「分 子 研リ ポー ト 2 0 0 1 」 目 次
1 . 序 言 ... 1
井口洋夫先生の文化勲章受章を祝して ... 3
2.分子科学研究所の概要 ... 9
2-1 研究所の目的 ... 9
2-2 沿 革 ... 9
2-3 現在の組織とその発足 ... 11
2-4 研究所の運営 ... 12
2-4-1 評議員会 ... 12
2-4-2 運営協議員会 ... 12
2-4-3 人事選考部会 ... 13
2-4-4 共同研究専門委員会 ... 14
2-4-5 学会等連絡会議 ... 14
2-4-6 教授会議 ... 14
2-4-7 主幹・施設長会議 ... 15
2-4-8 大学院委員会 ... 15
2-4-9 特別共同利用研究員受入審査委員会 ... 15
2-4-10 各種委員会等 ... 16
2-5 構成員 ... 19
2-5-1 現在の構成員 ... 19
2-5-2 創立以来の人事異動状況( 2 0 0 2 年1月1日現在) ... 27
2-6 各研究系の概要 ... 28
2-6-1 研究系及び研究施設 ... 28
2-7 技術課 ... 35
2-7-1 技術研究会 ... 36
2-7-2 技術研修 ... 37
2-7-3 人事交流 ... 37
2-7-4 受賞 ... 38
2-8 C O E コンファレンス ... 39
2-9 共同研究 ... 40
2-9-1 共同研究の概要 ... 40
2-9-2 2001 年度の実施状況 ... 40
2-9-3 共同研究実施件数一覧 ... 42
2-10 学術創成研究(新プログラム) ... 43
2-11 国際交流と国際共同研究 ... 45
2-11-1 国際交流 ... 45
2-11-2 国際共同研究 ... 46
2-11-3 多国間国際共同研究の推進 ... 47
2-12 大学院教育 ... 48
2-13 定員と財政 ... 52
2-13-1 定員 ... 52
2-13-2 財政 ... 52
2-14 共通設備 ... 53
2-14-1 情報図書館 ... 53
2-14-2 岡崎コンファレンスセンター ... 53
2-14-3 共同利用研究者宿泊施設 ... 53
2-14-4 職員会館 ... 53
2-15 地域社会との交流 ... 54
2-15-1 国研セミナー ... 54
2-15-2 分子科学フォーラム ... 55
2-15-3 岡崎市民大学講座 ... 56
2-15-4 おかざき寺子屋教室 ... 57
2-15-5 地域の理科教育への協力 ... 57
2-15-6 中学校理科副教材の作成 ... 58
2-15-7 岡崎レクチャー ... 58
2-15-8 一般公開 ... 59
2-15-9 見学受け入れ状況 ... 59
3.研究系及び研究施設の現状 ... 61
3-1 論文発表状況 ... 61
3-1-1 論文の発表状況 ... 61
3-1-2 論文の引用状況 ... 62
3-2 理論研究系 ... 67
分子基礎理論第一研究部門 ... 67
分子基礎理論第二研究部門 ... 75
分子基礎理論第四研究部門 ... 81
3-3 分子構造研究系 ... 93
分子構造学第一研究部門 ... 93
分子動力学研究部門 ... 98
3-4 電子構造研究部門 ... 100
基礎電子化学研究部門 ... 100
電子状態動力学研究部門 ... 107
3-5 分子集団研究系 ... 114
物性化学研究部門 ... 114
分子集団動力学研究部門 ... 121
分子集団研究部門 ... 129
3-6 相関領域研究系 ... 130
相関分子科学第一研究部門 ... 130
分子クラスター研究部門(流動研究部門) ... 133
3-7 極端紫外光科学研究系 ... 141
基礎光化学研究部門 ... 141
反応動力学研究部門 ... 148
界面分子科学研究部門(流動研究部門) ... 156
3-8 錯体化学実験施設 ... 167
錯体触媒研究部門 ... 167
3-9 研究施設 ... 175
分子制御レーザー開発研究センター ... 175
分子物質開発研究センター ... 189
装 置 開 発 室 ... 196
極端紫外光実験施設 ... 197
電 子 計 算 機 室 ... 204
3-10 機構共通研究施設(分子科学研究所関連) ... 210
統合バイオサイエンスセンター ... 210
4.点検評価と課題 ... 225
4-1 極端紫外光実験施設(UV S O R ) ... 225
4-1-1 B radshaw 博士による点検評価 ... 225
4-2 外国人研究者による点検評価 ... 231
4-2-1 Hochstrasser 教授による評価 ... 231
4-2-2 L ineberger 教授による評価 ... 234
4-3 ワークショップによる点検評価 ... 240
4-3-1 日本チェコ合同セミナー(2001/3/12-13) ... 240
4-3-2 教育研究基盤整備の新国際水準パラダイム構築に関する研究会(2001/12/27) ... 242
4-3-3 無機金属化学の展望―全元素化学を目指して(2002/1/28-29) ... 242
5.将来計画及び運営方針 ... 243
5-1 極端紫外光実験施設の将来計画 ... 246
5-1-1 光源加速器の高度化の概要 ... 246
5-1-2 ビームラインの高度化の概要 ... 247
5-1-3 国内に於ける UV S OR 施設の今後の位置付け ... 249
5-2 分子スケールナノサイエンスセンターの新設 ... 251
5-3 計算科学研究センターの将来構想 ... 253
5-3-1 現在の計算機システムと運用 ... 253
5-3-2 計算科学研究センターを巡る状況 ... 254
5-3-3 計算ナノサイエンスの提案 ... 255
5-4 装置開発室の将来計画 ... 257
5-4-1 装置開発室の過去と現状 ... 257
5-4-2 調査 ... 257
5-4-3 現在の取り組みと将来計画 ... 257
6 . 資 料 ... 261
6-1 歴代の評議員 ... 261
6-2 歴代の運営に関する委員会委員(1975 ∼ 1981)... 266
6-3 歴代の運営協議員(1981 ∼) ... 267
6-4 岡崎国立共同研究機構分子科学研究所研究教育職員の任期に関する規則 ... 271
6-5 「岡崎国立共同研究機構分子科学研究所研究教育職員の任期に関する規則」に基づく任期制の取扱いについて ... 272
6-6 岡崎国立共同研究機構分子科学研究所点検評価規則 ... 273
6-7 岡崎国立共同研究機構分子科学研究所将来計画委員会規則 ... 276
1.序 言
本年度から山手地区に統合バイオサイエンスセンター研究棟が完成し,岡崎の3研究所の新しい連携が実施される ことになる。加えて,平成14年度から設置が認められた分子スケールナノサイエンスセンターの研究施設の建設が同 地区に1−2年内完成することが認められた。分子スケールナノサイエンスセンターは,分子を基底とした新しい物 質科学を,ナノサイエンスという立場から推進するものであり,「広義の物質科学研究」を行う分子科学研究所が,単 に物質創製という立場のみから立ち向かうのではなく,光分子科学および化学反応ダイナミクスの立場からの関与を 含めた多岐に渉る,共同研究の場である。また,設立以来17年以上を経過した極端紫外光実験施設の高度化が認めら れ,この1年で,新しい施設としてますますの活発な共同利用がなされるものと確信している。
昨年末に,井口洋夫名誉教授が分子エレクトロニクス部門として文化勲章受章の栄誉に輝かれた。井口先生の分子 科学に対する多大な貢献への感謝が本レポートに組み込まれている。
本レポートの編集の指揮を取られた藥師久彌教授,広報担当の佐藤敦子,中村理枝両氏および管理局の方々に篤く 御礼申し上げる。
平成14年3月 分子科学研究所長 茅 幸二
井口洋夫先生は昭和23年に東京大学理学部を 卒業,同大大学院を経て昭和25年に同大学理学 部助手,昭和34年同大理学部助教授,昭和35年 には同大物性研究所助教授,昭和42年に同大物 性研教授に就任されました。昭和40年代半ばよ り,赤松秀雄教授,長倉三郎教授と共に分子科 学研究所の設立に奔走され,昭和49年分子科学 研究所創設準備室長,昭和50年分子科学研究所 教授に就任されました。昭和62年に分子科学研 究所を停年退官されたのち,同研究所所長,平 成5年に岡崎国立共同研究機構長に就任され, 平成7年3月に退官されました。この間,分子 科学研究所で人材育成に努力され,多くの優れ た研究者を世に送り出しました。
私の研究履歴書
井 口 洋 夫
私は平成13年度の文化勲章受章の栄誉に浴しました。この受章は,恩師,先輩の卓越した指導,同僚そして多くの 研究協力者との共同研究によって初めて可能となったのです。ここで,改めてその方々に心より御礼と感謝の言葉を 述べさせて戴きたいと思います。
私は,三つの機関に所属し,そこで教わり,そして育てられました。三つとは,東京大学理学部化学教室(1945− 1960),東京大学物性研究所(1960−1975),そして,1975年新設の分子科学研究所(1974−1995)です。その間に 2年間,ラムゼーフェローとして英国ノッチンガム大学で留学生活(1955−1957)を送り,科学に対する考え方の巾 を拡げることが出来ました。
第二次大戦が激化する1945年4月東大理学部に入学,終戦をはさんで1948年卒業しました。その当時の教育・研究 環境は,現在の日本の現況からは,想像すら出来ない不自由な時代でした。しかし,すべてが不自由でしたから,不 自由とは思いませんでした。むしろそれから抜け出そうとする活気のある時代だったように思います。ガスの時間供 給に悩まされながら,停電中の暗い実験室ですぐれた先輩の科学談義から,「研究とは何か」と云う最も基本の問題を学 んだ時代だったと思います。
井口洋夫先生の文化勲章受章を祝して
卒業実験では,鮫島実三郎先生から「炭素
1)
の電気抵抗測定」(日本化学会誌 70,185 (1949)) と云う課題が与えられ,赤 松秀雄先生の指導を受けました。炭素粒子間の電気伝導が,粒子間の接触抵抗だけでなく粒子自身の特性を反映して いるとして,「炭素粒子間で電子が動くのであれば,その“ 切れ端” である多環芳香族化合物間でも電子の移動があっ てよいのではないか」との単純な発想から,有機固体の持つπ電子による電気伝導の研究に入りました。研究室では赤 松先生らによって炭素類の構造モデルとしてビオラントロンが取上げられていました。当時は研究の速度がおそく,測 定装置を工夫し,数年にわたってビオラントロンの精製を繰返す時間的余裕のある時代でした。それから50年余,同 じ道を歩いて参りました。またその頃は,固体物理学の勃興期で,そこから多くのことを学び,それを活用させても らいました。無機半導体と対比して,光伝導,固体スペクトル,光起電力効果等の測定から,「これらの有機固体は半 導体の特性を持ち得る」として,その物質を有機半導体と名づけました。1954年のことでした。
一方,赤松研究室では有機固体の磁性測定が行われており,芳香族化合物の反磁性が研究されていました。松永義 夫博士は,芳香族化合物とハロゲン錯体が示す異常な磁性に着目,するどい洞察力の許で,研究を展開し,その電気 伝導度の測定から高伝導性有機固体の発見に到達しました。芳香族化合物としてはペリレン(C20H12)を選択し,ハロ ゲンとして臭素を用いて数Ωcm の電荷移動錯体(当時は付加化合物と呼んでいました)を得ました。錯体自身が金属 電極との反応性が高く,定量的測定は困難を極めましたが,電極付近に黒鉛を添加,ハロゲンとの間でインターカレー ション化合物をつくることによって,再現性のある測定結果が得られるようになり,1954年に発表しました。現在は ハロゲンドーピングと呼ばれている手法です。
前述しましたように,1955年から英国に留学する機会が与えられました。指導教官の E ley 教授は,E ley-R ideal モデ ルの提唱者として触媒研究の指導的立場にある研究者ですが,生体物質(ポルフィリン)からの連想で染料であるフ タロシアニンの伝導に進まれた固体化学の研究者でもあります。私は,そこで「生体物質中のエネルギー伝達は何か」 の教示を得て,現在もシトクロム c3の伝導に取組んでおります。在英中,有機物質のみの錯体が有機半導体になり得 ることを報告にまとめました。
1960年,東京大学物性研究所に転出しました。抜群の能力を持つ同僚と,研究室(研究室名は界面物性)の立ち上 げ,有機固体の基本物性―イオン化電圧,仕事関数等―の実測と,伝導度の精密測定を行いました。実験の繰返 しを通して次第に「有機物質も電気を流してよい」とする考え方が一般に受入れられて参りました。最大の弱点であっ た“ 試料が多結晶(粉末)” と云う問題も,薄膜と微小結晶の利用,更に構造解析の定量的結果の累積によって,体系 が整えられ,物理学など他分野からの認知も得られるようになって参りました。それによって,有機半導体・導体の 研究者層も格段に拡がりました。
特に電荷移動錯体についてはその構成単位である電荷供与体と電荷受容体の構造が描き出され,“ 分子設計”の立場 で物質探索が拡がり,合成化学者の参加が得られるようになりました。そして,有機導体,そして有機超伝導体への 展開が日本に於て急激に拡大し,現在も大きな発展がつづいています。
1974年,分子科学研究所創設準備室が設置され,私はその準備室に参加することになりました。分子科学の概念は 日本で誕生し,育ち,そして研究所と云う形で開花したものです。明治,大正以来の物理化学の発展の結果熟成した
“ 分子科学研究所” は,森野米三,赤松秀雄,長倉三郎らのリーダーによって組立てられ,学術会議の勧告
2)
を経て,大 学共同利用機関として1975年に発足,その設置場所は岡崎となりました。若し,分子科学研究所が設置されていなかっ た場合の現在を考えた時,これらリーダーの方々の努力,特に長倉先生の設立に対する情熱を側にいて知っている者 として尊敬の念を超えるものがあります。
1975年,発足と共に岡崎に参りました。綿密に準備された計画に従って,熱気に満ちた建設が開始され,明大寺の
丘に人材が集まって参りました。初代赤松所長の一言「新設の強みは少々の失敗が許されることだ。然し,同じ失敗を 二度はするなよ」は,重みがありました。そして長倉所長の時代に更に発展して多くの人材が集う研究所となりました。
そこでも,私は優れた有能な研究者集団にめぐまれて,建設が一段落する夜に,研究の打ち合わせを行うことが出 来ました。
有機結晶(薄膜を含めて)の光電子放射測定は,分子研での建設が認められた放射光源の利用によってエネルギー 依存性の研究などがより精緻に進められ,「定量的議論に耐え得る」成果が得られました。そして,B E D T -T T Fが合成さ れ,この一種の分子は,現在でも有機超伝導体発展を牽引している重要物質です。
有機半導体は有機分子の集合体で,その構成単位の分子になっても機能を持ち続けています。これは無機半導体の ゲルマニウムやシリコンと異なる点です。即ち,分子一個一個に素子となり得る特性―輸送,貯蔵そして制御― を付与することが出来,分子の機能をエレクトロニクスに結びつけられるとして,分子素子という言葉を用いました。
「固体素子から分子素子へ」と云う課題で話題提供をする機会が与えられたのは,1982年の物性研25周年記念の会合で した。一個分子の上記三つの特性の中で,電子の挙動をどのようにして“ 制御” するかはきわめて困難な問題であり ますが,挑戦すべき課題と思います。
1995年,多くの方に支えられた掛け替えのない思い出を持って,分子研そして岡崎での仕事を了えました。そこで も多くの有能な研究者・技術者と共に,有機半導体の研究を進めて来れたことを誇りとし,心より感謝しております。
最後に,研究所がその機能を充分発揮できるためには,研究・技術・運営を受け持つ三本の柱がしっかりと束ねら れて初めて可能になるという思いは今も変りません。その思いは,現在私に与えられた仕事でも貫きたいと思って努 力しております。
研究を共にした方々の名前は、別の機会に述べさせて戴くべくここには記しませんでした。 皆様,本当に有難うございました。
著者注
1) ここで炭素とは種々の炭素粒子のことで,グラファイト,アセチレンブラック,カーボンブラックなどの多様 な粒子群のことです。
2) 日本学術会議第6期,第44回総会(1965年10月)で「分子科学研究所の設立」が勧告されました。当時会員だっ た赤松秀雄教授は,その思い出に上野にあった学術会議の庭の椿の実を採って鎌倉の先生の自宅に植えられま した。先生が分子研を退任されるとき,赤松記念樹として,それを分子研の実験棟の裏庭に移植し,今は大樹 に育っています。私事ですが,その実を拾って,都築重次氏の家で3ヵ年育ててもらい,私の退官の際目白の 自宅に移植して現在に至っています。未だやせた椿ですが,いずれ花をつけて呉れると思います。
お祝の言葉
東京大学名誉教授
原 田 義 也
井口洋夫先生の文化勲章のご受章を心からお祝い申し上げます。井口先生が東京大学理学部化学科から物性研究所(界面物性部門)へ転出されたのは,1960年秋です。私は理学部 化学(赤松研究室)の博士課程を中退して,翌年の3月に新設の井口研究室の助手として採用されました。
当時,物性研の分子部門には長倉三郎先生がおられ,研究室間の活発な交流がありました。今では想像もできませ んが,長倉・井口両先生が昼休みのキャッチボールに参加されたこともあります。私はこの頃に井口先生のご指導で有 機固体の光電子放射の仕事を始め,その後も電子分光関係の研究に終始しました。井口先生は物性研ご在任中の1965年 に赤松秀雄先生とともに日本学士院賞を受賞されました。その後のご活躍は皆様よくご存じの通りです。
以上,井口先生の物性研時代の思い出を若干記しました。先生の今後のますますのご健勝を祈り,お祝いの言葉に 代えさせていただきます。
法政大学工学部教授
丸 山 有 成
井口洋夫先生,平成13年度文化勲章の御受章まことにおめでとうございました。学部の学生時代から今日までずっ と先生のご薫陶を受けている者の一人としまして,心からお祝い申し上げます。卒業研究として赤松研究室配属とな り,井口先生の居室兼実験室で実験をはじめさせていただいたころは,今回の御受章の発端となっている有機半導体, 導体の発見が既になされそれらの概念の確立と更なる大きな展開が図られていたときだったと思います。そのころ先 生が議論され画いておられたことが最近になっていくつか実現されつつあるのを見まして(単一種分子金属結晶,エ レクトロニクスに向けての分子デバイスなど),あらためて先生の先見性の凄さと大きさに感じ入っております。どう かこれからも十分ご健康に留意されて,いつまでもお元気で不肖の弟子をご指導下さいますよう御願い申し上げつつ, 御祝詞とさせて頂きます。京都大学大学院理学研究科教授
齋 藤 軍 治
井口洋夫先生 文化勲章の受章 誠におめでとうございます。私が分子科学研究所の助手として採用され,先生に実質 上初めてお会いしましたのが,昭和54年の5月でした。当時,先生は50代の初めで,新しいアイデアがふつふつと沸 くエネルギッシュな時期を過ごされてました。赴任早々,「齋藤君,助手は1日12時間以上仕事をしなければいけませ ん」のようなことを言われたことを思い出します。私が30代半ばで,分子研で一番年寄りの助手であったことを懸念 されてのことだと思います。分子研では,テトラベンゾペンタセン(T B PA )薄膜の超高真空での光伝導度測定,有機 伝導体の原料作りと2次元伝導体 B E D T -T T F 系の開発を行いました。B E D T -T T F 分子の類縁体であるTTCn-TTF 分子 でのファスナー効果,T T eC 1-T T F での atomic wire 等 , また,少しお手伝いしたチトクローム c3の伝導度などは,まさ に井口先生の非常に個性的なアイデアの産物であり,その後の私の研究に多いに役立たせていただきました。先生の 助言どおり労働時間は十分にクリアーしたと思います。最後に,今回の受章に関連する幾つかのテーマに参加させて いただき,大変ありがとうございました。
名古屋大学物質科学国際研究センター教授
関 一 彦
井口先生には東大物性研での院生から分子研助手まで15年間御世話になりました。本郷から物性研に移ると,外の 人の出入りが活発で,世界が広がった気がしました。分子研の創設準備室長,ついで初代の教授になられた先生は,物性研では夕方に帰られることが多かったのが連日 夜の10時過ぎまで残られるようになり,「実験する」と席の後ろに置かれたガラスの真空ラインには遂に出番がありま せんでした。分子研の今に続く開かれた運営体制,学術第一の雰囲気,国際水準の施設や設備などは,先生たちが創 設の情熱に燃えて築かれたもので,今振り返っても尊敬の念を新たにします。
おつきあいして30年,先生の物質に対する「独特の勘」に感嘆してきました。また水素,炭素,多環芳香族炭化水 素,チトクローム c3, ヒドロゲナーゼなど「お気に入りの物質」への愛着と執念にも多くを学ばせて戴きました。
今回の御受章は本当に喜ばしく,心からお祝い申し上げます。これからも御元気で,宇宙環境利用を始めとする諸 分野で御活躍下さるようお祈り致します。
京都大学化学研究所教授
佐 藤 直 樹
東京大学物性研究所井口研究室の最後の大学院生としてご指導を仰いで以来,実に三十年近くになりますが,井口 先生の昨年の文化勲章ご受章は最も嬉しいことの筆頭に挙げられます。先生が分子科学研究所の設立準備室長からその最初の専任教授として岡崎に「赴任」された1年後,木村啓作さん
(機器センター助手,現姫路工大教授),石井菊次郎さん(物性化学部門助手,現学習院大教授),関 一彦さん(物性 化学部門リサーチフェロー,現名大教授)ら物性研以来の先輩に合流し、旧愛知教育大学図書館だった建物で,期待 に満ちた新しい環境下での先生のお仕事に(研究だけでなく環境整備,建物建設,地域との交流? なども)分子集 団研究系技官として加わらせていただくことになったのが,つい昨日のように思えます。
それから8年,分子科学研究所がいわば最初のピークを迎えた時期に私は岡崎を離れましたが,先生はさらにその 後の約十年間を日本の分子科学の発展に身をすり減らして尽くされ,分子科学研究所の名が世界に揺るぎないものなっ たことは誰もが知るところです。全く幸運にも先生のご薫陶を受けることのできた私としては,今回の先生のご受章 をひたすらお慶び申しあげる次第です。
2-1 研究所の目的
分子科学研究所は,物質の基礎である分子の構造とその機能に関する実験的研究並びに理論的研究を行うとともに, 化学と物理学の境界にある分子科学の研究を推進するための中核として,広く研究者の共同利用に供することを目的 として設立された大学共同利用機関である。物質観の基礎を培う研究機関として広く物質科学の諸分野に共通の知識 と方法論を提供することを意図している。
限られた資源のなかで,生産と消費の上に成り立つ物質文明が健全に保持されるためには,諸物質の機能を深く理 解し,その正しい利用をはかるのみでなく,さらに進んで物質循環の原理を取り入れなければならない。分子科学研 究所が対象とする分子の形成と変化に関する原理,分子と光との相互作用,分子を通じて行われるエネルギー変換の 機構等に関する研究は,いずれも物質循環の原理に立つ新しい科学・技術の開発に貢献するものである。
2-2 沿 革
1960 年頃から分子科学研究者の間に研究所設立の要望が高まり,社団法人日本化学会の化学研究将来計画委員会に おいてその検討が進められた。
1965. 12.13 日本学術会議は,「分子科学研究所」(仮称)の設置を内閣総理大臣あてに勧告した。
1973. 10.31 学術審議会は,「分子科学研究所(仮称)を緊急に設立することが適当である旨,文部大臣に報告した。 1974. 4.11 文部大臣裁定により,東京大学物性研究所に分子科学研究所創設準備室(室長:井口洋夫前東京大学
物性研究所教授,定員3名)及び分子科学研究所創設準備会議(座長:山下次郎前東京大学物性研究所 長,学識経験者35人により構成)が設置された。
1974. 7. 6 分子科学研究所創設準備会議において,研究所の設置場所を岡崎市の現敷地と決定した。
1975. 4.22 国立学校設置法の一部を改正する法律(昭50年法律第27号)により「分子科学研究所」が創設され, 初代所長に赤松秀雄前横浜国立大学工学部長が任命された。 同時に,分子構造研究系(分子構造学第一 研究部門,同第二研究部門),電子構造研究系(基礎電子化学研究部門),分子集団研究系(物性化学研 究部門,分子集団研究部門),機器センター,装置開発室,管理部(庶務課,会計課,施設課,技術課) が設置された。
1975. 12.22 外国人評議員の設置が制度化された。
1976. 5.10 理論研究系(分子基礎理論第一研究部門,同第二研究部門),相関領域研究系(相関分子科学研究部 門),化学試料室が設置された。
1976. 11.30 実験棟第1期工事(5,115 m2)が竣工した。
1977. 4.18 相関領域研究系相関分子科学研究部門が廃止され,相関領域研究系(相関分子科学第一研究部門,同 第二研究部門),電子計算機センター,極低温センターが設置された。
1977. 4. 大学院特別研究学生の受入れが始まる。
1977. 5. 2 国立学校設置法の一部を改正する法律により生物科学総合研究機構(基礎生物学研究所,生理学研究 所)が設置されたことに伴い,管理部を改組して分子科学研究所管理局とし,生物科学総合研究機構の 事務を併せ処理することとなった。管理局に庶務課,人事課,主計課,経理課,建築課,設備課,技術 課が置かれた。
1978. 3. 7 分子科学研究所研究棟(2,752 m2)が竣工した。 1978. 3.11 装置開発棟(1,260 m
2
),機器センター棟(1,053 m
2
),化学試料棟(1,063 m
2
)が竣工した。
1978. 4. 1 電子構造研究系に電子状態動力学研究部門,電子構造研究部門が,分子集団研究系に基礎光化学研究 部門が設置された。
1979. 3. 1 電子計算機センター棟(1,429 m2)が竣工した。 1979. 3.24 実験棟第2期工事(3,742 m
2
),極低温センター棟(1,444 m
2
)が竣工した。
2.分子科学研究所の概要
1979. 4. 1 分子構造研究系に分子動力学研究部門が設置され,管理局が総務部(庶務課,人事課,国際研究協力 課),経理部(主計課,経理課,建築課,設備課),技術課に改組された。
1979. 11. 8 分子科学研究所創設披露式が挙行された。
1981. 4. 1 第二代研究所長に長倉三郎東京大学物性研究所教授が任命された。
1981. 4.14 国立学校設置法の一部を改正する法律により,分子科学研究所と生物科学総合研究機構(基礎生物学 研究所,生理学研究所)は総合化され,岡崎国立共同研究機構として一体的に運営されることになった。 理論研究系に分子基礎理論第三研究部門が設置され,管理局が岡崎国立共同研究機構管理局となり,技 術課が研究所所属となった。
1982. 4. 1 研究施設として極端紫外光実験施設(UV S OR )が設置された。 1982. 6.30 極端紫外光実験棟第1期工事(1,281 m2)が竣工した。 1983. 3.30 極端紫外光実験棟第2期工事(1,463 m
2
)が竣工した。
1983. 4. 1 電子構造研究系に分子エネルギー変換研究部門が,分子集団研究系に分子集団動力学研究部門,極端 紫外光研究部門が設置された。
1983. 11.10 極端紫外光実験施設ストレージリング装置に電子貯蔵が成功した。 1984. 2.28 極端紫外光実験施設の披露が行われた。
1984. 4.11 研究施設として,錯体化学実験施設(錯体合成研究部門,錯体触媒研究部門)が設置された。 流動研 究部門制度が発足し錯体化学実験施設に錯体合成研究部門が設置された。
1985. 5.10 分子科学研究所創設10周年記念式典を挙行した。
1987. 4. 1 第三代研究所長に井口洋夫分子科学研究所教授が任命された。 1989. 2.28 分子科学研究所南実験棟(3,935 m2)が竣工した。
1989. 5.28 分子集団研究系に界面分子科学研究部門が,相関領域研究系に有機構造活性研究部門(共に流動研究 部門)が設置された。
1991. 3.27 極端紫外光実験棟(増築)(283 m
2
)が竣工した。
1991. 4.11 極端紫外光科学研究系(反応動力学研究部門)が設置された。 基礎光科学,界面分子科学,極端紫外 光の各研究部門は分子集団研究系から極端紫外光科学研究系へ振替された。
1993. 4. 1 第四代研究所長に伊藤光男前東北大学教授が任命された。 1994. 1.31 電子計算機センター棟(増築)(951 m
2
)が竣工した。 1995. 3.31 相関領域研究系有機構造活性研究部門(流動)が廃止された。 1995. 4. 1 理論研究系に分子基礎理論第四研究部門が設置された。 1995. 5.12 分子科学研究所設立20周年記念式典を挙行した。
1996. 5.11 相関領域研究系に分子クラスター研究部門(流動)が設置された。
1997. 4. 1 機器センター,極低温センター,化学試料室が廃止され,分子制御レーザー開発研究センター,分子 物質開発研究センターが設置された。
1999. 4. 1 第五代研究所長に茅幸二慶應義塾大学教授が任命された。
2000. 4. 1 電子計算機センター,錯体化学実験施設錯体合成研究部門が廃止され,電子計算機室が設置された。共 通研究施設として,統合バイオサイエンスセンター,計算科学研究センター,動物実験センター,アイ ソトープ実験センターが設置された。
2-3 現在の組織とその発足
※ は客員研究部門 ◇は外国人客員研究部門
◎ は流動研究部門 ( )書きは設置年月 岡崎国立共同研究機構
(1981 年 4 月 14 日)
分子科学研究所(1975 年 4 月 22 日) 基礎生物学研究所(1977 年 5 月 2 日) 生理学研究所(1977 年 5 月 2 日) 共通研究施設(2000 年 4 月 1 日)
理論研究系 (1976.5)
評議員会
所長
運営協議員会
分子制御レーザー開発研究センター('97.4) 分子物質開発研究センター('97.4)
装置開発室('75.4)
極端紫外光実験施設('82.4) 分子構造研究系
(1975.4)
電子構造研究系 (1975.4)
分子集団研究系 (1975.4)
極端紫外光科学研究系 (1989.5)
研究施設 (1978.4)
錯体化学実験施設 (1984.4)
技術課 (1975.4)
分子基礎理論第一研究部門('76.5) 分子基礎理論第二研究部門('76.5)
※ 分子基礎理論第三研究部門('81.4) 分子基礎理論第四研究部門('95.4) 分子構造学第一研究部門('75.4)
※ 分子構造学第二研究部門('75.4) 分子動力学研究部門('79.4) 基礎電子化学研究部門('75.4) 電子状態動力学研究部門('78.4)
※ 電子構造研究部門('78.4)
◇分子エネルギー変換研究部門('83.4) 物性化学研究部門('75.4)
分子集団動力学研究部門('83.4)
※ 分子集団研究部門('75.4)
相関分子科学第一研究部門('77.5)
※ 相関分子科学第二研究部門('77.5)
◎分子クラスター研究部門('96.5) 基礎光化学研究部門('78.4) 反応動力学研究部門('91.4)
◎界面分子科学研究部門('89.5)
◇極端紫外光研究部門('83.4)
錯体触媒研究部門('84.4) 錯体物性研究部門('89.5)
※ 配位結合研究部門('86.4)
第1技術班∼第5技術班
(計13係) 相関領域研究系
(1976.5)
電子計算機室('00.4)
2-4 研究所の運営
分子科学研究所は,全国の大学共同利用機関としての機能をもつと同時に独自の研究・教育のシステムを有してい る。この項では,この両面についての研究所の運営のメカニズム(組織とそれぞれの機能)について説明する。
2-4-1 評議員会
分子科学研究所の運営は,基本的には研究所長の責任において行われているが,この所長候補者を選考するのは評 議員会である。評議員会はその他にも研究所の事業計画,その他の管理運営に関する重要事項について所長に助言す る機能をもっている。
現在(2001年度)の評議員会の構成メンバーは下記の通りである。又,分子研創設以来の評議員メンバーの一覧表 も資料として 6-1 に示してある。評議員会の大きな特長は2名の外国人評議員が存在することである。現在は,マック スプランク・プラズマ物理学研究所の B R A D S HA W , A lexander M. 所長とコロラド大学の L INE B E R G E R , W illiam C arl 教授にお願いしている。外国人評議員は評議員会に出席し , 所長等から研究所の現状の説明を受け提言を述べることに なっており , 研究所の点検・評価という見地からも大変重要かつ有効である。
評議員
蟻 川 芳 子 日本女子大学理学部教授
飯 吉 厚 夫 中部大学長
石 谷 炯 (財)神奈川科学技術アカデミー専務理事 大 塚 榮 子 (独)産業技術総合研究所フェロー
荻 野 博 放送大学宮城学習センター所長、東北大学名誉教授
海 部 宣 男 国立天文台長
木 村 嘉 孝 高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所長 京 極 好 正 (独)産業技術総合研究所生物情報解析研究センター長 後 藤 圭 司 豊橋技術科学大学長
近 藤 保 豊田工業大学客員教授 佐 原 眞 国立歴史民俗博物館長
橋 理 一 (株)豊田中央研究所取締役所長
土 屋 荘 次 早稲田大学理工学総合研究センター客員教授
廣 田 襄 京都大学名誉教授
福 山 秀 敏 東京大学物性研究所長 細 矢 治 夫 お茶の水女子大学理学部教授
山 崎 敏 光 理化学研究所RIビーム科学研究室研究協力員 山 村 庄 亮 慶應義塾大学理工学部教授
B R A D S HA W , A lexander M. 独国マックスプランク・プラズマ物理学研究所長 L INE B E R GE R , W illiam C arl 米国コロラド大学教授
2-4-2 運営協議員会
運営協議員会は,研究所内の教授11名,所外の大学等の教授10名によって構成され,共同研究計画に関する事項そ の他の研究所の運営に関する重要事項で,所長が必要と認めるものについて所長の諮問に応じる。所外委員は後述す る学会等連絡会議によって推薦される。運営協議員会は研究所の運営に関する全ての事項の議決・承認機関であり,特 に重要な教官の選考を行う「人事選考部会」と,全国の大学等との共同研究の実施に関する諸事項を審議する「共同 研究専門委員会」をその下部組織としてもっている。
所長選考に際しては,運営協議員会は評議員会から意見を求められることになっており , 所長候補者を評議員会に推 薦することとされている。現委員(2001年度)を以下に,また,創設以来の委員を 6-2,6-3 に示す。
運営協議員
阿久津 秀 雄 大阪大学たんぱく質研究所教授 阿知波 洋 次 東京都立大学大学院理学研究科教授 宇田川 康 夫 東北大学多元物質科学研究所教授 太 田 信 廣 北海道大学電子科学研究所教授
川 合 眞 紀 理化学研究所表面化学研究室主任研究員 北 原 和 夫 国際基督教大学教養学部教授
榊 茂 好 九州大学有機化学基礎研究センター教授 菅 原 正 東京大学大学院総合文化研究科教授
口 宏 夫 東京大学大学院理学系研究科教授 松 本 和 子 早稲田大学理工学部教授
宇理須 恆 雄 極端紫外光科学研究系教授
北 川 禎 三 統合バイオサイエンスセンター教授 小 杉 信 博 極端紫外光科学研究系教授
小 林 速 男 分子集団研究系教授 田 中 晃 二 錯体化学実験施設教授 中 村 宏 樹 理論研究系教授 西 信 之 電子構造研究系教授 平 田 文 男 理論研究系教授 藤 井 正 明 電子構造研究系教授 藥 師 久 彌 分子集団研究系教授
渡 辺 芳 人 統合バイオサイエンスセンター教授
2-4-3 人事選考部会
人事選考部会は運営協議員会のもとに設置され,教官候補者の選考に関する事項の調査審議を行う。委員は運営協 議員会の所内委員5名と所外委員5名の計10名によって構成され,委員の任期は2年である。平成12年度より,人事 が分子科学の周辺に広く及びかつ深い専門性を伴いつつある現状に対応し,人事選考部会は必要に応じて構成員以外 の者を専門委員として加えることが出来るようになった。教授,助教授及び助手候補者の選考は全て人事選考部会に おいて行われ,最終1名の候補者が部会長より所長に答申される。所長はオブザーバーとして会議に参加する。なお , 助手候補者の選考においては,人事選考部会のもとに専門委員を含む5名の助手選考小委員会を設置する。同小委員 会での選考の結果,その主査は最終候補者を部会長に答申し,部会長は人事選考部会に報告し審議を行う。
所長は,部会長から受けた答申結果を教授会議(後述)に報告し,了解を得る。
分子科学研究所における教官候補者は,“ 短期任用助手” の場合を除いて全て公募による応募者の中から選考される。 教授又は助教授を任用する場合には,まず教授・助教授懇談会において当該研究分野及び募集方針の検討を行い,そ れに基づいて作成された公募文案を教授会議,人事選考部会で審議した後公募に付する。研究系でのいわゆる内部昇 任は慣例として認められていない。また,技官又はIMSフェローから助手への任用,あるいは総研大生又はその卒業 生から助手への任用は妨げていない。研究系の助手には6年の任期が規定されており,任期を越えて在職する場合は 1年ごとに所長に申請してその再任許可の手続きを得なければならない。
人事選考部会委員(2001年度)
宇田川 康 夫 (東北大教授) 中 村 宏 樹 (分子研教授) 太 田 信 廣 (北大教授) 平 田 文 男 (分子研教授) 榊 茂 好 (九大教授) 藤 井 正 明 (分子研教授) 口 宏 夫 (東大教授) 藥 師 久 彌 (分子研教授) 松 本 和 子 (早大教授) 小 杉 信 博 (分子研教授)
分子科学研究所創設準備会議山下次郎座長の申し送り事項に基づいて,分子研に教授会議を置くことが定められて いる。同会議は分子研の専任・客員の教授・助教授で構成され,研究及び運営に関する事項について調査審議し,所 長を補佐する。所長候補者の選出にあたっては,教授会議は独立に2名の候補者を選出し,運営協議員会に提案しそ の審議に委ねる。また,教官の任用に際しては人事選考部会からの報告結果を審議し,教授会議としての可否の投票 を行う。
2-4-5 学会等連絡会議
所長の要請に基づき学会その他の学術団体等との連絡,共同研究専門委員各候補者等の推薦等に関することについ て,検討し,意見を述べる。
学会等連絡会議構成員(2001年度)
市 川 行 和 (宇宙研教授) 口 宏 夫 (東大院教授) 伊 藤 健 兒 (名大院教授) 平 尾 公 彦 (東大院教授) 大 野 公 一 (東北大院教授) 山 下 晃 一 (東大院教授) 梶 本 興 亜 (京大院教授) 山 内 薫 (東大院教授) 川 崎 昌 博 (京大院教授) 北 川 禎 三 (分子研教授) 佐 藤 直 樹 (京大教授) 小 林 速 男 (分子研教授) 菅 原 正 (東大院教授) 西 信 之 (分子研教授) 田 中 清 明 (名工大教授) 平 田 文 男 (分子研教授) 張 紀久夫 (阪大院教授) 見 附 孝一郎 (分子研助教授) 永 田 敬 (東大院教授)
2-4-6 教授会議
2-4-4 共同研究専門委員会
全国の大学等との共同研究は分子研の共同利用研としての最も重要な機能の一つである。本委員会では,共同研究 計画(課題研究,協力研究,招へい協力研究,研究会等)に関する事項等の調査を行う。半年毎(前,後期)に,申 請された共同研究に対して,その採択及び予算について審議し,運営協議員会に提案する。また,UV S OR 施設(極端 紫外光実験施設)に関する共同研究については,別に専門委員会を設け,各研究者からの申請について審議し,運営 協議員会に提案する。
共同研究専門委員会の委員は,運営協議員6名以内と学会等連絡会議(後述)の推挙に基づいて所長が委嘱する運 営協議員以外の者6名以内によって構成される。
共同研究専門委員会委員(2001年度)
阿知波 洋 次 (東京都立大教授) 小 林 速 男 (分子研教授) 伊 藤 翼 (東北大教授) 田 中 晃 二 (分子研教授) 菅 原 正 (東京大教授) 西 信 之 (分子研教授) 谷 本 能 文 (広大教授) 谷 村 吉 隆 (分子研助教授) 冨 宅 喜代一 (神戸大教授) 中 村 敏 和 (分子研助教授) 宇理須 恒 雄 (分子研教授) 見 附 孝一郎 (分子研助教授)
他大学大学院からの学生(従来大学院受託学生と呼ばれていたもの)の受入れ及び修了認定等に関する諸事項の調 査,審議を行う。同委員会は,各系及び錯体化学実験施設からの各2名の委員によって構成される。
2-4-7 主幹・施設長会議
主幹・施設長会議は所長の私的機関であり,所長の諮問に応じて研究所の運営等の諸事項について審議し,所長を 補佐する。そこでの審議事項の大半は教授会議に提案されそこでの審議に委ねる。主幹・施設長会議の構成員は各研 究系の主幹及び研究施設の施設長で,所長が招集し,主催する。
2-4-8 大学院委員会
総合研究大学院大学の運営に関する諸事項,学生に関する諸事項等の調査審議を行い,その結果を大学院専攻委員 会に提案し,その審議に委ねる。大学院委員会は各系及び錯体化学実験施設からの各1名の委員によって構成される。
2-4-9 特別共同利用研究員受入審査委員会
2-4-10 各種委員会等
上記以外に次表に示すような“ 各種の委員会” があり,研究所の諸活動,運営等に関するそれぞれの専門的事項が 審議される。詳細は省略する。
(1) 分子科学研究所の各種委員会
設置根拠の欄 岡崎国立共同研究機構で定めた規則,略式で記載。記載なきは規定文なし。 表以外に,分子研コロキウム係,自衛消防隊組織がある。
称 名 の 議
会 設置の目的・審議事項 委員構成 設置根拠等 会
員 委 価 評 検 点
達 を 命 使 的 会 社 び 及 的 目 置 設 の 所 究 研
研 い 行 を 価 評 び 及 検 点 ら 自 め た る す 成
。 る 図 を 化 性 活 の 所 究
の 設 施 究 研
, 幹 主 究 研
, 長 所
他
, 長 課 術 技
, 長
則 規 価 評 検 点 会
員 委 画 計 来
将 研究所の将来計画について検討する。 所長,教授数名,助教授数名 委員会規則 会
員 委 全 安 線 射 放
事 な 要 重 る す 関 に 止 防 の 害 障 線 射 放
。 告 勧 の 置 措 善 改
, 項
職 の 所 究 研
, 者 任 主 扱 取 線 射 放
6 員
他
, 長 課 術 技
予 害 障 線 射 放
則 規 防 研
発 開 ー ザ ー レ 御 制 子 分
会 員 委 営 運 ー タ ン セ 究
の ー タ ン セ 究 研 発 開 ー ザ ー レ 御 制 子 分
。 項 事 要 重 る す 関 に 営 運 理 管
。 査 調 る す 関 に 択 採 の 究 研 同 共
長 ー タ ン セ
授 教 助 の ー タ ン セ
3 授 教 助 は 又 授 教
干 若 者 究 研 の 外 以 員 職
則 規 ー タ ン セ
則 規 会 員 委 タ
ン セ 究 研 発 開 質 物 子 分
会 員 委 営 運 ー
営 運 理 管 の ー タ ン セ 究 研 発 開 質 物 子 分
。 項 事 要 重 る す 関 に
。 査 調 る す 関 に 択 採 の 究 研 同 共 設
施 験 実 光 外 紫 端 極
会 員 委 営 運
。 項 事 要 重 る す 関 に 営 運 の 設 施 験 実
。 査 調 る す 関 に 択 採 の 究 研 同 共
長 設 施 験 実
授 教 助 の 設 施 験 実
4 授 教 助 は 又 授 教
7 者 究 研 の 外 以 員
職 実験施設規則
則 規 会 員 委 設
施 験 実 学 化 体 錯
会 員 委 営 運
。 項 事 要 重 る す 関 に 営 運 の 設 施 験 実
長 設 施 験 実
2 授 教 助 は 又 授 教 の 設 施
2 授 教 助 は 又 授 教 の 外 以 設 施
4 者 究 研 の 外 以 員 職
会 員 委 理 処 物 棄 廃 験 実
監 び 及 導 指 る す 関 に 理 処 の 物 棄 廃 験 実
設 施 理 処
, 蔵 貯
。 定 選 の 法 方 理 処
。 督
他
。 と こ る す 関 に 営 運 の
1 官 教 の 系 究 研
, 長 ー タ ン セ 究 研 発 開 質 物 子 分
授 教 助 同
他
, 1 官 教 の 設 施 験 実 学 化 体 錯
則 規 会 員 委
会 員 委 営 運 室 発 開 置
装 装置開発室の運営に関する重要事項。
) 則 原
(
1 各 ら か 室 究 研 各
干 若 ら か 設 施 該 当
干 若 ら か 設 施 の 他 会
員 委 約 節
・ 全 安
・ 備
設 (原則)
1 各 ら か 室 究 研 各
数 要 必 ら か 設 会 施
員 委 書
図 購入図書の選定。他 会
員 委 報 広
w e i v e R l a u n n
A ,分子研レターズ等の
。 と こ る す 関 に 成 作 物 版 出 所 究 研
。 営 運 理 管 の ジ ー ペ ム ー ホ 式 公 所 究 研
7 ら か ち う の 者 究 研 係 関
会 員 委 ク ー ワ ト ッ ネ 報
情 情報ネットワークの維持,管理運営。
) 則 原
(
1 各 ら か 室 究 研 各
数 要 必 ら か 設 施
(2) 岡崎国立共同研究機構の各種委員会等 称
名 の 議
会 設置の目的・審議事項 分子研からの委員 設置根拠等
議 会 長 所 究 研 崎 岡
重 の 上 営 運 理 管 る あ の 連 関 に 互 相 所 究 研
な 滑 円 に も と と る す 議 審 て い つ に 項 事 要
。 る 図 を 係 関 力 協
長 所
議 会 長 所 崎 岡
し 申 る す 関 に
せ わ 合 会
員 委 想 構 来 将
い つ に 想 構 来 将 の 構 機 究 研 同 共 立 国 崎 岡
。 る す 討 検 て
長 所
2 授 教
合 申 議 会 長 所 せ 会
員 委 討 検 等 化 法
独 独立行政法人化問題に関する検討 教授2 議
会 絡 連 構
機 機構の円滑な運営を図る。
2 幹 主 究 研
, 長 所
長 課 術 技
程 規 議 会 絡 連
会 員 委 整 調 絡 連 価 評 検 点
価 評 び 及 検 点 し 関 に 項 事 の 通 共 所 究 研 3
。 う 行 を
委 価 評 検 点 所 究 研
, 長 所
2 各 員 委 会 員
条 3 1 第 則 通
程 規 会 員 委
会 員 委 生 厚 利 福 員 職
す 関 に 施 実 び 及 画 計 の ン ョ シ ー エ リ ク レ
。 と こ る す 関 に 営 運 の 館 会 員 職
, と こ る 他
1 官 教
1 官 技
程 規 会 員 委
会 員 委 画 企 等 設 施 通 共
の そ
, 項 事 る す 関 に 画 計 来 将 の 設 施 通 共
。 項 事 な 要 必 し 関 に 画 企 の 設 施 通 共 他
長 所
1 幹 主 究 研
程 規 会 員 委 運
理 管 ク ー ワ ト ッ ネ 報 情
会 員 委 営
必 る す 関 に 営 運 理 管 の ク ー ワ ト ッ ネ 報 情
。 項 事 要
1 授 教
, 長 所
長 ー タ ン セ 究 研 学 科 算 計
程 規 会 員 委
運 理 管 ク ー ワ ト ッ ネ 報 情
会 員 委 門 専 備 整 会 員 委 営
専
, し 関 に 営 運 理 管 の ク ー ワ ト ッ ネ 報 情
。 る す 議 審 査 調 を 項 事 の 門
) 員 委 営 運
( 1 授 教
理 管
( 1 手 助 は 又 授 教 助
) 員 室
ワ ト ッ ネ 報 情
営 運 理 管 ク ー
第 程 規 会 員 委
条 7
室 理 管 ク ー ワ ト ッ ネ 報 情
会 せ 合 打
の 常 日 の ク ー ワ ト ッ ネ 報 情 る け お に 構 機
。 理 管
, 備 整 の ク ー ワ ト ッ ネ 報 情 る け お に 来 将
。 究 研 査 調 て い つ に 等 用 運
) 当 担 術 技
( 長 次
1 授 教
1 手 助 は 又 授 教 助
1 員 職 術 技 シ
ー レ ボ ラ コ
・ ス ー ペ ス
員 委 業 事 ム テ ス シ
・ ン ョ 会
こ る す 関 に 法 方 営 運 の 業 事
, 画 計 業 事
他
。 と
1 授 教
, 長 所
室 理 管 ク ー ワ ト ッ ネ 報 情
長 次
程 規 会 員 委
シ ー レ ボ ラ コ
・ ス ー ペ ス
施 実 業 事 ム テ ス シ
・ ン ョ
会 員 委 門 専
。 査 調 て い つ に 等 項 事 る す 関 に 画 計 業 事
1 官 教
, 員 委 会 員 委 業 事
室 理 管 ク ー ワ ト ッ ネ 報 情 員
コ
・ ス ー ペ ス
ョ シ ー レ ボ ラ
ム テ ス シ
・ ン
規 会 員 委 業 事
条 6 第 程
項 要 会 員 委
会 員 委 舎 宿
・ 設 施 泊 宿
費 営 運
・ 針 方 営 運 の
) ジ ッ ロ
( 設 施 泊 宿
者 居 入 の 舎 宿
) 員 務 公
(
。 と こ る す 関 に
他
。 と こ る す 考 選 を
) む 含 を え 替 れ 入
(
1 幹 主 究
研 委員会規程
ン セ ス ン レ ァ フ ン コ 崎 岡
会 員 委 営 運 ー タ
。 項 事 な 要 必 し 関 に 営 運 理 管 の ー タ ン
セ 所長,教授1
程 規 ー タ ン セ
条 5 第
会 員 委 等 明 発
研 同 共 の と 等 間 民
, 利 権 る わ 係 に 明 発
ー ベ タ ー デ た し 成 作 り よ に 究 研 託 受
・ 究
権 の ら れ こ
。 項 事 る す 関 に 等 属 帰 の 等 ス
。 項 事 な 要 必 て い つ に 属 帰 の 利
2 幹 主 究 研
長 ー タ ン セ 究 研 学 科 算 計
1 長 の 設 施 究 研
長 課 術 技
程 規 会 員 委
会 員 委 止 防 害 障 線 射 放
る す 関 に 止 廃
, 更 変
, 置 設 の 設 施 線 射 放
事 要 重 る す 関 に 止 防 の 害 障 線 射 放
。 項 事
他
。 整 調 絡 連 の 間 所 究 研
・ 項
2 授 教 助 は 又 授 教
者 任 主 扱 取 線 射 放
長 課 術 技
防 害 障 線 射 放
条 3 第 程 規 止
会 員 委 営 運 館 書 図 報
情 情報図書館の運営に関する重要事項。
1 授 教
1 授 教 助
規 館 書 図 報 情 程
条 4 第
程 規 会 員 委
会 員 委 策 対 火 防
, 廃 改 定 制 の 定 規 部 内 る す 関 に 理 管 火 防
教 火 防
。 化 強 善 改 の 備 設 び 及 設 施 火 防
普 の 想 思 火 防
, 画 計 施 実 の 練 訓 火 防
, 育
他
。 揚 高 び 及 及
1 幹 主 究 研
長 課 術 技
者 任 主 扱 取 線 射 放
業 作 び 及 員 安 保 ス ガ 圧 高
者 任 責
程 規 理 管 火 防
条 2 第
程 規 会 員 委
会 員 委 験 実 物 動
計 験 実
。 督 監 び 及 導 指 る す 関 に 験 実 物 動
他
。 査 審 の 画
1 官 教
関 に 験 実 物 動
針 指 る す
程 規 会 員 委 セ
ス ン エ イ サ オ イ バ 合 統
会 員 委 営 運 ー タ ン
を 項 事 要 重 る す 関 に 営 運 理 管 の ー タ ン セ
。 め た る す 議 審
2 授 教 助 は 又 授
教 センター規則 運
ー タ ン セ 究 研 学 科 算 計
会 員 委 営
を 項 事 要 重 る す 関 に 営 運 理 管 の ー タ ン セ
。 め た る す 議 審
2 授 教 助 は 又 授
教 センター規則 委
営 運 ー タ ン セ 験 実 物 動
会 員
を 項 事 要 重 る す 関 に 営 運 理 管 の ー タ ン セ
。 め た る す 議 審
2 授 教 助 は 又 授
教 センター規則 タ
ン セ 験 実 プ ー ト ソ イ ア
会 員 委 営 運 ー
を 項 事 要 重 る す 関 に 営 運 理 管 の ー タ ン セ
。 め た る す 議 審
2 授 教 助 は 又 授
教 センター規則
メ ス ラ ハ
・ ル ア ュ シ ク セ
会 員 委 止 防 ト ン
び 並 止 防 の ト ン メ ス ラ ハ
・ ル ア ュ シ ク セ
た る す 応 対 に 談 相 び 及 出 申 の 情 苦 の そ に
。 め
適 等 止 防 の ト ン メ ス ラ ハ
・ ル ア ュ シ ク セ
。 め た す 期 を 施 実 な 切
2 授 教
平11年文部省 号 4 第 令 訓
程 規 会 員 委
崎 岡 合 組 済 共 省 学 科 部 文
食 部 支 構 機 究 研 同 共 立 国
会 員 委 営 運 堂
他
。 間 時 業 営
, 目 種 業 営
1 幹 主 究 研
長 課 術 技
程 規 会 員 委
ブ ラ ク ー リ タ ー ロ 南 崎 岡
会 員 委 流 交 の と
業 事 流 交 う 行 が ブ ラ ク ー リ タ ー ロ 南 崎 岡
力 協 の へ 業 事 び 及 議 協 る す 関 に 等
1 官 教
タ ン セ 験 実 プ ー ト ソ イ ア
会 員 委 全 安 線 射 放 ー
関 に 止 防 の 害 障 線 射 放 る け お に ー タ ン セ
。 る す 議 審 画 企 を 項 事 な 要 必 し
3 授 教
長 課 術 技
射 放 ー タ ン セ
規 防 予 害 障 線 則
共 構 機 究 研 同 共 立 国 崎 岡
会 議 協 設 施 究 研 通
す 関 に 画 計 究 研 同 共 る 係 に 設 施 究 研 通 共
に 項 事 営 運 の 設 施 究 研 通 共 他 の そ 項 事 る
。 る す 議 協 め じ か ら あ
, て い つ
運 構 機 究 研 同 共 立 国 崎 岡
員 委 内 所 会 員 議 協 営
議 協 営 運 構 機
せ 合 申 会 員
第 則 細 構 機 岡
号 2 合
打 る す 関 に 報 広 の 構 機
会 せ
。 う 行 を 討 検 る す 関 に 動 活 報 広 の 構
機 教授1
会 部 画 計 設 施
備 整 設 施 の 区 地 B
, A び 及 区 地 E の 構 機
に 議 会 長 所
, い 行 を 案 立 の 項 事 る す 関 に
。 る す 告 報
2 授 教
合 申 議 会 長 所 せ 情
構 機 究 研 同 共 立 国 崎 岡
会 員 委 開 公 報
す 関 に 開 公 の 報 情 る す 有 保 の 関 機 政 行
「
。 め た る す 施 実 に 滑 円 を
」 律 法 る
長 所
1 授 教
程 規 会 員 委
会 員 委 査 審 理 倫 命 生
研 析 解 子 伝 遺
・ ム ノ ゲ ト ヒ る け お に 構 機
す 進 推 に 正 適 に と も の 慮 配 的 理 倫
, を 究
。 め た る
2 授 教 助 は 又 授
教 委員会規程
設置根拠の欄 岡崎国立共同研究機構が定めた規定,略式で記載。記載なきは規定文なし。
2-5 構成員
2-5-1 現在の構成員
茅 幸 二 所長
伊 藤 光 男 研究顧問,名誉教授 井 口 洋 夫 研究顧問,名誉教授 近 藤 保 研究顧問
土 屋 荘 次 研究顧問
長 倉 三 郎 研究顧問,名誉教授 廣 田 襄 研究顧問
岩 田 末 廣 名誉教授 岩 村 秀 名誉教授 木 村 克 美 名誉教授 齋 藤 修 二 名誉教授 花 崎 一 郎 名誉教授 廣 田 榮 治 名誉教授 丸 山 有 成 名誉教授 諸 熊 奎 治 名誉教授 吉 原 經太郎 名誉教授
理論研究系 研究主幹(併) 中 村 宏 樹 分子基礎理論第一研究部門
永 瀬 茂 教 授
岡 本 祐 幸 助教授
杉 田 有 治 助 手
小 林 郁 助 手
崔 隆 基 非常勤研究員
伊 藤 正 勝 リサーチ・アソシエイト 依 田 隆 夫 リサーチ・アソシエイト 山 口 毅 リサーチ・アソシエイト
L U, J ing 学振外国人特別研究員 '01.9.14 ∼ '03.9.13 季 秀 栄 学振特別研究員
分子基礎理論第二研究部門
中 村 宏 樹 教 授
谷 村 吉 隆 助教授
朱 超 原 助 手
高 見 利 也 助 手
鈴 木 陽 子 助 手
藤 崎 弘 士 非常勤研究員 加 藤 毅 非常勤研究員
L E E , E ok K yun 文部科学省外国人研究員 '01.6.25 ∼ '01.8.24 '02.1.1 ∼ '02.2.28 L E E , C hun-W oo 文部科学省外国人研究員 '01.7.11 ∼ '01.8.27
'01.12.17 ∼ '02.3.1 B IA N, W ensheng 学振外国人特別研究員 '00.2.1 ∼ '02.1.31 K OND OR S K IY , A lexey 学振外国人特別研究員 '01.11.15 ∼ '03.11.14 C A O, S heng-D er 特別協力研究員 '01.4.1 ∼ '01.12.31
MIL’NIK OV , Gennady V . 特別協力研究員 '01.6.1 ∼ '02.2.28 分子基礎理論第三研究部門(客員研究部門)
斎 藤 晋 教 授(東工大院理工) 下 位 幸 弘 助教授((独)産業技術総合研) K OV A L E NK O, A ndriy F . 助 手
分子基礎理論第四研究部門
平 田 文 男 教 授
米 満 賢 治 助教授
佐 藤 啓 文 助 手
岸 根 順一郎 助 手
HOL OV K O, Myroslav F . 文部科学省外国人研究員 '01.12.11 ∼ '02.3.10 墨 智 成 学振特別研究員
分子構造研究系 研究主幹(併) 北 川 禎 三 分子構造学第一研究部門
岡 本 裕 巳 教 授
森 田 紀 夫 助教授
井 村 考 平 助 手
分子構造学第二研究部門(客員研究部門)
阿久津 秀 雄 教 授(阪大たんぱく質研) 佐々田 博 之 助教授(慶大理工)
分子動力学研究部門
横 山 利 彦 教 授
北 川 禎 三 教 授(統合バイオサイエンスセンター)
加 藤 立 久 助教授
内 田 毅 助 手
古 川 貢 助 手
外 山 南美樹 非常勤研究員
太 田 雄 大 非常勤研究員(統合バイオサイエンスセンター) 春 田 奈 美 非常勤研究員(統合バイオサイエンスセンター) HUD E C E K , J iri 文部科学省外国人研究員 '01.4.1 ∼ '02.3.15 PA L , B iswajit 学振外国人特別研究員 '01.11.15 ∼ '03.11.14 岩 瀬 正 受託研究員
電子構造研究系 研究主幹(併) 西 信 之 基礎電子化学研究部門
西 信 之 教 授
佃 達 哉 助教授
中 林 孝 和 助 手
根 岸 雄 一 助 手
秋 田 素 子 リサーチ・アソシエイト 今 井 宏 之 リサーチ・アソシエイト PR OK OP, Petra V . リサーチ・アソシエイト 小 杉 健太郎 リサーチ・アソシエイト 電子状態動力学研究部門
藤 井 正 明 教 授
鈴 木 俊 法 助教授
口 博 志 助 手
酒 井 誠 助 手
佐 伯 盛 久 非常勤研究員 松 本 剛 昭 非常勤研究員 渡 邉 武 史 学振特別研究員 池 滝 慶 記 民間等共同研究員 電子構造研究部門(客員研究部門)
山 瀬 利 博 教 授(東工大資源化学研) 大 島 康 裕 助教授(京大院理)
井 口 佳 哉 助 手
徳 力 格 尓 研究員
池 田 真 吾 研究員
分子エネルギー変換研究部門(外国人客員研究部門)
D E L A NGE , C ornelis A ndreas 教 授(オランダ アムステル大学教授) '01.5.2 ∼ '01.8.1 S W IE T L IK , R oman 教 授(ポーランド 分子物理学研究所教授) '01.8.2 ∼ '02.2.1 D U, S i-de 助教授(中国 F udan 大学助教授) '01.6.15 ∼ '02.3.31
分子集団研究系 研究主幹(併) 小 林 速 男 物性化学研究部門
藥 師 久 彌 教 授
中 村 敏 和 助教授
山 本 薫 助 手
藤 山 茂 樹 助 手
WOJCIECHOWSKI, Roman P. 学振外国人特別研究員 '01.9.28 ∼ '02.9.27 中 野 千賀子 特別協力研究員
分子集団動力学研究部門
小 林 速 男 教 授
夛 田 博 一 助教授
藤 原 秀 紀 助 手
山 田 亮 助 手
田 村 格 良 非常勤研究員
Z HA NG, B in 文部科学省外国人研究員 '01.6.2 ∼ '02.5.31 田 中 寿 学振特別研究員
分子集団研究部門(客員研究部門)
加 藤 礼 三 教 授(理化学研) 小 川 琢 治 助教授(愛媛大理)
相関領域研究系 研究主幹(併) 渡 辺 芳 人 相関分子科学第一研究部門
渡 辺 芳 人 教 授(統合バイオサイエンスセンター)
井 上 克 也 助教授
細 越 裕 子 助 手
上 野 隆 史 助 手(統合バイオサイエンスセンター) 吉 岡 資 郎 非常勤研究員(統合バイオサイエンスセンター) 中 井 英 隆 研究員(統合バイオサイエンスセンター)
熊 谷 等 学振特別研究員 大塚(和田)章 学振特別研究員 相関分子科学第二研究部門(客員研究部門)
増 田 秀 樹 教 授(名工大工) 岩 田 耕 一 助教授(東大院理) 分子クラスター研究部門(流動研究部門)
笠 井 俊 夫 教 授
高 須 昌 子 助教授
蔡 徳 七 助 手
久 保 厚 助 手
清 水 雄一郎 非常勤研究員 野 口 博 司 学振特別研究員
極端紫外光科学研究系 研究主幹(併) 宇理須 恆 雄 基礎光化学研究部門
小 杉 信 博 教 授
田 原 太 平 助教授
初 井 宇 記 助 手
陰 地 宏 非常勤研究員 A R J A NT S E V , S . 非常勤研究員
MA ND A L , D ebabrata 学振外国人特別研究員 '00.11.27 ∼ '02.11.26 藤 野 竜 也 学振特別研究員
永 園 充 学振特別研究員 反応動力学研究部門
宇理須 恆 雄 教 授
見 附 孝一郎 助教授
水 谷 雅 一 助 手
野々垣 陽 一 助 手
MORÉ, Sam Dylan 非常勤研究員
界面分子科学研究部門(流動研究部門)
小宮山 政 晴 教 授
奥 平 幸 司 助教授
高 嶋 圭 史 助 手
久保園 芳 博 助 手
松 本 太 輝 非常勤研究員 季 艶 君 特別協力研究員 吉 村 大 介 特別協力研究員 極端紫外光研究部門(外国人客員研究部門)
S K OD J E , R ex T homas 教 授(米国 コロラド大学教授) '01.4.4 ∼ '01.12.31 W A NG, C hangshun 助教授(中国 河南大学教授) '01.6.1 ∼ '02.3.31
GU, Ning 教 授(中国 東南大学生化学医工学科教授) '02.1.29 ∼ '02.7.28