• 検索結果がありません。

行政視察報告書

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "行政視察報告書"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

行 政 視 察 等 報 告 書

平成29年3月7日 長野市議会議長 小 林 義 直 様

報告者氏名(代表)

総合計画等調査研究特別委員会 委員長 松 木 茂 盛 ○ この度、行政視察をしましたので、その概要について下記のとおり報告いたします。

1 視 察 区 分 総合計画等調査研究特別委員会行政視察

2 視察者氏名 松木 茂盛 若林 祥 近藤 満里 手塚 秀樹 市川 和彦 倉野 立人 宮崎 治夫 滝沢 真一

3 随 行 者 書記 唐澤 卓也

4 視 察 期 間 平成29年1月24日(火) ∼ 平成29年1月26日(木) 5 視察先及び視察事項

視 察 先 視 察 日 時 視 察 事 項 神奈川県

小田原市

1月24日(火) 午前10時

・おだわらTRYプラン(総合計画)について

広島県 福山市

1月25日(水) 午前10時

・備後圏域連携中枢都市圏について

三重県 名張市

1月26日(木) 午前9時45分

・ゆめづくり地域予算制度(都市内分権等)について

(2)

6 調査概要 月 日

視 察 地

(市町村名等)

考 察

(所感、課題、提言等) 1/24

(火)

小田原市 【おだわらTRYプラン(総合計画)について】 1.小田原市の概況

神 奈川県西部の 中心都市。北条 氏により栄え た小田原城を 中 心に栄 え、富士・箱 根・伊豆への 玄関口として 交通の要衝。 相 模湾に も接し、海・ 山の観光資源 に恵まれてい る歴史豊かな 商 業・文 化都市。人口 は長野市の約 半分、面積は 約1/7だが製 造 品出荷 額等は長野市 を1000億円ほど 上回っている 。また首都圏 への通勤者等も多いことが昼間人口比率からも察せられる。 2.取り組み状況について

・計画 策定の背景(目標は 人口減少が続 き、人口動態 が社会減だ けでなく自然減ともなるなかで、20万人都市の堅持。)

現在 の「おだわらTRYプラン」(以下「総合計 画」という。) は平成 23年度スター トの12か年計 画が今年度で 前期が終了す る 段階である。(平成23∼平成34年)

平成 20年に市の人 口が20万人を超 えた直後から 人口減少が始 ま り、世 帯数は増加す るが世帯人員 は減少すると いう傾向が顕 著 となっ た。また65歳 以上の人口構 成比率も増加 が顕著となり 、 将来推 計人口の見通 しでも2020年( 平成32年)に は18万5千人 前後と なるなど20万 人都市を堅持 していく上で 対策を講じる 必 要があった。同年5月に新任された加藤市長の公約により、地域 コ ミ ュ ニ テ ィ づ く り の 促 進 と 総 合 計 画 策 定 プ ロ セ ス に お け る

「市民 参画手法」が 決定された。 これらにより 、総合計画策 定 には「 おだわらTR Yフォーラム 」の実施や「 地域別計画」 の 策定の 他、市役所内 でも多くの職 員が主体的に かかわれるよ う な「職 員参加」の仕 組みが設定さ れ、こうした 一連の取り組 み が評価され、「平成22年度地域づくり総務大臣賞」を受賞した。

・小田原TRYプランとは

従来の総合計画と対になる市内5地区住民自治会組織が作成した 地域別計画が一体として運用されるものである。

1)総合計画 持続可能な地域社会モデルの実現に向けて、市民 と行政が目標を共有して共に取り組むための計画。

2)地域別計画 地域の目指す姿の実現に向け、地域が抱える課 題の解決や地域資源を最大限活用した取り組みを示す。(市民目 線で造るまちの形)

・地域別計画の策定について

住民 が主体となっ たまちづくりを 目指すため、 25の地区自治 会 連合会 の区域ごとに 住民が話し合 い、知恵を出 し、地域の将 来 像や取 り組む活動な どをまとめた 。(自治会役 員を中心に約 750 名が参加)

・市民参加、職員の主体的参加の取り組みについて

1)市民 参加 サイレントマジョリ ティの声を掘り 起こすため、 無作為抽出で選ばれた市民による討議会の設置。(抽出3000人の 中から最終的に200人に絞り参加いただく)

2)職員の主体的参加 施策ごとに小田原市が将来歩む可能性のあ るストーリーを作成し、討議するシナリオプラニングへの参加や 組織の垣根を越えて話し合うオープン・スペース・ミーティング への参加を促した。

3)おだわらTRYフォーラムによる討議会 上記市民、職員(行 政)、に加えて各種市民団体・NPO等の三者による討議会を行 い、計画の練り上げを行った。(2か月間で計4回の実施)

(3)

1/25

(水)

福山市

3.考察

市長 公約により市 民参加による 住民が主体と なったまちづ く りの新 たな手法の成 果が感じられ た。パブリッ クコメントに よ る意見 募集だけでな く、サイレン トマジョリテ ィの声を掘り 起 こす、 無作為抽出で 選ばれた市民 による討議会 は限られた市 民 の声し か反映されな い従来のスタ イルと比較し 、より市民の 意 見、声 をくみ上げる 意味で画期的 であり、長野 市で試みたな が の未来カフェと同様に今後の行政運営に必要な手法と言える。

また 、同様に地域 別計画の策定 にあたっては 25の地区自治 会 連合会 の区域ごとに 各自治会役員 を中心に住民 参加で作成さ れ たもの がそのまま使 用されており 、各地区毎に 手法の違いが あ るが、 その内容は住 民の声が反映 されており、 市民目線での ま ちづく りの形が見え ると共に、各 地区がそのコ ミュニティを 維 持、継 続するための 憲法とも取れ ました。行政 の役割を理解 し た上で 作成されたも のであるが、 行政主導で作 成された画一 的 な物と の差異を感じ た。いずれに してもこの様 な手法は住民 の 参加意 欲を高める点 で有効と思わ れる。小田原 市では現在後 期 基本計 画を策定中で あるが、部局 を超えた連携 や官民連携を 進 め、後 期基本計画に は具体的なア クションを踏 み出す様々な 取 組が計 画されている ことが考察出 来た。長野市 としても、市 民 参加の 考え方をより 多く取り入れ た、市民の思 いに沿った計 画 策定に努めるべきとの思いが募った。

【備後圏域連携中枢都市圏構想について】 1.福山市の概況

広 島県の東南端 に位置し、10万 石の城下町と して発展。戦 災 で市街地の8割が被害を受けたが、昭和36年瀬戸内海に接する臨 海地に 大規模製鉄所 を誘致。また 、昭和39年備 後地区工業整 備 特別地 域の指定を契 機に躍進。平 成10年中核市 となる。人口 は 47万人ながら製造品出荷額等は長野市の約4.7倍であり、産業別 人口では第三次産業従事者が61.2%で最も多く、平成28年に市制 施行から100年を迎えた。

2.備後圏域の概要と経緯 1)人口と位置・人口動態

広島 県と岡山県に 跨る特異な圏域 で6市2町で 構成され、そ の うち2 市が岡山県。 圏域人口は約 86万人。人 口減少率が全 国 平均を 上回っており 、2040年 には圏域全体 で約20万人 、 約22%の減が見込まれている。

2)圏域設定の背景

江戸 時代以前は備 後の国、江戸時 代は福山藩と いう歴史的背 景 があり 、日常生活圏 として県境を 越えて都市圏 を形成してい る ため、県境を越えての設定に違和感は無かった。

3)備後圏域における広域連携の経緯

福山 市が中核市に 移行後、2011年 に備後圏域連携 協議会を設 立 し、人 口減少社会の 到来を見据え た広域的な課 題の解決に着 手 した。 2012年防災協定 並びにこども 発達支援セン ターの共同運 営を開 始すると共に 、翌年共同事 務の検討に向 けた協議を開 始 する。

2014年 に総務省より新 たな広域連携 の構想の提示 があり、モ デ ル事業の採択を受ける。

2015年 に連携中枢都市 宣言を行い、 連携協約の締 結をすると と もに、 びんご圏域ビ ジョンの公表 を行い、連携 事業をスター ト させる。

(4)

4)備後圏域のポテンシャル

隣接 する広島、岡 山両空港、山陽 新幹線、海で は福山港を抱 え る交通 ・物流の拠点 。多種多様な 製造業の集積 をベースとし た 産業拠 点。里山・里 海から取れる 多様な農林水 産物。鞆の町 並 み、しまなみ海道などの全国に誇る観光資源。

3.連携中枢都市圏の取り組みの意義・推進

地 域において、 相当の規模と中 核性を備える 圏域において 市 町 が 連 携 し 、 コ ン パ ク ト 化 と ネ ッ ト ワ ー ク 化 に よ り 、 人 口 減 少・少 子高齢化社会 においても一 定の圏域人口 を有し、活力 あ る社会 経済を維持す るための拠点 形成を行うと 共に連携中枢 都 市圏に何が求められているのか、いかに実現するかが重要。 4.備後圏域ビジョン

めざ す姿:豊かさ が実感でき、い つまでも住み 続けたい備後 圏 域

人口目標:圏域人口82万人

以上を目標に産業分野で4つの基本施策、都市機能分野で3つの 基本施 策、住民サー ビス分野で5 つの基本施策 を策定。ポイ ン トは、 圏域の発展を 支える人づく りと圏域共通 の地域資源の 活 用(備後らしさの発信)を目指している。

5.取り組みの推進体制

産 ・学・金・官 ・民による「び んご圏域活性 化戦略会議」 と 各市町 による「備後 圏域連携協議 会」の連携に より運営する プ ラット ホームによる PDCAサイ クルによる備 後圏域経済成 長 けん引プロジェクトの実施により推進。

6.考察

2 県にまたがる という特異な圏 域ではあるが 、過去の歴史 的 な繋が りが強いとい う流れもあり 、従前より連 携した事業を 行 ってい た経緯があっ た。そのため 全国に先立ち 構想の取り組 み を 始 め 、 播 磨 圏 域 連 携 中 枢 都 市 圏 に 続 き 認 定 さ れ た も の で あ る。福 山市では合計 特 殊出生率が 1.71人(長 野 市は1.46人)で 人口が 増加の状態で はあるが、圏 域全体では出 生率が全国平 均 を下回 っており、2040 年には20万人 の減少が見込 まれている。 これは 圏内の2∼3 市町が消滅す る規模である が、この人口 動 態の状 況から、過去 からの地域性 、圏域の結び つき、圏域の ポ テンシ ャルを考慮し た中で、産業 構造の維持と 労働環境を整 備 し、若 者に地元企業 を周知し、活 躍の場を与え ることで都市 圏 への人 口減少をくい 止め、一定の 圏域人口を有 して圏域のポ テ ンシャ ルの維持を図 るため連携中 枢都市圏構想 の推進を行っ た も の で あ る 。 こ の 点 は 本 市 を 含 む 他 地 域 と 同 様 の 認 識 で あ っ た。ま た、圏域を支 える人づくり に重点が置か れており、産 業 分野で の「びんご産 業支援コーデ ィネーター」 派遣事業、都 市 機能分 野での医療ス タッフ維持と しての「看護 職員再就職支 援 セミナ ー」の開催、 住民サービス 分野ではまち づくりの一環 と して「防災士養成講座」の開催などが一例として挙げられる。

そ の他の取組と して地元大学と の協力体制の 中で地元企業 を 周知す る意味での企 業研究ラボの 開催、都市圏 と暮らしやす さ を比較 した冊子の作 成などを行っ ているが、近 隣からの人口 流 入以上 に大都市圏へ の流出してい る状態が続い ている。また 、 担当者 の言葉として 、都市機能や 住民サービス について自治 体 間で連 携・役割分担 して取り組む ことで、より 一層効果的な も のにす るというもの がありました 。今後は職員 の相互派遣な ど の人的 交流も深化さ せたいとの福 山市の意向が あり、他の市 町 との調 整が必要とい うことではあ るが、望まし い方向として 将

(5)

1/25

(木)

名張市

来に向け進めていきたいとのことであった。

【ゆめづくり地域予算制度(都市内分権等)について】 1.名張市の概況

万葉 の時代から歌 枕として使われ る宿場町。三 重県西部伊賀 盆 地南部 に位置し奈良 県に接する。 大阪市部まで 60分の距離か ら 昭和60 年代に大規模 住宅団地が造 成され、人口 が(3万人か ら 8万人 に)急増した が、2000年をピ ークに減少に 転じた。生活 都市と して「ともに 考えともに築 き、未来につ なぐ福祉の理 想 郷」を まちづくりの 基 本理念に掲 げる人口78,800 人の観光資源 にも恵まれた町。

2.制度の経緯と概要について

名張 市は、まちづ くりとは「住民 が自ら考え、 自ら行う」こ と とし、 市民参加のも とに自立的、 主体的な取組 の機運を高め 、 誰もが いきいきと輝 いて暮らせる 地域を作り上 げるため、平 成 15年4月に行政の支援として「ゆめづくり地域予算制度」を創設 した。この前段として平成7年ごろから自発的なまちづくりの活 動が始まると共に、平成14年4月に現市長が就任し市政一新プロ グラム が策定され、 これに基づき 平成15年「名 張市ゆめづく り 地域交 付金の交付に 関する条例」 が制定されス タートしたが 、 その後見直しを経て現在に至る。

・従 来の地域向け 補助金を廃止し 、使途自由で 補助率や事業 の 限定がない交付金を市内15の「地域づくり組織」に交付。

・地 域づくり組織 は、市民センタ ー(概ね小学 校単位、旧地 区 公民館等)を拠点に住民の合意のもと設立された組織。

・地 域交付金の額 は、平成28年 度予算3500万円の うち30%を 15 の地区 割り、70%を 各地域の人口 割で配布。こ のほかにコミ ュニティ活動費、特別交付金がある。(内容は割愛)

3.考察

平 成14年に近隣 市町との合併を 公約とした市 長が当選した に も関わ らず、合併の 賛否を問う住 民投票(投票 率60%)では70% の反対 で合併を断念 した経緯があ り、もともと 自立意識の高 い ベ ー ス が 原 点 に あ る と 思 わ れ る 。 市 民 セ ン タ ー を 拠 点 と し た

「まち づくり協議会 」と称する自 治会組織も自 発的に設立さ れ ており 、長野市の住 民自治協議会 のような「上 意下達」の感 が 否めない組織とは違う感があった。

制 度そのものは 名張市における 都市内分権の 推進を目指す も のであ り、社会資本 整備など行政 が行う分野と 身近な暮らし の なかで 市民がコミュ ニティ活動と して行う分野 との役割分担 で 行政と 市民が連携を 図りまちづく りを進めてい ることが感じ ら れた。 ベースとなる 市民センター も指定管理で 対応している が 所管は教育委員会から市長部局へ変更した点も参考となった。

交 付金そのもの は住民が合意の もとに実施す るまちづくり 事 業であ ればソフト、 ハードどちら でも良い自由 度の高いもの で あるが 、区長制度の 廃止と併せ、 行政、市民対 等の立場から 、 従来で あれば行政に 依存していた 部分をそれに より押し付け ら れた感 も拭えない。 しかし持ち越 し、利益を上 げても良いシ ス テムは 魅力の感があ り、各協議会 からは全体の 予算規模のボ ト ムアップが求められているのではないか。

そ の他、特徴的 な点としては、 予算の受け入 れ先である協 議 会の法 人化が3地域 に留まってい る点。この件 については、 島 根県雲 南市ほか伊賀 市、潮来市を 含めた4市で 総務省所管に よ る「小 規模多機能自 治組織」の法 人化取得に関 する方針に基 づ

(6)

き、研 究を進めてお り、他地区に おいても法人 化の促進を図 り たい模 様。また、コ ミュニティバ スの運行も地 元に任せられ て いるが 、維持が難し い状況である ほか、地区を またいでの共 同 運行が 無いこと。共 同運営事項と しては、防災 無線をまたが っ て運用 している地区 がある模様。 また、長野市 では、住民自 治 協議会 の役員に市の OBが多いが 、名張市では 少なく、あっ て もいき なり役員では なく、一兵卒 からのボトム アップが常識 と のことである。

い ずれにしても 一つの地区の小 学校の統廃合 問題を発端と し た自発 的なまちづく り活動から「 まちづくり計 画」作成へと 発 展し、 結果として他 の地区の「ま ちづくり協議 会」の設立と つ ながっ たが、市財政 のひっ迫を訴 えた市長の財 政非常事態宣 言 からも住民自治の確立が進んだ。

都市部 から移住して きた住民が多 いなかで新旧 住民の対立、 せめぎ 合いはありな がら、この様 な形でまちづ くりが開花し た ことは参考となった。

結 びとして感じ ることは、やは り自主性を損 なうことなく 市 民の声 を取り上げ、 どれだけ反映 させることが 出来るかとい う ことが大事なのではないだろうか。

参照

関連したドキュメント

プログラムに参加したどの生徒も週末になると大

地方創生を成し遂げるため,人口,経済,地域社会 の課題に一体的に取り組むこと,また,そのために

このため、都は2021年度に「都政とICTをつなぎ、課題解決を 図る人材」として新たに ICT職

白山中居神社を中心に白山信仰と共に生き た社家・社人 (神社に仕えた人々) の村でし

・場 所 区(町内)の会館等 ・参加者数 230人. ・内 容 地域見守り・支え合い活動の推進についての講話、地域見守り・支え

「社会福祉法の一部改正」の中身を確認し、H29年度の法施行に向けた準備の一環として新

2020年 2月 3日 国立大学法人長岡技術科学大学と、 防災・減災に関する共同研究プロジェクトの 設立に向けた包括連携協定を締結. 2020年

⑤