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資料シリーズNo68 全文 資料シリーズ No68 若者の就業への移行支援と我が国の社会的企業 ―ヒアリング調査による現状と課題の検討―|労働政策研究・研修機構(JILPT)

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JILPT 資料シリーズ No.68 2010 年 3 月

若者の就業への移行支援と我が国の社会的企業

- ヒアリング調査による現状と課題の検討-

独立行政法人 労働政策研究 研修機構

The Japan Institute for Labour Policy and Training

(3)

ま え き

労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 厚 生 労 働 省 提 示 さ 中 期 課 題 に 対 応 し て 研 究 計 画 を 立 て こ を プ ト 研 究 と し て 推 進 し て い る 第220074月 ~ の プ ト 研 究 の ひ と つ 新 経 済 社 会 に け る 能 力 開 発 キ ャ 形 成 支 援 の あ 方 に 関 る 研 究 あ る 本 資 料 同 プ ト 研 究 の サ テ マ あ る キ ャ 形 成 弱 者 の 実 態 と 支 援 に 関 る 調 査 研 究 の 3年 度 目 の 成 果 の と ま と あ る

キ ャ 形 成 弱 者 の 実 態 と 支 援 に 関 る 調 査 研 究 キ ャ 形 成 の 上 困 難 を 抱 え て い る 抱 え る 可 能 性 あ る 人 々 の 現 状 と 課 題 必 要 支 援 に つ い て 明 に る こ と を 主 課 題 と し て い る

本 年 度 支 援 の 方 向 性 を 探 る こ と と し に 国 取 組 ま て い る 若 者 移 行 支 援 の ひ と つ の 課 題 支 援 の 最 終 段 階 の 就 業 へ の 移 行 あ る こ と 若 者 移 行 支 援 を 行 っ て い る 社 会 的 企 業 に 焦 点 を 当 て 研 究 を 行 う こ と と し

具 体 的 研 究 手 法 主 に 若 者 支 援 に 取 組 い る 諸 団 体 へ の ン 調 査 と 文 献 研 究 に っ こ の 場 を 借 て 今 回 の ン 調 査 に 快 く 応 て い き さ に 取 ま と 内 容 の 確 認 多 大 協 力 を い い 諸 団 体 の に 御 礼 申 し 上 る

本 資 料 こ の 問 題 に 関 心 を 持 る 方 々 に 活 用 い け 幸 い あ る

20103

独 立 行 政 法 人 労 働 政 策 研 究 ・研 修 機 構 理 事 長 稲 上 毅

(4)

執 筆 担 当 者 ( 執 筆 順 )

氏 名 所 属 執 筆 章

小 杉 礼 子 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 統 括 研 究 員 序 章 第 部 第 3 章 第 部(9)

山 口 浩 平 公 益 財 団 法 人 生 協 総 合 研 究 所 研 究 員 第 部 第 章 第 部(1) (2)

櫻 井 純 理 大 阪 地 方 自 治 研 究 セ ン タ 研 究 員 第 部 第 章 第 部(15) 木 村 祐 子 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 臨 時 研 究 協 力 員 第 部(3)(5)(8)(11)(12)

(13)(14)(16)

米 澤 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 臨 時 研 究 協 力 員 第 部(4)(6)(7)(10)(17) 補 論

堀 喜 衣 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 副 主 任 研 究 員 付 属 資 料

若 者 移 行 支 援 機 関 研 究 会 委 員 名 簿

櫻 井 純 理 大 阪 地 方 自 治 研 究 セ ン タ 研 究 員 山 口 浩 平 公 益 財 団 法 人 生 協 総 合 研 究 所 研 究 員

小 杉 礼 子 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 人 材 育 成 部 門 統 括 研 究 員 堀 喜 衣 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 人 材 育 成 部 門 副 主 任 研 究 員 木 村 祐 子 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 人 材 育 成 部 門 臨 時 研 究 協 力 員 米 澤 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 雇 用 戦 略 部 門 臨 時 研 究 協 力 員

厚 生 労 働 省 職 業 能 力 開 発 局 基 盤 整 備 室

職 業 能 力 開 発 局 キ ャ 形 成 支 援 室 職 業 安 定 局 若 年 者 雇 用 対 策 室

所 属 20103月 時 点

(5)

目 次

序 章 研 究 課 題 と 調 査 研 究 の 概 要

第 節 研 究 課 題 ... 第 節 調 査 研 究 の 概 要

... 第 3 節 本 資 料 の 構 成 ...

第 部 分 析 編

第 章 社 会 的 企 業 と し て の ワ カ コ テ : 特 に 就 労 困 難 若 者 の 参 加 の 可 能 性 に 着 目 し て ... 第 節 に

... 第 節 ッ パ に け る 包 摂 の 主 体 と し て の 社 会 的 企 業 ... 第 3 節 日 本 に け る 社 会 的 企 業 ... 第 節 移 行 支 援 機 関 と し て の ワ カ コ プ コ テ

: 出 口 得 る の ... 第 章 社 会 的 企 業 に る 就 労 支 援 活 動 の 特 徴 と 中 間 支 援 組 織 の 役 割 ...

第 節 に

... 第 節 NPO 社 会 的 企 業 に る 就 業 支 援 活 動 の 広

... 第 3 節 就 業 支 援 活 動 の 特 徴 意 義 と 課 題 ... 第 節 中 間 支 援 組 織 に 求 る 役 割 と 実 態

... 第 節 ま と 課 題 と 提 言

... 第 3 章 若 者 移 行 支 援 に 関 わ る 社 会 的 企 業 の 存 立 構 造 の 検 討 ...

第 節 本 章 の 目 的

... 第 節 事 業 内 容 と 財 政 基 盤

... 第 3 節 報 酬 社 会 保 険 ... 第 節 若 者 支 援 の 内 容 実 績

... 第 節 若 者 支 援 の 課 題

... 第 節 ま と : 課 題 へ の 対 応 の 可 能 性 ...

第 部 ン ケ 記 録

ワ カ コ テ 編

ワ カ コ テ 協 会 ... 企 業 組 合 ワ コ キ ャ

... 3 企 業 組 合 ワ カ コ テ つ い ... ワ カ コ テ 風 車 ...

(6)

ワ カ コ テ 轍 プ 協 議 会

... ワ カ コ プ 編

日 本 労 働 者 協 同 組 合 ワ カ コ プ 連 合 会 労 協 セ ン タ 事 業 団 .. 栗 東 事 業 所 ふ く ろ う の 家 ... FUSSA地 域 福 祉 事 業 所

... 芝 山 地 域 福 祉 事 業 所 労 協 若 者 自 立 塾 ... 10 自 立 支 援 セ ン タ ま の 樹 ... 3 そ の 他

11 テ ッ プ 関 西 ... 12 き ょ う とNPOセ ン タ ... 13 一 般 財 団 法 人 地 域 公 共 人 材 開 発 機 構

... 14 京 都 の 会 ... 15 京 都 府 府 民 生 活 部 府 民 力 推 進 課 ... 16 財 団 法 人 京 都 市 協 会 ... 17) 株 式 会 社 パ ソ 仕 事 大 学 校

...

補 論 社 会 的 企 業 概 念 の 整 理 : 労 働 統 合 型 を 中 心 に し て 第 節 社 会 的 企 業 概 念 の 曖 昧 性

... 第 節 欧 州 と メ カ の 社 会 的 企 業 概 念 の 相 違 ... 第 3 節 社 会 的 包 摂 に 関 わ る 欧 州 型 社 会 的 企 業 の 類 型

... 第 節 労 働 統 合 型 社 会 的 企 業 の 多 様 性

... 第 節 小 括 ...

付 属 資 料 海 外 の 若 者 就 業 支 援 政 策 の 動 向 ―OECDJobs for Youth を も と に ― 第 節 序 文 ...

第 節 ト ラ

... 第 3 節 カ

... 第 節 ラ ン ... 第 節 韓 国

... 第 節 ラ ン

... 第 節 ニ ュ ラ ン ... 第 節 ノ ... 第 節 ペ ン

... 第10節 ...

(7)

-1- 序 章 研 究 課 題 と 調 査 研 究 の 概 要

第 節 研 究 課 題

労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 厚 生 労 働 省 提 示 さ 中 期 課 題 に 対 応 し て 研 究 計 画 を 立 て こ を プ ト 研 究 と し て 推 進 し て い る 第220074月 ~ の プ ト 研 究 の ひ と つ 新 経 済 社 会 に け る 能 力 開 発 キ ャ 形 成 支 援 の あ 方 に 関 る 研 究 あ る 本 資 料 同 プ ト 研 究 の サ テ マ あ る キ ャ 形 成 弱 者 の 実 態 と 支 援 に 関 る 調 査 研 究 の 3年 度 目 の 成 果 の と ま と あ る

キ ャ 形 成 弱 者 の 実 態 と 支 援 に 関 る 調 査 研 究 キ ャ 形 成 の 上 困 難 を 抱 え て い る 抱 え る 可 能 性 あ る 人 々 の 現 状 と 課 題 必 要 支 援 に つ い て 明 に る こ と を 主 課 題 と し て い る 当 研 究 部 門 に い て こ を 研 究 蓄 積 の あ る 若 年 者 に 焦 点 付 け て 展 開 し て き 若 年 者 の 中 キ ャ 形 成 上 の 困 難 を 抱 え の 早 い 段 階 学 校 を

者 労 働 市 場 に け る 初 期 の 経 験 良 好 い 者 労 働 市 場 の 状 況 厳 し い 地 域 の 者 あ る こ と 先 進 諸 国 に 共 通 の 傾 向 と し て 指 摘 さ て い る OECD 2008 当 機 構 の 第1 期 を 通 研 究 成 果 に い て も 学 や 初 職 ま 地 域 学 校 職 業 へ の 移 行 を 右 る 重 要 変 数 あ る こ と 示 唆 さ て 国 も 同 様 傾 向 あ る と い え る 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 2005

こ う し 認 識 本 サ テ マ 研 究 に い て 初 年 度 に こ ま 日 本 の 若 者 の 初 職 へ の 円 滑 移 行 に 大 き 役 割 を 果 し て き 高 卒 就 職 テ に つ い て そ う 変 化 し て い る そ の 変 容 キ ャ 形 成 上 の 困 難 を 抱 え る 層 生 ま て い い を 検 討 し こ の 研 究 の 成 果 報 告 書 調 査 研 究 報 告 書No.97 日 本 的 高 卒 就 職 テ の 変 容 と 模 索 と し て 取 ま と 1990 年 代 半 以 降 高 卒 労 働 市 場 大 幅 に 縮 小 る 中 学 校 配 分 機 能 を 持 つ 伝 統 的 高 卒 就 職 テ そ 機 能 し て い る 部 分 と 十 分 機 能 し て い い 部 分 あ る こ と 明 に っ 者 型 的 に 求 人 極 端 に 少 く っ 地 方 の 高 校 や 求 職 者 わ に っ 通 科 高 校 起 こ っ て い こ に 対 る 対 策 と し て

そ の 地 域 の 実 情 に 応 学 校 外 の 移 行 支 援 組 織 ワ カ の 役 割 重 要 に っ て さ に マ ッ ン ベ の 対 応 く 地 域 の 産 業 構 造 と 学 校 教 育 と の 対 応 重 要 あ る こ と わ 学 校 教 育 の カ キ ュ ラ ベ に 踏 込

産 業 界 と 学 校 と の 連 携 必 要 あ る こ と を 指 摘 し と わ け 地 元 の 製 造 業 の 求 人 の 無 学 卒 未 就 業 者 の 増 減 と 関 し て 高 校 ま の 段 階 学 校 教 育 を 終 え る 若 者 に と っ て 生 産 工 程 の 仕 事 就 業 機 会 と し て 重 要 あ る こ と 論

こ の 結 果 を 受 け 第2年 度 地 方 の 若 者 の キ ャ 形 成 に 研 究 の 焦 点 を 当 て 長 県 と 北 海 遈 の2地 域 に 住 若 者 を 対 象 に し 質 問 紙 調 査 に そ の キ ャ の 実 態 把 握 を 試

1期 の プ ト 行 っ 東 京 の 調 査 と 対 比 可 能 設 計 に し こ こ 若 年

(8)

-「-

学 層 の キ ャ の 不 安 定 化 大 都 市 顕 著 地 方 そ の 産 業 構 造 に っ て 異 地 域 の 産 業 構 造 と 教 育 ・職 業 能 力 開 発 の 対 応 重 要 こ と 学 校 中 者 地 域 を 問 わ 学 直

も そ の も 不 安 定 新 卒 用 の 仕 組 に 乗 っ こ と 々 ま 影 響 る こ と 地 域 間 移 動 の 進 も 一 面 必 要 そ の に 住 居 へ の 配 慮 必 要 こ と 30 代 前 半 の 非 型 雇 用 者 の 支 援 職 業 能 力 開 発 重 要 こ ま の 彼 の 経 験 を 生 こ と と 生 活 を 支 え る 給 付 と 平 行 し て 実 施 る こ と 必 要 こ と 示 さ 教 育 住 居 や 生 活 費 に ま 視 点 を 広 包 括 的 支 援 の 必 要 性 を あ て 指 摘 る 結 果 と っ

ま タ 正 社 員 へ の 移 行 に い て 地 方 ワ や 学 校 果 役

割 東 京 と 比 て 大 き い こ と や 政 策 担 当 者 に 対 る ン タ ビ ュ に 基 く 分 析

タ や 無 業 者 に 対 る 働 き け ま 限 て と わ け 職 業 紹 を 求 る ま 至 っ て い い 段 階 に い て 若 者 利 用 し や い 支 援 十 分 い こ と も 示 唆 さ 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 2009

3年 度 目 の 研 究 課 題 支 援 の 方 向 性 を 探 る こ と と し こ ま の ン ン を も と に 学 校 を る ま や 移 行 の 初 期 段 階 に い て つ ま き あ 早 い 段 階 キ ャ 形 成 進 ま く っ 若 者 へ の 支 援 に 焦 点 を 当 て る こ と と し ワ

職 業 紹 を 求 る 行 動 を と る に 至 っ て い い 若 者 あ る こ う し 人 若 者 の 中 最 も キ ャ 形 成 に 困 難 を 抱 え る 層 あ 包 括 的 視 点 の 支 援 重 要 若 者

あ る と 思 わ あ る

こ う し 層 に 対 し て に 若 者 自 立 塾 地 域 若 者 サ ト テ ン 事 業 の 支 援 政 策 展 開 さ て い る そ こ の ひ と つ の 課 題 支 援 の 最 終 段 階 の 就 業 へ の 移 行 あ る こ と 指 摘 さ て い る わ 近 年 行 わ 実 態 調 査 に に 就 業 に つ

い 者 も 多 く 就 業 し と し て も 月 収10万 円 前 の ト あ る と い う 社 会 経 済 生 産 性 本 部 2007 こ の 就 業 へ の 接 の 課 題 に 対 る 解 安 直 に あ る と 思 え い ひ と つ の 可 能 性 と し て 考 え の EU 諸 国 に い て 社 会 的 排 除 の 問 題 へ の 対 応 の し く と し て 機 能 し て い る と い う 社 会 的 企 業 あ る 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 2008b

こ う し 認 識 2009年 度 社 会 的 企 業 に 焦 点 を 当 て 研 究 を 行 う こ と と っ ッ パ に け る 社 会 的 企 業 に つ い て 先 行 研 究 を 参 照 る に と ま こ の サ プ ト 研 究 に い て 国 に い て こ に 対 応 る 役 割 を に 果 し て い る 諸 団 体 存 在 し て い る こ と そ の 実 態 調 査 を 行 う こ と と し

こ う し 研 究 の 経 緯 明 う に 本 調 査 の 研 究 課 題 国 に い て 若 者 自 立 支 援 の う え 社 会 的 企 業 果 し て い る 役 割 と そ こ の 課 題 を 明 に る こ と あ る

第 節 調 査 研 究 の 概 要

本 節 本 研 究 に け る 社 会 的 企 業 に つ い て 対 象 を 確 定 る の 概 括 的 定 義 を

(9)

-」-

し そ の う え 研 究 方 法 の 詳 細 に つ い て 記 述 し 本 年 度 の 調 査 研 究 の 概 要 を 示

. 本 研 究 に お け る 社 会 的 企 業 」

社 会 的 企 業 と い う 言 葉 行 政 に い て も マ コ に い て も 近 年 に っ て 急 に 多 用 さ る う に っ 言 葉 あ る こ の 言 葉 の 持 つ あ い ま い さ 多 義 性 本 資 料 の 補 論 米 澤 に い て 整 理 さ て い る と 国 に 入 さ 経 緯 に も 由 来 し て い る 米 澤 の 整 理 の 一 部 を 先 取 し て 示 ま メ カ 型 の 定 義 あ こ こ 企 業 の 社 会 的 献 活 動 ま も 含 ま 社 会 的 起 業 家 と い う 事 業 を 立 上 る 個 人 に 注 目 し ボ ラ ン テ 団 体 の 事 業 化 に 多 く の 関 心 寄 る こ に 対 し て 欧 州 型 (公 的 セ タ と も 営 利 セ タ と も 異 る サ セ タ に 属 し 行 政 の 補 助 金 や 市 場 の 事 業 収 入 寄 付 や ボ ラ ン テ の 資 源 を 混 合 し 経 済 基 盤 を 持 つ と い う 特 徴 あ る

ま く 使 わ る 類 似 の 言 葉 ソ ャ ビ ネ コ ニ テ ビ ネ も 多 い こ と の 関 第1章 山 口 整 理 し て い る 詳 し く 各 論 文 を 参 照 し て い き い

こ こ 議 論 の 冒 頭 最 限 必 要 概 括 的 定 義 け を 示 こ ま の 本 研 究 の 経 緯 研 究 課 題 と き 社 会 的 企 業 メ カ 型 く 欧 州 型 の 捉 え 方 の そ あ る そ の う え 何 の 社 会 問 題 の 解 決 を 組 織 の 主 る 目 的 と し て い る こ と ま 課 題 解 決 の の 手 段 と し て ビ ネ の 手 法 を 用 い る こ と を と あ え の 定 義 と る

ン 先 団 体 の 選 定 に い て こ う し 社 会 的 企 業 若 者 の 就 業 支 援 に 何 の わ 関 心 を 持 つ 団 体 あ る こ と を 重 視 し

. 調 査 の 概 要

調 査 の 概 要 記 の と あ る

調 査 対 象 17団 体 : 具 体 的 名 称 第 部 ン ケ 記 録 の と こ の ほ 次 の 団 体 関 連 る 事 柄 に つ い て う っ 中 央 労 働 金 庫 総 合 企 画 部 次 長 山 口 郁 子 氏

NPO 子 育 て ネ ッ ト ワ 代 表 理 事 坂 本 純 子 氏

ワ カ コ テ ネ ッ ト ワ ャ パ ン 代 表 藤 木 千 草 氏 調 査 時 期 20096月 ~11

調 査 方 法 半 構 造 的 ン 調 査 記 の 項 目 に つ い て あ ン 対 象 者 に 提 示 の 上 聞 き 取 を こ っ

ン の 内 容 (1)団 体 の 概 要

沿 革 目 的 や 理 念 組 織 の 変 遤 意 思 決 定 の 仕 組 財 政 基 盤 資 金 調 遉 の 方 法

(10)

-『-

も 収 入 の 内 訳 自 前 の 事 業 収 入 会 費 公 的 助 成 の 割 合 と 状 況 (2)事 業 活 動 の 内 容

主 事 業 活 動 の 内 容

若 者 就 業 支 援 と 活 動 と の わ に つ い て (3)支 援 機 関 の タ ッ の 状 況

タ ッ の 構 成 役 員 給 職 員 償 ボ ラ ン テ 無 償 ボ ラ ン テ の 別 と そ の 人 数 労 働 時 間 や 賃 金

タ ッ の き 方 専 門 性 労 働 条 件 仕 事 の 種 類 や 範 囲 指 揮 命 関 社 会 保 険 事 故 の 補 償 ン ト の 課 題 足 い 人 材 や キ

若 者 の タ ッ に つ い て 本 人 の キ ャ の 上 の 当 団 体 の 置 け 当 団 体 以 前 の キ ャ 配 属 や 職 務 の ラ 当 団 体 の キ ャ

(4)社 会 経 験 い 若 者 の 受 け 入 に つ い て

受 け 入 経 験 受 け 入 場 合 の 役 割 や 受 け 入 期 間 今 の 受 け 入 の 可 能 性 当 団 体 外 部 へ 送 出 し 実 績 と 評 価 送 出 し の 当 事 者 と の つ

(5)外 部 機 関 と の つ 連 携

連 携 の あ る 外 部 団 体 行 政 地 域 一 般 企 業 中 間 支 援 団 体 に つ い て の 意 見 団 体 の 信 用 力 の 形 成 の 課 題 連 携 上 の 課 題

(6) の 展 開 に つ い て

事 業 化 や 商 業 化 に つ い て の 考 え 事 業 に つ い て の 将 来 ビ ン 指 定 管 理 者 行 政 の 委 託 を 受 け て い る 場 合 問 題 点 や 本 来 の ッ ン や 理 念 と の 葛 藤

あ る 行 政 へ の 要 望

第 節 本 資 料 の 構 成

本 資 料 こ う し て 行 わ ン 調 査 結 果 並 行 し て 検 討 し て き 文 献 研 究 の 取 ま と あ る

本 章 に く 第1部 第1章 ッ パ に い て 社 会 的 企 業 と い う 概 念 公 共 政 策 の パ ト と る 主 体 と し て 形 成 さ て き 背 を 検 討 し さ に 日 本 に け る 社 会 的 企 業 に 関 る 議 論 の 動 向 や そ の 多 様 性 を 論 る そ の 上 今 回 の ン 調 査 対 象 の う ワ カ コ プ ワ カ コ テ を 取 上 主 に 若 年 層 の 労 働 参 加 と 社 会 参 加 の 可 能 性 に 関 し て 検 討 る と と も に 今 の 課 題 を 提 起 る

第 章 ま 国 に い て 若 者 等 の 就 業 支 援 に 関 わ る P や 労 働 者 協 同 組 合 等 の 社 会 的 企 業 に つ い て そ の 組 織 形 態 や 活 動 種 別 を 概 観 し そ の う え ン 調 査 結 果 を 基 に こ の 団 体 の 特 徴 意 義 と 課 題 に つ い て 検 討 る さ に こ の 団 体 に 対 し て 多 様 支 援 を 行 っ て い る 団 体 = 中 間 支 援 組 織 の 活 動 に つ い て そ の 現 状 と 課 題 を 明 に る 最 に 今 社 会 的 企 業 等 に る 就 業 支 援 活 動 を 進 し て い く に 解 決 求

(11)

-監-

る 課 題 に つ い て 主 に 現 行 の 法 や 行 政 の 仕 組 に 内 在 る 問 題 と い う 視 角 考 察 を 加 え る

第 3 章 今 回 の ン 調 査 結 果 国 の 社 会 的 企 業 に け る 若 者 移 行 支 援 に 関 わ る 事 業 の 存 立 構 造 わ そ の 経 済 的 人 的 基 盤 を 明 に し 事 業 的 も の と う る 条 件 と 課 題 を 検 討 る 問 題 の 焦 点 自 立 支 援 を 直 接 の 目 的 と る 施 策 と え 若 者 自 立 塾 の の 社 会 労 働 へ の 参 加 プ セ に け る 社 会 的 企 業 の 役 割 あ る 直 接 の 公 的 支 援 の 投 入 限 あ る 社 会 的 企 業 果 し う る 役 割 の 現 状 と 限 界 を 考 え る

第 部 ン 調 査 の ケ 記 録 あ る 17の 団 体 に つ い て 活 動 内 容 や 組 織 構 成 財 政 基 盤 に つ い て と ま と て い る

補 論 国 に い て 社 会 的 企 業 に つ い て 多 様 背 を 持 つ 議 論 混 在 し て い る こ と そ を 整 理 し て 本 調 査 研 究 に け る 社 会 的 企 業 の 概 念 を 明 確 に る こ こ 社 会 的 企 業 以 の つ の 水 準 に い て 整 理 さ る 第 一 に 欧 州 と メ カ の 理 解 の さ 方 の 違 い 第 に 欧 州 型 の 中 も 社 会 サ ビ 提 供 型 と 本 調 査 対 象 と る う 就 労 困 難 者 へ 労 働 訓 練 機 会 を 提 供 る 労 働 統 合 型 あ 第 に 労 働 統 合 型 社 会 的 企 業 の の さ る 類 型 化 に つ い て あ る

最 の 付 属 資 料 先 進 諸 国 に け る 若 者 就 業 支 援 と し て の 積 極 的 労 働 市 場 政 策 の 動 向 に 関 る 資 料 を 一 部 要 約 し も の あ る 社 会 的 企 業 登 場 し 背 に 公 的 部 門 に 対 る

出 削 減 の 力 の も 積 極 的 労 働 市 場 政 策 を 展 開 し 社 会 的 排 除 層 を 労 働 市 場 に 参 加 さ て い く と る と い う 期 待 あ っ と い う そ こ こ こ 20062009年 に け て OECD雇 用 労 働 社 会 問 題 委 員 会 に る 学 校 職 場 へ の 移 行 を 進 し 若 年 者 の キ ャ 観 を 改 善 る の 政 策 見 直 し に 参 加 し 国 の カ ン ト ト あ る JOBS

FOR YOUTH 国 に 参 考 に る と 思 わ 9 カ 国 を 選 の 国 に

る 積 極 的 労 働 市 場 政 策 の 展 開 の 部 分 を 中 心 に 要 約 し て 紹 し

参 考 文 献

労 働 政 策 研 究 ・研 修 機 構, 2006, 大 都 市 の 若 者 の 就 業 行 動 と 移 行 過 程包 括 的 移 行 支 援 に け て 労 働 政 策 研 究 報 告 書No.72.

労 働 政 策 研 究 ・研 修 機 構, 2008a, 日 本 的 高 卒 就 職 テ の 変 容 と 模 索 労 働 政 策 研 究 報 告 書No.97.

労 働 政 策 研 究 ・研 修 機 構, 2008b, 労 働 政 策 ォ ラ 若 者 自 立 支 援 こ の3年 を 問 う 開 催 報 告 http://www.jil.go.jp/event/ro_forum/giji/20080203/panel.htm#p.

労 働 政 策 研 究 ・ 研 修 機 構, 2009, 地 方 の 若 者 の 就 業 行 動 と 移 行 過 程 労 働 政 策 研 究 報 告 書 No.108.

宮 本 子, 2009, 若 年 層 の 貧 困 化 と 社 会 的 排 除 森 田 洋 司 修 新 る 排 除 に う 立

(12)

-盤-

向 う ソ ャ ン ン の 可 能 性 と 課 題 学 文 社. 宮 本 太 郎, 2009, 生 活 保 障 - 排 除 し い 社 会 へ 岩 波 新 書.

社 会 経 済 生 産 性 本 部, 2007, ニ ト の 状 態 に あ る 若 年 者 の 実 態 及 支 援 策 に 関 る 調 査 研 究 報 告 書 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/06/dl/h0628-1b.pdf.

OECD(2008) ‘Off to a good start? Youth Labour Market Transitions in OECD Countries’ Employment Outlook.

(13)

第1部

分 析 編

(14)

-】-

第 章 社 会 的 企 業 と の ワ ー ー コ テ :特 に 就 労 困 難 若 者 の 参 加 の 可 能 性 に 着 目

第 節 に

社 会 的 企 業 何 の 社 会 問 題 の 解 決 を 目 的 と し 事 業 体 あ 特 に ッ パ 各 国 EU い て1990年 代 政 策 的 に も 同 時 に 理 論 的 に も 発 展 見 主 体 あ る そ の 背 に EU ベ 社 会 的 排 除 と の 闘 い そ の 主 要 政 策 目 標 の 一 つ と 従 来 型 の 社 会 保 障 テ と 公 共 サ ビ 適 に 解 決 し 得 い 構 造 的 排 除 に 対 し て 社 会 的 企 業 課 題 を 抱 え る 当 事 者 に 寄 添 っ て 地 域 の 最 前 線 活 動 し て い る こ と へ の 注 目 あ る ろ う そ の 存 在 ッ パ 各 国 法 制 度 面 も 政 策 的 置 け の 面 も 可 視 化 さ つ つ あ る(Defourny and Nyssens, 2008)

若 年 層 の 失 業 貧 困 構 造 的 に 発 生 し 排 除 の 一 つ の 現 あ 適 職 業 訓 練 や 雇 用 機 会 の 確 保 そ の 前 提 に る 生 活 環 境 等 の 改 善 重 要 政 策 目 標 と る こ の 意 味 の 公 的 機 関 の 役 割 若 年 層 の 今 の 生 活 設 計 あ る い マ 的 に 社 会 保 障 財 政 の 安 定 と い う 意 味 極 て 重 要 あ る し し そ の 一 方 民 間 の 立 場 つ 営 利 を 追 求 る こ と を 最 終 目 的 と 当 事 者 の 参 加 を 柔 軟 に い て い く 社 会 的 企 業 の 可 能 性 や 意 義 も ま 置 け る き あ る こ の 意 味 若 年 層 の 雇 用 就 労 へ の 参 加 そ し て 広 義 に 社 会 参 加 の 最 初 の テ ッ プ と る 可 能 性 の あ る 社 会 的 企 業 NPO等 サ セ タ に 属 る 諸 組 織 へ の 注 目 必 要 ろ う

本 稿 主 と し て 検 討 る ワ カ コ プ や ワ カ コ テ 1980年 代 前 半 地 域 に 密 着 し 生 活 関 連 分 の 女 性 に る 起 業 の 形 態 と し て ま 新 仕 事 く の 主 体 と し て 一 定 程 度 の 発 展 見 て き 近 年 そ の 地 域 性 を 一 つ の 特 性 と し て 置

け 障 害 を 持 つ 人 々 そ し て 就 労 困 難 若 者 の 参 加 を き つ つ あ る

し し NPOを 含 サ セ タ の 可 能 性 を る 意 味 多 く の 課 題 残 さ て い る 特 に こ の 主 体 の 存 在 を 可 視 化 し 活 動 の 基 盤 整 備 を 進 て 団 体 の 能 力 開 発(capacity building) く こ と 包 摂 の 一 つ の 主 体 と し て の 可 能 性 を 政 策 の パ ト と し て の 遂 行 可 能 性 高 て い く こ の こ と 構 造 的 に 排 除 さ て い る 若 年 層 の 労 働 参 加 と 社 会 参 加 を く 可 能 性 を 持 っ て い る こ の 上 の 公 的 セ タ の 果 役 割 大 き い ろ う 本 稿

こ の う 問 題 意 識 の も と ま 社 会 的 企 業 と い う 概 念 公 共 政 策 の パ ト と し て の 主 体 と し て 置 け る 中 形 成 さ て き 背 を ッ パ の 経 験 検 討 る そ の 日 本 に け る 社 会 的 企 業 に 関 る 議 論 の 動 向 や そ の 現 状 の 多 様 性 と 課 題 を 論 る そ し て 最 に 特 に 日 本 に け る 社 会 的 企 業 の う ワ カ コ プ ワ カ コ テ を 取 上 そ の 特 に 若 年 層 の 労 働 参 加 と 社 会 参 加 の 可 能 性 に 関 し て 検 討 る と と も に 今 の 課 題 を 提 起 る

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第 節 ー ッ パ に お け る 包 摂 の 主 体 と の 社 会 的 企 業

1980年 代 の 半 以 降 欧 州 委 員 会 ッ パ 諸 国 従 来 の 社 会 保 障 制 度 の 十 分 に 解 決 き い 社 会 的 課 題 あ る い 困 難 状 況 に て い る 人 々 存 在 し て い る こ と を 認 識 る 1989年 の 欧 州 委 員 会 欧 州 社 会 憲 章 に い て そ を 社 会 的 排 除(social exclusion)と の 闘 い と し て 表 現 し 主 要 政 策 課 題 と し て 置 け て い る さ に 2000 年 の ボ ン 欧 州 理 事 会 ニ 理 事 会 に い て 貧 困 及 社 会 的 排 除 と 闘 う の 共 通 目 標 を 択 こ の 中 協 同 組 合 共 済 組 合 ソ エ ン を そ の 中 心 と し 社 会 的 経 済(social economy) 雇 用 に け る 統 合 機 会 を 提 供 し て い る 点 と 社 会 的 パ ト と し て 困 難 を 抱 え て い る 人 々 の 最 前 線 活 動 る 非 営 利 組 織 の 役 割 置 け ま 1997 年 の テ 条 約 加 盟 各 国 社 会 的 排 除 に 対 る ン プ ラ ン を 策 定 し そ の 解 決 へ の 遈 筋 を 示 こ と を 要 請 し て い る

例 え に い て 内 府 社 会 的 排 除 タ ォ を 中 心 と し 複 数 の 省 庁 に ま っ て 社 会 的 包 摂 政 策 と て い る こ の 中 も 社 会 的 企 業 を 含 ボ ラ ン タ 組 織 課 題 を 抱 え る 個 人 や プ の 最 前 線 に い て 活 動 し 防 的 プ と 早 期

入 を 行 い 関 機 関 と の 連 携 に っ て 問 題 解 決 を っ て い る 点 を 評 価 し 政 策 の パ ト と し て の 特 徴 あ る 活 動 を 置 け て い る(SEU, 2004) い て も 1991 年 に 法 制 化 さ 社 会 的 協 同 組 合 社 会 サ ビ の 提 供 あ る い 障 害 者 元 受 刑 者 長 期 失 業 の 若 者 一 般 労 働 市 場 に い て 不 利 条 件 に あ る 人 と と 共 に 働 く 場 を 自 治 体 と の 協 力 の も と 作 上 て い る

そ の 認 知 と 発 展 の 度 合 い 異 る も の の 欧 州 各 国 こ の う 新 社 会 問 題 に 対 応 る 非 営 利 の 事 業 体 形 成 さ て き て い そ の 体 系 的 比 較 検 討 十 分 に 行 わ て こ っ

1996年 にEUの 助 成 研 究 と し て 開 始 さ 欧 州 各 国 の 研 究 者 に っ て 構 成 さ 研 究 プ あ るEMES 各 国 の 非 営 利 参 加 型 の 市 民 活 動 の 現 状 と そ の 背 理 論 を 断 的 に 検 証 し て い る そ の に キ ワ と し も の 社 会 的 企 業(social enterprise) あ っ

具 体 的 政 策 の ベ も 社 会 的 企 業 に 対 る 明 確 置 け と 支 援 行 わ 国 あ

る 例 え 英 国 ン ラ ン に い て 2002年 に 発 表 さ 易 産

業 省 の 体 系 的 ト 社 会 的 企 業 : 成 の の 戦 略 以 降 政 府 社 会 的 企 業 に 対 応 る 部 局 を 設 置 し そ の 振 興 法 的 基 盤 の 整 備 統 計 調 査 セ 可 能 金 融 ビ ネ サ ト 包 括 的 支 援 を 複 数 の 省 庁 に ま っ て 行 っ て き そ 国 地 方 自 治 体 ま そ の ベ ま 団 体 の 経 営 支 援 や 能 力 開 発 固 の 法 的 テ タ の 制 定 ま 広 範 支 援 キ を 整 備 し そ の 振 興 に 力 を 注 い き ま 近 年 社 会 的

企 業 の 既 存 の ャ テ ボ ラ ン タ 組 織 を 含 サ セ タ と し

て の 概 念 整 理 を 行 っ て い る(HM Treasury and Cabinet Office, 2009)

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-重-

2004年 に 行 わ に け る 社 会 的 企 業 の 実 態 調 査(SBS, 2005) 総 企 業 数 の1.2%を 社 会 的 企 業 占 約 475000人 の 雇 用 と 逬 あ 30万 人 の ボ ラ ン テ を 生 し て い る こ と 明 に っ て い る ま 社 会 的 企 業 の 受 益 者 プ と し て 19% 障 害 を も つ 人 と 17% 子 も 若 年 層 15% 高 齢 者 と っ て 社 会 的 困 難 を 抱 え る プ に 対 し て の プ を 行 っ て い る こ と 示 さ て い る

こ の う 積 極 的 社 会 的 企 業 の 支 援 に 至 っ 背 に 特 に 労 働 党 政 権 以 降 の 社 会 的 排 除 と 闘 う 上 の 政 策 パ ト と し て の 民 間 団 体 の 育 成 に っ て 公 共 サ ビ を 提 供 る と い う 考 え 方 に あ る わ こ 社 会 的 企 業 を 含 サ セ タ 組 織 を 財 政 的 に も 積 極 的 に 支 援 し パ ト と し て の 能 力 を 形 成 し カ ン タ ビ テ の あ る 公 共 サ ビ の 担 い 手 と し て あ る い 広 義 に 包 摂 の 主 体 と し て の 置 け を 行 う と い う 方 向 性 あ っ し こ サ セ タ の 機 能 に 対 る 限 定 的 視 点 あ そ の 他 の 機 能 を 見 落 と 可 能 性 に つ い て の 批 あ る つ ま 公 共 サ ビ を 提 供 る 上

社 会 的 企 業 持 っ て い る 固 の 価 値 や 優 性 何 の と い う こ と を 置 け る こ と く 事 業 を 委 託 る の 民 間 団 体 の 中 も 社 会 的 企 業 に 特 化 し 支 援 を 行 う の の

揺 い く る 本 稿 こ の う ッ パ の 社 会 的 企 業 と 政 府 と の 関 を 前 提 に き 日 本 に け る 社 会 的 企 業 登 場 し て き 背 や 現 状 そ し て 若 年 層 の 移 行 支 援 機 関 と い う 分 に い て の 可 能 性 と 課 題 に つ い て 検 討 し て い く

第 節 日 本 に お け る 社 会 的 企 業

日 本 に い て も 特 に 1998 年 の 特 定 非 営 利 活 動 進 法 の 施 行 と そ の 前 提 と る ボ ラ ン テ 団 体 の 活 躍 を 背 に サ セ タ

1

へ の 注 目 ま っ て き 例 え NPO 法 人 の 認 証 38,806団 体 20091130日 現 在 に の 数 の 上 も 認 知 の 上 も 一 定 程 度 の

置 を 確 保 し つ つ あ る

本 稿 検 討 る 社 会 的 企 業 社 会 的 課 題 に 取 組 上 ビ ネ の 手 法 を と つ そ の ビ ネ 得 利 益 の 分 配 を 所 者 に 還 元 る こ と を 目 的 と し い 非 営 利 の 事 業 体 あ サ セ タ と の 連 性 を し て い る そ の 存 在 未 十 分 に 定 義 さ て

同 時 に 統 計 的 に も そ の 実 態 明 に っ て い る と 言 い 難 い し ろ 前 述 の の 概 念 の 輸 入 と し て 現 段 階 主 と し て 研 究 ベ 政 策 ベ 使 用 さ て い る に

そ の 日 本 の 実 態 に 合 わ 定 義 や 実 態 を 明 に る こ と 課 題 と っ て い る ろ う ま 藤 井(2009) 社 会 的 企 業 に ま つ わ る 論 考 や 実 践 実 多 く の 対 立 軸 を 含

1

こ こ 言 う サ 中 央 政 府 地 方 政 府 を 主 る 担 い 手 と る 公 的 セ 民 間 営 利 企 業 を 主 る 担 い 手 と る 営 利 セ 公 式 に 組 織 さ 民 間 非 営 利 目 的 を 持 っ NPO ボ ラ ン テ 団 体 様 々 協 同 組 合 財 団 社 団 等 の 組 織 群 形 成 さ る セ を 意 味 し て い る 類 似 る 概 念 と し て 協 同 組 合 を 含 る こ と に 重 心 の あ る 非 営 利 協 同 セ 富 沢 1998 存 在 し て い る

遂 的 用 語 と し て こ

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そ の 見 解 の 相 違 社 会 的 企 業 と い う 言 葉 を 曖 昧 も の に し て い る と 指 摘 る

2

し し 近 年 文 脈 異 る も の の ッ パ メ カ 検 討 さ て い る 社 会 的 企 業 と 同 様 の 行 動 原 理 を 持 つ 主 体 へ の 注 目 あ る い 期 待 日 本 に い て も 高 ま っ て 日 本 の 場 合 に そ の に 用 い る 用 語 と し て ソ ャ ビ ネ コ ュ ニ テ ビ ネ 事 業 型NPO ワ カ コ テ /コ プ 存 在 し て い る こ の 諸 類 型 そ

固 の 特 徴 を 持 つ つ も 共 通 る 要 素 を 持 っ て い る 以 こ 主 体 へ の 期 待 語 る 文 脈 を 検 討 る と 共 に 日 本 に け る 社 会 的 企 業 の 存 在 を 若 年 層 の 労 働 参 加 の 観

点 整 理 る

. 社 会 的 企 業 登 場 文 脈

社 会 的 企 業 の 日 本 に け る 登 場 ま 第 一 に 前 述 の ッ パ の 経 験 に も 関 連 し 協 働 型 社 会 の 到 来 山 口 2009a を 一 つ の 背 と し て い る こ 現 代 的 社 会 問 題 を 効 果 的 に 解 決 へ と く 上 異 る セ タ に 属 る 主 体 間 の 協 力 必 要 領 域 増 大 し て い る と い う こ と を 意 味 る 例 え 総 務 省(2005) 分 権 社 会 の 基 礎 自 治 体 の 様 々 域 に い て 公 共 的 サ ビ の 提 供 を 住 民 の 参 加 る 多 様 主 体 と 協 力 し て 行 う こ と を 地 域 協 働 と 置 け そ の サ ビ 提 供 過 程 の 決 定 や 評 価 の 過 程 ま 含 パ ト ッ プ の 必 要 性 を 提 起 し て い る ま 平 成 16年 版 国 民 生 活 白 書 住 民 に

る 自 発 的 活 動 ほ 対 応 難 し い 暮 し の ニ を 満 可 能 性 あ 官 の 持 つ 公 平 性 と 平 等 性 の 限 界 の 存 在 地 域 の 活 動 そ の 担 い 手 に と っ て 生 き い や 喜

を 得 る 場 に 得 る と し て 現 代 に け る 公 共 の 形 成 こ の う 自 発 的 活 動 と 結 つ い て い る こ と を 指 摘 し て い る 内 府 2004

こ の 考 え 方 1990年 代 に け る 福 祉 国 家 福 祉 社 会 へ と い っ 流 に も 確 認 さ る こ と あ る 例 え 1989年 の 福 祉 関 連3審 議 会 合 同 企 画 分 科 会 今 の 社 会 福 祉 の 在 方 に つ い て 意 見 具 申 に い て 遂 的 利 用 者 の 選 択 の 幅 の あ る 提 供 体 制 の 上 民 間 事 業 者 ボ ラ ン テ 団 体 等 多 様 福 祉 サ ビ 供 給 主 体 の 育 成 社 会 福 祉 の 質 的 的 整 備 に 繋 る と い う 見 解 を 示 し そ の の 護 保 険 制 度 の 実 現 へ と 結 つ い て い る

第 サ セ タ に 属 る 組 織 自 体 の 持 可 能 性 の 確 保 と い う 観 点 の 商 業 化 あ る こ NPO等 の 活 動 発 展 る 中 発 生 る 資 金 ニ に 対 し て そ に 対 応 る 資 金 へ の セ 不 十 分 あ る こ と を 背 と し て 独 自 の あ る い 委 託 事 業 を 行 う 方 向 性 あ る サ セ タ の 資 金 類 型 に 大 き く 分 け て 寄 附 会 費 助 成 金 補 助 金 そ し て 独 自 委 託 事 業 収 入 存 在 し て い る 優 遇 税 制 極 て 限 定 的 状 況 寄 附

2

こ こ 指 摘 さ て い る 対 立 軸 社 会 的 企 業 の 範 囲 に 営 利 企 業 のCSR も 含 会 的 目 的 一 定 程 度 定 義 さ き も の 企 業 の 経 営 論 社 会 的 制 度 的 環 境 問 わ る の

全 く 新 し い 概 念 従 来 の 理 論 と の 連 あ る の

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市場の拡大は見込めず、また地方自治体の補助金等は減少傾向にある中、サードセクター組 織自体が市場の中で資金を調達する必要性が生まれてきているという状況をさす。

ただし、これら「新しい公共」の担い手としてのNPO や社会的企業への期待の帰結が、こ れらサードセクターへの「下請け」となり、安価な契約主体としてこれらの主体が位置づけ られる傾向については留意する必要がある。社会的企業はビジネスであると同時に、サード セクターとの連続性を有しており、そこに営利セクターとも公的セクターとも異なる独自の 価値が存在している。その価値は、例えば①個別性:よりサービスを受ける当事者の個別的 ニーズに的確に対応できる、②先駆性・柔軟性:制度化されていない、あるいは社会的に認 知されていないニーズを、事業をとおして顕在化させる、③運動性:顕在化したニーズの制 度化を進める、といった循環であり、後に述べるようにこれらのプロセスにおいて、課題の 当事者の参加とエンパワーメントが位置付いているということにあるだろう。

2.社会的企業の共通要素と固有要素

図表1−1は、国内における社会的企業の代表的な定義を基礎として、共通する特徴と固 有の要素を抽出したものである。

図表1−1 社会的企業の代表的な定義に見る、共通する特徴と固有の要素

類  定  固有の価値

ーシャル・ ジネス 1

①社会性:現在解決が求められる社会的課題に取 組むこ事業活動のミションとするこ

②事業性: ①のミションをビジネスの形に表し 続的に事業活動を進めていく

③革新性:新しい社会的商品・サービスや、それを 提供するための仕組みを開発したり活用したり るこまた、その活動が社会に広がるこ通し て、新しい社会的価値を創出するこ

革新性・ ベーショ

ニティ ジネス 2

地域の課題を地域住民が主体的に、ビジネスの手 法を用いて解決する取り組み

地域性・主体

ワーカーズ・ ティブ ※ 3

ワーカーズ・ティは地域に暮らす人たち が、生活者の視点から地域に必要な「の」

サービス」市民事業とて事業化し自分たちで 出資し経営し労働を担う新しい働き方の組織を いいます。

地域性・民主 的参加

2 関東経済産業局ウェサイhttp:/ / www.kanto.meti.go.jp/ seisaku/ c ommunity/

3 神奈川ワーカーズ・ティ連合会ウェサイhttp:/ / www.wc o- kanagawa.gr.jp

1 経済産業省(2008)

出所】下記より著者作成

①何らかの社会問題 の解決をその組織 の主たる目的と いるこ

②目的を達成するた めビジネスの手法を 用いる

③法人制度は多様

営利法人も含む) 共通する要素

共 通 す る 要 素 と し て は 、 第 一 に 、「 何 ら か の 社 会 問 題 の 解 決 を 、 そ の 組 織 の 主 た る 目 的 と していること」があげられる。ここで言う社会問題を、ソーシャルビジネスは「現在解決が 求められる」ものとしてとらえ、コミュニティビジネスやワーカーズ・コレクティブは「地 域の抱える課題」「地域に必要な「もの」や「サービス」」と捉えているように、社会問題を 時間的な軸と地域的な軸で捉えるという方向性の差違が存在してはいるが、それらに対して

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-1「-

何 の プ を る と い う 方 向 性 共 通 し て い る ま 主 る 目 的 と い う 観 点 例 え 株 主 の う 組 織 の 所 者 の 利 益 を 最 大 化 る こ と を 組 織 の 原 理 と し て 持 い と い う こ と も 意 味 し て い る

第 に 目 的 を 遉 成 る の 手 法 と し て ビ ネ の 手 法 を 用 い る あ る こ の 点 の 定 義 も 共 通 し て 見 る も の あ 何 の 方 法 財 や サ ビ を 生 産 し そ を 利 用 し 購 入 し る 人 々 や 組 織 の 対 価 を 得 て 的 に 事 業 を 行 う と い う こ と

含 意 さ て い る と 言 え う し こ こ の 購 入 者 に 公 的 セ タ に る 調 遉 も 含 ま る 従 っ て 例 え 護 保 険 制 度 の う 公 的 保 険 を し 事 業 や 子 も の 一 時 保 育 若 年 層 へ の 職 業 訓 練 の 委 託 事 業 も 含 ま る こ の 点 見 過 さ 例 え 受 益 者 に 支 払 い 能 力 奪 わ て い る う 領 域 に い て 活 動 る 社 会 的 企 業 の 存 在 十 分 に 可 視 化 さ に く く そ の 実 態 を 映 し に く く る ろ う

定 義 読 取 る 共 通 の 特 徴 こ の つ あ る 明 示 さ い ま も 特 徴 と し て 捉 え て い る 点 に 多 様 法 人 制 度 を と る こ と あ る 現 在 の 法 人 制 度 上 社 会 的 企 業 に 特 の 法 人 格 や テ タ 存 在 ま 定 義 上 も 法 人 類 型 に っ て そ の 範 囲 を 規 定 る う 方 向 性 と っ て い い し っ て ソ ャ ビ ネ の 定 義 に 記 さ て い る う に 例 え 株 式 会 社 等 の 営 利 法 人 も 定 款 上 上 記 の 特 徴 を 担 保 る こ と 社 会 的 企 業 と し て 捉 え る こ と も 可 能 あ る し NPO法 人 の う 非 営 利 法 人 本 来 事 業 と し て 社 会 的 目 的 を 行 う 場 合 も 同 様 に 置 け る こ と 可 能 あ る

3

共 通 性 の 一 方 そ の 類 型 固 に 持 っ て い る あ る い 強 調 し う と し て い る 原 理 や 方 向 性 に 差 違 る

4

ま ソ ャ ビ ネ 新 し い 財 や サ ビ そ し て そ を 提 供 る ビ ネ を 開 発 し そ 新 社 会 的 価 値 を 生 と い う 意 味 の 革 新 性 に 重 心 を 置 く い わ 社 会 的 目 的 を 持 っ ベ ン ャ ビ ネ と し て の 方 向 性 を 持 っ て い る と 考 え る こ と き る ろ う 次 に コ ュ ニ テ ビ ネ そ し て ワ カ

コ テ 地 域 の 課 題 必 要 も の を 地 域 住 民 市 民 自 身 つ く 出 と い う 地 域 性 に 重 心 を 置 く ま 特 に ワ カ コ テ に い て そ の 市 民 自 身 財 や サ ビ の 生 産 過 程 組 織 の 運 営 と 資 本 形 成 に 平 等 に 参 加 る こ と に も 言 及 る い わ 民 主 的 参 加 性 に 重 心 あ る と も 言 え る こ ワ カ コ テ 前 提 と し て い る 協 同 組 合 と し て の 特 性 に 由 来 る あ ろ う

5

以 上 の う に そ の 特 性 を 整 理 し 上 日 本 に け る 社 会 的 企 業 そ の 近 似 概 念 を 整

3

経 済 産 業 省 の 調 査 に る と の 組 織 形 態 と し て 多 い の NPO法 人(46.7%) つ い 営 利 法 株 式 会 社 限 会 社 (20.5%) と い う 経 済 産 業 省 2008

4

こ こ の 差 違 一 つ の 類 型 の 持 っ て い る 原 理 を 他 の 類 型 持 っ て い と い う こ と を 意 味 し こ こ 日 本 に け る 社 会 的 企 業 の 特 徴 を き 出 の 固 性 を 明 に し う と し て い る

5

協 同 組 合 の 国 的 連 組 織 あ る 国 協 同 組 合 同 盟(ICA) 1995 年 に 記 の 協 同 組 合 の 定 義 を 確 認 し て い る 共 同 し 民 主 的 に 管 理 る 事 業 体 を 通 共 通 の 経 済 的 社 会 的 文 化 的 ニ と 願 い を 満

に 自 発 的 に 手 を 結 人 々 の 自 治 的 組 織 あ る こ の 定 義 上 共 通 の ニ を 満 参 加 的 事 業 体 と し て 協 同 組 合 と 社 会 的 企 業 親 和 的 あ る と 考 え る こ と き る ろ う

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理すると、①「非営利目的・社会的目的」、②「ビジネスの手法」をその基本的な行動原理と しつつ、③イノベーティブな財やサービスを生み出す「革新性」、④地域ニーズを満たす上で 地域資源を活用した地域住民による「地域性」、⑤組織の形成や生産過程に資本の持ち分によ らず関わる「民主的参加性」などの価値を組み合わせて、社会的企業は形成されていると考 えることができる。

3.社会的企業の類型

このような概念を持つ日本における社会的企業ではあるが、上述のとおり定義やその範囲 が未だ明確にはなっておらず、また固有の法人制度も存在しないがゆえに、セクターとして の統計を取ることが困難であり、実態の把握の上での課題となっている。従ってここでは社 会的企業の主たる活動分野や運動の類型を補足的に整理するという範囲において、その類型 を記述する。

日本においての社会的企業の主な活動分野は、大きく分けて「地域活性化・まちづくり」、

「社会サービスの提供」の二つとして捉えることができる。前者は、例えば空洞化した中心 市街地の活性化や地域防犯、あるいは中山間地や過疎地における農産加工・販売、観光、環 境保全等を主たる活動分野としている。後者は、高齢者介護、子育て支援、障害を持つ人々 の自立支援、ホームレスの自立支援など、何らかのケアを必要としている人への財やサービ スの提供を目的としている。本稿の課題である若年層の就労参加は、後者に属する部分であ る。

また、運動的な類型として捉えるならば、後に詳しく検討する、主として生活クラブ生活 協同組合をその運動の母体とする「ワーカーズ・コレクティブ」、高 年齢者・失業者の仕事づ くり運動から出発し、協同労働の形態を促進する「ワーカーズ・コープ」、障害 をもつ人々の 労働参加と自立支援を目標とする「共同連」、農林水産分野での商品開発・販売・都市との交 流等を女性主体に行う「農村女性起業」(農林水産省、2007)などが存在する。これらの活動 分野・運動類型の整理や精緻化が、今後の課題となっている6

第4節 移行支援機関としてのワーカーズ・コープ/コレクティブ:「出口」となり得るのか

ここでは、社会的企業の類型の中でも「ワーカーズ・コープ」および「ワーカーズ・コレ クティブ」を移行支援機関としてとらえ、就労困難な若年層の参加の可能性を論じる。前述 のとおり、両者は協同組合としての特性である民主的参加を組織の原理として位置づけ、労 働者、そして広義にはその対象となる利用者も含めた主体形成とエンパワーメントをもたら

6 ロンドンにおける社会的企業の中間支援組織である”Social Enterprise London”は、社会的企業の組織類型別の整 理を 行 って お り 、具 体 的に 社 会的 企 業の 概 念を 可 視化 す るこ と を可 能 にし て いる(SEL, 2001=生協総合研究所、 2005)。こ の 中 では 「 媒介 的 労働 市 場組 織 」Intermediate Labour Market Organisations:ILMs)といった、職業訓 練お よ び職 業 体験 を 行う 組 織類 型 も位 置 づけ ら れて い る。

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す可能性があると考えられるからである。以下では、ワーカーズ・コープとワーカーズ・コ レクティブの概略を示し、実際に若年者の就労支援に取り組む事例を検討する。

1.ワーカーズ・コープ(労働者協同組合)

ワーカーズ・コープの運動を推進する連合組織である日本労働者協同組合連合会によると、 協同労働で働く就労者は10,903 名、総事業高は 228 億 5400 万円である(2008 年 3 月 31 日 現在)。主要な事業分野としては、介護・福祉が約80 億円と群を抜いているほか、総合建物 管理、環境緑化・リサイクル、協同組合間提携、保育、公共施設運営と、多様な領域で事業 を行っている。

その歴史は、1971 年西宮市で高齢者事業団が結成され、失業者・中高年齢者の仕事づくり を、主に自治体からの委託事業を中心に広げていったことにさかのぼる。この運動は全国に 広がっていくが、1980 年代に入ると失業対策から、労働者協同組合として組合員の主体的な 労働参加へと方向性を変えていく。その後、高齢者による協同組合づくりや、介護保険制度 の開始を前にヘルパー養成講座と地域福祉事業へと展開している。

移行支援機関としての取り組みとしては、2005 年から厚生労働省「若者自立塾創出推進事 業」団体として選定され、千葉県芝山町にて「労協若者自立塾」を運営している。1 期 3 カ 月、第13 期終了時点で卒塾生 85 名、そのうち就労者数は 59 名(うち、ワーカーズ・コープ での就労者が15 名)となっている(2008 年 11 月現在)。また、2006 年度開始の「地域若者ス テーション事業」についても、宮城県大崎市、新潟県新潟市、北海道旭川市、北海道釧路市、 東京都新宿区、東京都世田谷区、長野県長野市、兵庫県豊岡市の8 カ所で運営している。そ れぞれが、地域のワーカーズ・コープとの連携の下、職場体験や職場見学に取り組んでいる。

2.ワーカーズ・コレクティブ

ワーカーズ・コレクティブは、主として1980 年代前半より、生活クラブ生協という生活協 同組合の活動を経験してきた女性たちによって形成されてきた事業体であり、その団体への 出資をとおした資本形成、意志決定過程、そして労働へのそれぞれ平等な参加を特徴として い る 。 全 国 の 連 帯 組 織 で あ る ワ ー カ ー ズ ・ コ レ ク テ ィ ブ ・ ネ ッ ト ワ ー ク ・ ジ ャ パ ン の 2009 年の調査によると7、団体数は 370 で、8847 人が働き、事業高は約 115 億円となっている。 主な事業分野は高齢者介護・子育て支援などの社会サービス、生活協同組合からの業務委託、 お弁当・パン・総菜製造販売などの食関連サービスがその大半を占めているほか、生活ニー ズに基づいた事業をおこしている。

ワーカーズ・コレクティブで働くメンバーの94%は女性であり、年齢層は、40 代以降が約

7 ここで紹介する数値は、ワーカーズ・コレクティブの全国組織である W.N.J.の 1 号会員(都道府県ごとの連合 会か 会 員) に 限定 し た紹 介 であ る 。1 号会員以外を含めると、2007 年時点で 600 団体の、1 万 7000 人が働き、 事業 高は136 億円となっている。

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-1監-

89%を 占 て い る8 近 年 若 年 層 の 参 加 増 え つ つ あ る と い え 移 行 支 援 機 関 と し て 見 に メ ン と し て 資 金 を 出 し 経 営 に 参 加 る と い う 形 態 に 直 接 関 わ る 可 能 性 あ つ つ も 実 態 と し て 雇 用 の 受 け 皿 と し て 機 能 る こ と 難 し い 面 あ る

そ に 対 し て 神 奈 に け る ワ カ コ テ の 調 査 研 究 と 政 策 提 言 ネ ッ ト ワ 形 成 そ し て 新 事 業 展 開 の 核 と る こ と を 目 指 し 2004年 に 設 立 さ 特 定 非 営 利 活 動 法 人 ワ カ コ テ 協 会 就 労 体 験 の 受 け 入 を 行 い つ つ 自 就 労 困 難 若 者 や 障 害 を も つ 人 々 と 共 に 働 く 場 く に 取 組 い る 具 体 的 に 神 奈 県 障 害 者 就 職 進 委 託 訓 練 事 業 ト ラ ! の 受 託 に る ワ カ コ テ の 訓 練 受 け 入 と こ ま 若 者 サ ト テ ン の 紹 に る 若 者 を 対 象 と し 職 場 体 験 コ ネ ト 事 業 主 あ る ま 2008年 に 開 始 し コ ュ ニ テ キ ッ ン 事 業 若 者 や 障 害 者 と 一 緒 に 働 く 総 菜 製 造 と 売 を 行 う 事 業 あ る そ の 他 に も ワ カ コ テ に 就 労 し 若 者 の 定 着 に 関 る 問 題 課 題 を 探 る 調 査 研 究 を

様 々 調 査 を こ ま に 実 施 る と と も に 就 労 を 受 け 入 る ワ カ コ テ 事 業 者 へ の 心 得 講 の 実 施 を 行 っ て い る

. ワ ー ー コ ー プ コ テ と 若 年 層 の 参 加

ワ カ コ プ と ワ カ コ テ 両 者 と も 協 同 組 合 あ 労 働 参 加 を と し て 当 事 者 あ る 若 年 層 の 抱 え る 課 題 を 解 決 し う と る 原 理 を 持 つ 社 会 的 企 業 あ る と 言 え る ま 両 者 と も そ の 地 域 に け る 長 年 の 経 験 と ノ の 蓄 積 に っ て 移 行 支 援 機 関 と し て の 優 性 を 持 っ て い る と 言 え る こ ワ カ コ プ の 地 域 若 者 テ

ン 事 業 の 場 合 就 労 体 験 の 受 け 入 先 と し て 同 プ に 属 る 地 域 労 協 や 地 域 福 祉 事 業 所 を 見 い る こ と に あ る ろ う し ワ カ コ テ の 場 合 20年 を 超 え る 事 業 の 中 得 地 域 の 信 頼 感 や コ ュ ニ テ キ ッ ン 事 業 に 見 る う 総 菜 の 製 造 売 の 技 術 と し て 考 え る こ と き る ろ う

し し 両 者 の 方 向 性 に 差 違 見 る ワ カ コ プ 例 え 自 治 体 と の 協 働 の 指 定 管 理 者 と し て 公 民 館 公 の 施 設 の 管 理 運 営 を 行 っ 地 域 福 祉 事 業 所 を 増 や ま さ に 仕 事 こ し を 推 進 る こ と 直 接 的 雇 用 の 機 会 あ る い 就 労 の 場 を 増 や と い う 方 向 性 を 持 つ つ 地 域 若 者 テ ン 事 業 や 若 者 自 立 塾 の 一 般 労 働 市 場 と の 媒 も 行 う と い う 戦 略 を と っ て い る 一 方 ワ カ コ テ 共 に 働 く と い う キ ワ の も と 地 域 働 く と い う 観 点 排 除 さ 就 業 困 難 若 者 や 障 害 を 持 つ 人 々 に 就 労 へ の 参 加 の 機 会 を も そ う と し て い る そ し て そ の 参 加 の 結 と し て 彼 彼 女 自 信 を つ け 段 階 的 に 労 働 市 場 へ と 橋 渡 し し て い く と い う 方 向 性 を 持 っ て い

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年 齢 層 の 構 成 20代 未 満 2% 30 9% 40 30% 50 53% 60代 以 上 6% っ て い る の こ と 運 動 形 成 さ て き 80 年 代 特 に 生 活 生 協 の 組 合 員 中 心 と っ て 設 立 し て き と い う あ る 同 時 に 特 に 子 育 て 終 了 の 女 性 の 型 雇 用 と も う 一 つ の 働 き 方 の 創 造 と し て 機 能 し て き 存 在 し て い る 山 口 2009b

(23)

-1盤- る と 考 え る

こ の 社 会 的 企 業 の 若 年 層 の 移 行 支 援 機 関 と し て の 現 在 の 機 能 記 の う に 整 理 さ る

若 者 サ ト テ ン 等 の 紹 に る 職 業 体 験 の 機 関 と し て 受 皿

一 般 的 企 業 も 担 の 少 い 柔 軟 働 き 方 を あ る 程 度 主 体 的 に 選 択 き る こ と 徐 々 に 一 般 労 働 市 場 へ と 戻 る 進 る こ と の き る 条 件 を つ く る 機 関 と し て 媒

社 会 的 目 的 を 追 求 る タ テ 事 業 体 と し て セ ン ト 労 働 を 生 出 機 関 と し て も う 一 つ の 出 口

若 者 サ ト テ ン 等 の 運 営 を 担 う 機 関 と し て 委 託 先

こ の う 社 会 的 企 業 特 徴 的 に 果 し て い る 機 能 と し て 媒 も う 一 つ の 出 口 あ る ろ う わ 出 口 に 至 る 前 段 階 に あ る い そ の 条 件 整 っ て い い 人 々 に そ の 状 況 と 意 志 を 考 慮 に 入 つ つ 就 労 そ し て 参 加 の 機 会 を 提 供 る 上

ワ カ コ テ ャ ン 訓 練

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の 制 度 を 設 け る あ る い 利 用 者 の 意 向 に あ わ ワ カ の 紹 の コ ネ ト を 行 っ て い る ま も う 一 つ の 出 口 と い う 観 点 ワ カ コ プ の 強 調 る 協 同 労 働 あ る い 雇 用 さ い 労 働 と い う 考 え 方 当 事 者 の 参 加 を く 可 能 性 を 持 っ て い る と 考 え る こ の う に 社 会 的 企 業 現 状 直 接 的 に 出 口 と る と 言 う し ろ 出 口 に 至 る プ セ と し て 機 能 る あ る い 直 線 的 に 一 般 労 働 市 場 へ の 出 口 を 目 指 こ と を 志 向 そ こ と 異 っ 出 口 を 創 出 こ と を 志 向 し て い る と 考 え る こ と き る ろ う

. 社 会 的 企 業 へ の 支 援

こ の う 独 特 価 値 と 意 義 を 持 若 年 層 の 参 加 を 保 障 る 一 つ の 機 関 と し て の 社 会 的 企 業 を 振 興 し そ の 存 立 基 盤 を 強 化 し て い く 上 の う 仕 組 や 制 度 必 要 あ ろ う 現 在 社 会 的 企 業 抱 え て い る 大 き 壁 認 知 度 の さ 必 要 資 源 得 い こ と に 約 さ る 特 に 資 源 に 関 し て サ セ タ 一 般 の 課 題 あ る 資 金 へ の セ 人 材 の 確 保 の 点 課 題 を 抱 え て い る 民 間 の 事 業 体 と し て 優 ビ ネ を 確 立 し て 個 々 の 社 会 的 企 業 成 を 収 る 必 要 あ る こ と 確 あ る 公 共 政 策 を 担 う ニ 特 徴 を 持 っ パ ト と し て そ を 置 け る 上 積 極 的 公 的 セ タ に る 条 件 整 備 必 要 と る

そ の 前 提 と る 論 理 と し て 若 年 者 の 移 行 支 援 機 関 と し て の 公 益 性 あ る ろ う ま

9

協 会 独 自 の 制 度 ニ ン 60 時 間 程 度 引 き き 同 ニ ン る こ と き る 1 1,000 円 を 事 業 者 側 担 を し て メ ン と し て あ る い

ト と し て の 雇 用 の 可 能 性 を 見 極 の 時 間 と っ て い る

(24)

-1】-

こ の 分 に い て の 社 会 的 企 業 の ニ 特 徴 を 前 述 の と 媒 と も う 一 つ の 出 口 と 捉 え る 社 会 的 企 業 生 産 る 財 や サ ビ に 対 し て 対 象 と る 就 労 困 難 若 者 対 価 を 得 て 事 業 を 行 う と い う 必 し も 適 合 的 い 場 合 あ る と 考

え る

10

こ の 意 味 社 会 的 企 業 ま さ に 効 果 的 公 共 政 策 を 対 象 者 に 提 供 る パ ト あ そ の 成 を る 要 素 組 織 の 持 可 能 性 を 前 提 と し つ つ も 経 済 的 自 立 性 け に と ま い 社 会 的 評 価 に あ る ろ う

こ の う 前 提 の も と に 社 会 的 企 業 へ の 支 援 の 基 本 的 考 え 方 に 事 業 の 対 象 者 の タ ッ 雇 用 労 働 者 と し て 一 定 程 度 の 収 入 を 確 保 し 社 会 保 険 に 加 入 し つ つ そ の の キ ャ を 形 成 る 可 能 性 を 高 る う 条 件 整 備 あ る 社 会 的 企 業 に 限 定 し 利 用 可 能 調 査 存 在 し い 例 え 内 府 の 市 民 活 動 団 体 に 対 る2008年 調 査

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の 結 果 タ ッ の 年 齢 層 複 数 回 答 6055.7% 5043.6%と っ て い る 一 方 30 12.2% 20 4.9% タ ッ と し て の 若 年 層 参 加 き て い る 状 況 い 内

2009 ま 独 立 行 政 法 人 経 済 産 業 研 究 所 のNPO法 人 を 対 象 と し 2006年 調 査 団 体 の 事 業 規 模 の 差 違 に っ て 大 き く 差 出 る 常 勤 タ ッ の 平 均 給 166.29 万 円 労 務 関 の 整 備 状 況 を 見 て も 雇 用 保 険29.3% 労 災 保 険30.8% 厚 生 年 金 保 険23.5% 健 康 保 険 24.6%と そ も そ も 社 会 保 険 の 対 象 と る う 労 働 の 環 境 十 分 に 作 て い い 状 況 あ こ の 団 体 に 若 年 層 の 雇 用 の 出 口 を 求 て い く こ と 困 難 状 況 に あ る

こ の う 状 況 に 対 し て 社 会 的 企 業 ノ ベ テ 事 業 的 成 に っ 経 済 的 成 長 を 果 こ と と と も に そ の 公 益 性 に 鑑 労 働 者 へ の 支 援 施 策 や 労 働 市 場 の 流 動 化 を く 仕 組 必 要 と る 例 え 京 都 に け る 一 般 社 団 法 人 地 域 人 材 開 発 機 構 の 事 例 行 政 企 業 サ セ タ の 協 働 に る 人 材 の 相 互 認 証 テ を 志 向 し て 社 会 的 企 業 を 含 サ セ タ の 経 験 評 価 さ う る 仕 組 と っ て こ 異 る セ

タ 間 の 人 材 の 移 動 を 進 る 可 能 性 を し て い る

ま そ 以 前 に 社 会 的 企 業 の 存 在 を 何 の 形 認 証 し そ の 存 在 を 統 計 的 に も 把 握 し て い く こ と も 求 る 例 え に い て 社 会 的 企 業 に 対 る 支 援 政 策 の 一 環 と し て 会 社 法 の も と に 社 会 的 企 業 に 適 合 的 コ ュ ニ テ 利 益 会 社(Community Interest Company) と い う 資 格 2005年 に 設 け て い る ま 2006年 の 韓 国 社 会 的 企 業 育 成 法 も 同 様 の 考 え 方 を と 認 証 団 体 社 会 保 険 料 の 減 免 自 治 体 事 業 の 優 先 発 注 税 制 優 遇 の 様 々 措 置 と る う に っ て い る ン 2009 ま Gardin(2006) ッ パ 各 国 の 労 働 統 合 分 の 社 会 的 企 業 の 財 源 比 較 ッ パ に け る 社 会 的 企 業 公 的 セ タ の 資 金 を 相 当 程 度 入 し 成 立 っ て い る 現 実 を 示

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こ の 点 に 関 し て 社 会 的 企 業 と し て も て や さ て き 事 業 体 結 果 と し て 自 立 支 援 の 過 程 に い て 利 用 の 収 奪 的 を 形 成 し て い と い う 湯 浅(2007)の 批 あ る こ の こ と 貧 困 状 態 に あ る 子 も を 持 つ 家 庭 高 齢 者 へ の 社 会 サ の 提 供 に け る 社 会 的 企 業 を 含 民 間 企 業 の 限 界 を 示 唆 し て い る と 考 え

11 NPO法 人3000 任 意 団 体7000を 無 作 効 配 付 数9,516 効 回 収 率46.9%

参照

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