平成 20 年1月4日現在
武 蔵 野 市 第 四 期 長 期 計 画 調 整 計 画 策 定 委 員 会
平 成 20年 1 月
武 蔵 野 市
第 四 期 長 期 計 画
調 整 計 画 原 案
平成 20 年1月4日現在
1 本 策 定 委 員 会 は 市 長 の 委 嘱 を 受 け て 、 平 成 2 0 年 度 か ら 平 成 2 4 年
度 ま で の 「 第 四 期 長 期 計 画 調 整 計 画 案 」 の 策 定 作 業 を 平 成 1 9 年 4
月 よ り 進 め て い ま す 。
2 こ の 「 計 画 原 案 」 は 平 成 1 9 年 8 月 に 示 し た 「 討 議 要 綱 」 に 基 づ き 、 市 議 会 各 会 派 、 教 育 委 員 会 、 市 民 会 議 委 員 と の 意 見 交 換 、 分
野 別 市 民 団 体 及 び 職 員 か ら の 意 見 を 参 考 に し て 、 本 策 定 委 員 会 が
取 り ま と め た も の で す 。
3 こ の 「 計 画 原 案 」 に 基 づ き 、 市 議 会 全 員 協 議 会 、 市 民 会 議 委 員
と の 意 見 交 換 、 地 区 別 市 民 ヒ ア リ ン グ を 開 い て 、 さ ら に ご 意 見 を
お 聞 き し ま す 。
《 地 区 別 市 民 ヒ ア リ ン グ 》
・ 東 部 地 区 1 月 2 5 日 ( 金 ) 商 工 会 館 市 民 会 議 室 ・ 中 部 地 区 1 月 3 0 日 ( 水 ) 市 役 所 8 1 1 会 議 室
・ 西 部 地 区 1 月 3 1 日 ( 木 ) ス イ ン グ ビ ル ス カ イ ル ー ム ※ 開 催 時 間 は 、 い ず れ も 午 後 7 時 か ら 午 後 9 時 ま で で す 。 《 市 民 会 議 委 員 と の 意 見 交 換 》 1 月 2 9 日 ( 火 ) 市 役 所 8 0 2 会 議 室
※ 開 催 時 間 は 午 後 6 時 半 か ら 午 後 8 時 半 ま で で す 。
4 以 上 の 手 続 き や パ ブ リ ッ ク コ メ ン ト を 通 じ て 意 見 を 伺 い 、 調 整
計 画 案 を 策 定 し 市 長 に 提 出 し ま す 。 市 長 は こ れ に 所 要 の 修 正 を 加
え 、 平 成 2 0 年 3 月 に は 「 第 四 期 長 期 計 画 調 整 計 画 」 を 策 定 す る こ と に な り ま す 。
① 文 書 に よ る 意 見 提 出 は 下 記 宛 て に 2 月 2 0 日 ま で に お 願 い 致 し ま す 。 〒 1 8 0 − 8 7 7 7 武 蔵 野 市 緑 町 2 − 2 − 2 8
武 蔵 野 市 役 所 企 画 政 策 室 企 画 調 整 課 気 付 武 蔵 野 市 第 四 期 長 期 計 画 調 整 計 画 策 定 委 員 会 ② メ ー ル に よ る 意 見 提 出 も 可 能 で す 。
E - ma i l s e c - k i k a k u @c i t y . mu s a s h i n o . l g . j p
平成 20 年1月4日現在
目
次
計 画 の 位 置 付 け と 策 定 の 方 法 · · · 1
第 1 章 こ れ ま で の 成 果 と 情 勢 の 変 化
Ⅰ 社 会 を 取 り 巻 く 情 勢 の 変 化 · · · 5
Ⅱ 武 蔵 野 市 の 現 況 と 将 来 · · · 7
Ⅲ 第 四 期 長 期 計 画 の 取 組 み の 状 況 · · · 1 1
第 2 章 調 整 計 画 の 基 本 的 な 考 え 方
Ⅰ 調 整 計 画 全 体 に 関 わ る 基 本 的 な 視 点 · · · 1 9
Ⅱ 調 整 計 画 の 重 点 課 題 · · · 2 2
第 3 章 施 策 の 体 系
Ⅰ 健 康 ・ 福 祉 · · · 3 7
Ⅱ 子 ど も ・ 教 育 · · · 5 0
Ⅲ 緑 ・ 環 境 ・ 市 民 生 活 · · · 6 7
Ⅳ 都 市 基 盤 · · · 8 8 Ⅴ 行 ・ 財 政 · · · 1 0 8
平成 20 年1月4日現在
計 画 の 位 置 付 けと策 定 の 方 法
( 1 ) 「 第 四 期 長 期 計 画 調 整
計 画 」 の 位 置 付 け
武 蔵 野 市 は 、 市 政 の 計 画 的 運
営 を 図 る た め 、 昭 和 4 6 年 か ら 計
画 期 間 を 1 0 年 ( 第 二 期 、 第 三 期
は 1 2 年 ) と す る 基 本 構 想 の 議 決
に 併 せ 、 実 行 計 画 と し て の 長 期
計 画 を 策 定 し て い る 。 し か し 、
1 0 年 と い う 期 間 は 長 く 、 当 初 の 長 期 計 画 を 策 定 し た と き に は 想
定 し 得 な か っ た 課 題 も 生 じ る 。
こ の よ う な 状 況 に 対 応 し 長 期 計
画 の 実 効 性 を 保 つ た め 、 市 政 選
挙 に あ わ せ 、 基 本 構 想 の 枠 組 み
の 中 で 、 長 期 計 画 を ベ ー ス に 必
要 な 修 正 や 施 策 を 追 加 し 改 定 す
る も の が 「 調 整 計 画 」 で あ る 。
「 第 四 期 長 期 計 画 」 は 、 平 成
1 6 年 1 2 月 に 議 会 の 議 決 を 受 け て
定 め ら れ た 「 武 蔵 野 市 第 四 期 基
本 構 想 」 に 併 せ て 策 定 さ れ た 計
画 で あ る 。 こ の 度 の 調 整 計 画 は 、
平 成 1 7 年 の 市 長 の 交 代 や 様 々 な
社 会 情 勢 の 変 化 に 対 応 す べ く 、
当 初 の 予 定 よ り 1 年 前 倒 し し て
長 期 計 画 を 調 整 す る も の で 、 調
整 計 画 の 計 画 期 間 は 平 成 2 0 年 度 か
( 2 ) 「 第 四 期 基 本 構 想 と 長 期 計 画 」 の 枠 組 み
< 第 四 期 基 本 構 想 と は >
基 本 構 想 と は 、 市 の 将 来 像 や
基 本 的 な 理 念 を 示 す も の で 、 地
方 自 治 法 に お い て 、 全 て の 市 町
村 に 策 定 が 義 務 づ け ら れ て い る 。
こ の 基 本 構 想 を 策 定 す る に は 議
会 の 議 決 が 必 要 と さ れ る 。 第 四
期 基 本 構 想 で は 、 武 蔵 野 市 の 今 後 1 0 年 の ま ち づ く り の 目 標 と し
て 、 下 記 の 3 点 を 掲 げ て い る 。
・ 都 市 の 窓 を 開 こ う
・ 新 し い 家 族 を 育 て よ う
・ 持 続 可 能 な 社 会 を つ く ろ う
そ し て 、 そ の 基 本 理 念 の も と 、
「 ま ち づ く り の 目 標 ・ 個 性 を 活
か し た 圏 域 ご と の ま ち づ く り 」
を 掲 げ 、 さ ら に 、 具 体 的 な 施 策
の 柱 と な る 「 施 策 の 大 綱 」 を 記
載 し て い る 。
< 第 四 期 長 期 計 画 と は >
長 期 計 画 は 本 市 の 場 合 、 基 本
構 想 の 策 定 と 併 せ て 策 定 さ れ る
も の で 、 市 議 会 で 議 決 さ れ た 基
本 構 想 の 理 念 に 基 づ い て 、 具 体
平成 20 年1月4日現在 つ 前 半 5 年 間 の 実 行 計 画 と 、 将
来 的 に 実 施 す べ き 事 業 と し て 、
後 半 5 年 間 の 展 望 計 画 に よ っ て
構 成 さ れ て い る 。 今 回 策 定 す る
調 整 計 画 と は 、 第 四 期 基 本 構 想
の 枠 組 み 内 で 、 長 期 計 画 を 見 直
し す る 計 画 で あ る 。
( 3 ) 計 画 策 定 の 方 法 と 手 順
調 整 計 画 案 の 策 定 に あ た っ て
は 、 「 市 民 が 主 役 の 市 政 」 を 標
榜 す る 邑 上 市 長 の 方 針 を 受 け 、
よ り 多 く の 市 民 の 参 加 を 得 る 目
的 で 、 策 定 委 員 会 設 置 に 先 立 ち 、
分 野 別 市 民 会 議 を 設 け た 。 第 四
期 長 期 計 画 の 5 つ の 行 政 分 野 ご
と に 公 募 市 民 が 市 民 の 視 点 か ら
論 議 を 行 い 、 そ の 結 果 を 提 言 書
と し て ま と め た 。 提 言 書 の 内 容
は 、 こ れ ま で 行 政 の 視 点 か ら は 気 づ か な か っ た 問 題 点 や 課 題 を
含 ん だ も の と な っ て お り 、 多 く
の 点 で 調 整 計 画 原 案 に 反 映 さ れ
て い る 。
策 定 委 員 会 に も 従 来 の よ う に
学 識 経 験 者 だ け で は な く 、 各 分
野 別 市 民 会 議 よ り 推 薦 さ れ た 市
民 委 員 を 策 定 委 員 と し て 加 え る
方 式 を 採 用 し た 。 策 定 委 員 会 に
公 募 を 通 じ た 市 民 が 参 加 す る の
は 、 初 の 試 み で あ る 。 ま た 、 策 定 委 員 会 は 原 則 公 開 で 行 わ れ て
い る が 、 こ れ も 初 の 試 み で あ る 。
こ の 新 た な 策 定 方 式 を 定 着 さ せ
る た め に は 、 市 民 、 行 政 の 意 識
改 革 と 理 解 が 重 要 で あ る 。
こ の 調 整 計 画 案 策 定 過 程 を 通
し て の お 互 い の 成 長 こ そ が 、 今
後 ま す ま す 盛 ん に な る 市 民 と 市
と の 真 の 協 働 に つ な が る も の と
考 え て い る 。
* * * * * * * * * * * *
調 整 計 画 案 の 主 な 策 定 手 順
( 今 後 の 予 定 を 含 む ) は 以 下 の
と お り で あ る 。
平成18年9月 市民会議設置 策定委員会設置 平成19年4月
市民会議提言書提出 市長との意見交換 平成19年6月
庁内推進本部へのヒアリング 討議要綱完成
討 議 要 綱 に 対 す る パ ブ リ ッ ク コ メント実施
市議会各会派との意見交換 平成19年8月
教育委員会との意見交換 市長との意見交換
庁内推進本部との意見交換 市民会議委員との意見交換 平成19年9月
分野別団体ヒアリング 市長との意見交換 平成19年12月
庁内推進本部との意見交換 調整計画原案決定
調 整 計 画 原 案 に 対 す る パ ブ リ ッ クコメント実施
市議会全員協議会
庁内推進本部長との意見交換 地区別市民ヒアリング 平成20年1月
平成 20 年1月4日現在
第 1 章
こ れ ま で の
成 果 と
平成 20 年1月4日現在 Ⅰ 社 会 を 取 り 巻 く 情 勢 の 変 化
( 1 ) 地 方 分 権 の 進 展
地 方 分 権 は 国 と 地 方 の 関 係 を
対 等 ・ 協 力 関 係 へ 大 き く 変 え 、
自 治 体 の 自 立 性 を 強 化 す る も の
で あ る 。 市 民 に 対 す る 責 任 も 今
ま で 以 上 に 問 わ れ る と 同 時 に 、
自 治 体 運 営 に は よ り 一 層 高 い 経
営 能 力 が 求 め ら れ て い る 。 ま た 、 三 位 一 体 の 改 革 は 市 の
財 政 に 変 化 を も た ら し て い る 。
本 来 、 地 方 財 政 の 強 化 を も た ら
す べ き 改 革 が 、 武 蔵 野 市 の よ う
な 財 政 が 比 較 的 豊 か な 自 治 体 に
と っ て は 、 逆 に 補 助 金 の 削 減 や
市 民 税 収 入 の 減 少 を も た ら す こ
と に も な る 。 市 の 財 政 基 盤 の 強
化 を 行 う 必 要 が あ る 。
( 2 ) 福 祉 ・ 保 健 分 野 で の 制 度
改 正
平 成 1 7 年 か ら 1 8 年 に か け て の
介 護 保 険 法 改 正 や 障 害 者 自 立 支
援 法 施 行 な ど 、 国 の 制 度 改 正 が
行 わ れ た 。 ま た 、 平 成 2 0 年 4 月
か ら は 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 も ス
タ ー ト す る 。 国 が 進 め る 社 会 保
障 制 度 改 革 の 中 で 、 一 部 の 市 民
の 間 で 将 来 へ の 不 安 や 負 担 感 が
高 ま っ て い る 。
( 3 ) 環 境 問 題 の 深 刻 化
世 界 各 地 で 、 地 球 温 暖 化 に よ
る 異 常 気 象 や 都 市 の ヒ ー ト ア イ
ラ ン ド 化 に 伴 い 、 市 民 生 活 に も
影 響 が 出 始 め て い る 。 CO
2な ど
の 温 室 効 果 ガ ス の 削 減 目 標 を 定
め た 「 京 都 議 定 書 」 が 平 成 1 7 年 2 月 に 発 効 し 、 平 成 2 0 年 か ら 平
成 2 4 年 ま で の 間 に 温 室 効 果 ガ ス
を 平 成 2 年 の レ ベ ル か ら 6 % 削
減 さ せ な け れ ば な ら な い 。 武 蔵
野 市 に お い て も 、 環 境 に 対 す る
負 荷 を 軽 減 す る 施 策 を さ ら に 強
化 す る 必 要 が あ る 。
( 4 ) 都 市 防 災 対 策 の 必 要 性 の
高 ま り
平 成 1 6 年 1 0 月 に 発 生 し た 新 潟
県 中 越 地 震 や 平 成 1 9 年 7 月 の 新
潟 県 中 越 沖 地 震 な ど 、 自 然 災 害
が 目 立 つ よ う に な っ た 。 本 市 に
お い て も 、 平 成 1 7 年 9 月 の 集 中
豪 雨 で は 深 刻 な 浸 水 被 害 が 発 生
し た 。 今 後 、 武 蔵 野 市 で の 自 然
災 害 が 起 こ る リ ス ク に 対 し 、 さ ら
平成 20 年1月4日現在 ( 5 ) 都 市 基 盤 の 更 新 と 慎 重 な
行 財 政 運 営 の 必 要 性
武 蔵 野 市 は 、 上 ・ 下 水 道 な ど
の 都 市 基 盤 整 備 を 早 期 に 完 成 し
た 。 近 年 こ れ ら の 都 市 基 盤 も 老
朽 化 が 進 み 、 上 ・ 下 水 道 、 小 中
学 校 、 ク リ ー ン セ ン タ ー な ど の
施 設 に 更 新 時 期 が 迫 っ て い る 。
さ ら に 、 文 化 施 設 、 ス ポ ー ツ 施
設 な ど も 、 大 規 模 改 修 が 必 要 な 時 期 に 至 っ て い る 。 リ ニ ュ ー ア
ル に は 膨 大 な 経 費 負 担 が 見 込 ま
れ る た め 、 慎 重 な 行 財 政 運 営 が
必 要 で あ る 。
( 6 ) コ ミ ュ ニ テ ィ に 対 す る 期
待 の 高 ま り
家 族 の 変 容 や 超 高 齢 社 会 の 到
来 な ど に よ り 、 地 域 の 中 で 孤 立
し が ち な 市 民 を 見 守 る 地 域 コ ミ
ュ ニ テ ィ の 役 割 に 対 す る 期 待 が
高 ま っ て い る 。 一 人 暮 ら し や 高
齢 者 世 帯 が 増 え 、 地 域 の つ な が
り が 薄 れ る 中 、 地 域 住 民 が 安 全
感 ・ 安 心 感 を 持 っ て 暮 ら せ る よ
う な コ ミ ュ ニ テ ィ づ く り 、 多 様
な 「 居 場 所 」 づ く り を 求 め る 声
も 広 が っ て い る 。
( 7 ) 都 市 型 居 住 の 需 要 の 増 大
武 蔵 野 市 も 都 市 型 居 住 の 需 要
の 高 ま り や 規 制 緩 和 な ど の 影 響
を 受 け て い る 。 市 内 に お い て も
工 場 や 社 宅 な ど の 跡 地 で の マ ン
シ ョ ン 開 発 、 あ る い は 公 団 の 建
替 え に よ っ て 人 口 が 増 加 し た 。
良 好 な 居 住 環 境 づ く り の 体 制 整
備 と と も に 、 今 後 も 予 測 さ れ る
平成 20 年1月4日現在 Ⅱ 武 蔵 野 市 の 現 況 と 将 来
武 蔵 野 市 は 、 東 西 6 . 4 k m、 南
北 3 . 1 k mの 中 に J R 中 央 線 の 駅
が 3 駅 あ り 、 し か も 都
心 に 近 い た め 住 宅 都 市
と い う 側 面 と 、 吉 祥 寺
と い う 都 内 で も 有 数 の
商 業 集 積 を 持 っ た ま ち
と い う 2 つ の 側 面 を 持 っ て お り 、 生 活 し や す
い 魅 力 の あ る ま ち と し
て 知 ら れ て い る 。 武 蔵
野 市 に 住 み た い と 評 価 す る 人 も
多 く 、 住 宅 地 ・ 商 業 地 と も 高 い
付 加 価 値 を 生 ん で い る 。
( 1 ) 人 口
武 蔵 野 市 の 人 口 は 、 昭 和 3 9 年
5 月 に 初 め て 1 3 万 人 台 に な っ て
以 来 、 安 定 し て い た が 、 緑 町 公
団 や 桜 堤 公 団 の 大 規 模 団 地 建 替
え に と も な い 人 口 が 一 時 減 少 し 、
平 成 9 年 に は 1 3 万 人 を 割 っ た 。
し か し 、 平 成 1 0 年 以 降 、 徐 々 に
人 口 は 回 復 に 向 か い 、 特 に 大 規
模 団 地 の 建 替 え 完 了 に 伴 う 戻 り
入 居 や 、 企 業 な ど の 社 宅 や 工 場
移 転 跡 地 に 大 規 模 な マ ン シ ョ ン
が 建 つ な ど し て 、 平 成 1 6 年 か ら
は 急 速 な 伸 び を 示 し 平 成 1 9 年 1 2
月 1 日 現 在 で 、 1 3 万 4 , 4 2 0 人 に
達 し て い る 。
本 市 の 人 口 の 特 徴 と し て 、 単
身 世 帯 が 多 い こ と が 挙 げ ら れ る 。
平 成 1 9 年 1 2 月 1 日 現 在 で 、 平 均
世 帯 人 員 は 1 . 9 2 人 で あ り 、 こ れ
は 全 国 で 最 低 で あ る 。 ま た 、 本
市 は 、 人 口 の 純 移 動 率 が 2 0 歳 前
後 の 世 代 で 非 常 に 高 く 、 若 者 の
転 出 入 が 多 い の も 特 徴 で 、 単 身
世 帯 数 の 多 さ の 原 因 の 一 つ で も
あ る 。 ま た 、 こ の こ と も 影 響 し
て 、 平 成 1 8 年 の 合 計 特 殊 出 生 率
は 平 成 1 7 年 の 0 . 7 7 よ り は 上 昇 し
た も の の 、 全 国 平 均 の 1 . 3 2 と 比
較 す る と 依 然 0 . 8 9 と 低 く 、 多 摩 地 域 で は 最 低 の 数 値 で あ る 。
さ ら に 特 徴 と し て あ げ ら れ る
137,561 136637 137,583 139,457 130308 134,074 100000 105000 110000 115000 120000 125000 130000 135000 140000 145000 150000 1 983
1 985
1 987
1 989
1 991
1 993
1 995
1 997
1 999
2 001
2 003
2 005
2 007
2 009
2 011
2 013
2 015
2 017
2 019
2 021
2 023
2 025
2 027
平成 20 年1月4日現在 の は 、 人 口 密 度 の 高 さ で あ る 。
平 成 1 7 年 国 勢 調 査 に よ る と 、 人
口 密 度 は 1 ㎢ あ た り に 1 万
2 , 8 1 6 人 が 住 ん で い る 過 密 状 態
で 、 2 3 区 を 除 け ば 蕨 市 に 次 い で
全 国 第 2 位 と な っ て い る 。 ま た 、
吉 祥 寺 と い う 繁 華 街 や 多 く の 企
業 ・ 大 学 等 を 抱 え て い る た め 昼
間 人 口 指 数 が 1 1 2 と 高 い こ と も
特 徴 と し て あ げ ら れ る 。
高 齢 化 は 着 実 に 進 ん で お
り 、 平 成 1 9 年 1 2 月 1 日 現 在
の 市 の 人 口 に 占 め る 6 5 歳 以
上 の 高 齢 者 の 割 合 は 1 8 . 7 %
に 達 し て い る 。 こ の 数 字 は
全 国 平 均 の 2 0 . 0 % に は 及 ば
な い も の の 、 徐 々 に 高 ま り つ つ あ る 。
武 蔵 野 市 の 将 来 人 口 推 計
大 規 模 な マ ン シ ョ ン 建 設 が 予 定
さ れ て い る こ と か ら 、 平 成 2 9 年
に は 人 口 は 約 1 4 万 人 に 達 し 、 そ
の 後 は 緩 や か に 減 少 し て い く こ
と が 見 込 ま れ て い る 。
こ う し た 中 で 、 6 5 歳 以 上 の
高 齢 者 の 割 合 は ま す ま す 高 く な
り 、 本 調 整 計 画 最 終 年 度 に あ た
る 平 成 2 4 年 度 中 に は 2 1 . 2 % と な
る こ と が 予 想 さ れ る 。 7 5 歳 以 上 の 高 齢 者 の 割 合 も 9 . 5 %
か ら 1 1 . 1 % に 増 加 す る こ
と が 見 込 ま れ る 。 高 齢 者
の 単 独 世 帯 、 高 齢 者 夫 婦
の み の 世 帯 の 増 加 も 予 測
さ れ て お り 、 平 成 2 2 年 に
は 、 そ れ ぞ れ 約 6 , 0 0 0 世
帯 、 約 5 , 3 0 0 世 帯 に増 え
る こ と が 見 込 ま れ る 。
1 1 8 ,6 6 2
1 5 9 ,7 8 0 1 6 1 ,5 6 6
1 5 2 ,4 2 5
0 2 0 ,0 0 0 4 0 ,0 0 0 6 0 ,0 0 0 8 0 ,0 0 0 1 0 0 ,0 0 0 1 2 0 ,0 0 0 1 4 0 ,0 0 0 1 6 0 ,0 0 0 1 8 0 ,0 0 0
1 9 6 5 1 9 7 0 1 9 7 5 1 9 8 0 1 9 8 5 1 9 9 0 1 9 9 5 2 0 0 0 2 0 0 5 2 0 1 0 2 0 1 5 2 0 2 0 2 0 2 5
( 人 )
昼 間 人 口 登 録 人 口
昼間人口の推移と今後の見通し
年齢構成の変化(5歳階級人口ピラミッド) ◇平成 19(2007)年
5 ∼9 歳 1 0 ∼1 4 歳 1 5 ∼1 9 歳 2 0 ∼2 4 歳 2 5 ∼2 9 歳 3 0 ∼3 4 歳 3 5 ∼3 9 歳 4 0 ∼4 4 歳 4 5 ∼4 9 歳 5 0 ∼5 4 歳 5 5 ∼5 9 歳 6 0 ∼6 4 歳 6 5 ∼6 9 歳 7 0 ∼7 4 歳 7 5 ∼7 9 歳 8 0 ∼8 4 歳 8 5 歳以上
男 女
平成 20 年1月4日現在
5,227
3,955
0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000
2006200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220232024202520262027
乳幼児人口の将来見通し
一 方 、 0 歳 か ら 4 歳 ま で の 人
口 は 、 大 規 模 な マ ン シ ョ ン の 完
成 に よ る 市 内 へ の フ ァ ミ リ ー 層
の 転 入 等 に よ る 一 時 的 、 あ る い
は 局 所 的 な 増 加 も 考 え ら れ る が 、
全 体 の 傾 向 と し て は 今 後 も 引 き
続 き 減 少 が 見 込 ま れ る 。
( 2 ) 土 地 利 用
平 成 1 4 年 に 都 が 実 施 し た 土 地
利 用 現 況 調 査 に よ れ ば 、 本 市 の 区 域 面 積 1 , 0 7 3 h a の う ち 、 「 公
共 系 、 商 業 系 、 住 宅 系 、 工 業 系 、
農 業 系 」 の 面 積 は 7 2 3 . 5 6 h a あ り 、
6 7 . 4 % を 占 め て い る 。 一 方 、
「 空 地 等 、 農 地 等 及 び 河 川 等 」
の 面 積 は 3 4 9 . 4 4 h a で 、 3 2 . 6 % を
占 め て い る 。
前 回 実 施 し た 平 成 9 年 か ら の
変 化 を 見 て み る と 、 「 公 共 系 、
商 業 系 、 住 宅 系 」 の 面 積 が 増 え た
一 方 で 、 「 工 業 系 、 農 業 系 、 空
地 等 、 道 路 等 、 農 地 等 」 の 面 積
が 減 少 し て お り 、 住 宅 系 な ど へ
の 土 地 利 用 が 進 行 し た 。 特 に 住
宅 系 で は 0 . 4 ポ イ ン ト の 増 加 、
逆 に 工 業 系 で 0 . 4 ポ イ ン ト 、 農 業
系 で 0 . 2 ポ イ ン ト 減 少 し て い る 。
今 後 の 本 市 の 土 地 利
用 に つ い て は 、 都 市 型
居 住 の ニ ー ズ が 弱 ま ら な い 限 り 、 こ れ ま で の
傾 向 が 続 く と 考 え ら れ 、
「 工 業 系 、 農 業 系 、 空
地 等 、 道 路 等 、 農 地
等 」 な ど が 住 居 系 に 変
わ っ て い く 可 能 性 が 高
い と 考 え ら れ る 。 大 型
マ ン シ ョ ン の 開 発 や 大 規 模 店 舗
開 発 な ど 、 ま ち の 変 化 に 対 す る
方 針 を 確 立 す る 必 要 が あ る 。
( 3 ) 産 業
農 業 に つ い て は 、 農 家 数 8 4 戸 、
農 業 従 事 者 数 は 2 2 7 人 と 年 々 そ
の 数 が 減 っ て き て い る 。 ま た 、
農 地 面 積 も 3 4 . 7 5 h a と 漸 減 状 況
に あ り 、 自 己 用 住 宅 や 駐 車 場 、
共 同 住 宅 な ど に 転 用 が 行 わ れ て
平成 20 年1月4日現在 工 業 に つ い て は 、 本 市 の 製 造
品 出 荷 額 は 全 国 的 に も 低 く 、 そ
の 額 は 平 成 1 2 年 か ら 平 成 1 6 年 に
か け て マ イ ナ ス 9 0 % の 大 き な 落
ち 込 み を 示 し て い る 。 従 業 者 が
1 0 0 人 を 超 え る 事 業 所 数 は 1 か
所 の み で 、 そ の ほ と ん ど は 従 業
者 5 0 人 未 満 の 小 規 模 な 工 場 で あ
る 。 本 市 の 住 宅 地 と い う 特 性 を
考 慮 す れ ば 、 大 規 模 工 場 の 誘 致 な ど は 現 実 的 で は な い 。 し か し 、
消 費 す る だ け で は な く 、 新 た な
創 造 が あ っ て ま ち は 活 性 化 す る 。
そ の た め 、 今 後 は コ ン テ ン ツ 産
業 の 育 成 な ど が 必 要 と 考 え ら れ
る 。
商 業 に つ い て は 、 従 業 者 数
1 0 0 人 を 超 え る 事 業 所 は わ ず か
0 . 5 % に す ぎ ず 、 そ の 半 数 以 上
は 従 業 者 4 人 以 下 の 小 規 模 な 事
業 所 で あ り 、 そ の 数 は 年 々 減 っ
て き て い る 。 小 売 業 の 販 売 額 で
見 る と 本 市 は 年 間 約 3 , 0 0 0 億 円
の 売 り 上 げ が あ り 、 全 国 の 自 治
体 の 中 で も 高 い 水 準 に あ る が 、
そ の う ち 2 , 0 0 0 億 円 は 吉 祥 寺 商
圏 で 得 ら れ た も の で 、 残 り が 他
の 路 線 商 店 街 な ど に よ り 得 ら れ
店 街 は 高 齢 化 、 後 継 者 不 足 な ど
さ ま ざ ま な 問 題 を 抱 え 、 厳 し い
状 況 に 直 面 し て お り 、 市 内 の 商
店 会 の 数 は 平 成 1 7 年 現 在 で 5 2 あ
る が 、 こ の 数 も 年 々 減 少 し て い
る と と も に 、 空 き 店 舗 の 数 も
「 市 内 商 店 会 空 店 舗 実 態 調 査 」
に よ れ ば 増 加 し て い る こ と が 分
か る 。
ま た 、 立 川 の 急 激 な 発 展 、 三 鷹 駅 南 口 や 武 蔵 小 金 井 駅 周 辺 の
開 発 な ど 、 近 隣 都 市 と の 競 争 が
強 ま る 中 、 吉 祥 寺 に つ い て は グ
ラ ン ド デ ザ イ ン を 踏 ま え 早 急 な
対 策 が 必 要 で あ る 。 ま た 、 三 鷹
駅 南 北 で の 大 規 模 開 発 の 影 響 や 、
武 蔵 境 の J R 中 央 線 高 架 化 に 伴
う 影 響 な ど 、 こ の 調 整 計 画 期 間
中 の 4 ∼ 5 年 の 間 に 、 三 駅 圏 と
も ま ち の 激 し い 変 化 が 予 想 さ れ 、
今 後 早 急 に 対 策 を 講 じ る 必 要 が
平成 20 年1月4日現在 Ⅲ 第 四 期 長 期 計 画 の 取 組 み の
状 況
第 四 期 長 期 計 画 で 「 ま ち づ く
り の 現 状 と 課 題 、 新 た な 視 点 」
( 『 基 本 構 想 ・ 長 期 計 画 2 0 0 5
-2 0 1 4 』 4 4 - 5 1 ペ ー ジ ) に あ げ ら
れ た 9 つ の 課 題 へ の 取 組 み 施 策
は 、 以 下 の と お り で あ る 。
( 1 ) 人 的 サ ー ビ ス の 質 と 倫 理 性
対 人 サ ー ビ ス の 質 の 向 上 を 実
現 す る 上 で 何 よ り 主 眼 に 置 く べ
き は 個 人 の 尊 厳 を 最 大 限 尊 重 す
る こ と で あ る 。
「 個 人 の 尊 厳 」 を 基 本 理 念 の
一 つ に 掲 げ る 福 祉 総 合 計 画 を 平
成 1 8 年 3 月 に 策 定 し た 。
障 が い 者 福 祉 に つ い て 、 平 成
1 8 年 1 0 月 、 障 害 者 就 労 支 援 セ ン
タ ー 「 あ い る 」 を 設 置 し た 。 障
が い 者 の 個 々 の ニ ー ズ に 応 じ た
就 労 面 や 生 活 面 の 支 援 を 一 体 的
に 行 い 、 自 立 及 び 社 会 参 加 の 促
進 を 図 っ て い る 。
子 ど も ・ 教 育 分 野 に お い て は 、
平 成 1 7 年 4 月 に 教 育 支 援 セ ン
タ ー が 、 既 存 の 相 談 支 援 機 関 を
統 合 し 、 開 設 さ れ た 。 不 登 校 の
児 童 ・ 生 徒 へ の 支 援 に 重 点 を 置
き 、 家 庭 へ の 訪 問 ・ 学 校 へ の 支
援 を 積 極 的 に 実 施 し 、 一 人 ひ と
り の 子 ど も の 持 つ 力 を 伸 ば す 教
育 サ ポ ー ト を 行 っ て い る 。
( 2 ) 市 民 パ ー ト ナ ー シ ッ プ の 意 義
少 子 高 齢 化 の 進 展 や 三 位 一 体
の 改 革 の 影 響 に よ り 、 市 の 財 政
状 況 は 厳 し く な っ て い る 。 多 様 化 ・ 高 度 化 す る 市 民 ニ ー ズ に 応
え て い く た め に は 、 市 と 市 民 、
事 業 者 な ど の 役 割 分 担 の あ り 方
を 再 検 討 し 、 行 政 と 市 民 の 協 働
を 推 進 し て い く こ と が 求 め ら れ
る 。
「 保 健 ・ 医 療 ・ 福 祉 の 増 進 」
「 環 境 保 全 」 「 ま ち づ く り の 推
進 」 な ど の 分 野 で 協 働 が 進 捗 し
た 。
平 成 1 9 年 3 月 、 N P O ・ 市 民
活 動 団 体 、 ボ ラ ン テ ィ ア 団 体 な
ど の 活 動 の 促 進 や 協 働 の 推 進 に
向 け た 市 の 基 本 姿 勢 や 施 策 を
「 武 蔵 野 市 N P O 活 動 促 進 基 本
計 画 」 に ま と め た 。
平 成 1 9 年 9 月 に は 、 N P O ・
市 民 活 動 団 体 が 出 会 い 、 相 互 の
平成 20 年1月4日現在 滑 に 推 進 す る た め 、 市 役 所 内 に
「 市 民 協 働 サ ロ ン 」 を 設 置 し た 。
( 3 ) 健 全 な 財 政 運 営
武 蔵 野 市 の 行 財 政 改 革 を 着 実
に 推 進 す る た め 、 中 期 的 な 行 財
政 運 営 の 基 本 方 針 と し て 、 「 第
二 次 武 蔵 野 市 行 財 政 改 革 を 推 進
す る た め の 基 本 方 針 」 を 、 ま た 、
こ の 基 本 方 針 の 取 組 事 項 の う ち 、 集 中 的 に 改 革 を 要 す る 取 組 事 項
の 実 行 計 画 と し て 「 武 蔵 野 市 行
財 政 集 中 改 革 プ ラ ン 」 を 策 定 し
た 。
こ れ を 受 け 、 有 識 者 と 公 募 市
民 で 構 成 す る 「 事 務 事 業 ・ 補 助
金 見 直 し 委 員 会 」 を 設 置 し 、 事
務 事 業 ・ 補 助 金 の 点 検 を 行 っ た 。
今 後 、 市 の 方 針 を 定 め 、 事 務 事
業 ・ 補 助 金 の 見 直 し を 進 め る 。
市 ホ ー ム ペ ー ジ 上 の バ ナ ー 広
告 や 滞 納 処 理 の 強 化 に よ り 、 歳
入 を 確 保 す る 対 策 も 進 め た 。
事 務 事 業 の 見 直 し も 進 め 、 積
極 的 に 民 間 委 託 や 指 定 管 理 者 制
度 を 導 入 し て 歳 出 削 減 を 進 め て
い る 。
職 員 定 数 に つ い て は 、 第 三 次
1 9 年 度 を 初 年 度 と す る 第 四 次 職
員 定 数 適 正 化 計 画 に 基 づ き 、 着
実 に 定 数 の 削 減 に 努 め て い る 。
( 4 ) 安 全 ・ 安 心 の ま ち づ く り
身 近 に 起 こ る 犯 罪 の 質 の 変 化 、
近 年 発 生 す る 大 規 模 な 自 然 災 害
な ど 、 日 常 生 活 に お け る 安 全 ・
安 心 に 不 安 を 持 つ 市 民 が 増 え て
い る 。 市 民 の 安 全 は 警 察 や 消 防 の み な ら ず 、 行 政 と 市 民 の 協 働 、
コ ミ ュ ニ テ ィ の 活 性 化 に よ っ て
確 保 さ れ る 。
本 市 で は 、 ホ ワ イ ト イ ー グ ル
の 増 車 や ブ ル ー キ ャ ッ プ に よ る
見 回 り の 強 化 、 市 民 安 全 パ ト
ロ ー ル 隊 の 増 員 な ど 、 様 々 な 形
で 安 全 の 確 保 を 進 め て き た 。
震 災 な ど の 災 害 か ら 市 民 を 守
る 拠 点 と し て 、 平 成 1 9 年 7 月 、
防 災 安 全 セ ン タ ー を 開 設 し た 。
地 域 防 災 力 の 向 上 の た め 、 自
主 防 災 組 織 同 士 の 連 携 を 進 め た 。
災 害 時 要 援 護 者 支 援 事 業 を 試
行 し た 。
( 5 ) コ ミ ュ ニ テ ィ と 都 市 間 交 流
平成 20 年1月4日現在 に 先 駆 け て 市 民 主 導 の コ ミ ュ ニ
テ ィ づ く り が 行 わ れ て き た 。
平 成 1 4 年 4 月 に 施 行 さ れ た 武
蔵 野 市 コ ミ ュ ニ テ ィ 条 例 に 基 づ
き 、 第 三 者 の 目 で コ ミ ュ ニ テ ィ
協 議 会 を 評 価 す る コ ミ ュ ニ テ ィ
評 価 委 員 会 が 設 置 さ れ 、 平 成 1 6
年 3 月 の 第 一 期 評 価 に 続 き 、 平
成 1 8 年 3 月 、 第 二 期 評 価 委 員 会
に よ る 評 価 報 告 書 が 作 成 さ れ た 。 市 民 生 活 に 関 わ る 様 々 な 課 題
を 共 有 す る た め 、 市 と コ ミ ュ ニ
テ ィ 協 議 会 の 共 催 に よ り 「 市 民
と 市 長 の タ ウ ン ミ ー テ ィ ン グ 」
を 平 成 1 8 年 1 月 か ら 2 年 を か け
て 全 て の コ ミ ュ ニ テ ィ 協 議 会
( コ ミ ュ ニ テ ィ セ ン タ ー ) に お
い て 開 催 し た 。
第 四 期 基 本 構 想 の 、 都 市 は 単
立 で き な い と い う 考 え に 基 づ き 、
本 市 で は 、 互 い の よ い と こ ろ を
学 び あ う 趣 旨 で 、 都 市 ・ 国 際 交
流 事 業 を 展 開 し て い る 。
市 民 を 主 体 と す る 事 業 展 開 を
行 う た め 、 市 民 提 案 ・ 企 画 型 の
国 内 交 流 体 制 の 構 築 に 向 け て 研
究 を 開 始 し た 。
( 6 ) 高 齢 者 ・ 障 が い 者 へ の 支 援
高 齢 者 福 祉 分 野 で は 、 平 成 1 7
年 の 介 護 保 険 法 改 正 に 伴 い 、 既
存 の 在 宅 介 護 支 援 セ ン タ ー に 併
設 さ れ る か た ち で 、 平 成 1 8 年 4
月 地 域 包 括 支 援 セ ン タ ー を 市 内
3 か 所 に 設 置 し た 。 ま た 、 平 成
1 7 年 1 0 月 に 、 市 内 6 か 所 目 と な
る 在 宅 介 護 支 援 セ ン タ ー が 吉 祥
寺 本 町 に 開 所 し た 。 同 施 設 は 、 市 独 自 の ミ ニ デ イ サ ー ビ ス ・ 緊
急 一 時 シ ョ ー ト ス テ イ 事 業 を 一
体 的 に 実 施 す る 多 機 能 型 複 合 施
設 で あ る 。
障 が い 者 福 祉 分 野 に お い て は 、
平 成 1 8 年 度 に 障 害 者 自 立 支 援 法
が 施 行 さ れ 、 障 が い 者 に 対 す る
サ ー ビ ス 体 系 が 大 き く 変 化 し た 。
自 立 支 援 給 付 及 び 地 域 生 活 支 援
事 業 が 創 設 さ れ 、 障 が い 別 に か
か わ ら ず 必 要 な サ ー ビ ス を 利 用
で き る よ う に な っ た 。
( 7 ) 家 族 と 教 育
少 子 化 に よ る 子 ど も 数 の 減 少
の な か で 、 未 来 を 担 う 子 ど も た
ち の た め に 、 子 育 て 支 援 や 教 育
環 境 の 充 実 を 図 る こ と は 重 要 で
平成 20 年1月4日現在 つ い て の 不 安 や 悩 み の 相 談 窓 口
で あ る 、 子 育 て S O S 支 援 セ ン
タ ー や 教 育 支 援 セ ン タ ー の 相 談
体 制 を 強 化 し た 。
平 成 1 7 年 3 月 に 第 二 次 子 ど も
プ ラ ン 武 蔵 野 を 策 定 し 、 家 庭 や
家 族 の 役 割 を 重 視 し た 事 業 の 拡
充 を 図 っ た 。
子 ど も た ち が 、 自 由 な 遊 び の
経 験 の 中 か ら 、 冒 険 心 や 自 立 心 、 生 き る 力 を 身 に つ け て い け る よ
う 、 境 冒 険 遊 び 場 公 園 の 整 備 を
進 め 、 ミ ニ プ レ ー パ ー ク 事 業 を
開 催 し た 。
グ ロ ー バ ル 化 が 急 速 に 進 ん で
い る 現 在 、 子 ど も た ち の 言 語 教
育 の 充 実 が 必 要 で あ る 。 日 本 語
能 力 の 向 上 、 考 え る 力 や 表 現 す
る 力 を 育 む こ と を 目 的 に 、 「 子
ど も 文 芸 賞 」 を 創 設 し た 。
( 8 ) 家 族 に 対 す る 男 女 の 責 任
男 女 共 同 参 画 社 会 を 目 指 し 、
「 む さ し の ヒ ュ ー マ ン ・ ネ ッ ト
ワ ー ク セ ン タ ー 」 の 体 制 強 化 を
図 り 、 市 民 及 び 団 体 の 自 主 的 な
活 動 と ネ ッ ト ワ ー ク 化 を 進 め た 。
第 二 次 男 女 共 同 参 画 計 画 の 策
男 女 共 同 参 画 推 進 市 民 会 議 を 設
置 し た 。
子 育 て 世 代 が 、 仕 事 時 間 と 生
活 時 間 の バ ラ ン ス の 取 れ た 多 様
な 働 き 方 を 選 択 で き る よ う 、 次
世 代 育 成 支 援 対 策 推 進 法 を 受 け 、
第 二 次 子 ど も プ ラ ン 武 蔵 野 を 策
定 し た 。 保 育 所 定 員 の 弾 力 化 や 、
私 立 幼 稚 園 へ の 支 援 を 通 じ た 預
か り 保 育 の 推 進 を 図 り 、 多 様 な 働 き 方 に 対 応 す る 保 育 サ ー ビ ス
の 拡 充 に 努 め た 。
( 9 ) 環 境 形 成 と ま ち づ く り
CO
2等 の 温 室 効 果 ガ ス 排 出 抑
制 対 策 と し て 、 市 は 平 成 1 2 年 3
月 に I S O 1 4 0 0 1 の 認 証 を 取 得
し 、 市 役 所 組 織 全 体 の 事 業 活 動
に 伴 う 温 室 効 果 ガ ス 排 出 量 の 抑
制 に 取 り 組 ん だ 。 ま た 、 平 成 1 8
年 度 か ら は ク リ ー ン セ ン タ ー に
お い て CO
2排 出 削 減 対 策 工 事 を
開 始 し た 。
家 庭 の CO
2排 出 抑 制 策 の 一 環
と し て 、 太 陽 光 発 電 設 備 の 設 置
に 対 す る 助 成 に 加 え て 、 平 成 1 9
年 度 か ら 家 庭 用 燃 料 電 池 コ ー ジ
平成 20 年1月4日現在 る 助 成 を 開 始 し た 。
新 エ ネ ル ギ ー の 導 入 に つ い て
は 、 市 立 小 学 校 等 に 太 陽 光 パ ネ
ル を 設 置 し た 。 平 成 1 6 年 度 に は
小 学 校 で は 世 界 初 の 燃 料 電 池 を
大 野 田 小 学 校 に 設 置 し た 。
省 エ ネ ル ギ ー の 推 進 に つ い て
は 、 ム ー バ ス 等 公 共 交 通 機 関 の
整 備 な ど に よ り 、 温 室 効 果 ガ ス
の 発 生 抑 制 を 推 進 し て い る 。 森 林 等 に よ る CO
2の 吸 収 源 の
確 保 に つ い て は 、 大 木 ・ シ ン ボ
ル ツ リ ー 2 0 0 0 計 画 を 推 進 し 、 屋
上 緑 化 な ど に よ り 、 吸 収 源 の 確
保 に 務 め て い る 。
こ れ と あ わ せ 、 ご み 排 出 削 減
に も 積 極 的 に 取 り 組 ん だ 。
一 日 に 一 人 が 出 す 、 家 庭 ご み 、
資 源 物 の 量 に 着 目 し 、 「 武 蔵 野
ご み チ ャ レ ン ジ 7 0 0 グ ラ ム キ ャ
ン ペ ー ン 」 を 行 い 、 ご み 減 量 へ
向 け た 取 組 み を 行 っ て い る 。
市 内 の 緑 は 徐 々 に 減 少 し つ つ
あ る 。 豊 か な 自 然 環 境 を 保 全 育
成 す る た め に 、 仙 川 リ メ イ ク 事
業 を 進 め た ほ か 、 公 園 用 地 の 取
得 な ど 緑 を 次 の 世 代 へ 残 す た め
の 取 組 み を 行 っ た 。
「 農 業 ふ れ あ い 公 園 」 「 境 冒 険 遊 び 場 公 園 」 な ど 生 活 に 根 ざ
し た 個 性 的 な 公 園 づ く り を 進 め 、
快 適 な 都 市 環 境 づ く り に 取 り 組
ん で い る 。
公 共 施 設 の 適 切 な 維 持 管 理 を
計 画 的 に 行 う た め 、 学 校 改 築 計
画 、 下 水 道 総 合 計 画 の 策 定 に 着
平成 20 年1月4日現在
ニ ー ズ 得 点
下図の散布 図は【満足度】を横軸に、 【重要度】を縦軸に2 3 項 目 の 位 置 を 描 い た も の で あ る 。 図 の 左 下 に 位 置 す る ほ ど 重 要 度 が 低 く 満 足 度 も 低 い 項 目 で あ る こ と を 、 逆 に 、 図 の 右 上 に 位 置 す る も の ほ ど 重 要度 が 高く 満 足度 も高 い 項目 で ある こ とを 意 味し てい る 。 ま た 、 左 上 に 位 置 す る も の は 、 重 要 度 が 高 く 満 足 度 の 低 い 項 目 で あ る こ と か ら 、 【 ニ ー ズ 得 点 】 の 高 い 項 目 で あ る と い え る 。
散 布 図 に お い て 、 左 上 ( 重 要 度 が 高 く 、 満 足 度 が 低 い ) に 位 置 す る の は 〔 自 転 車 対 策 の 推 進 〕 や 〔 環 境 負 荷 が 少 な い ま ち づ く り 〕 、 〔 駅 周 辺 の 整 備 〕 、 〔 小 ・ 中 学 校 教 育 の 充 実 〕 、 〔 行 財 政 改 革 の 推 進 〕 な ど で あ り 、 こ れ ら は ニ ー ズ 得 点 の 高 い 項 目 で あ る 。 一 方 、 〔 ご み 減 量 の 促 進 〕 、 〔 安 全 な 市 民 生 活 の 確 保 〕 、 〔 上 ・ 下 水 道 の 再 整 備 〕 、 〔 高 齢 者 福 祉 の 推 進 〕 、 〔 子 ど も 施 策 の 充 実 〕 は 、 右 上 ( 重 要 度 が 高 く 、 満 足 度 も 高 い ) に 位 置 し 、 ニ ー ズ が あ る 程 度 満 た さ れ て い る 項 目 で あ る こ と が わ か る 。
図 散 布 図 ( 満 足 度 ・ 重 要 度 )
2.50 3.00 3.50 4.00
1.50 2.00 2.50 3.00 3.50
重要度
満足度
満足度平均 2. 561 重要度平均
3. 320
ニーズがある程度満たされている項目 ニーズが高い項目
市民参加・市民協働のまちづくり 災害に強いまちづくり
環境負荷が少ないまちづくり
緑化の推進と水辺空間の整備
生涯学習の推進・市民文化の発展
産業の振興
ごみ減量の促進
小・中学校教育の充実
安全な市民生活の確保
青少年施策の充実
子ども施策の充実
健康増進施策の充実
地域ごとの特色あるまちづくり 住宅政策の推進
交通システムや道路環境の整備 自転車対策の推進
高齢者福祉の推進 障害者福祉の推進
都市交流・国際交流の推進 駅周辺の整備
上・下水道の再整備
行財政改革の推進
平成 20 年1月4日現在
第 2 章
調 整 計 画 の
平成 20 年1月4日現在 Ⅰ 調 整 計 画 全 体 に 関 わ る 基 本
的 な 視 点
第 1 章 に み た 、 社 会 情 勢 の 変
化 、 こ れ ま で の 市 政 の 進 捗 か ら
判 断 し て 、 本 調 整 計 画 の 策 定 に
あ た っ て 留 意 す べ き 基 本 的 な 視
点 と し て 、 以 下 の 3 点 が あ げ ら
れ よ う 。
そ の 第 一 は 、 武 蔵 野 市 も 本 格
的 な 成 熟 期 に 入 っ た と い う 認 識
で あ る 。
人 口 を 見 て も 、 経 済 を 見 て も 、
財 政 を 見 て も 、 か つ て の よ う な
右 肩 あ が り の 傾 向 か ら 、 マ ク ロ
に は 安 定 成 長 が 定 着 し た と い え る 。
こ の よ う な 構 造 の も と に あ り な
が ら 、 他 方 で 少 子 高 齢 化 へ の 対
応 な ど 、 行 政 需 要 は 減 る ど こ ろ
か 増 大 し て い る 。 行 政 の 一 層 の 簡 素 化 ・ 効 率 化 と あ わ せ て 、 市
民 の 課 題 解 決 能 力 を 高 め 、 さ ら
に 協 働 を 促 進 す る 視 点 を 大 胆 に
導 入 す る 必 要 が あ る 。
具 体 的 に は 、 今 後 ま す ま す 多
様 化 す る 市 民 ニ ー ズ に 対 し て 、
新 た に 都 市 基 盤 や 施 設 を 「 つ く
と を 考 え 、 「 施 設 づ く り 重 視 」
か ら 「 サ ー ビ ス 内 容 重 視 」 へ と
発 想 を 転 換 す る こ と が 求 め ら れ
る 。 さ ら に 、 市 と 市 民 の 協 働 を
促 進 す る た め の 共 通 の ル ー ル づ
く り も 必 要 と な っ て い る 。
比 較 的 豊 か な 財 政 力 に 支 え ら
れ た 武 蔵 野 市 は 、 環 境 づ く り や
社 会 資 本 形 成 に 努 め 、 全 国 の モ
デ ル と さ れ る ま ち づ く り を 進 め て き た が 、 こ の 段 階 で 、 一 度 立
ち 止 ま り 、 長 期 的 な 視 野 か ら 将
来 の 都 市 像 や 都 市 づ く り の 戦 略
に つ い て 広 く 議 論 を 起 こ す べ き
で あ る 。 こ の よ う な 視 点 を 、 市
民 と 行 政 で 共 有 す る こ と は 、 武
蔵 野 市 の 将 来 発 展 へ の 意 欲 を 創
出 す る に 違 い な い 。
こ の 段 階 で の 市 政 運 営 を さ ら
に 難 し く し て い る の は 、 6 0 年 前
の 市 制 施 行 後 の 初 期 に 整 備 さ れ
た 都 市 基 盤 設 備 や 施 設 が 、 大 規
模 修 繕 や 再 整 備 の 時 期 を 迎 え よ
う と し て い る こ と で あ る 。 都 市
リ ニ ュ ー ア ル の 時 代 に 向 け て 、
財 源 確 保 の 方 策 、 新 し い 事 業 執
行 の あ り 方 を 視 野 に 入 れ る 必 要
平成 20 年1月4日現在 第 二 は 、 リ ス ク 回 避 や 持 続 可
能 性 ( サ ス テ ナ ビ リ テ ィ ) の 視
点 の 重 要 性 で あ る 。
こ れ は 様 々 な レ ベ ル で 重 要 性
を 持 つ 。 ま ず 、 個 人 の レ ベ ル の
リ ス ク 回 避 ・ 持 続 可 能 性 と は 、
誰 も が 安 心 し て 住 み 続 け ら れ る
支 援 の 必 要 性 で あ る 。
暮 ら し の 豊 か さ や ゆ と り が 語
ら れ る 武 蔵 野 市 で も 、 高 齢 化 や 所 得 格 差 の 進 行 、 子 育 て 不 安 、
い じ め や 不 登 校 の 発 生 な ど に よ
り 、 地 域 社 会 の 日 常 に 疎 外 や 孤
立 を 感 じ る 市 民 が 見 出 さ れ る 。
そ れ が 少 数 で あ っ て も 、 思 い や
り と 公 共 性 の 原 点 に 立 ち 返 り 、
自 助 、 共 助 、 公 助 の バ ラ ン ス を
取 り な が ら 、 社 会 的 支 援 、 ミ ニ
マ ム な 生 活 保 障 な ど セ ー フ テ ィ
ネ ッ ト の 仕 組 み を 整 備 す る 必 要
が あ る 。
コ ミ ュ ニ テ ィ の レ ベ ル で の リ
ス ク 回 避 ・ 持 続 可 能 性 の 課 題 に
は 、 災 害 発 生 な ど の 非 常 時 へ の
準 備 、 「 安 全 ・ 安 心 」 な 地 域 づ
く り ( 防 犯 の 確 立 ) な ど が あ る 。
さ ら に 、 あ ら ゆ る 世 代 の 健 康 ・
保 健 の 増 進 、 次 世 代 を 担 う 市 民
の 育 成 、 良 好 な 住 環 境 の 維 持 、
ご み 減 量 化 の 推 進 な ど は 、 武 蔵
野 市 が 将 来 に わ た っ て 持 続 し て 発 展 し て い く た め の 必 須 の 条 件
で あ り 、 今 後 と も 重 点 的 な 課 題
と し て 取 り 組 む 必 要 が あ る 。
も う 一 段 マ ク ロ な 観 点 か ら の
リ ス ク 回 避 や 持 続 可 能 性 の 確 保
も 大 き な 課 題 と な っ て い る 。 近
年 世 界 的 に 関 心 が 高 ま っ て い る
地 球 温 暖 化 へ の 対 応 も そ の 一 つ
で あ る 。
武 蔵 野 市 民 の 生 活 も 広 く 開 か
れ て お り 、 近 年 の 気 象 変 動 の 影
響 か ら も 様 々 な 問 題 に 直 面 し て
い る 。 逆 に 市 民 生 活 が 環 境 に 及
ぼ す 影 響 も 無 視 で き な い 。 「 地
球 規 模 で 考 え 、 身 の 回 り か ら 行
動 を 起 こ す ( T h i n k Gl o b a l l y ,
Ac t L o c a l l y ) 」 と い わ れ る よ う
に 、 市 域 を 越 え た グ ロ ー バ ル な
視 点 に 立 っ て 行 動 を 起 こ す こ と 共 助
平成 20 年1月4日現在 が 求 め ら れ て い る 。
武 蔵 野 市 が こ れ ま で 進 め て き
た 都 市 ・ 国 際 交 流 も こ う し た 観
点 か ら 再 定 義 し 、 推 進 し て い く 。
平 和 と い う 視 点 も 重 要 性 を 増 し
て い る 。 武 蔵 野 市 は 地 域 か ら 国
へ 、 地 域 か ら 世 界 に 広 が る 視 野
を 取 り 込 み つ つ 、 先 進 的 な 施 策
に 取 り 組 む べ き で あ る 。
第 三 の 視 点 は 、 2 1 世 紀 に お け
る 新 た な 都 市 像 の 創 造 と い う 積
極 的 な 課 題 で あ る 。
武 蔵 野 市 と そ の 近 辺 に は 、 多
く の 大 学 や 研 究 機 関 が 立 地 し て
い る 。 ま た 、 多 様 な コ ミ ュ ニ
テ ィ 活 動 ・ 生 涯 学 習 活 動 が 幅 広
い 市 民 の 手 に よ っ て 進 め ら れ て
い る 。 そ の 一 方 で 、 都 内 で も 屈
指 の 商 業 集 積 を 有 す る 吉 祥 寺 に
は 、 ア ニ メ や デ ザ イ ン な ど 、 知 識 情 報 産 業 を 中 心 と す る 高 度 な
企 業 活 動 が 見 出 さ れ る 。
豊 か な 文 化 活 動 を 展 開 す る ま
ち 、 落 ち 着 い た 住 宅 街 で あ り つ
つ 若 者 で 賑 わ う ま ち と い う 稀 な
特 性 は 、 武 蔵 野 市 の 貴 重 な 財 産
で あ る 。 こ の 特 性 を 活 か し て 、
発 信 地 と し て さ ら に 発 展 し て い
く の か は 全 国 の 注 目 の 的 に な っ
て い る 。
「 武 蔵 野 プ レ イ ス ( 仮 称 ) 」
の 完 成 が こ の 調 整 計 画 期 間 中 に
見 込 ま れ る が 、 こ れ を ひ と つ の
バ ネ と し て 新 し い 都 市 文 化 の 創
造 を 目 指 し 、 次 世 代 志 向 ビ ジ ネ
ス や 文 化 産 業 を 象 徴 す る 代 表 的
都 市 と し て の 発 展 を 図 る こ と が 課 題 で あ る 。
分 権 と 地 域 間 競 争 の 時 代 を 迎
え て 、 都 市 政 策 に お い て も 次 世
代 に 向 け て の 活 性 化 戦 略 が 大 き
な 比 重 を 持 ち つ つ あ る 。 活 性 化
資 源 を 市 民 と 行 政 が 協 働 し な が
ら 、 お 互 い の 知 恵 と 創 造 力 を も
っ て 評 価 し 、 明 確 な 方 針 を 立 案
し 、 活 用 し て い く こ と が 強 く 望
平成 20 年1月4日現在 Ⅱ 調 整 計 画 の 重 点 課 題
( 1 ) 「 支 え ら れ 感 」 を 生 み 出
す 地 域 福 祉
少 子 高 齢 化 が 進 む な か で 行 政
に お い て も 様 々 な 対 応 を 進 め 市
民 生 活 を 支 え て い る が 、 他 方 で
地 域 社 会 の 役 割 が こ れ ま で 以 上
に 重 要 と な っ て き て い る 。 地 域
社 会 と は 何 よ り 高 齢 者 や 子 育 て 家 庭 を は じ め 多 様 な 人 々 が 生 活
す る 場 所 で あ り 、 普 段 の 生 活 の
な か で の 人 と 人 の つ な が り や 支
え あ い が 最 も 重 要 な 資 源 で あ る 。
支 え あ い の ネ ッ ト ワ ー ク が 重
層 的 に 重 な り 、 支 援 を 必 要 と す
る 市 民 一 人 ひ と り を 包 み 込 む よ
う に 地 域 社 会 が 発 展 す る な ら ば 、
高 齢 者 や 子 育 て 家 庭 は 孤 立 す る
こ と な く 、 自 立 し つ つ 支 え ら れ
る こ と が 可 能 と な る 。 そ の た め
に は 、 地 域 の 様 々 な 施 設 が 単 に
サ ー ビ ス を 提 供 す る の み な ら ず 、
ニ ー ズ の あ る 市 民 を 支 え 、 「 頼
り と さ れ る 」 場 所 と な る よ う に
真 摯 に 取 り 組 み 、 「 地 域 の 福 祉
力 」 を 高 め て い く 。
孤 立 し が ち な 高 齢 者 や 障 が い
者 を 支 援 す る た め に 、 災 害 時 要
援 護 者 対 策 の 事 業 な ど 、 地 域 を
巻 き 込 ん だ 取 組 み を 拡 充 す る 。
さ ら に 、 何 ら か の 病 気 や 障 が い
な ど を 抱 え て い て も 生 活 し て い
け る 地 域 福 祉 を 実 現 す る に は 身
近 な と こ ろ で の 在 宅 医 療 の 支 援
が な く て は な ら な い 。
市 民 が 年 齢 や 状 態 に か か わ ら
ず 、 住 み 慣 れ た 地 域 で 、 本 人 の
意 思 に 基 づ い て そ の 人 ら し い 生 活 を 続 け ら れ る よ う に 支 援 し 、
ラ イ フ サ イ ク ル を 視 野 に お い て 、
連 続 的 か つ 体 系 的 に 支 援 す る よ
う 努 め る 必 要 が あ る 。 市 は 「 地
域 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン 」 の 実 現
を 理 念 と し て 掲 げ 、 保 健 ・ 医 療
・ 介 護 ・ 福 祉 ・ 教 育 な ど 、 あ ら
ゆ る 組 織 や 人 が 連 携 し 、 体 系 的
か つ 実 効 性 の 高 い 事 業 を 総 合 的
に 実 施 し て い く 。
子 育 て 家 庭 に つ い て も 、 現 在
実 施 し て い る 様 々 な 市 の 事 業 や
施 策 を 有 機 的 に つ な ぎ 、 0 歳 か
ら 1 8 歳 ま で の 子 ど も の 成 長 に 即
し た 連 続 性 の あ る 支 援 を 行 う よ
う 事 業 の 見 直 し も 行 い な が ら 整
備 を 進 め る 。 そ れ と 同 時 に 、 地
域 の 子 育 て 家 庭 の 身 近 な 交 流 活
平成 20 年1月4日現在 設 を 活 用 し た 地 域 子 育 て 事 業 を
展 開 し 、 地 域 の 子 育 て 力 を 高 め
る 。
具 体 的 に は 、 緊 急 性 の 高 い 子
育 て 支 援 施 設 の 整 備 ・ サ ー ビ ス
拡 充 を 図 り 、 コ ミ セ ン 親 子 ひ ろ
ば や 保 育 所 な ど を 使 っ た 子 育 て
家 庭 の グ ル ー プ づ く り 、 子 育 て
を 支 援 す る 人 の ネ ッ ト ワ ー ク づ
く り に 一 層 力 を 入 れ て 取 り 組 む 。 こ れ ら の 課 題 に つ い て は 、 第 三
次 子 ど も プ ラ ン 武 蔵 野 の 策 定 の
際 に 具 体 化 を 図 る 必 要 が あ る 。
( 2 ) 武 蔵 野 プ レ イ ス ( 仮 称 )
の 開 館 を 契 機 と し た 新 た な 市 民
文 化 の 創 造
人 づ く り は 、 学 校 教 育 の み な
ら ず 生 涯 を 通 し た 市 民 の 学 び の
課 題 で あ る 。 武 蔵 野 市 に は 、 市
民 の 生 涯 学 習 、 文 化 創 造 の 施 設
と し て 、 図 書 館 、 市 民 会 館 、 武
蔵 野 市 民 文 化 会 館 、 芸 能 劇 場 、
武 蔵 野 公 会 堂 、 吉 祥 寺 シ ア タ ー 、
吉 祥 寺 美 術 館 、 松 露 庵 、 ス イ ン
グ ホ ー ル 、 コ ミ ュ ニ テ ィ セ ン
タ ー な ど が あ る 。 ま た 、 武 蔵 野
市 に は 豊 富 な 人 的 資 源 と 文 化 活
的 有 機 的 に つ な げ 、 市 民 文 化 の
創 造 と 発 信 に 向 け て 、 そ の 基 礎
と な る 生 涯 学 習 の 体 系 を 再 点 検
し 、 市 が 行 う 生 涯 学 習 事 業 の 目
的 と 内 容 を 明 ら か に し 、 施 設 の
再 編 成 も 含 め た 総 合 計 画 を 練 り
あ げ る こ と が 望 ま れ る 。
平 成 2 2 年 度 末 の 完 成 に 向 け 、
生 涯 学 習 機 能 を 持 つ 新 し い 融 合
型 施 設 と し て 整 備 さ れ る 「 武 蔵 野 プ レ イ ス ( 仮 称 ) 」 は 、 武 蔵
境 地 域 に あ る 文 化 ・ 生 涯 学 習 施
設 と の 関 連 を 整 理 し 、 こ の 地 域
の ま ち づ く り の 核 と し て 位 置 づ
け る 。 武 蔵 境 圏 は も と よ り 、 市
全 域 あ る い は 周 辺 地 域 に 及 ぶ 広
域 的 な 知 的 創 造 拠 点 、 出 会 い と
触 発 に よ る 新 し い 文 化 の 拠 点 と
な る こ と を 目 指 し て い く 。
こ れ を 契 機 と し て 、 武 蔵 野 ら
し い 都 市 型 市 民 文 化 の 発 信 に 努
め 、 市 民 や 文 化 団 体 の み な ら ず
多 様 な 事 業 者 と の 連 携 を 強 化 し 、
新 し い 文 化 産 業 の 育 成 や 魅 力 あ
平成 20 年1月4日現在 ( 3 ) 進 化 す る コ ミ ュ ニ テ ィ の
創 造
武 蔵 野 市 の コ ミ ュ ニ テ ィ 施 策
は 全 国 で も 稀 な 歴 史 と 実 績 を 有
し 、 都 市 に お け る 市 民 自 治 の あ
り 方 を 模 索 し て き た 。 平 成 1 4 年
に は 「 武 蔵 野 市 コ ミ ュ ニ テ ィ 条
例 」 を 施 行 し 、 平 成 1 7 年 の 改 正
で は 指 定 管 理 者 制 度 を 導 入 し 、
コ ミ ュ ニ テ ィ セ ン タ ー の 運 営 形 態 に 柔 軟 性 を 加 え る な ど の 制 度
整 備 が 進 み 、 い ま 一 層 の 飛 躍 の
と き を 迎 え て い る 。
市 民 間 の 連 携 は 様 々 な コ ミ ュ
ニ テ ィ の 形 で 実 現 さ れ る 。 地 域
性 や 地 域 の 中 の 人 間 関 係 が 薄 ま
る 中 、 地 域 に お い て は 防 犯 ・ 防
災 ・ 生 活 安 全 ・ 福 祉 ・ 子 育 て 支
援 ・ 青 少 年 活 動 ・ 教 育 な ど 多 く
の 課 題 の 解 決 が コ ミ ュ ニ テ ィ に
期 待 さ れ て い る 反 面 、 そ の た め
の 力 を コ ミ ュ ニ テ ィ が い ま だ に
十 分 に 備 え て い な い 面 も あ る 。
地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ や 目 的 別 コ
ミ ュ ニ テ ィ 、 電 子 コ ミ ュ ニ テ ィ
が そ れ ぞ れ の 特 色 を 活 か し て 発
展 し て い く た め の 支 援 に 市 は 積
極 的 に 取 り 組 む 。
地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ に は 、 路 線
商 店 街 や 青 少 年 な ど 、 様 々 な 主
体 が 含 ま れ る こ と を 改 め て 想 起
す べ き で あ ろ う 。 路 線 商 店 街 の
空 き 店 舗 を コ ミ ュ ニ テ ィ が 活 用
し た り 、 青 少 年 の 居 場 所 や 自 発
的 な 活 動 拠 点 を コ ミ ュ ニ テ ィ の
中 に 生 み 出 す な ど の 工 夫 に よ り
地 域 の 活 力 を 高 め て い く 方 策 を
検 討 す る 。
地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ の 核 と な る コ ミ ュ ニ テ ィ 協 議 会 に つ い て は 、
コ ミ ュ ニ テ ィ セ ン タ ー と い う 施
設 を 最 大 限 に 活 用 し 、 地 域 づ く
り を ど の よ う に 推 進 し て い る か
に つ い て 、 評 価 の 仕 組 み を 活 用
し て 検 証 を 進 め る 。 コ ミ ュ ニ
テ ィ 協 議 会 の 力 量 を 高 め つ つ 、
よ り 進 化 し た コ ミ ュ ニ テ ィ の 形
を 創 り 上 げ る こ と が 課 題 で あ る 。
( 4 ) 市 民 協 働 の 展 開 と 情 報 の
共 有
地 方 分 権 の 進 展 に 伴 い 、 基 礎
自 治 体 へ の 権 限 委 譲 が 進 め ら れ 、
他 方 で 市 民 ニ ー ズ や 地 域 ニ ー ズ
が ま す ま す 多 様 化 ・ 高 度 化 す る
傾 向 が あ る 。 こ れ に 応 え て い く
た め に は 、 従 来 型 の 行 政 が 中 心
平成 20 年1月4日現在 わ っ て 、 「 新 し い 公 共 」 の 考 え
方 を 導 入 す る 必 要 が あ る 。 地 域
の 力 や 市 民 の 知 恵 ・ 工 夫 の 活 用 、
N P O 法 人 を は じ め と す る 中 間
組 織 の 活 動 が 一 層 重 要 に な っ て
き て い る 。
武 蔵 野 市 の 自 治 体 運 営 は 、 長
い 市 民 参 加 の 歴 史 を 有 し て い る
が 、 こ れ ま で の あ り 方 は 市 民 参
画 の 範 囲 や 程 度 が 限 定 的 で あ り 、 市 と 市 民 の 双 方 向 性 の 確 保 が 不
十 分 で あ っ た な ど 、 今 日 求 め ら
れ る 市 民 協 働 と は 異 な る 面 も あ
る 。 行 政 だ け で な く 、 市 民 自 身
も 力 量 を 養 い 、 公 共 的 課 題 に 取
り 組 む 当 事 者 と し て 主 体 的 に 関
り 、 実 質 的 な 「 市 民 と 行 政 の 協
働 」 の 実 績 を 作 り 、 あ わ せ て 制
度 整 備 を 進 め て い く こ と が 求 め
ら れ る 。
平 成 1 8 年 度 の N P O 活 動 促 進
基 本 計 画 の 策 定 を 受 け 、 平 成 1 9
年 9 月 に 「 市 民 協 働 サ ロ ン 」 が
市 庁 舎 西 棟 に 開 設 さ れ 、 市 民 と
行 政 の 協 働 の 場 が 整 備 さ れ た 。
こ れ ら を 活 か し つ つ 、 武 蔵 野
市 に お け る 市 民 自 治 の 一 層 の 発
展 を 図 る 施 策 を 積 極 的 に 展 開 す
行 政 、 市 民 、 市 民 団 体 ( N P
O ) な ど が そ れ ぞ れ 責 任 を 負 う
べ き 領 域 、 相 互 に 取 り 組 む 領 域
の 区 分 け を 明 確 に し 、 協 働 の 時
代 に 相 応 し い パ ー ト ナ ー シ ッ プ
を 築 く こ と が 必 要 で あ る 。
そ の た め に 最 も 求 め ら れ て い
る の は 、 幅 広 い 情 報 の 共 有 で あ
る 。 行 政 は 的 確 で 迅 速 な 情 報 提
供 を わ か り や す く 行 う と と も に 、 市 民 は 必 要 な 情 報 ・ 資 料 の 正 確
な 読 み 解 き 、 適 切 な 活 用 に 努 め
る 必 要 が あ る 。
( 5 ) 深 刻 化 す る 環 境 問 題 に 対
す る 積 極 的 な 取 組 み
地 球 環 境 問 題 は 近 年 ま す ま す
顕 著 と な り 深 刻 さ を 増 し て い る 。
本 市 に お い て も 、 こ の 8 0 年 間 に 、
ヒ ー ト ア イ ラ ン ド 現 象 に 起 因 す
る と 考 え ら れ る 平 均 気 温 の 上 昇
が 観 測 さ れ て い る 。
平 成 1 7 年 の 京 都 議 定 書 の 発 効
以 来 、 国 連 気 候 変 動 枠 組 み 条 約
の C O P 1 3 会 議 ( 平 成 1 9 年 ) を
経 て 、 平 成 2 0 年 に は 環 境 ・ 気 象
変 動 を テ ー マ と す る 洞 爺 湖 サ ミ
平成 20 年1月4日現在 武 蔵 野 市 に お い て も こ れ ま で
の 実 績 を 踏 ま え て 、 地 球 温 暖 化
対 策 へ の 取 組 み を 一 層 充 実 さ せ
て い く 。 本 市 が 日 本 全 体 の 中 で
占 め る 量 的 な 割 合 は わ ず か で あ
る が 、 本 市 の 平 坦 で コ ン パ ク ト
な 都 市 の 特 性 や 、 一 世 帯 当 た り
の 車 保 有 台 数 が 少 な い 状 況 を 活
か し て 、 で き る 限 り の 環 境 施 策
を 実 施 し 、 そ の 取 組 み を 全 国 に も 発 信 し て い く 。
環 境 対 策 は 市 だ け で 取 り 組 む
も の で は な く 、 市 民 や 農 ・ 商 ・
工 業 を 営 む 事 業 者 と の 連 携 ・ 協
働 が 不 可 欠 で あ る 。 緑 化 や 農 地
保 存 、 省 エ ネ の 徹 底 や 自 然 エ ネ
ル ギ ー 導 入 へ の 支 援 を き め 細 か
く 進 め る と 共 に 、 グ リ ー ン パ ー
ト ナ ー 事 業 の 拡 大 や 、 廃 棄 物 の
多 量 排 出 事 業 者 へ の 指 導 強 化 な
ど を 推 し 進 め る 。 市 は 周 辺 自 治
体 と の 広 域 連 携 も 含 め 、 誘 導 策 、
規 制 策 の 両 面 か ら あ ら ゆ る 施 策
を 講 じ て い く 。
市 で は 平 成 1 6 年 1 0 月 に ご み の
有 料 化 を 実 施 し 、 現 在 「 武 蔵 野
ご み チ ャ レ ン ジ 7 0 0 グ ラ ム キ ャ
ン ペ ー ン 」 な ど 、 ご み 減 量 化 を
積 極 的 に 進 め て い る 。 こ れ か ら
は 、 ご み 問 題 な ど 身 近 な 問 題 を
含 め て 地 球 環 境 の 保 全 に は 市 民
の ラ イ フ ス タ イ ル の 転 換 こ そ が
鍵 に な っ て い る こ と を 強 く 訴 え
か け て い く 必 要 が あ る 。
も う 一 つ の 課 題 と し て 、 こ れ
ら の 施 策 を 総 合 的 に 推 進 す る た
め の 効 果 的 な 組 織 構 築 に 着 手 す
る 必 要 が あ る 。 ま た 、 市 の 新 規
事 業 決 定 に 際 し 、 目 に 見 え や す い 費 用 対 効 果 の 視 点 だ け で な く 、
環 境 の 視 点 か ら の 評 価 を 取 り 入
れ る 必 要 が あ る 。
( 6 ) 「 ま ち づ く り 条 例 」 に よ る
課 題 へ の 適 切 な 対 応 と 効 果 的 な 運 用
武 蔵 野 市 で は 、 空 間 環 境 の 形
成 、 地 域 環 境 の 維 持 と い っ た 様
々 な 面 で の ま ち づ く り は 、 「 宅
地 開 発 等 に 関 す る 指 導 要 綱 」
( 昭 和 4 6 年 施 行 ) な ど 各 種 の 関
連 法 規 に 基 づ く 行 政 の 指 導 に よ
っ て 進 め て き た 。 し か し 恵 ま れ
た 地 理 的 条 件 や 旧 来 の 土 地 利 用
の 変 化 を 受 け て 、 限 ら れ た 土 地
資 源 に 対 す る 宅 地 需 要 や 開 発 の
動 き 、 そ し て そ れ ら に 対 す る 市
民 参 加 も 含 め た 調 整 や 適 正 化 へ
平成 20 年1月4日現在 予 想 さ れ る 。
ま ち づ く り の 基 本 と な る 事 項
や 基 準 、 市 民 、 事 業 者 、 市 な ど
関 係 主 体 の 責 任 と 役 割 、 諸 手 続
き や 参 加 、 事 業 調 整 の 仕 組 み を
明 ら か に し 、 安 心 ・ 快 適 な 地 域
特 性 を 活 か し 、 武 蔵 野 市 に ふ さ
わ し い 住 環 境 を 維 持 ・ 形 成 す る 。
そ の た め 、 現 在 策 定 が 進 め ら れ
て い る 「 ま ち づ く り 条 例 」 を 速 や か に 制 定 ・ 施 行 す る 。
都 市 マ ス タ ー プ ラ ン の 改 定 に
際 し て は 、 市 民 参 加 を よ り 拡 大
す る 形 で 見 直 し を 図 る 。 昨 今 の
動 向 を 的 確 に 反 映 さ せ た ま ち づ
く り の 基 本 方 針 を 定 め 、 そ れ に
基 づ き 課 題 と な る 地 区 に 対 す る
施 策 選 択 を 急 ぐ 。 開 発 計 画 に つ
い て 市 民 に 迅 速 な 情 報 提 供 を は
か る 必 要 が あ る ほ か 、 市 民 ・ N
P O 法 人 な ど か ら の 意 見 や 提 案
に 対 応 し つ つ ま ち づ く り を 進 め
る 仕 組 み と し て 、 中 間 的 諮 問 機
関 を 設 置 す る こ と に つ い て も 積
極 的 に 検 討 し 取 り 組 む 。
武 蔵 野 市 に は 統 一 的 な 景 観 形
成 の 考 え 方 や 指 針 が な い た め 、
景 観 条 例 の 制 定 を 行 い 、 景 観 行
し い 都 市 景 観 の 創 出 を 行 う 。 ま
た 、 公 共 施 設 を 中 心 と す る ユ ニ
バ ー サ ル デ ザ イ ン の 普 及 を 重 点
的 に 進 め る 。
( 7 ) 三 駅 前 地 域 の 駐 輪 場 ( 自 転 車
駐 車 場 ) の 整 備 と 走 行 安 全 の 確 保
都 内 の 放 置 自 転 車 実 態 調 査 に
よ る と 、 吉 祥 寺 駅 前 の 放 置 自 転
車 数 は 、 平 成 1 7 年 度 は 都 内 で ワ ー ス ト 8 で あ っ た が 、 平 成 1 8
年 度 は ワ ー ス ト 5 と な り 、 こ の
問 題 の 深 刻 さ が 浮 き 彫 り に な っ
た 。 こ れ ま で の 市 政 ア ン ケ ー ト
調 査 で も 、 常 に ニ ー ズ が 高 い 項
目 に あ げ ら れ て い る 。 平 成 1 9 年
度 実 施 の 市 民 意 識 調 査 で も ニ ー
ズ 得 点 ( 重 要 度 が 高 く 、 か つ 満
足 度 が 低 い ) が 最 も 高 い 項 目 に
あ げ ら れ た 。
環 境 負 荷 が 少 な く 、 健 康 づ く
り に も 役 立 ち 、 利 便 性 の 高 い 移
動 手 段 と し て 優 れ て い る 自 転 車
で は あ る が 、 環 境 整 備 が 立 ち お
く れ て い る た め に こ れ ら の メ リ
ッ ト を 活 か す 妨 げ と な っ て お り 、
様 々 な 問 題 を 引 き 起 こ し て い る 。