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秋田大学学術情報リポジトリ itoueiko2

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(1)

1

別 講

Sj ogr en

M

i kul i cz

病 お よ び

そ の 周 辺 疾

J

患をめぐる問題点、

今 野 昭 義 *

伊 藤 永 子 *

岡 本

1 . は じ め に

Sj δgr en 症候群 Mi kul i c z 病は共に古くから

多くの研究者の興味をひきつけてきた疾患ではあ

るが,臨床所見および組織像の解釈,診断基準,

治療法,両者の本態的な違い,周辺疾患との関連

において, 今日でも検討すべき多くの問題が残さ

れている

本稿で、は過去12年 間 に 秋 田 大 学 医 学 部 耳 鼻 咽 喉 科唾液腺外来において経験した Sj ogr en

Mi kul i c z 病および周辺疾患をもとに,これら

n

垂液

腺疾患をめぐる問題点を臨床的に, また光顕およ

び電顕組織学的に整理してみたい.

11. S j og r en症 候 群

1. Sj ogr en症候群の診断をめぐる問題点

一- s ubc l i ni c al S j og r en 症候群と成人2慢性

耳下腺炎一一

Sj ogr en 症候群は外分泌を広範囲におかす自己

免疫疾患であり, 日内乾燥,乾燥性角結膜炎に関

リウマチまたは他の勝原病の合併を

する. 本症は中年女性の疾患とされるが,

(昭和3 7 - 4 4年 ) お よ び 秋 田 大 学 ( 昭 和

4 8 - 5 9年 ) で 経 験 し た Sj δgr en 症候群65例のう

ち,反復姓耳下腺腫践を伴った41症例を対象とし

て,その初発年齢を検討すると, 10歳代, 20歳 代

に初発する症例も少なくはない( 表 1 ). しかし,

20歳代の本症において口内乾燥感を自

す る 症 例 は 少 な し 発 症 後 , 本 症 の 典 型 的 な 症 状

がそろうまでには長期の経過をとるものと考えら

れる.

表2に従来の Va ns e l owll および Bl oc k2) によ る本症の診断基準, 表3に厚生省 Sj og児 n 病 研

究班による診断基準3)を示す. 本 症 を 症 候 群 と し

てとらえ, 典型的な症状が完成した症例のみを対

象とすると, 以上の診断基準で、本症の診断は容易

である.

しかし? 本症には唾液腺,涙腺の病変の程度に

応じて, 口内乾燥感を自覚するに至らない種々の

程度の分泌障害を示す疲例も多いはずである. 我

々はこれらのいわゆる subcl i ni cal Sj ogr en 症 候

群をも包括し診断するために昭和45年以来, 表4

に示す診断基準を用いてきた4) 昭和48から59

まで、の12年間に秋田大学医学部耳鼻咽喉科外来を 受診した Sj δgr en 症候群症例は28例であり, う

ち24例は de五ni t e Sj ogr en 症候群, 7 例は pr

o-babl e Sj δgr en 症候群であった. 唾液分泌障害は

28例中 25例で, 乾燥性角膜炎の所見は26例で認め

られた( 表5 ).

口内乾燥症状,唾液分泌障害, 眼症状および乾

燥 性 角 結 膜 炎 の 所 見 は な い が 典 型 的 な 唾 影 像 所 見

と免疫血清学的異常( 車沈値光進, I g G, I g M セ

R A

陽性) のために pr obabl e Sj ogr en症

候群とされた2例および口内乾燥症状, 唾液分泌

障害,眼症状はないが

R A

陽性,謬原病の合併,

典型的な唾影像,乾燥性角結膜炎の存在から def i

-ni t e Sj δgr en症候群とされた1例の合計 3 例は厚

生 省 Sj δgr en 病研究班の診断基準では Sj ogr en

症候群から除外されることになる.

Pr obabl e Sj ogr en症候群と診断された症例が将

来典型的な Sj ogr en 症候群に進展するか否かは

きないが,反復性耳下腺炎で初発した Sj

(2)

2

表 1 Sj δgr en症 候 群 に お け る 反 復 性 耳 下 腺 腫 脹 の

初 発 年 齢 HQYVRセQYVY QYWSセQYXTI

男 10101 0 I 0

女 10 10 1 0

表 2 Sj ogr en症 候 群 の 診 断 基 準

O B LO C K ( 1965)

1) 乾 燥 性 角 結 膜 炎

2) 口 内 乾 燥 症

3) リ ウ マ チ 性 関 節 炎

3症 状 の 内2つ , 特 に 前2者 が 揃 え ば S. S.

O VA N SELO W ( 1963) Maj or Cr i t er i a

1) リ ウ マ チ 性 関 節 炎 の 客 観 的 所 見

2) 乾 燥 角 結 膜 炎 の 客 観 的 所 見

3) 耳 下 腺 ま た は 顎 下

!

J

重 腫 脹 の 客 観 的 所 見

Mi nor Cr i t er i a

1) リ ウ マ チ 性 関 節 炎 の 病 歴

2) 耳下線・顎下腺} 由民の病歴

3) 口 内 乾 燥 症 の 自 覚 的 , 他 党 的 所 見

4) 乾 燥 感 ・ 発 赤 ・ 熱 感

Ma j or cri t eri a 3つを D e五ni t eS. S. Ma j or cri t eri a 2つを Pr obabl e S. S. Ma j or cri t eri a 1つ, Mi nor cri t eri a

2つ 以 上 を Possi bl eS. S.

下 腺 腫 脹 発 症 後5" " ' 10年 を 経 て , 口 内 乾 燥 症 状 ,

眼 症 状 が 出 現 し た 症 例 は 少 な く な い . Subc l i ni c al

S j og r e n 症 候 群 の 診 断 に 際 し て 最 も 問 題 と な る の

は 成 人 』 慢 性 耳 下 腺 炎 症 例 と の 鑑 別 で あ る . 成 人 慢

性 耳 下 腺 炎 は 主 にj唾 影 像 所 見 か ら ① 膿 全 体 に 分 布

す る 点 状 陰 影 を 認 め るi唾 液 管 末 端 拡 張 症 ( 図1,)

② 両 側 主 導 管 に 著 明 な 対 称 性 の 拡 張 像 を 認 め , 腺

の 炎 症 性 変 化 は 組 織 学 的 に み て も 強 く な い 唾 液 管

拡 張 症 ( 図2 ) , ③ 唾 影 像 で 導 管 系 に は 明 ら か な 異

常 所 見 を 認 め な い 狭 義 の 慢 性 耳 下 腺 炎 , に 分 け る

こ と が で き る . 過 去 12年 間 に 当 科 に て 経 験 し た 成

人 慢 性 耳 下 腺 炎 症 例 を 表

6

に 示 す . こ れ ら は 成 人

以 降 に 発 症 し た も の で あ り , 小 児 期 に お け る 反 復

性 耳 下 腺 炎 が 成 人J慢 性 耳 下 腺 炎 に 移 行 し た も の は

な い . 15歳 以 降 に は 通 常 時 床 症 状 は 消 失 す る 小 児

反 後 性 耳 下 腺 炎 ( 小 児 唾 液 管 末 端 拡 張 症 お よ び 慢

第28閉 唾 液 腺 シ ン ポ ジ ウ ム

表 3 Sj ogr en症 候 群 診 断 基 準

( 厚生省シェーグレン病調査研究班)

< 確 実 例 >

原 因 不 明 の 乾 燥 症 状 が あ り

l . 原 田 不 明 の 乾 燥 性 角 結 膜 炎 を 認 め る こ と ( 注- 1)

2. 涙腺または唾液線高蹴裁に特徴的な異常所見( 注ー

2) を言忍めること

3. 唾 液 腺 管 造 影 に 特 異 的 な 異 常 所 見 ( 注- 3) を 認

めること

以 上3 項目のうち, 1 項 目 以 上 が 認 め ら れ た 場 合

< 疑 い 例 >

原 因 不 明 の 乾 燥 症 状 が あ り

l . 原 因 不 明 の 乾 燥 性 角 結 膜 炎 が 疑 わ れ る こ と

( 注- 4)

2. 唾 液 線 分 泌 機 能 低 下 ( ガ ム 試 験 が10分 間 に10ml

以 下 ) を 認 め る こ と

3. 反 復 性 ま た は 慢 性 に 経 過 し , ほ か に 原 因 を 求 め

得 な い 唾 液 腺 腫 脹

以 上3 の項目のうち, 1 項 目 以 上 が 認 め ら れ た 場 合

< 注 釈 >

在- 1: ローズベンガノレ試験( 十十) 以上で, か っ シ

ャ ー マ ー 試 験1 0 mm以 下 , ま た は 畿 光 色 素

試 験 ( 十 ) を 認 め る こ と

注-2 : 小 葉 内 導 管 周 囲 に50個 以 上 の 単 核 細 胞 の 浸

潤が, 同 一 小 葉 内 に 少 な く と も1 カ 所 以 上

認 め ら れ る こ と

注- 3: 誼怪1m m以 上 の 大 小 不 同 の 点 状 ・ 斑 状 陰

影 が 腺 内 に び ま ん 性 に 認 め ら れ る こ と

注-4 : ローズベンガノレ試験( 十) で, か つ シ ャ ー

マ ー 試 験1 0 mm以 下 , ま た は 鐙 光 色 素 試 験

( 十) を認めること

表 4 Sj ogr en症 候 群 の 診 断 基 準

1) リ ウ マ チ 性 関 節 炎 ま た は 他 の 謬 原 病

1' ) またはリウマチ因子陽性, I g G, I gI¥在位増加等

の 免 疫 血 清 学 的 所 見

2) 唾 液 分 泌 減 少 ( si al omet r y)

2' ) ま た は 両 側 耳 下 腺 , 顎 下 腺

i

可 時 に 認 め ら れ る 鴨

影 像 の 変 化

3) 乾 燥 性 角 結 膜 炎

(R OS E岨B EN G A L t est, Schi mer - t est )

以 上 の 所 見 の 内 3つ 揃 っ て い る 症 例 を de五ni i e

S. S., 2つ 揃 っ て い る 症 例 をpr obabl e S. S. とする.

今 野 ・ 北 村 ( 1970)

性 耳 下 腺 炎 ) と は 異 な っ た 疾 患 で あ ろ う と 考 え ら

れ る . 導 管 系 に 著 明 な 変 化 を 認 め る 成 人 唾 液 管 末

(3)

セ R X 3

Sj ogren症候滅症例にみ られる5異常所見の出現頻度 HQYWSセ@ 1984)

[ 蛾分泌異常

i

i戻液分泌異常 │ 免 疫 血 清 学 的 制 l経 影

像 [ 疲

1

rW

de五ni t e S, S 十

+

+

-'-pr obabl e S. S

+

み ら れ , 全 例 女 性 で あ る . これは Sj δgr en症 候 群 に み ら れ る 性 差 と 一 致 す る .

狭 義 の 慢 性 耳 下 腺 炎 に お い て も │ 唾 液 管 末 端 拡 張 症 I唾 液 管 拡 張 症 ほ ど で は な い が 発 症 頻 度 に 性 差 がみられ, ま た 疾 患 の 経 過 に も 男 性 と 女 性 で 差 が 認 め ら れ る す な わ ち , 治 療 後 の 経 過 を 観 察 す る と 男 性 症 例 で は3年 以 内 に 症 状 は ほ ぼ 完 全 に 消 失 し て い る が , 女 性 症 例 で は5 -1 0年 後 に も 症 状 が

図 1 1殴被管米端拡張症のl岳影像 腺全体に分布する点状陰影を認める

+

÷

24

+

4

十 十 1

+

十 2

持 続 す る も の ま た は 一 過性 で は あ る が 高 度 の 血 沈 値 充 進 と 耳 下 腺 腫 脹 の 時 期 に 一 致 し て 関 節 痛 を 訴

え , 病 巣 感 染 の 関 与 が 示 唆 さ れ る も の も あ る 成 人 女 性 に み ら れ る 唾 液 管 末 端 拡 張 症 は 表4 の possi bl e Sj ogr en症候群に含まれ, S j og r en症 候 群 と の 本 態 上 の 違 い に つ い て 問 題 が 残 る . しかし 表6に 示 す │ 唾 液 管 末 端 拡 張 症 症 例 を 対 象 と し て 5

- 1 0

年 間 の 経 過 を 追 跡 し て み る と , こ れ ら の 症 例 が 時 間 の 経 過 と 共 に pr obabl e ま た は defIni t e Sj δgr en 症 候 群 の 診 断 基 準 を 満 た す 他 の 異 常 所 見 を 合 併 す る に 至 っ た 症 例 は な い . Bl at t5l は 成 人 慢 性 耳 下 腺 炎 と Sj ogr en 症 候 群 を 病 因 的 に 一 連 の 疾 患 と 考 え て い る . 確 か に 成 人l暖 被 管 末 端 拡 張 症 は

表 6 Sj凸gr en 症候群および成人慢性耳下腺症例に みられる性差 HQYWSセQYXTI@

│ 男 女 言 │ Sj凸gr en

慢性耳下腺炎 9 24 33

慢性耳下腺炎( 狭義) 9 16 25

日垂液腺末端拡張症 (Si al oangi ect asi s )

4 4

│ 盛被管拡張症 ( Si al o仁l ochi t i s)

4 4

(4)

4

subcl i ni cal Sj ogr en症 候 群 に み ら れ る 典 型 的 な 性

唾 影 像 お よ び 組 織 像 を 伴 う こ と か ら , 本 症 の

発症過程の少なくとも一部では Sj ogr en 症 候 群

と 共 通 の 因 子 の 影 響 を 受 け て い る と 考 え ら れ る が

本態的には Sj ogr en 症候群とは異なった疾患で

ある.

これまで我々の臨床において Sj δgr en 症 候 群

の診断上,最も問題となった症例は Mi kul i c z 病

の中の一部の症例( 後述の Mi kul i c z 病 第1 症例)

である. Mi kul i c z 病および Mi kul i c z 症 候 群 症 例

においては基礎疾患が何であれ, 小i唾液腺

て 唾 液 腺 が 広 範 囲 に 侵 さ れ る と 高 度 の 唾 液 分 泌 障

口内乾燥症状が認められることがある.

さらに Mi kul i c z 病 の 一 部 で は 経 過 中 に R A

揚性化,血清

I g G

値上昇,血沈値充進などの免疫

血清学的異常所見を伴う症例があり, これらの症

例 は 表

2

-

4

に示す Sj ogr en 症 候 群 の 診 断 基 準 を満たすことになる. しかしこれらの Mi kul i c z

病および Mi kul i c z 症候群症例においては Sj

og-r en 症 候 群 に み ら れ る 典 型 的 な 唾 影 像 が 認 め ら れ

ることはない. 稀ではあるが文献的には Sj ogr en

症 候 群 に お い て も 両 側 耳 下 線 , 顎 下 腺 , 涙 腺 の 持

続性腫脹がみられることがあり,これらと Mi k u・

l i cz 病との鑑別には唾影像が参考になる.

2. Sj ogr en 症 候 群 に み ら れ る 唾 影 像 と 臨 床 像

との相関

Sj δgr en 症候群にみられるIl l l i ;影像は線全体に分 布する点状陰影を伴うもの ( A型,国 3 A ),腺全

体 の 導 管 系 に び 漫 性 漏 洩 像 を 認 め る も の (C型,

第28回 ! 蜂 液 腺 シ ン ポ ジ ウ ム

図3B),点状陰影と溺洩像が混在するもの ( B型,

図3 C) の3 つの型に分けることができる

像 上 の 病 変 は 両 側 耳 下 線 , 顎 下 腺 に 同 時 に 認 め ら

れ る が , 顎 下 腺 に 認 め ら れ る 変 化 は 常 に 漏 洩 像 で

あり, 点状陰影がみられることはない( 図3 A )

A 型 唾 影 像 は 反 復 性 耳 下 腺 腫 脹 を 伴 う 症 例 に み ら

れ , 発 症 年 齢 の 多 く は1 5 - 3 0歳 で あ り , 唾 影 像 お

よび組織像からは成人唾A液 管 末 端 拡 張 症 と の 鑑 別

が困難である. C型は反復性耳下腺腫脹を伴わず,

35歳 以 降 に 唾 液 分 泌 障 害 で 初 発 す る 症 例 に み ら れ

ることが多い. C 型i佳影像は他のi唾液腺疾患にお

いてみられることはなく, 本症に特異的な変化で、

ある. 漏洩{ 象は腺および導管系が高度に変性消失

ることによ

り,過剰の造影剤が導管系より漏出したものであ

る. しかし同じように腺および導管系が消失する

中 年 女 性 に み ら れ る 唾 液 腺 萎 縮 症 症 例 に お い て は

よって同じ捕洩像が認められること

はない. 本症にみられる漏洩像は本症に特異的な

の脆弱化に大きい原因があると思われる

A 型i珪影像にみられる点状陰影は末梢導管終末と

した褒状拡張膝の存在による. 顎下腺におい

て点状陰影が認められないのは, 顎下腺では病変

の経過と共に間質に結合組織増殖が起こり, 末 梢

し難いためである.

3. Sjりg r en症 候 群 の 組 織 換 を め ぐ る 問 題 点

1) Sj ogr en症 候 群 に お け る 唾 液 線 試 験 切 除

Sj ogr en 症候群の臨床診断のために唾液腺組織

検査は必須ではない. 多くの subcl i ni cal Sj ogr en

図 3 Sj δgr en症候群の唾影像

A ) 腺全体に分布する点状陰影を認める. J酷液管末端拡張症とのi珪塁手像上および 組織学的な鑑別は不可能である ( A型)•

B ) 点状陰影と漏洩像が混在する (B型)

(5)

第28[E]I唾 液 腺 シ ン ポ ジ ウ ム 5

関4 Sj ogr en症候群耳下腺の組織像

A ) 病変の小葉差が大きく,褒状拡張腔が右

1

1

2

を占める. 小円形細胞浸潤,腺胞 変性消失が著明な,右下の病変高度な腺小葉に隣接して,左上に病変軽蔑な 腺小葉を認める (H E 染色) x10)

B ) 病変軽度な腺小葉の拡大像. (H E 染色) x 64)

症 候 群 症 例 で は 組 織 像 か ら 成 人J慢 性 耳 下 腺 炎 と の 鑑別は国難であり, ま た 乾 燥 症 状 が 明 ら か な 典 型 的な症例においては, 病 理 組 織 学 的 に 特 異 的 な 所 克は認められるが, 先 に 示 し た 診 断 基 準 の み か ら

本症の診断は可能である. しかし高度の唾液分泌

る 他 の 疾 患 , 特 に 中 年 女 性 に 好 発 す る 涼 因 不 明 の 唾 液 膿 萎 縮 症 と の 鑑 別 の た め に 組 織 検 査を必要とすることがある. また S j δg r en症 候 群 症 例 の 治 療 法 お よ び 将 来 の 臨 床 経 過 を 予 測 す る た めには, r唾 液 腺 の 病 変 の 程 度 ( 腺 萎 縮 , 変 性 の 程 残 存 線 の 状 態 , 細 胞 浸 潤 の 程 度 ) を 試 験 切 除

によって把握しておく必要がある.

(6)

6 第28由 唾 液 線 シ ン ポ ジ ウ ム

(7)

第28昭l唾 液 腺 シ ン ポ ジ ウ ム

2) 組 織 像 と 臨 床 像 と の 相 関

間 … 症 例 に お い て も 耳 下 腺 の 部 位 に よ っ て 病 変 の程変はさまざまであり, 細胞浸潤,腺胞変性, 消失が著明な病変高度の線小葉に隣接して, 病 変 軽 度 な 線 小 葉 が し ば し ば 存 在 す る ( 図4 A,B) . 病変の強しリト葉における腺胞細胞は光顕的には正 常にみえても, 電 顕 的 に は 種 々 の 程 度 の 変 性 過 程 にある( 図5 A) . 一 方 病 変 軽 度 な 腺 小 葉 に お け る 腺胞細胞は電顕的にみると, 細 胞 の 変 性 の 程 度 は 軽度であるが, 原 形 奨 内 に は 種 々 の 異 常 な 形 態 を 示す分泌頼粒が認められる. 形 態 学 的 に は 明 ら か

な細胞構造の破壊を示すまでは至らなくても, 腺

細 胞 に お け る 蛋 血 合 成 が 障 害 さ れ て い る も の と 考 え ら れ る ( 園 5 B) . S j δg r e n 症 候 群 に お け る 唾

液分泌能が治療により, または時期により大きく

変化することがあるが, これは腺の再生によるよ

りも, こ れ ら 可 逆 的 な 状 態 に あ る 腺 細 胞 の 機 能 回

復によるものであろう. しかしおおまかに見れば

組織像は臨床像によく一致する. 高 度 の 唾 液 分 泌

7 障害が持続し,反復性耳下腺腫脹がなく,

c

型i垂 影 像 を 示 す 症 例 の 組 織 像 は 高 度 の 線 細 胞 の 変 性 消

失と腺実質の脂肪組織による置換を示す. 円形細

胞 浸 潤 は 脂 肪 組 織 の 開 に 散 在 性 に 残 存 す る 拡 張 し た 末 栴 導 管 周 聞 に 限 局 し て 強 く 認 め ら れ る ( 国

6

) . さらに腺,末梢導管の変性が進行し,残在す

る末梢導管上皮細胞が完全に消失すると, いずれ

唾液線における円形締胞浸潤も消失し, 中 年 女 性 に み ら れ る 唾 液 線 萎 縮 症 と の 鑑 別 は 少 な く と も 耳 下 腺 組 織 像 か ら は い ず れ 閤 難 に な る で あ ろ う と われる症例さえある.

中等度から高度の唾液分泌障害を示し, 持 続 性 の, ま た は 反 復 性 の 耳 下 腺 腫 脹 を 示 す 症 例 で は 腺

細胞の変性消失が著明で, 問実にび漫性に

小円型細胞浸潤を認める. ま た 末 梢 導 管 上 皮 細 胞 の 増 殖 に よ る い わ ゆ る 筋 上 皮 島 の 形 成 ( 図7 A, B) と種々の程震の末梢導管の拡張を認める. 持 続 性 耳 下 腺 腫 脹 を 伴 う 症 例 で は 特 に 小 円 形 細 胞 浸 潤,筋上皮島形成が著明である.

函 6 C型i唾影像を示す Sj δgr en症候群耳下腺の組織操 (H E染色, X64) 腺胞の変性消失と腺実費の脂肪組織による置換を示す. 小円形細抱浸 潤は,散在性に残存する拡張末梢導管局聞に限局して強くみられる

国 5 Sj δgr en症候群耳下腺の電顕像

A ) 病変の強い腺小葉における残存腺胞を恭す. 腺細胞の変性および壊死(

i

) は腺胞の右下

1

/ 2

、で 強い. 線細抱と筋上皮細胞の間に大喰締砲の浸入を認める (X 3400)

Lu -拡大した膿胞腔, N -核, M一筋上皮細胞

B ) 病変軽度な線小葉における線胞を示す. 原形質内には電子密度の高い. しばしば cor e の変形 したラグビーボール状分泌頼粒( 1) を多数認める(x6000) .

(8)

8 第28回 ! 桂 液 腺 シ ン ポ ジ ウ ム

国 7 持続性耳下腺腫脹を伴う Sjるgr en症 候 群 の 組 織 像 (H E染色)

A ) 娘細臨は小円形細胞浸潤によって罷換され,散在性に筋上皮島を認める (X25) .

B ) 拡 大 像 ( X64)

日垂液分泌減少は軽度から中等度であり, 反復性

耳下腺腫脹を伴う症例では末栴導管腔の拡張と,

る反復性耳下腺臆眼は日内常在留の上行性二次感

よるものであり,褒状拡張睦の存在が密接に

関係する. これは小児または成人唾液管末端拡張

症にみられる反復性耳下線腫脹と同じように, 拡

張腔における分泌物のうっ滞と分泌障害が上行性 と連続した褒状拡張膝を認める

状拡張腔周囲では小円形細胞浸潤と駿胞の変性消

失が著明である( 図4 A) . これらの症例にみられ

図8

A)

筋上皮島は増殖した末檎導管上皮細胞とその開に浸潤した多数の大喰細抱

( M

ac)

から構成さ

れる. 上皮細絶は五に de s mos omeで結合している. 上皮細抱開にはしばしば穆原線維捺物質・

の塊 ( Co) を 認 め る (X 4,OOO)

B ) 小導管腔 ( Lu) を囲む細胞は比較的立方形を示し, 管陸に面する細胞表面には mi cr ovi l l i を

言認める (X 6,600) .

(9)

第28回l唾; 街路シンポジウム 9

(10)

10 員s 28回 唾 液 腺 シ ン ポ ジ ウ ム

(11)

第28問 唾 液 腺 シ ン ポ ジ ウ ム

細菌感染の原因となっているが 3) い わ ゆ る 筋 上 皮 島 の 超 徴 形 態

筋 上 皮 島 の 構 成 細 胞 に つ い て は そ の 成 立 機 序 と も 関 連 し て 末 梢 導 管 上 皮 細 胞 由 来 か へ または筋 上 皮 細 胞 由 来 か8)の 議 論 が あ る . 生 検 標 本 を 2 .5 %

カコジレイト緩衝ク

V

レター/ レアルデノ、ィド液で前 固定, 1% カ コ ジ レ イ ド 緩 衝 オ ス ミ ウ ム 駿 で 後 固 定 後 に エ ポ ン に 包 埋 し 電 顕 的 に 観 察 し た . 染色は 酢 酸 ウ ラ ニ ウ ム と ク エ ン 酸 鉛 を 用 い た 2 重 染 色 に よる. 電 顕 的 に み る と 筋 上 皮 島 は 増 殖 し た 上 皮 細 胞 の 集 団 と そ の 聞 に 浸 潤 し た 多 数 の 大l食 細 胞 か ら 構 成 さ れ る ( 図8 A) . 上 皮 細 胞 は 多 数 の d e s mo・

s o me で 互 い に 結 合 し て い る . 上 皮 細 胞 は 多 彩 な 形態を示す細胞からなるが, 比 較 的 立 方 形 に 近 い

11 細胞と紡錘形, 扇 平 そ の 他 複 雑 な 形 を 持 つ 細 胞 に 大別される. 立 方 形 の 細 胞 は し ば し ば 小 導 管 躍 を 囲 み ( 図 8 B) , 多 く は 円 形 , 卵 円 形 ま た は 辺 縁 や や 不 規 則 な 形 の 核 を 持 つ . 核 ク ロ マ チ ン は 比 較 的 少 な く , 円 形 ま た は 卵 円 形 の ミ ト コ ン ド リ ア と 多 数の遊離リボゾームを持ち,粗面小胞体, ゴ、/レヂ、 装置の発達は不良である. 一方紡錘形, 肩 平 ま た は 不 規 則 な 形 を 示 す 細 胞 は 筋 上 皮 島 の 辺 縁 近 く に 存在し,長円形または卵円形の核を持つ( 図9 A) . 核クロマチンは比較的良く発達しており, 原 形 質

内には円形,卵円形のミトコンドリア, ライソゾ

ーム,多数の遊離リボゾームをみる. 粗面小胞体, ゴルヂ装置の発達は不良で、あり, 原 形 質 内 に は 多 数 の 細 線 維 が 束 状 に 集 団 を な し て 存 在 す る ( 図

図 10 筋上皮島の電顕像(x 4 0 ,000)

原形質内に認められる細線維束はしばしば de s mos ome ( D) 周辺の t ono五l ament から連続性に移 行している( ↓ ↓ ↓ )

図 9 筋上皮島の電顕像

A ) 筋上皮島周辺部には紡錘形,嬬平または不規則な形を示す細砲が配列する(x32 ,00) . Ma c

-大喰細抱

B ) 拡大像,原形質内には遊離リボゾーム,ライゾームの他に多数の細線維が束状に集団( 1) を なして存在する (x13 ,600) .

(12)

12 第2 8凶i唾液J l 泉シンポジウム

図 11 筋上皮島の電顕像 (x53,000)

筋上皮島の辺縁部細胞原形質‘ に認められた和l線 維 束 じ い ; ↓

1

) とグリコーゲン頼粒 ( Gl y) .

9B)

筋上皮細胞における mv of i l ament の形態学的 特長は原形饗内で、細胞の長靴に平行して走行する

5- 7 nm の細線維束であり dens e pat c h を伴うものとされているが, 筋 上 皮 島 構 成 上 皮 細

胞にみられる細線維の多くは以上の my o五l ament の条件を満たさず, むしろ t onof i l ament であろ うと思われる. しば、しば d e s mo s o me周辺の t on-o五l ament との連続または移行が認められる ( 図 10) . 同 じ 形 態 を 示 す 締 線 維 は 唾 液 管 末 端 拡 張 症 に お け る 嚢 状 拡 張 腔 を 被 覆 す る 肩 平 上 皮 細 胞 に

も6) ま た 耳 下 腺 組 織 培 養 に よ る 培 養 細 胞 に お い

て も 認 め る こ と が で き ¥ 周 囲 環 境 の 変 化 に 対 す

る反応として, 増殖末梢導管上皮細胞の原形質内

に t ono五l ament が増したものと考えられる 確かに一部には my o五l ament であることを否 定 で き な い 細 線 維 増 殖 を 伴 う 細 胞 も あ る が ( 図

11), 非 生 理 的 条 件 下 に 増 殖 し た 細 胞 内 に お け る これらの細線維が, my of i l ament であるか否かの

確実な鑑別は形態学的には困難である. 上 皮 細 胞

間 は し ば し ば 謬 原 線 維 様 物 質 の 塊 り が み ら れ ( 図

12, 13) ) 一部の上皮細胞では細臨境界が不明瞭の

まま, 原形質が基底膜様物質, さらに c ol l agen

段物質に移行する像も認められる( 図13B)

このような唾液腺上皮細胞由来の細胞が基底} 模

様 物 質 を 分 泌 し つ つ あ る 像 は 耳 下 腺 多 形 性 腺 腫 に

おいては一般的に認められる所見であり9) 多形

性腺腫が筋上皮細胞由来か, 末梢導管上皮紘胞由

来かの議論の元になっている. しかし従来間葉性

ム チ ン と い わ れ た 粘 液 多 糖 類 や コ ラ ー ゲ ン が 上 皮

細 胞 に よ っ て も 分 泌 さ れ る こ と が 培 養 細 胞 に よ っ

て確認されており10川, 正常上皮細胞にみられる

る 上 皮 細 胞 の 間 質 方 向 へ

の分泌活動によるものと考えられている12,13,14)

筋 上 皮 島 に み ら れ る 基 底 膜 様 物 質 の 分 泌 活 動 を 示

す 細 胞 の 由 来 も 筋 上 皮 細 胞 も し く は 小 葉 内 お よ び

小 葉 開 導 管 上 皮 の 基 底 部 に 位 置 す る 細 胞 に 由 来 す

るものと思われる. さらに胎児耳下腺の組織像を

(13)

第2 8[1]1経 液 娘 シ ン ポ ジ ウ ム 13

図 12 筋上皮島の電顕像 (x10,000)

上皮細胞間にみられるコラーゲン掠物質の集塊 ( Co) と基底膜様物質( 1 ) . Ma c -大喰細胞, D- des mos ome

細 胞 に 分 化 す る 可 能 性 も あ り へ 両 者 の 形 態 学 的 鑑 別 は 細 胞 増 殖 の 環 状 条 件 に よ っ て は 必 ず し も 明 確でない.

先 に 述 べ た よ う に 導 管 腔 を と り 囲 む 筋 上 皮 島 中 心部で、は構成細胞は形態学的に末栴導管上皮細胞 に類似した立方形を示し, 周 辺 部 で は 筋 上 皮 細 胞 または基底細臨に類似した紡錘形, 肩 平 な 細 胞 が 多 い 組 織 構 築 と こ れ を 構 成 す る 上 皮 細 胞 の 形 態 学 的 な 多 彩 さ を 考 え 併 せ る と , 筋 上 皮 島 の 成 立 に は

2) 曹の上皮細胞からなる小葉内および を 構 成 す る 全 て の 上 皮 細 胞 の 反 応 性 増 殖 が るものと忠われる.

4

)

唾 液 腺 破 壊 後 の 組 織 修 復 と 筋 上 皮 島 の 成 立 機 序

( 1) 唾 液 腺 破 壊 後 の 組 織 修 復

筋 上 皮 島 お よ び 嚢 状 拡 張 腔 の 成 立 も , さ ら に は に初発した Sj δgr en症 候 群 症 例 と 中 高 年 期 に初発した Sj ogr en症 候 群 症 例 の 臨 床 像 , 組 織 像 、 も 原 病 変 に よ る 唾 液 腺 破 壊 後 の 組 織 修 復 過

程 の 異 常 に よ っ て 説 明 さ れ る . l¥lIumps 擢 患 直 後 のi唾 液 腺 組 織 像 を 観 察 す る と 末 梢 導 管 系 の 変 化 は 比 較 的 少 な い が , 腺 胞 細 胞 は 種 々 の 程 度 に 変 性 消 している. しかし mu mp s 擢 患 後 長 期 間 経 過 し た 唾 液 腺 組 織 像 に は か つ て の 腺 破 壊 の 名 残 り は 全 く認められない. 唾 液 膿 破 壊 後 の 腺 胞 の 帯 生 は 主 と し て 末 栴 導 管 上 皮 細 胞 の 増 殖 に よ っ て 起 こ る が, 一 部 に は 腺 胞 細 胞 そ の も の の 細 胞 分 裂 に よ る 増 殖 過 程 も 関 与 す る 可 能 性 が あ る こ と が 以 下 の 動 物 実 験 お よ び 臨 床 例 か ら 示 さ れ る

(14)

14 第28回 唾fiszIェセ

(15)

第28匝i唾 液 ! 掠 シ ン ポ ジ ウ ム

関 14 レセルピン投与によるラット顎下腺破壊後の組織修護 ( P A M 染色)

A ) レセルピン長期投与による腺胞の変性消失,開費における小円形細胞浸潤と 介在部細胞の増殖. 矢印は核分裂換を示す ( x64)

B) 拡大像 (x160) 矢印は核分裂像を示す.

よる唾液濃縮, 唾 液 中 電 解 質 の 変 化 が 唾 液 腺 炎 , ろう.

15

と考えられるが, 腺 胞 破 壊 後 の 介 在 部 上 皮 細 胞 に み ら れ る 細 胞 分 裂 像 は 末 梢 導 管 よ び 腺 胞 の 再 生 に あ ず か っ て い る も の で あ

臨時A に 急 性 骨 髄 性 白 血 病 に よ る Mi kul i cz 候 群 症 例 の 治 療 前 の 耳 下 腺 組 織 像 を 示 す . 治 療 前 の 耳 下 腺 で は 高 度 の 腫 蕩 細 胞 浸 潤 と 共 に 腺 胞 細 胞

図 13

A)

上皮細胞開にみられたコラーゲン様物質の集塊

( C

o

) .

周聞は基底膜様物質( 11) でとり閤 まれている ( x7,800)

Ma c一大喰細胞

(16)

16 第28ri'ir脱 被 服 シ ン ポ ジ ウム

図 15 Mi kul i c z 疲 候 群 症 状 を 示 し た 急 性 骨 髄 性 白血病症例, 治 療 前 後 の 耳 下 線

組 織 像 ( ト/レイジンフツレー染色)

A)

r

h

療} 前泊百L

1

腺娘胞1包は高! 度変lにこ変,凶性,消失し

ι

i

浸受

i

潤悶した腫主湯傷細胞の[ 山間; 目向f円jにJ姫世

導缶管与 (げグ介「在剖部lり) を認める ( X l

60的)

B ) 治療後,

1

1

重療細胞 の消 失 と 共 に 分 泌 頼 粒 を 持 つ細 胞 が 著 明 に 再 生 し て い る

( X160)

は 著 明 に 変性 消失 し , び 漫性 に 浸潤 し た 腫 蕩 細 胞

の 間 に 末梢 導管 が 散 在 性 に 認 め ら れ る . 電 顕 的 に

残 在 す る腺 胞 を 観 察 し で も 腺 細 胞 問 に は 多 数 の 大

l喰 細 胞 が 侵入し, 残 存 し た 一 部 の !l 泉細 胞 の原 形質

内 に 電 子

Z

F

J

度 の 高 し 、 小 さ い 分 泌 頼 粒 をご く わ ず か

に 認 め る に す ぎ な い ( 閣1 6 A). こ の 時 期 に は 臨 床

的 に も高 度 のi陛 被分 泌 障害 が 認 め ら れ て い る 図

15B に 同 じ 症 例 に お け る 治 療2カ 月 後 の 耳 下 腺 組

図 16 Mi kul i c z 症候対' 症 状 を 示 し た 急 性骨 髄 性 白血 病症 例, 治 療jliI後 の 耳 下腺JI長胞の電顕像

A ) 治療白ij ,筋上皮細胞 ( M ) と腺胞料l胞 の 附 に は 大 喰細 胞 ( lv1ac) が 混 入 し, 残 存腺 胞創11

胞 内 に は小型 分 泌 矧 粒 が ご く わ ず か に 認 め ら れ る (X 3 ,20 0) .

L eu- 白血病細胞, C a pー 毛主! 日瓜L管

B ) 治療後, 1泉1 11包創11) 1包原 形 質 内 に は 組函 小11包体 ,遊間!t.リ ボゾーム , ゴJレジ 装 慢 が 発 途 し , 多

数 の 分 泌 頼 粒 が 認 め ら れ る ( x3 ,20 0).

(17)

沼28

r

m

Q Qj Qセ@ ゥャセ@ iャ ャ[セ

1

7

(18)

18 第28回!睦i夜 腺 シ ン ポ ジ ウ ム

園 17 Mi kul i cz 症候群症状を示した急J性骨髄性白血病症例,治療後の耳下腺電顕像

分泌頼粒を持ち,よく分化した耳下腺膿胞細胞に核分裂像( ↑i ) を認める (x6,200) . gr 一分泌蝦粒, L u一線路

菌 防 イソプロテレノーノレ投与後,ラット顎下

腺線胞細胞に認められる核分裂像( ↑) (HE染色, X160) .

織{ 象を示す. 分泌願粒を伴った腺胞細胞が著明に

, 電 顕 的 に も 線 胞 細 胞 は 正 常 な 形 態 を 示 す

(園16B) . 臨 床 的 に も 唾 液 分 泌 能 は 正 常 範 囲 に 回

復している. この時期における耳下腺腺胞細胞を

電顕的に精査すると分泌穎粒を持ち, 分 化 し た 線

胞 細 胞 に 細 胞 分 裂 像 を 認 め る こ と が で き る ( 図

17) . 腺胞細胞における核分裂像は実験的に生後8

- 1 0

週の Fi s her 系雄ラットに塩酸イソプロテレ

ノーノレ3 mmole / k g を 4 日間連続腹腔内投与し

た際にも著明に認められるものであり( 図18),条

件 に よ っ て は 腺 胞 細 胞 の 分 裂 も 腺 胞 再 生 に 関 与 す

るものと考えられる.

唾 液 腺 破 壊 後 に 腺 胞 が ど の 程 度 再 生 さ れ る か は

加 齢 と も 関 連 し た 唾 液 腺 細 胞 の 持 つ 再 生 能 と 破 壊

的 病

i

翠の強さと持続の程度によって左おされる

線細胞再生能の旺盛な10歳代, 2 0歳代においては

Sj δgr en 症候群においても,慢性耳下腺炎症例と

比較して, 腺破壊の程度は特に

5

齢、わけではない

が, Sj ogr en 症候群においては破壊的病問が持続

するために, いずれ腺胞再生は起こり難くなる

( 2) 筋上皮島の成立機序

筋上皮島は Sj δgr en 症 候 群 の 特 徴 的 な 病 理 組

織学的所見とされているが, Sj δgr en 症候群にの

み特異的なものではない.

(19)

RXQ i ャャr イゥセ jャ 19

臨 19 白血球機能障害による慢性耳下腺炎,顎下腺炎症例における唾液腺組織像

( HE

染色)

A)

耳下腺では線砲の変性消失,小円

7

詳細i胞浸潤が著明にみられ,病変が強い 部位では典型的な筋上皮j誌が認められる (x64) .

B ) ,可ー症例の顎下Il泉ではJI泉胞の変性消失,小円形細胞j芝浦と共に著明な結合 線維の増殖がみられ,

;

J

、葉構造は認め難い ( X 2 5 )

が あ る た め に , 両 側 慢 性 耳 下 腺 奈 ラ 顎 下 腺 炎 , 慢 性 副 鼻 腔 炎 , 慢 性 気 管 支 炎 ,

ど が み ら れ , 特 に 病 変 の 、 一 部 の 小 葉 で は 典 型 的 な 筋 上 皮 島 が 認 め ら れ

(20)

20

に 耳 下 腺 末 梢 導 管 上 皮 細 砲 の 著 明 な 再 生 増 殖 能 力 が関与する.

4. Sjりg r e n 症 候 群 の 治 療 お よ び 予 後 を め ぐ る 問 題 点

組 織 学 的 に 腺 が 脂 肪 組 織 に 置 換 さ れ , 残 存 腺 胞 お よ び 細 胞 浸 潤 も 少 な い 症 例 で は 口 内 乾 燥 に 対 す る対症療法が主となる. 口内乾燥症状が強し、症例 で は 人 口 唾 液 , 人 口 涙 液 を 用 い ざ る を 得 な い . 反 復 性 耳 下 腺 腫 脹 を 伴 う 症 例 で は 耳 下 腺 腫 脹 出 現 時 に抗生物質療法を行う. 反 復 性 耳 下 腺 腫 脹 は2次 的な上行性細菌感染によるものであり, 2次的な

感染は唾液腺破壊をさらに進行させるために, 可

及的早期に, 十分に治療する必要がある.

持 続 性 耳 下 腺 腫 脹 を 伴 う 症 例 は 頻 度 は 稀 で は あ る が , 数 年 の 経 過 の 後 に 悪 性 リ ン パ 腫 に 変 化 す る 可能性があり15日 治 療 上 最 も 大 き い 問 題 と な る . 組織学的には高度の小円形細胞浸調, 高 度 の 腺 胞 変性消失, 筋 上 皮 島 形 成 を 伴 う 症 例 で あ り , こ れ ら の 症 例 で は 治 療 に よ る 唾 液 分 泌 能 の 由 復 は ほ と んど期待できない. 抗 生 物 質 , ス テ ロ イ ド 内 服 に よる効果は少なく,または一時的であり, 照 射 療 法 は か え っ て 将 来 の 悪 性 リ ン パ 腫 の 発 生 を 促 進 さ せる危険がある15) 一 般 的 に は Sj δgr en 症 候 群 に 対 す る 手 術 療 法 の 適 応 は な い が , 耳 下 腺 の 持 続 性 腫 脹 を 伴 う 症 例 で は 浸 潤 細 胞 の 聞 に 埋 没 残 存 し, 本 来 の 唾 液 排 出 機 能 を 喪 失 し た 末 梢 導 管 上 皮

図 20 両 側 耳 下 腺 の 持 続 性 腫 脹 を 伴 っ た Sj δg問n

症 候 群 症 例

第28四 時 液 腺 シ ン ポ ジ ウ ム

細胞そのものが, 炎 症 性 ま た は 自 己 免 疫 疾 患 と し て の 唾 液 腺 病 変 増 悪 の 原 因 に な っ て い る 可 能 性 も ある. 図20は10年 以 上 の 経 過 を 臨 床 的 に ま た 組 織 学的に追跡している症例であるが, 経 過 と 共 に 浸 潤リンパ球の大型化, 核 分 裂 像 の 増 加 が 認 め ら れ ている. こ の よ う な 症 例 に 対 し て は 悪 性 リ ン パ 腫 へ の 変 化 を 予 防 す る た め に も 顔 面 神 経 を 保 存 し た 耳下腺全摘術の適芯があると考えられる.

最近の12年 間 に 秋 田 大 学 医 学 部 耳 鼻 咽 喉 科 で 経 験した Sj ogr en症 候 群28例中2例 で2次 的 に 発 癌 ( 舌癌,子宮癖) がみられた. 舌癌のl 例は hy p-er gammagl obul i nemi a,尿細管性アシドーシスを 合併するものであり,原発巣はT1NoM。と初期癌 であったにもかかわらず, 早 期 に 両 側 頚 部 リ ン パ 節 転 移 さ ら に 遠 隔 転 移 を 起 こ し て 死 亡 し て い る . 経 過 の 詳 細 は 別 報16)に て 報 告 し た が , 同 じ 期 間 中 に 当 科 で 治 療 し た 他 の 舌 癌

55

症 例 の 治 療 経 通 と 比 較 し て 本 症 例 に み ら れ た 癌 の 進 展 経 過 に は 免 疫 異

常の関与があったものと思われる. しかしこれま

で多発性筋炎と癌との関連は認められているが, Sj ogr en症 候 群 に お い て 癌 が 多 発 す る と い う 報 告 は な く , 本 症 に お け る 発 癌 率 お よ び 発 癌 後 の 経 過 に コ ン ト ロ ー ル と 比 較 し て 有 意 差 が あ る か 否 か

は,今後症例を重ねて検討する必要がある.

1

1

1

.

Mi kul i c z 病

1. Mi kul i c z 病 と は

Mi kul i c z 病は1888年に Mi kul i c z が 最 初 の ー 症 侭を報告して以来, Mi kul i c z 病または Mi kul i c z 症 候 群 の 名 の も と に 多 く の 症 例 が 報 告 さ れ て い る が, そ の 本 態 に つ い て は 未 だ 議 論 が 多 い . 本 症 は S c ha百er および J ac obs on

17

) に よ っ て 基 礎 疾 患 が明らかな Mi kul i c z 症候群と基礎疾患、不明の Mi kul i c z 病に分類され, さらに Mo r g a n および Cas t l eman 18) は 基 礎 疾 患 不 明 で 従 来 Mi kul i c z 病 とされてきた症例は Sj ogr en 症候群の亜型であ ると報告した. こ れ が 今 自 , 歌 米 に お け る 一 般 的 な見解であろうと思われる.

(21)

¥

¥

ψ

h

q

過 経

見詰

Mi kul i c z病 ( 第1症 例 ) の

表 7

58年

54年

53年

52年

50年

49年

48年

X/ I O V1I / 19 II / 21 V/ 3 1 J X/ 2 1司/ 5 I/8

V1I/ 2:cl V/ 18 II/ 7 XI / 6

四/ 29 V1I / 19 VI!6 V / 4 II/ 9 I / 19

ス テ ロ イ ド

1 -

1

照 射

│ 一 一 一j

ス テ ロ イ ド

1

-

1

照 射

ト一一一

i

ス テ ロ イ ド 過

経 療

1

妊 娠

限 球 突 出

出 現 乳 腺 腫 癌

出 現 過

24/ 46 33/ 67 28/ 58 37/ 74 47/ 89 43/ 82 61/ 98 38/ 73

値 沈

'且

1,740 2,550

1,450 4,200

血 清I g G

(m

g/d

l )

8. 5 8. 6 8. 7 8. 9 8. 3 9. 0

.

I

i

Jli青給、蛋白

( m

gfdl

)

21.8

23. 2 24. 9

29. 7 26. 2

21.9 p- gl obul i n ( %)

(-)

( 什)

( 十十)

( + ) ) (

R A

(- ) ( ー) ( - ) ) (

C R P

( ー)

(十)

( +)

(+ )

涙 腺・顎下腺

l .8/ 6. 7 l .9/ 7. 4

心 。

ド必

15/ 24

( - )

( + ) ( + )

( ++ )

l .6/ 5. 4

l .5/ 6. 5 0 . 6/ 5. 0

0. 8/l .0

15/ 13 8/ 11

)

(

18/ 18

(一)

7/ 7

1/ 9 2/ 7

( 土)

3/ 8

( ::t )

( ++ )

耳下線腫脹

l唾液分泌盆 ( m/ )

10/ 15

( 士)

{戻絞分泌亙:

(ml

)

(22)

2 2

群症例も存在し得るが, ? 則郎副長まで、伴った本症 の自験例はない. ま た こ れ ま で 我 々 が 経 験 し た Mi kul i c z 病 お よ び Sj ogr en 症 候 群 症 例 の 経 過 を 長期に観察すると, 両 者 向 に は 臨 床 像 上 , い く つ かの大きい相違が認められ, 今 日 に お い て も 基 礎 疾 患 不 明 で Mi kul i c z 病 と 診 断 せ ざ る を 得 な い 症 例が存在する

Mi kul i c z 症候群を両側耳下腺, 顎下腺, t戻腺 腫脹のうち, 少なくとも 2組 以 上 の 外 分 泌 腺 の 対 称性腫脹を伴し¥ 慢 性 の 経 過 を と る 疾 患 と 定 義 し た場合,過去12年 間 に 我 々 が 経 験 し た Mi kul i c z 症 候 群 症 例 は11例 ( 表8) で あ る . 基 礎 疾 患 を 明

らかにできた Mi kul i c z 症 候 群 症 例 は 急J性骨髄性 白血病 2 例, 慢 性 リ ン パ 性 自 血 病 1 例 , 類 肉 腫 症 1例 , 軟 部 好 酸 球 肉 芽 腫 症2例, 白血球機能低下 を伴った両側慢性耳下腺, 顎 下 腺 炎1例 の 合 計7 例 で あ る . 基 礎 疾 患 を 明 ら か に で き ず Mi kul i c z 病 と 診 断 せ ざ る を 得 な か っ た 症 例 は4例あるが, 3例 は 血 清 I g G 値 上 昇 , 血 沈 充 進 を 伴 ハ 背 景 に 免 疫 血 清 学 的 異 常 を 起 こ す 病 問 の 存 在 が 示 さ れる. 残りの 1例 で は 免 疫 車 清 学 的 異 常 所 見 は 認 め ら れ ず , 腫 脹 し た 両 側 顎 下 腺 を 手 術 的 に 切 除 す ることにより 6カ月後には涙腺腫) J 長も自然に消 失した

Mi kul i c z 病 と 診 断 さ れ た 症 例 の 内 容 も は な く , 自 験 例 を み て も , 免 疫 血 清 学 的 異 常 を 伴

うものと, 伴 わ な い も の に 大 別 さ れ る . 本 症 の 本 態、を今後明らかにするためには症例の集積と長期 の注意深い臨床経過の追跡を必要とする. 自!段例 4症 例 の う ち , 免 疫 血 清 学 的 異 常 所 見 を 伴 っ た 3 症 例 の 臨 床 経 過 の 概 略 を 以 下 に 示 す

2. 症例

第1症 例 波

O

0

,14歳 , 女 性 初 診 日 : 1百1手1]48年1月19日

両但JI眼 険 腫 脹 , 両 側 耳 下 腺 ? 顎 jごJJ束lJ副長 現 病 歴 : 昭 和47年11月 初 旬 , 誘 因 な く 両 側 涙 腺 部 腫 脹 出 現 . 同 年12月初旬? 両側耳下腺, 顎 下 腺 が無痛性,左右対称性に腫脹した. 口内乾燥感, 関節痛,発熱はない.

初診時所見: 両側涙腺は示指頭大に, 両 側 顎 下 ! 映は超託卵大に? 両側耳下腺はび漫性に腫JJ長して おり, い ず れ も 弾 性 硬 で 圧 痛 は な か っ た . 口 腔 粘 膜 湿 潤 度 は ほ ぼ 正 常 で あ っ た . 両 側 頚 部 お よ び Jl夜

GセRXi←ャャャ ゥ

下 部 に 弾 性 軟 の 小 指 頭 大 か ら 示 指 頭 大 の リ ン パ 節 を多数触れた. 肝牌麗大はなかった.

検査成績: 一般尿? 一般血液ラ末血像,骨髄像フ 胸 部X線像いずれも正常であった. 血 沈 値38/ 72, Z T T 1 8 ( 正常値4- 1 2 ) と高値を示したが,抗核 抗 体 , 抗 D N A抗体, LE テスト,マイクロゾー ムテスト, トキソプラズマ L A 反 応 C o o mb s テストフ C R P,および R A テストはいずれも正 常 で あ っ た . 総l唾液量( 10分

fi¥

J)

は安静時1 .4 m仁 川M 酒 石 酸2. 0ml 刺 激 時5. 0ml

i

戻液分泌量 ( Sc-hi r mer 1 法 ) は 右1 0 mm,左1 5 mmであり J睦 ? { 丸涙; 夜分泌障害は明らかでなかった. しかし Ros e- Bengal テ ス ト で 軽 度 な が ら 角 膜 下 半 お よ び 結膜に廃嫡を認めた. J睦影像では導管系に変化を 認めず, 腺 陰 影 は 耳 下 腺 で は 斑 紋 状 , 顎 下 腺 で は 細頼粒状陰影を示した.

病 理 組 織 学 的 所 見 : 耳 下 腺 で は リ ン パ 球 , 形 質 細胞からなる小円形細胞浸潤が著しく, ノト葉構造 は認め難かった. 腺 胞 は 高 度 に 変 性 消 失 し , 浸 潤 細 胞 の 間 に 残 存 し た 腺 胞 お よ び 軽 度 に 拡 張 し た 末 梢 導 管 が 散 在 性 に 認 め ら れ た ( 図21) . 日夜下リンパ 節では2次 小 節 の 発 達 し た 著 明 な リ ン パ 癒 胞 の 増 生があり, ? 同の拡張,細網細胞増殖など反応性の 変 化 が 認 め ら れ た

臨 床 経 過 : 治 療 は ス テ ロ イ ド 内 服 を 間 歌 的 に 行 い, またj J l Tj 側 涙 ! 氏 顎 下 部 に ベ ー タ … ト ロ ン 照 射 1000 r ads( 1回200r ads,1遡1回,計5回) を昭和48

8月 お よ び4 9年7月 に 合 計2回行った. ステロイ ド休薬期間中にはインドメダシン内服を行った.

表7に治療前後のl睦 波 線 , 涙JJ泉jJ副長 J唾液およ び涙液分泌量? 血沈{ 也血清総、蛋白量, I g G値,

α 1 gl obul i n値, R A テ ス ト ? の 経 時 的 変 化 を 示

す. ステロイド内服によってl盛 液 腺 , 涙 腺 腫 脹 は

すみやかに消失したがう休薬により畦液腺, 涙腺

J

l到長・は容易に再発した. 腺I l 副長は照射療法にもよ く反応し,照射後J l 副長は著明に減退したが,数カ 月後には照射前の

1

/ 2

程 度 の 腺 Jl重I l 長再発がみられて いる. ステロイド休薬中のi昭和50年1月 に は 右 乳 腺内に肉芽J l 重と思われる腫砲が生じたが, ステロ

(23)

■セRX{ ャ ェ 23

国 21 Mi kul i cz 病( 第1 症例) の耳下腺組織像

腺胞は高度に変性消失し,著明なノト円形締胞浸潤の│南に,わずかに 残存した末柏、導管が散在性に認められる (HE染色, x 64)

表 8 Mi kul i cz 病および Mi kul i cz 症候群 Mi kul i cz 症候群( 基礎疾患、明らかなもの)

急性骨髄性白車病 2例

慢性リンパ性白血病 1例

類肉腫症 l例

軟部好酸球肉芽臆症 2例

i当JIIL球機能低下を伴った慢性耳下腺,

顎下腺炎 l例

Mi kul i cz 病( 基礎疾患不明のもの)

免疫血清学的異常所見あるもの 3例

免疫血清学的異常所見ないもの 1例

した. 昭和52年 5 月, 両 側 特 に 左 眼 球 突 出 を 訴 え て来院した.

C T

に て 左 眼 寵 外 側 部 お よ び 右 眼 寵 上 部 に 肉 芽 腫 の 存 在 を 示 す 腫 癒 を 認 め た ( 図22). 当 時 妊 娠3 カ 月 で あ っ た が , 患 者 の 強 い 希 望 で 妊 娠を継続し, 昭 和52年 12月 に 満 期 で 出 産 す る ま で の間, 原 疾 患 に 対 す る 薬 物 療 法 は 全 く 行 わ な か っ た. 妊娠期間中, 眼球突出の増悪はみたものの, 唾 液 腺 , 涙 腺 腫 脹 の 再 発 は 認 め ら れ な か っ た . 現 在 は 東 京 産 住 の た め に 某 医 に て 非 ス テ ロ イ ド 性 消 炎 剤 を 主 と す る 薬 物 療 法 を 受 け て い る が r唾液 腺,涙腺腫脹の増悪はなく,口内乾燥, 関 節 痛 の 訴 え も な い . イ旦し眼球突出は持続している.

経 過 中 の 免 疫 血 清 学 的 所 見 の 変 化 を み る と 初 診 時 陰 性 で あ っ た R A テ ス ト は 昭 和48年 6月から 50

1 月 ま で の 開 陽 性 化 し ? 同 時 期 に 一 致 し て 血

関22 Mi kul i cz 病( 第1 症例) の限寵 C T像 右{員IlH民窓外側部および左側眼寵上部に腫 癌 (

i

) を認める.

(24)

24

血沈値はなお充進しているものの, 昭和4 8 - 4 9年 に 比 較 す る と 著 明 に 低 下 し て い る . 以 上 の 血 清 学 的 所 見 の 変 化 に ほ ぼ 一 致 し て J唾 液 お よ び 涙 液 分 泌 能 も 変 化 し , 昭 和50年6月 以 降 は ほ ぼ

示している

2症 例 東

O

O

治, 81歳 , 男 性 初 診 日 : 昭 和58年10月8 1

両倶. I J 耳下腺, 現 病 歴 : 昭 和59年 4 月 出現し, 同 年5 月に

が出現した. 同じ頃より口内乾燥あり, 特 に 夜 間 に強かった. 膜症状,関節: 席, 発熱はなかった脅

初診時所見: 問倶. r J 耳下腺はび漫性に弾性硬, 左 右 対 称 性 に 腫 脹 し , 両 側 顎 下 腺 は こ れ も 在 右 対 称 性 に 小 鶏 卵 大 に 硬 く 腫 脹 し て い た ( 図23) . 皮膚と

な か っ た . 肝 牌 腫 大 な く , 頭 部 リ ン パ 節

関 23 Mi kul i cz 病( 第2症例) の顔貌 両側耳下腺,顎下線はびj受性,弾 性硬,友右対称性に鰻

n

長している

検査成績: 一般尿, 像 , 絢 部X線 像 い ず れ も

末血{ 象, 骨 髄 で あ っ た . 血 沈

f

自9. 8mg/ dl

mg/ dl ) ,血清 α1 gl obul i n 4 1 .9 % ( 正常値9 .2 -23. 5%) , 抗 平 滑 筋 抗 体40倍 ( 正 常 値20倍以下), 車 清 補 体 値 C3 27mg/ dl ( 正常笹59- 120mg/ dl ) , C 410mg/ dl ( 正常値12- 39mg/ dl ),C H50 14. 3U/

ml ( 正常値3 0 - 4 0 U/ ml ) と異常値を示した. Co-ombs テストは直接法( 十), 間 接 法 ( 一 ) で あ っ

第28回l政 液 腺 シ ン ポ ジ ウ ム

た. C R P, R A テ ス ト , 血 清 I g A,Ig M, I g E, 抗 核 拡 体 , 抗 D N A 抗体,サイロイドテスト,

マイクロゾームテストラ

L E

テ ス ト は い ず れ も 正 あ っ た 総 唾 液 分 泌 量 ( 10分 間 ) は 安 静 時0. 6 mlヲ 1/ 4M酒 石 酸2. 0ml 刺 激 時4 ml と明らかに 減少していたが, ? 震被分泌量 ( Sc hi r mer 1法) は 右1 6 mm,左1 8 mm と 異 常 な く , 乾 燥 性 角 結 膜 炎

も認められなかった. に変化

下腺では大斑紋状陰影, は浸j 問状漏洩像

は 全 体 的 に 脂 肪 組 織が増加し, 残 存 耳 下 腺 組 織 の 間 に は 著 明 な リ ン パ 球 お よ び 形 質 細 胞 浸 潤 を 認 め た . 腺 胞 細 胞 は 萎 縮消失し, 浸 潤 細 胞 の 間 に 軽 度 に 拡 張 し た 末 梢 導 し た ( 図2 4 A,B) . 顎 下 腺 組 織 は 著 明 な リ ン パ 球 お よ び 形 質 細 胞 浸 潤 と 謬 原 線 維 の

され,既存の小葉構造は認め難かった. 腺

に 変 性 消 失 し , 拡 張 し

細 胞 お よ び 穆 原 線 維 の 開 に 散 在 性 に 認 め ら れ た ( 図2 5 A,B) . わ ず か に 残 存 す る 腺 胞 を 電 顕 的 に 観 る と , 腺 締 胞 原 形 質 内 に は 大 小 さ ま ざ ま な 形 態を示す分泌頼粒を認めるものの, 腺 胞 は j謬原線 維 束 と 大 喰 細 胞 に 密 に と り 匪

i

ま れ て い る ( 図 26A) . 周 囲 に 浸 潤 す る 多 く の 形 質 細 胞 の 原 形

した粗面小胞体で充満し, の 活 動 状 態 に あ る も の と 忠 わ れ る ( 図26B) . 腺 リ ン パ 節 で は 形 質 細 胞 の 増 加 が 著 明 で あ り , 小 血 管 の 増 生 , 血 管 内 皮 の 腫 脹 な ど 反 応 性 ヲ ン パ 腺 炎 の 像 を 示 し た

- 昭和58年11月 7日 に 両 側 顎 下 腺 を 手 術的に摘出し, 以 来 薬 物 療 法 を 行 う こ と な く 経 過

している. また涙腺腰脹,

く , もみられない. しか 5月10誌 に は 血 沈 値

-2

U Q A " -t t J 4 J

υ

υ

l

/dl と免疫直L清 学 的 異 常 所 見 は さ ら に 充 進 し て い る . 抗 平 滑 筋 抗 体 , 血 清 補 体 値 C3,C 4, C H50 は とほとんど変化なく,C R P, R A テスト,

も陰性である. 3症 例 士

O

0

,72歳? 男性. 初 診 日 : 昭 和55年 9 月 1 日

(25)

ゥG■ セRX ゥ 25

図 24 Mi kul i cz 病( 第2 症例) の耳下線組織像 (H E染色〉

A ) 腺胞細胞は変性消失し,浸潤小円形細胞の間に拡張した末梢導管を散在 性 に 認 め る (X25)

B ) 拡大像,腺胞は変性消失し形質細胞,小リンパ球浸潤に澄換されている

( x 160).

現 病 歴 昭 和54年 8 月, 誘因なく両側眼目念腫脹 が出現した 昭和55年 6 月 , 両 側 特 に 左 側 眼 球 突 出と複掘に気付く 同 じ 頃 か ら 左 顎 下 腺 の 軽 度 臆

J

I長が 出 現 し て い る 口 内 乾 燥 , 関 節 痛 , 発 熱 は な

し、

初 診 日 所 見 : 両 側 涙 腺 に 一 致 し て 左 右 対 称 性3

3

単性 硬 の 揖 指 頭 大 の 腫 癌 あ り 耳 下 腺 腫 脹 は な い が両 側 顎 下 腺 が ご く わ ず か に 弾 性 硬 に 腫 脹 し て い た ( 図27A) . 頚 部 リ ン パ 節 腫 脹 , 肝

!

J

刺重大はなか っ た

検査成績。一 般尿,一般血液,末血像,骨髄像, 胸 部X線 像 い ず れ も 正 常 で あ っ た 血 沈 値4 1

/ 7 8,

血 清 I g G3009mg/ dl,血 清 総 蛋 白8. 7mg/ dl と異 常 高 値 を 示 し た が , 抗 核 抗 体 , 抗

D N A

抗 体 ,

Coom

bs

テスト,

C R P

R

A

テ ス ト は 正 常 で あ っ た

(26)

26 第28tEII唾 液jJ泉 シ ン ポ ジ ウ ム

図 25 Mi kul i c z 病( 第2症例) の顎下線組織像( 妊E 染色)

A ) 顎下腺腺組織は著明な結合線維増殖, リンパj慮抱形成を伴った小円形細胞浸 潤に置換され,ノト葉構造は認め難い ( x10)

お) 拡大像,残存した末梢導管周関に増殖した結合線維と浸潤締胞 ( x1( 0)

1 7 mm ( l OOmm) で あ り , 両 側 外 松 障 害 ? 左 下 転 を伴った. CT にて同但. I J 限寵上外側部に眼寵 縁 よ り 眼 嵩 先 端 部 に ま で 達 す る 腫 癌 を 認 め た ( 図

下 腺 で は 正 常 , 顎 下 腺 で は 浸 潤 状 漏 洩 像 を 示 し た

病 理 組 織 学 的 所 見 : 涙 腺 腺 胞 は 高 度 に 変 性 消 失

28) し, 拡 張 し た 末 梢 導 管 が び 没 性 に 浸 潤 し た り ン パ

i酷 影 像 で を 認 め ず , 腺 陰 影 は 耳 球 , 形 質 細 胞 を 主 と す る 小 円 形 細 胞 の 問 に 散 在 的

図 26 Mi kul i c z 病( 第2症例) の顎下腺電顕像

A ) 残存腺胞原形質内には粗面小胞体,遊離リボゾーム,大小種々の形を持つ分泌頼粒を認める 腺胞は大喰細胞 ( Ma c ) および腰原線維 ( Co) でとり閤まれている ( x4,( 00)

pla -形質細胞

日) 多数の形質主Il IJJ包( pl a) の浸潤を認めるが? 原形質はしばしば幾状に拡張した粗面/ ト胞体で充 満 し て い る (x 4,300)

(27)

第281豆Ii峰I削 除 シ ン ポ ジウム 27

(28)

28 第28田i唾 液 腺 シ ン ポ ジ ウ ム

図 27 Mi kul i cz 病( 第3症例) の顔貌

A ) 初診時( 昭和田年9 月 1S ), 両側涙腺が左右対称性に腫張している. 両{員,IJ

t

l 良球突出を伴う

B ) 再診時( 昭和 56年 12月1日),両側顎下線に左右対称性,弾性硬の腫脹をみる

図 28 Mi kul i cz 病( 第3症例) の CT像

両sllJU長寵上外1 JlJJ部に服窓縁より限寵

先端に達する麗癒( 1) を認める

に認められる( 園 29) ,電顕的に観察すると残存腺

胞細胞原形質内では分泌穎粒は著明に減少し, ま

たはほとんど認められず, 腺細胞末梢導管上皮細

胞と筋上皮細胞の間に, しばしば大喰締胞, リン

パ球の浸潤をみる. 浸潤リンパ球の多くは2つの

核小体を持ち, し ば し ば 核 分 裂 像 を 認 め る ( 図

30)

臨床経過: 薬物療法を行うことなく経過観察を

行ったが, 昭和 56年 12月 7日誘因なく両側顎下腺

が 著 明 に 腫 脹 し た 再診時両倶,IJ顎 下 腺 は 小 鶏 卵

大,弾性硬に腫脹し( 図27B) ,総唾液分泌量 ( 10

分 間 ) は 安 静 時 Oml,

1

/

4

酒石酸 2 ml 刺激時 3 ml

と著明に減少していた.

以 来 , ス テ ロ イ ド 内 服 を 開 始 し1カ月後には顎 下線, 涙 膿 腫 脹 は 完 全 に 消 失 し 今 日 に 至 っ て い

る. 治療開始2 年後( 昭和58年 11月 17 日) の総唾

液分泌最 ( 10分間) は安静時4. 3ml,

1

/

4

酒石酸刺

激時 6. 8ml,涙液分泌量 ( Sc hi r mer 1法) は右 16

mm,左 1 4 mm であり,唾液腺および涙腺分泌機

能共に正常に回復している. 血沈値は6/ 24とわずか

に充進しているが血清 I g G 値 ( 1109mg/ dl ) は正

常にもどっている.

3. 臨床像からみた Mi kul i c z 病と Sj ogr en 症

候群および他疾患との関連

以上に示した免疫血、清学的異常を伴う Mi k

u-l i cz 病と, これまで経験した Sj ogr en 症候群の

関には次のようないくつかの臨床像上の桔違点が

ある

① Sj ogr en 症候群では明らかな性差があり,

過去 12年間に秋田大学にて経験した 28症 例 は 全 て

(29)

第28@] p唾 液 腺 シ ン ポ ジ ウ ム

図 29 Mi kul i cz 病( 第 3 症例) の涙腺組織像

び後性に浸潤したリンパ球, 形質細胞のflf]に高度に変性した腺胞, 拡張した末f 't 'l 導管を散在性に認める ( H E染色 ,X 160)

図 30 Mi kul i cz病( 第 3 症例) の涙腺 電顕像

残存した末梢導管腔 ( L u) は拡張し,上皮細胞間にリンパ球 ( L y m) の浸入をみる. ) 司閥組織に浸 潤した リンパ球は, しばしば2つの核小体を持ち,また核分裂像( ↑) を示す (X 3,200) .

29

(30)

30

る 腺 の 組 織 学 的 変 化 は 非 常 に 強 い に も か か わ ら

ず , 向 じ 症 例 の 腺 腫 脹 を 認 め な い 腺 の 機 能 は 正 常

に 近 い ( 第2および第3症例) . 病変高度の Sj o-g r en 症 候 群 に お い て は 臨 床 的 に 認 め ら れ る 腺 腫 脹 の 有 無 に か か わ ら ず , 程 度 の 差 こ そ あ れ 腺 機 能

障 害 が あ る . ま た 組 織 学 的 に 腺 病 変 が 著 る し い 症

例 で は 治 療 に よ っ て 線 機 能 が 正 常 に 回 復 す る こ と

は な い . さ ら に 一 つ の 腺 の 組 織 学 的 病 変 が 高 度 で

あ る 場 合 , 他 の 腺 の 分 泌 機 能 が 正 常 で あ る こ と は

ない.

③ Sj ogr en 症 候 群 は 経 過 の 長 い 徐 々 に 進 行 す る疾患でありうこの経過がl岳 液 腺 造 影 像 上 の 典 型 的な所見を作るものと思われるが, Mi k ul i c z 病に おいては Sj δgr en 症候群に典型的な点状および 漏洩像がみられることはない.

④ Mi kul i c z 病 に お け る 免 疫 車 清 学 的 異 常 所 見は病理組織学的変化が

5

郎、わりには Sj ogr en

候群と比較すると軽度である. R A 陽性化は第1

症例において一過性に認められたにすぎない.

⑤ 病理学者である Mo r g a n,Cas t l eman は臨 床的に Mi kul i c z 病 と 診 断 さ れ た 症 例 の 組 織 像 の 共 通 点 は い わ ゆ る 筋 上 皮 島 の 存 在 で あ っ た こ と か

ら, Mi k ul i c z 病は Sj ogr en 症候群の亜型と考え る に 至 っ た . し か し 前 述 の よ う に 病 因 が 何 で あ

れ, 耳 下 腺 で あ る 程 度 の 破 壊 的 病 因 が 持 続 す る

と, 末 梢 導 管 上 皮 細 胞 の 増 殖 に よ っ て 筋 上 皮 島 形

成が認められる. 筋上皮島は Sj ogr en 症候群に 特異的なものではない.

一 方 , 自 験 Mi kul i c z 病4例中3症 例 で は 高 度 の車沈値充進,血清 I g G値 上 昇 が 認 め ら れ 1 例

セ C3, C4, C Hso の血清補

体価の低下を伴っている. また,いずれも病理組

織学的には│ 唾液腺および涙腺腺胞細臨の変性消失

と同時に間質における高度のリンパ球, 形 質 細

胞,大! 食細施浸潤を特長としており immunbla司

sti c l y mphos i al oadenopat hy とし、ぅ点では Mi k u-l i cz 病と Sj δgr en 症候群の問には共通点はある

しかし,以上の臨床像の違いから Mi kul i c z 病は Sj δgr en 症候群と向一疾忠とは考え難い.

臼験{ylJ 4例中の2症例( 第2症 例 お よ び 既 報 告 の1例19)) で臨床的に) ]重H長している顎下月泉を切除

, 組織学的に検索したがし、ずれも硬化性i酎削泉

炎( し、わゆる Kut t ner 腫揚) の組織像であった

第2 8 !i'lJl唾 液 腺 シ ン ポ ジ ウ ム

硬 化 性l唾液腺炎 ( Sei f er t20)) とは疾患名ではな

く組織像を表現したものにすぎず, 背景に種々の

基礎疾患を持つ症例が含まれる. 同倶JI性 の 硬 化 性 唾液腺炎( し、わゆる Kut t ner H.重蕩) 症例の中には 基 礎 疾 患 不 明 で , 血 清 I g G 値 上 昇 , 血 沈 値 充 進

などの免疫血清学的異常を伴う症例があるが, こ

れらの一部は Mi k ul i c z 病 と 同 じ 病 因 を 持 つ 可 能

d性がある.

また, 自験4例中2症 例 で 綿 床 的 に 眼 球 突 出

と) CT にて眼寵内腫癌を認めたが? いわゆる限

窃 内 偽 リ ン パ 腫 と の 関 連 に つ い て も 今 後 検 討 を 要

する

IV

.

お わ り に

過 去12年間に経験した成人慢性耳下腺炎, Sj og-r en 症候群) Mi kul i c z 病 , 硬 化 性l唾液腺炎症例

を臨床的に, ま た 組 織 学 的 に 検 索 し , 以 下 の 結 果

を得た

① Sj ogr en 症候群の診断のためには! 睦影像所 見が最も重要であり,唾影像,免疫血清学的所見,

乾燥性角結膜炎の│ 臨床像を組み合わせることによ

って, 乾燥症状出現以前の Subcl i ni cal Sj ogr en 症候群の診断が可能である.

② 成 人 慢 性 耳 下 腺 炎 の 中 で 導 管 系 に 異 常 を 認

めるi唾液管末端拡張症) 1唾 液 管 拡 張 症 は 女 性 に み

られ,明らかな性差がある. Sj ogr en 症候群とは

異なった本態を持つ疾患で、はあるが, 発症過程の

少なくとも一部では Sj ogr en症候群と共通の附子

の影響を受けている可能性がある. 特に前者は! 珪

影像上も,組織学的にも subcl i ni cal Sj ogr en 症

候群との鑑別上問題となる疾患ではあるが

5

-12年の経過中に Sj ogr en 症 候 群 に 移 行 し た 症 例 はなし¥

③ Sj δgr en症候群におけるi監影像は点、状陰影, 漏洩像に大見JIされる. 点状陰影は3 5歳以前に発症

し , 反 復 性 耳 下 腺 腫 脹 で 発 症 し た 症 例 に 認 め ら

れ, 漏洩像は中年以降に仁! 内乾燥症で発症した症

例に多くみられる. 1畦影像上の点状陰影は組織学

的には褒状拡張腔の存在によるものであり? 褒 状

拡 張 腔 の 有 無 は 反 復 性 耳 下 腺 腫 脹 の 有 無 に 密 接 に

関係する

④ Sj ogr en 症候群における腺破壊は多くは長

図 3 Sj δgr en 症候群の唾影像

参照

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