表紙・まえがき・執筆担当者・目次・序論 資料シリーズ No97 日本企業のコーポレート・ガバナンスと人事戦略｜労働政策研究・研修機構（JILPT）

JILPT 資料シリーズ

No. 97 2012 年 ２ 月

The Japan Institute for Labour Policy and Training

日本企業のコーポレート・ガバナンスと

人事戦略

独立行政法人

JILPT 資料シリーズ No. 97 2012年２月

日本企業のコーポレート・ガバナンスと人事戦略

独立行政法人 労働政策研究・研修機構

The Japan Institute for Labour Policy and Training

ま え き

こ ま 、 我 国 企 業 特 に 大 企 業 、 企 業 金 融 面 間 接 金 融 方 式 を 主 軸 に 資 金 調 達 を 行 い 、 同 時 に 銀 行 や 関 連 会 社 と 株 式 持 合 い を 行 う こ と 、 銀 行 や 関 連 会 社 利 害 関 係 者 と 長 期 的 引 関 係 を 構 築 て き 。

か ら 、_{8 0} 年 代 か ら 金 融 市 場 に る 段 階 的 規 制 撤 廃 に よ 、金 融 市 場 か ら 直 接 資 金 調 達 を 行 う よ う に っ 。さ ら に 、_{9 0} 年 代 後 半 に る と 、外 国 人 多 く フ ン 日 本 企 業 株 式 を 購 入 る よ う に 、 日 本 企 業 ま ま 株主 声を意 識 ら企 業経営に当 ることを迫ら るように

っ 。 か 、こ よ う 流 あ る 一 方 、_{2 0 0 8} 年 ₉ 月 に ン シ ョ ッ ク 生 こ と か ら 、 世 界 的 金 融 危 機 シ ョ ッ ク を こ と 記 憶 に 新 い 。

当 機 構 、 上 場 企 業 全 数 を 対 象 に 、_{2 0 0 5} 年 _{1 0} 月 に 企 業 コ

ガ バ ナ ン ・_{C S R} と 人 事 戦 略 に 関 る 調 査 、_{2 0 0 7} 年 _{1 0} 月 に 雇 用 シ ム と 人 事 戦 略 に 関 る 調 査 、_{2 0 0 9} 年 ₉ 月 に 今 後 雇 用 フ と 人 事 戦 略 に 関 る 調 査 を 実 施 。 今 回 調 査 を 実 施 る 前 に ン シ ョ ッ ク 起 き て い る こ と に る 。 こ ら 調 査 、 同 一 調 査 対 象 同 一 設 問 も あ る こ と か ら 、 時 系 列 比 較 可 能 と っ て い る 。 ま 、 調 査 対 象 上 場 企 業 あ る こ と か ら 、 公 開 さ て い る 財 務 と 接 続 も 可 能 あ る 。

本 資 料 シ 、 回 答 及 び 、 財 務 を 使 用 る こ と 、₂ 次 分 析 を て い る 。 具 体 的 に 、 コ ガ バ ナ ン 人 事 戦 略 に 与 え る 影 響 、 近 年 日 本 企 業 人 事 管 理 制 度 生 産 性 に 与 え 影 響 、 労 働 組 合 新 卒 採 用 に 与 え 影 響 、 雇 用 調 整 施 策 選 択 要 因 、 及 び ク ホ ダ 女 性 活 用 に 与 え る 影 響 ― ― 等 あ る 。 本 報 告 書 、 今 後 労 働 法 政 策 あ 方 や 企 業 人 事 制 度 改 革 に 関 る 議 論 に 資 る こ と き 幸 い あ る 。

最 後 に 、 本 調 査 設 計 ・ 分 析 に あ っ て 、 獨 協 大 学 教 授 ・ 阿 部 正 浩 氏 、 同 志 社 大 学 教 授 ・ 川 口 章 氏 、 国 士 舘 大 学 講 師 ・ 熊 迫 真 一 氏 、 大 阪 府 立 大 学 教 授 ・ 野 田 知 彦 氏 、 カ フ ニ 大 学 教 授 ・ 星 岳 雄 氏 、 日 本 銀 行 金 融 コ ノ ミ ・ J e s s D i a m o n d ^{氏 に 協 力 い い 。 ま 、 本 調 査 、 カ フ ニ 大 学}

星 岳 雄 教 授 と 共 同 研 究 あ 、 同 大 学 よ 、 日 経 _{N E E D S} 財 務 提 供 を て い る 。 こ こ に 心 よ 感 謝 を 申 上 る 。

2 0 1 2 ^年 2 ^月

独 立 行 政 法 人 労 働 政 策 研 究 ･ 研 修 機 構 理 事 長 山 口 浩 一 郎

執筆担当者 執筆順

氏 所 属 執筆章

郡司

ぐん

正人

まさと

労働政策研究・研修機構調査・解析部 序論

主任調査員

奥田

く

栄二

えい

労働政策研究・研修機構調査・解析部 第 部

主任調査員補佐

星

ほ

岳雄 カ フ ニ 大学サン・ 校 第 部第 章

国際関係・環太平洋地域研究大学院教授

Jess Diamond^{ダ モン 日本銀行金融研究所 コノミ 第 部第 章}

阿部

あ べ

正浩

ま さ ひ ろ

獨協大学経済学部教授 第 部第 章

野田 知彦

と も ひ こ

大阪府立大学経済学部教授 第 部第 章

熊

く ま

迫

さ こ

真一

ん い

国士舘大学政経学部講師 第 部第 章

川口

か わ ぐ

章

あきら

同志社大学政策学部教授 第 部第 章

注 本調査 主査 阿部正浩教授 行っ 。

目 次

序論 ··· 1

第 部 調査の概要 ··· 7

．調査概要と回答企業 属性 ··· 9

． ンショック 影響 ··· 10

．コ ・ガバナン 現状 ··· 10

」-1．利害関係者 時系列比較 「009年調査、「007年調査、「005年調査 ··· 10

」-「．利害関係者 発言力と重視傾向 ··· 11

」-」．利害関係者 発言力 変化 ··· 1「

」-4．利害関係者に対 る重視傾向 変化 ··· 1」

」-5．重視 ている経営指標 時系列比較 ··· 14

．企業 財務戦略と買収防衛策 導入 ··· 15

4-1．買収防衛策 実施状況 ··· 15

4-「．最近 年間 財務戦略 ··· 17

．雇用調整 状況 ··· 「0

5-1．雇用調整策 実施企業 ··· 「0

5-「．雇用調整策 実施内容 ··· 「1

．能力開発 状況 ··· 「4

．仕事と家庭 両立支援 ··· 「5

． ・ クション 状況 ··· 「7

第 部 分析編 ··· 「9

第 章 コ ・ガバナン と人事戦略 ··· 」1

． に ··· 」1

．財務構造とコ ・ガバナン ··· 」1

．企業財務構造、コ ・ガバナン 、終身雇用 ··· 」9

．財務構造、コ ・ガバナン 、教育訓練 ··· 4「

．結論 ··· 45

第 章 人事労務管理制度 生産性に影響 るか ··· 46

． に ··· 46

．人事労務管理制度 変化 ··· 49

．人事労務管理と生産性 ··· 55

．推定方法 ··· 57

4-1． 作成 ··· 57

4-「．推定方法 ··· 57

．推定結果 ··· 58

． びにかえて ··· 6」

第 章 新卒採用抑制と労働組合 ··· 67

． に ··· 67

．若年失業 問題点 ··· 67

．雇用 置き換え効果を ぐる議論 ··· 68

」-1．サ ベ ··· 68

」-「． ンサ ダ ・ ウ サ ダ モ ··· 69

．作業仮説と ··· 70

．新卒採用抑制 分析 ··· 71

．まと にかえて ··· 7」

第 章 雇用調整施策 選択要因 ··· 75

． に ··· 75

．分析方法・ ··· 76

．分析結果 ··· 77

」-1．分析 ··· 77

」-「．分析 ··· 81

．考察 ··· 84

．結びにかえて ··· 84

第 章 クホ ダ 影響力と女性 活躍 ··· 86

． に ··· 86

．投資家によるガバナン と女性 活躍 ··· 88

「-1．実証仮説 ··· 88

「-「．実証モ ··· 89

． と変数 ··· 90

」-1． ··· 90

」-「．変数 ··· 90

．推定結果 ··· 98

4-1．コ ・ガバナン と女性 活躍 ··· 98

4-「．仮説 検証 ··· 99

．まと ··· 104

資料編 ··· 107 資料 企業 コ ガバナン ・_CSRと人事戦略に関 る調査 調査票 ·· 109 資料 雇用シ ムと人事戦略に関 る調査 調査票 ··· 119 資料 今後 雇用 フ と人事戦略に関 る調査 調査票 ··· 1「9

 

－ －

序 論

．本研究の位置づけ

近年、_{M A} 活発化や 対的企業買収 顕 化 進 か 、企業 資金調達方法やコ

・ガバナン あ 方にも大き 変化 ら る。ま 、昨今 非正社員比率 上昇 や社外人材 活用 か 、企業 人事戦略にも変化 ら る。こ ら 変化を踏まえ、企

業 コ ・ガバナン や非正規雇用、社外人材 活用 人事戦略に及 影響等を明

らかに る 、当機構 ₂₀₀₉年₉月、 今後 雇用 フ と人事戦略に関 る調 査 を実施 。本調査 、₂₀₀₅ 年に実施 企業 コ ガバナン ・_CSR と人 事戦略に関 る調査 以 、 ₂₀₀₅ 年調査 と略 及び、₂₀₀₇ 年に実施 雇用シ ムと人事戦略に関 る調査 以 、 ₂₀₀₇ 年調査 と略 をベ と て設問設計を も ある ₂₀₀₅ 年調査 調査結果に いて 、労働政策研究報告書 _No.74 企業 コ

ガバナン ・_CSR と人事戦略に関 る調査研究報告書 http://www.jil.go.jp/institute/r eports/2007/074.htm^参照。2007^{年調査 調査結果に いて 、調査シ} No.53 ^雇用シ

ムと人事戦略に関 る調査 http://www.jil.go.jp/institute/research/2009/053.htm ^{参照 。} 過去 ₃ 回 調査に 、同一 調査対象 同一 設問もあることから、 ネ 化さ

を含 、時系列比較 可能と っている。加えて、調査対象 上場企業 あることから、公開 さ ている財務 と 接続 可能と っている。そこ 、本報告書 、過去 ₃ 回 回答

及び、財務 を使用 ること 、₂ 次分析を行っ 。 、本調査 、カ フ ニ 大学 星岳雄教授 と 共同研究 あ 、同大学よ 、日経 _NEEDS 財務 提供 を ている。本調査と財務 を接続 分析結果に いて 、本報告書 第 部 分析

編 を参照さ い。

．使用デ タの概要

使用 る 以 調査 ある。概要 以 と 。

(1) ^調査

企 業 コ ガ バ ナ ン ・_CSR と 人 事 戦 略 に 関 る 調 査 研 究 報 告 書 2005^年調査

雇用シ ムと人事戦略に関 る調査 ₂₀₀₇年調査

今後 雇用 フ と人事戦略に関 る調査 以 ₂₀₀₉年調査 と略

－ － (2) ^調査期間

2005 年 10 月 6 日から 10 月 21 日 2007 年 10 月 29 日から 11 月 16 日 2009 年 9 月 4 日から 9 月 30 日

(3) ^{調査方法 郵 による調査票 配 ・回収。}

※ 、 過去 ₃ 回 調 査 と も に、 紙 に よ る調 査 票 郵 に よ る 配 ・ 回 収 を 調 査 方 法 共通 ある 、₂₀₀₉ 年調査 、回答者 担を減ら 、紙による調査票

く_WEB上 回答も可能に 。

(4) ^{調査対象 上場企業全数 東京}1^部・2^部、大阪1^部・2^{部、 古屋}1^部・2^部 2005^年調査、2,531^社／2007^年調査、2,552^社／2009^年調査：2,453^社

(5) ^効回収数

2005^年調査：450^{社 効回収率、}17.8 2007^年調査：298^{社 効回収率、}11.7 2009^年調査：223^{社 効回収率、}9.1

(6) ^回答属性

過去 ₃ 回 回答企業 属性に いて 図表 ₁ 参照。₂₀₀₇ 年調査、₂₀₀₉ 年調査双方に 回答 企業 ネ 化さ 回答企業 属性 図表₂参照。

図 表 ： 過 去 時 点 の 回 答 企 業 の 属 性 ( 単 位 ＝ ％ ） 図 表 ： パ ネ ル 化 さ れ た 回 答 企 業 の 属 性 ( 単 位 ＝ ％ ）

2009年 調査

。n=223) 2007年

調査

。n=298) 2005年

調査

。n=450)

2009年 調査

。n=110) 2007年

調査

。n=110)

人未満 17.9 15.1 16.9 人未満 11.8 13.6

～ 人未満 26.5 23.2 33.3 ～ 人未満 24.5 22.7

～５ 人未満 26.9 40.6 36.2 ～５ 人未満 32.7 36.4

５ 人以 22.0 13.8 11.8 ５ 人以 23.6 19.1

人未満 21.1 18.1 20.0 人未満 16.4 16.4

～ 人未満 28.7 31.2 34.4 ～ 人未満 27.3 28.2

～５ 人未満 29.6 33.2 31.8 ～５ 人未満 34.5 34.5

５ 人以 15.7 11.7 8.9 ５ 人以 18.2 16.4

建設業 10.3 9.1 9.3 建設業 13.6 13.6

製造業 41.3 44.3 48.2 製造業 36.4 36.4

卸売業 小売業 飲食店 宿泊業 15.2 16.1 18.7 卸売業 小売業 飲食店 宿泊業 18.2 18.2

運輸業 情報通信業 7.6 8.1 4.2 運輸業 情報通信業 5.5 6.4

金融 保険業 不動産業 9.9 10.4 8.9 金融 保険業 不動産業 10.9 10.9

サ ビ 業 8.1 7.7 6.4 サ ビ 業 8.2 10.0

その他 4.5 2.7 2.4 その他 5.5 4.5

オ ナ 23.3 26.2 27.1 オ ナ 23.3 20.9

生え抜 51.6 49.3 44.7 生え抜 51.6 57.3

親会社 関連会社出身 14.8 14.1 16.7 親会社 関連会社出身 14.8 15.5

金融機関出身 3.1 3.7 4.0 金融機関出身 3.1 0.9

天 官公庁出身 0.4 2.0 0.4 天 官公庁出身 0.4 0.9

その他 4.0 4.0 6.2 その他 4.0 2.7

労働組合 あ 69.5 73.2 70.9 労働組合 あ 75.5 77.3

労働組合 い 26.5 25.2 27.6 労働組合 い 21.8 21.8

労使協議制 あ 70.4 74.2 70.7 労使協議制 あ 74.5 77.3

労使協議制 い 22.4 20.5 26.6 労使協議制 い 16.4 20.0

※総数 従業員規模等 不明の企業含む ※総数 従業員規模等 不明の企業含む

従業員規模 従業員規模

正社員規模

業種

経営者の属 性

労働組合の 有無 労使協議制

の有無 経営者の属

性 正社員規模

労働組合の 有無 業種

労使協議制 の有無

－ －

．本資料シリ の構成

本資料シ 、 第 部 調査 概要 、₂₀₀₇ 年調査及び ₂₀₀₉ 年調査双方に回 答 企業 ₁₁₀ 社 調 査結 果に いて 、両 調 査 比較 可 能 設問 に い て 時 系列 変化及

び、 ネ 化さ 変化 概要をまと ている 調査票に いて 資料編参照 。

第 部 分 析 編 、 こ ま ン 調 査 回 答 と 財 務 日 経 NEEDS ^{を接続 ること 、 企業財務や コ ・ガバナ ン 、経営者 属性、財務} 戦略、企業業績、労働組合 無 、企業 人事戦略や人事制度、生産性、新卒採用状 況、雇用調整、女性 活用状況 に ように影響を与えているかを分析 ている。

第 ₁ 章 コ ・ガバナン と人事戦略 、₂₀₀₉ 年調査に いて、財務構造 とコ ・ガバナン 関係を分析 ている。そ 結果、₂₀₀₈ 年から ₂₀₀₉ 年 世

界的 金融危機 ンショック と 況を境に、日本 コ ・ガバナン

ン に変化 見ら ること 確認さ 。₂₀₀₇ 年調査ま 、 引先銀行、 引先企業 、

企業といっ 、長期的関係を通 て日本 コ ・ガバナン 重要 役割

を果 てき クホ ダ 重要度 減 、発言力も弱く る、という傾向 っき

見ら 。そ に代わって、個人投資家や機関投資家 よ 重視さ 、発言力も強く る と考えら てい 。 か 、₂₀₀₉ 年調査 こ よう ン か 弱く っている 。

わ 、日本 コ ・ガバナン 伝統的 担い手 っ 引先銀行や

企業 重要度や発言力 弱ま 、そ に代わって機関投資家や個人投資家 重要度や発言力

強まるという傾向 、金融危機以前に 顕著 っ 、金融危機後 こ ン 変わ

ある。企業 財務構造 顕著に変わっているわ い 、全体的に、 引先銀行

や 企業 重要性や発言力 復活 ている、と ている。

第 ₂ 章 人事労務管理制度 生産性に影響 るか 、近年 日本企業 人事労務管理 制度 改革や変更 、日本的雇用慣行や企業 生産性に う影響 かに いて分析 てい る。日本企業 制度改革に 、 バ 競争 激化や情報通信技術を中心と 急速 技

術革新 企業 巻く環境変化に対応追随 る に、企業自ら 内発的に制度改革や

変更 も もあ 、女性活用やワ ク・ フ・バ ン 推進といっ 社会 要請に

企 業 対 応 る に、 外 発 的 に制 度 改 正 も も ある 。 第 ₂ 章 、 人事 労 務 管 理制 度 変化 企業 生産性に う影響を与えているか、そ て同時に内発的に導入さ 制度 と外発的理由 導入さ 制度 生産性 効果 遊うかに いて検証 ている。そ 結 果、法制度 制定や改正によ 企業 導入・整備を余儀 くさ 人事労務管理制度 ある

、そ よう 人事労務管理制度 生産性に影響を与えていること 確認さ かっ 。企 業 内発的に導入 制度 あっても、外発的理由 導入 制度 あっても、 制度も 企業 生産性を高 ていると 言え いと ている。

第 ₃ 章 新卒採用抑制と労働組合 、 ンショック後 ₂₀₀₉ 年調査 を 用いて、新卒採用抑制に対 る労働組合 効果を分析 ている。労働組合 と人的資源

－ －

管理に関 る変数 新規採用者比率に与える影響に いて検証 ところ、以 結果 確

認さ 。第一に、労働組合 、新卒採用者比率を低 さ てい 。こ こと 労働

組合 正社員に対 る雇用保護を強化 て 、そ 企業 若年層 雇用を減少

さ るという置き換え効果 起きていることを示 ている。日本 労働市場に いて ンサ ダ ・ ウ サ ダ モ 想定 るよう 状況 起きているという解釈 可能と て いる。第二に、職能資格制度や _OJT 重視といっ 企業内 人的資源管理 採用も同時に 新規採用者比率に影響を与えてい 。企業内 人材育成を重視 る企業ほ 置き換え効果

発生 ている、と結論付 ている。

第 ₄章 雇用調整施策 選択要因 、₂₀₀₇年調査と₂₀₀₉年調査を使用 て、企業 実施 雇用調整施策に よう 要因 影響 てい かに いて分析 ている。そ によ

、 ンショック前 ₂₀₀₇ 年よ ₂₀₀₉ 年 方 景気 停滞感 強く、雇用調整を 実施 る企業 割合も高く っている。景気 そ ほ 悪く い時期に 、希望 職や一時

金カッ 、賃 い を実施 る場合 も、直近 業績 赤 あること 大きく影響

てい 。ま 、景気 そ ほ 悪く い時期 あっても、金融機関や個人 保 率 高い 場合 、効率経営 力 高く、希望 職や一時金カッ 、賃 を実施 る確率 高ま っている。平均勤続年数に関 て 、₂₀₀₉ 年 一時金カッ を除き、 意 係数 べて

ナ と ってい 。こ に いて 、平均勤続年数 短いほう 雇用調整施策を実施 や い事情 働いていると ている。ま 、過去 雇用調整施策 実施 与える影響に い て 、希望 職 調整手段に先駆 て行わ ていること 確認さ ている。

第 ₅ 章 クホ ダ 影響力と女性 活躍 、ガバナン と女性 活躍 関

係に いて次 ₂ 側面から をとっている。第 ₁ 仮説 、投資家による

ガバナン 強化によって、 ンバンク制度と補完的 っ 長期雇用制度に基 く長期的 人材育成 見直さ 、正社員 雇用 短期化 進 、そ 相対的に離職率 高い女性にと っ て 利 に働 く と い うも 。 第 ₂ 仮 説 、 投 資 家 によ る ガ バ ナン 強 化に よ っ て 経営 改革 進 、そ 一環と て女性労働力 効活用 推進さ るというも 。伝統的日本企

業 、コ 労働者と経営者 ほとん 男性 あ 、投資家によるガバナン 強化 、

効率的経営 力を強 、そ 一環と て女性 効活用 進さ る可能性 あると

ている 後者 仮説 、女性 活躍を推進 る企業 必 も雇用 短期化をとも わ い 点 前 者 と異 る 。実 証 分 析 結 果 、 い 仮 説 とも 整 合 的 結 果 得 ら て い る 。 機 関投資家によるガバナン 長期雇用慣行と 相関関係にあ 、長期雇用慣行 弱い企業 女性 活躍 ていること 明らかと っ 。ま 、外国法人等保 比率 高い企業や、株

主総会 改革を推進 ている企業ほ 、仕事と育児 両立支援や ・ クションに

組ん 、こ らに 組ん いる企業ほ 女性正社員や女性管理職 多いこと 明

らかに っている。