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15I0045J 【スロベニア共和国】据置・見通し変更:A /ネガティブ→安定的

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15- I- 0045 201 5 年 10 月 29 日

株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。

共和国

(証券コード:−)

【見通し変更】

外貨建長期発行体格付 A+

格付の見通し ネガティブ → 安定的 自国通貨建長期発行体格付 A+

格付の見通し ネガティブ → 安定的 ■ 格付事由

(1) 格付は、比較的発展した経済、対外バランスの改善、ユーロ圏の支援体制などを評価している。14 年 9 月に発足したツェラル政権の下で銀行システムの改善に向けた取り組みがさらに前進し、大きな追加的財 政負担が生じるリスクは低下している。輸出のけん引により経済も回復に向かっており、これまで遅れて きた財政赤字の削減も進む公算が高まっている。以上を踏まえ、格付の見通しはネガティブから安定的に 変更した。他方、改善途上にある銀行システム、急増してきた政府債務などは引き続き格付の制約要因と なっている。

(2) スロベニアは一人当たり GDP(購買力平価)が 3 万米ドルを超える比較的発展した経済である。経済は 内需の落ち込みから 12 年、13 年とマイナス成長を記録したが、14 年には輸出や E U 補助金を通じた公共 投資にけん引され 3%成長に転じた。民間需要の回復力は弱いものの、個人消費が労働市場の改善や実質 賃金の増加を背景に回復し始めているほか、設備投資も企業の財務改善や外需拡大を受けて徐々に回復し ていくと思われる。先行き公共投資の寄与は縮小するものの、15 年、16 年とも 2%前後の成長は達成可 能とみられる。成長率の引き上げには、国営企業の民営化等の構造改革を通じて供給能力を高めていくこ とが重要となる。前政権が策定した民営化計画は 14 年5月の政権崩壊を受けて凍結されていたが、ツェ ラル政権下で再開されている。

(3) 13 年末以降、政府の介入により銀行システムの改善に向けた不良債権処理や資本増強が大きく前進し、 大手銀行の民営化や合併、破綻処理費用を賄うための基金の設立などのリストラも徐々に進んでいる。銀 行部門の赤字は不良債権処理費用の減少から 14年には大幅に縮小したほか、09 年以降に受けた E C B か らの借入も 15 年初までにほぼ完済している。他方、貸出は減少を続けており、経済成長をサポートする 金融仲介機能の正常化までには至っていない。

(4) 経常収支は輸出の拡大などから 08 年以降大きく改善し、14 年には GDP 比 7. 0%の黒字を計上した。近年 は政府の国際市場での資金調達を背景に公的対外債務が増加しているが、銀行部門の対外債務縮小や大幅 な経常黒字の継続により対外ファイナンスリスクは抑えられていると考えている。

(5) 経済の低迷や銀行支援を背景にこれまで財政赤字の削減が遅れてきたが、ツェラル政権は歳出削減を本格 化させ、赤字削減に取り組んでいる。15 年には政府部門の歳出抑制や歳入増に向けた政策が実施されて いるほか、銀行支援を含む特殊要因も解消することから、一般政府財政赤字(E SA 2010)は 14年の GDP 比 5. 0%から同 3%以下へ縮小する見通しである。憲法改正を受けて 16 年からは財政ルール法が適用され、 20 年までに一時的な要因を除いた構造的財政収支の均衡が義務付けられる。一般政府債務は銀行支援の 実施などからここ数年で急速に増加し、14 年には資金調達を前倒ししたこともあり GDP 比 80. 8%まで増 加した。財政赤字の縮小に伴い先行き上昇は限定的になるとみている。

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http://www.jcr.co.jp

■ 格付対象

発行体:スロベニア共和国(Republic of S lovenia) 【見通し変更】

対象 格付 見通し

外貨建長期発行体格付 A+ 安定的

自国通貨建長期発行体格付 A+ 安定的

格付提供方針に基づくその他開示事項

1. 信用格付を付与した年月日:2015 年 10 月 26 日

2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:藤本 幸一

主任格付アナリスト:内藤 寿彦

3. 評価の前提・等級基準:

評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類

と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。

4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:

本 件 信 用 格 付の 付 与 にか か る方 法 の 概 要 は、 J C R の ホ ー ムペ ー ジ ( http:/ / www. jcr. co. jp) の 「 格 付 方針 等 」 に 、

「ソブリン・準ソブリンの信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)として掲載している。

5. 格付関係者:

(発行体・債務者等) スロベニア共和国(Republic of Slovenia)

6. 本件信用格付の前提・意義・限界:

本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。

本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性

の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので

はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外

の事項は含まれない。

本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま

た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入

手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。

7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:

・ 格付関係者が公表した経済・財政運営方針などに関する資料および説明

・ 経済・財政動向などに関し中立的な機関が公表した統計・報告

8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:

J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、

発行体または中立的な機関による対外公表という、当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情

報として利用した。

9. 非依頼格付について:

本件信用格付は格付関係者からの依頼に基づかない信用格付である。国に対する信用格付である場合を除き、依

頼に基づく格付と区別するため格付記号の後に「p」を表示している。格付関係者からは、信用評価に重要な影響を及

ぼす非公表情報を入手していない。

10.J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし

■留意事項

本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また

はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、

的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また

は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、

金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因

のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ

って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも

のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として

発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ

を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。

■NR S R O 登録状況

J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。

■本件に関するお問い合わせ先

参照

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