財 務 報 告 に 係 る 内 部 統 制 の 評 価 及 び 監 査 の 基 準 並 び
に 財 務 報 告 に 係 る 内 部 統 制 の 評 価 及 び 監 査 に 関 す る
実施基準の設定について 意見書
成 9 月 5 日
企 業 会 計 審 議 会
企 業 会 計 審 議 会 名 簿
成 19 月 15 日現在
会 長 安 藤 英 義 一橋大学教授
委 員 荒 谷 裕 子 法政大学教授
泉 本 小 夜 子 公認会計士
岩 原 紳 作 東京大学教授
引 頭 麻 実 大和証券 SMBC㈱事業調査部長
黒 川 行 治 慶應義塾大学教授
柴 田 拓 美 野村アセットマネジメント㈱執行役社長
島 崎 憲 明 住友商事㈱代表取締役副社長執行役員
関 哲 夫 新日本製鐵㈱常任監査役
錢 高 一 善 ㈱錢高組代表取締役社長
竹 内 和 子 京都大学客員教授
友 永 道 子 公認会計士
永 井 知 美 ㈱東レ経営研究所アナリスト
長 友 英 資 ㈱東京証券取引所常務取締役
西 村 義 明 住友電気工業㈱常務取締役
田 進 青山学院大学教授
松 一 夫 関西学院大学学長
木 和 則 横河電機㈱取締役専務執行役員
山 浦 久 司 明治大学教授
注 上記の他 加古宜士会長 成 18 1平 月6日まで 小林麻理委員 成 18
月4日まで 木良樹委員 成 19 月 15 日まで が審議に参加した
企 業 会 計 審 議 会 内 部 統 制 部 会 名 簿
成 19 月 15 日現在
会 長 安 藤 英 義 一橋大学教授
部 会 長 田 進 青山学院大学教授
委 員 荒 谷 裕 子 法政大学教授
岩 原 紳 作 東京大学教授
柴 田 拓 美 野村アセットマネジメント㈱執行役社長
関 哲 夫 新日本製鐵㈱常任監査役
錢 高 一 善 ㈱錢高組代表取締役社長
竹 内 和 子 京都大学客員教授
長 友 英 資 ㈱東京証券取引所常務取締役
西 村 義 明 住友電気工業㈱常務取締役
山 浦 久 司 明治大学教授
臨 時 委 員 久 保 田 政 一 ㈳日本経済団体連合会常務理事
鈴 木 輝 夫 公認会計士
高 田 敏 文 東北大学教授
手 塚 仙 夫 日本公認会計士協会常務理事
橋 本 尚 青山学院大学教授
堀 江 正 之 日本大学教授
専 門 委 員 大 崎 貞 和 ㈱野村資本市場研究所研究主幹
町 田 祥 弘 青山学院大学教授
持 永 勇 一 公認会計士
幹 事 相 澤 哲 法務省大臣官 参事官
注 上記の他 加古宜士会長 成 18 1平 月6日まで 小林麻理委員 成 18
月4日まで 木良樹委員 成 19 月 15 日まで 中村芳夫臨時委員
成 18 11 月 16 日まで が審議に参加した
企 業 会 計 審 議 会 内 部 統 制 部 会 作 業 部 会 名 簿
成 19 平 月 15 日現在
座 長 橋 本 尚 青山学院大学教授
委 員 石 毛 孝 幸 花王 株 経営監査室室長
伊 藤 哲 也 公認会計士
鶯地
おうち
隆 継 住友商事 株 フィナンシャャ業務部長
荻 原 紀 男
株 豆蔵 代表取締役社長
小 俣 光 文 東 京経済大学助教授
齋 藤 直 人 株 ベネッセコーポレーシミン経理部長
菅 野 秀 岳 株 日立製作所監査室部長
多 賀 谷 充 青山学院大学教授
辻 晶 仁 トムタ自動車 株 常務役員
土 田 義 憲 公認会計士
中 山 清 美 公認会計士
濱 本 明 日本大学専任講師
廣 瀨 治 彦 公認会計士
本 田 祐 一 東京エレクトュン 株 常務執行役員
牧 野 隆 一 公認会計士
町 田 祥 弘 青山学院大学教授
松 本 芳 彦 東京電力 株 経理部部長
都 正 新日本製鐵 株 財務部部長
持 永 勇 一 早稲田大学教授
森 居 達 郎 公認会計士
吉 田 稔 旭化成 株 業務監査室長理事
財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準
並びに財務報告に係る内部統制の評価及び監査
に関する実施基準の設定について 意見書
目 次
財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準並びに財務
報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準の設
定について 意見書
P -
財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準
P 9-
財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準
P -
1
財 務 報 告 に 係 る 内 部 統 制 の 評 価 及 び 監 査 の 基 準 並
び に 財 務 報 告 に 係 る内 部 統 制 の 評 価 及 び 監 査 に 関
する実施基準の設定について 意見書
成 9 月 5 日
企 業 会 計 審 議 会
一 審議の背景
内部統制の充実の必要性
証券 市 場が の機能 を 十 全に発 揮して い くた に 投 資 者に 対し て 企業情 報が
適 正に 開示 さ れ るこ が 必 要 可 る が 昨今 有 価 証 券報 告書の 開 示内 容
証券取引法上のタィスクュージャーを り 適正 事例が発生している
これ ら の事例 を見る タィス クュー ジ ャーの信 頼 性を 確 保す るた の 企業にお
る 内部統 制が有効に 機能し たので い い た こ がう がわれ こ
のよう 状況を踏まえる タィスクュー ジャ ーの信頼性を確保 するた 開示企
業に お る 内部統制の 充実を る方策 が真 剣に 検討される で ある 考えら れる
開示 企業に お る内部 統制の 充実 個々の開 示企業に業務 の適 正化ン効率化 等を
通 た様々 利益を たらす 同時に タ ィス クュージャー の全 体の信頼性 い
て 証券市 場に対する 内外の 信認を高 る の であり 開示 企業 を含 たす て の
市場参加者に多大 利益を たらす のである
この 点に関して 米国において エンュン 事件等を に企 業の内 部統
制の重要性が 認識され 企業改 革法 サー ベイン ゲ= オクス リー法 にお いて 証
券取引委員会 SEC 録企 業の 経営者 に財務 報告に係る 内部統制の有効性を評
価した内部統 制報告書の 作成が 義務 ら れ さ らに これ について公認会計士等
による監査を るこ されている
また 米国 外で 英 国 フ メンス 韓国 等に お いて 同様 の制 度 が導入 され
ている
が 国 で 成 6 月 期決 算 ら 会社 代 表 者に よる 有価 証 券 報告 書の 記
載内容の適正性に関する確認書が任意の制度 して導入され の中で財務報告に係
る内部統制シスゾムが有効に機能していた の確認が求 られて たが 成
6月に成立した金融商品取引法により 上場会社を対象に 財務報告に係る内部統制
の経営者による評価 公認会計士等による監査が義務 られ(内部統制報告制度)
成 4月 日 開始する事業 度 ら適用されるこ た
審議の経過
企業 会 計審議 会で 成 月 に 開催 され た 総会 に おい て 財 務報告 に係
る 内部 統制 の 有 効性 に関 す る 経営 者に よ る 評 価 の基 準及 び 公 認会 計士 等 に よる 検証
の 基準 の策 定 に つい て審 議 の 開始 が決 定さ れ 成 月 ら内 部 統 制部 会に
お いて 審議 が 進 ら れた 同 部会 で 諸 外 国 にお る 内 部 統制 の 基 準 等 の内 容を
検 討す る に が 国 会 社法 制 の 整 合 性 等に 留 意 し 国 際的 に 説明 可能
で つ が 国の 実情 に あ た 実効 性 の あ る 基準 のあ り 方 につ いて 審 議を 行
た
の 上 で 内 部統制 部 会 成 月 財 務 報告 に 係る 内部 統 制の評 価及
び監査の基準のあり方について 公開草案を公表し これに対して寄 られた意見等
を踏まえて 成 月 日 財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基
準案 を りま 公表した
さらに 基準 案の りま に 際して こ れを実 務に適 用して いく 上での 実務 上
の指針 (実施基準)の策定を求 る意見が多く出されたこ ら 内部統制部会で
引 続 実施基準案の検討を行うこ した 同部会で 同部会の に設置した
作業部会にお る実務的 検討を踏まえて 成 月 実施基準案を公開草
案 して公表した
当 審 議会で 公 開 草 案に寄 られ た 意見 等を 踏 まえ 更に 審議 を 行い 基 準 案
及び実施基準案の内容を一部修正して ここに 財務報告に係る内部統制の評価及
び 監 査 の基 準 並び に 財 務 報告 に 係る内 部 統制の 評 価 及び 監 査に 関 す る 実施 基 準の 設
定について(意見書) して公表するこ した
二 基準の構成及び内容等
本 意 見 書 で 示 し た 基 準 内 部 統 制 の 基 本 的 枠 組 財 務 報 告 に 係 る 内 部 統 制
の評価及び報告 財務報告に係る内部統制の監査 の 部 ら構成さ れ てい る 内
部統制の基本的枠組 経営者が整備ン運用する役割 責任を有している内部統制
れ自 体につ いて の定義 概念 的 枠組 を示し ており 財務報 告に 係る内 部統制 の 評
価及 び報告 財務報 告に係る 内 部統制 の監査 れ れ 財 務報 告に係 る内部 統 制
の 有 効 性 に 関 す る 経 営 者 に よ る 評 価 及 び 公 認 会 計 士 等 に よ る 監 査 の 基 準 に つ い て の 考 え
3
方を示している
基準の主 内容 の おりである
内部統制の基本的枠組み
内部統制 基本的に 企業等の4つの目的 業務の有効性及び効率性 財務
報 告の信 頼性 事業 活動 に関わ る法 等の遵 守 資産 の保全 の達 成の た に
企 業内の す て の者に よ て 遂行 されるプュセ スで あり 6つの 基本的 要素 統
制 環境 リス クの評 価 対応 統制 活動 情 報 伝 達 モニタ リン エ
I T の 対応 ら構 成さ れる このう ち 財 務報告 の信 頼性を 確保す るた の 内
部 統制を 財務 報告に 係る 内部統 制 定義し 本 基準で こ の有効 性に つ い て
経 営者に よる評 価及び 公認 会計士 等によ る監査 を実 施する 際の方 法及び 手続 に つ い
ての考え方を示している
国際的 内部統制の枠組 して 米国のCOSO トレッチゞゟイ委員会支援組
織委員会 の内部統制の基本的枠組 に関する報告書 COSO報告書 い
う があるが 本基準において 国際的 内部統制議論がCOSO報告書を
ベース しているこ に んが COSO報告書の枠組 を基本的に踏襲しつつ
が国の実情を 映し COSO報告書の つの目的 5つの構成要素に れ れ
つ つ加え 4つの目的 6つの基本的要素 している
す わ ち 内 部統 制 の目的 に関 して が国 におい て 資産 の取得 使用及び
処 が正当 手続及び承認の に行われるこ が重要であるこ ら 独立さ て
つの目的 して明示した また 内部統制の基本的要素に関して COSO報告
書公表 のIT環境の飛躍的進展により ITが組織に浸透した現状に即して IT
の対応 を基本的要素の つに加えている お COSO報告書の構成要素 い
う用語を基本的要素 しているの これらの要素 例示であるこ を明確にした
のである
上記の内部統制の4つの目的 相互に関連を有しており 企業等 内部統制を整
備 ン運用 するこ によ り 4 つの 目 的を 達成 し ていく こ に る 財務 報告の信頼
性 の関 係 ら る 経 営 者 自社 のす ての活 動及び 社 内 のす ての従業員
等 の行動 を把握 す るこ 困 難で あ り れ に 代わ て 経 営 者 企 業内に有効
内部統 制のシ ス ゾム を整 備 ン運 用 する こ に より 財務報 告 に お る 記載内容の
適 正性を 担保す る こ る ま た 内 部統 制 シスゾ ムの整 備 ン 運用を 通 て財務
報 告の信 頼性を 確 保し てい く こ 業 務の 有 効性及 び効率 性 の 確保に よる情報処
理 コスト の削減 さら に 市場 に お る資 金 調達機 会の 大 や 資金調 達コストの
削減等を通 て一定のメリットを企業等に たらすこ る
経営 者 に 内部統 制 の 基本的 要素が 組 込 まれ た プュ セ スを 構築 し れ を適
に 機能さ ていくこ が求 られている こ のた 単に 内部 統制を整備す る
で く れを意 していたように機能さ ていくこ が重要 る
お 具体的 に内 部統制 を の ように 整備 し 運 用する 個々 の企業 等が置
れた環境や事業の特性 規模等によ て異 る のであり 一 に示すこ 適
で い 経営者に れ れの企業の状況等に応 て 内部統制の機能 役割が効
果的に達成されるよう 自ら適 に工夫を行 ていくこ が期待される
財務報告に係る内部統制の評価及び報告
経営 者 内 部統制 を 整 備ン運 用する 役 割 責任 を 有し て おり 財 務 報告に 係る
内 部統制 につい て の 有効性 を自ら 評価し の結 果を 外部に 向 て 報告 す る こ
が求 られる
この評価 財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性の観点 ら必要 範 におい
て行 う の であり こ の評価 範 財 務報告 に対する金額 的及 び質的影響の 重 要
性を 考慮し て 合理的 に決定 するこ し た これにより 例え 重要性の 乏 し
い 定科目 又 重要性 の乏し い子会社 若 しく 関連会社 評 価の対象 す る 必
要 い
経営 者 が 内 部統制の 有 効性を 評価す る に当 た て ま 連結 ベ ースで の財
務 報告全 体に重 要 影響を 及ぼす内部統 制 全社的 内 部統制 いう に
つ いて評 価を行 い の結 果を踏 まえて 業務 プュ セスに 係る内 部統制 につ い て 評
価 するこ し ている こ れ 適 統制が 全社 的に機 能して いる う に つ
い て ま 心証 を得た 上で れ に基 財 務報告 に係 る重大 虚偽 記載 に つ
が るリス クに着 眼して業務 プュセ スに係 る 内部 統制を 評価 してい く い う ト ッ プ
ジゞン型のリスク重視のアプュースを採用する のである
経営 者 内部統制報 告書 を 作成し 財務 報告に係る 内部統 制の 有 効性 の評価
結果等を記載するこ した
財務報告に係る内部統制の監査
経営 者 による 財務報 告 に 係る内 部統制 の 有効 性の 評 価 の 評価 結 果が適 正で
ある う について 当該企業等の財務諸表の監査を行 ている公認会計士等
監査人 いう が監査するこ によ て担保される
内部統制監査 財務諸表監査が一体 て行われるこ により 同一の監査証拠
を 方で利用する 効果的で つ効率的 監査が実施されるよう 内部統制監査
当該企業の財務諸表監査に係る監査人 同一の監査人(監査事務所の ら 業務
執行社員 同一であるこ を求 ている )が実施するこ した
監査 人 企 業の置 れ た環境 等を踏 ま え 経営 者 によ る 内部 統制 の 整備並 びに
5
運 用状況 及び評 価の状 況を 十 に 理解し 監査 上の重 要性 を 案 して監 査計 画 を 策
定する また 監査人 経営者による内部統制の評価の結果を監査するこ ら
ま 経 営者に より決 定さ れた評 価範 の妥当 性を検 討し 次い で 経 営者 が 評 価
を 行 た 全社的 評価 及び 全社的 評価 に基 く業 務プュ セスに 係る内 部統 制 の 評
価について検討する
監査 人 経 営者 に よ る 財務報 告に係 る 内部 統制の 有効 性 の評 価に 対 する意 見等
を 内部 統制監 査報告 書 して 作成し 報告す るが 同報 告書 原則 し て 財
務諸表監査にお る監査報告書 合わ て記載するこ した
公認会計士等による検証の水準とコスト 担の考慮
内部 統 制に係 る監査 人 に よる検 証 信 頼し 得る 財 務諸表 作成 の前 提 である 同
時に 効果的 つ効率的 財務諸表監査の実施を支える経営者による内部統制の有効
性の評価について検証を行う のである また この検証 財務諸表監査の深度あ
る効率的実施を担保するた に 財務諸表の監査 一体 て行われるが 同一の
監査人が 財務諸表監査 異 る水準の保証を得るた に異 る手続や証拠の 集等
を行うこ 適当で いの ら 同一の監査証拠を利用する際に 保証の水準
の い ら異 る 断が導 出されるこ え て両者の監査手続を煩雑 の
するこ に る これらのこ ら 内部統制の有効性の評価についての検証
監査 の水準 するこ した
た し 具体的 監査 手続等の内容を検討するに当た て 監査人の ら
財務諸 表作成者 の他の 関係者に て過 度の 担に ら いように留意 す る
必要 がある このた 経営 者による評 価及び 監査人によ る 監査 の基準の策定 に 当
た て 評価ン 監査 に係る コスト 担 が過大 の ら い よう 先行し て 制
度が 導入さ れた米国 に お る 運用の状況 等 検 証し 具体 的に の方策を講 る
こ した
トップジゞン型のリスクンアプュースの活用
経営者 内部統制の有効性の評価に当た て ま 連結ベースでの全社的
内部統制の評価を行い の結果を踏まえて 財務報告に係る重大 虚偽記載
につ がるリスクに着眼して 必要 範 で業務プュセスに係る内部統制を評価
するこ した
内部統制の 備の区
本基準で 内部統制の 備を 財務報告に える影響に応 重要 陥
備 の つに区 す るこ し た 米国で 備 を 重要 陥 重大
備 軽微 備 の つに区 しているこ ら 財務報告 の影響 等につ
いての評価手続がより複雑 のに ている の指摘がある
ジイレクトンレポーゾィンエの 採用
監査人 経営者が実施した内部統制の評価について監査を実施し 米国で併
用されているジイレクトンレポーゾィンエ 直接報告業務 採用し いこ
した この結果 監査人 経営者の評価結果を監査するた の監査手続の実施
監査証拠等の入手を行うこ る
内部統制監査 財務諸表監査の一体的実施
内部統制監査 財務諸表監査 同一の監査人が実施するこ した これに
より 内部統制監査で得られた監査証拠及び財務諸表監査で得られた監査証拠
方で利用するこ が可能 り 効果的 つ効率的 監査の実施が期待で る
内部統制監査報告書 財務諸表監査報告書の一体的作成
内部統制監査報告書について 財務諸表監査報告書 合わ て記載するこ
を原則 した
監査人 監査役ン内部監査人 の連携
監査人 監査役 の監視部門 適 に連携し 必要に応 内部監査人の
業務等を適 に利用で るこ した
お 監査役等 独立した立場で経営者の職務の執行について業務監査の責
務を担 ているこ ら 企業等の内部統制に係る監査を業務監査 して行う
に 大会社等において 監査役等が会計監査人が計算書類について実施し
た会計監査の方法 結果の相当性を評価するこ されている 一方 本基準で
示す内部統制の監査において 監査人 監査役が行 た業務監査の中身自体を
検討する ので いが 財務報告に係る全社的 内部統制の評価の妥当性を検
討するに当たり 監査役等の活動を含 た経営レベャの内部統制の整備及び運用
状況を統制環境等の一部 して考慮するこ る
三 実施基準の内容等
既述した おり 本来 内部統制の構築の手法等について れ れの企業の状
況等に応 て 各企業等が自ら適 に工夫して整備していく の 考えられるが
れ で 実務上の対応が困難である の意見が多く出されたこ ら 実施基準
において 各企業等の創意工夫を尊重する の基本的 考え方を維持しつつ 財務
報告に係る内部統制の構築ン評価ン監査について で る 具体的 指針を示すこ
した
お 実施基準で 企業等を取り巻く環境や事業の特性 規模等に応 て 内部
7
統制を整備し 運用するこ が求 られており 内部統制の構築ン評価ン監査に当た
て 例え 事業規模が小規模で 比較的簡素 組織構造を有している企業等の場
合 に 職 務 掌 に代 わ る 代 替 的 統制 や 企 業外 部の 専 門 家の 利用 等 の 可能 性を 含
の特性等に応 た工夫が行われる こ 言うまで い
実施基準の主 内容 の おりである
内部統制の基本的枠組み
実施基準において 基準に示された内部統制の4つの目的 6つの基本的要素の
れ れについて 細 説明を加えている また 内部統制の基本的 枠組 を踏
ま えて 内 部統 制報 告 制 度の 導入 に向 た 準備 を進 る 企業 等の 参 考 に資 する よう
財務報告に係る内部統制構築の要点を示す に 一般的 手続 しての財務報告
に係る内部統制構築のプュセスを例示した
財務報告に係る内部統制の評価及び報告
全社的 内部統制の評価項目
実施基準において 全社的 内部統制 の評価に関 して具体的 評価項目 を例示
し 各企業等が適宜活用で るこ した
業務プュセスに係る内部統制の評価範
業務プュセスに係る内部統制 の評価に関 して 既 述した トッ プジゞン型 のリス
クンアプュースの考え方に基 く評価 が適 に行われるよう 評価範 の決定につ
いて 絞り込 の方法を具体的に示している 例え 売上 高等の指標 を用いて
金額の高い拠点 ら合算し 全体の概 の 程度に達す るまでの拠 点を重要
拠点 して選定するこ した 一般的 事業会社の場合 これらの重 要 事業拠
点にお る つの 定科目 売上 売掛金 及び棚卸資産 に 至る業務プ ュセス
原則 して評価対象 る の上で 財務報告 の影響を 案して 重要性の大
い業務プュセスが他にある場合に これらを 個 に評価 対象 して追加 するこ
で適 評価範 を決定するこ した
監査人 の協議
監査人が 経営者の決定した 評価範 の 妥当性を検 討した結果 れが適 で
い 断した場合 経営者が新た 評価範 について 業務 プュセスに 係る内部統
制の有効性を評価し直すこ 時間的 制約等 ら困難 るこ が想定される
このた 実施基準で 評価範 について 経営者が評価範 を決定した時点で
必要に応 て監査人 事前に協議しておくこ が適 である した
重要 陥の 断指針