貯蔵中のにんにくの発根と芽の伸長普及する技術・指導参考資料(野菜）青森県庁ホームページ

(1)

事項｜貯蔵中のにんにくの発根と芽の伸長

萌芽抑制剤を使用しないにんにく（品種：福地ホワイト）では、収穫・乾燥後の8月かねらし＼｜ら9月にかけて生じるりん片内部の芽の伸長と発根率増加の過程が不明であった。

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このため、乾燥後室内で保管しているにんにくを対象に、りん片内部の芽の動き、水浸けテストによる発根率の推移等を調査した結果、発根及び芽の伸長過程が明らかになったので参考に供する。

1 乾燥条件の違いと発根の関係

強制乾燥を行ったにんにくは、自然乾燥したにんにくより発根及び芽の伸びが早い

2 貯蔵中のにんにくりん片内部の芽の状態

乾燥終了後 18 日頃までは、萌芽程度は 0. 2以下で、芽の色は半透明である。同じく 22 日後以降には芽の色が淡緑色となる口 40日後には萌芽程度が0. 4以上となり、芽の色が緑色

となる。その後、この萌芽程度は徐々に高まり、萌芽する。

3 むき身りん片の水浸けテストによる発根率の推移

(1）発根率は収穫・乾燥後の日数を経る毎に高まり、発根の勢いも強まる。

(2）乾燥直後から 3 日以内に発根するりん片がみられ、萌芽程度が 0. 2 の頃から、 1 日後に発根するようになる。

(3）萌芽程度が 0. 6 を超える頃から、 1 日後の発根りん片率が 1 0 0 %に達するようになる。

乾燥終了後の発根・萌芽のステージを推定でき、低温貯蔵入庫時期や加温処理時期を判期待自れる効果｜断する際の参考になる。

利用上の注意事項

担当青森県献総合研究セント畑作園芸試験場栽培部｜対象地域｜県下全域平成 14年度青森県畑作園芸試験場試験成績概要集

発表文献等平成 14年度東北農業研究成果情報

平成 15年度青森県農林総合研究センター畑作園芸試験場試験成績概要集

(2)

-【根拠となった主要な試験結果】

表1 乾燥条件の違いが萌芽・発根に及ぼす影響（平成15年青森農林総研畑園試）

乾燥条件｜水浸けテスト｜｜水浸けテストによる発根りん（乾燥期間）｜開始時期｜萌芽程度｜（%）

乾燥後の保管条件

7 日後

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0. 25 0. 34 0. 39 自然乾燥

( 7 / 1∼10/ 9) 室内保管

50 70 100 100 40 50 100 100 強制乾燥

( 7 / 1∼7/ 24) 室内保管

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図2

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乾燥終了後の日数と萌芽程度

（平成 14∼ 15年青森農林総研畑園試）

- 34 -（月／日）

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100 供試材料は畑作園芸試験場産にんにく（品種：福地ホワイトノ0

自然乾燥： 7/ 1 ∼ 10/ 9 ( 15. 2℃ ∼ 23. 4° C）。

強制乾燥：7/ 1 ∼ 7/ 24 ( 33℃ ∼ 37℃）、 7/ 24∼ 10/ 9 ( 15. 2℃ ∼ 23. 4℃）0

萌芽程度測定、水浸けテストにはむき身りん片を 10個使用した。萌芽程度の測定方法は、図2を参照する。（表2も同様）

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乾燥終了後の日数（日）

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