• 検索結果がありません。

DI 00140

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア " DI 00140"

Copied!
7
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

SDIC 質疑応答(DI-00140) グレープフルーツジュースと薬の相互作用         2014.1.21

改訂

Q.グレープフルーツジュースとの相互作用が添付文書に記載されている医薬品は、どのようなものが

ありますか?

A.グレープフルーツジュースと相互作用のある医薬品を添付文書からまとめて表示します。

グレープフルーツジュースに含まれる各種のフラノクマリンが、消化管に存在する薬物代謝酵素 CYP3A4

を阻害し、カルシウム拮抗剤などの血中濃度を上昇させます。さらにグレープフルーツジュースが消化管粘

膜上の薬物排出輸送担体であるP-糖タンパク質を阻害することも、薬物の血中濃度上昇に関係しているこ

とが明らかになってきています。

参考資料として、

(A)カルシウム拮抗薬に対するグレープフルーツジュースの影響の程度

(B)グレープフルーツジュース飲用後 8 時間ごとのカルシウム拮抗薬の服用量比率

(C)グレープフルーツ以外の柑橘類の果汁でフラノクマリン類を含むものと含まないもの

を文献から紹介します。

◆ 添付文書にグレープフルーツジュースとの相互作用の記載のある医薬品

1)

確認は最新の添付文書でお願いいたします。

薬効分類 一般名

(主な商品名)

添付文書の記載内容、記載箇所

113  抗 て ん か ん 剤

カルバマゼピン

(テグレトール)

本剤の代謝が抑制され血中濃度が上昇するおそれがあるので、本剤投与時は、グレープフルー ツジュースを摂取しないよう注意すること。グレープフルーツジュースに含まれる成分が本 剤の小腸での代謝酵素を抑制し、血中濃度を上昇させるためと考えられている。

【併用注意】 117 

精 神 神 経 用 剤

ピモジド

(オーラップ)

QT延長、心室性不整脈等の重篤な副作用を起こすおそれがあるので、グレープフルーツジュ ースとの同時服用をしないように注意する。グレープフルーツジュースがチトクロム P450(CYP3A4)による薬物代謝を阻害し、本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。

【併用注意】

ブロナンセリン

(ロナセン)

本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがあるので、観察を十分に行い、必要に応じ て減量するなど慎重に投与すること。本剤の主要代謝酵素である CYP3A4 を阻害するため、 経口クリアランスが減少する可能性がある。グレープフルーツジュースとの併用により本剤 の AUC、Cmax が 1.8 倍に増加したとの報告がある。

  【併用注意】(【薬物動態】にも関連情報あり) 119

そ の 他 の 中 枢 神 経 系 用

ナルフラフィン

塩酸塩

(レミッチ)

本剤の血漿中濃度が上昇する可能性があるため、併用の開始、用量の変更並びに中止時には、 患者の状態を十分に観察するなど注意すること。本剤は、主として CYP3A4 により代謝され るため、CYP3A4 阻害作用のある薬剤等との併用により本剤の代謝が阻害され、血漿中濃度が

(2)

薬 上昇する可能性がある。           【併用注 意】

213 利尿剤

トルバプタン

(サムスカ)

代謝酵素の阻害により、本剤の作用が増強するおそれがある。本剤の代謝酵素である CYP3A4 を阻害し、本剤の血漿中濃度を上昇させる。【併用注意】(【薬物動態】にも関連情報あり)

214 血圧降下剤

アゼルニジピン

(カルブロック)

本剤の血中濃度が上昇することが報告されている。降圧作用が増強されるおそれがあること から、本剤の服用中はグレープフルーツジュースを飲用しないよう注意すること。グレープフ ルーツジュースに含まれる成分が CYP3A4 による本剤の代謝を阻害し、クリアランスを低下 させるためと考えられる。     【併用注意】(【薬物動態】にも関連情報あり) 214

血圧降下剤

ア ゼ ル ニ ジ ピ

ン・オルメサル

タンメドキソミ

(レ ザ ル タ ス 配 合 錠)

アゼルニジピンの血中濃度が上昇することが報告されている。降圧作用が増強されるおそれ があることから、本剤の服用中はグレープフルーツジュースを飲用しないよう注意すること。 グレープフルーツジュースに含まれる成分が CYP3A4 によるアゼルニジピンの代謝を阻害 し、クリアランスを低下させるためと考えられる。       【併用注 意】

アムロジピンベ

シル酸塩

(アムロジン) (ノルバスク)

本剤の降圧作用が増強されるおそれがある。同時服用をしないように注意すること。グレープ フルーツに含まれる成分が本剤の代謝を阻害し、本剤の血中濃度が上昇する可能性が考えら れる。       【併用注意】

アラニジピン

(サプレスタ)

(ベック)

他のカルシウム拮抗剤(ニフェジピン等)でその血中濃度が上昇したとの報告がある。グレ ープフルーツジュースに含まれる成分が薬物代謝酵素チトクローム P450 を阻害し、本剤の 血中濃度が上昇する可能性がある。              【併用注 意】

イ ル ベ サ ル タ

ン・アムロジピ

ンベシル酸塩

(ア イ ミ ク ス 配 合 錠)

アムロジピンの降圧作用が増強されるおそれがある。同時服用しないように注意すること。グ レープフルーツに含まれる成分がアムロジピンの代謝を阻害し、アムロジピンの血中濃度が 上昇する可能性が考えられる。       【併用注意】

エホニジピン塩

酸塩エタノール

付加物

(ランデル)

本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されるおそれがある。患者の状態を注意深く観察し、過 度の血圧低下等の症状が認められた場合には、本剤を減量するなど適切な処置を行う。また、 グレープフルーツジュースとの同時服用をしないように指導する。発現機序の詳細は不明で あるが、グレープフルーツジュースに含まれる成分がカルシウム拮抗剤の代謝酵素(チトクロ ーム P450)を抑制し、クリアランスを低下させるためと考えられている。

【併用注意】(【薬物動態】にも関連情報あり)

(3)

カンデサルタン

シレキセチル・

アムロジピンベ

シル酸塩

(ユニシア配合錠)

降圧作用が増強されるおそれがある。同時服用をしないように注意すること。グレープフルー ツに含まれる成分がアムロジピンの代謝を阻害し、アムロジピンの血中濃度が上昇する可能 性が考えられる。       【併用注意】

シルニジピン

(アテレック) (シナロング)

本剤の血中濃度が上昇することが確認されている。発現機序の詳細は不明であるが、グレープ フルーツジュースに含まれる成分が本剤の薬物代謝酵素の CYP3A4 を抑制するためと考え られる。       【併用注 意】

ニカルジピン塩

酸塩

(ペルジピン) (ニコデール)

本剤の作用が増強されるおそれがある。グレープフルーツジュースが薬物代謝酵素 P450 を 抑制し、本剤の血中濃度が上昇する。      【併用注 意】

エプレレノン

( セララ)

グレープフルーツジュースの摂取によりエプレレノン 100mg を投与した後のプレレノンの AUC0~∞及び Cmax はそれぞれ 1.2 倍及び 1.3 倍の増加であった。       【薬物動 態】

テ ル ミ サ ル タ

ン・アムロジピ

ンベシル酸

(ミカムロ配合錠)

アムロジピンの降圧作用が増強されるおそれがある。同時服用しないように注意すること。グ レープフルーツに含まれる成分がアムロジピンの代謝を阻害し、アムロジピンの血中濃度が 上昇する可能性がある。      【併用注意】

ニフェジピン

(アダラート) (セパミット)

本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。患者の状態を注意深く観察し、過度 の血圧低下等の症状が認められた場合、本剤を減量するなど適切な処置を行う。またグレープ フルーツジュースとの同時服用をしないように注意する。発現機序の詳細は不明であるが、グ レープフルーツジュースに含まれる成分が本剤の肝代謝(チトクローム P-450 酵素系)反応 を抑制し、クリアランスを低下させるためと考えられている。     【併用注意】

ニルバジピン

(ニバジール)

本剤の作用が増強するおそれがある。ただし、本剤に関する症例報告はない。相手薬が薬物代 謝酵素 CYP3A4 を阻害するため、本剤の血中濃度を上昇させるおそれがある。 【併用注意】

バルニジピン

塩酸塩

(ヒポカ)

本剤の血中濃度が上昇し、本剤の作用が増強されるおそれがある。これらの薬剤により CYP3A4 が 阻 害 さ れ 、 本 剤 の 血 中 濃 度 が 上 昇 す る 。

【併用注意】 214

血圧降下

バルサルタン・

アムロジピンベ

シル酸

(エ ッ ク ス フ ォ ー ジ配合錠)

アムロジピンの降圧作用が増強されるおそれがある。同時服用をしないように注意すること。 グレープフルーツに含まれる成分がアムロジピンの代謝を阻害し、アムロジピンの血中濃度 が上昇する可能性が考えられる。       【併用注意】

(4)

フェロジピン

(スプレンジール) (ムノバール)

本剤の血中濃度が上昇したとの報告がある。患者の状態を注意深く観察し、過度の血圧低下等 の症状が認められた場合には、本剤を減量するなど適切な処置を行う。またグレープフルーツ ジュースとの同時服用をしないよう指導すること。グレープフルーツジュースに含まれる成 分が本剤の小腸での代謝(CYP3A4)を抑制し、クリアランスを低下させるためと考えられてい る。           【併用注意】

マニジピン塩酸

(カルスロット)

本剤の血中濃度が上昇することが報告されている。グレープフルーツ中の成分が、本剤の肝薬 物代謝酵素である CYP3A4 を阻害することが考えられている。        【併用注意】

216  血管収縮

エレトリプタン

臭化水素酸塩

(レルパックス)

本剤の作用が増強するおそれがある。本剤は、主として肝代謝酵素チトクローム P450 3A4 に より代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する。   【併用注意】

ジヒドロエルゴ

タミンメシル酸

(ジヒデルゴット)

本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。CYP3A4 阻害作用により、本剤の代 謝が阻害される。      【併用注意】

217  血管拡張剤

ベニジピン塩酸

(コニール)

血圧が過度に低下することがある。グレープフルーツジュースが、肝臓における本剤の代謝を 阻害し、本剤の血中濃度が上昇する。    【併用注意】

ニソルジピン

(バイミカード)

本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。患者の状態を注意深く観察し、過度 の血圧低下等の症状が認められた場合、本剤を減量するなど適切な処置を行う。なお、グレー プフルーツジュースを常飲している場合、飲用中止 4 日目から投与することが望ましい。グレ ープフルーツジュースに含まれる成分が本剤の代謝酵素( CYP3A4)を阻害し、初回通過効 果を減弱させるためと考えられる。    【併用注意】

ニトレンジピン

(バイロテンシン)

本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。患者の状態を注意深く観察し、過度 の血圧低下等の症状が認められた場合には、本剤を減量するなど適切な処置を行う。また、グ レープフルーツジュースとの同時服用をしないように注意する。発現機序の詳細は不明であ るが、グレープフルーツジュースに含まれる成分が本剤の肝代謝酵素(チトクローム P450) を抑制し、クリアランスを低下させるためと考えられている。    【併用注意】

ベラパミル塩酸

(ワソラン)

本剤の血中濃度を上昇させることがある。異常が認められた場合には、本剤を減量するなど適 切な処置を行うこと。また、グレープフルーツジュースとの同時服用をしないよう注意するこ と。グレープフルーツジュースに含まれる成分のチトクローム P450(CYP 3 A 4)の阻害作 用により、本剤の血中濃度を上昇させる。     【併用注意】 218 

高 脂 血 症 用 剤

アトルバスタチ

ンカルシウム

水和物

グレープフルーツジュース 1.2L/日との併用により、本剤の AUC0-72h が約 2.5 倍上昇した との報告がある。グレープフルーツジュースによる CYP3A4 の阻害が考えられている。

【併用注意】

(5)

シンバスタチン

(

リポバス)

併用により本剤の AUC が上昇したとの報告がある。本剤の投与中はグレープフルーツジュー スの摂取はさけること。グレープフルーツジュースは CYP3A4 を阻害し、本剤の代謝が抑制 されるおそれがある。         【併用注 意】

219

そ の 他 の 循 環器官用薬

ボセンタン水和

(トラクリア)

本剤の血中濃度が上昇し、本剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるので、本剤投与時は グレープフルーツジュースを摂取しないようにすること。グレープフルーツジュースに含ま れる成分の CYP3A4 阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。【併用注意】

アムロジピンベ

シル酸塩・アト

ルバスタチンカ

ルシウム水和物

(カ デ ュ エ ッ ト 配 合錠)

アムロジピンの降圧作用が増強されるおそれがある。同時服用をしないように注意すること。 グレープフルーツに含まれる成分がアムロジピンの代謝を阻害し、アムロジピンの血中濃度 が上昇する可能性が考えられる。       【併用注意】

253 子宮収縮剤

エルゴメトリン

マレイン酸塩

(エ ル ゴ メ ト リ ン マレイン酸塩注)

本剤の血中濃度が上昇し、血管れん縮等の重篤な副作用を起こすおそれがある。本剤での報告 はないが、CYP3A4 の競合阻害により、本剤の代謝が阻害されるおそれがある。

      【併用注意】

メチルエルゴメ

トリンマレイン

酸塩

(メテルギン)

本剤の血中濃度が上昇し、血管れん縮等の重篤な副作用を起こすおそれがある。本剤での報告 はないが、CYP3A4 の競合阻害により、本剤の代謝が阻害されるおそれがある。

      【併用注意】

259 その他泌尿 生 殖 器 官 及 び肛門用薬

タダラフィル

(シアリス)

グレープフルーツジュースによる CYP3A4 阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇する可能 性がある。            【併用注 意】

339

そ の 他 の 血 液 ・ 体 液 用 薬

シロスタゾール

(プレタール)

本剤の作用が増強するおそれがある。グレープフルーツジュースとの同時服用をしないよう に注意すること。これらの薬剤あるいはグレープフルーツジュースの成分が CYP3A4 を阻害 することにより、本剤の血中濃度が上昇することがある。 

  【併用注意】(【薬物動態】にも関連情報あり) 399

他 に 分 類 さ れない代謝 性医薬品

エベロリムス

(サーティカン)

本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、本剤服用時はグレープフルーツジュースの飲 食を避けることが望ましい。グレープフルーツジュースが腸管の代謝酵素を阻害することに よると考えられる。       【併用注意】

シクロスポリン

(サンディミュン) (ネオーラル)

本剤の血中濃度が上昇することがあるので、本剤服用時はグレープフルーツジュースの飲食 を避けることが望ましい。グレープフルーツジュースが腸管の代謝酵素を阻害することによ ると考えられる。        【併用注意】

(6)

シナカルセト

塩酸塩

(レグパラ)

本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。本剤の代謝には主に CYP3A4 が関 与しているため、CYP3A4 阻害剤等との併用で、本剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇する 可能性がある。        【併用注 意】

タクロリムス水

和物

(プログラフ) (グラセプター)

本剤の血中濃度が上昇し、腎障害等の副作用が発現することがある。本剤血中濃度のモニター を行い、必要に応じ減量・休薬等の処置を行う。本剤は主として薬物代謝酵素 CYP3A4 にて 代謝される。この酵素で代謝される他の薬物との併用により、本剤の代謝が阻害され血中濃度 が上昇する可能性がある。     【併用注意】 424

抗 腫 瘍 性 植 物成分製剤

イリノテカン

塩酸塩水和物

(カンプト) (トポテシン)

骨髄機能抑制、下痢等の副作用が増強するおそれがある。患者の状態を観察しながら、減量す るかまたは投与間隔を延長する。本剤は、主にカルボキシルエステラーゼにより活性代謝物 (SN-38) に変換されるが、CYP3A4 により一部無毒化される。CYP3A4 を阻害する上記薬剤 等との併用により、CYP3A4 による無毒化が阻害されるため、カルボキシルエステラーゼによ る SN-38 の生成がその分増加し、SN-38 の全身曝露量が増加することが考えられる。

【併用注意】 429

そ の 他 の 腫 瘍用薬

アキシチニブ

(インライタ)

グレープフルーツジュースが CYP3A4/5 の代謝活性を阻害するため、本剤の血漿中濃度が上 昇する可能性がある。       【併用注 意】

イマチニブメシ

ル酸塩

(グリベック)

本剤の血中濃度が上昇することがある。本剤服用中はグレープフルーツジュース飲食を避け ること。発現機序の詳細は不明であるが、グレープフルーツジュースに含まれる成分が CYP3A4を阻害することにより、本剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある。

【併用注意】

エベロリムス

(アフィニトール)

本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、本剤服用中はグレープフルーツジュース飲食 を避けること。グレープフルーツジュースが腸管の代謝酵素を阻害することによると考えら れる。        【併用注意】

エルロチニブ

塩酸塩

(タルセバ)

CYP3A4阻害剤との併用により、本剤の代謝が阻害され血漿中濃度が増加する可能性がある。

【併用注意】

ゲフィチニブ

(イレッサ)

本剤の血中濃度が増加し、副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがある。本剤の代謝 には主に CYP3A4 が関与しているため、CYP3A4 阻害剤との併用で、本剤の代謝が阻害され 血中濃度が増加する可能性がある。      【併用注 意】

429

そ の 他 の 腫 瘍用薬

スニチニブリン

ゴ酸塩

(スーテント)

本剤の血中濃度が上昇する可能性があるので、本剤の用量を減量するとともに、患者の状態を 慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。これらの薬剤等が CYP3A4 の代謝活性を阻 害するため、本剤の血漿中濃度が上昇する可能性がある。     【併用注意】

(7)

ダサチニブ水和

(スプリセル)

CYP3A4阻害作用のない又は低い代替薬の使用が推奨される。CYP3A4 阻害作用の強い薬剤 との併用が避けられない場合は、有害事象の発現に十分注意して観察を行い、本剤を減量して 投与することを考慮すること。グレープフルーツジュースが CYP3A4 活性を阻害することに より、本剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。           【併用 注意】

タミバロテン

(アムノレイク)

本剤の血中濃度が増加し、副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがある。本剤の代謝 には主に CYP3A4 が関与しているため、本剤の代謝が阻害され血中濃度が増加する可能性が ある。       【併用注意】

テムシロリムス

(トーリセル)

テムシロリムス及びその代謝物であるシロリムスの血中濃度が上昇する可能性があるので、 患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。CYP3A4 を阻害することにより、 本剤及びその代謝物であるシロリムスの血中濃度を上昇させるおそれがある。 【併用注意】

ニロチニブ塩酸

塩水和物

(タシグナ)

グレープフルーツジュースは CYP3A4 活性を阻害することにより、本剤の代謝を促進し、本 剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。     【併用注 意】

パゾパニブ塩酸

(ヴォトリエント)

本剤投与時はグレープフルーツ(ジュース)を摂取しないよう注意すること。 CYP3A4 活性 を阻害することにより、本剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇する可能性がある。

      【併用注意】

ラパチニブトシ

ル酸塩水和物

(タイケルブ)

本剤投与時はグレープフルーツ(ジュース)を摂取しないよう注意すること。本剤の代謝酵 素である CYP3A4 が阻害されることにより、本剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇する可 能性がある。        【併用注 意】

625  抗 ウ イ ル ス 剤

サキナビルメシ

ル酸塩

(インビラーゼ)

サキナビルメシル酸塩(600mg)を 1 倍又は 2 倍濃縮のグレープフルーツジュースで単回 投与した場合に、サキナビルの AUC がそれぞれ 50%、100%増加したとの報告がある。チト ク ロ ー ム P450 ( CYP3A4 ) に 対 す る 競 合 に よ る 。

【併用注意】 641

抗原虫剤

メフロキン塩酸

(メファキン)

CYP3A4酵素阻害作用を有するグレープフルーツジュースとの併用により本剤の血中濃度血 中濃度が変動するおそれがあるので、患者の状態を十分に観察するなど注意すること。本剤は 肝チトクローム P-450 3A により代謝されることが示唆されているため、相互に影響を受け る可能性が考えられる。    【併用注 意】

<参考資料>

(A)カルシウム拮抗薬に対する影響の程度

2)

一般名 主な商品名 増加率(%) 相互作用の

強さ

添付文書

AUC Cmax の記載

ニソルジピン バイミカード 198-455 306-492 かなり強い あり

(8)

フェロジピン

スプレンジール、ムノバール

143-334 170-435

アゼルニジピン

マニジピン

シルニジピン

ニトレンジピン

ニフェジピン

カルブロック

カルスロット

アテレック、シナロン

バイロテンシン

アダラート、セパミッ

332

231-244

230

140-206

108-203

254

235-307

不明

140-199

104-194

強い あり

ニカルジピン

ベニジピン

エホニジピン

ベラパミル

ペルジピン、ニコデー

コニール

ランデル

ワソラン

134-197

159

167-170

128-142

124-153

173

126-155

85-161

やや強い あり

アラニジピン

ニルバジピン

バルニジピン

サプレスタ、ベック

ニバジール

ヒポカ

不明

不明

不明

不明

不明

不明

不明 あり

アムロジピン ノルバスク、アムロジ

108-116 107-115 弱い あり

ジルチアゼム ヘルベッサー 103-110 102-107 弱い なし

(B)グレープフルーツジュース飲用後 8 時間ごとのカルシウム拮抗薬の服用量比率

3)

・各カルシウム拮抗薬の通常投与量を 1.0 としたときに、グレープフルーツジュース飲用後、

   各カルシウム拮抗薬の血漿中濃度を増加させない時の投与量比を示す。

   ・患者の状態にもよるが、投与量比率が 0.83 以下になるときは服用せず、それ以上のときに

通常投与量を服用するという考え方もある。

カルシウム

拮抗薬

グレープフルーツジュース(200mL)飲用からの時間(時)

0 8 16 24 32 40 48 56 64 72 80 88 96

アムロジピン 0.86 0.88 0.89 0.91 0.93 0.94 0.95 0.96 0.96 0.97 0.98 0.98 0.98

シルニジピン 0.43 0.42 0.49 0.57 0.64 0.70 0.75 0.79 0.83 0.86 0.88 0.90 0.92

ニカルジピン 0.79 0.75 0.78 0.81 0.84 0.87 0.89 0.91 0.92 0.94 0.95 0.96 0.96

ニソルジピン 0.24 0.16 0.25 0.37 0.47 0.56 0.63 0.69 0.75 0.79 0.82 0.85 0.88

ニトレンジピ

0.71 0.71 0.74 0.78 0.82 0.85 0.87 0.89 0.91 0.93 0.94 0.95 0.96

(9)

フェロジピン 0.35 0.32 0.40 0.49 0.57 0.65 0.70 0.75 0.80 0.83 0.86 0.88 0.90

ベニジピン 0.63 0.60 0.65 0.70 0.75 0.79 0.83 0.86 0.88 0.90 0.92 0.93 0.94

マニジピン 0.46 0.38 0.45 0.53 0.60 0.67 0.73 0.77 0.81 0.84 0.87 0.89 0.91

ジルチアゼム 0.97 0.97 0.98 0.98 0.98 0.99 0.99 0.99 0.99 0.99 0.99 1.00 1.00

ベラパミル 0.92 0.92 0.93 0.94 0.95 0.96 0.96 0.97 0.98 0.98 0.98 0.99 0.99

アラニジピン 0.90 0.90 0.92 0.93 0.94 0.95 0.96 0.97 0.97 0.98 0.98 0.98 0.99

エホニジピン 0.29 0.30 0.38 0.47 0.56 0.63 0.70 0.75 0.79 0.82 0.85 0.88 0.90

ニルバジピン 0.66 0.61 0.65 0.70 0.75 0.79 0.83 0.86 0.88 0.90 0.92 0.93 0.94

バルニジピン 0.86 0.80 0.82 0.85 0.87 0.89 0.91 0.93 0.94 0.95 0.96 0.96 0.97

(C)グレープフルーツ以外の柑橘類の果汁でフラノクマリン類を含有するものと含有しないもの

4)

参考文献

1) 各社医薬品添付文書

2) 澤田康文ほか:小児科臨床 57(12)2677、2004

3) 澤田康文ほか:月刊薬事 44(8)145、2002

4) 薬事日報(10112)10、2005

5) 調剤と情報 17(6)717、2011

   [DI-00140]

  スズケン医療情報室 SDIC東京作成

詳細については参考文献等で確認をお願い致します。尚、弊社では、参考文献の複写サービスは行っておりま

せん。

含有するもの

スウィーティー、メロゴールド、バンペイユ、レッド ポメロ、 ダイダイ、 ブンタン、 ハッサク、 サワ

ーポメロ、メキシカンライム、甘夏ミカン、サンポウカン

ごく微量または検出されなかったもの

ネーブルオレンジ、温州ミカン、ポンカン、いよかん、デコポン、ゆず、レモン、すだち、

かぼす(これらと医薬品との相互作用による臨床的影響度については不明)

参照

関連したドキュメント

にて優れることが報告された 5, 6) .しかし,同症例の中 でも巨脾症例になると PLS は HALS と比較して有意に

り最:近欧米殊にアメリカを二心として発達した

免疫チェックポイント阻害薬に分類される抗PD-L1抗 体であるアテゾリズマブとVEGF阻害薬のベバシズマ

 活性型ビタミン D₃ 製剤は血中カルシウム値を上昇 させる.軽度の高カルシウム血症は腎血管を収縮さ

および皮膚性状の変化がみられる患者においては,コ.. 動性クリーゼ補助診断に利用できると述べている。本 症 例 に お け る ChE/Alb 比 は 入 院 時 に 2.4 と 低 値

荒天の際に係留する場合は、1つのビットに 2 本(可能であれば 3

LF/HF の変化である。本研究で はキャンプの日数が経過するほど 快眠度指数が上昇し、1日目と4 日目を比較すると 9.3 点の差があ った。

⼝部における線量率の実測値は11 mSv/h程度であることから、25 mSv/h 程度まで上昇する可能性