平成 17 年度 第3回三条市経営改革推進委員会会議録(概要)
1 開催日時 平成 17 年 11 月 24 日(月) 午後 7 時 00 分~午後 8 時 40 分 2 会 場 市役所 4 階 第三委員会室
3 出席者等 委 員 落合委員長、小林副委員長、坂内委員、佐藤委員、長田委員 (欠席:渡辺勝利委員、吉田委員、渡辺雅之委員、永井委員) 市 総合政策部長、政策推進課長、情報政策課長、行政課長、財務課長
人事制度専門部会長(行政課担任主査)、行政経営専門部会長(社会福祉
課副参事)、財政健全化専門部担当
政策推進課副参事ほか1名 報 道 越後ジャーナル、新潟日報 傍聴者 0人
4 委員会記録
事務連絡(政策推進課長)
参集していただいた謝辞に続き、先に送付した会議資料を確認。その後、事前に連絡を受けてい る欠席者の報告を行い、委員長に引き継ぐ。
開 会
落合委員長 それでは、始めさせていただく。本日は欠席の連絡を受けている委員等を除き、 現在、委員5人の出席ということで委員数の過半数以上の出席であり、委員会条例 第6条第2項の規定により委員会は成立である。
会議に先立ち一言。地方分権と言われているが、ある意味、国の行財政の破綻の ツケを地方に回しているという側面もある。地方分権という名の下に、地方はその まま住民に負担を押し付けるということはないようにしていただきたい。
本日の進め方であるが、資料が事前送付されているので事務局から素案について 説明してもらい、その後、質疑応答という形で進めたい。
議 事
〈意見・質疑・応答〉 (事務局説明)
(1) 経営戦略プログラム(素案)第1章~第4章等について
事務局より、資料1「経営戦略プログラム(素案)第1章~第4章」について、概要をか
いつまんで説明。その後、資料2「H16発生災害(7.13豪雨災害・新潟県中越大震災)」、
資料3「職員アンケート」、資料4「人材育成に関する市民アンケート」について簡単に説
明する。
落合委員長 では、これより質疑に入る。このプログラム素案等について、質問、意見を出し ていただきたい。
長田委員 素案34ページ(2)人事・給与・研修制度改革の④に「複線型人事制度の検討」と あるが、「複線型」とはどのようなものか。
行政課長 複線型とは、例えば、どのような分野でもこなしていく「ゼネラリスト」を目指 す職員と、一つの分野に特化して、その分野の専門知識を高める「スペシャリスト」 を目指す職員、同じ定型的な事務を行いたい職員など、職員の意識も多様化してお り、その複数の職員の意識に対応できる制度ということである。
総合政策部長 旧三条の合計特殊出生率は1.41であり、すごく良いというわけではないが、全 国よりは若干良いということで、説明させていただいた。ただ、旧三条市の数字は 存在するが、合併後の数字としては、今のところないので、素案には載せていない。
小林副委員長 25ページ「4行政と市民と新しい関係」のところで、「旧三条市においてこれま
で進めてきた小学校区単位を原則とする地域コミュニティこそが、その担い手とし て最もふさわしい。」とあるが、最もふさわしいと他に選択肢がないと限定していな
がら、26ページ以降で、「今までの三条市が進めてきた地域コミュニティがこれに
なりえていないためにいろいろ問題があります。」と書かれているのは、整合性がと れないのではないか。
行政と市民との新しい関係で、コミュニティが大事ということは理解できる。こ
れは進めていただきたい。しかし、この部分で「小学校区単位が最もふさわしい。」
と言えるのであれば、後段の部分が当然解決されていて、受け手となるべき姿がこ こに表記されていなければおかしい。後段に出てくる部分と十分にすり合わせがで きていない。
総合政策部 文章については、見直しをさせてほしい。ここで言おうとしているのは、最終的 に小学校区単位を原則とするようなものになれば望ましいということで、今からい きなりそこを目指すというのではなく、まずはその前提となる、「種をまくのが良 い。」ということを言いたかった。次回までに訂正する。
小林副委員長 地域コミュニティが受け皿となりうるというのは、賛成であり、そうあるべきだ と思う。表記の仕方が違うと思う。
落合委員長 意味合いは違うが、私も気になっている部分である。地域コミュニティという表
現自体にも問題があると思っている。地域とは通常、「地理的に限定されている。」
といった意味がある。コミュニティは「地理的に縛られないオープンにつながる。」
という意味がある。意味の違う「地域」と「コミュニティ」を一緒にした場合、自 由なつながりである「コミュニティ」を地域に限定してしまうことになる。「地域」 と「コミュニティ」は違いがあることを認識して言葉を使うべきである。
もう一点、ここでは限定的に書かれているが、小学校区単位が本当に良いのか悪 いのかということを検討していかないと、本当に良い方法であるかというのはわか
らない。「検討した結果こうである。」というのはわかるが、「以前やっていて問題は
あるがこれしかない。」という印象は拭えない。もう少し中身について検討をしても
らいたい。
小林副委員長 「小学校区単位として地域コミュニティを進めてください。」というのは、三条市
が施策として発信してきたこと。その部分に問題があるということであれば、その 部分全体を見直さなければいけないのではないか。
総合政策部長 「地域コミュニティ」という言葉そのものが良いか悪いかは別として、これは旧 三条市から使っており馴染みが良いため、ここであえて使わせてもらうが、必ずし も今までの地域コミュニティの進め方を正当化するために書いているわけではない。
例えば、総務省の研究会の報告書などにも、団塊の世代が退職されるということは、
地域社会の動きをもう一回活性化させるための、良い転換期といわれている。「地域
コミュニティ」を育てていくという全体の方向性は間違ってはいないと思う。 委員長の指摘にもあったが、文章については、第5章でもう少し詳しく書くつも りであった。いずれにしてもご指摘いただいた点を含め、文章についてもう一度練 り直したい。
落合委員長 文中にもあるが、ここではリーダー作りが現実には一番大変な作業になると思う。
コミュニティ」は市民の責務といわれている。小学校区単位というのは、現役の小 学生を持つ世代の単位では確かに濃いつながりがあるが、小学生を持たない世帯を どう取り込んでいくか、自治会をどう機能させるかということも重要だと思う。今 のお二人の意見にもあるとおり、現段階で結論付けるのはどうかと思う。
もう一点、8ページの第2章の部分で、今までの財政健全化というのが、一定の 成果を上げたとあるが、結果として「三位一体の改革」によりその効果が飲み込ま れたということになっている。今後、このまま行った場合どうなのか、きちんと精 査をしないと、あいまいで実態が見えてこない。次回、示されることになっている いくつかの部分でしっかりと見せてもらいたい。
総合政策部長 まず、コミュニティについて、「原則」という言葉をつかうことで、限定をするこ
とを避けたつもりであった。理想形態として小学校区単位の大きな組織のほうが、 受け皿としては良いと思っているが、どうしても小学校区単位というわけではない。 文章が足りず、委員に誤解を与えているので、今一度考えたい。
もう一点、少なくともこれまでの財政状況が「飲み込まれた。」という部分は、疑 いもない事実である。また、実態が見えないとのご指摘であったが、実態を示して
いるのが、「旧3市町村における三位一体の影響額(P8)」、「旧3市町村市(町・
村)税及び扶助費・公債費の推移(P8)」、「旧3市町村における定員適正化の状況
(P9)」これらの表である。少なくとも過去については、この中に書かれているこ
とがすべてである。
佐藤委員が、本当に知りたいのは、恐らく、これから先のことについてであろう かと思う。これについては、しっかりと財政シミュレーションを立て示したい。
小林副委員長 20ページの「国から権限を勝ち取る。」という表現であるが、「勝ち取る」とい
う言葉の後には、勝ち取った結果、普通はプラスの要因が来るはずである。この文
章は特に内容がプラスになっていない。「勝ち取った」という表現が気になっている。
総合政策部長 表現の仕方について、検討したい。
落合委員長 三条市は住民団体やNPOなど住民の活動は活発な地域なのか。
総合政策部長 他市と明確に比較したものを見たことがないので、なんとも言えないが、絶対値 からいうと、団体数は少なくないと思う。最近話題になったところでは、昨年の水 害や地震の経験を踏まえて、全国の防災ボランティアネットワークについて、三条 を情報発信基地とするという動きもある。少なくとも低迷した地域ではないと思う。 落合委員長 先程の「地域コミュニティ」の件で、NPOや住民団体がしっかりしているもの
があれば、それも対象になりうるのではないかということで質問した。
坂内委員 第4章に「民間活力の活用」や「指定管理者制度」などとあるが、容易なことで はない。義務的な書式でこのような計画を立てたとしても、市長や議会の選挙公約 などとの関係で果たして実行できるかどうか、少し疑問が残る。最終的には議会の 議決等が必要になるものもあるのではないか。
総合政策部長 確かに、議会にはしっかりと報告等していかなければならない。指定管理者制度
などは議会議決事項である。しかし、基本的には執行権の範囲内であり問題はない。
市長については、自ら本部長となり行っているのでこれも問題はない。
坂内委員 職員が計画を作り目標を立てたとしても、実際進めていく段階になると地元との トラブルなど、大変なことも多いと感じたため質問した。
総合政策部長 そういう面もあるかもしれないが、財政的な面からも進めていかないといけない。 ほとんど背水の陣のような状況にある。
坂内委員 確かに財政的に厳しいことはわかる。
情報政策課長 現状では、各課のヒアリングは終了しており、調整に入っている。いろいろとパ ターンがあるが、例えば指定管理者制度に馴染む施設でも、受け手が無かったり、 やるにしてもいつから導入するのかなど細かい部分が固まっていない。
小林副委員長 なぜ、質問したかというと、ある団体から、市の担当課より「指定管理者制度の
導入に関連して12月議会に出すから早く結論を出してほしい。」と言われたという
話を聞いた。経営感覚を入れなければいけないし、関係団体や会員との調整もしな ければいけない。受け取る側も、相当なエネルギーを使わなければならず非常に大 変な作業だと思っている。説明してすぐに結論を出してほしいというようなやり方 でいいのか。経営戦略プログラムとは直接関係ないのかもしれないが、市民の理解 が得られるよう、慎重にやってもらいたい。
情報政策課長 副委員長の指摘のとおり、市民の理解が得られるようにしなければいけない。今 の事例は、恐らく、現在、管理委託制度で運営しているものであると思う。これは、 平成 18 年 9 月1日までに、何らかの結論を出さなければいけないという事実もある。 そのため、担当課のほうもかなり焦りがあったのかもしれない。
先程ご指摘のあったとおり、慎重に皆さんが満足できるような結論を出していき たい。
小林副委員長 先程、坂内委員から、市長の姿勢と議会について指摘があった件にも関係してく
るが、今回は市民が対象となる。議会や市長以上に理解してもらうのは大変なこと。
慎重に理解してもらうような手続きを取ってもらいたい。
落合委員長 25ページの(1)市民とともに歩む市役所の部分で、「市民を市の顧客と考え」と あるが、企業や大学などならば、顧客、お客様という考えは良い。しかし、行政の 場合は、市民を顧客として扱っていいのか、しっかりと考えた方が良い。地方自治 体からすると住民は単なるお客様ではない。市民は、サービスを決定する主体者で ある。表現や考え方、職員の意識の問題でもあるが、顧客といった、通常の安易な 捉え方ではまずいのではないか。本質的な部分であり、意見として出していきたい。 検討を願いたい。
総合政策部長 ご指摘のとおり「3経営理念の実現のための視点」については、今保留となって いて、これは「2経営理念の設定」が固まらないと、変更がありえる部分だと思っ ている。個人的な考えであるが、市民は顧客と同時に株主であると考えている。株 主だという考えを、経営理念の中に入れ込むようなかたちになるかと思う。それに よって「3経営理念の実現のための視点」の書き方も変ってくる。24ページの枠
中にある「政策・施策などの価値は、市民が決定する。」この部分が、後段部分のエ
ッセンスになっている。いずれにしても、保留の部分であり、変動の要素があると いうことを理解いただきたい。
落合委員長 さらに検討をお願いする。
佐藤委員 文中に「自治体間競争」という言葉が何回もでてくる。確かに時代がそうなって きていることはわかるが、実際に住民はそう簡単には移動できない。残念ながら実 態は甘んじてそこに住むということになる。あまりにも多くでてくるので、少し抵 抗を感じる。
また、経常収支についてだが、どこまでが行政の役割なのかということを出すと、 民間委託や市民との協働などがより明確になる。市民や職員に、新しい行政のあり 方を見せることによって、今の役割は大きすぎる。手が足りない。ということがわ かるのではないか。いろんな課題がある中で、これからの三条市がなにをするのか ということを突き詰めてから、提案してもらいたい。
いる部分であり、そう意味でこの言葉には大きな効果がある。実際に首都圏では、 子育て支援が充実しているなどの違いで、どこに住むかという選択が既に始まって いる。新潟でもありうるということを認識しておかなければいけない。
後段もご指摘のとおりである。そのために事務事業の見直しを行っている。その 結果が出てくれば出口が見えるはず。ただ、結果が出てくるまではなんともいえな いが、三条市が具体的にどっちに向かって行くか。端的に言えば、財政が捻出でき るかというところまでは難しいと感じている。今回の経営戦略の中では、そこへス リム化するということを主眼とするしかないというのが現状認識である。
落合委員長 現段階で答えるのは難しいであろうが、あるべき姿の、経常収支比率85%以内、 起債制限比率13%未満、財政調整基金残高10億円以上といった数値は、現実味 のある設定と考えて良いのか。
財務課長 3点とも、団塊の世代の大量退職の時代にこの目標を達成しながら財政運営をす るのは非常に難しい。だからといって、経常収支比率がいくらでも良いというわけ ではなく、大量退職がひと段落した後に越えるべきハードルであり、その時点で努 力して達成していかないといけない数字であると考えている。
落合委員長 他に質問や意見はあるか。 (しばらくして)
なければ、本日の質疑はこれで終了させていただく。議事は以上である。他に何 か話しておきたいことはないか。
(しばらくして)
なければ、次回の委員会の開催について事務局から調整していただきたい。
(2) その他
事務局より次回委員会の開催について説明
次回は、経営戦略プログラム(素案)第5章等について審議をいただくものとし、開催日は 12 月下旬を予定し、12 月 22 日(木)又は 27 日(火)のいずれかの日とし、開会時間は午後 7 時でお願いしたい旨を説明し、委員の皆様より日程の調整を行っていただく。
その結果、開催日は 12 月 22 日(木)の午後 7 時に決定をいただく。後日、事務局より開 催通知を送付するものとした。
落合委員長 それでは、本日の日程はこれですべて終了したので閉会させていただく。