1.地域経営の推進
地域経営とは、本市の区域を一つの事業体としてとらえ、経営的な考えを持って地域を運営して いくことです。
併せて、分権型社会への移行に伴い、権限移譲を受けるなどして自主性・自立性の向上により、
経営能力を高めます。
地域の宝である資源や優位性を最大限にいかすとともに、市民・行政・団体・企業などが目標と 情報を共有しながら、協働により総力を挙げて市民生活の質の向上と魅力ある地域づくりを進めます。
2.効率的な行財政運営の推進
多様化する行政需要へ対応するため、事務事業の見直し、外部委託の推進、定員・給与の適正化 などにより、行政サービスの質を維持しながら、簡素で効率的な行政を実現します。
また、財政については、緊急度、優先度を勘案した事業の厳選、事務事業全般にわたる行政経費 の節減に努めるとともに、後世代に過大な負担を残すことのないよう、市債依存度の抑制を基調と した市債の運用を基本に、健全で効率的な財政運営を進めます。
第 2 編
基本構想40
3.近隣自治体との連携の推進
近隣自治体と連携し、水道用水供給や衛生処理などの効率的な事務の執行を進めるため、着実に 広域行政を推進します。
また、地域振興のための自治体間の相互連携をより重視しながら、県北の中心都市としての役割
を担い、一層力強い福島都市圏の形成に努めます。
第 2 編
第8章 分野ごとの施策の方針/第9章 基本構想の実現に向けて41 SLふくしまDC号試運転
事業名の後に【重点】の印がある事業は、基本構想(P24)
の重点施策に位置づけている事業です。
― 重点施策 ―
重点1 安心して住めるまちづくりの推進 重点2 子育て支援の推進
重点3 産業振興、交流人口拡大による雇用機会の創出 重点4 高齢者がいきいきと暮らせるまちづくりの 総合的推進
重点5 環境にやさしい美しいまちづくりの推進
※第3編と第5編中、出典記載のない表やグラフは本市の業務統計 (業務データを集計することにより作成される統計)です。
福島踊屋台伝承館完成記念巡行
第3編
分野ごとの施策
■ 第1節 安心できる生活環境の向上(放射線対策) ■
3 こころのケア
目 指 す 姿
自分たちの暮らす環境における放射線の現状を理解し、放射線の影響を少しでも小さくする 暮らし方を実践しながら、健やかな体と心で暮らしています。
1 現状と課題
これまでの科学的知見からは、本市の空間線量率による明らかな健康への影響は見えない程度と 言われているものの、原子力や放射線に関する知識がほとんど無い状況で事故が起こったこともあ り、市民アンケートからは、現在においても市民の不安が強くうかがわれます。
また、放射線の影響についての市民それぞれの見解の相違からくる孤立感がその不安を一層強め ています。
そのため市民一人一人が、正しい知識を学ぶ機会や不安を共有し相互理解がはかれる機会が求め られています。
一方、相談員などの支援者においても、長期間にわたるストレスによる精神疾患が心配されてい ます。
2 施策の基本方針
1.放射線に関する市民の不安の軽減のために正しい知識の普及に努めます。
2.相談員など支援者のストレス軽減のための環境整備に努めます。
【分野別計画】
・福島市健康管理実施計画 ・ふくしまし健康づくりプラン
第 3 編
分野ごとの施策58
医師による放射線と健康についての講座
■目指す姿
基本構想の目標年次である平成32年度(5年後)の 本市の目指す姿を表しています。
■現状と課題
本市が置かれている「現状と課題」について 記載しています。
■施策の基本方針
本市が今後5年間、どのような基本方針を 持って取り組むかを記載しています。
■分野別計画
「施策の基本方針」に基づき、取り組む 詳細内容を定めた「分野別計画」の名称 を記載しています。
▼ 「第3編 分野ごとの施策」の見方
「第3編 分野ごとの施策」については以下を参照の上、ご覧下さい。
3 施策の体系
1 正しい知識の普及
(1)本市における放射線の現状と ●学習会・座談会の充実 重点1 理解の促進 ●相談会の充実 重点1
●こころのケアの実施 重点1
2 環境整備の推進
(1)関係機関との連携の強化 ●メンタルヘルスケアの実施 重点1
●専門機関との連携 重点1
(2)地域における支援者 ●地域活動の支援 重点1 ネットワークの構築
指 標
指 標 名 現状値(H26) 目標値(H32) 説 明 講座受講後の
不安軽減率 60% 80%
放射線に関する健康講座を受講した後 の不安軽減をはかる指標です。
不安の軽減割合の2割増を目指します。
第 3 編
第1章 いのちを大切にするまち59 地域で開催する出前講座
■施策の体系
「施策の基本方針」に基づき、取り組む具体的 な施策の内容や主要な事業を記載しています。
「2 施策の基本方針」に対応しています。
■「●」印は、施策ごとに取り組む「主 要事業」を表しています。
事業名の後に 重点 印のある事業は、
基本構想(P24)の重点施策に位置づ いている事業です。
重点1=安心して住める まちづくりの推進 重点2=子育て支援の推進
重点3=産業振興、交流人口拡大に よる雇用機会の創出 重点4=高齢者がいきいきと 暮らせるまちづくりの 総合的推進
重点5=環境にやさしい美しい まちづくりの推進
■指 標
「目指す姿」に向けて、施策がどの程度進んだか を示す指標です。
平成32年度末の目標値を定めています。
第1章 いのちを大切にするまち
第 3 編
第1章 いのちを大切にするまち47 第8回 飯野つるし雛まつり
第1節 安心できる生活環境の向上(放射線対策)
1 放射線対策 P52
[放射線対策の重点事業]
◆住宅、道路、生活圏森林、農地、水路などの除染 重点1
◆仮置場の整備 重点1
◆除去土壌などの適切な保管 重点1
◆中間貯蔵施設への早期搬出 重点1
◆除染情報センターによる除染情報の発信 重点1
◆支所、小・中学校、観光施設、公園などの定点測定 重点1
◆簡易放射線量測定器の貸し出し 重点1
◆個別詳細測定(申し込みによる測定の実施) 重点1
◆市ホームページなどへの情報掲載 重点1
◆全市放射線量マップの作成 重点1
◆放射性物質の吸収抑制対策 重点1
◆営農施設の機能回復 重点1
◆米の全量全袋検査 重点1
◆出荷用農産物や加工食品の放射性物質検査 重点1
◆市民持ち込みによる食品などの放射能測定 重点1
◆市民持ち込みによる地下水などの飲料水の放射能測定 重点1
◆学校給食まるごと検査事業 重点1
◆給食モニタリング事業 重点1
◆市ホームページなどへの情報掲載 重点1
◆内部被ばく検査事業 重点1
◆外部被ばく検査事業 重点1
◆健康診査などによる生涯にわたる健康づくり事業 重点1
◆放射線健康管理情報のデータベース化事業 重点1
◆情報提供および健康相談事業 重点1
◆基本調査(放射線量の把握)事業 重点1
◆詳細調査(健康状態の把握)事業 重点1
第 3 編
分野ごとの施策48
重点1…安心して住めるまちづくりの推進
重点2…子育て支援の推進
重点3…産業振興、交流人口拡大による雇用機会の創出
重点4…高齢者がいきいきと暮らせるまちづくりの総合的推進
重点5…環境にやさしい美しいまちづくりの推進
2 放射線教育 P56
[放射線教育の重点事業]
◆医師などによる健康講座の実施 重点1
◆出前健康講座や相談会の実施 重点1
◆各種検査の結果に基づく健康相談会の実施 重点1
◆福島市で作成した「放射線教育指導資料」の活用 重点1
◆各教科・総合的な学習の時間などにおける放射線教育の実施 重点1
◆放射線に関する校内研修会や外部講師による講話、講演の実施 重点1
◆正しい放射線の理解を深める研修などの実施 重点1
3 こころのケア P58
[こころのケアの重点事業]
◆学習会・座談会の充実 重点1
◆相談会の充実 重点1
◆こころのケアの実施 重点1
◆メンタルヘルスケアの実施 重点1
◆専門機関との連携 重点1
◆地域活動の支援 重点1
4 正確な情報の発信 P60
[正確な情報の発信の重点事業]
◆広報紙などによる情報の提供 重点1
◆市ホームページの充実 重点1
◆さまざまな広報媒体を活用した情報の発信 重点1
◆市政だよりなどの送付 重点1
◆トップセールス、パッケージツアーなどによるくだものなどPRの実施 重点1
◆各種助成金などインセンティブ制度の活用整備 重点1
◆復興や暮らしの安全をテーマにした着地型旅行商品の開発による誘客の実施 重点1
重点1…安心して住めるまちづくりの推進
重点2…子育て支援の推進
重点3…産業振興、交流人口拡大による雇用機会の創出
重点4…高齢者がいきいきと暮らせるまちづくりの総合的推進
重点5…環境にやさしい美しいまちづくりの推進
第 3 編
第1章 いのちを大切にするまち49