Ⅲ
地域別まちづくり方針(地域別構想)の評価
Ⅲ- 1
第1地域まちづくり方針
地域の将来像 及びまちづく りの目標
(1)大規模な公共空間を活かす歩行空間がネットワークされたまち ・大規模な公園、霊園等、公共公益施設が充実しているので、こうした施
設を活かすための道路基盤と、市民の日常生活を支える商業環境を充実 させます。
・安全な歩行空間のネットワークと、災害時の緊急活動や避難空間確保の ため、計画的に道路整備を進めます。
(2)道路基盤や商業施設が整った駅周辺の利便性が高いまち
・駅周辺の道路のバリアフリー化と安全性を確保し、市民の日常生活を支 える商業の活性化を図ることで、駅周辺の利便性の向上を目指します。 ・西武多摩川線沿線の市民の買物などは、中央線沿線に行くことが多いた め、地域内の駅周辺の商業活性化や市内中心部に行きやすい公共交通の 充実を図ります。
(3)昔ながらのたたずまいと新しいまち並みが調和したまち
・浅間山や多磨霊園周辺の昔ながらの落ち着いたまちのたたずまいと、調 布基地跡地の新しいまち並みが調和するまちを目指します。
・浅間山の自然や農地などの豊富な緑の資源と、ゆとりのある居住環境を 守り育てます。
ま ち づ く り の 主 な 事 業 実績・成果
● 調布基地跡地を活用した都市基盤整備の推進
⇒多磨駅東口周辺では、調布基地跡地を活用して、国、東京都及び府中市 をはじめとする関係市が、都市基盤整備と大規模公共公益施設の整備を 推進
⇒府中市では、榊原記念病院の誘致とともに、調布基地跡地病院用地につ いて地区計画(朝日町三丁目地区)を策定し、良好な景観形成が図られ る土地利用を誘導
⇒多磨駅東口に残る調布基地跡地都市整備用地は、駅周辺の商業環境の活 性化に資する活用等を図るため、用途地域の変更及び地区計画(多磨駅 東地区地区計画)の策定により民間の土地利用を誘導
● 多磨駅周辺等のまちづくりの促進
⇒多磨駅周辺まちづくり提案(平成 14 年 11 月)を踏まえて、府中コミュ ニティバス「多磨町ルート」や路線バスルートを導入
⇒多磨駅西口周辺では、府 3・4・11 号(多磨墓地前線)の整備を想定し て地区住民との協働によりまちづくり誘導計画(多磨駅西地区)を策定 ⇒京王線武蔵野台駅の橋上化による鉄道を横断する自由通路の整備、西武
多摩川線白糸台駅の多機能トイレやスロープの整備などにより、駅舎の バリアフリー化を推進
● 浅間山の自然環境や周辺のゆとりのある居住環境の保全の推進
【浅間山周辺地区まちづくり誘導計画】 ・府 3・4・12 号浅間山線沿道における共 同 住 宅 の 大 規 模 開 発 事 業 の 調 整 を 機 に、「浅間山周辺景観形成推進地区」の まちづくり誘導計画を策定
【多磨駅西地区まちづくり誘導計画】 ・多磨駅周辺まちづくり提案を踏まえ、
府 3・4・11 号多磨墓地前線の事業化を 見据えた周辺地区のまちづくり誘導計 画を策定
・多磨町一丁目住宅地区や白糸台三丁目地区において地区計画を策定したほか、プラウドシーズン府中 武蔵野とコモンステージ武蔵府中において(都市)景観協定を結び、良好な住環境を誘導した。 ・調布基地跡地では、警視庁第七機動隊庁舎などが整備された朝日町三丁目地区においては、地区計画
の策定により周辺地域への配慮を図った。また、国有地の処分を見据えて地区計画を策定した多磨駅 東地区においては、大型商業施設の開設が予定されている。なお、今後の跡地利用としては、学校給 食センターの整備や府中消防署白糸台出張所の移転が計画されている。
・都市計画道路府3・4・16号が人見街道北側の一部区間において事業化に着手したことにより、南 北交通のネットワーク向上が見込まれる。
● 京 王 線 武 蔵 野 台 駅 の 駅 舎 橋 上 化 に よ り 整 備 さ れ た 自 由 通 路 や エ レ ベ ーター
<市民意識調査の結果から> ■ 周辺環境への印象は?
■ 10 年間で変わったことは?
第 1 地域
47.0% 13.3% 11.0% 17.1% 61.9% 38.7% 21.0% 13.8% 16.6% 29.8% 39.8% 40.3% 37.0% 42.5% 32.0% 45.3% 53.0% 45.9% 59.1% 55.2% 2.2% 2.2% 2.2% 1.7% 1.1% 2.2% 3.3% 3.3% 2.2% 3.9% 8.3% 28.2% 26.5% 25.4% 5.0% 12.2% 18.8% 28.2% 18.8% 8.8% 2.8% 16.0% 23.2% 13.3% 0.0% 1.7% 3.9% 8.8% 3.3% 2.2%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
1.住みやすい環境である
2.マンションや店舗、事業所などが 周辺の環境に適した場所に立っている
3.道路を安全・快適に通行できる
4.通勤・通学や日常の買い物等で使う 鉄道やバスの利便性に満足している
5.公園や道路などに緑が多くある
6.公園や道路などの緑がきれいに 管理されている
7.災害が起きたときに、安全である
8.商業施設や公益施設は バリアフリー化されている
9.良好なまちなみが保たれている
10.寺社や史跡など歴史のある 資源が保全されている
Ⅲ- 2
第2地域まちづくり方針
地域の将来像 及びまちづく りの目標
(1)子どもから高齢者まで、多世代が共存できるまち
・今後ますます高齢化が進むに当たり、多世代が共存できるまちを目指し ます。
(2)歩いて行ける範囲で基本的な暮らしができる、安全・安心が実感でき るまち
・居住環境、防災、防犯の面で、だれもが安全、安心に暮らせるまち、歩 いて行ける範囲で基本的な暮らしができるまちを目指します。
(3)府中崖線や農地などの自然環境を活かすまち
・大國魂神社、東京競馬場、鳩林荘、八幡宮の周辺は、府中崖線の緑が残 されているので、これらの緑を積極的に保全し、観光資源として活かし ます。
・押立町周辺のまとまった農地を、地域の資源として活かします。 ま ち づ く り
の 主 な 事 業 実績・成果
● 新小金井街道(府 3・4・7 号府中清瀬線)の京王線との立体交差区間及び しみず下通り(府 3・4・4 号調布府中線)の整備並びに是政橋周辺の整備 ⇒京王線との立体交差区間、多摩川架橋及び主要な東西道路との交差点部 の拡幅などにより、南北交通等のボトルネックが解消し、緊急物資輸送 など、地域の交通利便性等が向上
● 中央自動車道の府中スマートインターチェンジの開設
⇒都内初のスマートインターチェンジとして開設され、八王子方面とのア クセス性が向上
● 京王線東府中駅及び多磨霊園駅の橋上化と駅周辺のバリアフリー化
⇒東府中駅及び多磨霊園駅の橋上化による鉄道を横断する自由通路の整備 や駅舎のバリアフリー化を推進するとともに、駅周辺の自転車駐車場、 タクシー待機スペース等の交通結節機能が向上
● 地域特性に応じた良好な住宅地の保全 ⇒ 土 地 区 画 整 理 事 業 に よ り 良 好 な 基 盤 整
備 の 行 わ れ た 地 区 の 良 好 な 住 環 境 形 成 を 誘 導 す る 地 区 計 画 ( 若 松 町 二 丁 目 地 区)を策定
⇒ 大 規 模 な 工 場 跡 地 に お け る 分 譲 マ ン シ ョンへの土地利用転換に際して、二ヶ村 緑道につながる広場の創出など、周辺環 境に配慮した大規模開発事業の調整 ● 府中崖線の湧水や斜面緑地の保全・再生を
図る周辺まちづくりの展開
⇒府中崖線の瀧湧水の回復を目指し、はけ 上 の 清 水 が 丘 地 区 を 中 心 に 雨 水 浸 透 ま す設置事業を実施
⇒府中崖線にある緑地を都市公園(小柳町 緑地及び清水が丘緑地)として保全・整 備
● 分譲マ ンショ ンへの 土地利 用転換に 際して緑道につながる広場を整備 ●京王線 東府中 駅の駅 舎改築 に合わせ
・南北交通のボトルネックを解消するために是政橋や新小金井街道が開通するとともに、広域ネットワ ークの向上を図るために府中スマートインターチェンジが整備され、周辺道路の整備と合わせて、交 通利便性の向上が図られた。
<市民意識調査の結果から> ■ 周辺環境への印象は?
Ⅲ- 3
第3地域まちづくり方針
地域の将来像 及びまちづく りの目標
(1)緑ゆたかでゆとりのある住宅地を中心としたまち
・落ち着いた住宅地のまち並みと、府中の森公園や浅間山をはじめとする 多くの緑を保全します。
・災害に強いまちを目指すため、緑ゆたかでゆとりのある、落ち着いた住 宅地のまち並みを守ります。
(2)多世代コミュニティがつくるまち
・多世代が力を出し合い支え合って、地域のコミュニティ活動が活発に行 われる、活気のあるまちを目指します。
・安心して子どもを育てられ、歳をとっても住み続けることができる、福 祉が充実したまちを目指します。
・地域に学校施設が多く立地していることを踏まえ、学生などの若い世代 と一緒に、まちづくりに取り組める環境をつくります。
(3)市民が主体でつくるまち
・住みよい魅力的なまちにしていくため、市民主体のまちづくりを支援し ます。
ま ち づ く り の 主 な 事 業 実績・成果
● 浅間山の自然環境や周辺のゆとりのある居住環境の保全の推進
⇒浅間山については、都市計画公園としての整備を継続的に進めるととも に、まちづくり誘導計画(浅間山周辺地区)を策定し、景観協定など景 観形成推進地区のまちづくりと連携して、浅間山周辺の開発事業による 緑地の保全・確保などを促進
⇒美術館通り(府 3・4・13 号天神町晴 見線)の整備などにより、広域避難場 所 と な る 都 立 府 中 の 森 公 園 へ の ア ク セス経路が充実
● 建 替 え 時 期 を 迎 え た 住 宅 地 等 に お け る まちづくり誘導計画・地区計画の促進 ⇒ 高 度 経 済 成 長 期 に 分 譲 さ れ た 良 好 な
敷 地 規 模 を 有 す る 一 戸 建 て 住 宅 地 に おいて、地区計画(府中アゼリア台住 宅地区、幸町二丁目地区等)により建 替えルールを定め、良好な住環境の保 全を促進
⇒企業社宅の売却に伴う土地利用転換、 国 の 機 関 移 転 に 伴 う 国 有 地 売 却 な ど を見据えて、まちづくり誘導地区を指 定し、誘導計画(天神町地区、新町・ 栄町地区及び晴見町地区)を策定 ⇒ 分 譲 マ ン シ ョ ン の 大 規 模 開 発 事 業 に
際して、地区計画(天神町一丁目地区) を策定し、周辺に配慮した中高層住宅 の開発を促進
● 大規模土地利用転換を見据えた晴見町地区の土地利用の誘導
⇒法務省施設(国連アジア極東犯罪防止研修所及び矯正研修所)が昭島市 に移転することから、大規模な跡地の土地利用転換を見据えたまちづく り誘導計画を策定するとともに、地域のまちづくり協議会からのまちづ くり提案に基づき、地区計画を策定(予定)
● 分譲マンションの開発に際して道路 沿道の緑化や休息スペースの 設置を 誘導(天神町一丁目地区)
・美術館通りが開通し、市内の東西交通網の整備が進展したほか、府中街道や国分寺街道の交差点改良 工事に着手し、渋滞緩和対策に取り組んでいる。
・国の施設など大規模敷地が存する地区に、新町・栄町地区まちづくり誘導計画や晴見町地区まちづく り誘導計画を策定しており、晴見町地区では、地区計画の策定が予定されている。また、企業社宅や 都営アパートなどが立地する天神町地区では、天神町地区まちづくり誘導計画を策定し、その後、天 神町一丁目地区地区計画を策定しており、本地域に占める誘導地区や地区計画の面積は、全体の2割 以上となっている。
【天神町地区まちづくり誘導計画】
・大規模な企業社宅の売却に伴う土地利用転換の調整を機に周辺地区のまちづくり誘導計画を策定した上で、まちづ くり誘導計画に基づき、大規模開発事業に際して地区計画を導入するとともに、開発事業者と景観協定を締結 【晴見町地区まちづくり誘導計画】
・国の機関(国連アジア極東犯罪防止研修所、矯正研修所)の移転に伴う国有地売却などを見据えて、まちづくり誘 導計画を策定した上で、当該計画と晴見町地区まちづくり提案を踏まえ、地区計画を策定(予定)
【新町・栄町地区まちづくり誘導計画】 ・国の機関(関東医療少年院)の移転に伴
<市民意識調査の結果から> ■ 周辺環境への印象は?
Ⅲ- 4
第4地域まちづくり方針
地域の将来像 及びまちづく りの目標
(1)大國魂神社・けやき並木・武蔵国府跡を核とした歴史と風格のあるま ち
・大國魂神社の祭りが、地域交流の場となり、次世代を育てる地域の核と なるよう新しい市民にも参加してもらい、祭りを継承します。
・大國魂神社とくらやみ祭を、重要な観光資源として活かします。
・大國魂神社、けやき並木、武蔵国府跡などの景観資源との調和を図るま ちづくりを進めます。
(2)中心拠点としてのにぎわいのあるまち
・府中市の中心拠点として、活気ある商店街づくりと商業活動の活性化を 図ります。
(3)災害に強いまち
・木造住宅の耐震化などの災害対策を進め、安全確保を図ります。 ま ち づ く り
の 主 な 事 業 実績・成果
● けやき並木・大國魂神社を中心とした歴史と文化を活かしたまちづくりの 促進
⇒国指定天然記念物馬場大門のケヤキ並木保護管理計画(H20. 2)を策定し、 けやき並木保護を推進
⇒国史跡武蔵国府跡<国衙地区>(平成 21 年国文化財指定)及び国史跡武 蔵国府跡<国司館地区>(平成 23 年国文化財指定)の発掘・保存をはじ め、武蔵府中のくらやみ祭など、有形無形の歴史・文化資源を活用した 観光への取組を推進
⇒府中駅南口地区再開発事業や府中駅・府中本町駅周辺の交通バリアフリ ー構想により、道路の無電柱化やバリアフリー化を推進
● 中心拠点としての都市基盤・都市機能の整備の推進 ⇒府中駅南口地区再開発事業「第二地区(伊勢
丹・フォーリス)」のオープンに続き、「第三 地区(くるる)」がしゅん工し、商業・業務、 都市型住宅等の都市機能の整備が進み、さら に、「第一地区」の工事に着手しており、今 後も都市機能が強化される見込み
⇒けやき並木通りの一部区間における日曜・祝 日の自動車通行止めが実施されるとともに、 モ ー ル 化 に 向 け て迂回 路 と な る 宮 西 町 地 区 の道路整備を推進
● 中心市街地活性化基本計画策定に向けた取組 ⇒ 府 中 駅 周 辺 に お け る エ リ ア マ ネ ジ メ ン ト を
促進するため、中心市街地活性化基本計画策 定に向けた取組を推進
● 包括的な民間委託手法の導入の推進
⇒ け や き 並 木 通 り 周 辺 地 区 で 道 路 等 包 括 管 理 委託を試行的に実施し、民間活力の活用によ るコスト削減への取組を推進
●平成 2 1年に国の文化財に指 定された「武蔵国府跡<国衙 地区>」
・府中駅南口地区再開発事業により、平成8年の第三地区「フォーリス・伊勢丹」に加え、平成 17 年 には第二地区「くるる」が完成し、周辺の都市機能が充実した。現在事業中である第一地区の完成に より、駅前の再開発事業は完了するが、府中市の表玄関として生活交流拠点を形成するとともに中心 商業地としてのにぎわいを向上するためのエリアマネジメントの活動支援が求められている。
・今後は、けやき並木モール化に向けて宮西町地区道路整備計画を進めるほか、市庁舎の建替えを行い、 中心拠点の活性化を促進していく。
【中心市街地活性化のエリア】
<市民意識調査の結果から> ■ 周辺環境への印象は?