JILPT 資料シリーズ No. 200 年 8 月
解雇無効判決後の原職復帰の
状況に関する調査研究
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
The Japan Institute for Labour Policy and Training
ま え
解 雇 さ れ た 労 働 者 が 裁 判 に 訴 え 解 雇 の 効 力 を 争 い 裁 判 所 解 雇 が 無 効 判 断 さ れ た 場 合 も 実 際 に 原 職 復 帰 が 円 滑 に 行 わ れ い ケ ー ス が 多 い 言 わ れ い る 解 雇 が 無 効
さ れ た 場 合 の 救 済 方 法 に つ い 各 界 議 論 が 重 ら れ い る し し が ら 救 済 方 法 の 具 体 的 検 討 を 行 う た め に そ の 基 礎 資 料 し 解 雇 が 無 効 判 断 さ れ た 場 合 に 原 職 復 帰 や 金 銭 解 決 が の 程 度 行 わ れ い る の い う 実 態 に 関 す る デ ー タ が 必 要 あ る が 原 職 復 帰 の 状 況 等 に 関 す る 先 行 調 査 ほ ん い
当 機 構 に い 厚 生 労 働 省 ら の 研 究 要 請 を 受 け 解 雇 無 効 判 決 後 の 原 職 復 帰 の 状 況 に 関 す る 調 査 研 究 を 実 施 す る こ し 裁 判 所 解 雇 の 効 力 を 争 っ た 被 解 雇 者 の 職 場 へ の 復 帰 状 況 金 銭 解 決 の 実 態 等 に つ い ア ン ケ ー ト 調 査 及 び ヒ ア リ ン グ 調 査 を 行 っ た 本 報 告 書 そ の 成 果 を 取 り ま め た も の あ る
多 忙 の こ ろ ア ン ケ ー ト 調 査 に 協 力 い た い た 日 本 労 働 弁 護 団 及 び 経 営 法 曹 会 議 の 会 員 弁 護 士 の 皆 様 重 た い テ ー マ に つ い の 立 ち 入 っ た 事 例 調 査 あ る に も わ ら ず ヒ ア リ ン グ に 協 力 い た い た 皆 様 に こ の 場 を 借 り 心 よ り 御 礼 申 し 上 げ た い
本 報 告 書 が 解 雇 が 無 効 さ れ た 場 合 の 救 済 の 在 り 方 に 関 心 を 寄 せ ら れ る 方 々 の 議 論 の 参 考 に れ 幸 い あ る
2005年8月
独 立 行 政 法 人 労 働 政 策 研 究 ・ 研 修 機 構 理 事 長 小 野 旭
執 筆 担 当 者
氏 名 所 属
平
ひ ら
澤
さ わ
純
ゅん
子
こ
労 働 政 策 研 究 ・ 研 修 機 構 研 究 員
－i－
目 次
第 １ 章 調 査 研 究 の ら い 結 果 の 概 要 ... 1
第 １ 節 調 査 研 究 の ら い ... 1
１ 背 景 ... 1
２ 先 行 調 査... 3
３ 調 査 研 究 の ら い ... 8
第 ２ 節 調 査 研 究 の 方 法 ... 9
１ ア ン ケ ー ト 調 査 ... 9
２ 事 例 調 査 ヒ ア リ ン グ 調 査 ... 10
第 ３ 節 結 果 の 概 要... 11
１ ア ン ケ ー ト 調 査 ... 11
２ 事 例 調 査 ヒ ア リ ン グ 調 査 ... 16
第 ４ 節 報 告 書 の 構 成 ... 18
第 ２ 章 ア ン ケ ー ト 調 査 の 結 果 ... 19
第 １ 節 調 査 方 法 ... 19
１ ア ン ケ ー ト 調 査 の ら い ... 19
２ 調 査 実 施 要 領... 19
３ 本 ア ン ケ ー ト 調 査 の 留 意 事 項... 20
第 ２ 節 本 案 訴 訟 の 判 決 確 定 終 結 し た 解 雇 事 件 ... 21
１ 本 案 訴 訟 の 判 決 確 定 終 結 し た 解 雇 事 件 の 有 無 事 件 数 ... 21
２ 事 件 の 概 要 ... 25
３ 解 雇 の 効 力 に 関 す る 判 断 の 結 果 ... 34
４ 解 雇 無 効 判 決 後 の 復 帰 状 況 ... 38
解 決 金 ... 48
第 ３ 節 本 案 訴 訟 判 決 確 定 以 外 終 結 し た 解 雇 事 件... 60
１ 本 案 訴 訟 の 判 決 確 定 以 外 終 結 し た 解 雇 事 件 の 有 無 事 件 数 ... 60
２ 事 件 の 概 要 ... 65
３ 復 帰 に 関 す る 和 解 の 内 容 ... 78
４ 和 解 金 ・ 解 決 金 ... 84
第 ３ 章 事 例 調 査 ヒ ア リ ン グ 調 査 ... 101
第 １ 節 調 査 方 法 ... 101
１ 調 査 の ら い... 101
－ii－
２ 調 査 実 施 方 法... 101
３ 各 事 例 の ま め 方 に つ い ... 104
４ 事 例 の 並 べ 方... 105
概 要 ... 105
第 ２ 節 事 例 １... 112
１ 要 約 ... 112
２ 当 事 者 ... 112
３ 解 雇 当 時 の 被 解 雇 者 を 取 り 巻 く 状 況 ... 113
４ 解 雇 に 至 る 経 緯 ... 114
裁 判 ... 115
６ 紛 争 終 結 の 結 果 ... 118
７ 解 雇 ・ 裁 判 ・ 復 帰 に 対 す る 意 識 ... 120
８ 復 帰 ... 122
第 ３ 節 事 例 ２... 123
１ 要 約 ... 123
２ 当 事 者 ... 124
３ 解 雇 当 時 の 被 解 雇 者 を 取 り 巻 く 状 況 ... 125
４ 解 雇 に 至 る 経 緯 ... 125
裁 判 ... 126
６ 紛 争 終 結 の 結 果 ... 128
７ 解 雇 ・ 裁 判 ・ 復 帰 に 対 す る 意 識 ... 131
８ 復 帰 ... 132
第 ４ 節 事 例 ３... 132
１ 要 約 ... 132
２ 当 事 者 ... 133
３ 解 雇 当 時 の 被 解 雇 者 を 取 り 巻 く 状 況 ... 134
４ 解 雇 に 至 る 経 緯 ... 135
裁 判 ... 136
６ 紛 争 終 結 の 結 果 ... 137
７ 解 雇 ・ 裁 判 ・ 復 帰 に 対 す る 意 識 ... 138
８ 復 帰 ... 141
第 節 事 例 ４... 144
１ 要 約 ... 144
２ 当 事 者 ... 144
３ 解 雇 当 時 の 被 解 雇 者 を 取 り 巻 く 状 況 ... 145
－iii－
４ 解 雇 に 至 る 経 緯 ... 145
裁 判 ... 147
６ 紛 争 終 結 の 結 果 ... 148
７ 解 雇 ・ 裁 判 ・ 復 帰 に 対 す る 意 識 ... 149
８ 裁 判 終 結 後 ... 150
第 ６ 節 事 例 ... 152
１ 要 約 ... 152
２ 当 事 者 ... 152
３ 解 雇 当 時 の 被 解 雇 者 を 取 り 巻 く 状 況 ... 153
４ 解 雇 に 至 る 経 緯 ... 153
裁 判 ... 155
６ 紛 争 終 結 の 結 果 ... 155
７ 解 雇 ・ 裁 判 ・ 復 帰 に 対 す る 意 識 ... 157
８ 裁 判 終 結 後 ... 158
第 ７ 節 事 例 ６... 160
１ 要 約 ... 160
２ 当 事 者 ... 161
３ 解 雇 当 時 の 被 解 雇 者 を 取 り 巻 く 状 況 ... 162
４ 解 雇 に 至 る 経 緯 ... 163
裁 判 ... 164
６ 紛 争 終 結 の 結 果 ... 166
７ 解 雇 ・ 裁 判 ・ 復 帰 に 対 す る 意 識 ... 169
８ 裁 判 終 結 後 ... 172
第 ８ 節 事 例 ７... 173
１ 要 約 ... 173
２ 当 事 者 ... 174
３ 解 雇 当 時 の 被 解 雇 者 を 取 り 巻 く 状 況 ... 174
４ 解 雇 に 至 る 経 緯 ... 175
裁 判 ... 177
６ 紛 争 終 結 の 結 果 ... 179
７ 解 雇 ・ 裁 判 ・ 復 帰 に 対 す る 意 識 ... 180
８ 裁 判 終 結 後 ... 182
第 ９ 節 事 例 ８... 183
１ 要 約 ... 183
２ 当 事 者 ... 184
－iv－
３ 解 雇 当 時 の 被 解 雇 者 を 取 り 巻 く 状 況 ... 184
４ 解 雇 に 至 る 経 緯 ... 185
裁 判 ... 186
６ 紛 争 終 結 の 結 果 ... 189
７ 解 雇 ・ 裁 判 ・ 復 帰 に 対 す る 意 識 ... 191
８ 裁 判 終 結 後 ... 193
第10節 事 例 ９... 193
１ 要 約 ... 193
２ 当 事 者 ... 194
３ 解 雇 当 時 の 被 解 雇 者 を 取 り 巻 く 状 況 ... 194
４ 解 雇 に 至 る 経 緯 ... 195
裁 判 ... 196
６ 紛 争 終 結 の 結 果 ... 199
７ 解 雇 ・ 裁 判 ・ 復 帰 に 対 す る 意 識 ... 200
８ 裁 判 終 結 後 ... 201
第11節 事 例10 ... 202
１ 要 約 ... 202
２ 当 事 者 ... 202
３ 解 雇 当 時 の 被 解 雇 者 を 取 り 巻 く 状 況 ... 203
４ 解 雇 に 至 る 経 緯 ... 204
裁 判 ... 205
６ 紛 争 終 結 の 結 果 ... 208
７ 解 雇 ・ 裁 判 ・ 復 帰 に 対 す る 意 識 ... 209
８ 裁 判 終 結 後 ... 211
第12節 事 例11 ... 211
１ 要 約 ... 211
２ 当 事 者 ... 211
３ 解 雇 当 時 の 被 解 雇 者 を 取 り 巻 く 状 況 ... 212
４ 解 雇 に 至 る 経 緯 ... 213
裁 判 ... 215
６ 裁 判 終 結 の 結 果 ... 216
７ 解 雇 ・ 裁 判 ・ 復 帰 に 対 す る 意 識 ... 217
８ 裁 判 終 結 後 ... 219
資 料 解 雇 無 効 判 決 後 の 原 職 復 帰 の 状 況 に 関 す る ア ン ケ ー ト 調 査 調 査 票 一 式 ... 223
－慌－
第 １ 章 調 査 研 究 の ら い 結 果 の 概 要
第1節 調 査 研 究 の ら い １ 背 景1
１ 解 雇 権 濫 用 法 理 の 確 立 そ の 効 果
期 間 の 定 め の い 雇 用 契 約 に 関 し わ が 国 の 民 法 原 則 し 当 事 者 い つ も 解 約 を 申 し 出 る こ が そ の 後 2週 間 の 経 過 に よ り 契 約 終 了 す る も の 規 定 し い る 民 法 627 条 1 項 解 約 の 申 し 入 れ の 理 由 に つ い 制 限 を 特 に 加 え い い そ の た め わ が 国 制 定 法 上 解 雇 自 由 あ る い わ れ た
し し 実 際 に 解 雇 の 効 力 に つ い 訴 訟 が 提 起 さ れ る 裁 判 所 解 雇 権 濫 用 法 理 を 当 め 解 雇 の 有 効 性 を 判 断 し た 解 雇 権 濫 用 法 理 使 用 者 の 解 雇 権 の 行 使 を 審 査 ・制 限 す る 法 理 あ る 1950年 代 に 民 法1条3項 権 利 テ 濫 用 デ 之 リ 許 サ ス 権 利 濫 用 の 禁 止 に 依 拠 し 相 当 の 理 由 が い 限 り 解 雇 権 の 濫 用 し 解 雇 を 無 効 す る 裁 判 例 が 出 始 め 1975年 の 日 本 食 塩 製 造 事 件 最 高 裁 判 決 使 用 者 の 解 雇 権 の 行 使 も 客 観 的 に 合 理 的 理 由 を 欠 社 会 通 念 上 相 当 し 是 認 す る こ が い 場 合 に 権 利 の 濫 用 し 無 効 に る 最 高 裁 判 所 第2小 法 廷 判 決 昭 和50年 4月25日 最 高 裁 判 所 民 事 判 例 集 29巻4号456頁 判 示 し 解 雇 権 濫 用 法 理 の 内 容 を 定 式 化 し た ま た 1977年 の 高 知 送 事 件 最 高 裁 判 決 普 通 解 雇 事 由 が あ る 場 合 に い も 使 用 者 常 に 解 雇 し う る も の
く 当 該 具 体 的 事 情 の も に い 解 雇 に 処 す る こ が 著 し く 不 合 理 あ り 社 会 通 念 上 相 当 も の し 是 認 す る こ が い に 当 該 解 雇 の 意 思 表 示 解 雇 権 の 濫 用 し 無 効 に る 判 示 し 解 雇 権 濫 用 法 理 の 社 会 通 念 上 の 相 当 性 の 原 則 を 明 ら に し 解 雇 権 濫 用 法 理 判 例 法 し 確 立 し た
さ ら に 2003年6月 労 働 基 準 法 の 改 正 に よ り18条 の2が 新 設 さ れ た こ れ 判 例 に い 確 立 し い る 解 雇 権 濫 用 法 理 を 労 働 基 準 法 に 明 定 し た も の あ り 解 雇 客 観 的 に 合 理 的 理 由 を 欠 社 会 通 念 上 相 当 あ る 認 め ら れ い 場 合 そ の 権 利 を 濫 用 し た も の
し 無 効 す る 定 め い る
解 雇 権 濫 用 法 理 に よ り 合 理 的 理 由 い し 相 当 性 の い 解 雇 無 効 る こ の 場 合 裁 判 所 本 案 訴 訟 に い 労 働 契 約 関 係 が 存 在 し い る こ を 確 認 す る 判 決 を 下 し 仮 処 分
労 働 契 約 上 の 地 位 を 仮 に 定 め 使 用 者 に 対 し 労 働 契 約 関 係 の 続 を 一 律 に 強 制 す る
1 菅野和夫 労働法 第6版 弘文堂 2003年 459-462頁 山川隆一 雇用関係法第3版 2003年247-248
頁 山川隆一 日本の解雇法制― 史・比較法・現代的課題 大竹文雄・大内伸哉・山川隆一編 解雇法制を
考える[増補版] 勁草書 2004年 3-8頁 26-28頁 野川忍 解雇ャーャの展望 社会経済生産性本部 リーガャ研究会編 日本に ける解雇ャーャのあり方―改正労働基準法の背景 今後の課題 労働調査会 2003 年 池添弘邦 解雇法制―日本に ける議論 諸外国の法制― 日本労働研究機構 2002年 1-6頁を参照した
－平－ ２ 解 雇 無 効 判 決 の 実 効 性 を め る 議 論
し し 裁 判 所 が 解 雇 を 無 効 判 断 し も 被 解 雇 者 従 前 の 勤 務 先 に 復 帰 し 再 び 就 労 す る こ く 退 職 す る 場 合 が 多 い い わ れ た ま た 退 職 す る 場 合 に 使 用 者 側 ら 金 銭 の 支 払 い が あ る こ が 多 い 考 え ら れ る し し が ら 解 雇 無 効 の 判 断 を 得 た 労 働 者 の 復 帰 状 況 に つ い の 先 行 調 査 あ る が 調 査 対 象 期 間 ら 歳 月 が 経 っ り ま た 退 職 時 の 和 解 金 ・ 解 決 金 の 支 払 い の 有 無 そ の 水 準 に つ い の 実 態 に 関 す る 調 査 こ れ ま に い
こ う し た に あ っ 解 雇 事 件 の 金 銭 解 決 の 導 入 に 関 す る 議 論 が 進 展 し た
前 述 の 労 働 基 準 法 改 正 に 向 け 各 界 議 論 が さ れ る 2002 年 12 月 12日 総 合 規 制 改 革 会 議 規 制 改 革 の 推 進 に 関 す る 第2次 答 申 の 解 雇 の 際 の 救 済 手 段 し 職 場 復 帰 け く 金 銭 賠 償 方 式 い う 選 択 肢 を 導 入 す る こ を 検 討 し そ の 結 論 を 早 急 に り ま め 次 期 通 常 国 会 に 法 案 提 出 等 所 要 の 措 置 を 講 ず る べ あ る 2こ を 指 摘 し た
そ し 労 働 政 策 審 議 会 2002 年12月 26日 解 雇 権 濫 用 法 理 を 法 律 に 明 記 す る こ の ほ 解 雇 が 無 効 判 断 さ れ た 場 合 も 実 際 に 原 職 復 帰 が 円 滑 に 行 わ れ い ケ ー ス が 多 い
し 金 銭 解 決 の 導 入 に つ い も 建 議3し た
し し そ の 後 の 検 討 に い 申 立 の 要 件 や 金 銭 の 額 等 の あ り 方 に つ い 労 使 ら さ ま ま 意 見 が 出 さ れ 具 体 的 検 討 を 深 め る べ 点 が 多 々 あ る こ ら 解 雇 の 金 銭 解 決 制 度 2003 年 の 労 働 基 準 法 改 正 の 法 律 案 要 綱 に 盛 り 込 ま い こ っ た 2003年 2月 13日 の 第30回 労 働 政 策 審 議 会 労 働 条 件 分 科 会 同 分 科 会 新 た に 検 討 の 場 を 設 け 制 度 の 具 体 化 に 向 け た 検 討 を 引 続 行 う こ に っ た
2003年5月 6月 の 国 会 審 議 も 労 働 基 準 法 改 正 に 関 す る 国 会 審 議 に い も 引 続 検 討 す る こ が 答 弁 さ れ い る4
ま た 改 正 労 働 基 準 法 成 立 後 の2004年3月19日 に 議 決 定 さ れ た 規 制 改 革 の 推 進 に 関
2
総 合 規 制 改 革 会 議 規 制 改 革 の 推 進 に 関 す る 第2次 答 申 第2章 各 分 野 ７ 雇 用 ・ 労 働 具 体 的 施 策 3 新 し い 労 働 者 像 に 応 た 制 度 改 革(1)労 働 基 準 法 の 改 正 http://www8.cao.go.jp/kisei/siryo/021212/2-7.pdf
3 2002
年12月26日 に 労 働 政 策 審 議 会 が 厚 生 労 働 大 臣 に 対 し 行 っ た 建 議 に 解 雇 の 効 力 が 裁 判 争 わ れ た 場 合 に い 裁 判 所 が 当 該 解 雇 を 無 効 し 解 雇 さ れ た 労 働 者 の 労 働 契 約 上 の 地 位 を 確 認 し た 場 合 あ っ
も 実 際 に 原 職 復 帰 が 円 滑 に 行 わ れ い ケ ー ス も 多 い こ に ん が み 裁 判 所 が 当 該 解 雇 無 効 あ る 判 断 し た に 労 使 当 事 者 の 申 立 に 基 づ 使 用 者 ら の 申 立 の 場 合 に あ っ 当 該 解 雇 が 公 序 良 俗 に 反 し 行 わ れ た も の い こ や 雇 用 関 係 を 続 し 難 い 事 由 が あ る こ 等 の 一 定 の 要 件 の 下 当 該 労 働 契 約 を 終 了 さ せ 使 用 者 に 対 し 労 働 者 に 一 定 の 額 の 金 銭 の 支 払 を 命 ず る こ が る こ す る こ が 必 要 あ る 記 載 さ れ い る 厚 生 労 働 省HP 労 働 政 策 審 議 会 建 議 ― 今 後 の 労 働 条 件 に 係 る 制 度 の 在 り 方 に つ い
― 厚 生 労 働 省 発 表 平 成14年12月26日 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2002/12/s1226-8.html
4
解 雇 の 金 銭 解 決 制 度 の 導 入 に つ い 引 続 検 討 す る こ 2003年5月6日 衆 議 院 本 会 議 2003年6月9 日 参 議 院 本 会 議 に い 小 泉 内 総 理 大 臣 が 2003年6月10日 の 参 議 院 厚 生 労 働 委 員 会 に い 坂 口 厚 生 労 働 大 臣 が 述 べ た 2003年5月6日 衆 議 院 本 会 議 に つ い
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kaigiroku.htmを 参 照 さ れ た い 2003年6月9日 参 議 院 本 会 議 2003年6月10日 の 参 議 院 厚 生 労 働 委 員 会 に つ い
http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_list.cgi?SESSION=19494&SAVED_RID=2&MODE=1&DT OTAL=20&DMY=19879 ら ダ ウ ン ロ ー ド る
－年－
す る 第 3 次 答 申 に い も 前 年 12月 22日 の 総 合 規 制 改 革 会 議5の 規 制 改 革 ・ 民 間 解 推 進 3 年 計 画 を 受 け 解 雇 に つ い 判 例 上 確 立 し た 解 雇 権 濫 用 法 理 が 労 働 基 準 法 の 改 正 に よ り 明 文 化 さ れ た こ ろ あ る が 解 雇 の 際 に け る 救 済 手 段 し 職 場 復 帰 け く 金 銭 賠 償 方 式 い う 選 択 肢 を 導 入 す る こ に つ い も 引 続 検 討 す る
①
さ れ た
そ こ 解 雇 の 金 銭 解 決 制 度 の 導 入 に つ い 厚 生 労 働 大 臣 の 招 集 に よ り2004 年 4 月 ら 開 催 さ れ い る 今 後 の 労 働 契 約 法 制 の 在 り 方 に 関 す る 研 究 会 に い 解 雇 紛 争 の 救 済 手 段 の 選 択 肢 を 広 げ る 観 点 ら 仮 に 解 雇 の 金 銭 解 決 制 度 を 導 入 す る 場 合 に 実 効 性 が あ り つ 濫 用 が 行 わ れ い よ う 制 度 設 計 が 可 能 あ る う に つ い 法 理 論 上 の 検 討 7が 行 わ れ い る
2005年3月25日 に 議 決 定 さ れ た 規 制 改 革・民 間 開 推 進3 年 計 画 改 定 に い も 引 続 検 討 を 行 う8こ さ れ い る
解 雇 が 無 効 さ れ た 場 合 の 救 済 方 法 の 具 体 的 検 討 を 行 う た め に そ の 基 礎 資 料 し 解 雇 が 無 効 判 断 さ れ た 場 合 に 原 職 復 帰 金 銭 解 決 が の 程 度 行 わ れ い る の い う 実 態 に 関 す る デ ー タ が 必 要 あ る
２ 先 行 調 査
解 雇 の 効 力 を 裁 判 所 争 い 解 雇 無 効 判 決 を 得 た 人 の う ち の く ら い が 実 際 に 従 前 の 勤 め 先 に 復 帰 し い る の に つ い 先 行 調 査 参 考 に り う る 調 査 を 紹 介 す る
１ 前 田 調 査9
ま ず 最 初 に 前 田 達 男 が 1995 年 に 発 表 し た 京 阪 神 の 解 雇 無 効 判 決 ・ 仮 処 分 決 定 後 の 追 跡 調 査 を 紹 介 す る
ア 調 査 対 象
調 査 対 象 雑 労 働 判 例 掲 載 の 解 雇 無 効 判 決 ・ 仮 処 分 決 定 の ら 大 阪 京 都 神 戸 各 地 方 裁 判 所 各 支 部 を 含 大 阪 高 等 裁 判 所 関 係 分 を 取 り 出 し 1985 年 ら 1991 年
5 総 合 規 制 改 革 会 議 2001年4月 ら2004年3月 ま 2004年4月 ら 規 制 改 革・民 間 開 推 進 会 議 総 合 規 制 改 革 会 議 が 設 置 さ れ る 以 前 行 政 改 革 推 進 本 部 の 規 制 改 革 委 員 会 に い 調 査 審 議 が さ れ い た
6 2004年3月19日 議 決 定 規 制 改 革・民 間 開 推 進3 年 計 画 Ⅱ 重 点 計 画 事 項 個 分 野 ７ 雇 用・労 働 年 新 し い 労 働 者 像 に 応 た 制 度 改 革(1)労 働 時 間 規 制 の 適 用 除 外 の 大 等
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kisei/kakugi/pdf/040319/2-2-07.pdf
7 厚 生 労 働 省2005年4月13日 発 表 今 後 の 労 働 契 約 法 制 の 在 り 方 に 関 す る 研 究 会 中 間 り ま め 41頁 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/04/dl/s0413-8d.pdf
8 規 制 改 革・民 間 開 推 進 会 議 2005年3月25日 議 決 定 規 制 改 革・民 間 開 推 進3 年 計 画 改 定 Ⅱ 16年 度 重 点 事 項100頁 http://www.kisei-kaikaku.go.jp/publication/2004/0325/item040325_02-02.pdf
9 前 田 達 男 裁 判 の 機 能 ― 解 雇 事 件 裁 判 を 中 心 に ― 岡 曻・萬 井 隆 ・西 谷 敏 編 労 使 紛 争 法 有 斐 1995年 165-179頁
－外－ 度 ま に 最 新 の 判 決 ・ 決 定 が 出 さ れ た48事 件 あ る
イ 調 査 方 法
事 件 担 当 弁 護 士 ・ 法 律 事 務 所 に 対 す る 照 会 を 行 っ た
ウ 調 査 実 施 期 間
1993年7月 ら ８ 月 あ る
エ 回 答 状 況
4210の 事 件 に 関 す る 回 答 を 集 め た
オ 結 果
42の 事 件 の う ち 調 査 実 施 時 点 係 争 中 の 事 件 が5件 あ っ た 回 答 の あ っ た42件 ら 係 争 中 の 5 件 を 除 い た37 件 の 復 帰 状 況 次 の り あ る 職 場 復 帰 し 就 労 を 続 し い る の が35.1％ 13件/37件 退 職 し た 例 が64.9％ 24件11/37件 一 復 職 し 退 職 し た 例 3件 を 含 あ る
２ 山 口 調 査
次 に 山 口 純 子 に よ る ア ン ケ ー ト 調 査 解 雇 事 件 解 決 後 の 労 働 者 の 復 職 状 況 に 関 す る ア ン ケ ー ト 調 査 12の 結 果 を 紹 介 す る
ア 調 査 対 象
こ の 調 査 1992年12月 時 点 日 本 労 働 弁 護 団 に 所 属 す る 弁 護 士1370名 を 対 象 し 実 施 し た も の あ る 調 査 対 象 期 間 の 開 始 明 示 せ ず 1992年12月1日 ま に 解 決 し た 解 雇 事 件 の 処 理 に つ い 尋 た そ の た め 調 査 実 施 時 点 に い 紛 争 終 結 ら 間 も い 事 件 に 関 す る 回 答 紛 争 終 結 ら 相 当 年 数 が 経 過 し た 事 件 に 関 す る 回 答 が 混 在 し い る し た が っ 在 職 状 況 に 関 す る 調 査 結 果 の 数 字 評 価 の 対 象 す る の く 参 考 に 位 置 づ け る の が 適 思 わ れ る
10前 田 自 身 前 掲 論 文 の 本 文 40件 述 べ い る が 40 会 社 数 あ る こ の に つ の 解 雇 事 件 に つ い 追 跡 調 査 し た 会 社 が2社 あ る の 実 際 に 42事 件 に つ い 追 跡 調 査 の 結 果 が 紹 介 さ れ い る
11前 田 前 掲 論 文 の 表3に よ れ 退 職 一 復 職 し 退 職 し た 例 ３ 件 を 含 24件 あ る た し 表3 退 職 一 復 職 し 退 職 し た 例 を 含 に 分 類 さ れ い る 事 件 番 号33が 表2 最 終 的 に 職 場 復 帰 し た 記 さ れ い る こ に 注 意 さ れ た い
12こ の 調 査 復 職 が 実 現 し い 理 由 に 関 す る ヒ ア リ ン グ 調 査 の 結 果 の 一 部 山 口 純 子 解 雇 を め る 法 的 救 済 の 実 効 性 日 本 労 働 研 究 雑 491号 2001年6月 号 62-69頁 に 掲 載 さ れ い る
－イ－ イ 調 査 方 法
調 査 方 法 調 査 票 を 郵 便 配 布 ・ 回 収 す る 郵 送 調 査 法 あ る
ウ 調 査 実 施 期 間
調 査 実 施 期 間 1992年12月 あ る
エ 回 答 状 況
調 査 票 の 有 効 回 収 票 数 90票 あ り 有 効 回 収 率 6.6％ 90/1370×100 あ る
オ 結 果13
裁 判 所 労 働 者 の 復 職 解 決 し た 解 雇 事 件 の 被 解 雇 者 総 数 710人 そ の う ち1992年12 月 時 点 も 在 職 し い る 定 年 ま 在 職 し い た 人 の 総 数 248人 34.9％ 248人/710
人 あ る
３ 京 都 府 地 方 労 働 委 員 会 事 務 局 調 査14
裁 判 所 解 雇 無 効 判 決 を 得 た 被 解 雇 者 の 復 職 状 況 に 関 す る 調 査 い え い が 京 都 府 地 方 労 働 委 員 会 事 務 局 1979年 に 不 当 労 働 行 為 事 件 に 関 す る 追 跡 調 査 の 結 果 を 発 表 し た
ア 調 査 対 象
こ の 調 査 1956 年 ら 1975 年 ま の 間 に 申 立 ら れ た 不 当 労 働 行 為 事 件430 件 の う ち 1977年3月31日 ま に 終 了 ま た 確 定 し た411件 を 対 象 し た も の あ る
こ の う ち1956年 ら 1975 年 ま の 間 に 取 り 扱 っ た 解 雇 事 件 総 数 202 件 あ る こ の 202 件 の う ち 一 度 申 立 を 取 り 下 げ 新 た に 申 立 た 事 件 を 一 件 数 え る 解 雇 事 件 総 数 196件 る
イ 調 査 方 法
調 査 方 法 複 数 用 い い る 聞 取 り を 中 心 に 電 話 や 文 書 も 利 用 し い る 調 査 対 象 者 申 立 人 の 上 部 団 体 の 役 員 を 最 優 先 し 次 い 単 位 組 合 申 立 人 個 人 し そ れ も 判 明 し い 場 合 に 会 社 側 っ い る
13前 掲 山 口 論 文 回 答 者 弁 護 士 に こ れ ま に 代 理 人 っ 裁 判 所・労 働 委 員 会 争 い 解 雇 無 効 判 決 決 定 ・ 労 働 者 の 復 職 和 解 し た 解 雇 事 件 に つ い そ の 会 社 に 在 職 し 続 け い る う 弁 護 士 一 人 あ た り の 件 数 を 紹 介 し た 結 果 在 職 し 続 け い る 事 件 が2.8件 母 数40 標 準 偏 差2.3 退 職 し た 事 件 が3.3 件 母 数23 標 準 偏 差3.2 あ る 本 報 告 書 の 本 文 の 数 字 前 田 調 査 京 都 府 地 方 労 働 委 員 会 事 務 局 調 査 の 比 較 の た め に 弁 護 士 １ 人 あ た り の 件 数 く 総 数 を 再 集 計 し た
14京 都 府 地 方 労 働 委 員 会 事 務 局 不 当 労 働 行 為 事 件 に 関 す る 追 跡 調 査 中 央 労 働 時 報627号 1984年 16-33 頁
－①－ ウ 調 査 実 施 期 間
調 査 実 施 期 間 1977年 初 夏 ら1978年 初 秋 ま あ る
エ 回 答 状 況
調 査 対 象411件 の 全 に つ い 状 況 を 把 握 し た
オ 結 果
こ の 調 査 解 雇 事 件 総 数196件 を 被 解 雇 者1名 事 件 被 解 雇 者2～ ４ 名 事 件 被 解 雇 者5名 以 上 の 事 件 の つ に 区 分 し い る 被 解 雇 者1名 事 件 118件 60.2％ 被 解 雇 者2
～4名 事 件 41件 20.9％ 被 解 雇 者5名 以 上 事 件 37件 18.9％ あ る15
被 解 雇 者 １ 名 解 雇 事 件 の 被 解 雇 者 総 数 118 人 の う ち 実 際 に 復 職16し た 者 38.1％ 45 人 /118人 退 職 し た 者 61.9％ 73人/118人 解 雇 撤 回・同 日 付 退 職 い う 形 式 的 原 職 復 帰 も こ こ に 含 ま れ る あ る 復 職 し た 45 人 の う ち 在 職 し 続 け い る こ が 明 ら っ た 者 26.7％ 12人/45人 あ る
４ 中 央 労 働 委 員 会 事 務 局 編 労 働 委 員 会 年 報 所 収 の 解 雇 事 件 の 和 解 内 容
３ 同 様 裁 判 所 解 雇 無 効 判 決 を 得 た 被 解 雇 者 の 復 職 状 況 に 関 す る 調 査 に 該 当 せ ず ま た 追 跡 調 査 も い え い が 中 央 労 働 委 員 会 事 務 局 毎 年 労 働 委 員 会 年 報 に 解 雇 事 件 の 和 解 内 容 初 審 の 一 覧 表 を 掲 載 し い る こ れ に よ り 労 働 委 員 会 の 初 審 和 解 し た 場 合 復 職 が 可 能 和 解 を し た 事 件 数 復 職 を 前 提 し い 和 解 を し た 事 件 数 を 知 る こ が
る 過 去20年 間 の デ ー タ を ま め る 第 1-1-1表 の り あ る
15被 解 雇 者5名 以 上 事 件 に つ い 被 解 雇 者 総 数 が 明 ら い 京 都 府 地 方 労 働 委 員 会 事 務 局 前 掲 資 料26頁 の 表30 原 職 復 帰 状 況 に 被 解 雇 者5名 以 上 事 件 復 職54人 退 職125人 総 数179人 復 職 率30.2％ あ る 表30に 総 数179人 あ る が 表27 原 職 復 帰 の 有 無 被 解 雇 者5名 以 上 事 件 に け る5年 の 復 職 者 数 ・ 退 職 者 数 の 内 を み る 被 解 雇 者 総 数 179人 を 優 に 超 え る
16引 用 元 実 際 に 原 職 復 帰 し た 者 45名 記 載 さ れ い る が こ れ に 再 雇 用 も 含 ま れ い る 厳 密 意 味 原 職 に 復 帰 し た う が 定 い た め こ こ あ え 復 職 し い た
－ウ－
第 - - 表 解雇事件の和解内容 初審 単位：件
小 計
解 雇 撤 回
・ 原 職 復 帰
再 採 用
小 計
解 雇 取 消
・ 依 願 退 職
解 雇 承 認
小 計
解 雇 撤 回
・ 原 職 復 帰
再 採 用
小 計
解 雇 取 消
・ 依 願 退 職
解 雇 承 認
小 計
解 雇 撤 回
・ 原 職 復 帰
再 採 用
小 計
解 雇 取 消
・ 依 願 退 職
解 雇 承 認
8 6 8 6 6 6
8 6 6 8 6 8 8
86 6 8 6
8 6 6 6 6
88 6 8 8 6
8 8 6
6 8 6 6
6 6 8
8
8 8 6 6
6
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8 8 6 6 6 8
8 8 8
8 8 8 6
6 6 8 8 6
8 6 6 8
66 6 6 6
6 6 6 8 8
資料出所：中央労働委員会事務局編 労働委員会年報 各年版。
職場を去った もの 職場に復帰し
たもの
職場を去った もの 合
計
そ の 他 含 不 明
計 関 和解 無関 和解
職場に復帰し たもの
職場を去った もの 合
計
そ の 他 含 不 明 そ
の 他 含 不 明 合
計
職場に復帰し たもの
第 1-1-1 表 の う ち 関 与 和 解 無 関 与 和 解 を あ わ せ た 計 の う ち 職 場 に 復 帰 し た も の の 小 計 職 場 に 復 帰 し っ た も の の 小 計 を 図 化 し た の が 第1-1-2図 あ る
－拠－
第 - - 図 解雇事件の和解内容 初審 和解全体
資料出所：中央労働委員会事務局編 労働委員会年報 各年版。
職場に復帰したもの 職場を去ったもの
(件
３ 調 査 研 究 の ら い
上 記 の 前 田 調 査 山 口 調 査 京 都 府 地 方 労 働 委 員 会 事 務 局 調 査 の い ず れ に い も 解 雇 無 効 ・ 解 雇 撤 回 に っ た 場 合 も 職 場 に 復 帰 す る よ り 退 職 す る 場 合 の 方 が 多 い い う 結 論 あ っ た ま た 中 央 労 働 委 員 会 の デ ー タ 職 場 に 復 帰 す る 和 解 内 容 よ り 職 場 を 去 る 和 解 内 容 の 方 が 多 い こ を 示 し い る
追 跡 調 査 あ る 前 田 調 査 山 口 調 査 京 都 府 地 方 労 働 委 員 会 事 務 局 調 査 い ず れ も 調 査 対 象 期 間 ら 歳 月 が 経 っ り 調 査 対 象 地 域 が 限 定 さ れ い る も の も あ る 前 田 調 査 京 都 府 地 方 労 働 委 員 会 事 務 局 調 査 17
近 年 全 国 の く ら い の 被 解 雇 者 が 裁 判 所 原 職 復 帰 を 求 め 争 い 職 場 に 復 帰 し い る の い う こ に つ い 改 め 調 べ み け れ ら い ま た 解 雇 が 無 効 さ れ た 場 合 の 救 済 方 法 の 具 体 的 検 討 を 行 う た め の 基 礎 資 料 を 供 す る い う 観 点 ら 復 職 率 以 外 に も 次 の よ う こ を 調 べ る 必 要 が あ る ろ う
17前 田 京 都 府 地 方 労 働 委 員 会 事 務 局 に よ る 調 査 調 査 対 象 地 域 が 関 西 の 一 部 に 限 定 さ れ い る 地 域 を 限 定 す る 追 跡 調 査 を す る 上 有 利 あ る が 復 職 率 に そ の 地 域 の 特 性 例 え 転 職 先 の 見 つ け や す さ が 影 響 を 及 ぼ し い た 可 能 性 が あ る ま た 上 記 の 調 査 の 対 象 期 間 い ず れ も 区 々 あ る 時 の 社 会 経 済 環 境 が 影 響 を 及 ぼ し た 可 能 性 あ る ろ う 例 え 不 況 期 に 整 理 解 雇 の 占 め る 割 合 が 増 加 す る 思 わ れ る が 本 報 告 書 第 ２ 章 紹 介 す る ア ン ケ ー ト 調 査 の 結 果 に よ れ 裁 判 所 争 い 和 解 裁 判 を 終 結 さ せ た 事 件 の 被 解 雇 者 に 占 め る 復 帰 を 認 め い 前 提 和 解 し た 人 の 割 合 解 雇 の 種 類 に み る 整 理 解 雇 が 一 番 高 い 157人 の う ち 復 帰 を 認 め い 前 提 和 解 を し た 人 127人 80.9％ あ る 復 職 率 に 労 働 組 合 や 支 援 組 織 の 有 無 が 影 響 を 及 ぼ す こ 前 掲 前 田 論 文 も 前 掲 山 口 論 文 も 指 摘 し い る 今 後 こ の 種 の 調 査 が 全 国 的 つ 体 系 的 に 実 施 さ れ る す れ 時 の 労 働 組 合 の 組 織 率 社 会 経 済 環 境 を 示 す 指 標 調 査 項 目 し 必 須 の も の に る
思 わ れ る
－拡－
裁 判 所 原 職 復 帰 を 求 め 争 う 被 解 雇 者 復 帰 に 対 し の よ う 意 識 を も っ い る の
裁 判 所 原 職 復 帰 を 求 め 争 い 復 帰 す る 場 合 し い 場 合 に そ れ れ の よ う 背 景 が あ る の 復 帰 の 場 合 在 職 期 間 の く ら い 勤 務 の 実 情 業 務 内 容 労 働 条 件 人 間 関 係 の よ う も の の 復 帰 し い 場 合 に 金 銭 の 支 払 い が あ る 一 般 的 に 言 わ れ い る が 実 際 に 金 銭 の 支 払 い の く ら い の 割 合 行 わ れ り 金 額 の よ う に 決 ま り の く ら い の 水 準 に る も の の ろ う
本 調 査 研 究 の 出 発 点 解 雇 が 無 効 裁 判 判 断 さ れ た 場 合 も 実 際 に 原 職 復 帰 が 円 滑 に 行 わ れ い ケ ー ス が 多 い 言 わ れ い る こ ろ に あ る こ の 指 摘 解 雇 無 効 判 決 ・ 決 定 が さ れ た 場 合 の も の に つ い の も の あ る が 実 際 に 裁 判 和 解 終 結 す る こ が 多 い そ こ 本 調 査 研 究 解 雇 無 効 判 決 ・ 決 定 の 確 定 終 結 し た 事 件 和 解 終 結 し た 事 件
の 両 方 を 射 程 に 入 れ 調 査 研 究 の ら い を 次 の つ し た
原 職 復 帰 を 求 め 裁 判 所 に 訴 え を 提 起 し 解 雇 無 効 判 決 ･ 決 定 を 得 た 被 解 雇 者 の 復 帰 に 対 す る 意 識 復 帰 状 況 並 び に 復 帰 し た 場 合 の 勤 務 期 間 勤 務 状 況 及 び 復 帰 し っ た 場 合 の 金 銭 的 解 決 の 有 無 金 額
原 職 復 帰 を 求 め 裁 判 所 に 訴 え を 提 起 し 和 解 し た 場 合 の 被 解 雇 者 の 復 帰 に 対 す る 意 識 並 び に 和 解 内 容 特 に 復 帰 の 可 否 及 び 復 帰 せ ず に 金 銭 解 決 す る 場 合 の い わ ゆ る 和 解 金 の 額
第2節 調 査 研 究 の 方 法
上 記 の ら い に 全 体 的 傾 向 を 把 握 す る こ が 重 要 項 目 個 具 体 的 に 把 握 す べ 項 目 が あ る 本 調 査 研 究 ア ン ケ ー ト 調 査 ヒ ア リ ン グ に よ る 事 例 調 査 を 実 施 し た
１ ア ン ケ ー ト 調 査 １ 調 査 の ら い
ア ン ケ ー ト 調 査 数 値 的 に 把 握 す る こ の る 次 の つ の デ ー タ を ら い す る も の あ る
原 職 復 帰 を 求 め 裁 判 所 に 訴 え を 提 起 し 解 雇 無 効 判 決 を 得 た 被 解 雇 者 が 復 帰 す る 割 合 並 び に 復 帰 し た 場 合 の 勤 務 期 間 及 び 復 帰 し っ た 場 合 の 金 銭 解 決 の 有 無 額
原 職 復 帰 を 求 め 裁 判 所 に 訴 え を 提 起 し 和 解 し た 場 合 の 復 帰 の 可 否 及 び 復 帰 せ ず 金 銭 解 決 す る 場 合 の い わ ゆ る 和 解 金 の 有 無 額
２ 調 査 実 施 要 領
被 解 雇 者 使 用 者 に 対 す る 直 接 調 査 が 困 難 あ る こ ら こ の ア ン ケ ー ト 調 査 の 対 象
－慌態－
労 働 事 件 を 専 門 す る 日 本 労 働 弁 護 団 の 全 会 員 弁 護 士 調 査 実 施 時 点 1323 名 経 営 法 曹 会 議 の 全 会 員 弁 護 士 調 査 実 施 時 点 421名 し た
日 本 労 働 弁 護 団 1957年 労 働 者 及 び 労 働 組 合 の 権 利 擁 護 活 動 を 行 う 弁 護 士 の 集 結 を 求 め る 当 時 の 総 評 日 本 労 働 組 合 総 評 議 会 の 呼 び け に 応 え 18 結 成 さ れ た 団 体 あ る ま た 経 営 法 曹 会 議 1969年 ､ 経 営 法 曹 の 連 携 協 力 を 図 り 労 使 関 係 の 健 全 正 常 発 展 に 寄 与 す る こ を 目 的 し 19設 立 さ れ た
調 査 方 法 調 査 票 を 郵 便 発 送 回 収 す る 郵 送 調 査 法 あ る 調 査 実 施 期 間 2004年10 月26日 ら 同 年11月30日 ま あ る 調 査 票 の 回 収 率 日 本 労 働 弁 護 団 ら 53票 を 回 収 し 回 収 率 4.01％ 53/1323×100 経 営 法 曹 会 議 ら 25票 を 回 収 し 回 収 率 5.94％
25/421×100 あ る
回 収 票 数 ・ 回 収 率 の 低 さ 誤 差 偏 り を も た ら す ま た 本 調 査 利 害 の 対 立 す る つ の 団 体 に 調 査 を 実 施 し た も の あ る 各 団 体 の 立 場 が 比 較 的 明 確 あ る こ ら 回 答 者 が 自 ら の 立 場 に っ 有 利 判 断 ・ 結 論 が 得 ら れ た 事 件 を 選 し 回 答 し た 可 能 性 を 否 定
い こ に 留 意 す る 必 要 が あ る
２ 事 例 調 査 ヒ ア リ ン グ 調 査 １ 調 査 の ら い
事 例 調 査 ア ン ケ ー ト 調 査 に よ っ 把 握 す る こ が い 次 の 疑 問 に 取 り 組 こ を ら い し い る
裁 判 所 原 職 復 帰 を 求 め 争 う 被 解 雇 者 復 帰 に 対 し の よ う 意 識 を も っ い る の
裁 判 所 原 職 復 帰 を 求 め 争 い 復 帰 す る 場 合 し い 場 合 に そ れ れ の よ う 背 景 が あ る の
復 帰 し た 場 合 勤 務 の 実 情 業 務 内 容 労 働 条 件 人 間 関 係 の よ う も の の 復 帰 し い 場 合 に 金 銭 の 支 払 い が あ る 一 般 的 に 言 わ れ い る が 金 銭 の 支 払 い が あ る 場 合 金 額 の よ う に 決 ま る の
２ 調 査 実 施 方 法
ヒ ア リ ン グ 調 査 の 対 象 る 被 解 雇 者 裁 判 に い 解 雇 の 効 力 を 争 っ た 全 の 被 解 雇 者 の ら 紹 介 を 経 ず に 選 定 す る の が 望 ま し い が 実 際 に そ う し た 選 定 を 行 う 条 件 が 揃
っ い い
そ こ こ の ヒ ア リ ン グ 調 査 労 働 組 合 に 調 査 対 象 者 の 紹 介 を 依 頼 し た
紹 介 依 頼 先 に 対 し 解 雇 さ れ 原 職 復 帰 を 求 め 裁 判 所 に 仮 処 分 を 申 請 す る 本 案 訴 訟
18日 本 労 働 弁 護 団 ビ ー ム ペ ー ジ 弁 護 団 の 紹 介 http://homepage1.nifty.com/rouben/
19経 営 法 曹 会 議 ビ ー ム ペ ー ジ 経 営 法 曹 会 議 ？ http://keieihoso.gr.jp/what_houso.htm
－慌慌－
を 提 起 し 1999年1月1日 ら2004年9月30日 ま の 間 に 解 雇 無 効 判 決 ･決 定 の 確 定 裁 判 上 ・ 裁 判 外 の 和 解 の い ず れ 訴 訟 を 終 結 さ せ た 者 の 紹 介 を 依 頼 し た
公 務 員 関 係 の 解 雇 事 件 及 び 原 職 復 帰 を 求 め ず 損 害 賠 償 け を 求 め る 訴 訟 調 査 対 象 ら 除 外 し た
中 立 的 事 例 調 査 を 行 う た め に 使 用 者 を 対 象 し た ヒ ア リ ン グ 調 査 も 行 う の が 望 ま し い の 経 営 法 曹 会 議 に 調 査 対 象 者 の 紹 介 を 要 請 し た が 守 秘 義 務 の 観 点 ら 会 員 弁 護 士 が 訴 訟 代 理 人 を 引 受 け た 事 例 の 当 事 者 を 紹 介 す る こ い の 回 答 が あ っ た
結 局 労 働 組 合 ら 紹 介 を 受 け た11件 に つ い の 事 例 調 査 を 行 っ た 調 査 実 施 期 間 2004年11月 ら2005年1月 ま あ る
第3節 結 果 の 概 要 １ ア ン ケ ー ト 調 査
調 査 票 本 案 訴 訟 判 決 確 定 終 結 し た 解 雇 事 件 に 関 す る 調 査 項 目 調 査 票 1,3,5 頁
本 案 訴 訟 判 決 確 定 以 外 終 結 し た 解 雇 事 件 に 関 す る 調 査 項 目 の 部 構 成 に っ い る 本 案 訴 訟 判 決 確 定 終 結 し た 解 雇 事 件 調 査 票 1,3,5 頁 に つ い 解 雇 無 効 判 決 後 の 復 職 状 況 復 職 し た 場 合 の 在 職 期 間 を 尋 る 問 い が あ る が 本 案 訴 訟 判 決 確 定 以 外 終 結 し た 解 雇 事 件 調 査 票 2,4,6 頁 に つ い 職 場 復 帰 の 有 無 復 職 し た 場 合 の 在 職 期 間 を 尋 る 問 い が い こ れ 職 場 復 帰 の 有 無 や 復 職 し た 場 合 の 在 職 期 間 に 関 す る 問 い 裁 判 実 務 を 越 え た 問 題 あ り 回 答 者 へ の 負 担 が 大 い こ ら 職 場 復 帰 の 有 無 や 復 職 し た 場 合 の 在 職 期 間 に 関 す る 問 い 本 案 訴 訟 判 決 確 定 終 結 し た 解 雇 事 件 に 限 っ た こ に よ る
ア ン ケ ー ト 調 査 の 結 果 の 詳 細 第2章 紹 介 す る が そ の 概 要 次 の り あ る
１ 本 案 訴 訟 の 判 決 確 定 終 結 し た 解 雇 事 件
ア 過 去3年 間 に け る 本 案 訴 訟 判 決 確 定 終 結 し た 解 雇 事 件 の 有 無
過 去3年 間 に け る 本 案 訴 訟 の 判 決 確 定 終 結 し た 解 雇 事 件 の 有 無 に つ い 尋 た こ ろ 日 本 労 働 弁 護 団 の 回 答 に よ れ 一 件 も い が69.8％ 37人/53人 あ る が30.2％
16人/53人 あ る
経 営 法 曹 会 議 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 一 件 も い が48.0％ 12人/25人 あ る が52.0% 13人/25人 あ る
全 回 答 者 が 回 答 し た 本 案 訴 訟 判 決 確 定 終 結 し た 解 雇 事 件 の 総 数 43 件 あ る こ の43件 の う ち 日 本 労 働 弁 護 団 所 属 弁 護 士 の 回 答 し た 事 件 48.8％ 21件/43件 経 営 法 曹 会 議 所 属 弁 護 士 の 回 答 し た 事 件 51.2％ 22件/43件 あ る
－慌平－ イ 事 件 の 概 要
解 雇 の 種 類 複 数 回 答 日 本 労 働 弁 護 団 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 整 理 解 雇 が 9.5％ 2件/21件 懲 戒 解 雇 が 42.9％ 9件/21 件 普 通 解 雇 が42.9％ 9件/21件
労 組 法7条 1号 ・4号 が ら み の 解 雇 が4.8％ 1件/21件 そ の 他 が 9.5％ 2件/21
件 あ る
経 営 法 曹 会 議 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 整 理 解 雇 が13.6％ 3件/22件 懲 戒 解 雇 が45.5％ 10件/22件 普 通 解 雇 が 36.4％ 8件/22件 労 組 法7条 1号 ・4号 が ら み の 解 雇 が4.5％ 1件/22件 そ の 他 が 4.5％ 1件/22件 あ る
被 解 雇 者 の 人 数 日 本 労 働 弁 護 団 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ １ 人 が 76.2％ 16 件/21件 2人 が 9.5％ 2件/21件 3人 以 上 が14.3％ 3件/21件 あ る
経 営 法 曹 会 議 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ １ 人 が86.4％ 19件/22件 2人 が9.1％ 2件/22 件 3人 以 上 が4.5％ 1件/22件 あ る
解 雇 ら 確 定 判 決 が る ま の 期 間 の 長 さ 全 体 平 均 33.79 ヶ 月 が 最 短 6 ヶ 月 ら 最 長148ヶ 月 ま 回 答 が 分 散 し い る
所 属 弁 護 士 団 体 に み る 日 本 労 働 弁 護 団 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 平 均 35.86 ヶ 月 最 短8ヶ 月 最 長142ヶ 月 あ る
経 営 法 曹 会 議 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 平 均31.81ヶ 月 が 最 短 6ヶ 月 ら 最 長148ヶ 月 ま 回 答 が 分 散 し い る
ウ 解 雇 の 効 力 に 関 す る 判 断 の 結 果
本 案 訴 訟 判 決 確 定 終 結 し た 解 雇 事 件 の 総 数43件 被 解 雇 者 総 数76人 の 解 雇 の 効 力 に 関 す る 判 断 の 結 果 日 本 労 働 弁 護 団 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 解 雇 無 効 が 89.6％ 43 人/48人 解 雇 有 効 が8.3％ 4人/48人 無 回 答 が2.1％ 1人/48 人 あ る
経 営 法 曹 会 議 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 解 雇 無 効 が28.6％ 8人/28人 解 雇 有 効 が71.4％ 20人/28人 あ る
エ 解 雇 無 効 判 決 後 の 復 帰 状 況
解 雇 無 効 判 決 後 の 復 帰 状 況 日 本 労 働 弁 護 団 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 復 帰 し そ の ま ま 勤 務 を 続 し い る が41.9％ 18人/43人 一 度 復 帰 し た が 離 職 し た が16.3％ 7 人/43人 復 帰 し っ た 即 日 退 職 を 含 が 41.9％ 18人/43人) あ る
経 営 法 曹 会 議 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 復 帰 し そ の ま ま 勤 務 を 続 し い る が 37.5％ 3人/8人 復 帰 し っ た 即 日 退 職 を 含 が37.5％ 3人/8人) わ ら い が12.5％ 1人/8人 無 回 答 が12.5％ 1人/8人 あ る
－慌年－ オ 解 決 金 の 支 払 の 有 無 水 準
解 雇 無 効 判 決 後 一 度 復 帰 し た が 離 職 し た 場 合 や 復 帰 し っ た 即 日 退 職 を 含 場 合 に 離 職 に あ た り 通 常 支 払 わ れ る 退 職 金 以 外 に い わ ゆ る 解 決 金 解 雇 が 無 効 さ れ た こ に よ る 過 去 の 賃 金 の 支 払 を 含 も の の 支 払 が あ っ た う に つ い 日 本 労 働 弁 護 団 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ １ 人 も 解 決 金 の 支 払 が あ っ た 事 件 が66.7％ 6件/9件 1人 も 解 決 金 の 支 払 い が っ た 人 を 含 事 件 が33.3％ 3件/9件 あ る
経 営 法 曹 会 議 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ １ 人 も 解 決 金 の 支 払 が あ っ た 事 件 が 100.0％ 3件/3件 あ る
解 決 金 １ 人 あ た り 賃 金 何 月 分 尋 た こ ろ 全 体 平 均43.67ヶ 月 分 が 最 低2ヶ 月 分 ら 最 高202ヶ 月 分 ま 回 答 が 分 散 し い る
所 属 弁 護 士 団 体 に み る 日 本 労 働 弁 護 団 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 平 均59.50ヶ 月 分 が 最 低3ヶ 月 分 ら 最 高202ヶ 月 分 ま 回 答 が 分 散 し い る
経 営 法 曹 会 議 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 平 均 12.00 ヶ 月 分 最 低 2 ヶ 月 分 最 高 24ヶ 月 分 あ る
本 調 査 に け る 解 決 金 に 過 去 の 賃 金 分 を 含 ん い る そ こ 解 決 金 の 賃 金 月 数 解 雇 ら 判 決 ま の 月 数 の 差 を [1 人 あ た り の 解 決 金 の 賃 金 月 数]－[解 雇 ら 判 決 ま の 月 数] 算 出 し た こ れ 解 決 金 の う ち 過 去 の 賃 金 分 以 外 の 部 分 が の 程 度 を 概 示 し
い る い え る
解 決 金 の 賃 金 月 数 解 雇 ら 判 決 ま の 月 数 の 差 を 算 出 す る 全 体 解 決 金 の 賃 金 月 数 解 決 ら 判 決 ま の 月 数 の 差 平 均8.11ヶ 月 が 最 低 マ イ ナ ス12ヶ 月 ら 最 高60ヶ 月 ま 回 答 が 分 散 し い る
所 属 弁 護 士 団 体 に み る 日 本 労 働 弁 護 団 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 平 均15.00ヶ 月 が 最 低 マ イ ナ ス7ヶ 月 ら 最 高60ヶ 月 ま 回 答 が 分 散 し い る
経 営 法 曹 会 議 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 平 均 マ イ ナ ス5.67ヶ 月 が 最 低 マ イ ナ ス12ヶ 月 ら 最 高5ヶ 月 ま 回 答 が 分 散 し い る
解 決 金 の1人 あ た り の 金 額 全 体 平 均1659万3800円 が 最 低65万 円 ら 最 高5670万 円 ま 回 答 が 分 散 し い る
所 属 弁 護 士 団 体 に み る 日 本 労 働 弁 護 団 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 平 均 2382 万 円 最 低100万 円 最 高5670万 円 あ る
経 営 法 曹 会 議 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 平 均455万 円 最 低65万 円 ､最 高1000万 円 あ る
２ 本 案 訴 訟 判 決 確 定 以 外 終 結 し た 解 雇 事 件
ア 過 去3年 間 に け る 本 案 訴 訟 判 決 確 定 以 外 終 結 し た 解 雇 事 件 の 有 無
過 去 3 年 間 に け る 本 案 訴 訟 判 決 確 定 以 外 終 結 し た 解 雇 事 件 の 有 無 を 尋 た こ ろ
－慌外－
日 本 労 働 弁 護 団 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 一 件 も い が20.8％ 11人/53人 あ る が79.2％ 42人/53人 あ る
経 営 法 曹 会 議 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 一 件 も い が48.0％ 12人/25人 あ る が52.0% 13人/25人 あ る
本 案 訴 訟 判 決 確 定 以 外 終 結 し た 解 雇 事 件 の 総 数 156件 あ る こ の 156 件 の う ち 日 本 労 働 弁 護 団 所 属 弁 護 士 の 回 答 し た 事 件 78.2％ 122 件/156 件 経 営 法 曹 会 議 所 属 弁 護 士 の 回 答 し た 事 件 21.8％ 34件/156件 あ る
イ 事 件 の 概 要
解 雇 の 種 類 複 数 回 答 日 本 労 働 弁 護 団 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 整 理 解 雇 が 23.0％ 28件/122 件 懲 戒 解 雇 が 14.8％ 18件/122 件 普 通 解 雇 が 54.9％ 67 件/122件 労 組 法 7条1号 ・4号 が ら み の 解 雇 が 15.6％ 19件/122件 そ の 他 が 10.7％ 13件/122件 無 回 答 が4.1％ 5件/122件 あ る
経 営 法 曹 会 議 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 整 理 解 雇 が23.5％ 8件/34件 懲 戒 解 雇 が8.8％ 3件/34件 普 通 解 雇 が64.7％ 22件/34件 労 組 法7条1号・4号 が ら み の 解 雇 が11.8％ 4件/34件 そ の 他 が2.9％ 1件/34件 あ る
裁 判 の 終 結 事 由 日 本 労 働 弁 護 団 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 裁 判 上 の 和 解 が78.7％ 96 件/122 件 裁 判 外 の 和 解 仮 処 分 決 定 に 基 づ く 和 解 を 含 が 18.9％ 23 件/122 件 そ の 他 が2.5％ 3件/122件 あ る
経 営 法 曹 会 議 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 裁 判 上 の 和 解 が 70.6％ 24件/34件 裁 判 外 の 和 解 仮 処 分 決 定 に 基 づ く 和 解 を 含 が5.9％ 2件/34件 そ の 他 が23.5％ 8 件/34件 あ る
被 解 雇 者 の 人 数 日 本 労 働 弁 護 団 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ １ 人 が 76.2％ 93 件/122件 2～5人 が18.9％ 23件/122件 6～10人 が0.8％ 1件/122件 11
～15人 が1.6％ 2件/122件 16人 以 上 が2.5％ 3件/122件 あ る
経 営 法 曹 会 議 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ １ 人 が 91.2％ 31 件/34 件 2～5 人 が 5.9％ 2件/34件 16人 以 上 が2.9％ 1件/34件 あ る
解 雇 ら 和 解 成 立 ま に っ た 期 間 の 長 さ 全 体 平 均12.70ヶ 月 が 最 短 1.5ヶ 月 ら 最 長105ヶ 月 ま 回 答 が 分 散 し い る
所 属 弁 護 士 団 体 に み る 日 本 労 働 弁 護 団 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 平 均13.09ヶ 月 が 最 短1.5ヶ 月 ら 最 長105ヶ 月 ま 回 答 が 分 散 し い る
経 営 法 曹 会 議 所 属 弁 護 士 の 回 答 に よ れ 平 均 10.96 ヶ 月 最 短 2 ヶ 月 最 長 25ヶ 月 あ る
