基板加工機マニュアル
●ソフトのダウンロード
まず始めに以下のソフトをダウンロードします。
・fritzing
・Pcbe
・ORIMIN PCB
・USB CNC V3
1 Fritzing のダウンロード
「fritzing」と検索、ダウンロードサイトから No Donation を選択し windows64bit を ダウンロードする。
2 Pcbe のダウンロード
「Pcbe」と検索、「プリント基板エディタ PCBE の詳細情報 : Vector ソフトを探 す!」をクリックしサイト内の「ダウンロードページへ」をクリックしダウンロード する。
3 ORIMIN PCB のダウンロード
「ORIGNALMIND.CO.JP」で検索、ホームページへ移動し My ページへログインする。 ID 先輩に聞く
Pass 先輩に聞く
ログイン完了後、「マニュアルを閲覧」をクリックし「KitMill CIP100」を選択し
「次へ」、KitMill CIP100 オンラインマニュアルを「閲覧する」をクリック。
サイトを移動したらセットアップ方法の「必要なファイルのダウンロード」をクリッ ク。
「CIP 用ダウンロードファイル一式」、「KitMill 共通ダウンロードファイル一式」、
「制御用アプリケーションダウンロード」の 3 つをダウンロードする。
ダウンロード後、前のページに戻り基板加工専用 CAM「ORIMIN PCB」についてにある
「インストール方法」をクリック禁止事項を読み同意したら「ORIMIN PCB 1,2,1,0」を クリック、ダウンロードします。
4 USB CNC V3 のダウンロード
インストールを行うため、起動しているアプリケーションをすべて終了させダウンロード ファイルから「usbcnc_setup_v3.52.8.exe」を選択し、実行する。
インストール中に、表示する言語をきかれるが、"English"を選択して"OK"をクリックす る。
途中いくつか設定画面が出るが何もいじらず次へを選択。最後に警告が出てくるが、特に 問題はないので続行をクリックし、インストールを続行。
インストールが完了したら.「USBCNCV3」をインストールしたフォルダを開き設定ファ イルの適応を行う。USBCNCV3 を起動している場合はいったん閉じ、ダウンロードファ イルからインストールフォルダへ「cnc.ini」「CncGui-lang.txt」「CncServer- Lang.txt」を移動します。
次に「cnc.ini」を右クリックしてプロパティを確認する。写真のように読み取り専用に なっていた場合、チェックを外す。 これを行わないと、今後設定を進める上で、設定し た内容が保存されていない、という状態に陥る。.
そして最後に USBCNC を右クリックしプロパティを確認する。
プロパティの互換性を選択、特権レベル「管理者としてこのプログラムを実行する」を チェックする
エラーなどがおこる場合は ORIMIN PCB ホームページ内のマニュアル閲覧のセットアップ 方法にある組立動作マニュアルを参照してください。
●使い方
1 Fritzing
Fritzingでは PC 上でブレッドボードを作成し、回路図とプリント基板を作成する。作 成する際、パーツはオペアンプ以外はあるので、必要なオペアンプはネットからダウン ロードする必要がある。(下記参照)
・オペアンプをダウンロードする。
「必要なオペアンプの名前 fritzing」で検索をする。
例えば TL072 というオペアンプをダウンロードするならば、「TL072 fritzing」と検索。
「Fritzing/TL072.fz - GitHub」をクリック。
「Fritzing」をクリック。
「TLE2072 Dual Op. Amp.fzpz」を選択「View Raw」を クリックしダウンロードする。
ダ ウ ン
ロードが完了したらファイ ル
を fritzing の「My Parts」にドラッグ&ド
ロップすると使うことがで き
る。
・ブレッドボードを作成する
ブレッドボードにパーツをドラッグ&ドロップし、図 1 の様にスペースを広めにとりな ら作っていく。また、抵抗などの値を変更する場合は変更したいパーツをクリックすると 図 2 の表が表示され数値が変更できる。
図 1 ブレッドボード例
図 2 抵抗値変更例
・回路図とプリント基板
ブレッドボードを作成すると、回路図とプリント基板も作成される。
しかし、そのままだと回路が見ずらく、配線が間違っている可能性があるので整理が必要。 整理し終わったら自動配線(オートルート)をし配線が繋がっているかを確認する。(図 3)
図 3 自動配線
自動配線が完了したら「ファイル」、「エクスポート」、「for Production」、
「Extended Gerber(RS-274X)」の順に Pcb ファイルを作成する。(図 4 の赤枠) または、「Export for PCB」、「Extended Gerber(RS-274X)」の順にファイルデータ を作成する。(図 4 青枠)
この時、ファイルを保存する場所は Pcbe アプリと同じフォルダ内に保存する必要がある ので注意。
図 4 ファイル作成
2 Pcbe
Pcbeでは fritzing で作成した基板データを整理し、ガーバー出力します。
・ガーバー入力をする
Pcbe を開いたら「ファイル」から「ガーバー入力」を選択、入力設定画面が表示され る。入寮区設定画面が表示されたら「パターン 1」以外のチェックを外し、ファイル名の ところに fritzing で作成した「~.gbl」ファイルを入力する。入力が完了したら「入力」 を選択、パターン図が表示される。(図 5)
図 5 ガーバー入力
・パターン図を整理する。
表示されたパターン図は線が繋がっていなかったりするので確認しつつ整理する必要が ある。また、実際に完成した基板では、はんだ付けをしなくてはならないので穴の周りは 広めに幅をとり線を描く必要がある。
・ガーバー出力をする
図が完成したらガーバー出力をする。「ファイル」から「ガーバー出力」を選択。「パ ターン 1」、「外形」、「穴」にチェックを入れ「出力」を選択する。(図 6)
図 6 ガーバー出力
3 ORIMIN PCB
ガーバー出力をした PCB ファイルを開き、NC プログラムに変換する。
・NC プログラムに変換する
パターン、穴、外形それぞれ Pcbe で作成したファイルを開く、その際ファイルの選択種 類を PCBE(.GRB)に変更しなければファイルが表示されないので注意。(図 7)
図 7 ファイル表示
・加工機設定
ファイルの入力が完了したら加工機の設定を行う。「設定」を選択すると設定画面が表 示される。ここではドリルの種類を選択する。ドリルは「VC」、「FT」と2種類あり違 いは径が違うぐらいである。基板を加工する際どちらでも構わないが使うドリルを間違わ ないように注意。
・変換する
以上のことがすべて完了したら「変換」を選択する。
4 USBCNCV3
生基板を設置しを加工する。この時使う基板はドリルが折れてしまう恐れがあるので必 ず市販されている専用の生基板(169810#5 片面生基板 T=1.6×199×146)を使う。
・ソフトを起動する前に
ソフトを起動する前に加工機の USB を繋ぎソフトを起動する。起動すると CPU のランプ が点滅する。このとき先に接続していなければエラーが起こることがある。
そして、生基板を加工機に両面テープでしっかり固定する。
・加工する
「INOUT」→「ENB 信号」、「ファイル」→「開く」の順で選択し NC プログラムファイ ルを開く。このときファイル選択種類を「ALL ファイル」にしなければファイルは表示さ れないので注意。(図 8)
ファイルを開いたらキーボードの十字キーで基板の左端にカーソルを合わせ図 9 の赤枠部 分を押すと原点表示される。原点を合わせたら「NCD」を選択し加工を始める。
図 8 ファイルを開く
図 9 原点表示