環境基本計画の概要 (1)計画策定の背景
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■狭山市環境基本計画の概要
(1)計画策定の背景
狭山市では、全国的にみても比較的早い平成 10年3 月
に『狭山市環境基本計画』を策定し、市民、事業者との協力
のもとで環境先進都市を目指した取り組みを進めてきました。
その結果、「ダイオキシン類の排出の抑制に関する条例」や「ポ
イ捨ての防止に関する条例」の制定、ISO14001 の認証取
得、全国初のノーレジ袋デーの実施、自然エネルギーを活用
した公共施設(入間川小学校・サンパーク奥富)の整備、緑
地の保全など、一定の成果があがっています。しかしながら、
『狭山市環境基本計画』を運用してきた中で、目標とする環
境像を共有することの必要性や、取り組みが目標に向けて進
んでいるかを点検・評価するしくみをより一層充実させる必
要性など、いくつかの課題が浮き彫りになってきました。
一方、本市の環境の状況を見ると、身近なみどりや水辺の
減少、ごみ問題などはまだまだ市民が満足できる状況にはなっていません。加えて、地球環境
問題は深刻さを増しており、特に、地球温暖化の防止については基礎自治体である市の果たす
役割は大きく、主体的な取り組みが求められています。
また、地方分権の推進、市民参加、情報公開と説明責任といった行政をとりまく社会情勢
の変化を考えると、計画推進のための人づくり、組織づくり、しくみづくりなどの必要性が
これまで以上に増しています。
こうした背景を踏まえ、地球温暖化対策の強化、認証取得したISO14001 を活用した進
行管理による継続的な計画の改善、見直しの初期段階からの市民参加といった視点を重視して、
策定以来5年が経過する前計画を見直し、新たな『狭山市環境基本計画』を策定することとし
ました。
市民参加による計画づくり