奈良中学校の生徒とのハートフル・ミーティングの概要
1 日 時 平成30年2月20日(火)11時50分から12時40分 2 場 所 奈良中学校多目的室
3 出席者 奈良中学校2年生 59名 4 ミーティングの概要
生徒
道路の不具合などをスマホで手軽に通報できるシステムを5月1日から始 めたそうですが、たくさんの人から通報が届いた場合、どのように補修を進 めていくのでしょうか。
市長
お話のとおり、スマートフォンのアプリケーションを利用して、道路に穴 が空いているとか、道路照明灯が切れているといった不具合の情報を写真と 一緒に送信してもらうシステムを始めました。5月の開始から12月末現在 で140件の通報をいただいています。送っていただいたデータは、それぞ れの担当課へ自動に振り分けられ、瞬時に届くことになります。写真付きの データを送ってもらうことで、担当課の職員は、現場の状況を把握すること ができるので、迅速に必要な補修ができるようになり、軽微なものは1日か 2日で対応できるようになりました。
御質問のように、一度にたくさんの通報をいただいた場合は、送っていただ いた写真等のデータを見て、危険度などを考慮して優先順位を付け、できるだ け迅速に対応するようにしています。
皆さんも何らかの損傷を見つけた場合は、お父さんやお母さんに話をして、 アプリを使えるようであれば利用して、難しいようであれば電話でももちろん 構いませんので連絡してください。
生徒
「地域猫活動推進事業」で、野良猫の増加を抑制するとあります。熊谷市 内の野良猫はどれくらい生息していて、どのような影響があるのですか。ま た、どのような活動を進めていくのですか。
市長
野良猫が、皆さんのお家や畑に来て、糞をしたり、ゴミを荒らしたりとい った迷惑な行為をすることがあると思います。そうしたことを防ぐために、 個人ではなく、地域の人達が協力をして、猫のえさやりや、トイレの世話な どを行うのが「地域猫活動」です。
どんどん野良猫が増えてしまいます。そこで、地域猫活動をしている COCO レ ンジャーの皆さんと市との協働事業とし
て、猫を捕獲(トラップ)し、不妊・去勢 手術を行い(ニューター)、もとの地域に戻 す(リターン)、TNR活動を行っています。 野良猫と区別ができるように、手術を受けた 猫は、片耳の一部をカットしてあり、その形 が桜の花びらに似ていることから、通称「さ くら猫」と呼ばれています。
お話のあった具体的な野良猫の数は分かり ませんが、例えば、妻沼の聖天様の周辺で近 所の方やお寺の方にも協力をしていただくな ど、これまでに100匹を超える猫をさくら 猫として地域に戻して世話をしていただいて います。
こうした活動をこれからも積極的に行っていくことで、殺処分となってしま う猫が少しでも減るようにしていきたいと思っています。
生徒
プレミアム付き商品券と「まち元気」熊谷市商品券の違いは何ですか。 市長
質問のあった「プレミアム付商品券」も「まち元気熊谷市商品券」も、熊谷 市内のお店で買い物をしてもらい、まちの活
性化につなげるためのものです。
プレミアム付商品券は、1万円で1万1千 円分の買い物ができるおまけ(プレミアム) が付いた商品券のことで、そのおまけ分の1 割を熊谷市が補助しています。
最近では、昨年10月に総額5億5千万円 分の商品券を発行しましたが、発売当日に完 売するほど盛況でした。
それから「まち元気熊谷市商品券」ですが、 こちらの商品券にはおまけは付いていません。 これまで、長寿のお祝いや補助金などを現金
の商品券をお出しするようにしています。
生徒
中学生サポーター事業は、具体的にはどのようなことをするのですか。 市長
昨年度までは暑さ対策の授業として、中学校2年生だけを対象にAEDの操 作や心肺蘇生などを実施していましたが、今年度からは中学生サポーター事 業として中学校の全学年を対象とした事業にしました。
1年生には、暑さ対策の基礎を学んでもらい、2年生には AED の操作や心肺 蘇生を覚えてもらい、3年生には学んだことを地域に向けて発信や啓発をして もらっています。その一例として今年度は、荒川、富士見、大原、熊谷東の4 校の生徒さんに、防災行政無線を使って熱中症への注意喚起を行ってもらいま した。
また、各学校でも独自の取組を行ってもらい、この奈良中学校では、熱中症 予防対策のスローガンを横断幕にして地域の皆さんにも注意してもらうよう 校門のところに掲示していただくなどしてもらいました。こうした取組が、中 学生サポーター事業です。
熊谷市は、暑さ対策に一生懸命取り組んでいて、環境省が中心となったコン テストで、日本一の取組をした団体に贈られる「トップランナー賞」を今年度 も受賞することができ、通算では5度目の受賞となりました。
さらにうれしかったことは、荒川中学校の生徒の皆さんの「中学生サポータ ー事業」の取組が、「優良賞」というすばらしい賞をいただくことができたこ とです。是非、皆さんにも頑張ってほしいと思います。
生徒
「暑さと乾杯!甘くま事業」では、どのような商品が新しく開発され、ど のようなお店で販売されていますか。
市長
甘くま事業は今年度から始め た事業で、昨年は6店舗で販売
しました。奈良中学校の近くで は、道の駅めぬまで、糀ジェラ ートやマンゴー味などのオリジ ナル甘酒を販売しています。
名付けました。
熊之糀は米糀から作る甘酒なので、酒粕から作った甘酒とは違い、アルコー ルが含まれていませんので、小さなお子さんにも安心だと言われています。
糀甘酒は昔から飲む点滴と言われ、栄養価が高く、夏バテ予防にも効果的で すので、それを雪くまに次ぐ、新たなご当地グルメとして広めたいと考えてい ます。今後は販売するお店を増やして、さらに PRしていきたいと思っていま す。
生徒
ラグビーワールドカップに向けて、外国人や障害者の人達をサポートする サービスやボランティアは何かありますか。
市長
ワールドカップがいよいよ来年の9月20日に本番を迎えますので、一生 懸命にその準備を進めています。ボランティアの募集は、春から始める予定 ですが、そうした方々の協力をいただだきながら、外国の方や障害をお持ち の方など、誰もが快適に楽しんでもらえるようにしたいと考えています。
また、こうしたボランティア以外にも、駅周辺や会場への道路等の案内を英 語表記にして分かりやすくしたり、熊谷駅の駅前広場などをバリアフリーにし て、車いすの方もスムーズに移動ができるようにしたいと思います。
現在、埼玉県が改修を進めているラグビー場においても、車いす専用のシー トが設けられ、介助者1名に限り、入場料が無料になるようです。
皆さんにも、これから大会に向けていろいろと協力していただきたいことが ありますので、よろしくお願いします。
生徒
ラグビーワールドカップに向けて、道路の整備や道路周辺にホテルなどを 造っているところをよく見ますが、その他に行っている「おもてなし」には 何がありますか。
市長
先ほど、スタジアムや駅前広場の改修工事の話をしましたが、それら以外 にもアクセス道路の整備など、来年度もワールドカップ関連事業に約29億 7千万円という予算を掛けて、大会に向けた準備を進めることになっていま す。
したいと考えています。
また、今月からワールドカップの大きなバナーを熊谷駅周辺や市役所通りな どに付けて、更に大会を盛り上げていきたいと考えています。
生徒
ラグビーワールドカップが終わった後は、熊谷としては何に力を入れてい きますか。
市長
ワールドカップを市民の皆様と一丸となって成功させることで、熊谷には いろいろなものが残ると考えています。2万4千人の観客席があるラグビー 場を始め、整備された道路、生まれ変わった駅前広場など、たくさんの遺産 が残ります。大会を成功に導くためには、さらに、市民の皆様と一緒に心の こもった「おもてなし」をすることが不可欠となります。そうした取組を通 じて、大会後も熊谷を訪れる人を温かくお迎えする心が、市民の皆様に育ま れると考えています。それらを最大限に活用して、熊谷を更に発展させるこ とが大切だと思います。
現在、熊谷スポーツ文化公園では、ラグビー、サッカー、陸上などの大きな 大会や試合が催され年間100万人の人が訪れますが、今後は更に多くの試合 を誘致するなどしたいと考えています。そのためには実績を積み重ねていくこ とが必要で、ラグビーワールドカップを通じてたくさんの人を温かくおもてな しし、楽しんでもらい、成功させることが確かな「実績」につながっていくも のと考えています。
ワールドカップは、熊谷市が大きく変わり、更に発展するための千載一遇の チャンスですので、市民の皆様の協力をいただきながら、絶対に成功させたい と思います。
生徒
市長さんが考える熊谷に足りないことは何ですか。 市長
全国的にもそうですが、熊谷市にとっても「人口の減少」が課題となって います。熊谷市では、生まれる赤ちゃんよりも亡くなる方が年間、約600 人多くなっています。そのほか、転入者よりも転出者の方が多い状況です。 今は若い人が東京に一極集中していて、熊谷を始め地方の若い人が少なくな ってしまっています。
そのため、熊谷市では企業が進出しやすいように優遇策を設けるなどして、 企業誘致に力を入れています。こうした取組により、佐谷田地区にはハイアー ル、江南の千代地区にはヤオコーの物流センターが進出しました。企業が新し くできることで、新たな雇用が創出され、転入にもつながることになります。
他にも、人口減少対策として、転入される方に対して様々な補助を行ってい ます。例えば、三世代で支え合う家族を応援するために、同居や近居をする場 合の住宅購入費等の補助や、仕事と家庭の両立を応援するための新幹線定期代 の一部補助などを行っています。
これから必要なことは、今住んでいる人に住み続けてもらう、また、引っ越 してきてくれる人が増えるように努力することが一番大切だと考えています。
生徒
熊谷市の未来が発展して、豊かになるために、私たちにも何かできること はありますか。
市長
皆さんにできることやお願いしたいことはいろいろありますが、まずは、 勉強や部活動も含めて、自分がやるべきことにしっかりと取り組んでほしい と思います。それを高校生、大学生、社会人になっても続けることが、熊谷 市のためになると思います。
それと、ごみゼロ運動や資源回収を始め、様々な地域活動があると思います が、そうした活動にも積極的に参加してもらいたいと思います。地域の一員と して、何をすべきか、何ができるかをしっかりと考え行動することが大切だと 思います。
何事にも一生懸命取り組むことで自身の能力を高め、そして、地域の一員と して何をすべきかをしっかりと考える。その積み重ねが、やがて日本のために なり、そして熊谷市のためにもなると思います。頑張ってください。
○市長のまとめ
限られた時間でしたが10人の生徒さんから質問をいただき、お答えさせ ていただきました。つい先日、大里中学校でもハートフル・ミーティングを 行いました。質問の傾向として、私個人に対するものが多かったですが、本 日は政策的な質問が多くて驚きました。
考えてみると、皆さんが1年生の秋に70周年記念式典で講演させてもらい、 私の生い立ちや政治家としての考え方をお話ししました。きっとそれを覚えて いてくれたので、今日は政策的な話が多かったのだろうと嬉しく感じました。
決して邪魔にはならず、皆さんの財産となり、いつまでもいつまでも自分の中 で生き続け、必ず今後の人生で役に立たちます。
そして、皆さんには「世界を小とせよ」という立派な言葉を残してくれた、 石坂先生というすばらしい先輩がいます。皆さんの中から一人でも多く、世界 を股にかけて活躍してくれることを私自身も期待しています。