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福島市総合計画後期基本計画

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Academic year: 2018

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(1)

福島市総合計画

後期基本計画

ときめきとやすらぎ

  希望にみちた人間尊重のまち 福島市

-福島市

(2)

福島市総合計画

後期基本計画

ときめきとやすらぎ

  希望にみちた人間尊重のまち 福島市

(3)

- 本市は、磐梯朝日国立公園の一角をなす吾妻連峰と丘陵状の里山の阿武隈高地に囲まれた  本市は、磐梯朝日国立公園の一角をなす吾妻連峰と丘陵状の里山の阿武隈高地に囲まれた 福島盆地の中に開け、花見山に代表される多種多様な花々、もも・なし・りんごなどの豊富 福島盆地の中に開け、花見山に代表される多種多様な花々、もも・なし・りんごなどの豊富 な果樹、阿武隈川や荒川といった河川、飯坂温泉・土湯温泉・高湯温泉などの個性的で多種 な果樹、阿武隈川や荒川といった河川、飯坂温泉・土湯温泉・高湯温泉などの個性的で多種 多様ないで湯が湧く、自然環境に恵まれたまちです。

多様ないで湯が湧く、自然環境に恵まれたまちです。

 このような特性をいかし歴史と文化の薫り高い福島県の県都として発展してまいりました  このような特性をいかし歴史と文化の薫り高い福島県の県都として発展してまいりました が、平成22年6月、「ときめきとやすらぎ 希望にみちた人間尊重のまち 福島市」を将来都市 が、平成22年6月、「ときめきとやすらぎ 希望にみちた人間尊重のまち 福島市」を将来都市 像とする福島市総合計画基本構想を策定し、さらなる市政の進展に努めてきました。

像とする福島市総合計画基本構想を策定し、さらなる市政の進展に努めてきました。

 しかしながら、平成23年3月11日に発生した東日本大震災とそれに伴う原子力災害は、  しかしながら、平成23年3月11日に発生した東日本大震災とそれに伴う原子力災害は、 本市にも甚大な被害をもたらしました。

本市にも甚大な被害をもたらしました。

 これまで、平成24年2月に策定した復興計画に基づき、原子力災害から生活環境を取り  これまで、平成24年2月に策定した復興計画に基づき、原子力災害から生活環境を取り 戻す取り組みを市と市民が一丸となって進めてきましたが、今もなお市民生活の多方面に影 戻す取り組みを市と市民が一丸となって進めてきましたが、今もなお市民生活の多方面に影 響が残ると共に、風評についても未だに払拭されたとはいえない状況にあり、今後とも引き 響が残ると共に、風評についても未だに払拭されたとはいえない状況にあり、今後とも引き 続き継続的な取り組みが求められています。

続き継続的な取り組みが求められています。

 今般策定した「福島市総合計画 後期基本計画」は、前期基本計画で取り組んできたまちづ  今般策定した「福島市総合計画 後期基本計画」は、前期基本計画で取り組んできたまちづ くりを継承すると共に、道半ばである復興へ向けた取り組みなどを併せて、基本構想計画期 くりを継承すると共に、道半ばである復興へ向けた取り組みなどを併せて、基本構想計画期 間の後半期における施策や事業の基本的方向性を示す計画として位置付けたものです。 間の後半期における施策や事業の基本的方向性を示す計画として位置付けたものです。  後期基本計画では、基本理念「みんなが誇れる県都ふくしまの創造」の下、5つの施策の方  後期基本計画では、基本理念「みんなが誇れる県都ふくしまの創造」の下、5つの施策の方 針を設けました。特に、重点施策へ位置付けている子育て支援の推進や産業振興をさらに進 針を設けました。特に、重点施策へ位置付けている子育て支援の推進や産業振興をさらに進 めることにより、安心してこどもを産み育てられる地域社会の実現と雇用創出・交流人口の めることにより、安心してこどもを産み育てられる地域社会の実現と雇用創出・交流人口の 拡大に努めてまいります。そして、市民の皆様が住んでよかったと感じられる活力あふれる 拡大に努めてまいります。そして、市民の皆様が住んでよかったと感じられる活力あふれる まちづくりを進め、将来都市像の実現を目指します。

まちづくりを進め、将来都市像の実現を目指します。

 本計画の推進にあたりましては、市民の皆様と目標を共有しながら、協働により総力を挙  本計画の推進にあたりましては、市民の皆様と目標を共有しながら、協働により総力を挙 げて取り組んでまいりますので、今後とも皆様のご理解とご協力をお願いします。

げて取り組んでまいりますので、今後とも皆様のご理解とご協力をお願いします。

平成28年3月 平成28年3月  

はじめに

はじめに

福島市長

(4)
(5)

目 次

第1編 序論 ……… P1

 第1章 基本計画の意義 ……… P3

 第2章 総合計画の構成と計画期間 ……… P4

 第3章 前期基本計画におけるこれまでの主な取り組みと成果 ……… P5

 第4章 東日本大震災および原子力災害からの復旧・復興に関する取り組み …P16

第2編 基本構想 ……… P23

 第1章 基本構想の意義 ……… 25

 第2章 基本構想の目標年次 ……… 26

 第3章 時代の潮流 ……… 26

 第4章 福島市の特性 ……… 28

 第5章 将来都市像 ……… 29

 第6章 まちづくりのための基本的な考え方 ……… 30

 第7章 主要な課題と重点施策 ……… 31

 第8章 分野ごとの施策の方針 ……… 33

 第9章 基本構想の実現に向けて ……… 40

第3編 分野ごとの施策 ……… P43

(6)

 第4章 活力あふれるまち ……… P143

   第1節 農林業の振興 ……… P148

   第2節 工業の振興 ……… P150

   第3節 商業の振興 ……… P154

   第4節 観光の振興 ……… P158

   第5節 雇用機会の創出と勤労者福祉の向上 ……… P162

   第6節 総合交通網の整備 ……… P164

   第7節 中心市街地の活性化 ……… P172

   第8節 交流・定住の促進 ……… P176

   第9節 市民文化の振興 ……… P180

   第10節 スポーツ・レクリエーションの振興 ……… P186

 第5章 「次世代の環境」の住みよいまち ……… P189

   第1節 再生可能エネルギーの推進 ……… P192

   第2節 住みよい環境の形成 ……… P194

   第3節 地球環境への負荷の低減 ……… P202

   第4節 環境衛生の向上 ……… P206

   第5節 情報通信技術の活用 ……… P214

   第6節 安定的な水道水の供給 ……… P218

   第7節 生涯を通じた学びの推進 ……… P220

   第8節 地域における国際化の促進 ……… P224

第4編 地域の個性を生かしたまちづくり ……… P227

(7)

信夫地区 ……… P260

吾妻地区 ……… P262

飯野地区 ……… P264

第5編 計画の実現に向けて ……… P267

 第1章 地域経営の推進 ……… P268

 第2章 効率的な行財政運営の推進 ……… P270

 第3章 近隣自治体との連携の推進 ……… P274

(8)

第1編

序論

(9)
(10)

3

章 

第1章

基本計画の意義

 福島市総合計画は、本市のまちづくりに関する最上位の計画で、基本構想、基本計画、および実 施計画で構成されます。

 本市では、昭和46年3月に「福島市総合計画基本構想」を策定して以来、これまでに3次にわたる 改訂を経て、平成13年度からは、平成22年度を目標年次とする「福島市総合計画 ふくしまヒュー マンプラン21」に基づき、「協働」の理念のもと、総合的かつ計画的に各種施策・事業を展開してき ました。

 この間、わが国は、これまでに類のない人口減少社会、超高齢社会の本格的な到来をはじめ、地 球規模での環境・資源・エネルギー需給の問題、経済のグローバル化など大きな転換期を迎え、本 市のまちづくりにおいてもこれら社会経済情勢の変化に対応する柔軟な施策展開が必要となってき ました。

 このようなことから、平成22年6月に、本市まちづくりの新たな指針として「ときめきとやすら ぎ 希望にみちた人間尊重のまち 福島市」を将来都市像とし、平成32年度を目標年次とする福島 市総合計画基本構想を策定しました。

 これに基づき、平成23年2月に、この基本構想の実現に向け、時代の潮流や地域課題に的確に対 応し、これまでのまちづくりで蓄えてきた多くの実績と多様な地域資源を最大にいかしながら、引 き続き「市民との協働」を市政執行の基本に、基本構想計画期間の前半期を担う市政運営の目標とそ の実現に向けた方策を示すため、前期基本計画を策定し、平成27年度までの本市のまちづくりの取 り組みを行ってきたところです。

 併せて、平成23年3月11日に発生した東日本大震災とそれに伴う東京電力福島第一原子力発電所 事故に伴う原子力災害(以下、「原子力災害」という。)を受け、除染を主体とした原子力災害から生 活環境を取り戻す取り組みなどを内容とし、市と市民が一丸となり「希望ある復興」を目指す「福島 市復興計画」を、総合計画の補完計画として平成24年2月に策定し、復興を進めてきましたが、今後 とも継続的な取り組みが求められています。

(11)

4

第2章

総合計画の構成と計画期間

総合計画の構成

 本市の総合計画は、基本構想があり、その下に基本計画、実施計画を置く3つの階層で構成され ています。

分野ごとの個別計画

 総合計画に掲載された施策を具体的に実行に移していくために政策分野ごとに作成される個別の 計画です。福島市都市マスタープラン、福島市工業振興計画、福島市地域防災計画などがあります。

計画期間

 この計画の期間は、平成28年度(2016年度)から平成32年度(2020年度)までの5年間とします。

基本構想

本市の目指すべき将来都市像や施策の大局的な方向性を示すものです。

基本計画

基本構想を具現化するための具体的な施策の体系などを示すものです。

実施計画

基本計画で定められた施策・事業について年次別の計画を示すものです。

総 合 計 画

基本構想

平成23年度∼平成27年度 前 期

1期∼5期

1期∼5期

平成28年度∼平成32年度

後 期

※ 分 野 ご と の 個 別 計 画

基本計画

実施計画

(12)

5

章 

 平成23年度から平成27年度を計画期間とする前期基本計画では、「ときめきとやすらぎ 希望に みちた人間尊重のまち 福島市」を将来都市像とする基本構想の実現に向け、5つの分野ごとに施 策の方針を定め施策を進めてきました。特に、戦略的・重点的に推進すべき4つの施策を「重点施策」 として位置づけ、子育て支援・雇用機会の創出・高齢者がいきいきと暮らせるまちづくり・環境に やさしい美しいまちづくりを推進してきました。

 計画期間直前の平成23年3月に発生した東日本大震災と原子力災害の影響もありましたが、計画 に掲載した全ての施策に着手するとともに、目標を概ね達成した施策もあります。施策の進捗を示 す指標につきましても、ほぼ全ての指標が目標の半分以上を達成できる見込みとなっています。  前期基本計画における施策の進捗を踏まえつつ、後期基本計画においても、引き続き基本構想の 実現を目指し、重点施策を推進していきます。

第3章

前期基本計画における

これまでの主な取り組みと成果

前期基本計画における分野ごとの施策の方針

第1  安全で安心なまち

 第1節 安全な生活の確保  第2節 生涯健康と保健医療の充実  第3節 地域福祉と障がい者福祉の充実  第4節 子育て支援の充実  第5節 高齢者施策の充実

第2  にぎわいのあるまち

 第1節 良好な居住環境の形成  第2節 中心市街地の活性化  第3節 総合交通網の整備  第4節 情報通信技術の活用

第3  活力のあるまち

 第1節 農林業の振興  第2節 工業の振興  第3節 商業の振興  第4節 観光の振興  第5節 都市間交流、定住・二地域居住の促進  第6節 雇用機会の創出と勤労者福祉の向上

第4  人が輝くまち

 第1節 生涯学習の充実  第2節 学校教育の充実

 第3節 市民文化の振興  第4節 スポーツ・レクリエーションの振興  第5節 人権尊重・男女共同参画の推進  第6節 地域における国際化の促進

第5  美しいまち

(13)

6

第1 安全で安心なまち

第1節 安全な生活の確保

■飯坂消防署移転新築事業 H23∼26年度

 火災をはじめとする各種災害や、急病時などの救急要請 に対応し、市民の安全・安心を確保するとともに本市北部 の防災拠点として重要な役割を担う、市民も利用しやすい 地域に開かれた消防署を新築しました。

■そのほかの主な取り組み

事業名 年度 内   容

ハザードマップ

普及・啓発事業 H23∼27 土砂災害・洪水などハザードマップの作成、避難勧告などの判断・伝達マニュアル作成、普及および啓発活動を実施しました。 応急救援物資備

蓄事業 H23∼27 災害発生時に避難所などで一時的に生活するため、非常食や粉ミルク、簡易トイレなどの備蓄を進めました。

地域生活基盤整

備事業 H26∼27

街灯や道路反射鏡といった交通安全施設、河川や水路などの改良 など、地域生活における身近な生活基盤の整備により、住みよい 地域づくりの推進をはかりました。

第2節 生涯健康と保健医療の充実

■こんにちは赤ちゃん事業 H23∼27年度

 保健師、助産師、こんにちは赤ちゃん応援隊(子育てについて の研修受講後、市から委嘱された子育てを応援する地域の方)が、 乳児のいる家庭を訪問することにより、子育ての孤立化を防ぎ、 地域で子どもが健やかに成育できるよう支援しました。

第3節 地域福祉と障がい者福祉の充実

■小地域福祉活動の支援 H23∼27年度

(14)

7

章 

■そのほかの主な取り組み

事業名 年度 内   容

地域生活支援事

業 H23∼27

生活全般にわたる相談支援、社会参加のための外出の際の移動支 援、手話通訳などの意思疎通支援および日常生活用具の給付事業 などを実施し、障がい者の福祉の増進をはかりました。

第4節 子育て支援の充実

■子ども・子育て支援推進事業 H25∼27年度

 子育てをめぐる課題の解決を目指し制定された「子ど も・子育て関連3法」に基づき、「福島市子ども・子育て 会議」を設置し、子ども子育て支援事業計画を策定しまし た。質の高い幼児期の学校教育、保育の総合的な提供、 保育の量的拡大・確保、教育・保育の質的改善、地域の 子ども・子育て支援の充実を推進しました。

■そのほかの主な取り組み

事業名 年度 内   容

子育て世帯応援

に係る手当 H27

子育て世帯応援に係る手当を支給することにより、子育て世帯に おける経済的負担の軽減をはかるとともに、子どもを産み育てや すい環境の整備をはかりました。

公立保育所耐震 診断・耐震化事

業 H23∼27 保育所入所児童の安全を確保するため、市立保育所の耐震化を計画的に進めてきました。

放課後児童健全

育成事業 H23∼27 放課後児童クラブ設置などを進めてきました。

ファミリー

サポート事業 H23∼27 育児の援助を受けたい方と援助を行いたい方の育児の仲介・相互調整を行ってきました。

第5節 高齢者施策の充実

■地域づくりによる介護予防推進支援モデル事業 H27年度

 住民主体の通いの場やサロンなどの充実を、地域包括支援センターとともに支援しました。モデ ル地区の選定や地域ケア会議の開催、モデル地区における通いの場の立ち上げと運営支援を行いま した。

■そのほかの主な取り組み

事業名 年度 内   容

認知症予防支援

事業 H23∼27 地域包括支援センターなどと連携をはかり認知症サポーターを養成しました。

ふれあい訪問収

(15)

8

第2 にぎわいのあるまち

第1節 良好な居住環境の形成

■暮らし・にぎわい再生事業(早稲町地区) H23∼27年度

 良好な居住環境の形成のため、民間事業者による医療・福祉・住宅 などの複合施設整備に対し、国の社会資本整備総合交付金を活用しな がら支援を進めてきました。医療や介護福祉の充実をはかるとともに、 雇用や居住の増加、にぎわいの創出を進めました。

第2節 中心市街地の活性化

■暮らし・にぎわい再生事業(仲間町地区) H23∼26年度

 民間による複合施設整備(福祉施設やオープンギャラリーなど) は「ラコパふくしま」として、平成26年5月にオープンし、中心市 街地のにぎわい創出に寄与しました。

■そのほかの主な取り組み

事業名 年度 内   容

暮らし・にぎわ い再生事業

(上町地区) H24∼27 大原綜合病院の新築移転への支援を行ってきました。また、同病院の新築移転先周辺道路を整備し、円滑な交通処理と 快適で安全な歩行空間の確保を進めました。

上町地区周辺道

路整備事業 H26∼27

児童公園再整備

事業 H23∼26 老朽化の進んだ福島市児童公園を、中心市街地における市民に親しまれる魅力ある施設として再整備しました。

福島駅西口駅前

広場再整備事業 H24∼26

福島駅西口を市民の多様なアクセス手段に対応した利便性の高い 安全で快適な「市民のための駅前広場」として再整備し、新たに広 場内に自転車駐車場も設置しました。

まちなか周遊

(16)

9

章 

第3節 総合交通網の整備

■路線バス高齢者利用促進事業 H23∼27年度

■飯坂線高齢者利用促進事業 H27年度

 公共交通の利用促進と高齢者の積極的な社会参加を はかるため、75歳以上の市民と広域避難者を対象に市 内路線バス運賃を無料としました。また、平成27年度 からは飯坂電車の運賃についても追加して無料としま した。

■そのほかの主な取り組み

事業名 年度 内   容

東北中央自動車

道建設促進 H23∼27

東北中央自動車道(福島・米沢間)および相馬福島道路の建設促進 のため、国、県へ要望を実施するとともに、地元調整にあたりま した。

レンタサイクル

事業 H24∼26

ももりんレンタサイクルについて、貸出所の増設や乗り捨てシス テムの導入、貸出時間の延長などの社会実験を行いました。 また、MAXレンタサイクル貸出所の施設整備工事を実施しまし た。

中心市街地活性

化交通支援事業 H24∼26

市内循環ももりんバス(100円バス)の循環コースの再検討および 社会実験により市周辺部から中心市街地へのアクセス性の向上を 検討しました。

第4節 情報通信技術の活用

■地域ポータルサイト運営支援事業 H23∼27年度

 平成23年4月から本格稼動となった「ふくしま地域ポータルサ イト『ももりんく』」の運営を支援し、官民の区別なく福島の情報 を効果的に提供することで、市民生活の利便性向上と地域社会 の活性化をはかりました。

■そのほかの主な取り組み

事業名 年度 内   容

簡易申請システ

ム運用事業 H23∼27

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10

第3 活力のあるまち

第1節 農林業の振興

■新規就農者の確保と育成事業 H24∼27年度

 新規就農者の育成のため、「農のマスターズ大学」を通じ、栽培技術や農業経営についてのノウハ ウなどの指導を行いました。また、修了者を対象にした実践的な講習を実施し、就農を支援しました。 ■そのほかの主な取り組み

事業名 年度 内   容

認定農業者(※1)

の育成事業 H23∼27 認定農業者に対する資金融資の利子補給や農地の集積などへの支援を行いました。

農産加工品の研 究開発などの促

進事業 H23∼27

地域産業の6次産業化(※2)に向けた活動を支援することを目的に、

農業者による生産・加工・販売の一体化を推進するための製品開 発に向けた支援を行いました。

第2節 工業の振興

■企業立地促進事業 H23∼27年度

 首都圏などにおいて、積極的に企業訪問を行うとともに、市企業立地セミナーを開催し、市の魅 力を直接アピールしてきました。また、工業団地への企業誘致を実現し、立地による地域経済の活 性化と雇用の場の拡大をはかりました。

■そのほかの主な取り組み

事業名 年度 内   容

産学共同研究等

支援事業 H23∼27 産学連携による共同研究(技術開発、製品開発)を支援し、地域産業の振興を進めました。 企業製品・技術

PR推進事業 H23∼27 産業交流プラザの常設展示室で、市内企業の優れた技術や製品をPRしました。

第3節 商業の振興

■新規創業者等支援事業 H23∼27年度

 空き店舗の解消とにぎわい創出による商店街の活性化を はかるため、空き店舗への出店誘導や出店者への経営指導 と出店費用の補助を行うとともに、チャレンジショップに よる新規創業者の発掘を進めました。

※1 認定農業者: 農業経営基盤強化促進法に基づく農業経営改善計画の市町村認定を受けた農業経営者と農業 生産法人のこと。

(18)

11

章 

第4節 観光の振興

■ふくしまデスティネーション・キャンペーン連携事業 H26∼27年度

 全国で宣伝販売を展開するデスティネーション・ キャンペーンへ参加し、受け入れ地として観光素材 を掘り起こすとともに、「おもてなしの心」を醸成し ながら、多くの地域イベントを開催し、誘客を促進 しました。

■そのほかの主な取り組み

事業名 年度 内   容

コンベンション 誘致・施設整備

事業 H26∼27 トップセールスによるコンベンションの誘致と施設整備の調査検討を進めました。

春の花見山おも

てなし事業 H24∼27 花見山観光振興協議会を中心に、観光客受け入れ体制の整備と花見山周辺地域の原風景維持に取り組みました。

第5節 都市間交流、定住・二地域居住の促進

■都市間交流推進事業 H23∼27年度

 都市の魅力と活力を高め、持続的な地域の活性化をはかるため、俳句や詩をテーマとした荒川区 や山口市との交流事業、銀座ミツバチプロジェクトとの体験交流会を行うとともに、定住・二地域 居住を促進するため、各種定住フェアへ参加しました。

第6節 雇用機会の創出と勤労者福祉の向上

■若年者就職支援事業 H23∼27年度

 就職を希望する高校生などが、希望する職に就き安心し て働けるよう、高校生就職塾や就職ガイダンスを実施し、地 域における就業機会の創出をはかりました。

■そのほかの主な取り組み

事業名 年度 内   容

ずっと福島市応

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12

第4 人が輝くまち

第1節 生涯学習の充実

■アクティブシニアセンター・アオウゼ活用推進事業  H23∼27年度

 生涯学習の推進と市民の交流促進、中心市街地の活性化を はかるため、市民サポーターと共に、一人でも気軽に参加で きる講座や各種ワークショップ、イベントを実施しました。

■そのほかの主な取り組み

事業名 年度 内   容

放課後子ども教

室推進事業 H23∼27 放課後の子どもたちの安全で健やかな居場所づくりを進めるため、水原地区で「放課後子ども教室」を実施しました。

第2節 学校教育の充実

■中学生ドリームアップ事業 H23∼27年度

 市内全中学校の2年生を対象とした連続5日間の職場体験 活動を中心として、1年生における事前学習、3年生におけ る事後指導を充実させ、系統的・計画的な活動をすることで 望ましい勤労観・職業観をはぐくみました。

■そのほかの主な取り組み

事業名 年度 内   容

ふくしま・ふれ あい・夢ぷらん

事業 H23∼27

郷土への誇りと自信とともに、将来への夢をはぐくむため、市内 全小学校で地域の人々とのふれあいを通した体験活動を実施しま した。

第3節 市民文化の振興

■宮畑遺跡活用事業 H23∼27年度

(20)

13

章 

第4節 スポーツ・レクリエーションの振興

■パークゴルフ場整備事業 H23∼27年度

 子どもからお年寄りまで誰もが気軽に楽しめ、生涯ス ポーツ振興と健康増進をはかる場として、平成27年7月、 福島市山田地内に「福島市パークゴルフ場」を整備しました。

■そのほかの主な取り組み

事業名 年度 内   容

飯坂野球場整備

事業 H26 子どもも安全に利用できるよう、防球ネットやラバーフェンスの

設置、トイレなど周辺施設の整備を行いました。 信夫ヶ丘球場整

備事業 H26∼27

第5節 人権尊重・男女共同参画の推進

■女性が輝くまちづくり推進事業 H26∼27年度

 女性が、それぞれの知識や経験をいかし、さまざ まな分野の受講生と話し合いの技術(ファシリテー ション)を学び交流しながら、課題のより良い解決方 法を考え、政策提言を作成するスキルを身に付ける ための講座(ウィメンズイノベーションカレッジイン ふくしま)を開催しました。

第6節 地域における国際化の促進

■国際交流推進事業 H23∼27年度

(21)

14

第5 美しいまち

第1節 自然環境の保全と都市緑化の推進

■もったいない学習会 H23∼27年度

 地球温暖化防止策として、各家庭でできる省エ ネ・省資源の取り組みの実践を目的とし、循環型社 会の形成に向けて市民一人一人がライフスタイルの 見直しをはかり、具現化できる取り組みの啓発を行 いました。

■そのほかの主な取り組み

事業名 年度 内   容

ふくしま花のま

ちづくり事業 H23∼27

福島駅前通りへのフラワーバスケットの設置、福島明成高校や各 学習センターで花名人によるガーデニング教室を開催し、庭や店 先などを花で飾る花のまちチャレンジガーデン認定者の普及推進 を行いました。

都市景観形成推

進事業 H23∼27 景観意識の高揚をはかる景観セミナーを開催しました。

第2節 地球環境への負荷の低減

■再生可能エネルギー発電設備等導入事業 H25∼27年度

 蓄電池を併せた太陽光発電設備を避難所指定施設などに 設置し、防災拠点としての機能拡充と再生可能エネルギー の導入推進をはかりました。

■そのほかの主な取り組み

事業名 年度 内   容

太陽光発電シス テム設置助成事

業 H23∼27 住宅用太陽光発電システムの設置に対して助成を行い、家庭の再生可能エネルギー導入を一層推進しました。 ふ く し ま 環 境

フェスタ開催事

業 H26∼27 環境保全に対する意識高揚をはかるため、地球温暖化防止や再生可能エネルギーなどに関するイベントを開催しました。 ごみ減量化促進

(22)

15

章 

第3節 環境衛生の向上

■下水道整備事業 H23∼27年度

 住環境や水質の保全、市街地の浸水を防ぐため、下水道の未 普及地区における整備を進めてきました。また、老朽化が進む 旧市内敷設の管渠について長寿命化を進めました。

■そのほかの主な取り組み

事業名 年度 内   容

新最終処分場建

設事業 H25∼27 新たな最終処分場整備に向け、基本構想の策定と「循環型社会形成推進地域計画」の策定を進めました。 ポイ捨てのない

美しいまちづく

り推進事業 H23∼27

モデル地区への支援や「ふくしまきれいにし隊」への参加推進など、 市民との協働によるごみのない美しい環境づくりを行ってきまし た。

新斎場整備事業 H23∼27 新斎場基本構想に地元住民の意見を反映させるため、新斎場整備事業協議会と地元説明会を開催し、基本構想をまとめるとともに、 用地測量や基本設計を進めました。

阿武隈川上流流 域下水道整備事

業 H23∼27 県が実施している「流域下水道整備事業」

(管渠、処理場整備)への 支援を進めてきました。

第4節 水道水の安定供給

■緊急時給水拠点確保等事業(重要給水施設配水管)  H23∼27年度

 災害時に重要な医療救護活動の拠点となる病院や人工透析 施設病院、避難拠点施設などの人命の安全確保をはかるうえ で給水優先度が特に高い施設への安定供給をはかるため、耐 震機能を有する配水管を整備しました。

■そのほかの主な取り組み

事業名 年度 内   容

緊急時給水拠点 確保等事業(基 幹水道構造物の 耐震化事業)

(23)

16

第4章

東日本大震災および原子力災害からの

復旧・復興に関する取り組み

第1 東日本大震災の概要

1.発 生 日 時:平成23年3月11日(金) 14時46分 2.震 源 地:三陸沖

3.震源の深さ:24km

4.規   模:マグニチュード9.0 5.震   度:福島市震度6弱

第2 東日本大震災の被害状況

 市内の被害は多岐にわたり公共施設や交通施設、さらに民家の建物被害も多数発生しました。伏 拝地内での土砂崩れにより国道4号が通行止めになり、この影響により約80世帯に避難指示が出さ れ、解除された平成26年1月まで長期にわたり避難生活を余儀なくされました。

 電気・ガス・水道などライフラインにも大きな被害が発生し、特に水道は、3月22日までの12日 間断水する地区が出るなど、市民生活に大きな影響を及ぼしました。

平成25年11月30日現在 ※東日本大震災の記録より

人数・件数

人的被害

死 亡 者 15人

行方不明者 0人

負傷者(重症) 2人

負傷者(軽傷) 17人

小  計 34人

住宅等被害

住家被害

全  壊 204件

半  壊 大規模半壊 330件

そ の 他 3,650件

小  計 4,184件

損  壊 6,549件

非 住 家 被 害 3,256件

その他工作物 1,406件

市施設被害 建物被害 損  壊 292件

(24)

17

章 

人数・件数

道路その他

法面崩壊 43件

擁壁崩壊 33件

路面陥没 1,676件

落  石 17件

倒  木 15件

電柱倒壊 2件

冠  水 4件

橋梁破壊 50件

そ の 他 691件

小  計 2,531件

 また、この地震に伴う津波の影響で、東京電力福島第一原子力発電所で発生した水素爆発により、 放射性物質が広範囲に飛散しました。このため、本市においても、空間線量率が平常値を大きく上 回ることになり、市民の健康への影響が懸念されるなど、これまでに経験をしたことのない事態と なりました。

第3 発災直後からの対応

 地震発生直後の14時50分に、市本庁舎内に福島市災害対策本部を設置し、継続的に被害状況をは じめとした情報収集を行い、復旧事業対応、避難所開設や、国・県など関係団体と連携し、避難者 の受け入れなどを進めました。

第4 避難所開設・運営

 発災直後から、順次開設し、食事の提供などを行いました。最大で74箇所、市民・旅行者・広域 避難者合わせて最大8,495人の避難者を受け入れました。本市開設の避難所は7月12日までで閉所 し、この間、各避難所で健康管理に関する相談などの提供も行いました。

第5 復旧・生活支援の取り組み

1.生活基盤などの復旧

 震災で損壊などした市民の生活基盤となる上下水道、道路、橋りょうなどの早期の復旧に取り組 むとともに、市民の足となる公共交通機関の復旧に向けた支援、また、子どもの教育の場である学 校、市民の活動の場となる学習センター、体育施設、公園などの復旧を進めました。

2.生活支援の取り組み

(25)

18

(1)生活安定総合相談窓口の設置

   3月11日に、帰宅困難者・避難者などの生活全般に係る相談の窓口を設置し、ライフライン、 生活物資などの問合せに対応しました。

(2)罹災証明書の発行

  住家などの被害について、罹災証明書を発行しました。   平成26年度末現在累計発行数:163,971件(高速道路用も含む) (3)家屋被害調査

  非住家も含め調査を行い、計13,989棟について全壊・半壊などの判定を行いました。 (4)災害見舞金・弔慰金の支給

  市、県、国義援金とあわせて、要綱に基づき見舞金などの支給を行いました。 (5)住家被災者に対する被災者生活再建支援金などの取り組み

   全壊、大規模半壊するなどした住宅に居住していた世帯および大規模半壊などの住宅の応急修 理を行う方に被災者生活再建支援金を支給しました。また、二次災害の防止などのため、市が全 壊等家屋などの解体処理を行いました。

(6)災害ごみ置き場の開設

(7)個人市民税、固定資産税、国民健康保険税などの減免 (8)ボランティアセンターの開設

   3月12日から市庁舎内に開設し、避難所支援、個人宅支援などの活動に対し、ボランティアの 登録、派遣を行いました。

   市内外に限らず、災害時相互応援協定締結自治体など全国の自治体、事業所、個人の方から、 ボランティア・職員派遣などの人的支援、義援金などの金銭的支援、物資提供などのご支援をい ただきました。

第6 復興に向けた対策

1.福島市復興計画の策定

 「希望ある復興」を理念とし、東日本大震災からの速やかで力強い復興を、総合的かつ計画的に推 進するものとして平成24年2月に策定しました。

 原子力災害からの復興について、除染を主体とし、市民の健康管理などを行い、また復興は市民 との協働、国、県などとの連携により進めるなど、基本方針などを記載しました。

2.原子力災害に伴う放射線対策について  除染を主体とした取り組み

 空間線量率を下げる取り組みとしての除染活動の指針として「福島市ふるさと除染計画」を平成23 年9月に策定し、その後「放射性物質汚染対処特別措置法」(通称)の施行を受けて、法定計画として 「福島市ふるさと除染実施計画」(第2版)を平成24年5月に策定しました。

(26)

19

章 

(1)生活環境の除染(平成27年12月1日現在)

発注完了 完了件数・面積など

住宅 94,525件 80,873件

道路(市道など) 1,371.8km 1,058.3km

森林(生活圏) 590.4ha 293.0ha

農地(樹園地・樹体除染) 2,030ha 2,030ha

農地(樹園地・表土除去など) 54ha 36ha

農地(牧草地) 131ha 131ha

農地(水田) 2,361ha 2,361ha

農地(畑地) 888ha 888ha

(2)公共施設除染(平成27年12月1日現在)

施設数 発注件数 完了件数

支所・学習センター 42 40 39

小・中学校、幼稚園 95 95 95

保育所(私立・認可外含む) 73 73 73

放課後児童クラブ、

児童センター 60 59 58

公園・児童遊び場 632 617 600

市営住宅内児童遊園 29 29 29

市営住宅内集会所 27 27 27

駅前広場、自転車駐車場 26 22 22

体育施設、運動場 42 41 39

その他の公共施設 168 152 133

(3)地域のホットスポット除染(平成27年12月1日現在)    発注件数 334件 完了 334件

(4)仮置場設置・進捗状況(平成27年12月1日現在)    設置済・設置決定済 14箇所

3.市民の健康管理∼検査と対策∼

 被ばくに係る市民の健康管理を行っています。 (1)積算線量計による外部被ばく検査

   平成23年度  0歳∼中学生までの全ての子どもと妊婦を対象にガラスバッジによる測定を開始 しました。

  平成24年度からは、16歳以上に電子式積算線量計の貸出しを開始しました。   平成26年度からは、ガラスバッジの対象を全市民に拡大しました。

(2)ホールボディカウンタによる内部被ばく検査

(27)

20

4.食の安全∼検査と対策∼

 「食」の面から、市民や流通する食品の安全確保のための放射性物質検査を行っています。 (1)出荷農産物の検査

   農家ごとに、出荷する全ての品目について、検体を5点法(ほ場の四隅と中心)で採取し、検査 を実施しました。

  ・平成25年度 196品目 26,496件  ・平成26年度 198品目 25,705件 (2)米の全量全袋検査

  市内で生産された全ての米を対象に検査を実施しました。(各年度末時点)   ・平成25年産米 332,020件   ・平成26年産米 338,656件

(3)水道水および飲用井戸水などの検査

  市内の水道水および飲用井戸水などの検査を実施し、飲料水の安全性を確保しました。 (4)給食の安全確認検査

  給食1食分のまるごと検査を実施しました。

   全ての学校給食センター、単独給食校、公立保育所で実施し、私立保育所、地域保育所につい ては、希望により実施しました。

  まるごと検査で、検出下限値を超えたものはありません。 (5)家庭「食」の安全

   家庭菜園の作物や飲用井戸水などについて、支所・学習センターなど20箇所で測定を行ってお り、農協10施設で予約を受け付けて、市民が持ち込む農作物などの放射能の測定を行っています。

5.子どものケア

 本市の将来を担う子どもの生活と未来を守る取り組みを行っています。 (1)こころのケア事業

   安心して子育てができるよう、乳幼児健診時の個別相談や講演会、座談会、学習会を実施しま した。

(2)スクールカウンセラーなどの派遣事業

  スクールカウンセラーなどを配置し、子どものこころのケアを実施しました。 (3)夏のリフレッシュ体験事業

   児童・生徒の心身の健康増進やリフレッシュをはかるため、自然体験や交流活動の機会提供を 行いました。

(4)子どもの遊び場の整備

  子どもがより安心して、遊びや運動ができる機会を提供しました。   茂庭広瀬公園、新浜公園、松川工業第一公園に複合遊具を整備しました。   四季の里に屋根付き運動広場「四季の里 木もれび広場」を整備しました。   屋内砂場として、市民会館内に「さんどパーク」を整備しました。

(28)

21

章 

6.放射線に関する正しい情報の発信

 本市内外に放射線に関する正しい情報の発信を継続しています。 (1)除染情報センター

  本庁舎に除染情報センターを設置し、除染の進捗情報の提供や市民の相談に応じています。 (2)放射線対策ニュース

   市政だよりに併せて、健康管理や食の安全に関することなど放射線対策に関する情報を提供し ています。

(3)放射線量マップ

  全市一斉放射線量の測定を実施。空間放射線量の現状を地図化し、全戸に配布しました。 (4)放射線と市民の健康講座

   放射線の正しい理解や健康に暮らすための知識の普及啓発のため、講演会開催やハンドブック を全戸に配布しました。

(5)市産農産物の安全性のPR

   首都圏をはじめ全国の主要な消費地に出向き、流通関係者や消費者に本市産農産物の安全性と 品質の確かさをPRしました。

7.そのほか、復興への取り組み

(1)損害賠償請求

   東京電力に対して、税・使用料の減収分や各種行政経費などの損害賠償請求を行ったほか、農 業被害に係る損害賠償請求の事務支援などを行っています。

   また、市民の原子力災害に伴う自主的避難などの損害賠償請求に関して相談窓口を開設してい ます。

(2)各種イベント・大会などで本市復興をはかり、その状況をPR

   日本陸上競技選手権大会、全国レクリエーション大会など全国規模の大会などを招致し、本市 復興の状況をPRしました。

   また、こでらんに博などイベントを開催し、市民の活力を上げ、内外に「元気」を発信しました。

8.まとめ

 これらの取り組みにより、地震災害からの復旧については、ほぼ完了しています。

(29)
(30)

第2編

基本構想

(31)

福島市総合計画基本構想の体系図

将来都市像

ときめきとやすらぎ 希望にみちた人間尊重のまち 福島市

1.市民との協働のまちづくり

2.地域の個性を生かしたまちづくり

3.土地利用の基本方針

1.主要な課題

(1)東日本大震災および原子力災害からの希望ある復興 (2)定住人口の保持

(3)人口減少、人口構成の変化に対応した地域活性化 (4)高齢者施策、環境施策など多様化する市民ニーズへの対応

2.重点施策

(1)安心して住めるまちづくりの推進

(2)子育て支援の推進

(3)産業振興、交流人口拡大による雇用機会の創出 (4)高齢者がいきいきと暮らせるまちづくりの総合的推進 (5)環境にやさしい美しいまちづくりの推進

基本理念

 「みんなが誇れる県都ふくしまの創造」

1.いのちを大切にするまち

   (1)安心できる生活環境の向上(放射線対策)    (2)安全な生活の確保  

   (3)生涯健康と保健医療の充実

2.女性が活躍できるまち

   (1)女性の就労支援の充実(子育て支援) (2)男女共同参画社会の推進

3.こどもと高齢者を大切にするまち

   (1)子育て支援の充実 (3)高齢者施策の充実    (2)学校教育の充実

4.活力あふれるまち

   (1)農林業の振興    (2)工業の振興    (3)商業の振興    (4)観光の振興

   (5)雇用機会の創出と勤労者福祉の向上

5.

「次世代の環境」の住みよいまち

   (1)再生可能エネルギーの推進    (2)住みよい環境の形成    (3)地球環境への負荷の低減    (4)環境衛生の向上

(6)総合交通網の整備 (7)中心市街地の活性化 (8)交流・定住の促進 (9)市民文化の振興

(10)スポーツ・レクリエーションの振興

(5)情報通信技術の活用 (6)安定的な水道水の供給 (7)生涯を通じた学びの推進 (8)地域における国際化の促進 (4)地域福祉と障がい者福祉の充実 (5)人権尊重の推進

(6)避難者支援の充実

まちづくりのための

基本的な考え方

(32)

第1章

基本構想の意義

 福島市総合計画は、本市のまちづくりに関する最上位の計画で、基本構想、基本計画および実施 計画で構成するものとします。

 平成22年度に策定したこの基本構想は、その後に発生した東日本大震災および原子力災害からの 速やかで力強い希望ある復興の推進を目指し、総合計画の補完計画として策定された「福島市復興 計画」を統合し、新たな課題などを整理し、本市の目指すべき将来都市像や施策の方向性を示すた めに見直しました。

 この構想に基づいて、具体的な施策の体系や主な事業を示す「基本計画」、そして、事業の年次計 画などを示す「実施計画」を定め、まちづくりを計画的に進めていきます。

基本構想

平成23年度∼平成27年度

前 期

1期∼5期

1期∼5期

平成28年度∼平成32年度

後 期

※ 分 野 ご と の 個 別 計 画

基本計画

実施計画

※ 分野ごとの個別計画:総合計画を具体化するために、政策分野ごとに作成される個別の計画。   (福島市都市マスタープラン、福島市工業振興計画、福島市地域防災計画など)

章 

(33)

第2章

基本構想の目標年次

 この基本構想は、平成32年度(2020年度)を目標年次とします。

第3章

時代の潮流

1.人口減少社会の到来と少子高齢化の進展

 我が国の人口は、人口構造の変化、出生数の減少などにより、平成16年をピークに人口減少時代 に入りました。本市の人口も、平成13年をピークに減少しており、また、東日本大震災後は、さら に急激に人口が減少する本格的な人口減少社会へ移行すると見込まれます。

 また、年少人口や生産年齢人口が減少する一方、老年人口が増加し、少子高齢化がさらに進行す ると予想されます。

 人口減少、少子高齢化の急激な進展により、消費や生産活動の縮小、税収の減少、社会保障費の 増大などさまざまな影響が懸念されます。

 ①総人口の推計

   平成32年の総人口は、27万4千人程度になるものと推計されます。

区   分 平成22年(2010年) 平成32年(2020年) 増減数(人) 実 数(人) 構成比(%) 実 数(人) 構成比(%)

総   数 292,590 100.0 274,377 100.0 △18,213 年少人口(0∼14歳) 40,318 13.8 30,191 11.0 △10,127 生産年齢人口(15∼64歳) 182,689 62.4 160,282 58.4 △22,407 老年人口(65歳以上) 69,583 23.8 83,904 30.6 14,321

※福島市推計(国立社会保障・人口問題研究所の推計手法に準拠)

 ②就業人口の推計

    平成32年の就業人口は、11万5千人程度となり、その産業別就業人口は次のように推計され ます。

区   分 平成22年(2010年) 平成32年(2020年) 増減数(人) 実 数(人) 構成比(%) 実 数(人) 構成比(%)

総   数 132,413 100.0 115,000 100.0 △17,413

第1次産業 6,161 4.7 5,000 4.3 △1,161

第2次産業 29,906 22.6 26,500 23.0 △3,406 第3次産業 90,159 68.1 83,500 72.6 △6,659

分類不能 6,187 4.7

※福島市推計

(34)

2.経済のグローバル化

※2

 経済のグローバル化の進展により、世界の経済変動が我が国に直ちに波及するようになっていま す。

 これに伴い、経済活動が生産性の高い部門へシフトし競争力の高い産業が育成され、経済成長を もたらすことや外国からの観光客の増加による内需拡大、安価な輸入品を購入できるなどの良い影 響があります。その反面、競争力の弱い産業が淘汰されたり、世界経済の変動に左右されやすくな るなどの悪影響も考えられます。

 平成20年のアメリカの金融危機に端を発した経済危機においても、我が国の企業経営や雇用情勢 に大きな影響を及ぼしています。

3.分権型社会への移行

 人々の価値観やニーズの多様化に伴い、地域の身近な問題は身近なところで決定し、それぞれの 地域の特性に応じた効果的な施策展開を可能とする分権型社会への移行が求められています。その ような中、国から地方への権限移譲、国の関与の廃止・縮小など国と地方の役割分担や地方財政制 度の見直しなどが進められています。

 国と地方の役割が明確化され、権限の移譲が進むことは、住民がまちづくりに当事者として参加 できる可能性が広がることであり、本市としても、独自の発想で特色あるまちづくりに取り組むチャ ンスが広がることです。そのためには、これまでにも増して高度な政策形成能力と財政基盤の強化 が必要となり、自己決定・自己責任の理念のもと、地域の実情に応じた自主的・自立的かつ簡素で 効率的な行財政運営が求められます。

4.安全・安心、地球環境、心の豊かさに対する意識の高まり

 東日本大震災や火山活動の活発化など大きな自然災害に加え、原子力災害、新たな感染症の発生 や重大な事件・事故を背景として、安全・安心に対する意識が今までになく高まっています。  また、世界人口の増加や経済規模の拡大により、資源やエネルギー不足が懸念され、生態系や地 球環境への負荷の高まりが予想されます。

 このような中、地球温暖化防止、循環型社会の構築、自然環境の保全・再生など、地球環境への 関心が高まっています。

 さらに、量的拡大のみを追及する経済成長が終息に向かう中で、物の豊かさよりも心の豊かさ、 量的な拡大よりも質的な充実がより重視されるようになってきています。

※2  経済のグローバル化:労働力、資本、技術などの国際的移動が活発になり、さまざまな経済活動の舞台が 地球規模に拡大していくこと。

章 

章 

(35)

5.まちづくりへの参加意識の高まり

 価値観の多様化や社会の成熟化に伴い、まちづくりに主体的に関わることに使命感や喜び、満足 感を感じるという市民意識の高まりがみられます。

 本市においても、町内会や自治振興協議会※3などで、住民によるまちづくりの提案が出される ようになってきています。また、ボランティア・市民活動団体、NPO※4などの組織が数多く誕生し、 行政では対応しにくいニーズに応える活動を展開するなど、まちづくりの新しい担い手が成長して きています。

第4章

福島市の特性

自然に恵まれたまち

 本市は、西は磐梯朝日国立公園の一角をなす吾妻連峰、東は丘陵状の里山の阿武隈高地に囲まれ た福島盆地の中に開けたまちです。市域の中央には緑豊かな信夫山が位置しています。

 また、日本一の清流荒川や県北地方に良質な水を供給する摺上川、松川などの河川が、市域の東 を北に向けて流れる阿武隈川に注いでいます。

 そして、東北を代表する飯坂温泉・土湯温泉・高湯温泉など、個性的で多種多様な効能を持つい で湯や秘湯が数多くあります。

 「福島に桃源郷あり」と称された花見山、郊外に広がる一面の果樹園など、多種多様な花々が咲き 誇るまちです。

くだもののまち

 本市は、市域の中央部の周辺に肥沃な土地が広がっており、温暖な気候でできる「モモ・ナシ・ ブドウ」などのくだものと、寒冷な気候でできる「リンゴ・サクランボ」などのくだものの両方が生 産される「くだもの王国 ふくしま」です。

 特に、モモ・ナシ・リンゴは種類の豊富さと生産量において全国トップクラスで、味と品質につ いても高い評価を得ています。

※3  自治振興協議会:昭和32年から始まった地域広聴制度で、現在は行政と情報を共有し、地域のまちづくり に取り組む中心的組織としての役割を担っている。

※4 NPO:Non-Profi t Organizationの略。広く民間の非営利組織を指す。

(36)

東北と首都圏を結ぶまち

 本市は、福島県の北部に位置する県都で、県内の政治・経済・教育・文化をけん引し、農業・工 業・商業・観光などの産業がバランスよく発展した都市です。

 また、東京から280km、仙台から80km内に位置しています。東北新幹線が縦貫し、山形新幹線 の起点であり、東北縦貫自動車道など主要道路が東西南北に伸び、交通の結節点となっています。 日本海側に通ずる東北中央自動車道(福島・米沢間)と太平洋側へつながる相馬福島道路の整備も 着々と進んでいます。

安心して暮らせるまち

 本市は、台風による被害が少なく、東北地方太平洋沖地震はあったものの、もとより大地震に見 舞われる確率も低いなど、自然災害が少ないまちです。

 福島県立医科大学があり、医療施設や福祉関係施設が充実し、独自の子育て支援策や高齢者支援 策などにも積極的に取り組んでいます。

 また、地区ごとに固有の歴史・文化・コミュニティがあり、人情あふれる市民が住むまちです。 市域の中心部に政治・経済・教育・文化などの都市機能が集積する一方、自然環境に恵まれ、バラ ンスのとれた生活空間です。

第5章

将来都市像

 雄大な吾妻山、緑につつまれた信夫山、母なる川・阿武隈川など自然環境に恵まれ、本市は、古 くからの歴史の中で先人の努力により養蚕やくだものをはじめ多様な産物を興し、商工業など産業 を発展させ、福島県の県都として人情あふれる豊かな地域社会をはぐくんできました。

 私たちは、ふるさと福島市がさらに住みやすく誇りと愛着を持てるまちであり続けるために、こ のような持てる資源や特性をいかして、「ときめき」−新しいものとの出会い、チャレンジする心、 活力ある経済を育て、「やすらぎ」−安全安心、人々の和、健康福祉、美しい環境を培いながら、一 人一人の尊厳が大切にされ、いきいきと暮らせる人間尊重のまちを市民との協働により創造してい きます。

 このため、本市の将来都市像を次のように定めます。

章 

章 

(37)

第6章

まちづくりのための基本的な考え方

1.市民との協働のまちづくり

 本市は、市民との協働を市政執行の基本とします。

 地方分権をいかすとともに、市民のまちづくりへの参加意識の高まりを適切に受け止め、市民満 足度の高いまちづくりを実現するためには、市民と行政が共に考え、共に選択し、共に行動するこ とが必要です。しかし、まちづくりへの関心や参加意識を持ちながらも、時間などの余裕がないた め参加できないという人が数多くいるのも事実です。

 こうしたことから、より多くの市民が参加しやすい形態なども考慮しながら、協働を支えるしく みづくりや市民との情報の共有、協働の担い手となる人材の発掘・育成を一層推進します。

2.地域の個性を生かしたまちづくり

 本市は、特色のあるそれぞれの地域が合併してできたまちです。

 分権型社会への移行やまちづくりへの参加意識の高まりにより、「自分たちのまちは、自分たち で考え、みんなでまちをつくっていく」という地域固有の歴史や文化をいかした住民自治によるま ちづくりが可能となります。

 これによって、住民に身近な区域を目安に、住民が互いに協調し、行政と協働しながら、地域の 共通の目標を考え実行する「地域の個性を生かしたまちづくり」を推進し、魅力と活力があふれる温 もりのある地域を築いていきます。

3.土地利用の基本方針 

 本市は、緑豊かな自然環境に恵まれた広大な市域を有します。

 土地利用にあたっては、自然環境の保全をはかりつつ、各地域の自然的、社会的、経済的および 文化的条件に配慮しながら、市民の健康で文化的な生活環境の確保と各地域の均衡ある発展をはか ることを基本とします。

 そのため、周辺部に無秩序に土地利用が拡散するまちではなく、生活環境を重視したコンパクト で効率的なまちづくりを進める中で、市街地と郊外の既存集落との連携・共生をはかります。  都市的機能を中心部のみに集中させることなく、市域に広がる各地域の特徴や個性を守り発展さ せ、それらを相互に結ぶことにより、市域全体の活力あるまちづくりに向けた土地利用の促進に努 めます。

参照

関連したドキュメント

また、同法第 13 条第 2 項の規定に基づく、本計画は、 「北区一般廃棄物処理基本計画 2020」や「北区食育推進計画」、

基本目標4 基本計画推 進 のための区政 運営.

・本計画は都市計画に関する基本的な方 針を定めるもので、各事業の具体的な

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今年度第3期最終年である合志市地域福祉計画・活動計画の方針に基づき、地域共生社会の実現、及び