いちょうの木
学校としての防災対策・ 対応について
● 今まで 11 月に行っていた「火災を想定した避難訓練」に 加え、5 月 2 日に「地震を想定した避難訓練」を行いま す。
保護者の皆様におかれましては、和光小学校に対します平素 からのご理解とご協力に感謝いたします。
そうした中で、3 月 11 日の東日本大震災では、とりわけ東日 本一帯沿岸にお住まいの方々に甚大な被害が発生いたしました。 和光小学校に通わせているご家庭でも、お身内や知人の方で被 災された方がいて、痛恨の思いでいらっしゃる方もおいででし ょう。救援・災害復興にいち早く駆けつけていらっしゃるご家 庭もあるとうかがっております。国民の総力で、救援・復興に 手を尽くしていきたいと考えております。
同時に、大地震に伴います津波と、福島原発での火災・放射 能漏れ事故の発生は、被災地のみならず、東日本一帯、日本の 生活と経済にも深刻な影響を与えております。
こうした中で、大人とは違い免疫力も弱いお子さんをお持ちの ご家庭の皆様が、心配や不安な気持ちを募らせておいでのこと は、十分理解できるものです。私たちはそうした皆様方の心情 を十分に受け止めて対応してまいりたいと考えております。
和光小学校では、何よりも子どもたちの登下校と、健康と生 活にまずは十分に気を配り、そのための情報収集に努めており ます。しかしながらその「情報」は、「安全」「大丈夫」の立場 からの発信もあれば、「危険」の立場からの発信もあります。私 どもは、どちらの情報にも気を配ってまいります。その上で、 文科省・都教育局・世田谷区教育委員会からの情報、区内周辺 校の動向、和光学園としての協議などを経まして、当面する措 置ならびに今後の措置を判断しております。
そうした中で、私ども教職員は「現段階においては通学でき ない状況ではない」と考えております。よって、予定通り昨日 の新6年生による前日準備から登校を開始することにいたしま した(ただし登校時間は遅らせる)。多くの 6 年生の参加に改め て感謝したいと思います。しかしながら、通学させるご家庭に おきましては、様々心配や不安をかかえて登校させることにな るでしょう。私どもは、そうした不安や心配をしっかりと受け 止め、きちんとした対応に日々努めていこうと考えております。
また、今回の経験から、次の点で新たな防災対策も考えてお ります。
4月8日 NO.2
(1)防災訓練をより充実させます。
● 5月 18 日に、万が一のときの集団下校に向けて、1 年生 を加えた「地区別顔合わせ」を行います。
● 6 月 19 日の「休日授業公開」「校園長講演」後、従来 9 月に行っていました「親の引き取り訓練」を速めて実施 します。
● 9 月 1 日に、教師が引率した「地区別集団下校」を行い ます。
(2)子どもたちの「万が一」を想定した「安全マニュアル」 をより充実させます。
今回の地震の際、和光小学校は「インフルエンザによる休 校」中でした。しかし、周りの多くの学校では、活動中だ ったり下校途中だったりしました。そのために様々な対応 が必要でした。そこで、そうした他校での様々な対応に学 び、今までの「安全マニュアル」では不十分だった点につ きまして、さらに書き加えをし、「万が一」の際にも、教師 も子どもも家庭も冷静に行動できるようにしていきたいと 思います。
(3)「万が一」の際の備蓄を充実させます。
現在、水と乾パンの用意をしている他、高学年キャンプ用 品の活用なども考えられていました。しかしながら、他校 での対応に学ぶにつけ、今の備蓄では不十分であることを 痛感します。交通手段の停止によります引き取りの困難か ら、安全に引き取れるまで学校が責任をもってお預かりし ますのに、十分な装備も用意しておかなくてはなりません。 何が必要か、さらに検討を加え、計画的に備蓄を進めてい きたいと思います。
今後、学級親和会等でも、率直な思いや意見を出していただ き、保護者の皆様方と話し合いながら、安心して和光小学校に 通えるような対策を講じてまいりたいと思います。
どうか今の学校としての思いと取り組みをご理解いただき、 今まで同様のご協力をお願いいたします。