﹂という藻に比べると、油の生産効率はこれまでの約

オ倍数の料燃に十す達る。 の生産量り従来のバイたは 12倍あ積面。 るいてれさ目注。 エてしとーギルネなンーリ 悪影さにを響ク及ぼない め収たるす、吸を2O環境 のCに中成育は藻、のもる がO2C発生す す焼燃ると料は 燃オイバ、たま

 この実用化を目指し、本学と東北大学、仙台市は共同で開発を行っている。昨年

原新でとこるすと地産の油 だる見み込。またを、東北 石油を低コストで産出でき のが、現在の輸量と同量入 │化は4に5るを要す年 を産出すだる定。実用油予 てを再てし用利水下。用利 研修復し、し究発拠点開と 生同市南蒲浄化センターを 大震で甚災なた被け受を害 定の携協進が。結連たれば 推発開間のと長市台仙とで 11月学の学大両、はに長 化の活性るも見込め経済。 、めたすみ生を用雇なた出

 渡邉教授は宮城県丸森町出身で、東北大学理学部を卒業している。﹁事業化への道のりには時間がかかるかもしれないが、震災で職 を失った人々の雇用にも役立ちたい﹂と話す。渡邉教授は、大震災が東北を襲った数カ月後に仙台市から直々に復興のアイディアの相談を受け、今回の共同開発の実行に乗り出した。

原 発 事 故

 重い放射線防護服を着ても、重さを軽減し効率よく作業できる﹁ロボットスーツHAL﹂の開発が注目を集めている。開発を手がけるのは、本学発のベンチャー企業で、山海嘉之教授︵シス情︶が社長を務めるサイバーダイン︵本社=つくば市学園南︶だ。  震災後、東京電力福島第一原子力発電所など、放射線量の高い地域に立ち入る場合、放射線から身を守るためには金属でできた

40│

用困はのるす業作てし着 い長、るがてれさと間時 60㌔要必が用着の服護防の るす。 動強補をき動、し作がータ 動をの移知感モすると、ー ンり足下のセ、サが重心ー 構ムで支えるな造にってお レどなをフー 肩腰、中背や 。るなに能可が 間長業作の時 支動移、えや のを量重服護 よとに防り、 す装着てるこ 防護服重をね のこに上のL トスーHツA ッボロ、しか 難だ。しった

 ロボットスーツHALはもともと、身体障害者の歩行支援などの目的で開発された人体装着型のロボットだ。重さは全身一体型で

24

㌔あるが、重さをHAL自身が支える構造になっているため、装着者の負担にならない。

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㌔のタングステン製防護服を装着しても重さを感じないようになった。放射線被曝量は約半分に減 り、1回の充電で約1時間半作業できる。

 同社では、福島第一原発のがれき撤去作業に加え、施設内部の作業での使用も視野に入れて実用化を目指している。原子炉内など、はるかに放射線量が高い場所でも使用するには、頭や足も含めて、全身を防護服で覆い、冷却装置をつける必要がる。同社は今後開発を進める予定だという。

本学は東北大学、仙台市と連携協定を結んだ HAL が重い防護服を支える

原 発 で の 作 業 負 担 を 軽 減

耐 震 性 へ の 過 信 は 禁 物 経 済 の 活 性 化 ね ら う

提供=サイバーダイン(株)

提供=八木勇治准教授

提供=境有紀教授

参照

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死がどうして苦しみを軽減し得るのか私には謎である。安楽死によって苦

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