提 案 理 由 の 要 旨(追加分)
本日、平成 25 年第 2 回市議会定例会に追加提案いたしました案件につきまして、その概要 をご説明申し上げます。
今定例会の冒頭で申し上げましたとおり、市内経済は先行きの不安が払拭できない状況に あり、また、雇用情勢につきましても、いまだ楽観は許されず、政権交代に伴う景気回復へ の期待感が地域に波及するまでにはしばらく時間がかかるものと認識しております。
このような状況の中、国は、昨年末の予備費の活用に続く経済対策として、景気回復と円 高是正、デフレ予想の払拭、雇用や所得の拡大など、強い日本経済を取り戻すことを最重要 課題とした大規模な経済対策を発動いたしました。
その内容は、景気改善の兆しを適切な政策対応により景気回復へつなげるために、大胆な 金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略の「三本の矢」を一体的かつ強 力に実行していくこととし、その実現を図るため、緊急経済対策に係る総額が約 10 兆 3, 000 億円となる平成 24 年度大型補正予算が、去る 2 月 26 日に成立したところであります。
当市におきましても、これら国の経済対策を最大限に活用するため、第1弾の対応として、 1月に国の経済危機対応・地域活性化予備費を活用した補正予算を編成し、第2弾の対応とし て国の東日本大震災復興特別会計予備費の活用を加えた補正予算を既に今定例会に提案して いるところであり、平成25年度当初予算につきましても、財政計画に基づく財政規律を確保 しながら、可能な限りの一般財源を投入し、地域経済の活性化に資するよう市独自の経済対 策を盛り込んでいるところであります。
今回、これらに加え、国の大型補正予算に呼応した第 3 弾の経済対策として、国の社会資 本整備総合交付金や学校施設環境改善交付金などの国庫支出金及び市債を可能な限り活用し ながら、平成 25 年度からの普通建設事業の前倒しだけでなく、平成 26 年度以降に予定して いた事業を前倒しして実施する平成 24 年度補正予算を本日追加提案するものであります。
また、平成 25 年度予算につきましても、平成 24 年度に前倒しした事業費の減額補正とと もに、このたびの国の大型補正予算により新たに生み出される一般財源を活用して、国の補 助事業を中心とした普通建設事業等の平成 26 年度以降からの前倒し実施、さらには、市独自 で行う、中小・零細企業に配慮した、地域性や業種の広がりを持った小規模な修繕等の実施 を内容とする補正予算をあわせて提案するものであります。
1 月臨時会から今定例会までに提案させていただいた一連の平成 24 年度及び平成 25 年度 の予算に、本日追加提案させていただいた二つの補正予算を加えたものが当市の経済対策予
算の全容となり、一般会計、特別会計及び企業会計を合わせて、予算規模で 119 億円を超え る経済対策を実施することとなります。これらの予算につきましては、地元事業者の円滑な 受注と事業執行に配慮しつつ、早期の発注を図り、市民生活や地域経済への波及効果が高ま るよう、最大限の取組を行ってまいります。
それでは、補正予算についてご説明申し上げます。
○ 議案第 98 号は、平成 24 年度上越市一般会計補正予算であります。
歳入歳出予算総額に 28 億 6, 275 万円(以下、万円未満省略)を追加し、予算規模を 1, 303 億 9, 047 万円とするものであります。
まず、歳出予算から款を追って、概要をご説明いたします。
○ 総務費は、1, 974 万円を補正するものであります。
国の過疎地域等自立活性化推進交付金を活用し、住民組織が集落機能の維持・活性化の ために実施する事業の支援に要する経費を補正するものであります。
○ 農林水産業費は、2 億 3, 281 万円を補正するものであります。
農業水利施設保全合理化事業を活用して、農業用水利施設の安全柵等を設置するととも に、排水機場や農道橋の診断調査等の経費を補正するものであります。
土地改良事業では、県営土地改良事業費の増額に伴う市の負担金を補正するとともに、 林業分野では、森林環境保全整備事業を活用した林道橋の点検診断調査と林道整備のため の経費等を補正するものであります。
○ 土木費は、19 億 9, 570 万円を補正するものであります。
社会資本整備総合交付金の内示を受け、児童・生徒等の通学路の安全を確保するために 市道の補修及び側溝改良工事等を実施するほか、消雪パイプの新設・更新工事や除雪機械 の更新など、冬期間の除雪体制の維持、向上を図るための経費を補正するものであります。
また、新幹線新駅周辺整備事業では、信越本線移設に係る鉄道施設移転補償料を補正す るとともに、宅地整地工事に係る特別会計への繰出金をあわせて補正するものであります。
さらに、都市公園施設の長寿命化計画の策定及び柿崎総合運動公園のナイター照明設備 工事などの経費を補正するものであります。
○ 消防費は、3, 467 万円を補正するものであります。
防災・震災対策として、国の消防防災施設整備費補助金の内示を受け、防火水槽新設工 事等に係る所要の経費を補正するものであります。
○ 教育費は、5 億 7, 981 万円を補正するものであります。
小・中学校の耐震補強事業及び大規模改造事業では、学校施設環境改善交付金等の内示 を受け、谷浜小学校と城西中学校の大規模改造工事を実施するとともに、大和小学校など 2 校の耐震補強及び大規模改造工事のほか、浦川原中学校など 10 校の体育館天井材落下防 止工事を実施するための経費を補正するものであります。
また、防災・震災対策として、総合博物館、オールシーズンプールの耐震診断のほか、 教育プラザ体育館や公民館の耐震設計及び耐震補強工事等を実施するものであります。
次に、歳入の主なものについて、ご説明いたします。
○ 地方交付税は、国の補正予算に伴う地方財政措置の一環として、普通交付税の交付基準 額に対する減額調整相当額が追加交付されるため、所要額を補正するものであります。
○ 国・県支出金は、過疎地域等自立活性化推進交付金、社会資本整備総合交付金、学校施 設環境改善交付金及び林道整備事業費補助金等をそれぞれ補正するものであります。
○ 市債は、各事業の決定等にあわせて整理するものでありますが、交付税算入率の高い補 正予算債を活用するなど、後年度負担の軽減に配慮いたしたところであります。
なお、この補正では財政調整基金から 2 億 6, 404 万円を繰り入れ、補正予算の収支の均衡 を図ることといたしました。
○ 第 2 表は、繰越明許費の補正でありますが、今回補正予算として提案いたしました全て の事業において完了が翌年度となるため、繰越明許費を設定するものであります。
○ 第 3 表は、地方債の補正でありますが、歳入予算に計上した市債と同額の限度額補正を 行うものであります。
〇 議案第 99 号から議案第 104 号までは、平成 24 年度上越市下水道事業特別会計補正予算 を始めとする各特別会計の補正予算でありますが、国の大型補正予算を活用した平成 25 年度からの前倒し事業等を補正するものであります。
下水道事業特別会計では、汚水及び雨水管渠工事等を実施することから、また、農業集 落排水事業特別会計では、排水処理施設の機能強化工事を実施することから、さらに、新 幹線新駅地区土地区画整理事業特別会計では、宅地整地工事を実施することから、それぞ れ所要の経費を補正するものであります。また、ガス事業会計、水道事業会計及び簡易水 道事業会計におきましても、ガス管入替工事、老朽管更新工事、水道管入替工事等を実施 するための経費を補正するものであります。なお、これら各特別会計の事業につきまして も、全ての事業において完了が翌年度となるため、繰越明許費を設定するものであります。
続きまして、
○ 議案第 105 号は、平成 25 年度上越市一般会計補正予算であります。
歳入歳出予算総額から 5 億 1, 854 万円を減額し、予算規模を 1, 047 億 3, 225 万円とする ものであります。
平成 23 年度末に措置した経済対策補正予算を含めた平成 24 年度の 15 か月予算と、本年 1 月臨時会から今定例会までに提案させていただいた一連の平成 24 年度及び平成 25 年度 の予算に、本日追加提案させていただいた二つの補正予算を加えた平成 25 年度の 15 か月 予算を実質的な予算規模で比較すると、一般会計で平成 25 年度は 983 億 8, 819 万円、前年 度に比べて 47 億 4, 724 万円、5. 1%の増となっており、普通建設事業費においては 145 億 8, 851 万円、前年度に比べて 14 億 5, 686 万円、11. 1%の増となったところであります。
それでは、歳出予算から款を追って、概要をご説明いたします。
○ 総務費は、1, 161 万円を減額補正するものであります。
国家公務員退職手当法等の一部改正を受け、官民均衡を図るために設けている調整率を 本年 4 月 1 日以降、段階的に引き下げ、職員の退職手当を減額することから、所要の経費 を減額補正するものであります。
また、市単独の経済対策として、各区総合事務所及びコミュニティプラザにおいて、給 水管改修、冷温水ポンプ修繕などを行うほか、旧安塚町民第 1 プールなどの解体工事、リ ージョンプラザ上越のプールろ過装置の修繕に要する経費等を補正するものであります。
○ 民生費は、1 億 1, 438 万円を補正するものであります。
国内の認知症グループホームにおける火災事故を踏まえ、生活支援ハウス等の施設にス プリンクラーを整備する経費のほか、五智養護老人ホームやケアハウス上越等において老
朽化した設備の更新等を行うための経費を補正するものであります。
また、県の安心こども基金の拡充を受け、私立保育園保育士等の処遇改善及びこどもセ ンターの利用者支援等の機能強化を図るとともに、公立保育園の修繕に係る経費等を補正 するものであります。
○ 衛生費は、392 万円を補正するものであります。
県の緊急雇用創出事業臨時特例基金事業補助金の追加交付を受け、家庭ごみの常時回収 ステーション等における適正な収集のための経費等を補正するものであります。
○ 労働費は、5, 015 万円を補正するものであります。
県の緊急雇用創出事業の拡充による起業支援型地域雇用創造事業の創設に伴い、民間企 業の雇用創出を支援するための経費等を補正するものであります。
○ 農林水産業費は、1, 077 万円を補正するものであります。
市単独の経済対策として、ヨーデル金谷の空調機取替工事を始め、ファームセンター、 月影の郷等において、施設老朽化に伴う修繕等を実施するための経費を補正するものであ ります。
また、農業用施設等維持管理費では、平成 24 年度に前倒しした事業の減額補正を行うと ともに、震災対策農業水利施設整備事業に要する経費等を補正するほか、林道整備及び漁 港整備においても、前倒し事業の減額補正を行うとともに、林道整備などの関連経費を補 正するものであります。
○ 商工費は、6, 516 万円を補正するものであります。
県の緊急雇用創出事業臨時特例基金事業補助金の追加交付を受け、高田開府 400 年に向 けた情報発信及び市南部の更なる観光振興とPRを行うために新たな雇用を創出するほか、 市独自の経済対策として、吉川スカイトピア遊ランドの屋根塗装修繕や安塚雪だるま高原 の受変電設備改修を実施するための経費などを補正するものであります。
○ 土木費は、9 億 7, 874 万円を減額補正するものであります。
平成 24 年度に前倒しした事業を減額補正するとともに、道路整備においては、市道改良 工事及び直江津駅自由通路の修繕工事等を実施するための経費を、河川管理では、河川等 の維持修繕工事に係る経費を補正するものであります。
また、市単独の経済対策として、五智公園ゴーカートコース修繕、高田公園汚水管路修 繕関連工事及び公営住宅畳入替修繕を実施するための経費等を補正するものであります。
○ 消防費は、3, 089 万円を減額補正するものであります。
消防施設整備事業では、平成 24 年度に前倒しした事業を減額補正するとともに、消防水 利施設の修繕や消防施設の撤去工事等を実施するための経費を補正するものであります。
○ 教育費は、2 億 5, 828 万円を補正するものであります。
平成 24 年度に前倒しした事業を減額補正するとともに、教育設備を購入する経費を補正 するものであります。また、市独自の経済対策として、大手町小学校の大規模改造工事、 諏訪小学校等の雨漏り改修工事、三和中学校等の校舎屋上防水工事を始め、小中学校の施 設修繕等を実施し、児童・生徒の安全・安心の確保を図るほか、頸城区B&G海洋センタ ーのプール改修工事やスポーツ公園野球場のトイレ新築工事など、社会教育施設や体育施 設の改修工事及び修繕を行うとともに、廃止施設の解体工事を実施するための所要の経費 を補正するものであります。
○ 公債費は、財源組替えを行うものであります。
次に、歳入の主なものについて、ご説明いたします。
○ 国・県支出金は、国の子育て支援交付金の対象事業が県の安心こども基金事業に移行さ れることにより予算を組み替えるほか、事業の平成 24 年度への前倒しにより、社会資本整 備総合交付金等を減額補正するとともに、緊急雇用創出事業臨時特例基金事業補助金等を 補正するものであります。
○ 市債は、事業の平成 24 年度への前倒し等にあわせて整理するものであります。
なお、補正予算の収支の均衡を図るため、財政調整基金から 4 億 1, 859 万円の繰入れを行 うことといたしました。この結果、平成 25 年度末の財政調整基金残高は、69 億 929 万円の 見込みとなります。
○ 第 2 表は、債務負担行為の補正でありますが、新幹線新駅東西駅前広場等整備事業につ いて、本来、新幹線新駅地区土地区画整理事業特別会計で設定すべきところ一般会計で設 定しているため、これを廃止するものであります。
○ 第 3 表は、地方債の補正でありますが、歳入予算に計上した市債と同額の限度額補正を 行うものであります。
〇 議案第 106 号から議案第 112 号までは、平成 25 年度上越市索道事業特別会計補正予算を 始めとする各特別会計の補正予算でありますが、一般会計補正予算と同様に平成 24 年度に 事業を前倒ししたことによる減額補正と、平成 26 年度以降からの補助事業の前倒し及び市 内中小・零細企業に配慮した市単独事業を補正するものであります。
索道事業特別会計では、金谷山スキー場のリフト修繕等を実施するための経費を補正し、 下水道事業特別会計では、平成 24 年度への前倒し事業を減額補正するとともに、汚水管渠 工事等を実施するための経費を補正するほか、農業集落排水事業特別会計では、平成 24 年度への前倒し事業を減額補正するものであります。さらに、新幹線新駅地区土地区画整 理事業特別会計においては、平成 24 年度への前倒し事業を減額補正するほか、消融雪用設 備工事等を実施するための所要の経費を補正するものであります。また、新幹線新駅東西 駅前広場等整備事業について、新たに債務負担行為を設定するものであります。
なお、ガス事業会計、水道事業会計及び簡易水道事業会計におきましても、平成 24 年度 への事業前倒しによる減額補正とあわせて、ガス管入替工事、水道管入替工事等を補正す るものであります。
続いて、条例案件についてご説明申し上げます。
〇 議案第 113 号 職員の退職手当に関する条例等の一部改正は、国家公務員の退職給付の給 付水準の見直し等のための国家公務員退職手当法等の一部改正を受け、官民均衡を図るた めに設けている調整率を、本年 4 月 1 日以降、段階的に引き下げるものであります。
〇 議案第 114 号 特別職の職員の退職手当に関する条例の一部改正は、一般職の退職手当の 引下げ及び特例市における当市の特別職の退職手当額の支給水準を考慮し、市長及び副市 長の退職手当の額の算定に用いる支給割合を引き下げるものであります。
以上、提案いたしました案件についてその概要を申し上げましたが、慎重ご審議の上、速 やかにご賛同くださるようお願い申し上げます。