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BiL12要旨 Bilingualism_as_a_First_Language ikariBiL1 2

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(1)

脳科学研究とバイリンガリズム

(大阪市立大学大学院文学研究科) 井狩幸男

[email protected]

(2)

言語処理モデル

(3)

言語処理に関わる部位

( ピネル , 2005)

(4)

脳機能イメージングと言語処理

(5)

読みの神経機構

ゲシュヴィンドによる読みの神経

機構 二重神経回路仮説に基づく読みの神経機

( 岩田誠 , 1996)

(6)

言語間の気づき

(7)

同時バイリンガルと継時バイリンガルの脳内言語

処理

Kim et al.(1997)

(8)

神経言語学からみた言語処理

(Wolf, 2007) (Wolf, 2007)

(9)

言語の形式と意味の関係

( )

(10)

言語の形式と意味に関する神経心理学的考

脳における言語の処理には、 3 つの機構がかか

わっている。単語が表す概念を蓄える概念系、

単語・文章生成系、この 2 つの間をつなぐ媒介

系の 3 つである。言語障害のある人や失語症患

者の病態と、脳の損傷部位を調べることにより

、これらの系が脳のどの部位に存在するかがわ

かってきた。

( ダマジオ & ダマジオ , 1992)

(11)

言語の意味( 1 )

((ダマジオダマジオ&&ダマジオダマジオ, 1992), 1992)

(12)

言語の意味( 2 )

概念はそれぞれ「休眠状態の記録」として脳内に記録さ

れている。その記録が活性化されると、特定の事物ある

いは特定のカテゴリーに属する事物に関する様々な感覚

や運動が再生される。例えば、コーヒーカップからは、

その形、色、手触り、温かさといった視覚的・触覚的表

象が、コーヒーの香りや味、またカップをテーブルから

口に持ってくるときの手や腕の軌跡などとともに想起さ

れる。これらのすべての表象は、脳の個々の領域で想起

されるが、かなり同時的に再編成される。

((ダマジオダマジオ&&ダマジオダマジオ, 1992), 1992)

(13)

脳機能と言語処理

ウ ェ ル ニ ッ ケ 領 野

ブ ロ ー カ 領 野 / f i /

/ f i / [ f i ]

高 次 連 合 野

視 覚 連 合 野 聴 覚

連 合 野

運 動 連 合 野 [ f i ]

(14)

記憶に関するモデル

入 力 感 覚 登 録 器 短 期 貯 蔵 庫 長 期 貯 蔵 庫

記憶の二重貯蔵モデル ( アトキンソンとシフリン , 1968)

新ワーキングメモリモデル (Baddeley, 2000)

(15)

刺激に伴うシナプス構造変化の仮想図

長期記憶は、短期記憶と質的に異なったもので、神

長期記憶は、短期記憶と質的に異なったもので、神

経細胞の構造的変化を伴うものであると推察される

経細胞の構造的変化を伴うものであると推察される

。 。

( 市川 , 2001)

(16)

言語に対する処理方法

全体的処理

分析的処理

(17)

大脳機能の片側優位性からみた能力

分析的 包括的

デジタル アナログ

( ピネル , 2005)

(18)

パターン認識

言語情報 粗い特徴抽出 仮定生成大分類 仮定検証小分類 パターン認識

( 乾 , 1993)

(19)

乳児のパターン認識

( 山口 , 2003)

(20)

乳児の音声知覚実験

( Kuhl, 1986 )

(21)

乳児の連続音声の音声知覚

  tibudopabikudaropigolatupabikutibudogola

tudaropidaropitibudopabikugolatu のよう

な長く単調で切れ目のない音の連なりを、

生後8カ月の乳児に聞かせる音声知覚実験

を行い、その結果、 pabiku や pigola のよ

うな単語に近い音声パターンを抽出する能

力を備えていることがわかった。

( マーカス , 2005, p.33)

(22)

光トポグラフィーを使った実験

( 日立メディコ , 2003)

(23)

言語発達に関わる因子

(24)

ことばのやり取りを通じた言語の発

形 式 情 報

発 話 意 味

意 味 情 報 言 語 機 能

場 面

(25)

発達に伴う言語の諸要素の関係

発 話 場 面

言 語 の 意 味

言 語 機 能 の 範 疇 化 意 味 情 報 の 範 疇 化 形 式 情 報 の 範 疇 化 言 語 の 形 式

(26)

言語発達における全体処理と分析処理

(Wray, 2002)

(27)

英語不規則動詞の処理過程

holdholdedheldgow entgoed

(28)

言語規則に対する気づき

(Berko, 1958)

(29)

文法の定着度

(O'Grady, 2005)

(30)

英語を母語とする幼児の言語使用例 (1)

  She said, My teacher holded the baby

rabbits and we patted them.

  I asked, Did you say your teacher held the

baby rabbits?

  She answered, Yes.

  I then asked, What did you say she did?

  She answered, again. She holded the baby

rabbits and we patted them.

  Did you say she held them tightly? I asked.

  No, she answered, she holded them loosely.

(Gleason, 1967)

(31)

英語を母語とする幼児の言語使用例 (2)

Adult: Where's Mommy?

Child: Mommy goed to the store.

Adult: Mommy goed to the store?

Child: NO! (annoyed) Daddy, I say it that way, not

you.

Adult: Mommy wented to the store?

Child: NO!

Adult: Mommy went to the store.

Child: That's right. Mommy wennn ... Mommy goed

to the store.

(O'Grady, 2005)

(32)

言語獲得と言語学習

インプット仮説で有名なクラッシェンは、 獲得 (acquisition) と 学習 (learning) を区別し、言語習得は学習から獲得へ移行し ないと考えました。しかし、小脳における言語処理の可能性を 踏まえると、異なった見方ができます。つまり、学習にも意識的 な処理にとどまる場合と、無意識的な処理に移行する場合が

あり、言語習得の質的差異は、獲得と学習という対比ではなく、 意識的処理と無意識的処理の対比の中で、捉え直す必要の

あることがわかります。

(33)

脳と意識

意識下で働いているときの脳の状態と、自分の行動を意

識的に行っているときの脳の状態を比較すれば、意識に

ついて何か発見できるだろうか。簡単な例として、ちょ

っと込み入った指のタップダンスを習っている人の脳を

調べる実験を見てみよう。すると、その人の意識がタッ

プを習うことに集中しているときには、脳の広い範囲、

とりわけ前頭前野の活動が高くなることがわかる。とこ

ろが、いったんその技術を第二の天性として習得してし

まうと、今まで見られた多くの領域で活動が認められな

くなる。そのプロセスは自動的になり、無意識的な自動

操縦(これは小脳と関係があるようだ)がとってかわる。

( グリーンフィールド , 2001)

(34)

言語処理を支える脳

(35)

小脳の役割

よく練習した指の動き 新たに学習した指の動き

( ピネル , 2005)

(36)

外国語学習における言語処理

インプットアウトプット

(37)

ミラーニューロンの不思議

  「ミラーニューロ

ン」とは,他人の動作

(ジェスチャー)に

対して鏡のように反

応する神経細胞のこと

である。

人間が言語を理解

する過程にも、この

ミラーニューロンが

重要な役割を果たして

いる可能性がある。

Scientific American ( Nov., 2006)

(38)

模倣について

  模倣という行為は、一見容易なように思われます

が、かなり複雑なプロセスであることが認知科学

研究からわかってきています。誕生直後に 0.001

ほどの視力しかなく、全体がぼんやりとわかる程

度の新生児が、なぜこのような反応を示すのか。

その理由を山口 (2003) は、赤ちゃんには、動い

ているものに注目しやすい性質があり、このこと

をメルツォフたちの実験は利用していると述べて

います。

(39)

新生児の模倣能力

( Meltzoff & Moore, 1977 )

(40)

言語の処理方略

包括的処理分析的処理言語データ処理データ関係づけ言語体系

調

(41)

言語獲得を支える原理

調

(42)

エントロピーと言語獲得

このように見てくると、生命体という不思議なエントロピー

を減少させる装置が、エントロピー増大傾向という巨大な嵐の中

で、必死にエネルギーを蓄えようとしてがんばっている姿が見え

てきます。その力の根源は嵐の中を吹き飛んでいるものの中から

、必要なものを選び出す、という情報処理装置にあることが理解

出来ます。その姿は、分子だとかたんぱく質だとかいう物理的実

体に対処している身体系についても、光波だとか音波だとかいう

物理的変化に対処している神経系についても、基本的には同じで

す。前者はある程度モノとして見え、片方は変化としてしか見え

ませんが、いずれも混沌の中から必要なモノだけを選び出そう、

混沌を整理しようという明確な目的を持って活動しているわけで

す。神経系の最終産物である心像についても原理は同じです。心

は多様な心像から、意味というより高い秩序 ( 別の水準の心像 )

を形成するために絶えず活動しているのです。

ですから、意味がわからないと、わかりたいと思うのは心の

根本的な傾向です。生きるということ自体が情報収集なのです。

それが意識化された水準にまで高められたのが心理現象です。意

識は情報収集のための装置です。情報収集とは、結局のところ秩

序を生み出すための働きです。

( 山鳥 重 , 2002)

参照

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