宮 崎 市 屋 外 広 告 物 適 正 化 推 進 計 画
平成26年4月
宮 崎 市 屋 外 広 告 物 適 正 化 推 進 計 画
目 次
3
序
屋 外 広 告 物 適 正 化 推 進 計 画 の 目 的
1 . 計 画 の 目 的
宮 崎 市 は 、 澄 ん だ 空 と 美 し い 海 、 市 街 地 を 取 り 巻 く 山 並 み や 雄 大 な 大 淀 川 な ど 、 全 国 に 誇 れ る 魅 力 的 な 自 然 環 境 を 有 し て い ま す 。 太 陽 と 緑 に 象 徴 さ れ る こ れ ら の 豊 か な 自 然 が 織 り 成 す 景 観 は 、 宮 崎 市 に と っ て 何 も の に も 換 え が た い 財 産 と い え ま す 。
宮 崎 市 で は 、 こ の 美 し い 景 観 を 守 り 次 世 代 に 受 け 継 い で い く た め 、 古 く か ら 景 観 形 成 に 関 す る 施 策 を 推 進 し て お り 、近 年 で は 平 成 2年 の 都 市 景 観 条 例 の 施 行 、平 成3年 の 宮 崎 市 都 市 景 観 計 画 の 策 定 を は じ め 、平 成 16年 に 制 定 さ れ た 景 観 法 を 受 け 平 成 19年 度 に は 、「 宮 崎 市 景 観 計 画 」を 策 定 し 、「 豊 か な ひ ろ が り の あ る 、花 の に あ う ま ち 、み や ざ き 」 を 基 本 理 念 に 掲 げ 、 各 種 施 策 に 取 り 組 ん で い ま す 。
屋 外 広 告 物 に 関 す る 取 組 と し て は 、 平 成 10 年 の 中 核 市 移 行 に 伴 い 「 宮 崎 市 屋 外 広 告 物 条 例 」 を 定 め 、 屋 外 広 告 物 の 許 可 業 務 を 行 っ て お り 、 平 成 20 年 度 に は 、 屋 外 広 告 物 の 掲 出 状 況 を 詳 細 に 把 握 す る た め 、 全 市 域 を 対 象 と し た 屋 外 広 告 物 実 態 調 査 を 実 施 し ま し た 。
そ の 結 果 、 掲 出 さ れ て い る 屋 外 広 告 物 の 約 6 割 が 未 許 可 で あ る こ と や 、 そ の 内 の 4 割 が 許 可 基 準 に 違 反 し た 物 件 で あ る こ と な ど が 判 明 し て い ま す 。 こ の こ と は 、 屋 外 広 告 物 制 度 の 認 知 度 の 低 さ を 示 す と と も に 、 宮 崎 市 民 の 財 産 で あ る か け が え の な い 景 観 が 、 違 反 広 告 物 に よ っ て 失 わ れ か ね な い 状 況 で あ る こ と を 表 す も の で す 。
屋 外 広 告 物 は 、 人 々 に 様 々 な 情 報 を 提 供 す る と と も に 、 時 代 や 流 行 を 反 映 し ま ち の 賑 わ い も 演 出 す る も の で す が 、 一 方 で 周 り の 景 観 と 対 峙 す る こ と で 、 そ の 機 能 を 最 大 化 す る と い う 性 質 を 持 ち 合 わ せ て い る た め 、 単 に 目 立 つ だ け の も の や 無 秩 序 な 乱 立 に よ り 、 不 調 和 で 圧 迫 感 の あ る 景 観 を 形 成 し て し ま う 要 因 に も な り 得 る も の で す 。
宮 崎 市 屋 外 広 告 物 適 正 化 推 進 計 画 は 、 こ の よ う な 状 況 に 適 切 に 対 処 し 、 宮 崎 の 美 し い 景 観 づ く り に 資 す る た め 、 屋 外 広 告 物 の あ り 方 を 明 示 す る と と も に 、 そ の 適 正 化 に 向 け た 実 効 性 の あ る 計 画 と し て 平 成 22年6月 に 定 め ら れ ま し た 。
4
2 . 計 画 書 の 構 成
屋 外 広 告 物 適 正 化 推 進 計 画 の 構 成 は 以 下 の と お り で あ る 。
Ⅲ
課 題 の 整 理
屋 外 広 告 物 行 政 の 現 状 、 屋 外 広 告 物 の 掲 出 状 況 に 基 づ き 、 屋 外 広 告 物 の 課 題 を 整 理 す る 。
序
屋 外 広 告 物 適 正 化 推 進 計 画 の 目 的
屋 外 広 告 物 適 正 化 計 画 の 目 的 ・ 構 成 ・ 位 置 づ け を 整 理 す る 。
Ⅳ
屋 外 広 告 物 適 正 化 の 方 針
屋 外 広 告 物 適 正 化 の 基 本 的 な 考 え 方 を 示 す 。
○ 基 本 理 念
良 好 な 景 観 に 資 す る 屋 外 広 告 物 と す る た め の 基 本 理 念 を 定 め る 。
○ 基 本 方 針
基 本 理 念 を 実 現 し て い く た め の 基 本 方 針 を 定 め る 。
○ 広 告 物 重 点 地 区
宮 崎 市 の 広 告 物 景 観 形 成 の 骨 格 と し て 定 め る 。 ① 自 然 へ の 配 慮
『 美 し い 自 然 に 配 慮 し 、 ま ち と 調 和 し た 、 み ん な で つ く る 屋 外 広 告 物 』
② ま ち と の 調 和 ③ み ん な で つ く る ④ 地 域 の 活 性 化
A 宮 崎 市 の 景 観 形 成 上 特 に 重 要 な 地 区
B 観 光 ・ リ ゾ ー ト 拠 点 な ど 、 宮 崎 市 の 顔 と な り 一 体 的 な 景 観 形 成 の 必 要 な 地 区
C 宮 崎 市 の 骨 格 を 形 成 し 、 本 市 を 印 象 づ け る 幹 線 道 路 沿 道
Ⅴ
屋 外 広 告 物 適 正 化 推 進 計 画
屋 外 広 告 物 の 適 正 化 及 び 制 度 の 適 正 化 を 図 る た め の 施 策 を 具 体 的 に 定 め る 。
Ⅵ
ス ケ ジ ュ ー ル と 推 進 体 制
事 業 の ス ケ ジ ュ ー ル と 計 画 の 推 進 体 制 を 定 め る 。
Ⅰ
屋 外 広 告 物 行 政 の 現 状
宮 崎 市 景 観 計 画 、景 観 審 議 会 審 議 会 答 申 、ア
ク シ ョ ン プ ラ ン 等 に 照 ら し 、こ れ ま で の 屋 外 広
告 物 行 政 を 点 検 す る 。
Ⅱ
屋 外 広 告 物 の 掲 出 状 況
地 域 的 規 制 別 の 概 況 調 査 、及 び 実 態 調 査 か ら
屋 外 広 告 物 の 掲 出 状 況 を 分 析 す る 。
○ 屋 外 広 告 物 制 度 適 正 化 の 進 め 方
5
3 . 計 画 の 位 置 づ け
屋 外 広 告 物 適 正 化 推 進 計 画 は 、 良 好 な 景 観 形 成 に 資 す る 屋 外 広 告 物 を 誘 導 す る 計 画 で あ る 。そ の た め 、宮 崎 市 の 目 指 す べ き 景 観 像 を 定 め た 、「 宮 崎 市 景 観 計 画 」に 即 し 定 め る も の と す る 。
ま た 、 宮 崎 市 の 都 市 づ く り の 将 来 ビ ジ ョ ン で あ る 「 宮 崎 市 都 市 計 画 マ ス タ ー プ ラ ン 」 に 即 し 、 将 来 的 な 都 市 構 造 を も 見 据 え た 計 画 と す る 。
■ 屋 外 広 告 物 適 正 化 推 進 計 画 と 上 位 関 連 計 画 と の 関 係
宮 崎 市 屋 外 広 告 物 条 例 〔 屋 外 広 告 物 法 〕 宮 崎 市 都 市 計 画 マ ス タ ー プ ラ ン
〔 都 市 計 画 法 〕
宮 崎 市 景 観 計 画 〔 景 観 法 〕
屋 外 広 告 物 適 正 化 推 進 計 画
即 す 即 す
即 す 即 す
6
Ⅰ
屋 外 広 告 物 行 政 の 現 状
1 .
「 宮 崎 市 屋 外 広 告 物 条 例 」 の 概 要
宮 崎 市 屋 外 広 告 物 条 例 は 、平 成10 年 の 中 核 市 移 行 に 伴 っ て 宮 崎 県 屋 外 広 告 物 条 例 を 引 き 継 い だ も の で あ る 。 ま た 、 県 条 例 の 基 準 は 、 平 成 5 年 の 改 正 以 降 見 直 さ れ て い な い 。 ( 1 ) 屋 外 広 告 物 の 定 義
宮 崎 市 屋 外 広 告 物 条 例 で は 、 以 下 の も の を 屋 外 広 告 物 と し て い る 。
( 2 ) 屋 外 広 告 物 規 制 の 概 要
屋 外 広 告 物 の 規 制 は 、 主 と し て 屋 外 広 告 物 の 表 示 を 禁 止 、 ま た は 制 限 す る こ と に よ っ て 行 わ れ 、地 域 的 規 制 、物 件 的 規 制 、適 用 除 外 、許 可 制 度 、そ の 他( 管 理 ・ 除 却 義 務 等 ) の 枠 組 み を 持 つ 。
地 域 的 規 制 で は 、 広 告 物 の 表 示 を 禁 止 す る こ と が 望 ま し い 禁 止 地 域 と 、 禁 止 す る 必 要 が な く 、 周 辺 景 観 と の 調 和 等 を 図 る 必 要 の あ る 規 制 地 域 が 指 定 さ れ て い る 。 ま た 、 物 件 的 規 制 で は 、 市 内 全 域 に わ た っ て 表 示 を 禁 止 す る こ と が 適 当 と 考 え ら れ る 物 件 を 指 定 す る 禁 止 物 件 や 禁 止 広 告 物 の 規 定 が あ る 。
屋 外 広 告 物 法 宮 崎 市 屋 外 広 告 物 条 例
地 域 的 規 制 物 件 的 規 制
許 可 制 度
( 許 可 の 基 準 、期 間 等 )
適 用 除 外 制 度 そ の 他
( 管 理 ・ 除 却 義 務 等 ) 禁 止 地 域 規 制 地 域 禁 止 物 件 禁 止 広 告 物 ① 常 時 又 は 一 定 期 間 継 続 し て 表 示 さ れ る も の で あ る こ と 。
・ 街 頭 で 配 布 す る チ ラ シ な ど 定 着 性 の な い も の は 該 当 し な い 。 ② 屋 外 で 表 示 さ れ る も の で あ る こ と 。
・ 建 物 や 自 動 車 の 窓 ガ ラ ス 等 に 、 そ の 内 側 か ら 貼 ら れ た も の な ど は 該 当 し な い 。 ③ 公 衆 に 表 示 さ れ る も の で あ る こ と 。
・ 駅 や 工 場 、 野 球 場 内 等 で 、 そ の 構 内 に い る 特 定 の 人 を 対 象 と し た も の は 該 当 し な い 。 ④ 看 板 、立 看 板 、は り 紙 、は り 札 並 び に 広 告 塔 、建 物 そ の 他 の 工 作 物 等 に 掲 出 さ れ 又 は 表 示
7 ■ 屋 外 広 告 物 の 分 類
公 益 上 必 要 な 施 設 、 物 件 に 寄 贈 者 名 等 を 表 示 す る も の
自 己 の 氏 名 、 名 称 、 商 号 、 商 標 又 は 、事 業 内 容 を 自 己 の 住 所 、事 業 所 、営 業 所 又 は 作 業 所 に 表 示 す る も の 。
自 己 の 管 理 す る 土 地 や 物 件 を 管 理 す る た め に 表 示 す る も の 。
店 舗 、事 業 所 へ の 案 内 誘 導 を 目 的 と す る も の 。
特 定 の 地 域・場 所 等 へ の 案 内 を 目 的 と し て 表 示 す る も の 。
屋
外
広
告
物
自 家 用 広 告
管 理 用 広 告
道 標
公 共 広 告 物
野 立 広 告 道 標
塀 広 告 屋 上 広 告 壁 面 広 告 屋 根 面 広 告 突 出 広 告
電 柱 広 告
消 火 栓 標 識 柱 広 告
屋
外
広
告
物
常 時 掲 出
独立して常時掲出されるもの
建 物 に 固 定 し 、 常 時 掲 出 さ れ る も の
建 物 以 外 の 工 作 物 に 常 時 掲 出 さ れ る も の
車 体 利 用 広 告 ( バ ス 広 告 )
そ の 他
気 球 広 告 懸 垂 幕 は り 紙 は り 札 立 看 板 奉 仕 広 告 物
自 家 用 外 広 告
そ の 他 自 己 の 用 に 供 し な い 広 告 物
設 置 方 法 に よ る 分 類 設 置 主 体 ・ 設 置 目 的 に よ る 分 類
一 定 期 間 掲 出 国 、地 方 公 共 団 体 又 は 市 長
8
2 .
「 宮 崎 市 景 観 計 画 」 に お け る 位 置 づ け
宮 崎 市 で は 、平 成 19年10月( 平 成25年12月 変 更 )に 景 観 計 画 を 策 定 し て い る 。こ の 中 で は 屋 外 広 告 物 に 関 す る 基 本 方 針 が 定 め ら れ て い る 。
○ 宮 崎 市 の 景 観 特 性
○ 基 本 理 念 、 目 標
基 本 理 念
10
Ⅱ
屋 外 広 告 物 の 掲 出 状 況
1 . 規 制 地 域 別 の 概 況
地
域
概 況 地 域 的 規 制 の 問 題 点 個 別 基 準 の 問 題 点
第
1
種
禁
止
地
域
・ 一 ツ 葉 有 料 道 路 沿 線 、 国 定 公 園 の 特 別 地 域 に は 、 広 告 物 は ほ と ん ど 見 ら れ な い が 、 散 在 す る 観 光 商 業 店 舗 や 集 落 に 広 告 物 が 集 中 し 、 海 山 の 眺 望 や 自 然 景 観 を 損 ね て い る 。
・ 観 光 拠 点 の 青 島 地 区 の 広 告 物 は 、 無 秩 序 な も の と な っ て お り 観 光 イ メ ー ジ を 損 ね て い る 。 青 島 地 区 は 商 業 地 域 で あ る が 、 国 定 公 園 特 別 地 域 で あ る た め 、 第 1 種 禁 止 地 域 に 指 定 さ れ て お り 、 用 途 地 域 と 地 域 的 規 制 の 指 定 に 矛 盾 が 生 じ て い る 。
・青 島 地 区 の 用 途 地 域 と 地 域 的 規 制 の 指 定 の 矛 盾 に よ る 無 秩 序 な 広 告 物
・ 海 、山 の 眺 望 を 損 ね る 派 手 な 色 彩 の 広 告 物
第
2
種
禁
止
地
域
・ 高 速 道 路 か ら 見 え る 広 告 物 の 一 部 に 派 手 な 屋 上 、 壁 面 広 告 が 見 ら れ る 。
・ 国 道 沿 線 も 広 告 物 は 少 な い が 、 交 差 点 付 近 に 道 標 、 野 立 広 告 が 多 い 。
・ 第 1 種 低 層 住 居 専 用 地 域 で は 、 広 告 物 は ほ と ん ど な く 落 ち 着 い た 住 宅 地 景 観 と な っ て い る が 、 電 柱 広 告 な ど 派 手 な 色 彩 の 広 告 物 が 目 立 つ 。
・ 交 差 点 付 近 の 道 標 、野 立 広 告 の 掲 出
・高 速 道 路 沿 道 の 大 型 で
派 手 な 屋 上 、壁 面 広 告
・自 然 景 観 を 損 ね る 大 型 で 派 手 な 屋 上 、壁 面 広 告
第
3
種
禁
止
地
域
・ 市 道 大 島 通 線 は 、 市 街 化 調 整 区 域 に あ っ て 地 域 間 を 結 ぶ 田 園 景 観 を 形 成 す る と こ ろ で あ る が 、 郊 外 型 店 舗 の 連 た ん す る 路 線 商 業 地 が 形 成 さ れ 、 大 型 で 派 手 な 広 告 物 の 掲 出 が 数 多 く 見 ら れ る 。
・ 国 道 219 号 や 県 道 宮 崎 島 之 内 線 は 、 大 島 通 線
と 比 較 す る と 広 告 物 が 少 な い が 、 大 型 の 屋 上 ・ 野 立 広 告 が 見 ら れ る 。
・ 第 2 種 中 高 層 住 居 専 用 地 域 で は 、 事 業 所 や 店 舗 が 少 な く 、広 告 物 も あ ま り 見 当 た ら な い が 、 派 手 な 色 彩 は 住 宅 地 の 中 で 違 和 感 が あ る 。
・ 大 島 通 線 、県 道 島 之 内 線 な ど 、土 地 利 用 の 混 在 化 に よ る 無 秩 序 な 広 告 物
・許 可 基 準 を 超 え た 大 型 の 野 立 広 告
11
地
域
概 況 地 域 的 規 制 の 問 題 点 個 別 基 準 の 問 題 点
第
1
種
規
制
地
域
・ 市 街 化 調 整 区 域 、 都 市 計 画 区 域 外 の 地 域 を 指 定 し て い る 。 広 告 物 は 全 般 的 に 少 な い が 、 交 差 点 や 農 地 、 カ ー ブ 地 点 の 大 型 野 立 広 告 が 景 観 を 損 な っ て い る 。 ま た 、 数 は 少 な い が 郊 外 型 店 舗 に 広 告 物 が 集 中 し て い る 。
・ 農 地 、及 び 交 差 点 や カ ー ブ の 自 家 用 外 広 告
第
2
種
規
制
地
域
・ 第 2 種 住 居 地 域 で は 、 小 規 模 テ ナ ン ト ビ ル 、 小 規 模 店 舗 に 小 規 模 な 壁 面 、突 出 、野 立 広 告 、 の ぼ り 旗 が 掲 出 さ れ 、 通 り の イ メ ー ジ を つ く る 要 素 と な っ て い る 。 広 告 物 の 密 度 が 高 い た め 雑 然 と し た 感 じ を 受 け る 。 ま た 、 交 差 点 に 野 立 、屋 上 広 告 が 掲 出 さ れ 眺 望 を 損 ね て い る 。
・国 道10号 沿 線 の 準 工 業 地 域 で は 郊 外 型 店 舗 が
連 た ん し 、 屋 上 、 壁 面 、 野 立 広 告 、 の ぼ り 旗 が 多 く 掲 出 さ れ て お り 、 ま た 、 ス カ イ ラ イ ン を つ く る 大 型 の 野 立 広 告 の 林 立 、 交 差 点 へ の 集 中 、 大 規 模 な 屋 上 広 告 の 掲 出 に よ り 、 圧 迫 感 の あ る 景 観 と な っ て い る 。
・交 差 点 部 に 集 中 し た 野 立 、屋 上 の 自 家 用 外 広 告 物
・郊 外 型 店 舗 が 連 た ん す る 地 区 の 密 度 の 高 い 自 家 用 広 告 物
・ 大 型 の 野 立 広 告
第
3
種
規
制
地
域
・ 近 隣 商 業 地 域 は 小 規 模 テ ナ ン ト ビ ル 、 小 規 模 店 舗 に 小 規 模 な 壁 面 、 突 出 、 野 立 広 告 が 集 中 し て 掲 出 さ れ て お り 、 雑 然 と し て い る 。 住 宅 の 多 い 地 域 で は 、 大 型 の 広 告 物 が 落 ち 着 き の あ る 地 域 イ メ ー ジ を 損 ね て い る 。
・ 商 業 地 域 は 事 務 所 ビ ル が 並 び 、 屋 上 、 壁 面 、 突 出 広 告 が 中 心 に 掲 出 さ れ て い る 。 建 物 規 模 が 大 き い 場 合 は 比 較 的 少 な く 感 じ ら れ る が 、 西 橘 通 り の よ う な 小 規 模 な ビ ル が 林 立 す る 場 所 に お い て は 、 建 物 と の バ ラ ン ス を 欠 く 派 手 で 大 型 の 広 告 物 が 掲 出 さ れ て い る 。 ま た 、 歩 道 上 に は 置 き 看 板 が 多 く 掲 出 さ れ て お り 、 歩 行 者 の 通 行 を 妨 げ て い る 。
・ 国 道 220 号 な ど の 規 模 の 大 き い 道 路 沿 線 で は
野 立 、 屋 上 広 告 、 懸 垂 幕 な ど の 広 告 物 が 多 い 場 所 も あ る が 、 街 路 樹 と と も に 良 好 な 景 観 を 形 成 し て い る 場 所 も あ る 。
・ 花 ヶ 島 旧 道 は 、 自 動 車 販 売 店 が 連 た ん し 、 屋 上 、 壁 面 、 野 立 、 の ぼ り 旗 が 大 量 に 掲 出 さ れ て い る 。 野 立 広 告 の 林 立 で ス カ イ ラ イ ン が 損 な わ れ て い る 。
・住 宅 地 内 の 商 業 地 の 密 集 し た 広 告 物
・歩 道 上 に 設 置 さ れ た 置 き 看 板
・総 量 基 準 が な く 大 量 に 掲 出 さ れ る 広 告 物
・チ ェ ー ン 店 の 規 格 化 さ れ た 広 告 物
・建 物 の 規 模 と バ ラ ン ス の と れ な い 広 告 物 の 掲 出
12
2 . 広 告 物 の 申 請 状 況
平 成 20 年 度 の 清 武 町 を 除 く ( 清 武 町 未 合 併 ) 宮 崎 市 全 域 の 屋 外 広 告 物 実 態 調 査 を 実 施 し た 際 は 、全 屋 外 広 告 物 件 数6,184件 の う ち 、許 可 が さ れ て い た も の は38.5%の2,383 件 と 低 い 水 準 で あ っ た 。 こ の 結 果 を 受 け 、 本 屋 外 広 告 物 適 正 化 推 進 計 画 を 策 定 し 、 未 許 可 の 屋 外 広 告 物 の 広 告 主 に 対 し て 申 請 案 内 文 書 を 送 付 す る な ど 、 本 市 に お け る 屋 外 広 告 物 の 適 正 化 に 努 め た 結 果 、平 成25年3月 末 現 在 で 許 可 を 受 け た 屋 外 広 告 物 の 割 合 が68.
3%に な っ た と こ ろ で あ る 。
平成20年度実態調査時
申請済,
38.5%
未申請,
61.5%
平成2
5
年3
月末
申請済,
68.3%
未申請,
31.7%
13
Ⅲ
課題の整理
宮崎市の屋外広告物行政の方向性は、これまでの審議会答申等で示されており、またアクションプランに沿って積極的に推進してきた。ここでは、この方向性に照らし、これまでの取り組みを整理するとともに平成 20 年度 実態調査の結果を踏まえ屋外広告物行政上の問題点と課題を抽出する。
アクションプラン
(平成 1 6 年 1 0 月) 宮崎市景観計画
(平成 1 9 年 1 0 月)
・地域特性に対する配慮
(建築物との一体感、 通りの統一、田園や山 並みなどへの配慮)
・個々の広告物に関する
配慮(規模、配置、形 態、色彩、意匠) 答 申 「 良 好 な 都 市 景 観
の形成について」 (平成 1 4 年 2 月)
・高速道路や観光道路の
景観の連続性を重視し た厳しい規制をすべき
・都市景観形成地区にふ
さわしい広告物等の基 準の見直しをすべき
・路線バスの車体を利用
した広告の規制を検討 し、デザイン性を審査 するシステムを考える べき
・建築物の窓の内側から
表示される広告物の誘 導方策を検討すべき
答 申 「 沿 道 景 観 を 阻 害 す る 屋 外 広 告 物 に つ い
て」(平成 1 6 年 1 2 月)
・地域的規制の細分化を
検討すべき(地域、場 所に応じた規制、景観 形成上重要な場所等で の地域の特性に応じた 区分設定)
・地域景観に応じた基準
を 検 討 す べ き ( 地 域 の 景観特性、目標にあっ た掲出基準、景観に大 きな影響を与える色彩 のある程度定量的な基 準)
・市民、事業者への啓発
をすべき(事業者への
指導の徹底、積極的な
広 告 物 や 景 観 に 関 す るPR)
・景観誘導の実効性を確
保すべき(景観条例に 罰則や勧告措置命令を 盛り込む、景観阻害要 因に対して、事業者や 市民に対し一定の負担 を求める制度の検討)
・基準づくり等における
市民、専門家の参画を 進めるべき
・色・デザイン誘導に専 門家の活用をすべき (システムの構築) 第一次答申「沿道景観を
阻害する屋外広告物につ いて」( 平成 1 6 年 1 月)
・市民意識の高揚を図る
べき(市民参加の促進 や違反に対する措置強 化)
・簡易な違反広告物に対
する措置を強化すべき
・広告主の責任追及をす
るための違反事実公表 制度を創設すべき
・是正措置に係る執行体
制を充実すべき(道路 管理者、警察、電柱設 置者との連携、除却委 任事務の検討)
屋外広告物行政の方向性
実態調査結果
(平成 2 0 年度)
屋外広告物
全 体 の 6割
が未申請。
うち6割 は、申
請 すれ ば 条 例
に適合。
・土 地 利 用 の実 態 と乖 離
した地域的規制
(青 島 地 区 、市 道 大 島 通 線 ・県 道 宮 崎 島 之 内 線 等)
項目
地
域
的
規
制
個
別
基
準
制
度
・
運
用
方
法
周
知
方
法
・市民・事業者への周知徹底 ・簡易除却制度の活用 ・屋外広告業の登録制度新設
・命令、代執行、罰則の適用 に関するマニュアルの整備 及び人員体制の強化 ・是正指導の徹底及び悪質な
場合の罰則適用
・市民・業界・専門家を入れ た意匠、デザインの基準の 検討
・屋内広告物の基準の検討 ・突出広告の適正化
・旗広告( のぼり旗) の適正化 (モデル地区の設定など) ・地域の景観や個別の場所に 配 慮 し た 地 区 割 り の 検 討 (特に大淀川沿い)
アクションプラン
☆大淀川周辺地区を重点景 観形成地区として上乗せ
基準を設定(H21.10.1 施
行)
☆簡易除却対象物件の拡充 (H16. 3、H17. 3) ☆屋外広告業の登録制導入
(H17. 3)
☆違反者氏名の公表制度を 創設( H16. 3)
○ バスデザイン検討委員会
にて専門家を活用
○ 路 上 違 反 広 告 物 追 放 推
進員(みちがえ・たい) を創設し、簡易除却権限 を 自 治 会 や 商 店 街 等 に 委任(13 団体 507 名) ☆ バ ス 広 告 許 可 制 度 導 入
及 び バ ス デ ザ イ ン 検 討 委員会の設置( H14, H20)
○ 突出広告:道路占用実態
調査を実施し、その後の
指導で約6割を是正
○ のぼり旗:H17 に実地調
査、約 12, 000 本( うち約
6, 000 本が違反) を確認
○ H17 に公共ののぼり旗設
置ガイドラインを作成、 南バイパスの旗を自粛
・道標のうち約5 割は個別
基準違反
・信 号 、指 定 道 路 範 囲 内 の違反の集中
(自 家 用 外 広 告 設 置 不
可、自家用個別基準)
・管理用広告は違反物件
の約2 割
○ 市民アンケート(平成 1 7 年度 無作為抽出)
・広告・看板等を不快に感じたことのある市民が 約8割にのぼる。
・商店街等の置看板・はり札等、道端等ののぼり 旗、田園・自然地の野立を不快に感じている。 ・ラッピングバスを受入れている市民は多いが、
その大半は良いデザインが条件。
○ 市民意識調査(平成 2 0 年度市政モニター)
・広告物制度自体は約半数、手数料が必要などの
踏み込んだ内容は約 4 分の1しか知らない。
・地域を限定しながら、屋外広告物の規制強化の
検討をすべき。
・大きさや高さなどの基準に加え、色やデザイン
など質の部分のあり方について検討すべき。
取組、実態調査・課題(平成 2 1 年度)
取組
(☆条例・規則改正、
○その他)
・実 態 を踏 まえた広 告 物 規
制 のあり方 の検討 (道 標 、
信号機回り等)
・のぼり旗のあり方の検討
(モデル地区の設定など)
・色彩基準の拡大の検討
・屋内広告物の基準の検討
・地 域 、場 所 の特 性 に応 じ
た地域的規制
・『宮 崎 市 の景 観 特 性 』や
「重点景観形成地区」にふ
さわしい基準の見直し
(ex;高千穂通地区)
・景 観 条 例 に罰 則 や勧 告 、
措 置 命 令 を盛 り込 む規 制
強化の検討
・景 観 阻 害 要 因 に対 する事
業 者 や市 民 に対 し一 定 の
負担を求める制度の検討
・派 手 な広 告 物 を掲 出 する
事業者への指導の強化
・景 観 誘 導 に係 る専 門 家 の
さらなる活用の検討
市
民
意
識
課題の抽出
・半公共空間に掲出され
るのぼり旗等簡易な広 告物対策をすべき
・半公共空間における屋
外広告物の規制・誘導 をすべき(地域や場所 の特性をふまえたより 細かな指針等について の検討)
・広 告 物 制 度 の啓 発 ・周 知 方策の検討
・広告物是正計画の作成
○広告物を取り巻く状況の変化
・公共的な取組みに要する費用 への充当を目的とする広告物
に対する規制緩和。(エリアマ
ネジメント広告・広告付バス 停留所)
・デザイン性の高い広告物
の誘 導 (広 告 賞 の創 設 、
ガイドラインの作成 等)
うち4割は、
基準不適合。
( 全体の3割)
○市民意識調査(平成 1 9 年度市政モニター)
・のぼり旗に対する調査を行ったが、景観上、
14
項
目
地
域
的
規
制
個
別
基
準
制
度
・
運
用
方
法
周
知
方
法
市
民
意
識
取 組
( ☆ 条 例 ・ 規 則 改 正 、
○ そ の 他 )
宮 崎 市 の 実 態
( 平 成 2 5 年 度 )
課 題 の 抽 出
☆ 宮 崎 駅 東 通 り 地 区 を 重 点 景 観 形 成 地 区 と し て 上 乗 せ 基 準 を 制 定 ( H24. 4. 1 施 行 )
○ 信 号 機 周 辺 の 規 制 の
取 り 扱 い に つ い て 改 正 ( H22. 7. 30 施 行 ) ☆ 広 告 景 観 特 例 地 区 、広
告 物 活 用 地 区 、広 告 景 観 協 定 地 区 制 度 の 創 設 ( H23. 4. 1 施 行 )
・土 地 利 用 の 実 態 と乖 離
した地 域 的 規 制
(青 島 地 区 、市 道 大 島 通
線 、県 道 宮 崎 島 之 内 線 等 )
・地 域 、場 所 の特 性 に応 じ
た地 域 的 規 制
・『宮 崎 市 の景 観 特 性 』や 「重 点 景 観 形 成 地 区 」に
ふさわしい基 準 の見 直 し
・信 号 、指 定 道 路 範 囲 内
の違 反 の集 中
(自 家 用 外 広 告 物 設 置 不
可 、自 家 用 個 別 基 準 )
・道 標 の個 別 基 準 違 反 が
多 い
・第 1種 規 制 地 域 及 び禁
止 地 域 において、小 さな
電 光 掲 示 板 を掲 出 する ことに よる個 別 基 準 違 反 が多 い
・実 態 を踏 まえた広 告 物 規
制 の あ り方 の 検 討 (道
標 、信 号 機 周 辺 等 )
・のぼり旗 のあり方 の検 討
(モデル地 区 の設 定 等 )
・電 光 掲 示 板 L E D 広 告 物 の基 準 の検 討
・窓 内 広 告 の基 準 の検 討
☆ 屋 外 広 告 物 特 例 許 可 制 度 の 導 入 ( H22. 4)
○ 違 反 広 告 物 の 是 正 指
導 の 優 先 順 位 を 設 定 ( H22. 6)
○ 屋 外 広 告 物 管 理 シ ス
テ ム を 導 入 ( H22. 4)
・特 例 許 可 制 度 (清 武 町
域 )の創 設 の検 討
・特 例 許 可 制 度 (清 武 町
域 を除 く)のあり方 検 討
・是 正 指 導 マニュアルの整
備
・清 武 町 域 の屋 外 広 告 物
情 報 の 屋 外 広 告 物 管 理 システムへの反 映
○ 屋 外 広 告 物 適 正 化 推
進 計 画 の 策 定( H22. 6)
○ 路 上 違 反 広 告 物 追 放
推 進 員( み ち が え ・ た い ) を 拡 充 ( H25. 3 時 点 、 15 団 体 543 名 )
○ 違 反 広 告 物 一 斉 除 却
を 毎 年 4 回 実 施
・広 告 物 制 度 の啓 発 ・周 知 方 策 の強 化 、検 討
・適 正 化 推 進 計 画 の改 訂
○「 公 共 の の ぼ り 旗 等 の
設 置 ガ イ ド ラ イ ン 」の 適 用 を 特 に 公 益 性 が 高 い と 認 め ら れ る も の を 除 外 す る 規 定 を 策 定 ( H22)
○ 屋 外 広 告 物 デ ザ イ ン
ガ イ ド ラ イ ン を 策 定 ( H24. 3)
○ 地 域 活 性 化 歓 迎 広 告
物 ガ イ ド ラ イ ン の 策 定 ( H25. 8)
○ 市 民 意 識 調 査 ( 平 成 2 5 年 度 無 作 為 抽 出 )
・ 屋 外 広 告 物 を 掲 出 す る に は 、 原 則 と し て 市 の 許
可 が 必 要 で あ る こ と を 35%し か 知 ら な い 。
・ 屋 外 広 告 物 に つ い て 、 高 さ や 面 積 な ど の 基 準 が
あ る こ と を 40%し か 知 ら な い 。
・ 看 板 の 色 彩 や デ ザ イ ン が 、 ま ち の 景 観 と 調 和 し
て い る と 思 う 方 が 約 10%、思 わ な い 方 が 約 50%( 市
街 地 )
・ 屋 外 広 告 物 管 理 シ ス テ ム の 活 用
・ 誓 約 書 に よ る 違 反 物 件 の 許 可 ( 清 武 町 域 )
・ 是 正 指 導 マ ニ ュ ア ル の 整 備
・ 是 正 指 導 事 務 の 厳 格 運 用
事
務
運
用
屋 外 広 告 物 全 体 の 6割 が未 申 請 。
屋 外 広 告 物 全 体 の 3割 が未 申 請 。
適 正 化
・デザ イン性 の 高 い 広 告
物 の 誘 導 (景 観 賞 の 継
続 、ガイドラインの 活 用
取 組 、 現 状 ・ 課 題 ( 平 成 2 5 年 度 )
清 武 町 域 の屋 外 広 告 物 実 態 調 査 の実 施
H2 0 実 態 調 査
15
Ⅳ
屋 外 広 告 物 適 正 化 の 方 針
1 . 基 本 理 念
( 1 ) 屋 外 広 告 物 適 正 化 の 位 置 づ け
「 本 市 の 景 観 は 、 豊 か に 広 が る 青 空 の も と 緑 豊 か な 山 々 や 美 し い 海 岸 線 、 市 街 地 を 流 れ る 大 淀 川 な ど 恵 ま れ た 自 然 環 境 に よ っ て 支 え ら れ て お り 、 手 入 さ れ た 美 し い 花 や 緑 は 地 域 に 彩 り を 与 え る と と も に 人 々 の 心 を 表 し て い る 。( 景 観 計 画 )」
本 市 で は 、 こ れ ま で の 経 済 性 優 先 ・ 全 国 画 一 的 な ま ち づ く り に よ っ て も た ら さ れ た 、 地 域 固 有 の ま ち 並 み の 喪 失 や 屋 外 広 告 物 の 氾 濫 へ の 対 処 と し て 、平 成 19 年 に「 宮 崎 市 景 観 計 画 」 を 策 定 し 、『 豊 か な 広 が り の あ る 、 花 の に あ う ま ち ・ み や ざ き 』 を 基 本 理 念 に 、 良 好 な 景 観 形 成 に 向 け て 各 種 施 策 に 取 り 組 ん で い る 。
屋 外 広 告 物 適 正 化 推 進 計 画 は 、こ の 景 観 計 画 の 理 念 の 下 に 屋 外 広 告 物 の 適 正 化 を 図 り 、 も っ て 、 良 好 な 景 観 形 成 に 資 す る も の と し て 定 め る も の で あ る 。
( 2 ) 屋 外 広 告 物 適 正 化 の 基 本 理 念
屋 外 広 告 物 は 、 店 舗 や 企 業 等 の 認 知 度 の 向 上 を 目 的 に 、 直 接 人 々 の 視 覚 に 訴 え る も の で あ り 、 市 民 共 有 の 空 間 を 占 有 す る た め 景 観 に 大 き な 影 響 を 及 ぼ し て い る 。
そ し て 、 広 告 主 や 広 告 事 業 者 の 景 観 に 対 す る 意 識 の レ ベ ル を 表 す の み な ら ず 、 同 時 に そ の 空 間 を 共 有 す る 地 域 や ま ち の イ メ ー ジ 、 コ ミ ュ ニ テ ィ の 文 化 水 準 ま で 表 す こ と に な る 。
そ の た め 、 望 ま し い 屋 外 広 告 物 と は 、 本 市 の 景 観 の 根 幹 を な す 美 し い 自 然 に 配 慮 す る こ と は も ち ろ ん の こ と 、 宮 崎 市 の 街 並 み や 地 域 の 個 性 と い っ た ま ち と 調 和 し た も の で あ る こ と が 必 要 で あ り 、こ う し た 屋 外 広 告 物 を 地 域 の 活 性 化 に 生 か し な が ら 、 広 告 主 や 広 告 事 業 者 だ け で な く 、 市 民 が 一 体 と な り み ん な で つ く る こ と で 、 地 域 や ま ち の イ メ ー ジ を 高 め て い く も の で な け れ ば な ら な い 。
( 基 本 理 念 )
『 美 し い 自 然 に 配 慮 し 、 ま ち と 調 和 し た 、 み ん な で つ く る 屋 外 広 告 物 』
※「 景 観 形 成 の 意 義 」( 景 観 計 画 )
①地 域 への誇 りと愛 着 をはぐくむ、快 適 な住 環 境 の創 出 。 ② 多 くの 人 々 が 訪 れ る県 都 としての 魅 力 の 向 上 による観 光 ・交
流 の促 進 。
③市 民 主 体 の景 観 づくりの取 り組 みによるまちの活 力 の向 上 。
※ 良 好 な 景 観
16 ■ 適 正 な 屋 外 広 告 物 の イ メ ー ジ
■ 景 観 計 画 と の 関 係
自 然 への配 慮
青空、山並み大淀川等への配慮
地 域 の活 性 化
・地 域 の特 性 を踏 まえた屋 外 広 告 物
・質 の 高 い、デザイン性 の 高 い屋 外 広 告 物
・住 民 主 体 の ルールによる屋 外 広 告 物
まちとの調 和
建 物 、街 並 み、空 間 との 調 和
良 好 な景 観 形 成
4つの目 標
『 豊 か な ひ ろ が り の あ る 、 花 の に あ う ま ち ・ み や ざ き 』
【 景 観 形 成 の 基 本 理 念 】
基 本 理 念
空 と 海 、 山 と 川 が 広 が る ま ち
地 域 ら し さ が 感 じ ら れ る ま ち
花 と 緑 豊 か な 美 し い ま ち
にぎわいや活気が 感じられるまち
『 美 し い 自 然 に 配 慮 し 、
ま ち と 調 和 し た 、
み ん な で つ く る 屋 外 広 告 物 』
① 自 然 へ の 配 慮 ② ま ち と の 調 和 ③ み ん な で つ く る ④ 地 域 の 活 性 化
【 屋 外 広 告 物 適 正 化 の 基 本 理 念 】
みんなでつくる
・出 す人 だけでなく
17
2 . 屋 外 広 告 物 制 度 の 適 正 化 の 方 針
基 本 理 念 の 設 定 に よ り 、 本 市 の 屋 外 広 告 物 の あ る べ き 姿 を 提 示 し た が 、 こ れ を 実 現 し て い く た め に は 、 屋 外 広 告 物 制 度 そ の も の が 機 能 し て い る こ と が 前 提 で あ る 。
し か し な が ら 、 平 成 20 年 度 に 実 施 し た 屋 外 広 告 物 実 態 調 査 の 結 果 、 全 体 の 6 割 が 許 可 を 受 け ず に 掲 出 さ れ て い る 状 況 で あ り 、 さ ら に そ の う ち 4 割 が 、 許 可 基 準 に 違 反 し た 物 件 で あ る と い う 結 果 が 出 た 。
こ の 結 果 を 踏 ま え 、平 成22年6月 に「 宮 崎 市 屋 外 広 告 物 適 正 化 推 進 計 画 」を 策 定 し 、 「 屋 外 広 告 物 の 適 正 化 を 促 進 す る 施 策 」 と 「 制 度 の 適 正 化 を 促 進 す る 施 策 」 の 両 輪 に よ り 、 屋 外 広 告 物 制 度 が 正 常 に 機 能 す る よ う に 努 め 、 屋 外 広 告 物 の 適 正 化 を 図 っ た 。 そ の 結 果 、平 成20年 当 時 は 、全 体 の 6 割 だ っ た 未 申 請 率 が 平 成25年3月 末 に は 約 3 割 に 改 善 さ れ た 。
今 後 は 、 広 告 物 及 び 制 度 の 適 正 化 を 促 進 す る 施 策 を 実 施 し て き て 、 実 状 に 合 わ な い も の の 見 直 し を 行 う な ど し て 、 更 な る 「 屋 外 広 告 物 の 適 正 化 」 を 図 る こ と と す る 。
■ 屋 外 広 告 物 適 正 化 の イ メ ー ジ 【 積 み 上 げ る べ き 実 績 等 】
A 基 本 理 念 が 達 成 さ れ て い る 状 態 B 広 告 物 の 適 正 化 を 促 進 す る 施 策 の 実 施 C 制 度 が 広 く 認 知 さ れ て い る 状 態 D 制 度 の 適 正 化 を 促 進 す る 施 策 の 実 施 E 平 成 20年 度 の 宮 崎 市 の 状 況
E
B : 広 告 物 の 適 正 化 を 促 進 す る 施 策 に 継 続 中 の も の が あ る 状 態
C : 制 度 が 事 業 者 に は 認 知 さ れ て い る も の の 、 市 民 の 認 知 度 が 低 い 状 況
E D C B
E D C B A
大
達
成
度
小
18
3 . 重 点 地 区 の 設 定
良 好 な 景 観 形 成 の た め に は 、 地 域 の 特 性 に 合 わ せ て 屋 外 広 告 物 を 誘 導 す る こ と が 必 要 で あ る が 、 単 に そ の 地 域 の 現 状 を 追 認 す る の で は な く 、 宮 崎 市 全 体 で ど の よ う な 広 告 物 景 観 を 形 成 し て い く の か と い う 都 市 的 な 視 点 が 必 要 と な る 。
そ こ で 、 宮 崎 市 の 屋 外 広 告 物 景 観 の 骨 格 と し て 、 屋 外 広 告 物 重 点 地 区 を 設 定 す る 。 広 告 物 重 点 地 区 の 設 定 に あ た っ て は 、 景 観 形 成 の 視 点 、 将 来 都 市 構 造 の 視 点 か ら 、 宮 崎 市 景 観 計 画 、 宮 崎 市 都 市 計 画 マ ス タ ー プ ラ ン を も と に 以 下 の よ う に 設 定 す る 。
■ 広 告 物 重 点 地 区
地 区 名 景 観 計 画
都 市 計 画 マ ス タ ー プ ラ ン
屋 外 広 告 物 誘 導 の イ メ ー ジ
① 高 千 穂 通 り 地 区
重 点 景 観 形 成 地 区 道 路 景 観 軸
都 市 形 成 軸
②
一 ツ 葉 リ ゾ ー ト 地 区
重 点 景 観 形 成 地 区 臨 海 景 観 軸
海 の 回 廊
観 光・リ ゾ ー ト 拠 点
③ 日 南 海 岸 地 区
重 点 景 観 形 成 地 区 臨 海 景 観 軸
水 と 緑 の 軸
④ 大 淀 川 地 区
重 点 景 観 形 成 地 区 河 川 景 観 軸
水 と 緑 の 軸
⑤ 宮 崎 駅 東 通 り 地 区
重 点 景 観 形 成 地 区
道 路 景 観 軸
都 市 形 成 軸
宮 崎 市 の 景 観 形 成 上 特 に 重 要 な 地 区 と し て 位 置 づ け ら れ て い る 。 地 区 ご と の 景 観 形 成 の 方 針 に 基 づ い た 良 好 な 景 観 形 成 に 資 す る 屋 外 広 告 物 の 誘 導 を 図 る 。
⑥ 国 道 1 0 号 道 路 景 観 軸 都 市 形 成 軸
⑦ 国 道 2 2 0 号 道 路 景 観 軸 都 市 形 成 軸
⑧ 国 道 2 6 9 号 道 路 景 観 軸 都 市 形 成 軸
宮 崎 市 の 中 心 部 と 、 各 地 区 を 結 ぶ 幹 線 道 路 の 沿 道 。 地 域 ご と の 美 し い 景 観 を 連 続 的 に 眺 め る こ と が で き る 動 線 と し て 、 沿 道 の 景 観 と 連 続 性 に 配 慮 し た 屋 外 広 告 物 の 誘 導 を 図 る 。
⑨ 宮 崎 空 港 交 通 拠 点 周 辺 物 流 ・ 工 業 拠 点
宮 崎 市 の 玄 関 口 と し て 、 訪 れ る 人 の 印 象 を 高 め る と と も に 、 施 設 の 位 置 づ け や 地 域 性 に 配 慮 し た 、 屋 外 広 告 物 の 誘 導 を 図 る 。
⑩ 青 島 地 区
ラ ン ド マ ー ク・眺 望 点 周 辺
観 光・リ ゾ ー ト 拠 点
宮 崎 市 の 景 観 の 代 表 的 な 目 標 物 へ の 眺 め や 、 眺 望 点 か ら の 眺 望 に 配 慮 し た 、 屋 外 広 告 物 の 誘 導 を 図 る 。
⑪ 外 環 状 線 沿 道 山 の 回 廊
市 街 地 と 郊 外 地 の 境 界 と し て 、 田 園 や 山 並 み へ の 眺 望 と い っ た 自 然 に 配 慮 し た 屋 外 広 告 物 の 誘 導 を 図 る 。
広 告 物 重 点 地 区 設 定 の 考 え 方
○ 宮 崎 市 の 景 観 形 成 上 特 に 重 要 な 地 区 ( 重 点 景 観 形 成 地 区 )
20
Ⅴ
屋外広告物適正化推進計画
1.計画の構成
(屋外広告物の適正化を促進する施策)
基本理念
基本方針
課
題
施
策
活動指標
(良好な景観を保全するための地域的規制の強化)
・良好な景観の保全を目的に景観計画と整合する地域的規制を設定することや、道路の新設状 況等を踏まえて、適正な地域的規制を設定する。
Ⅴ−3−( 2) 地域的規制の見直し ①沿道景観
Ⅳ−3 重点地区
・告示の見直し
①自然への配慮
(良好な沿道景観を保全するための個別基準の強化)
・基準に適合すれば禁止地域でも掲出できる道標が交差点付近に乱立している。沿道景観保全 の観点から掲出方法や色彩基準を見直すことが必要である。
Ⅴ−3−(3)個別基準の見直し検討 ①道標、⑤色彩基準
・規則の改正
(景観保全と都市活動との調和)
・土地利用の動向と広告物規制との状況を考慮しながら、景観保全と都市活動との調和を図っ ていくことが必要である。
Ⅴ−3−( 2) 地域的規制の見直し
①沿道景観、②交差点部、③指定道路、④第3種 禁止、⑤第3種規制
・告示の見直し
(実態を踏まえた個別基準の検討)
・のぼり旗や窓内広告など、規制内容と実状とが乖離した広告物に関する基準の見直しや、L ED広告物など新たな形態の広告物に対応する基準の設定が必要である。
Ⅴ−3−( 3) 個別基準の見直し検討
①道標、②のぼり旗、③電光掲示板・LED、 ④野立集合、⑤色彩基準、⑥窓内広告
・規則の改正
②まちとの調和
(宮崎らしい屋外広告物への誘導)
・良好な広告物の事例を集め、色彩や設置方法、素材など、宮崎にふさわしい広告物のあり方 を示すデザインガイドラインを作成した。今後、これを活用した広告物の質の向上を誘導す ることが必要である。
Ⅴ−3−( 6) 市民意識の醸成 ②デザインガイドラインの活用
・ガイドラインの活用
③みんなでつくる
(屋外広告物制度の認知度の向上)
・市民の共有財産としての景観づくりには、広告主や事業者は勿論のこと市民レベルから屋外 広告物の関する意識を高めていくことが必要である。
・また、広告主や事業者が、広告物をよくする事でインセンティブを得られるような仕組みが 必要である。
Ⅴ−3−( 4) 景観賞の継続
Ⅴ−3−( 5) 業界団体などへの周知徹底 Ⅴ−3−( 6) 市民意識の醸成
①屋外広告物フォーラム等の開催 ②デザインガイドラインの活用 ③路上違反広告物追放推進員の拡充
・広報活動の実施 ・フォーラムの開催 ・推進員の増加
④地域の活性化
(屋外広告物を活用したまちづくりへの対応)
・地域活性化意識の高まりや、国の公共的利用における道路占用許可の弾力化を受け、屋外広 告物をまちづくりの資源として、地域の活性化に活用する仕組みを整備したので、その活用 が必要である。
エリアマネジメント広告 ・エリアマネジメント広告
の活用
成果指標
(屋外広告物行政のあり方の明示) ・屋外広告物行政の方向性を明示する。
Ⅳ−1 屋外広告物適正化の基本理念 Ⅳ−3 広告物重点地区の設定 (屋外広告物制度の信頼性の確立)
・未申請物件の解消を目指すとともに、違反広告物に対しても継続的な指導を行いアウトサイ ダー化を防止しながら、違反の拡大や無秩序な掲出を抑制していく。
Ⅴ−2−( 1) 未申請者への是正指導 ①特例許可制度の創設(清武町域)
②特例許可制度のあり方検討(清武町域を除く) Ⅴ−2−( 2) 是正指導事務の厳格運用
・申請者と未申請者の不平等感、手数料負担、申請によるメリットが少ないなど、制度に対す る不信感を払拭し、制度そのものへの信頼性を高める。
Ⅴ−2−( 3) 経済性が伴う広告物掲出制度の検討
(制度の安定化)
・違反広告物の是正指導のやり方を統一したものとするため、是正指導マニュアルを整備する。
Ⅴ−2−( 4) 是正指導マニュアルの整備
【目標年次】:平成 30 年度 1.数値目標
○ 申請率:76. 5%に向上 (H25. 3 末:68. 3%) 2.認知度
○ 認知度:65%に向上 (H25. 9:34. 8%)
(制度の適正化を促進する施策)
↓ 番号は、本計画書の段落番号
美
し
い
自
然
に
配
慮
し
、
ま
ち
と
調
和
し
た
、
み
ん
な
で
つ
く
る
屋
外
広
告
21
2.制度の適正化に関する施策
(1)未申請者への是正指導
現状の整理
・平成20年度の屋外広告物実態調査の結果、全体の約6割の広告物が未許可で掲出され ており、約4割が許可を受けていたが、適正化推進計画に基づく是正指導の結果、許可 を受けている広告物の割合が約7割まで改善した。
・平成25年度に実施した清武町域の屋外広告物実態調査結果が、現状に追加される。 ・特例許可制度が平成27年3月末に終了となる。
・特例許可制度により許可を受けている物件が平成25年3月31日現在で343件ある。
施策の内容
・清武町域に限定した特例許可制度(後述)を導入し、基準違反の有無にかかわらず、指 導に従う意向のある業者については許可を行うことができる体制を整える。
・既存の特例許可制度で許可を受けているものについて、現行の表示のままのものに限り 更新許可ができる制度を設ける。
・その上で、継続的に更新手続を促していくとともに、違反物件に対して是正指導を行う。 ・悪質な事業者に対しては毅然とした態度で指導を行う。
ステップ1
・申請指導を徹底し、申請率の向上を図るとともに、屋外広告物制度を認識 させる。
※ 悪質な事業者への対応
・再三の指導に従わない場合は、氏名公表・業の登録の取り 消し等を含めた徹底した指導を行う。
ステップ2
22 【具体的施策】
①特例許可制度の創設(清武町域) 現状の整理
・平成25年度に実施した清武町域の実態調査により、平成20年度の実態調査同様、違反 物件が判明することが想定される。
・条例上、基準に適合しない広告物は原則として許可できないこととなっているが、是正に 多額の費用を要することや、多額の費用をかけ是正してまで許可を受けるメリットが少 な いことなどから、是正指導に即時に応じるケースは少ないと想定される。
・その結果、事業者と行政との関係が断裂してしまい、条例のコントロール下から外れた無 秩序な状態となる(=アウトサイダー化)ことが危惧される。
施策の内容
・違反物件への指導を継続的に行っていくために、期間を定め違反物件に許可を与える特例 許可の制度を導入する。
・具体的な手法として、「宮崎市屋外広告物条例第13条の許可基準の特例に関する規則」を 5年間の時限立法として制定し、既存の基準不適合物件に限って許可基準を一時的に緩 和 する。
広 告 物 の 設 置 の 基 準 は 規 則 で 定 め ら れ て お り 、 そ の 基 準 に 適 合 し な い 広 告 物 は、原則として許可ができない
基準不適合物件は許可せず、是正を求 めていく方針
早期是正が困難な場合等においては、 許可を行った上で、継続的に改善を求 めていく方針
○ 想定される広告物の状況 ・申請率が下がる。 ・手数料収入が減る。
・継続的に違反広告物の状況を把握す る こ と が 必 要 と な る た め 、 監 視 活 動・指導是正等の業務量は膨大とな る。
・事実上は、堅固な広告物等の強制撤 去は不可能と考えられるため、アウ トサイダーとなる件数が増加する。
○ 想定される広告物の状況 ・申請率は確保される。
・一定の手数料収入が見込める。 ・許可更新時に継続的な指導を行い、
広 告 物 制 度 へ の 理 解 を 求 め る こ と で、緩やかではあるが、アウトサイ ダーを減少させることが可能。
23 ○ 特例許可の適用条件
区 分 条 件
対象物件 清武町域に所在するすべての基準不適合物件
許可条件 ・新規許可申請に必要な書類がすべて提出されること ・誓約書の提出がされること
・自己点検報告書が提出されること
・建築基準法の工作物確認が必要な物件については、当該物件の 確認済証又は検査済証の写しが提出されること
許可期間 1年以内
24 ②特例許可制度のあり方検討(清武町域を除く)
現状の整理
・特例許可制度が平成27年3月末に終了となる。
・特例許可制度を利用して許可を受けている物件が平成25年3月31日現在で343件 ある。
・長年、建物の屋上や壁面に設置している堅固な広告物などは、当該事業所等のシンボル 的な位置づけであり、撤去等の是正をするにも莫大な費用がかかる。
・適正化推進計画は、良好な景観形成に資する屋外広告物を誘導する計画であり、事業所 等に多大な経済的負担を強いることを目的とはしていない。
施策の内容
・特例許可を受けているもののうち、屋外広告物に変更がないものに限り、特例許可制度 の延長を検討する。
○ 次の方針により、特例許可制度の延長を検討する。 ・特例許可を受けているすべての屋外広告物を対象。
○ 「屋外広告物に変更がない」の定義を明確にする。 ・形状又は構造に変更がないもの。
25
(2)是正指導事務の厳格運用
現状の整理
・屋外広告物法及び宮崎市屋外広告物条例において、違反に対する措置として、次の事項 が定められている。
氏 名 公 表 ・市の勧告に従わない広告主に対して、氏名及び住所(法人の場合:名称、 代表者氏名、事務所の所在地)の公表を行う。(条例19 条の2,2 項)
措 置 命 令 ・違反広告物の表示・設置・管理者に対し、除却等の必要な措置を命ずる。 (法7 条1 項)(条例19 条1 項)
略 式 代 執 行 ・違反広告物の表示者等が分からない場合に、市が自ら除却を行う。 (法7 条2 項)(条例19 条2 項)
行 政 代 執 行 ・措置命令を行っても、なお従わない者に対しては、市が法に基づき行政代 執行を行う。(法7 条3 項)(行政代執行法第3∼6 条)
刑 事 告 発 ・屋外広告物条例に定められている罰則の適用を求めて告発する。(条例42 条 等)
・しかしながら、これらの措置について、今まで実際に実施されたことはない。
(全国的にも実施されたケースは稀である。)
・申請者と未申請者の不平等感については、指導にも関わらず是正されていない違反物件 があることも原因の1つである。
・違反を繰り返す悪質な事業者や広告主に対し、毅然とした態度で臨むことで、市の屋外 広告物に対する姿勢を明確化する必要がある。
施策の内容
・是正指導に応じない広告主に対して徹底した指導を行うために、広告主の氏名公表や行 政代執行等の制度を最大限活用し、実効性を確保する。
・ただし、違反に対する措置は相手方に不利益を及ぼすものであり、訴訟に発展する可能 性もあるため、実行には慎重を期する必要がある。
・よって、前段階である是正指導・是正勧告を数回行うなどの対応を行った上で、なお従 わない場合に、広告主の氏名公表や行政代執行等の手続へ移行するものとする。
■ 是正指導の内容と流れ
・以上の流れについて、ケース毎に是正指導の流れを明記した是正指導マニュアルを作成 し、ルール化する。
勧
告
対
応
催
告
対
応
督
促
対
応
新
規
対
応
氏名公表以降の手続には、行政手続条例上の聴聞手続きが必要。
措
置
命
令
氏
名
公
表
手
続
代
執
行
・
刑
事
告
26
(3)経済性が伴う広告物掲出制度の検討
現状の整理
・屋外広告物申請を行うメリットが不明確であるため、申請者と未申請者の間に不平等感 が強い。
・特に、手数料納付という経済的負担の観点においては、制度を守り申請することで手数 料負担が発生するのに対し、制度に違反し申請しない事業者は手数料負担が発生しない という、いわば逆転現象が生じており、不平等感を高めている大きな要因となっている。 ・制度を安定的に運用するためには、申請することによるメリットを明確にし、不平等感
を解消することが必要である。
施策の内容
・経済的な観点からの不平等感を是正するために、屋外広告物を設置するだけで何らかの 経済的負担が発生する制度(課徴金制度など)を検討する。
・制度を遵守する事業者に対して、経済的利益(許可期間の延長や手数料の減額など)が 発生する制度についても合わせて検討する。
(4)是正指導マニュアルの整備
現状の整理
・屋外広告物の違反物件の是正指導には、多くの時間と人員が必要となる。
・限られた人員・時間で、効果的な指導を行うためには、是正指導のやり方を統一したも のとしなければならないが、屋外広告物の形態が多様化しているため、担当者によって 判断が異なるおそれがある。
施策の内容
27
3.屋外広告物の適正化に関する施策
(1)清武町の実態調査結果の整理・分析
現状の整理
・清武町域の屋外広告物については、平成22年3月23日の合併により、県から許可を 受けた物件を引継ぎ、更新を行っている。
・通報や巡回等により判明した広告物情報しか把握できていないため、平成25年度に清 武町域の屋外広告物の実態調査を実施した。
・平成25年度に実施した清武町域の屋外広告物実態調査により、申請がされていない物 件を紙ベースで把握したところであり、広告主へ申請案内をする必要がある。
施策の内容
・屋外広告物管理システムに、紙ベースの清武町域の屋外広告物情報を入力し、ケースに 応じた対応を行う。
【未申請】
広告物の総量判断 ステップ1
屋外広告物管理システムに、紙ベースの清武町域の屋外広告物情報を入力。
【許可不要基準を超える】 ステップ2−A
次のことを判断。 ・許可基準に適合 ・許可基準に不適合
(総量基準、個別基準)
【許可不要基準内】 ステップ2−B
許可申請が不要のため、終了。
【許可基準に適合】 ステップ3−A
許可申請案内を広告主に送付。
【許可基準に不適合】 ステップ3−B
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(2)地域的規制の見直し
現状の整理
・現在の許可基準は、平成 10 年の中核市移行に伴って宮崎県の条例を引き継いだものであ る。また、宮崎県の条例の基準は、平成5年の大幅改正以降見直されていない。このた め、本市への権限移譲後 15 年以上、県の基準制定からは 20 年以上経過しており、現時 点では規制の根拠が不明確なものもある。
・今後、屋外広告物の是正指導を強化するにあたっては、規制の合理的説明が不可欠であ り、制度の法的安定性を図るためにも、規制のあり方について考え方を整理しておく必 要がある。
施策の内容
屋外広告物適正化計画の基本理念に添って、地域的規制の基本的な考え方を以下のよう に整理する。
上記の考え方に従い、地域的規制の位置づけを次のように整理する。また、地域的規制 と異なる特別な規制を設ける場合は、広告景観特例地区、広告物活用地区、広告景観協定 地区を活用することとする。
基本理念
美しい自然に配慮しまちと調和した、みんなでつくる屋外広告物
「美しい自然に配慮」しなければならない郊外地
・郊外地では、自家用外広告物の掲出はもちろん、自家用広告物についても、 周辺の自然に配慮した広告物とするために制限を行う必要がある。
・ただし、必要以上の規制(例:全域を禁止地域として位置付け)は困難であ るため、厳しい制限を行う地域(=禁止地域として位置づける地域)は、景 観や観光等の観点から必要な地域に限定する。
「まちと調和」を図るべき市街地
・市街地では、土地利用や経済活動との関連から、自家用外広告物を含めた屋 外広告物について、周辺との調和を図りつつ掲出を許容する必要がある。 ・ただし、広告物の過度な氾濫を防止するために、自家用外広告物の掲出を制
限すべき地域(=禁止地域として指定すべき地域)を設けることとする。こ の場合でも、自家用広告物については、周辺地域との平等性の観点から、あ る程度の掲出を認めることとする。
広告物のあり方を「みんなでつくる」必要のある地域
・広告物のあり方が多様化してきている現状においては、郊外地・市街地にか かわらず、地域の景観意識の高まりを背景に、区域を限定した独自の基準を 設けることも必要になることが想定される。
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郊外地
禁止地域 :第2種禁止地域、特に重要な地域は第1種禁止地域 規制地域 :第1種規制地域
○ 最も自然に配慮する必要のある国定公園の特別区域や、これに準じる程度の高い景観 的配慮の必要な地域は、「第1種禁止地域」に位置づける。
○ 自家用広告物を含め厳しい規制を行う地域は、禁止地域の中でも自家用広告物を含め て厳しく制限している「第2種禁止地域」に位置づける。
○ 禁止地域に位置づける必要のない地域は、大型の広告物が掲出されると景観に与える 影響が大きくなることから、広告物の掲出を許容する規制地域の中でも、最も厳しい 「第1種規制地域」に位置づける。
市街地
禁止地域 :第3種禁止地域 規制地域 :第2種規制地域、
特に商業活動が盛んな地域は第3種規制地域
○ 自家用広告物の掲出は許容する必要があるものの、市街地において禁止地域として位 置づける必要がある地域については、禁止地域の中でもある程度自家用広告物の掲出 を許容している「第3種禁止地域」に位置づける。
○ その他の地域は、屋外広告物の掲出を広く許容している「第2種規制地域」に位置づ けることとするが、繁華な市街地など、商業活動が盛んであり、屋外広告物が都市景 観の重要な要素となっている地域については、大型の広告物を含め広告物の掲出を許 容している「第3種規制地域」として位置づける。
第1種禁止地域 宮崎らしい特に良好な自然的景観を保全すべき地域
第2種禁止地域 郊外地において良好な自然的景観を保全する必要がある地域 第3種禁止地域 市街地において良好な都市景観を形成する必要がある地域 第1種規制地域 郊外地において自然的景観を保全する必要がある地域 第2種規制地域 屋外広告物と都市景観との調和を図っていく必要のある地域
6
つ
の
地
域
的
規
制
第3種規制地域
屋 外 広 告 物 が 都 市 景 観 の 重 要 な 要 素 と し て 調 和 を 図 っ て い く 地域
広告景観 特例地区
良好な景観の形成を積極的に推進していく必要性の高い地区 広告物
活用地区
活 発 な 経 済 活 動 を 反 映 し て 、 広 告 物 が 地 区 の 活 力 の 象 徴 に な っている地区
特
別
な
規
制
広告景観 協定地区
良 好 な 景 観 の 形 成 や 風 致 の 維 持 を 図 る た め に 地 域 住 民 の 自 主 的なルールを定める地区
※ 規制見直しの時期
・規制見直しを行うに当たっては、現行の規制が景観に与える影響を検証する必要があ ることから、未申請者への是正指導の結果、具体的な申請数が確保された段階で、規 制の検証を行った上で見直しに着手するものとする。
30 【具体的施策】
①沿道景観に関する規制の見直し 現状の整理
・現状の沿道景観に関する規制については、原則として平成 10 年の中核市移行に伴って宮 崎県の条例を引き継いだ際の規制をそのまま適用しており、その後、路線の開通に伴っ て禁止地域として追加した路線はあるものの、既存の規制区分について特に見直し等は 行われてこなかった。
・その結果、15 年間の社会情勢の変化により、商業化の進んだ地域や、路線の重要性が増 した地域があるにもかかわらず、それらに十分に対応しているとは言い難い状況にある。 ・また、地域的規制の位置づけが不統一であり、市街地・郊外地にかかわりなく、一律に
第2種禁止地域や第3種禁止地域に指定されている路線もある。
施策の内容
・「地域的規制の再定義」の内容に照らして、次の方針で指定を見直すものとする。
○ 市街地・郊外地の別について 市街地
・外環状線の内側
・都市マスタープランにおける地域拠点(旧4町の中心部)及びその周辺 ・都市計画法上の用途地域が市街化区域の地域
郊外地
・市街地に該当しない地域
31 ②交差点部の規制の見直し
現状の整理
・交差点周辺については、信号機周囲20m以内を、次のとおりに指定している。 ○ 元の規制が第2種禁止地域、第3種禁止地域、第1種規制地域の場合
⇒第2種禁止地域
○ 元の規制が第2種規制地域、第3種規制地域の場合 ⇒第3種禁止地域
・交差点付近は人目につきやすく、広告物掲出のニーズが高い。
・自家用広告物の違反については、商業地など比較的規模の大きな広告物が掲出できる地 区で厳しい基準が適用されることが原因と考えられるが、市街地における自家用広告物 については、交差点付近とそれ以外の地域の規制の差があまりに大きいため、周辺との 平等性の問題が指摘されている。
■ 交差点部の規制の考え方
※ 他都市で交差点部を規制している事例は、自家用外広告物のみを対象としてお り、宮崎市の交差点部の規制は厳しいものとなっている。
信号20m以内
道標のみ設置可能
自家用外広告物は設置不可。
第 2種規制地域
A B
C
○自家用広告物の基準(第2種規制地域の場合)
適用除外基準:A≦10㎡、B≦10㎡(範囲内のみ≦5㎡) C≦5㎡
総量基準 :A≦100㎡ B≦100㎡(範囲内のみ≦30㎡) C≦30㎡
個別基準 :A(第2種規制地域)、B(範囲内のみ第3種禁止地域(他は第2種規制地域))、