〜認
知症の
人と家族を地域で見守り支える
〜
認知症
ケアパス
(第2 版)
認知症ケアパス(care pathway)は、認知症になっても住み慣れた地
域で安心して暮らし続けられるように、認知症の進行や状態に合わせて受
けられる医療・介護・福祉サービスなどを示したものです。
早く気づいて受診することや適切な対応をすることでその人らしい生活
が長く維持できます。
いつも「あれがない」
「これがない」と
探
している
趣味
や
好
きなテレビ
番組
に
興味
を
示
さなくなった
ささいなことで
怒
りっぽくなった
同
じ
食材
がたくさんある
1
つでもあてはまる
方
は
、認知機能衰
えのサインかもしれません
。
医師
や
地域包括支援
センターなどに
早
めに
相談
しましょう
。
会 津 若 松 市
気づきの時期
(変化が起き始めた時) (日常生活で見守りが必要)
発症した時期
(日常生活に手助け・介護が必要)症状が多発する時期
身体面の障害が複合する時期
(常に介護が必要)終 末 期
本
人
の
様
子
会話など
・約束を忘れることがある
・いつも「あれがない」「これがない」と探して いる
・趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなる ・不安や焦りがあり、怒りっぽくなる
・時間や日にちがわからなくなる ・同じことを何度も言ったり聞い
たりする
・電話の対応や訪問者の対応が1人 では難しくなる
・文字が上手に書けなくなる
・質問に答えられない ・会話が成立しなくなる
・家族の顔や名前がわからなくなる
・表情が乏しくなる
食 事
調 理
・食事の内容を忘れることがある
・食事したことを忘れる ・調味料を間違える ・同じ料理が多くなる
・電子レンジが使えなくなる ・鍋を焦がすことが多くなる
・同じ食材を買い込む ・食べ物でないものを口に入れる
・食事介助が必要となる ・飲み込みが悪くなる
・誤嚥や肺炎を起こしやすい
着替え
・同じものばかりを着ている・ボタンをかけ違える ・入浴をいやがる・服が選べない ・着替えができなくなる・季節や場所に合わない服装をするお金の管理
買 い 物
・お金の管理や書類作成はできる ・買い物で小銭が使えない ・町内会費を何度も持ってくる ・通帳などの保管場所がわからな
くなる
・同じものばかりを買う
・財布や通帳を盗られたなどの妄想 がある
服 薬
排 泄
外 出
な ど
・たまに薬の飲み忘れがある・ゴミ出しができなくなる ・回覧板が回せなくなる
・たびたび道に迷う ・薬の飲み忘れが目立つ ・失禁で汚れた下着を隠す
・自分がいる場所がわからなくなり 家に戻れなくなる
・尿や便の失禁が増える ・寝たきりになる
本人の思い
・これからどうなるのか不安なとき、周りから 「もっとしっかりして」といわれると苦しい
・できないことも増えるが、できる こともたくさんあることを知ってほ しい
・できないことで一番困ることは新 しい場所に一人では行けないことと 時間の感覚がないこと
・症状がかなり進んでも何もわからない人と考えないで!
・言葉で自分の状態を表現できなくても顔や表情から、快・不快を くみとってほしい
家族の心構え
・家族や周りの人の「気づき」がとても大事です ・何か様子がおかしいと思ったら、かかりつけ医 や地域包括支援センターなどに相談しましょう (連絡先:10ページ)
・認知症サポーター養成講座( 3 ページ)などで、 認知症に関する正しい知識や理解を深めておき ましょう
・本人の不安に共感しながらさりげなく手助けし ましょう
・できないことや間違いがあっても 責めたり否定したりしないようにし ましょう
・火の不始末や道に迷うなどの事故 に備えて安全対策を考えておきまし ょう
・一人で悩みを抱え込まず身近な人 に理解してもらいましょう ・今後の生活設計について話し合っ ておきましょう
・同じ介護を体験する家族の集いに も参加するとよいでしょう
・食事、排泄、清潔などの支援が必要になり、合併症が起きやすい ことを理解しましょう
・どのような終末期を迎えるか家族間でよく話し合っておきましょ う
・一人で介護を抱え込まないように介護サービスや医療サービスを 活用しましょう
・介護者の気持ちを共有できる場所「認知症カフェ」などを活用し ましょう
認知症と診断されても、あわてて騒がないことが第一です。 本人も戸惑い、混乱しています。
ゆっくりと温かく見守ることで、穏やかに過ごすことが可能です。
認知症
の
方
の
様子
の
変化
と
家族
の
心構
え
認知症はゆるやかに進行し、症状が変化していきます。
気づきの時期
(変化が起き始めた時) (日常生活で見守りが必要)
発症した時期
(日常生活に手助 け・介助が必要)症状が多 発する時期
身体面の障害が複合する時期
(常に介護が必要)終 末 期
相 談
相 談
予 防
予 防
医 療
医 療
介 護
介 護
生 活 支 援
家 族 支 援
安 否 確 認
権利を守る
生 活 支 援
家 族 支 援
安 否 確 認
権利を守る
住 ま い
住 ま い
認知症
の
状態
に
合
わせて
利用
できる
支援
の
一覧表
会津若松市では、認知症の方や介護する家族などを支援する体制の充実を推進しています。
認知症の状態に合わせ、介護保険サービスや公的サービス、その他の支援を上手に利用しましょう。
地域包括支援センター・認知症疾患医療センター・ケアマネジャー ・認知症の人と家族の会・各種電話相談(連絡先:10ページ)
健康づくり事業・介護予防講座・介護予防教室
あいづわくわく学園・ゆめ寺子屋・サークル活動
老人クラブ・地域ふれあいサロン
介護予防サービス(ディサービス・通 所リハビリなど)
かかりつけ医・かかりつけ歯科医・かか りつけ薬局・認知症医療疾患センター
認知症外出見守り事業(QRコードシール給付)
・緊急 通報システム・訪問給食サービス・日常生活用具給付
民生児童委員・高齢者福祉相談員・老人クラブ・認知症サポーター (※①)・孤立死防止ネットワーク・地域支援ネットワークボランティア
認知症カフェ(※②)・認知症の人 と家族の会・家族介護者交流会
自宅・公営住宅・民間住宅・有料老人 ホーム・サービス付き高齢者向け住宅
養護老人ホーム
グループホーム・老人保健施設
介護サービ ス(ディサービス・通所リハビリ・訪問介護・訪問看護・ショートステイ など)
紙おむつ 等購入経費の助成・高齢者車いすタクシー利用助成券・介護者慰労金
特別養護老人ホーム
日常生活自立支援事業
訪問 看護・精神科(外来・急性期増悪期の一時入院)
成年後見制度
認知症の方や介護をしている方が一緒に訪れ安らげる場所です。同じ思いの方とお話をしたり、お茶を飲んだり、 ゆっくりゆったりと過ごしています。
オレンジカフェ~こころの輪~
専門スタッフによる相談も受け付けます。 日 時:毎月第 4 水曜日
14:00 ~ 16:00
場 所:会津西病院外来ラウンジ 問い合わせ先:
北会津地域包括支援センター ☎56−5005
認知症サポーターは、認知症のことを正しく理解し、地域や職場で認知症の人 やその家族の方を温かく見守り支援する応援者です。
市では、認知症に関する正しい知識や対応の仕方などを学 ぶことができる「認知症サポーター養成講座」を開催して います。受講すると認知症サポーターの証としてオレンジ リングをプレゼントしています。小学生も受講しています。 地域や職場で講座を受講してみませんか?
申込み・問い合わせ先:市役所高齢福祉課(☎39―1290)
※① 認知症サポーター
※② 認知症カフェ
認知症の介護は、介護する人がストレスをためないことが大切です。
1人で抱え込まず、手助けする人とつながりましょう。
認知症カフェ~ひだまり~
介護経験者が相談にも応じ ています。 日 時:毎月第 3 木曜日
11:00 ~ 14:00
場 所:河東園芸ふれあい センター 問い合わせ先:
認知症の人と家族の会会 津地区会 代表 土屋みよ子さん
認知症
の
方
への
接
し
方
認知症の人の気持ちに寄り添い「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」で対応しましょう。 後ろから急に大きな声で呼びかけたりせず、相手の目線に合わせておだやかな口調で話かけしましょう。 関わり方しだいで、症状を和らげることができます。
認知症の人も一般の人とのつきあいと、基本的に変わることはありません。
そのうえで、認知症の人へは、認知症への正しい理解に基づく対応が必要になります。 普段からの挨拶や声かけをすることも大切です。
寂しさという心理的要因によ る場合もあるので、否定したり せずひとまず受け入れて様子を みます。小さな菓子や飲み物を 出してあげるのもいいでしょう。 食事をしたことを忘れたり、 空腹を感じられなくなったりし ています。本人は初めてごはん を食べると思っています。
●
ご
は
ん
を
食
べ
た
こ
と
を
忘
れ
る
「ゴミ出しができない」「老人 会の集まりの日を忘れる」など の変化に地域ぐるみでの対応 ができるように日頃からの付き 合いを大切にしましょう。
曜日や日時がわからなくなり、 ゴミ出しができなくなります。
●
ゴ
ミ
出
し
が
で
き
な
い
落ち着いて初めて聞いたよ うに対応しましょう。また、 さりげなく話題を変えるのも いいでしょう。
記憶力が低下して、数分前の ことを覚えていられません。本 人は初めて言ったり、聞いたり していると思っています。
●
同
じ
こ
と
を
何
度
も
言
っ
た
り
聞
い
た
り
す
る
小銭を使いたくても硬貨の 区別がつかず、本人は不安に 感じています。周りの人が手 助けしてあげましょう。 判断力が低下して、金額に応 じた硬貨が使えず、つい大きな お札で支払ってしまい、小銭が たまってしまいます。
●
財
布
に
小
銭
が
い
っ
ぱ
い
ポ
イ
ン
認知症
の
方
や
家族
の
方々
を
支
える
人
たちか
らのアドバイス
体を動かしたり、作業をしたりするには たくさんの認知機能を使います。ところが、 当たり前のことができなくなって初めて、 出来ている事のすばらしさを知ります。認 知機能の障害によって出来なくなる事もあ りますが、できることはたくさんあります。 リハビリはできることやできそうなこと を見つけ、自分ら
しく生活する事が 続けられるよう支 援します。
一人で悩まないで!
様々な行動が、病気からくるとわかって いても怒ったり本人を否定したり、毎日の 介護で疲れていませんか。
介護経験者の私たちは、介護者の気持ち が手に取るようにわかります。話すだけで も心が少し軽くなりますよ。
そして、認知症の方が生きている世界を 理解することで介護者
も本人も笑顔になれる 日が来るはずです。 一人で頑張らないで ください。
われわれは、認知症になっても「自分ら しい生活を長く続けていく」ことをお手伝 いできればと考えています。
そのためには、早い時期にこの病気と向 き合うことが必要です。「わからなくなっ てしまう病気」といった怖さから受診を敬 遠される方がいま
すが、おかしいな と感じたら、まず はかかりつけ医の 先生に相談してく ださい。
認知症疾患医療センター
精神科医師 橘髙 一 さん
おんだ歯科医院
恩田 圭基 さん
あいセンター薬局
下山田博久 さん
会津中央病院
大須賀美和 さん
会津若松市役所
國廣多美子 さん
グループホームこすもす
中川 幸恵 さん
会津地区会代表
土屋みよ子 さん
認知症専門ディサービスOASIS
青木 智子 さん
専門医 から
作業療法士 から
グループホーム から
認知症の人と家族の会
から
認知症地域支援推進員
から
歯科医師 から
薬剤師 から
病院の相談員
(ソーシャルワーカー) から
生活の様々な場面で、気持ちや体調・他 の要因で同じ事ができたりできなかったり します。何か仕事を頼んで終わった時は 「ありがとうございます」「助かりました。 おかげさまで早く済みました」と笑顔で感 謝の気持ちをお伝えしています。途中で手 を休めたり、頼んだ事が形を成さないこと もありますが、同じように感謝の気持ちを お伝えします。必要とされる体験を重ねて いただくことで表
情が豊かになり笑 顔が見られる方も おいでです。
認知症の人と家族が安心して地域で暮ら し続けるためには、地域住民の支えと医 療・介護の連携が必要です。
認知症について正しい知識を持つことが 支えの第一歩です。認知症サポーター養成 講座や地域での学習会に積極的に参加し、 自分に何ができるかを考えてみませんか。 また、必要な時に
受けられる医療・介 護サービスがスムー ズにつながれば安心 して地域で過ごせま す。
認知症になると記銘力の低下によりお薬 の飲み忘れ、飲み間違いなどが起こるよう になります。家に薬がいっぱい余っている ことも少なくありません。
薬局ではお薬カレンダーや一包化調剤等 により飲み忘れを防いだり、残薬を整理し 服薬支援をしたり、回収し処分することも できます。
先ずはかかりつ けの薬局の薬剤師 に相談してみまし ょう。
医療ソーシャルワーカーは、病気によっ て生じる経済的・社会的・心理的な悩みな どをうかがい、院内のスタッフや地域の支 援者と連携し、社会福祉の専門家として、 問題解決のお手伝いをしています。話し合 う中から、一緒に解決の糸口を見つけてい きましょう。
「 な じ ょ す ん べ …」そんな時、医 療ソーシャルワー カーをおたずねく ださい。
・最近歯磨きがしっかりできない ・入れ歯をよくなくしてしまう ・入れ歯のはめ方がわからない ・歯科の予約を間違えてしまう
(もしかして 認知症かもしれません)
◦厚生労働省/認知症の取組み
www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/dementia
◦認知症の人と家族の会
www.alzheimer.or.jp
支部の一覧や活動資料、関連情報などがあります
◦認知症情報サイト(国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター)
monowasure.org
一般の方、医療関係の方、認知症医療疾患センターの方それぞれに向けた情報があります
◦認知症介護情報ネットワーク(DCnet)
www.dcnet.gr.jp/about/
認知症を正しく理解するための基礎知識の紹介や介護の事例を紹介しています
◦認知症スタジアム
Dementia.or.jp/
認知症に関するイベントや本、ニュースなど、さまざまな情報があります
◦イーローゴ.ネット(e-65.net)
www.e-65.net/
「医学からみた認知症」や「いろいろな支援」など今日から活用できる情報があります
若年性認知症コールセンター
☎ 0800-100-2707
※月曜日から土曜日(年末年始・祝日除く)午前10時~午後 3 時
若年性認知症特有の様々な疑問や悩みに対し、専門教育を受けた相談員が対応します。
会津若松市地域包括支援センター
高齢者に関する相談窓口として、市内に7か所設置されています。
認知症がご心配な方の相談をはじめ、認知症介護のアドバイスや医療機関の受診、介護保険 サービスや高齢者福祉サービスを利用する方法などの相談に応じています。
また、ご近所でご心配な方の相談などにも応じています。 くわしい連絡先は、最終ページに記載しております。
竹田綜合病院認知症疾患医療センター
☎ 29-3808
認知症の方やご家族、関係機関からの認知症に関する様々な相談に専門の相談員が応じます。 認知症かその他の病気ではないか必要な検査を行い、総合的に判断をします。
診断に基づいてその方に応じた治療などの方針を検討します。
(公社)認知症の人と家族の会
福島県支部 会津地区会 (阿久津) ☎ 24-2450
認知症の介護の経験者が様々な悩みや心配事などに対応しています。
認知症の方や家族のみなさんがゆったりとした時間を過ごせる「認知症カフェ∼ひだまり∼」
を開設しています。
くわしくは、上記の連絡先(☎24−2450)へお問い合わせください。
福島県認知症コールセンター(認知症ほっと電話相談)
☎ 024-522-1122
※月曜日~金曜日(祝祭日・12/29 ~ 1 / 3 除く) 午前10時~午後 4 時
認知症介護の経験者が、認知症の症状や行動への対応の仕方や介護の悩みなど様々な相談に 応じています。
認知症
に
関連
するホームページ
等
の
紹介
各種相談機関
各種パンフレットなどは市役所高齢福祉課や地域包括支援センターに配置しています。 下記のQRコードからもご覧いただけます。
この「認知症ケアパス」の他に、
「認知症地域支援ガイドブック」
「介護保険のてびき」「高齢者福祉サービス」などをあわせて
ご活用いただくことをお勧めします。
名 称 担当地区 所 在 地 電話番号
若松第1地域包括支援センター 行仁・鶴城・東山小学校区 (医療生協会津若松診療所内)東千石一丁目2−13 36−6770
若松第2地域包括支援センター 謹教・城西・ 小金井小学校区
本町1−1
(山鹿クリニック内) 27−0211
若松第3地域包括支援センター 門田・城南・大戸小学校区 (会津長寿園内)門田町黒岩字五百山丙459−3 38−3090
若松第4地域包括支援センター 永和・神指・城北・日新小学校区 (会津みどりホーム内)神指町北四合字伊丹堂55−1 37−7711
若松第5地域包括支援センター 一箕・松長・湊小学校区 (枝雪零苑内)一箕町松長字下長原152 39−2779
北会津地域包括支援センター 荒館・川南小学校区 (美野里内)北会津町東小松字南古川12 56−5005
河東地域包括支援センター 河東学園小学校区 河東町郡山字中子山22
(社会福祉協議会河東支所内)75−4815
編集・発行 会津若松市 健康福祉部 高齢福祉課 平成28年11月 第 2 版発行
会津若松市東栄町3番46号 TEL0242―39―1290・FAX0242―39―1431 編 集 協 力 会津若松市認知症医療介護連携推進連絡会議