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避難勧告等の判断基準・伝達マニュアル

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(1)

平成27年2月

伊達市

(2)

避難行動(安全確保行動)の考え方

〔水  害  編〕 1 水害の特性

2 警戒すべき区間・箇所 3 避難勧告等の発令判断基準

(1)洪水予報河川(阿武隈川)における判断基準

(2)水位周知河川(東根川)における判断基準

(3)中小河川等(阿武隈川の支川)における判断基準

〔土砂災害編〕

1 土砂災害の特性 2 警戒すべき区間・箇所

3 避難勧告等の発令の判断基準

4 避難が必要な状況が夜間・早朝となった場合 5 避難勧告等の解除の考え方

〔避難勧告等の伝達〕

1 避難勧告等の伝達先・伝達手段 2 住民の避難行動の認識の徹底 2 避難勧告等の伝達内容の例文 水害

〈避難準備情報〉

〈避難勧告〉

〈避難指示〉 土砂災害

〈避難準備情報〉

〈避難勧告〉

〈避難指示〉

避難行動(安全確保行動)の考え方 1.避難の目的

 「避難行動」は、数分から数時間後に起こるかもしれない自然災害から「命を守るための行 動」とする。

命を守るという観点では、災害のどのような事象が命を脅かす危険性を持つことになるのかを認 識し、避難行動を取るにあたっては、次に掲げる事項をできる限り明確にする必要がある。

1 災害種別毎に脅威がある場所を特定すること

2 それぞれの脅威に対して、どのような避難行動を取ればよいかを明確にすること 3 どのタイミングで避難行動を取ることが望ましいかを明確にすること

(3)

2. 避難行動

   避難勧告等の対象とする避難行動については、これまで避難所と呼称されてきた場所に移動 すること

のみではなく、次の全ての行動を避難行動とする。 1 指定避難所への移動

2 (自宅等から移動しての)安全な場所への移動(公園、親戚や友人の家等) 3 近隣の高い建物等への移動

4 建物内の安全な場所での待避

※  住民は自らの判断で避難行動を選択すべきものであり、命を守る避難行動として、 必ずしも

避難を必要としない場合もあることから、「屋内での退避等の屋内における安全確保 措置」も

避難勧告が促す避難行動とする。

 避難行動に「屋内安全確保」を含めたことから、避難勧告等が発令された場合、同じ避難勧告の 対象区域の中でも、それぞれの避難行動が異なることとなる。対象とする災害が水害の場合、各 人は洪水ハザードマップをもとに、立ち退き避難が必要な場所なのか、上階への移動等の屋内安 全確保で命の危険を脅かされる可能性がない場所なのかをあらかじめ確認・認識しておき、避難勧 告等が発令された場合に、迷わず避難行動がとれるようにする必要がある。

〔水 害 編〕

1 水害の特性

「水害」とは、豪雨、台風、雷雨などによる多量の降雨が原因となって引き起こされる災害で ある。

河川の氾濫等によって起きる「外水氾濫」は、堤防を有さない河川等の場合には、水位上昇に伴 い河川の水があふれ徐々に浸水域、浸水深が増加するが、堤防を有する河川で破堤した場合には、 氾濫水が一気に押し寄せる。

市街地の水はけの悪化、水路等の氾濫によって起きる「内水氾濫」は、降雨量に対して小河川 や下水道(雨水)、側溝等の排水が追いつかない場合に発生する。

・立ち退き避難が必要な事象

① 比較的大きな河川において、堤防から水が溢れたり(越流)、堤防が決壊した場合に、河 川から氾濫

した水の流れが直接家屋の流失をもたらす場合。

② 山間部等の川の流れが速いところで、洪水により川岸が侵食されるか、氾濫した水の流れ により、川

岸の家屋の流失をもたらす場合。

(4)

③ 氾濫した水の浸水の深さが深く、平屋の建物で床上まで浸水するか、2 階建て以上の建物で さらに

浸水の深さがこれを上回ることにより、屋内安全確保では、身体に危険が及ぶ可能性のある 場合。

④ 浸水により、地下、半地下に氾濫した水が流入する場合。

⑤ ゼロメートル地帯のように浸水が長期間継続する場合。

2 警戒すべき区間・箇所

市内の重要水防箇所(阿武隈川)は、資料 1-1 の通りである。

市内の重要水防区域(福島県管理の中小河川) は、資料 1-2 の通りである。  内水氾濫・低地浸水・路面冠水箇所は、資料 1-3 の通りである。

 ガード下等冠水危険箇所は、資料 1-4 の通りである。

3 避難勧告等の発令判断基準

避難勧告等の発令に関する運用上の留意点

◆重要な情報については、情報を発表した気象台、河川管理者等と市町村の間 で、ホットライン 等を通じて相互に情報交換すること。

◆「避難を要する区域」は、過去の被害実績や被害想定等を踏まえているが、自然現象のため不 測の事態も想定されることから、実際の災害における事態の進行・状況に応じて、避難勧告等 の発令区域を適切に判断すること。

◆想定を超える規模の災害が発生することや、想定外の事象が発生することもあることから、 堤防の異常や破堤の前兆現象等に十分注意するとともに、巡視等により自ら収集する現地情報、 レーダー観測でとらえた強い雨の地域、避難行動の難易度(夜間や暴風の中での避難等)や、 必ずしも数値等で明確にできない情報等も含めて、総合的な判断を行うこと。

◆台風等の接近に伴い、暴風警報や暴風特別警報が発表されている又は発表されるおそれがある場 合は、避難行動が困難になる前に早めの判断を行うこと。また、避難勧告等を発令する場合は、空 振りを恐れ

ず、早めに出すこと。

避難勧告等の判断に関する関係機関の助言

災害対策基本法の改正により、市町村が避難勧告等の判断に際し、指定行政機関や都道府県等に 助言を求めることができることとなった。

    助言を求めることのできる対象機関は、以下の通りである。

【水害・土砂災害】  

    福島河川国道事務所・福島県災害対策課・福島県県北建設事務所河川砂防課・保原土木 事務所

【気象】

    福島地方気象台 

(5)

(1)洪水予報河川(阿武隈川)における判断基準

・避難判断水位は、避難場所の開設、要配慮者の避難に要する時間を考慮して設定された水位で あることから、この水位に達した段階を判断基準の基本とするが、伏黒水位観測所の場合はん 濫

注意水位、避難判断水位、はん濫危険水位の水位差が 50cm と少ないことから早めの判断が必 要

となる。

・ただし、避難判断水位を超えても、最終的にはん濫危険水位を超えない場合も多い。

 ・このため、避難判断水位を超えた段階で、河川上流の河川水位やそれまで降り始めからの累 積

雨量、雨域の移動状況等を合わせて判断する必要がある。

 ・堤防の決壊原因は、水位が堤防を越える場合(越流)に限らず、堤防の漏水・侵食等も考えら れ

る。このため、堤防の漏水・侵食等が発見された場合、判断材料とする。

区分 水害(外水氾濫)のおそれの場合

阿武隈川における判断基準 避難

準備情報

◆伏黒水位観測所の水位がはん濫注意水位である 4.0 mに到達し、かつ、上流域の二 本松水位観測所の河川水位が上昇している場合。

◆伏黒水位観測所の水位がはん濫注意水位である 4.0 mに到達し、かつ、はん濫注意 情報において引き続きの水位上昇が見込まれている場合。

◆漏水等が発見された場合。

(※上流域の水位観測所の水位や雨量観測所の雨量を注視し、状況により早めに判断 する場合もある。)

【避難が必要な状況が夜間・早朝となる場合】

◆大雨注意報や降水短時間予報等により、深夜・早朝に避難が必要となることが想定さ れる場合。

◆降雨を伴う台風等が夜間から明け方に接近、通過し、多量の降雨が予想される場合。 避難勧告 ◆伏黒水位観測所の水位が避難判断水位 4.5 mを越え、なお水位が上昇するおそれが

あるとき。

◆異常な漏水等が発見された場合。

(※上流域の水位観測所の水位や雨量観測所の雨量を注視し、状況により早めに判断 する場合もある。)

【避難が必要な状況が夜間・早朝となる場合】

◆伏黒水位観測所の水位がはん濫注意水位 4.0 mを超えた状態で、降雨を伴う台風等 が夜間から明け方に接近、通過し、多量の降雨が予想される場合。

(6)

避難指示 ◆伏黒水位観測所の水位がはん濫危険水位である 5.0 mに到達するおそれが高い場合。

◆異常な漏水の進行や亀裂・すべりの発生等により決壊のおそれが高まった場合。

◆決壊や越流が発生した場合。

    (   (※上流域の水位観測所の水位や雨量観測所の雨量を注視し、状況により早 めに判断

する場   する場合もある。)

※水位の基準に関する詳細図は添付資料 1-5 を参照

(2)水位周知河川(東根川)における判断基準

   ・水位周知河川は、伊達市内においては東根川が指定されているが、はん濫注意水位は定 められて

いるものの、避難判断水位は設定されていない。

  ・水位周知河川は、流域面積が小さいため、降雨により急激に水位が上昇する場合が多く、 はん濫

注意水位を超えた後、時間をおかず被害が発生する場合があるため、避難準備情報を発令し なくて

も、段階を踏まず避難勧告を発令する場合がある。

  ・はん濫注意水位を目安とし、流域雨量や上流域の雨域の移動状況、降雨予測を監視し、 総合的

に判断するものとする。

  ・堤防の決壊原因は、水位が堤防を越える場合(越流)に限らず、堤防の漏水・侵食等も考 えられる。

  このため、堤防の漏水・侵食が発見された場合、水防団等から漏水等の情報を把握し、判 断材料と

する。

  ・なお、台風等の接近に伴い、暴風警報や暴風特別警報が発表されている又は発表される おそれがある場合は、避難行動が困難になる前に早めに判断を行う必要がある。

区分 水害(内水氾濫)のおそれの場合

判断基準(水位周知河川:東根川) 避難

準備情報

◆東根川の保原水位観測所の水位が、はん濫注意水位超えた状態で、上流域の今後の 気象情報、降水短時間予報で、水位上昇によるはん濫のおそれのある場合。

◆漏水が発見された場合。

【避難が必要な状況が夜間・早朝となる場合】

◆大雨注意報や降水短時間予報等により、深夜、早朝に避難が必要となることが想定 される場合。

◆降雨を伴う台風等が夜間から明け方に接近、通過し、多量の降雨が予想される場合。

(7)

避難勧告 ◆東根川の保原水位観測所の水位が、はん濫注意水位超えた状態で、上流域の今後の 気象情報、降水短時間予報で、急激な水位上昇によるはん濫のおそれのある場合。

◆漏水が発見された場合。

【避難が必要な状況が夜間・早朝となる場合】

◆大雨注意報や降水短時間予報等により、深夜、早朝に避難が必要となることが想定 される場合。

◆降雨を伴う台風等が夜間から明け方に接近、通過し、多量の降雨が予想される場合。 避難指示 ◆東根川の保原水位観測所の水位が堤防高に到達するおそれが高い場合。

◆異常な漏水の進行や亀裂・すべりの発生等により決壊のおそれが高まった場合。

◆決壊や越流が発生した場合。

◆東根川に排水する中瀬内水排水ポンプの排水能力を超えた場又は運転停止された場 合で、代替のポンプの手配が不可能な場合。

※水位の基準に関する詳細図は添付資料 1-6 を参照

(3)中小河川等(阿武隈川の支川)における判断基準

・避難判断水位は、洪水予報が困難である主要な中小河川において、はん濫注意水位は定めら れてい

るが、避難判断水位は設定されていない。

・避難判断水位は、住民の避難に資する情報を提供するという観点から、出水特性、流域特性 及び避難

に関する分析等の総合的な評価に基づき設定されたものであるが、中小河川の特性から、次の ことに注

意すること。

① 出水時には、一般的に洪水予報河川に比べ、洪水到達時間も短く水位の上昇も早いこと。

② 必ずしも防災計画に定める避難所へ避難するだけでなく、家屋の 2 階等に一時的に退避す ることも

ひとつの手段となりうること。

③ 当市における主要な中小河川(阿武隈川の支川)によっては、河川沿線における住宅の有 無(住宅

の密集)の程度が河川ごとに異なるため、実際に推測できる浸水等の広がりを考慮すること。

・水位を観測していない河川についても、水防団からの現地被害情報や住民等からの被害情報 により、避難勧告の判断材料とする。

区分 水害(内水氾濫)のおそれの場合

判断基準(中小河川:阿武隈川の支川)

(8)

避難 準備情報

◆河川における水位が、はん濫注意水位超えた状態で、上流域の今後の気象情報、降 水短時間予報で、水位上昇によるはん濫のおそれのある場合。

◆漏水が発見された場合。

【避難が必要な状況が夜間・早朝となる場合】

◆大雨注意報や降水短時間予報等により、深夜、早朝に避難が必要となることが想定 される場合。

◆降雨等を伴う台風が夜間から明け方に接近、通過し、多量の降雨が予想される場合。 避難勧告 ◆河川における水位が、はん濫注意水位超えた状態で、上流域の今後の気象情報、降

水短時間予報で、急激な水位上昇によるはん濫のおそれのある場合。

◆漏水が発見された場合。

【避難が必要な状況が夜間・早朝となる場合】

◆大雨注意報や降水短時間予報等により、深夜、早朝に避難が必要となることが想定 される場合。

◆降雨等を伴う台風が夜間から明け方に接近、通過し、多量の降雨が予想される場合。

避難指示 ◆河川における水位が、堤防高に到達するおそれが高い場合。

◆異常な漏水の進行や亀裂・すべりの発生等により決壊のおそれが高まった場合。

◆決壊や越流が発生した場合。

◆河川に排水する内水排水ポンプが排水能力を超えた場又は運転停止された場合で、 代替のポンプの手配が不可能な場合。

※水位の基準に関する詳細図は添付資料 1-6 を参照

〔土砂災害編〕

1 土砂災害の特性

「土砂災害」とは、土砂の移動による自然災害をいい、土石流、地すべり、急傾斜地崩壊(が け崩れ)などが原因となり被害が発生する。

土砂災害は相当の破壊力を有しており、土砂災害に巻き込まれた場合には生命の危険が非常に 高いため、福島地方気象台と県が共同で発表する「土砂災害警戒情報」を活用するとともに、前 兆現象の発生にも十分注意する必要がある。

 立ち退き避難が必要な事象

① 背後に急傾斜地があり、降雨により崩壊のおそれがある場合

② 土石流が発生し、被害が予想される場合

③ 地すべりが発生し、被害が予想される場合

2 警戒すべき区間・箇所

(9)

(1)土砂災害危険箇所

   土砂災害危険箇所は資料 2-1 の通り。     

3 避難勧告等の発令の判断基準

避難勧告等の発令に関する運用上の留意点

・ 重要な情報については、情報を発表した気象台、福島県等と市町村の間で、ホットライン等 を通じて相互に情報交換すること。

・ 「避難を要する区域」は、過去の被害実績や被害想定等を踏まえているが、自然現象のため 不測の事態も想定されることから、実際の災害における事態の進行・状況に応じて、避難勧 告等の発令区域を適切に判断すること。

・ 想定を超える規模の災害が発生することや、想定外の事象が発生することもあることから 前兆現象等に十分注意するとともに、巡視等により自ら収集する現地情報、レーダー観測 でとらえた強い雨の地域、避難行動の難易度(夜間や暴風の中での避難等)や、必ずしも 数値等で明確にできない情報等も含めて、総合的な判断を行うこと。

区分 土砂災害のおそれの場合

判断基準 避難

準備情報

◆大雨警報(土砂災害)が発表され、かつ、土砂災害警戒判定メッシュ情報の実況又は 予想で大雨警報の土壌雨量指数基準を超過し、更に降雨が継続する見込みである場合。

※1

◆一日あたりの雨量が 120 ミリに達すると予想される場合※1

◆数時間後に避難経路等の事前通行規制等の基準値に達することが想定される場合。

※2

◆大雨注意報が発表され、当該注意報の中で、夜間~翌日早朝に大雨警報〈土砂災 害〉に切り替える可能性が言及されている場合。

◆強い降雨を伴う台風等が夜間から明け方に接近・通過することが予想される場合。 避難勧告 ◆土砂災害警戒情報が発表された場合。

◆近隣で前兆現象(渓流付近で斜面崩壊、斜面のはらみ、擁壁や道路にひび、湧き 水・地下水の濁り、渓流の水量の変化等)※3 が発見された場合。

◆大雨警報〈土砂災害〉が発表され、かつ、土砂災害警戒判定メッシュ情報の予測値 で土砂災害警戒情報の判定基準を超過し、更に降雨が継続する見込みである場合。

※1

◆大雨警報〈土砂災害〉が発表されている状況で、記録的短時間大雨情報が発表され た場合。

(10)

避難指示 ◆土砂災害警戒情報が発表され、かつ、土砂災害警戒判定メッシュ情報の実況値で土 砂災害警戒情報の判定基準を超過した場合。

◆土砂災害警戒情報が発表されており、さらに、記録的短時間大雨情報が発表された 場合。

◆近隣で土砂災害が発生した場合。

◆前兆現象(山鳴り、流木の流出、斜面の亀裂等)が発見された場合。

◆避難勧告等による立ち退き避難が十分でなく、再度、立ち退き避難を住民に促す必 要がある場合。

※1判断材料(今後の雨量)により総合的に判断する。   ①XRAIN雨量情報(実況)

  ②高解像度降水ナウキャスト(250m格子)30分先まで予測   ③レーダーナウキャスト(1キロ格子)1 時間先まで予測

  ④福島県河川流域総合システムの危険度の推移   ⑤気象台予報官等の助言(今後の気象状況予測)    【気象】

    福島地方気象台 024-534-2162    【土砂災害】

   福島県県北建設事務所河川砂防課  024-522-2113

   保原土木事務所      024-575-2151

※2 事前通行規制等の基準値については資料 2‐3

※3土砂災害の前兆現象の詳細については資料 2-4 のとおりである。

4 避難区域の設定

 ・避難区域の設定は、土砂災害警戒判定メッシュ情報と土砂災害危険箇所の区域を重ね合わせ て判断

  する。

  ※土砂災害警戒判定メッシュ情報内に土砂災害危険箇所の存在を確認するためには、「福島県 河川流域総合情報システム」を参考とする。

5 避難が必要な状況が夜間・早朝となった場合

 ・基本的に夜間であっても、躊躇することなく避難勧告を発令するものとする。 6 避難勧告等の解除の考え方

 ・避難勧告等の解除については、当該地域の土砂災害警戒情報が解除された段階を基本として、 解除するものとする。ただし、土砂災害が発生した場合には、慎重に解除の判断を行う。

〔避難勧告等の発令について〕

水害、土砂災害のいずれにおいても、判断基準に達するおそれがあり、実際に避難準備情報、避 難勧告、避難指示を発令する場合は、災害対策本部会議において決定するものとする。

(11)

〔避難勧告等の伝達〕

1 避難勧告等の伝達先・伝達手段

特に、避難行動要支援者等の事前登録者、避難支援者、社会福祉協議会関係者、民生委員、 介護保険制度関係者、障がい者団体等の福祉関係者、学校関係者、病院関係者等への早急な情 報伝達を徹底すること。

避難勧告等の情報伝達手段

2 住民の避難行動の認識の徹底

(12)

 ・避難勧告等が発令された場合、住民が短時間のうちに適切な避難行動を取るためには、住民 ひとり一人があらかじめ災害種別毎にどう行動すればよいか、立ち退き避難の場合、どこに行け ばよいか、どのような情報に着目すればよいかを認識している必要がある。

住所・建物毎に、これらの情報を記した「災害・避難カード」を導入し、自分にとって「命を脅か す危険性」に何があるのかを確認してもらうことが有効である。

 災害種別毎に作成されているハザードマップ等の情報を基にして、各家庭において、災害種別 毎にどう行動するのかを確認し、災害時は、自らWeb上の防災情報を確認したり、市町村が発 する避難勧告等の情報を判断材料として、悩むことなく、あらかじめ定めた避難行動を取ること ができるようにする。

 災害・避難カード

【○○市○○町○○丁目○番○号:避難が必要となる災害と避難方法等】

災害 避難行動 注視する情報 危険な状況

A川 自宅 2 階 ○○観測所雨量 ○○mm

B川 ○○避難場所 ○○水位観測所 ○.○m

土砂災害 無し

※複数の河川からの浸水が想定される地域において、一方の河川による浸水深が大きく、立ち退 き避難が必要な場合は、複数の河川からの浸水が同じ降雨で発生することを想定し、浸水深の大 きい方を基準にして避難行動を想定する必要がある。

川の防災情報HP(http://www.river.go.jp/)を参考にし、自分が住んでいる地域の雨量、河川 の水位を確認し、危険な雨量、水位に達する恐れのある場合は直ちに避難行動を取ってもらうよ うにする。

※ 市内にある雨量観測所、市内にある水位計のデータは次ページのとおりである。

(13)

■市内にある雨量観測所

(14)

■市内にある水位計

(15)

3 避難勧告等の伝達内容の例文

水害

〈避難準備情報〉

車両にサイレンがある場合はサイレン吹鳴。 緊急放送、緊急放送、避難準備情報発令。 こちらは、伊達市です。

【昨夜、前日、○日前】からの大雨により、○○川の水位が上昇し、今後【はん濫】す る恐れがあります。

このため、○○時○○分に○○地域の○○地区に対して避難準備情報を発令しました。

○○地域の○○地区の方は気象情報に注視し、心配な場合、危険だと思う場合は、迷わ ず、避難してください。

高齢の方、障がいのある方、小さい子どもをお連れの方などは、○○避難所へ避難して ください。

  【 】内は状況により適切な文章に置き換える。

---(繰り返し)---

〈避難勧告〉

車両にサイレンがある場合はサイレン吹鳴。 緊急放送、緊急放送、避難勧告発令。

こちらは、伊達市です。

【昨夜、前日、○日前】からの大雨により、○○川の水位が上昇し、今後【はん濫】す る危険性が高まりました。

このため、○○時○○分に○○地域の○○地区に対して避難勧告を発令しました。 ただちに、○○避難所へ避難してください。【外が危険な場合は、屋内の高いところに 避難してください。】

【なお、浸水により○○道路は通行できません。】

【できるだけ、近所の方にも声をかけて避難してください。】

---(繰り返し)---   【 】内は状況により適切な文章に置き換える。

〈避難指示〉

車両にサイレンがある場合はサイレン吹鳴。

(16)

緊急放送、緊急放送、避難指示発令。 こちらは、伊達市です。

【○○川がはん濫危険水位を突破して】大変危険な状況です。

このため、○○時○○分に○○地域の○○地区に対して避難指示を発令しました。 ただちに、避難中の方は○○避難所へ避難してください。【十分な時間がない方は近く の安全な建物や出来るだけ高いところへ避難してください。】

【なお、浸水により○○道路は通行できません。】

  【 】内は状況により適切な文章に置き換える。

---(繰り返し)---

土砂災害

〈避難準備情報〉

車両にサイレンがある場合はサイレン吹鳴。 緊急放送、緊急放送、避難準備情報発令。 こちらは、伊達市です。

【昨夜、前日、○日前】からの大雨により、土砂災害の発生する恐れがあります。 このため、○○時○○分に○○地域の○○地区に対して土砂災害に関する避難準備情報 を発令しました。

○○地域の○○地区の方は気象情報に注視し、心配な場合、危険だと思う場合は、迷わ ず、避難してください。

高齢の方、障がいのある方、小さい子どもをお連れの方などは、○○避難所へ避難して ください。

  【 】内は状況により適切な文章に置き換える。

---(繰り返し)---

〈避難勧告〉

車両にサイレンがある場合はサイレン吹鳴。

(17)

緊急放送、緊急放送、避難勧告発令。 こちらは、伊達市です。

【昨夜、前日、○日前】からの大雨により、土砂災害が発生する危険性が高まりました。 このため、○○時○○分に○○地域の○○地区に対して土砂災害に関する避難勧告を発 令しました。

ただちに、○○避難所へ避難してください。【急斜面の付近や河川沿いにいる方は、急 斜面や河川沿いから離れたなるべく頑強な建物等へ避難してください。】

【なお、○○道路は雨量規制のため通行できません。】

【できるだけ、近所の方にも声をかけて避難してください。】

---(繰り返し)---   【 】内は状況により適切な文章に置き換える。

〈避難指示〉

車両にサイレンがある場合はサイレン吹鳴。 緊急放送、緊急放送、避難指示発令。

こちらは、伊達市です。

【○○地区で土砂災害が発生、前兆現象が】確認されました。土砂災害の危険性が極め て高い状況です。

このため、○○時○○分に○○地域の○○地区に対して土砂災害に関する避難指示を発 令しました。

避難中の方はただちに、○○避難所へ避難してください。【未だに避難していない方は、 最寄の頑強な建物等へただちに避難してください。外が危険な場合は、屋内の谷川の高 いところへ避難してください。】

【なお、浸水により○○道路は通行できません。】

  【 】内は状況により適切な文章に置き換える。

---(繰り返し)---

(18)

資 料 編

(19)

内水氾濫・低地浸水・路面冠水箇所 ガード下等冠水危険箇所

洪水予報河川(阿武隈川)における水位図

水位周知河川(東根川)及び中小河川における水位図 土砂災害危険箇所

事前通行規制等の基準値 土砂災害の前兆現象

(資料 1-1)

(20)
(21)
(22)

(資料 1-2)

(23)

内水氾濫・低地浸水・路面冠水箇所 (資料 1-3)

(24)

ガード下等冠水危険箇所(資料 1-4)

(25)

洪水予報河川(阿武隈川)における水位図 (資料 1-5)

(26)

水位周知河川(東根川)及び中小河川における水位図 (資料 1-6)

土砂災害危険箇所  資料(2-

(27)

1)

 

土砂災害危険箇所(資料2-1)

1100 31400 12300 14613164000 105382600 12300 423900 33161300 1100 41500 62800 76272200 000 51011600 55412143311397 766833311999 66471133316108 33174441475 17171229421010106623124 433433321366 3222522 252423191211111212125624946 663333111111107 31841153011 610182500 3326322221186 15161210 8213114300 712362800 1447358197241921031068444410000100515143121

()レッドゾーン

55

土砂災害危険箇所地区別集計H267 ()イエローゾーン

1414

(28)
(29)

 

(30)
(31)

      避難判断基準 (資 料 2-2)

(32)

避難判断基準 (資料 2-2)

(33)

土砂災害警戒判定メッシュ情報

気象庁>防災情報 > 土砂災害警戒判定メッシュ情報

気象庁 HP  

避難判断基準 (資料 2-2)  高解像度降水ナウキャスト

気象庁>高解像度降水ナウキャスト

  250m メッシュの雨量降雨状況と 1 時間後までの降雨予測がわかる。

(34)

気象庁 HP  

避難判断基準 (資料 2-2)  Xバンド MP レーダー雨量情報

国土交通省レーダー>Xバンド MP レーダー地域選択>地域をクリック リアルタイムの雨量情報がわかる。

(35)

国土交通省 HP  

避難判断基準 (資料 2-2) 

福島県河川流域総合情報システム

福島県>防災・安全>河川砂防課トップ>水防>河川雨量水位情報

市町村内のより詳しい危険度がリアルタイムでわかるメッシュ情報や危険度の推移がわかる。

(36)

土砂災害危険箇所ごとに危険度の予測が表示される。

福島県 HP

事前通行規制等の基準値 (資料 2-3) 危険

箇所をダ ブルク リック 判定 図を ク リッ ク

(37)

土砂災害の前兆現象 (資料 2- 4)

(38)

参照

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