• 検索結果がありません。

行政視察報告書

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "行政視察報告書"

Copied!
9
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

行 政 視 察 等 報 告 書

平成29年6月21日

長野市議会議長 小 林 義 直 様

報告者氏名(代表)

経済文教委員会委員長 布 目 裕喜雄 ○

この度、行政視察をしましたので、その概要について下記のとおり報告いたします。

1 視察区分 経済文教委員会行政視察

2 視察者氏名 布目裕喜雄、山本 晴信、田中 清隆、生出 光、高野 正晴 望月 義寿、北澤 哲也、佐藤久美子、小泉 栄正

3 随 行 者 書記 五明 順也

4 視察期間 平成29年5月16日(火)∼ 平成29年5月18日(木)

5 視察先及び視察事項

視 察 先 視察日時 視 察 事 項

福島県 須賀川市

5月16日(火) 午後1時

「小中一貫教育」須賀川モデルについて

群馬県 高崎市

5月17日(水) 午後1時

「音楽のあるまち高崎」について 高崎サウンド創造活動について

石川県 金沢市

5月18日(木) 午前9時30分

創業支援施策について 学生のまち・金沢について

(2)

6 調査概要 月日

視 察 地

(市町村名等)

考 察

(所感、課題、提言等) 5/16

(火)

須賀川市 【「小中一貫教育」須賀川モデルについて】

[概要]

東日本大震災復興の象徴ともいうべき新庁舎が稼働を開始して 一週間目の視察となった。

今後更に復興作業は継続されていくとは思うが、新たな地域活 力の創造に向けた継続的支援を願いつつの視察となった。

須賀川市では、小中一貫教育須賀川モデルに関する視察を行っ た。

市は、平成26年度より「時代の変化にあったしなやかな教育、 学校が抱える課題の解消を目指して」小中一貫教育を導入し、小 中一貫教育の推進に当たって中学校区(10校区)の特性を踏まえ つつ施設一体型(1校区)、施設隣接型(1校区)、及び施設分離 型(8校区)の3つの類型を設定した。

従来の義務教育は、小学校6学年、中学校3学年で義務教育と して実施されているが、須賀川市における「須賀川モデル」小中 一貫教育の内容は、小学校4年生までを前期、中学校1年生まで を中期、そして中学校3年生までを後期と設定する4−3−2制 とし、前期では基礎的、基本的学習や生活態度・習慣の習得を図 る と し 、 中 期 で は 、 自 尊 意 識 を 高 め 主 体 的 ・ 協 同 的 な 態 度 を 育 て、後期では自己肯定感を持たせ生き方を見つめ、考え、実践す る時期と定義付けている。

これを実現するためにグランドデザインの策定、家庭や地域へ の啓発に取り組んでいる。

また、小中一貫教育モデルを実現するために教育委員会では小 中での兼 務発令による「乗り入れ授業」、小学校 高学年での「強 化 担 当 制 」 の 導 入 、 小 ・ 中 学 校 の 教 員 が 協 力 し て 指 導 に あ た る

「チーム ・ティーチング」、 小中一貫教育交付金 事業の実施、ア ドバイザーの選定・依頼、小・中兼任の学校司書、心理検査、及 び小・中交流研修会を実施している。

併せて、本制度に関して市単独の交付金事業を実施しており、 市教育行政の意欲が伺える。

須賀川モデルの導入に当たっては職員の意識改革を求めており 県教育委員会の合意は得られている。

小・中の時間割のすり合わせや校種を超えた意識改革の必要性 等の課題はあるものの、動き出した須賀川モデル小中一貫教育が 地域等との連携や協同の動向について注視が必要である。

[考察]

小中一貫教育事業は、切れ目のない教育の導入により「中一ギャ ップ の解消 」、不登 校 児童 ・ 生徒 を減 少 させ、併 せて 学 力の向 上 を 目的として制度導入されている。

この結果、児童・生徒の学習意欲という面については、徐々に成 果が見られてきているとされる。

また、本制度において重要な役割を担う保護者や地域住民、公民 館やPTAの連携手法についても模索が続けられている。

さらに教育内容の構成について、4−3−2制をとりつつも学習 指導要領に基づき、9年間の「須賀川スタンダードカリキュラム」 を編成し指導にあたっているとされる。今後各学校区間での統一し た学び方の研究、共同研修等の検討により一貫性のある教育活動の 展開については試行段階と受け止められるものの、継続的な改善を

(3)

5/17

(水)

高崎市

含め注視したい課題である。

継続的改善を実現するためにも小・中職員同士の連携が不可欠と なるが、現時点では研修等を繰り返しながら教職員の指導に関する スキルアップを図る必要が求められるところであろう。

須賀川モデルでは、3つの類型に分類しているが、類型特性を踏 まえた教育を実現するには、教職員相互の連携と情報交換が必要と なる。

教員には負担増となっているとされる中、自尊意識の向上や学力 向上 、不登校 の減少 等の課題 解決の た めに は、「 日々 の 授業の 質 を 問い、教員一人ひとりの力をあげること」=「教員の質の向上と意 識改革」がカギとされる。

市としての明確な方向付けを行い、教職員の理解を踏まえつつ周 知し、教員の質の向上とともに負担の軽減は課題であると感じる。 現時点では、小中の教育特性を理解しつつ、今後の本格的な導入 に向けた活動を継続するとしている。

全国学力調査において全国平均レベルを上回る成績とする目標を 設定しているようであるが、現時点では学力調査の経年変化を確認 しつつ更なる改善を図るとしている。

制度の導入に当たっては、類型毎の検討が必要であるが、施設隣 接型、及び施設分離型では、学区の見直しを伴うこととなるため、 それぞれの地域の意向及び特性に関する理解も大きな課題となって いる。

なお、学力については、一部において成績及び学習態度面で効果 が見え始めており、不登校についても、連続して長期欠席をする児 童・生徒の数は減少傾向となっている。

今後は、須賀川モデル小中一貫教育が定着し、学校教職員と地域 及びPTAが連携し、どのように確実な成果をあげていくことがで きるか注視する必要がある。

長野市では、小中一貫教育に先駆けて市立長野高校において中高 一貫教育を導入し、この成果を他の小・中学校にもフィードバック するとし、学力の向上に併せて教育力の向上を図るとしている。

また、本市では自立する18才を目指して「しなのきプラン29」が 導入されている。

現 在 、「活 力あ る 学校 づ く り検討 委員会 」にお いて 、 少子 化 に対 応した新たな学校づくりの在り方、学校の規模や配置等の検討が進 められている。

長野市としても、様々な試行錯誤を踏まえ、取捨選択を行いなが ら市独自の学力向上対策が成果を見せてくれることに期待しつつ、 小中一貫教育、連携教育の一つのモデルとして須賀川方式を参考と したい。

【「音楽のあるまち高崎」について】

[概要]

高崎市は、平成の合併により周辺6町村が加わり、平成23年に は中核市に移行している。

また、高崎市は、鉄道、道路等の結節点に位置し、交通の要衝 でもあることから市政においても活力を感じる状況である。

このよ うな状況の下、高崎市では、「音楽のあ るまち高崎」を 推進している。

市の音楽文化推進部署は、総務部文化課であり3つの担当に分 かれ、多くの文化施設の運営を担っている。

高崎市には市民オーケストラから発展した群馬交響楽団が拠点 を置き、年間9回の定期演奏会を開催するなど高崎市の音楽活動 の中核をなしている。

(4)

その他の音楽ジャンルの活動も多様であり、クラッシック、ロ ック、邦楽等、世代を超えて音楽が定着しており「音楽のあるま ち」として盛り上がりを見せている。

市における主要な音楽イベントは、群馬交響楽団による定期演 奏 会 の 他 に も 、 夏 に は 「 ミ ュ ー ジ ッ ク 高 崎 ジ ャ パ ン 」、 秋 に は

「高崎音 楽祭」「高崎マーチングフェスティバル 」が開催される など多様である。

市では音楽等芸術文化の創造に意欲的取組を行っているところ であるが、周辺町村との平成の合併により3ホールが加わり、合 計で7施設を有している。さらに平成31年竣工予定で現在建設中 の(仮称)高崎文化芸術センターを合わせると8施設となる。

これらを活用した高崎市の文化事業は、市が直接行う事業に加 えて高崎財団が実施する事業がある。

高崎財団は、市民の文化促進及び普及に関する事業の管理運営 を 行 う と と も に 、 文 化 の 発 信 等 に 寄 与 す る た め 、 昭 和 59 年 に

「(財)高崎市文化事業団」として設立されたが 、平成28年に名 称変更し現在に至っている。

この財団による文化活動は、年間20件におよび、市の施策方針 とも相まって市からの文化芸術発信の一翼を担っている。

市では 、「音楽のあるまち高崎」を具現化する ために、クラッ シックか らロックまで多様な者が参加する「高 崎音楽祭」、市内 の小中学校等が参加し市内をパレードする「高崎マーチングフェ スティバ ル」、中学生を対象とした群馬交響楽団 による楽器セミ ナーを実施している。

さらに 平成27年度からは、「まちなか音楽活動 助成事業」を実 施し中心市街地、及び各支所エリア等様々な場所で多様な音楽活 動が展開されている。

加えて、芸術文化活動育成事業として「高校生バンドフェステ ィバル」が夏休みを利用して開催されており、将来的な人材の育 成についても強化対策を講じている。

各事業に基づく実施内容等について記載したが、音楽文化創造 事業が多岐にわたっているため、以下に実施事業一覧を記す。

○ 高崎音楽祭

○ 高崎マーチングフェスティバル

○ 群馬交響楽団 演奏会及び楽器セミナー

○ まちなか音楽活動助成事業

○ 高校生バンドフェスティバル(芸術文化活動育成事業)

[考察]

高崎市 では、「音楽のあるまち高崎」の創造を 図るため様々な 文化関連事業が実施されている。

この活動の源となっているのは、市民オーケストラとして育っ てきた群馬交響楽団の存在が大きいものと感じた。

群馬交響楽団の前進組織が、昭和20年に創設されていることを 考えれば、高崎市における音楽活動はこの時に始まっているとも 考えられ、70年余の歴史のある音楽活動であるとも考えられる。 昨今では、音楽嗜好の変化につれて、多様な音楽活動が展開さ れ、市民にも定着してきている感が強い。

また、高崎市における音楽活動は、群馬交響楽団による楽器セ ミナー、及び高崎マーチングフェスティバル等の活動により小中 学校の児童・生徒にも及んでおり、確実に音楽愛好者の底辺が拡 大されているものと考える。クラッシックに特化せず、若者を対 象にした企画を支援している点は学びたいところである。

(5)

また、群馬交響楽団=プロによる中・高生を対象とする「楽器 セミナー」の取り組みは、音楽芸術活動のすそ野を広げ、生徒の 技術の向上を図る観点から、長野市においても導入を検討したい 課題の一つとしたいところである。

一方、高崎市には文化施設が7施設あり、さらに平成31年竣工 を目指して工事中の(仮称)高崎文化芸術センターがあり、合わ せると8施設となる。

しかしながら、平成の合併により高崎市に編入した施設が3施 設あり位 置的要因等によるものか不明であるが 、稼働率は3割程 度とされる。

加えて、老朽化の進んだ施設もあり今後の維持管理等運営費の 負担が増大傾向にあることは否めないであろう。

施設ごとに高校生バンドフェスティバルや市民演劇祭の会場と して特色ある施設運営がされているところであるが、施設の運営 費は、改修も必要となるため施設の老朽化とともに増大していく ことが想定されるが、市民の負担となることから今後の対策につ いて的確な検討がなされるべきであろう。

市では、文化創造という観点から様々な文化・芸術関連事業費 の負担、及び支援を行っているところであるが、将来的な継続性 を考えるならば、市民負担、及び参加者の負担等様々な方法によ り収益性を向上させることを考えていくべきであると感じた。

長野市においても、長野市芸術館を中心に様々な音楽活動が行 われているが、新たな芸術・文化の創造はもとより、市民と一体 となった芸術や文化の発信に貢献してくれることを期待したい。

【高崎サウンド創造活動について】

[概要]

高崎市では、平成25年度から「高崎サウンド創造活動」に取り 組み、本事業を導入した。

内容は、「高崎サウンド創 造スタジオ」に音楽プロデユーサー を配置し有名アーティストによるレコーディング等を通して高﨑 から新たな音楽文化を発信するものである。

この為、市ではプロ仕様の音楽スタジオを設置し、音楽発信の 拠点とする一方、地域への貢献活動にも力を注いでいる。

また、市内小・中学校の児童・生徒による校歌の録音事業も実 施し、地域と一体となった音楽創造活動を継続している。

高崎市の導入した本施設は、新たな音楽創造拠点として発信を 継続している。

[考察]

高崎市による「高崎サウンド創造活動」については、他の自治 体において類を見ない取組であり、今後の動向に注視していく必 要がある。

また、多様なミュージシャンが高崎に集い、拠点化し、新たな 芸術(文化)を発信していることについては、今後地域の発展に も貢献することが想定される。

しかしながら、将来にわたって継続的な音楽の発信が可能なの か、また音楽プロデユーサーの継続的な活動が可能なのか、今後 人材の育成も含め検討を続けるべきであろう。

さらに、スタジオの維持、及び機材等の更新には多額の費用を 要するため今後必要となる費用をどの様に拠出していくのか検討 が必要であろう。

(6)

5/18

(木)

金沢市

また、機材の中には旧モデルもあり入手が難しくなりつつある という現実もある中で今後どのように調達を図るのか、関係する 情報の収集も含め継続的検討が必要であると感じた。

現時点では、このスタジオを利用するミュージシャンの数も増 えており、着実な音楽の発信が行われていることは評価できると ころであり、今後も音楽情報発信の場として有効に活用されるこ とを期待したい。

なお、長野市芸術館においても様々な施設を有しており、広く 市民やミュージシャンに利用され、施設の特性を生かしつつ有効 に活用されることを期待したい。

【創業支援施策について】

[概要]

金沢市では、創業支援の一貫として起業を支援している。 起業支援に当たっては、相談者の業種に応じて、関係機関と連 携しながら企業を支援しており、相談者の意向、及び意欲の状況 に応じて検討期、準備期、及び創業期・育成期に区分し各個人の 希望を踏まえた支援を行っている。

金沢市における起業支援は、平成25年より相談窓口を開設し、 市内において出店を検討している個人、起業して間もない人等、 起業の段階に応じた支援を行っている。

相談窓口では、市の助成制度、融資制度の紹介や起業サポート 期間による情報提供等を行っている。

ま た 、 起 業 支 援 は 、 商 工 会 議 所 等 の 経 済 団 体 の 協 力 も 得 て い る。

起業支援に従事する職員は、支援経験のある専門員がこれに当 たっており、平成29年度には170万円の委託料を払っている。

起業支援に関する相談件数は、年々増加傾向にあり、新幹線開 通後も継続し、飲食業を中心にビジネスチャンスをつかもうとす る動きが続いている。

この動きに連動して、金沢市では、商業活性化アドバイザー派 遣事業を導入し、起業希望者と一緒に課題を探し支援をする事業 を実施している。

起業支援を希望する年代は30代が多く、利用者の希望、若しく は課題に応じた支援が行われている。

起業希望者は、Iターンや在住の者が多く、Iターン者の中に は「奥さんの出身地であるから」とする者もいる。

金沢市では起業支援をPRするために、ウェブサイト上に「は たらこう課」を開設し「チャンスのあるまち金沢」を推進してい る。

この課の目的は、起業を増やし、地域の活性化を図ることを目 的としており、起業を目指す人を発掘し、支援のスキームにのせ ることにある。

加えて、起業をした人と起業希望者との交流会も開催されてお り、経験を踏まえたアドバイス等を行っている。

今後「はたらこう課」は、相談件数を増やし希望者の拡大を図 るとともに起業件数を10%程度増やすとしている。

金沢市では、起業支援を推進するために様々な支援を導入して おり、以下に示す。

○ 金沢市商業活性化アドバイザー派遣事業

○ かなざわ女性起業塾

○ コミュニティビジネス起業塾

(7)

○ コミュニティビジネス支援事業

○ 起業チャレンジ若者支援事業

なお、金沢市では、今後も起業を推進し「起業のまち」、「起業 が受け入れられやすいまち」を目指すとしている。

[考察]

金沢市の起業支援は、北陸新幹線の開通が視野に入った頃から 始まっている。

起業支援に関する相談件数 は、平成25年の208 件に始まり毎年 増加し平成28年度には300件となっている。

市ではこの動きに連動して「はたらこう課」を開設し、起業支 援に関する様々な事業を展開している。

希望者は、飲食業が多く、業務の性格上、市街地での空き物件 を要望する傾向が強い。

しかしながら、空き店舗物件は十分であるとは言えず、起業希 望者の要望を満足する空き店舗等をどの様に確保していくかが課 題であると考える。

さらに、金沢市の考える都市づくりの方向について方針を明確 に し つ つ 、 今 後 の 起 業 支 援 に 結 び 付 け て い く 必 要 が あ る と 感 じ た。

一方、金沢市周辺には大型商業施設が建設されており、一部客 層が流出していることへの懸念もある。

ま た 、 創 業 し た 事 業 の 継 承 に 関 す る 検 討 も 必 要 に な る と 考 え る。

さらに、金沢市は城下町として成長してきたこともあり、食、 工芸、観光等様々な文化が根付いていることもあり、商店会等の 危機意識の持ち方に課題が提示されている現実もある。

市が発展するためには、市の持っている様々な資源を有効に活 用することが必要であり、研究・検討も必要となる。

加えて、起業支援に当たっては、金融機関を定年退職した皆さ んの知恵を借りることも実施しており、知識及び経験が有効に活 用されていることについて長野市においても参考とすべきである と感じた。

長野市の象徴は善光寺であり、松代、戸隠等に代表される観光 である。

長 野 市 と し て も 首 都 圏 域 か ら の 交 通 ア ク セ ス の 優 位 さ を 生 か し、加えて観光資源、自然資源に恵まれた街として移住・定住を 推進しているところであるが、人口増加対策等を視野に入れた起 業支援に真剣に取り組む必要があると感じる。

【学生のまち・金沢について】

[概要]

金沢市には金沢大学を初め18の大学・短大・高専があり、29の 専門学校が集積している学都である。

金沢市 における人口1,000人当たりの学生数は 、約32人であり 全国7位となっている。

また、人口10万人当りの高 等教育機関数は約 4.3であり全国3 位となっている。

このような背景を踏まえ、市では平成22年に「金沢市における 学生のまち推進に関する条例」を制定している。

本条例 では、「学生のまち」を「学生と市民と の相互の交流及 び学生とまちとの関係が深まり、にぎわいと活力が創出されるま

(8)

ち」と定義付け、市民、事業者等多様な者が一体となって学生の 地域における生活、自主的な活動を支援するとしている。

一方でこの条例の趣旨は、学生の金沢残留(定住)を促し、も って地域の人材の確保に資することにある。

すなわ ち目的は、「学生のまちとしての伝統と 誇りを継承発展 さ せ る こ と 」 に あ り 、 そ こ に お け る 理 念 は 、「 社 会 的 機 運 の 醸 成 」、「 自 主 的 な 活 動 を 促 進 」、 及 び 「 相 互 の 理 解 と 連 携 」 で あ る。

また、目的を実現するために、学生、市、市民及び町会等、高 等教育機関、及び事業者の役割を明確にし、それぞれが適切な対 応を図る必要がある。

学生のまち金沢を推進するために、市を初め地域を構成する様 々な団体で組織する「金沢学生のまち推進会議」を設置し、学生 による施策の提案、それぞれの活動内容や課題を報告し合い地域 課題の改善に資する活動を実施し、相互連携を図っている。

すなわち、協働については「金沢まちづくり学生会議」が、ま た相互交流については「学生のまち地域推進団体」が中心となり 推進されている。

これによる施策としては、ボランティア活動や学生サポーター 企業登録制度、他の施策が推進され、それぞれ成果を得ている。 一方、市では学生による活動の拠点として、平成27年より古民 家を改修した市民交流館を開設し、学生の交流はもとより地域と の交流も含む活動を展開している。

市では、学生たちに市への愛着心の醸成を図り、まち全体をキ ャンパスとして位置付けつつ、元気なまちを創るため行政として の役割を着実に推進・実行していくとしている。

[考察]

金沢市は、城下町として発展し工芸、食等の文化を育て、これ らと有機的に結合した観光により発展してきた街である。

それぞれの文化は完成度が高く、金沢を訪れる様々な人々の記 憶に残る街として全国的に有名である。

一方、金沢市は、金沢大学を中心とした学生の街であり、現在 では18の高等教育機関が集まる全国でも有数の街となっている。 また、北陸新幹線の延伸等高速交通網の整備は、学生の志向に も影響を与え、結果として学生の集う街としての特性が形成され てきたと考える。

金沢市においても、学生のしなやかな発想は、新たな地域創造 に、また新たな文化の発信に大きく貢献すると考えての施策導入 であると考える。

さらに、金沢市でも都市の成長が続いているが、大学において も例外ではなく平成期に入っての大学のキャンパスは旧市街地を 囲む環状大学都市として発展を見せている。

このことは新たな金沢市の創造について大学、学生が大きな役 割を果たしていることの現れであると考える。

一方、学生の交流拠点を街なかの古民家に置いたことにも注目 すべきである。

すなわち市街地周辺に移動した学生が市街地に集う事により地 域の活性化にも貢献してもらうという意味があると考える。

市、及び市街地各団体等の知恵を感じる。

また、学生と地域との交流は、将来の地域への定着を促進する ことも想定され、今後の学生の動向にも注視が必要であると感じ る。

(9)

このような特性を有する金沢市の施策は、長野市にとっても参 考となるものである。

長野市では、新幹線等高速交通網が整備されたこと、自然(観 光)資源に恵まれていることに加え、信州大学を中心に幾つかの 高等教育機関があること等、金沢市との共通点が多い。

加えて、県立大学の導入、及び計画されている看護大学の新設 等は、新たなまちづくり等地域の活性化が促進されることに加え て、地域経済に対する効果も期待でき、その中から新たな学生文 化も形成されていくことが期待できる。

長野市としても、今後更に多様な学校の誘致を推進し、新たな 地域の創造に向かっていくことに期待したい。

参照

関連したドキュメント

仏像に対する知識は、これまでの学校教育では必

このため、都は2021年度に「都政とICTをつなぎ、課題解決を 図る人材」として新たに ICT職

燃料・火力事業等では、JERA の企業価値向上に向け株主としてのガバナンスをよ り一層効果的なものとするとともに、2023 年度に年間 1,000 億円以上の

るものの、およそ 1:1 の関係が得られた。冬季には TEOM の値はやや小さくなる傾 向にあった。これは SHARP

安全性は日々 向上すべきもの との認識不足 安全性は日々 向上すべきもの との認識不足 安全性は日々 向上すべきもの との認識不足 他社の運転.

ると思いたい との願望 外部事象のリ スクの不確か さを過小評価. 安全性は 日々向上す べきものとの

● 生徒のキリスト教に関する理解の向上を目的とした活動を今年度も引き続き

● 生徒のキリスト教に関する理解の向上を目的とした活動を今年度も引き続き