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池田市総合計画「基本構想」(素案) 池田市第6次総合計画(案)に対するパブリックコメントの実施結果について/池田市ホームページ

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(1)

池田市第6次総合計画

基本構想

《素案》

平成 22 年3月

(2)

第1章 総合計画の概要

第1節 計画の目的 . . . 1

第2節 計画の性格と位置づけ . . . 1

第3節 計画の構成と計画期間 . . . 2

第2章 池田市を取り巻く情勢 第1節 社会情勢の動向 . . . 5

第2節 位置・地勢 . . . 9

第3節 市民意識の動向 . . . 11

第3章 めざすまちの将来像 第1節 まちの将来イメージ . . . 15

第2節 人口と財政フレーム . . . 16

第3節 都市機能構想 . . . 20

第4章 まちづくりの基本姿勢 第1節 まちづくりの理念と主体 . . . 23

第2節 市政運営の基本方針 . . . 25

第5章 将来像達成のための重点施策 . . . 26

第6章 まちづくりの課題と方向性 第1節 にぎわいと活力あふれるまち . . . 28

第2節 みんなが健康でいきいきと暮らせるまち . . . 31

第3節 人、環境にやさしい安全・安心なまち . . . 33

第4節 みんなでつくる分権で躍進するまち . . . 35

第5節 豊かな心を育む教育と文化のまち . . . 36

(3)

第1

総合計画の

概要

第1

計画の目的

この計画は、本市の中長期的な将来、さらには 22 世紀をも見据えた発展と豊かな市民生活

を築くため、めざすべき将来像を示し、まちづくりの基本目標とその実現のための施策を明ら かにすることを目的とします。

第2

計画の性格と

位置づけ

● 総合計画は、本市の将来を展望した総合的かつ計画的な都市経営の根幹をなす計画です。

● 本市では、昭和 45 年(1970 年)に総合計画を策定して以来、4次にわたり計画を改定しなが ら、まちづくりを推進してきました。平成 10 年度(1998 年度)には、「2010(ふれあい

ラブ)池田―フロンティア都市の再生と創造に向けて―」をキャッチフレーズにした第5次総

合計画を策定し、平成 11 年度(1999 年度)から実施してきたところですが、平成 22 年度(2010 年度)に目標年次を迎えたことから、新たに第6次総合計画を策定しました。

● 総合計画は、本市のまちづくりの最上位に位置づけられる計画であり、行政だけでなく、市民

や地域団体、企業、NPOなどがまちづくりに関わるときに尊重されるべき指針となるもので

す。

● 総合計画は、本市の主体的なまちづくりの意思を対外的に表明するものであり、地方自治、地

方分権の精神に基づき、国・府などの関係機関との役割分担や広域連携等において、各分野の 個別計画の策定や事業の実施を行う際に尊重される計画となります。

● なお、計画の実効性が保てない諸情勢が生じた場合は、必要に応じて見直し・改定を行うこと

(4)

第3

計画の構成と

計画期間

1.計画の構成

この計画は、基本構想および基本計画からなります。また、基本構想および基本計画の実効 性を確保する見地から、別途実施計画を策定するものとします。

本市では、全国初の取り組みとして、平成 19 年度(2007 年度)から地域分権制度

を進め てきました。今後、さらに地域主体のまちづくりを促進していくため、各地域のまちづくりの 特徴や方向性も総合計画に盛り込むものとします。

2.基本構想

基本構想は、本市を取りまく時代の潮流などを踏まえ、平成 62 年(2050 年)における本市 の将来像と、まちづくりの基本姿勢、方向性等を定めたものであり、総合計画の基調をなすも のです。

3.基本計画

基本計画は、基本構想に示されている本市の将来像の実現に向けた施策の内容を具体的に示

すものです。

4.実施計画

(5)

地域構想 めざす地域の姿

地域実施計画 めざす地域の姿を 実現させるための具体的な施策 基本構想

めざすまちの姿 基本計画 めざすまちの姿を 実現させるための具体的な施策

実施計画

予算編成における直接の指針 4年ごとに見直し、策定

5.地域計画

・ 地域構想は、地域分権の主体はあくまで「地域」であり、各地域において地域コミュニテ

ィ推進協議会が中心となり、まとめるものです。地域の問題や今後地域のみんなで協力し て行っていくことを整理したうえで、地域で重点的に取り組んでいくことや地域で主体的 に取り組むことなど、地域づくりのビジョンを示しています。

・ 地域実施計画は、総合計画でいう基本計画および実施計画に当たり、地域構想に基づき、

具体的な施策等にいかに取り組んでいくかについて、中長期的な視点から、それぞれの地 域コミュニティ推進協議会により、地域の実情に応じて策定されるものです。

■ 総合計画の構成

総合計画 地域計画

(6)

6.計画の期間

第6次総合計画では、めざすべき将来を平成 62 年(2050 年)とし、計画期間は、平成 23 年度 (2011 年度)から平成 34 年度(2022 年度)までの 12 年間とします。計画を構成する各構想・ 計画の期間は以下の図のようになっており、第 7 次総合計画に向けて着実に実行・評価していく ものとします。

■ 総合計画の期間

平成 2 3 2 4 2 5 2 6 2 7 2 8 2 9 3 0 3 1 3 2 3 3 3 4 3 5 年度

基本構想

基本計画

次期基本構想策定

次期 基本計画策定

評価 反映・策定 評価 反映・策定 策定

実施計画 実施計画 実施計画

地域構想

次期地域構想策定

地域実施計画(評価・反映・策定)

毎年度 提案・実施・評価

提案・ 実施・評価

評価・反映

毎年度 提案・実施・評価

提案・ 実施・評価

提案・ 実施・評価

提案・ 実施・評価

(7)

第2

池田市を

取り

巻く

情勢

第1

社会情勢の動向

1.人口減少社会の到来

厚生労働省による平成 17 年(2005 年)人口動態統計の年間推計によると、同年に国内の死亡

数は出生数を上回り、約1万人の人口減となり、人口減少社会の到来が現実のものとなりました。

平成 21 年(2009 年)3月現在、我が国の人口は 1 億 2760 万人と推計されていますが、今後少 子化を主因に長期にわたって減少を続け、平成 62 年(2050 年)には約1億人にまで減少すると 予測されています。また、年少人口が減少する一方で高齢者人口は増加し、平成 27 年(2015 年) には、国民の4人に1人、平成 62 年(2050 年)には3人に1人が 65 歳以上になると予測されて います。

少子化について、我が国全体の合計特殊出生率

は、現在の人口を維持していくのに必要な 2. 08 を大きく下回り、1. 34(19 年厚生労働省推計)となっています。低下の理由としては、晩婚化・ 非(未)婚化の進行、結婚や家庭に関する価値観の多様化、仕事と子育ての両立の難しさ、子ど もにかかる養育費・教育費の負担の増加などが挙げられています。

このような少子高齢化による人口構造の変化により、円熟した社会が予想される一方、若年労 働力人口が減少し、社会全体の活力が低下するとともに、医療、福祉にかかる費用の負担増等が 懸念されています。

今後は、少子高齢化への対応として、高齢者が安心と生きがいを持って暮らすことができるよ うな新しい社会の仕組みづくりや、子どもを持ちたい人が、安心して子どもを産み育てることが できるよう社会環境を整備していくことが必要になっています。

2.循環型社会の実現に向けた取り組みの進展

新興諸国の経済発展や人口の増大に伴い、食料、エネルギー資源への需要が高まるなかで、地 球温暖化、熱帯雨林の減少、酸性雨の発生、オゾン層の破壊など、地球レベルでの環境問題が深 刻化しています。

特に大気中の温室効果ガスによる地球温暖化の進展は、地球レベルでの気温・海水面の上昇、 洪水や干ばつ、酷暑やハリケーンなどの異常気象を増加・増強させる可能性があります。大局的

には地球温暖化は地球全体の気候や生態系に大きく影響すると予想されることから、平成 17 年

(2005 年)2月に「京都議定書」が発効され、各国に基準年である平成2年( 1990年) と比較し

(8)

た削減目標が義務づけられ、その実現に向けた対策が進められています。しかしながら、議定書 目標達成に成功した国々もある一方、離脱・失敗した国々もあるなど、新たな義務づけの枠組み と目標を決める動きが活発になっています。我が国が、二酸化炭素の削減計画を国際公約したの もその一例です。

企業においても環境意識の高まりから、2万件を超える組織がISO14001※を認証取得すると ともに、環境報告書を作成し、環境問題への取り組み状況を公開する企業も増加しています。さ らに企業の社会的責任として、社会、経済活動だけでなく、環境活動についても記載したCSR (Cor por at e Soci al Res pons i bi l i t y)

報告書を発行する企業も増えるなど、環境への配慮が企 業活動等において不可欠な要素となっています。

一方、市民においても、環境保全活動に取り組むNPO団体数が急増し、地球環境や身近な環

境問題に対する意識が高まっています。地域や個人レベルでの環境への取り組みが重要となって

いるといえます。

今後は、国や自治体、企業レベルだけでなく、個人のライフスタイルも見直し、脱炭素社会、 環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会をつくることが求められています。

3.高度情報ネットワーク社会の到来

パソコンや携帯電話等の情報通信機器が飛躍的に普及したことにより、日常生活におけるイン

ターネットの利用が急速に拡大し、その利用者は、平成 20 年(2008 年)には 9, 091 万人、人口 普及率は 75. 3%に達しています。

インターネットは仕事や日常生活においてさまざまな面で利便性を向上させますが、行政にお

いても、市民に対する日常の情報提供をはじめ、在宅での医療・福祉、学習活動の支援、災害な どの非常時の情報提供など、通信を利用したさまざまなサービスの提供が期待されています。

今後、いつでも、どこでも、誰でもがネットワークに接続でき、情報を自在にやりとりできる

ユビキタスネットワーク社会の実現に向かいつつあり、さまざまな側面で生活様式が変化してい

くことが予想されます。

このような急速な情報化の進展は、情報通信基盤の整備水準の違いや情報通信機器に接する機

会の程度により、個人や地域の間に情報格差を生むことも懸念されています。

また、最近ではコンピュータウィルスや不正アクセス、詐欺などのサイバー犯罪の脅威が急速 に増加しているとともに、企業等の顧客情報の大量流出が問題となるなど、高度情報化社会にお けるセキュリティの確保や個人情報の保護が重要な課題となっています。

(9)

4.安全・安心への意識の高まり

国内外で地震や異常気象等の自然災害による甚大な被害が頻発している中、阪神・淡路大震災 を教訓として、市民の防災に対する意識は高まりをみせています。また、東海沖から四国沖にか けての領域を震源とする東南海・南海地震の発生する確率は、今後 30 年以内で 40∼50%と予想 されています。このため、行政として効果的な災害対策や確実な危機管理体制の整備に努めると ともに、地域が主体となって防災力の向上に努めていくよう、働きかけていくことが重要です。

また、近年、犯罪の凶悪化や子どもが被害者となる事件が発生するなど、さまざまな社会不安 が増大しており、日常生活における安全確保が問題となっています。今後は、学校や地域と連携 した見守り体制、防犯体制を充実することが求められています。

さらに、食の安全確保のほか、新型インフルエンザ対策などの新たな感染症に対する対策など も求められています。

5.地方分権の進展

住民に身近な地方自治体(市町村や都道府県)が自らの選択と責任で物事を決定し、地域の特 色を生かした地域づくりを進めるため、国の権限を都道府県に、都道府県の権限を市町村に積極 的に移譲するよう、475 本の法律改正案からなる地方分権一括法が成立し、平成 12 年(2000 年) 4 月から施行されました。その結果、機関委任事務

が廃止されるなど、国と地方自治体が上下・ 主従の関係から対等・協力関係へと変わりました。その後、平成 16 年(2004 年)から平成 18

年(2006 年)にかけて、国から地方自治体への税源移譲を含む税財政制度改革、「三位一体の改

革」が行われましたが、まだ十分ではないという認識から、地方分権改革を総合的かつ計画的に 推進する目的で地方分権改革推進法が平成 18 年(2006 年)に時限限時法として成立しました。

さらに、地域のことは地域の住民が決める「地域主権」を早期に確立する観点から、平成 21 年

(2009 年)11 月、国では「地域主権戦略会議」を設置し、一層の取り組みを進めています。

こうした地方分権意識の高まりにより、市民に最も身近な基礎自治体としての市町村の役割は

ますます高まっています。さらに、地方分権を進めた形の「地域主権」は、地域のことは地域で 責任を持って決めるという自治を強化することであり、そのためには行政だけでなく、市民、団 体、企業等と行政が協働してまちづくりを行うことが必要です。

地方分権時代の自治体には、特色あるまちづくりに取り組むとともに、市民生活の広域化、多 様化、高度化に対応したより高度な行政サービスを提供するため、行財政能力の向上や効率的な 行政運営、市民に開かれた行政などが求められています。

(10)

6.住民自治社会への期待

かつて、我が国では地域社会の結びつきが強く、地域の問題は地域で話し合って解決するとい った文化がありましたが、高度経済成長による経済構造の変化等により、地域のつながりが希薄 になり、コミュニティの機能も低下しました。その結果、地域のさまざまな問題をすべて行政が 担うといった状況が生まれました。

さらに、市民社会が成熟し、行政に対する市民ニーズはますます多様化、高度化していますが、

地方自治体が、昨今の厳しい財政状況の中で、すべての市民ニーズに応えることは困難となって います。

このため、公共サービスは行政のみが担うという考え方から、地域社会や個人、企業なども公 的サービスを担っていくという考え方に転換するとともに、さらに一歩進めて、身の回りの問題 はまず個人や家庭が解決にあたり、個人や家庭で解決できない問題は地域で解決し、それもでき ない問題は行政が解決するという「自助、共助、公助」の考え方に基づくまちづくりが求められ ています。

さらに、平成 10 年(1998 年)「特定非営利活動促進法(NPO法)」が施行され、市民による さまざまな活動団体が増加し、地域のまちづくりに取り組む団体の活動も活発化しています。

今後は、行政の計画策定から事業実施に至るまでのさまざまな場面で市民の参画を進めるとと

(11)

第2

位置・

地勢

1.立地

本市は、大阪府の西北部、兵庫県との境に位置し、大阪都心から北へ 16kmほどのところにあ

ります。市域は東西に約 3. 8km、南北に約 10. 3kmで市域面積は約 22. 09km 2

です。

周囲は、北部・東部を箕面市、東南部・南部を豊中市および兵庫県伊丹市、西部を猪名川を隔 てて兵庫県川西市の4市と境を接しています。

大阪都心とは阪急電鉄宝塚線や国道 176 号、阪神高速道路 11 号池田線などの幹線交通網で結 ばれています。

市の南端には大阪国際空港があり、広域的な交通の結節点となっています。 また、数年後には新名神高速道路の供用開始も予定されています。

2.地形

本市の地形は、山地、台地、低地に大きく区分されます。山地はいずれも標高 300∼400m前後 で五月山と伏尾町付近に分布し、北摂山地に属しています。

台地は、猪名川、余野川、箕面川等の河川の堆積作用によって形成された段丘地形であり、五 月山南部、余野川および箕面川の両岸に分布する平坦な地形です。

低地は、猪名川、余野川、箕面川沿いの氾濫平野を主体とする低平な地形となっています。

3.気象

本市の気候は瀬戸内式で、近年における気温は年平均が 16. 5℃、最高・最低はそれぞれ 37.4℃、 −2. 9℃となっています。降水量は、年平均 1, 309mm程度で、時期的には5月下旬から7月の梅 雨にかけてと8月以降の台風期に集中して降る傾向があります。また、風向きは夏季には南西、 冬季には北西が多く、平均風速は 3m/秒です。(平成 20 年(2008 年)池田市統計書より)

4.沿革

本市は、古い歴史を有し、江戸時代には京都と西国各地とを結ぶ西国街道や大阪と能勢を結ぶ

能勢街道などにより交通の要衝として発達しました。江戸時代前期に酒造業が盛んになり、また、

物資の集散地として商業が栄え、多彩な文化が開花しました。

明治時代以降、国や大阪府の出先機関、さらには大阪府池田師範学校(現大阪教育大学)など が設置され、地域における政治、経済、文化の中心地として発達しました。

(12)

地(後、室町住宅と改称)の分譲が開始され、大阪都市圏の住宅都市として発展し、昭和 14 年 (1939 年)4月には、人口約 3. 5 万人となり、府内で6番目に市制を施行しました。

戦後は、都市基盤や教育文化施設の整備に力を注ぎ、昭和 30 年代前半(1950 年代後半)から の住宅団地の建設など、高度経済成長に伴って人口が急増し、昭和 50 年(1975 年)には人口が 10 万人を超えました。

また、産業面ではダイハツ工業などの進出により、猪名川沿いに内陸工業地区が形成、産業都 市としても発展してきました。

(13)

第3

市民意識の動向

1.池田市の特徴

平成 20 年(2008 年)に実施した市民意識調査 ※

では、本市の特徴として誇れるものについて

は、「五月山公園などがあり、自然が豊かなこと」が最も多く、次が「大阪国際空港、高速道路

のインターが近く、交通の便がよいこと」「大阪の都心に近く、通勤や買い物に便利なこと」な

どとなっています。

第5次総合計画策定時の平成8年度(1996 年度)調査と比較すると、「大阪国際空港、高速道

路のインターが近く、交通の便がよいこと」の割合が増加しています。これは阪神高速道路 11

号池田線延伸や国道の整備等が影響していると考えられます。

○ 市の特徴として人に紹介したり誇れるもの

市民意識調査:平成 20 年 11 月に、市内居住の満 18 歳以上の男女 3, 000 人を住民基本台帳及び外国人登録原票から、 小学校区別人口分布を考慮し、無作為抽出し郵送にて調査。1, 279(42. 6%)の有効回答を得る。

(出所:池田市まちづくりに関する市民意識調査)

71.6 64.0 56.8 50.4 27.4 22.7 21.1 18.3 16.5 7.9 0.5 3.1 2.2 75.3 50.3 58.3 50.9 26.3 24.0 19.2 26.4 21.8 6.0 0.8 2.7 6.0

0 20 40 60 80 五月山公園などがあり、自然が豊かなこと

大阪国際空港、高速道路のインターが近く、 交通の便がよいこと

大阪の都心に近く、通勤や買い物に便利なこと

良好な住宅地であること

「がんがら火まつり」など地域の行事がさかんなこと

美術館、資料館、ホールなどの文化施設が多いこと

久安寺などの歴史的な遺産があること

教育水準や文化水準が高いこと

池田駅前などまち並みが整備されていること

その他

わからない

特になし

不明・無回答

(%) 平成20年度調査 (n=1,279)

平成8年度調査 (n=1,663)

(全体=1,279)

(14)

2.生活環境に対する満足度

本市の生活環境に対する満足度をみると、満足度の高い順に「緑(樹木)の多さ」「静かさ、

空気のきれいさ」「電車やバスの便利さ」「道路利用の便利さ」「下水道の設置状況」などがあが

っています。一方、「バリアフリー ※

」「子どもたちの安全な遊び場」「お年寄り等のための福祉制

度や施設」「地区の連帯感の強さ」「病院、医院などの設置状況」などは満足度が低くなっていま

す。

前回調査の結果と比較すると「道路利用の便利さ」「電車やバスの便利さ」「静かさ、空気のき

れいさ」「まち並みの整い方、美しさ」などは満足度が上昇しており、反対に「保育所、幼稚園

の設置状況」「治安・風紀のよさ」「小・中・高等学枚の設置状況」などは低下しています。

○ 生活環境に対する満足度

- 4 - 3 - 2 - 1 0 1 2 3 4 5

便

便

(※

)

便

平成20年度 調査 (n=1,279) 平成8年度 調査 (n=1,663) 高

低 満 足 度

※ 「バリアフリー」は20年度調査から追加

周辺環境   交 通    防犯・防災      公共施設         日常生活

(全体=1,279)

(15)

3.市内への定住意向

本市への今後の定住意向については、『市内に住み続けたい』(「今、住んでいるところに住み

続けたい」「池田市内のどこかに住み続けたい」の合算値)が 61. 6%となっています。その理由

としては「住み慣れて愛着がある」「交通の便がよい」「自然環境がよい」などが多くあがってい

ます。

一方、市外への転出を希望する人は 12. 0%であり、前回調査と比べて 2. 6 ポイント増加してい

ます。その理由としては、「交通の便が悪い」「住宅環境が悪い」「近所づきあいに気をつかう」

などが多くあがっていますが、前回調査と比べると「交通の便が悪い」とした人の割合は低くな っています。

○ 定住意向

○ 住み続けたい理由(上位3位) ○ 転出したい理由(上位3位)

(出所:池田市まちづくりに関する市民意識調査)

45.8 46.2 19.4 15.4 9.4 12.0 10.3 13.7 15.0 12.7

0% 20% 40% 60% 80% 100%

平成8年度調査

(n=1,663) 平成20年度調査

(n=1,279)

今、住んでいるところに住み続けたい

池田市内のどこかに住み続けたい

市外へ転出したい

わからない

無回答

61.0 60.7 59.9 65.9 60.0 61.0

0 20 40 60 80 住み慣れて愛着がある

交通の便がよい

自然環境がよい

(%) 平成20年度調査(n=1,279) 平成8年度調査(n=1,663)

31.8 20.1 18.8 39.7 16.7 16.7

0 20 40 60 交通の便が悪い

住宅環境が悪い

近所づきあいに気をつかう

(%) 平成20年度調査(n=1,279) 平成8年度調査(n=1,663)

(出所:池田市まちづくりに関する市民意識調査)

(16)

4.希望するまちづくりの方向

本市において今後どのようなまちづくりを進めていくのがよいと思うかについては「美しい自

然を残す、緑あふれるまちづくり」が最も多く、次いで「子どもがいきいきとすごせるまちづく

り」「老人を大切にし、老人の顔に輝きのあるまちづくり」などがあがっています。前回調査と

比較すると、「子どもがいきいきとすごせるまちづくり」「教育・文化活動に特色をもたせたまち

づくり」「若者に魅力があるまちづくり」などの割合が増えています。

○ 今後のまちづくりの方向性

(出所:池田市まちづくりに関する市民意識調査)

74.0 45.7 32.8 30.6 28.0 24.2 18.5 12.3 11.0 6.6 5.9 2.6 1.0 82.4 38.4 34.5 25.7 27.3 17.4 14.0 15.6 20.3 9.6 8.7 2.5 0.9

0 20 40 60 80 100 美しい自然を残す、緑あふれるまちづくり

子どもがいきいきとすごせるまちづくり

老人を大切にし、老人の顔に輝きのあるまちづくり

若者に魅力があるまちづくり

気持ちよいあいさつをかわす人間関係豊かなまちづくり

教育・文化活動に特色をもたせたまちづくり

伝統芸能(祭りなど)のいきづくまちづくり

障害者が自由に行動できるまちづくり

生涯学習のさかんなまちづくり

国際交流や地域間交流につとめるまちづくり

市民スポーツのさかんなまちづくり

その他

無回答

(%) 平成20年度調査 (n=1,279) 平成8年度調査 (n=1,663)

(全体=1,279)

(17)

第3

すま

将来像

第1

ちの将来イ

ージ

以下の内容を盛り込み、見開き2ページでイラストで表現。

【将来の都市像】

市民が主体となってつくる暮らしやすく、個性豊かで活力に満ちた地域社会を実現する、地 方分権改革による新しい幕開けにふさわしいまちをめざします。

【キャッチフレーズ】

【まちの将来イメージ】

1 にぎわいと活力あふれるまち

2 みんなが健康でいきいきと暮らせるまち

3 人、環境にやさしい安全・安心なまち

4 みんなでつくる分権で躍進するまち

5 豊かな心を育む教育と文化のまち

(18)

第2

人口と

財政フ

ーム

1.定住人口

定住人口は、まちづくりのさまざまな計画の基礎的資料となり、都市の成長の指標でもあり ます。

本市の人口は、昭和 50 年(1975 年)に 10 万人を突破して以来、現在に至るまで、ほぼ 10 万人余りで推移してきました。これまでの人口の推移に基づく推計によると、本市の人口は今 後減少することが予想され、平成 35 年(2023 年)には、97, 132 人になると推計されています。

また、人口の年齢構造では、少子高齢化の進展により、高齢者人口(65 歳以上)は 27, 092 人(27. 9%)、年少人口(0∼14 歳)は 9, 810 人(10. 1%)となることが予想されます。

○ 年齢3区分別人口の推移および推計(表)

○ 年齢3区分別人口の推移および推計(図)

0∼14歳 15∼64歳 65歳以上 計 0∼14歳 15∼64歳 65歳以上

平成2 17, 634 76, 238 10, 346 104, 218 16. 9 73. 2 9. 9 7 15, 115 76, 502 12, 676 104, 293 14. 5 73. 4 12. 2 12 13, 726 72, 516 15, 274 101, 516 13. 5 71. 4 15. 0 17 13, 302 69, 091 19, 223 101, 616 13. 1 68. 0 18. 9 20 14, 097 68, 968 21, 047 104, 112 13. 5 66. 2 20. 2 25 13, 152 65, 403 24, 287 102, 842 12. 8 63. 6 23. 6 30 11, 522 61, 942 27, 004 100, 468 11. 5 61. 7 26. 9 35 9, 810 60, 230 27, 092 97, 132 10. 1 62. 0 27. 9

年次

比率(%) 人口(人)

0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000

平成2 7 12 17 20 25 30 35 ( 年) ( 人)

0 10 20 30 40 50 60 70 80 ( %)

人口( 65- ) 人口( 15- 64) 人口( 0- 14) 比率( 65- ) 比率( 15- 64) 比率( 0- 14)

(出所:国勢調査および「人口問題研究プロジェクト

(19)

2.活動人口

本市では、地域コミュニティ推進協議会をはじめ、自治会、ボランティア団体、NPO等さ

まざまな団体がまちづくりにおいて重要な役割を担っています。そこでこのような団体に所属

したり、活動に参加したりする市民の数を「まちづくり人口」と定義します。また、仕事や学 習、観光などさまざまな目的で本市を訪れ、市民と交流する人の数を「交流人口」と定義しま す。

【まちづくり人口の現状】

本市のまちづくり人口は、池田市の公益活動登録会員やボランティアセンターに登録してい

る会員が約4千人、市社会福祉協議会会員数が1万1千人、自治会加入者数が約4万人、子ど も会や友愛(老人)クラブ会員数が約5千人、自主防災組織の会員数が約1万1千人、その他 地域コミュニティ推進協議会や民生委員など各種活動団体をあわせると延べ7万人以上にな っています。

【交流人口の現状】

本市の交流人口については、平成 17 年(2005 年)(国勢調査)実績で流入人口は通勤 23, 255 人、通学 4, 229 人の合計 27, 484 人となっており、流出人口は 32, 832 人となっています。また、 観光客数は 20 年度実績で年間 1, 748, 482 人であり、1日当たり 4, 790 人となっています。こ れらをあわせると、本市の交流人口は、1日当たり約 32, 000 人となります。

○ 交流人口の状況

区 分 人数

通勤・通学による流入人口( H17) 27, 484 1日当たり観光客数( H20) 4, 790

合 計 32, 274

個性豊かで活力あるまちづくりのためには、定住人口を増やすだけでなく、「自分たちのま

ちは自分たちでつくる」という意識を持ち、積極的にまちづくりに参加する人を増やすことが 必要です。

また、学習や仕事のために他の地域から本市に通う人や、まちに魅力を感じて観光で訪れる

定住人口 : 105,000人

(20)

人が増えることも重要です。

このため、まちづくり人口と交流人口をあわせたものを「活動人口」と定義し、本市の定住 人口とほぼ同じ程度の人口が、日々「活動」しているまちを目標とします。

観光客の増加

毎日

およそ 1 0 万人が

「活動」している

池田市

1 0 5 ,0 0 0 人の人たちが暮らす

個性豊かで活力に満ちた地域社会

まちづくり

への活動

人口の転入

を促進

流入人口の

増加

「住んでみたい、住み続けたいまち」 =定住人口

「訪れてみたいまち」 =交流人口 「ともに作り上げたいまち」

=まちづくり人口

(21)

3.財政状況

今後の財政状況の見通しについては、歳入面では、国の制度改革の方向性が不透明な中、少 子高齢化による生産年齢人口の減少や、長引く不況等さまざまな影響により、大幅な税収の増 を見込めない状況にあります。一方、歳出面では、少子高齢化による福祉・医療・社会保障費 の増大や平成 32 年(2020 年)頃からピークを迎える社会資本の大量更新期の到来などにより 財政需要は増加し、今後も厳しい状況が続くと見込まれます。

本市では、平成9年(1997 年)を見直し元年として財政の健全化、行政のスリム化、システ ム改革等に取り組んで実績を挙げてきましたが、さらに新たな行財政改革に取り組み、定住施

策や産業振興を通じた税の増収などの歳入維持を図るとともに、地域分権制度の推進や広域化

の推進などにより、歳出を抑制し、健全な財政運営を行うことで、総合計画に掲げる施策、事 業の実現性を確保します。

○ 歳入の見込み

○ 歳出の見込み

※ 「行革有り」は行財政システム改革プランの各年度の改善目標が達成された場合

(出所:『池田市行財政システム改革プラン中間見直し<平成 21 年3月>』)

30,000 31,000 32,000 33,000 34,000

22 23 24 25 (年度)

(百万円)

行革無し

行革有り

30,000 31,000 32,000 33,000 34,000

22 23 24 25 (年度)

(百万円)

行革無し

(22)

第3

都市機能構想

1.土地利用の基本方針

土地は、現在および将来における市民のための限られた貴重な資源であるとともに、市民生 活や産業活動の共通の基盤であり、その利用の在り方は、市民の生活および地域の発展と深い 関わりを持っています。

土地利用に当たっては、次の基本的な方針のもとに、歴史的・文化的環境や景観の継承と創 造、災害や公害の防止に努め、適正かつ計画的な土地利用を進めることとします。

(1)公共の福祉を優先させた土地利用

土地は、公共の福祉を優先させた計画的な利用が図られるべきであることから、その土地を 取り巻く自然的、社会的、経済的および文化的諸条件に応じた適正な利用に向けて、都市計画 制度の適切な運用を図り、秩序ある発展をめざします。

(2)環境との共生をめざしたまちづくり

本市の豊かな自然環境は、個性ある景観をつくり出しており、うるおいと恵みをもたらす豊 かな自然を持続可能な形で享受しつつ、将来に継承することが私たちの責務です。このため、 まちづくりに当たっては、環境への配慮を優先させ、ゆとりを実感できる環境との共生をめざ した都市づくりを促進します。

住宅地 33.6%

山林・原野

33.8%

河川・池など

2.8%

官公署・公共施設・

道路・学校など

8.9%

商業地 2.7% その他空地

0.1%

○ 土地利用現況 ○ 用途地域指定状況

区域 用途地域 面積(ha)

市街化区域 面積に対す る割合(%)

第一種低層住居専用地域 179 16.5 第一種中高層住居専用地域 467 42.9 第二種中高層住居専用地域 19 1.7 第一種住居地域 157 14.4 第二種住居地域 64 5.9 近隣商業地域 26 2.4 商業地域 28 2.6 準工業地域 69 6.4 工業地域 47 4.3 市

(23)

2.ゾーン別の土地利用方針

本市では、地域特性を最大限に生かし、各地域が有機的につながることで秩序ある個性豊か なまちの形成を図るため、市域を4つのゾーンに分類し、土地利用の基本方向を定めます。

また、本市の商業、行政、文化、福祉、交通機能等の中心的な役割を担う拠点として、多様 な都市機能の集約・高度化を進める都市核と、広域拠点と地域拠点を結び、あるいは他の都市 圏と連結し相互の交流や活用をより活性化させていく都市軸を設定します。

(1)交流にぎわいゾーン

(おおむね阪急池田駅、石橋駅を中心とする商業地域、近隣商業地域、準工業地域)

駅前周辺であり、商業・近隣商業地域という立地条件を有効に活用し、土地利用を拡大する ため、高度利用を図りながら商業施設、業務施設の効果的な誘導を図ります。特に、駅前整備 については、地域の特性を生かし、用途地域に基づいた土地の高度利用を図り、商業・文化機 能などのほか集合住宅をも兼ね備えた施設整備を促進し、多くの人が交流し、にぎわいのある ゾーンとしての形成に努めます。

(2)産業はつらつゾーン

(おおむね南部地域を中心とする工業地域、準工業地域)

高速道路、大阪国際空港など広域交通幹線が集中する国土軸上にあり交通の利便性がきわめ

て高い地域であり、自動車工業をはじめ工業化が進んでいますが、広域交通の要衝としての利 点を生かし、運輸、流通や空港関連などの施設の集積と基盤整備を図り、産業が飛躍、発展す るゾーンとしての形成に努めます。

(3)居住やすらぎゾーン

(おおむね五月山以南の住居系地域および伏尾台地域)

住居系地域としての土地利用の純化をより促進し、居住環境の改善を図るとともに、住宅の 新築、改築などに当たっては、適切な行政指導を行うなど、良好な市街地の形成に努め、生活 環境の整った居住地区として整備を図ります。

また、教育文化機能や医療・福祉機能の充実を図り、やすらぎのあるゾーンとしての形成に 努めます。

(4)自然ふれあいゾーン

(五月山山麓山間地域および細河地域)

五月山緑地は自然を生かした整備を進めるとともに、五月山山系は五月山景観保全条例の適

(24)

(5)都市核・都市軸

本市の都市核は「池田駅周辺」「石橋駅周辺」「大阪国際空港」と設定します。

また都市核を結ぶ国道 176 号と南北都市軸の国道 173 号・423 号、さらに府道伊丹池田線等 を都市軸として、交流・連携を促進します。

さらに、細河地域へ教育施設の誘致を図ることにより、本市北部の「都市軸の交流・連携」 の中心となるよう、実現に向けて取り組んでいきます。

○ 土地利用ゾーン構想図

都市核 都市核

都市軸

都市軸 都市軸

□ 交流にぎわいゾーン

□ 産業はつらつゾーン

□ 居住やすらぎゾーン

(25)

第4

基本姿勢

第1

ちづく

の理念と

主体

総合計画に基づくまちづくり ※

を進めていくに当たり、「池田市みんなでつくるまちの基本条

例 ※

」の原則の下、まちづくりの基本理念、主体および役割分担を示しています。

1.まちづくりの基本理念

本市におけるまちづくりは、次に掲げる事項を基本理念とします。

①市民 ※

、市議会および執行機関等 ※

が、協働 ※

により行うこと。

②市民、市議会および執行機関等が、まちづくりに関する互いの情報を共有すること。 ③市民の自主的・自立的な参画および男女共同参画が保障されること。

④個人の人権が尊重されるとともに、都市の活力、自然環境、生活環境および教育・文化環境 の調和が確保されること。

2.まちづくりの主体と役割分担

まちづくりの主体は市民であり、市民と市議会、執行機関等がまちづくりの基本理念を共有 し、暮らしやすく、個性豊かで活力に満ちた地域社会を実現していくものとします。

(1)市民

市民は、それぞれの立場から、自らの責任において、まちづくりに自由かつ平等に参画でき る権利を有するとともに、積極的に参画する責務を有しています。

また、市民は、まちづくりに関し、的確に判断できるよう、必要な情報を知る権利がありま す。

まちづくり:地域社会やそこで暮らす市民の生活などに密接に関連する活動、市の施策、その他あらゆる取り組みを いう。

池田市みんなでつくるまちの基本条例:池田市のまちづくりの最高規範となる条例と位置づけ、平成 18 年(2006 年) 4 月1日施行。この条例に基づき、市民、市議会そして行政がまちづくりの基本理念を共有し、暮らしやすく、個性豊 かで活力に満ちた地域社会を実現するため、お互いに協力してまちづくりを進めていくことが求められている。

市民:市内に居住する人、市内で働く人や学ぶ人並びに市内に事業所を有する法人その他の団体をいう。

執行機関等:市長、教育委員会、選挙管理委員会、監査委員、公平委員会、農業委員会、固定資産評価審査委員会お よび公営企業管理者をいう。

(26)

(2)市議会

市議会は、市の議決機関として、市民の意思が市政に最大限反映されるよう調査し、監視 するよう努めることとします。

また、市議会は、市民に開かれた議会運営に努めることとします。

(3)市議会議員

市議会議員は、議会の活動状況および市政の状況等について、市民へ情報を提供し、説明 に努めることとします。

また、市議会の責務を遂行するため、常に自己研鑽を行い、施策の提案や提言等、誠実に 職務の遂行に努めることとします。

(4)執行機関等

市長は、市政運営の最高責任者として、執行機関相互の連携を図り、一体となって行政機 能が発揮されるよう、市政の適正かつ円滑な運営に努めます。

執行機関等は、執行機関相互に連携し、一体となって行政機能が発揮されるよう、市政の 適正かつ円滑な運営に努めるとともに、協働によるまちづくりを推進します。

また、まちづくりに必要な能力を有する人材の育成に努めます。

(5)職員

職員は、自らも市民の一員であることを自覚し、まちづくりを推進するため、常に自己研 鑽に努めます。

(6)コミュニティ

コミュニティとは、市民が互いに助け合い安心して心豊かに暮らすことのできる地域社会

を実現するため、自主的に結ばれた組織をいいます。

執行機関等は、コミュニティによるまちづくりを支援します。

また、市民、市議会および執行機関等は、コミュニティの役割を認識し、尊重します。

(7)地域コミュニティ推進協議会

地域コミュニティ推進協議会は、「池田市地域分権の推進に関する条例」第4条に規定す

る組織です。小学校区を単位として、その地域内に居住する市民を会員として構成され、地 域内において実施する必要がある事業(廃止または見直しを行う必要があるものを含み、公

共の利益を害するおそれのあるものなどを除く)を市に一定の枠内で予算提案する権限を有

(27)

第2

市政運営の基本方針

総合計画の推進に当たり、次の市政運営の基本指針に基づき、将来像の実現に取り組みます。

1.市民満足度の向上

市民ニーズや行政課題に迅速に対応できる組織体制の整備や人材の育成等を積極的に進め るとともに、常に市民の期待に応え、迅速かつ丁寧で的確なサービスの提供に努めながら、生 活者の視点を重視し、市民ニーズの把握と創意工夫を行い、市民満足度を高める行政運営を推 進します。

2.行財政改革の推進

民間活力の積極的な活用や一層の行政改革を推進し、効率的な行政運営に努めます。 また、財源の安定的な確保や受益者の公平で適正な負担を図り、効率的で健全な財政運営を 推進します。

3.住民自治の推進

市民や地域の自らの選択、決定、責任による地域社会の形成に向け、地域分権、住民自治を 推進します。

また、市民、地域、関係団体、行政等が果たすべき役割分担を明確にし、協働によるまちづ くりを促進します。

4.透明性の高い、わかりやすい行政

各種施策などの意思決定の過程やその内容、市政の課題など行政活動全体について、市民へ の積極的な説明責任を果たし、情報公開に努めるとともに、多様な広報媒体を通じた情報の提 供や共有に努めます。

(28)

第5

将来像達成の

重点施策

将来像を実現するために、以下のとおり重点施策を設定します。

1.地域分権で進めるまちづくり

「自分たちのまちは自分たちでつくろう」を合言葉に、平成 19 年(2007 年)に始まった全 国初・池田発の地域分権制度。小学校区毎に地域コミュニティ推進協議会が発足し、各協議会

が地域の身近な課題や特色に応じて市に予算提案するという基盤づくりの数年間を経て、今で

は、地域の将来ビジョンを策定し、それをもとにまちづくりを進める組織として認知されてき ています。

今後は、既存団体との連携や幅広い年齢層への浸透・拡大を図り、予算提案のみならず、市 との協働事業の実施や地域の利益に寄与すると考えられるコミュニティビジネスへの進出な ど、新しい公共の中心的な担い手となることが期待されています。

「地方分権」の究極の形として期待される地域分権を、「池田市みんなでつくるまちの基本

条例」の基本理念に則り、市民と市の協働によりさらに発展させていきます。

2.環境にやさしいまちづくり

大都市近郊の交通至便な地域でありながら、自然に恵まれているのが本市の特長です。この

豊かな自然環境を守り生かすため、引き続き生物の多様性に配慮した里山保全などに努めなが

ら、環境保護とまちの活性化を両立させたまちづくりを行っていきます。

新環境基本計画に基づき、環境負荷の少ない資源循環型社会を構築するため、温室効果ガス の排出抑制に重点を置いた省エネルギーの推進、新エネルギーの導入を図るとともに、環境に やさしいライフスタイルの普及・啓発を推進します。

3.世界に誇れる安全で安心なまち

(29)

4.

「教育のまち池田」の推進

次世代を担う子どもたちの教育は、最優先課題の一つです。少子高齢社会の進展や情報社会 の高度化など、子どもたちをとりまく環境は目まぐるしく変化し、教育においても、教育内容 の改善や、教育環境の整備等が求められています。

子どもたちの学びや人間関係におけるつまづきを減らすため、今後、義務教育9年間を連続 した期間と捉え、小中一貫教育への転換を図り、9年間の学習内容や指導方法のあり方を見直 し、子どもの思考の発達と心身の成長にあったカリキュラムの下、自立して社会で生きていく 確かな基礎力、生きる力を持った子どもを育てます。あわせて、耐震化も含めた学校施設の整 備を行い、教育環境の充実を図ります。

5.細河地域の活性化

細河地域は、市街地近郊でありながら、恵まれた自然と伝統ある植木産業という資源を有し、

また、今後は、広域幹線道路の整備により、交通の利便性がさらに高い地域へと変貌すること が予想されています。

そこで、産業・流通業務などの拠点として需要が高まる地域特性を生かすとともに、教育施 設を誘致し、地域において長年にわたり養われた経験と英知が融合し、さらなる技術発展や連 携・協働などが行われるよう働きかけます。

(30)

第6

課題と

方向性

第1

にぎわいと

活力あふれるま

ちづく

の課題

● 本市の都市機能の中心となる「都市核」および都市核相互と周辺地域を連結する「都市軸」の

整備ならびに活性化が必要となっています。

● 池田・石橋両駅周辺は、本市の重要な都市核ですが、それぞれの特色を生かしながら都市間競

争に対応できる商業基盤の更新、地域の活性化、市街地の整備が課題となっています。細河地

域については、恵まれた自然と交通の利便性を生かしながら、多角的な活性化を図る必要があ

ります。

● 大阪国際空港や高速道路、幹線道路から生活道路まで、交通アクセス網に恵まれてきた本市で

すが、新たな時代の変化と要請に的確に対応する必要があります。

1.にぎわいと

活力あふれるまち

2.みんなが健康で

いきいきと暮らせるまち

3.人、環境にやさしい

安全・安心なまち

4.みんなでつくる

分権で躍進するまち

5.豊かな心を育む

教育と文化のまち

6.行財政改革を推進し

(31)

ちづく

の方向性

1.にぎわいと活力の創出

(駅周辺を中心とした市街地の整備、細河地域の活性化、住宅の充実、観光の振興)

● 本市においては、都市機能の中心となる「都市核」および都市核相互と周辺地域を連結する「都 市軸」の整備ならびに活性化によって、まちづくりを推進します。

● 池田駅周辺では、歴史的文化的資産に加え、求心性の高い民間施設が開設されていることから、

公の仕掛けと組み合わせた商業や観光の展開を図ります。

● 石橋駅周辺については、景観や防災、身近なまちの自然にも配慮しながら、居住環境の改善と

商業の活性化が図られたまちづくりをめざして、整備を進めます。

● 細河地域は、今後高速道路の整備等により、交通の要衝となると考えられることから、交通利

便性を最大限に利用して、流通ゾーンを設けます。また、住宅や商業施設、教育施設の招致な らびに農園芸の振興などを総合的に行い、自然とも調和した活性化を図っていきます。

● 住宅については、少子高齢化の進展や価値観の多様化に伴い、多様なライフスタイルへの対応

や安全で安心な住環境が求められていることから、バリアフリー化や耐震化を進めるとともに、

環境に配慮した住宅の整備を促進します。

● 本市には、さまざまなミュージアムや五月山公園をはじめとする豊かな自然など多くの観光資

源があることから、回遊型、散策型など多様な魅力ある観光ルートを創設するとともに、伝統 行事やイベントの活用などにより、近隣を含めた広域観光を推進します。

2.交通アクセス網の整備

(大阪国際空港の活用、道路網の整備)

● 大阪国際空港は、我が国有数の基幹空港であり、本市の産業・経済の発展には欠かせない役割

を担っていることから、さらなる活用、利用者の利便性の確保、周辺整備を進めます。

● 道路については、広域的、長期的な視点に立ち、幹線道路や生活道路などそれぞれの果たすべ

き役割に応じた整備を行うとともに、環境や福祉の視点など新たな時代の要請にも対応してい

きます。

に ぎ わ い と 活 力 あ ふ れ る まち

1. にぎわいと活力の創出

3. 産業の活性化

(32)

3.産業の活性化

(農園芸の振興、商業の活性化、工業の振興、労働者施策の推進)

● 農業では、消費者ニーズに対応した安全で安心な農産物の販売を推進するとともに、後継者や

新規就農者の確保を図ります。

● 商業では、駅周辺の商店街を中心に、消費者ニーズを的確にとらえた販売や経営の高度化等に

より地域ブランドを確立し、郊外の店舗も含めた活気ある商圏を形成します。

● 工業では、生産施設の高度化と健全経営を支援するとともに、先進性・独自性のある企業を育

成します。

● これらの地域産業の活性化により、就労機会を増やし、労働者の雇用の促進・安定化を図ると

(33)

第2

みんなが健康でいき

いき

暮ら

せるま

ちづく

の課題

● 「本格的な少子高齢化社会の到来」と言われて久しく、さらなる進展が予想されており、要介 護高齢者や障がい者(児)など支援を必要とする人たちをはじめすべての市民が、住み慣れた 地域で安心して生活でき、社会進出を進められる地域づくりが求められています。

● すべての市民が健康でいきいきと生活できるように、健康づくりに対する支援が一層重要とさ

れ、ライフステージに応じた保健事業の充実が必要とされています。

● 市立池田病院を中心とした医療の充実と連携体制の強化、それを支える医療保険制度の安定的

な運営が求められています。

● 人権に関する法整備の進展に伴い、差別問題の解決に向けた取り組みが進められ、一定の成果

をあげていますが、今日の差別事象の形態は多様化、複雑化しています。また、性別による役 割分担意識の解消には至っておらず、これらの解決に向けた取り組みが求められています。

ちづく

の方向性

1.福祉の充実と子育てしやすい環境づくり

(福祉社会の推進、高齢者福祉・介護の充実、障がい者福祉等の充実、少子化への対応と子育 て支援、生活自立支援の充実)

● 市民や団体による福祉活動等を通じて、地域で互いに見守り、支え合う体制を整備します。

● 要介護高齢者等に対する介護サービスや福祉サービスを充実するとともに、高齢者が社会参加

し、住み慣れた地域で生きがいを持って生活できるような仕組みを構築します。

● 障がい者( 児) については、社会参加と自己実現を図り、生活の質を高めることができるよう、

就労支援や福祉サービスを充実するとともに、発達障がいなど近年制定された法にかかる障が

い者( 児) に対する支援体制を整備します。

● 子どもを安心して産み育てることができるよう、保育サービスや経済的支援を充実するととも

に、地域での見守り等社会全体で子どもたちを育てる環境を整備します。

● 生活困窮者については、経済的自立や生活基盤の確立のための支援を充実します。

みんなが健康で

いきいきと暮らせるまち

1. 福祉の充実と子育てしやすい環境づくり

3. 人権尊重のまちづくり

(34)

2.生涯を通した健康づくりの推進

(保健衛生の充実、市立池田病院を拠点とした地域医療体制の充実、みんなで支える医療保険)

● すべての市民が健康でいきいきと生活できるよう、健康増進および保健サービスの拠点である

保健福祉総合センターを中心に、各ライフステージに応じた保健事業を総合的に展開するとと

もに、市民の自主的な健康づくりを支援します。

● 地域医療については、市立池田病院において医療体制の確立や専門外来の拡充など診療機能の

充実を図るとともに安定した経営基盤づくりを進めます。また、地域のかかりつけ医や各種専

門機能を持つ病院などとの連携強化を図り、地域全体で安定した医療機能を提供できる体制を

構築します。

● 医療保険制度に対する市民の意識を高め、医療費の適正化等により、誰もが安心して医療を受

けられる社会を維持するよう取り組みます。

3.人権尊重のまちづくり

(人権尊重の推進、男女共同参画社会の実現)

● 市民が主役の「人権を大切にするまちづくり」を推進するため、市民の人権意識を高めるとと

もに、人権擁護、救済の取り組みを推進します。

● 男女が互いの人権を尊重し、多様な個性や能力を発揮できる男女共同参画社会の形成を図るた

め、社会のあらゆる分野への男女の参画を促進し、また、仕事と生活の調和を図るなど多様な 生き方やドメスティック・バイオレンス

(35)

第3

人、

環境にやさ

い安全・

安心なま

ちづく

の課題

● 地震や豪雨、土砂災害などの自然災害に加え、都市構造の変化や地球温暖化により、災害は複

雑多様化し、これらに対応する災害に強いまちづくりが求められています。また、安全・安心 に対する視点から、自助、共助、公助の役割分担を踏まえた市全体での体制づくりと行動が求 められています。

● 本市の恵まれた自然環境を生かした総合的な施策の推進と地球環境にやさしい社会づくりが

求められています。

● 安心して暮らせるように、市民生活を支える施策の充実が必要となっています。

ちづく

の方向性

1.安全なまちづくり

(災害に強いまちづくり、消防・救急救助体制の強化、安心して快適に移動できるまちづくり)

● 災害発生時における被害の軽減を図るため、治山・治水事業や都市構造の不燃化・耐震化を進

めるとともに、緊急避難施設の整備や緊急物資の確保、消防の広域化や消防団・自主防災組織 の育成、情報収集・伝達体制の確立などを行い、災害に強いまちづくりを推進します。

● 誰もが移動しやすいまちづくりを進めるため、交通施設の「ユニバーサルデザイン

」に配慮 したバリアフリー化や公共交通機関の充実、歩行者や自転車にやさしい道路整備などを行い、 安全で安心な交通体系を構築します。

● 行政や市民、地域団体等によるパートナーシップを構築し、協働・連携・協力して、世界に誇

れる安全で安心なまち「インターナショナル・セーフティシティ」をめざします。

ユニバーサルデザイン:「どこでも、だれでも、自由に、使いやすく」という考え方のもと、身体的状況や年齢、国籍 などを問わず、可能な限りすべての方が、人格と個性を尊重され、自由に社会に参画し、いきいきと安全で豊かに暮ら せるよう、生活環境や連続した移動環境をハード・ソフトの両面から継続して整備・改善していく、という理念に基づ いたデザインのこと。

人、環境にやさしい安全・ 安心なまち

1. 安全なまちづくり

(36)

2.環境を重視したまちづくり

(環境にやさしいまちづくり、良好な自然環境を生かしたまちづくり)

● 新環境基本計画を策定し、市のすべての施策を環境の観点から捉え直し、総合的な施策を推進

します。

● 地球温暖化防止や温室効果ガスの排出抑制に向けて、省エネルギーの推進、新エネルギーの導

入を図るとともに、環境にやさしいライフスタイルの普及・啓発を図ります。

● 環境負荷の少ない資源循環型社会を構築するため、3R(Reduce( リデュース:減量) 、R

eus e( リユース:再使用) 、Rec yc l e( リサイクル:再資源化) )の推進やごみ収集・処理体制を 充実します。

● 市民によるまちの美化活動を促進し、地域環境の向上を図ります。

● 本市の環境の実態を的確に把握するため、大気や水、野生生物等のモニタリングを継続・充実

します。

● 市民の宝である五月山の緑や猪名川の清流をはじめとする豊かな自然環境を守り、より良くし

ていくため、引き続き生物の多様性などに配慮した里山保全などに努めます。

● 良好な環境を守りつつ、市民から親しまれる水辺空間やうるおいのある都市空間を整備すると

ともに、市民の憩いの場および避難場所としての公園・緑地の整備を図ります。

3.安心して暮らせるまちづくり

(上水道事業の充実、下水道事業の充実、消費生活の充実、安心して任せられる市営葬儀)

● 上水道については、災害に強い施設への更新やさらなる水質管理体制の整備、経営基盤の強化

等により、安全で安定した水の供給を図ります。

● 下水道については、汚水と雨水の分流化を計画的に進めるとともに、防災面での機能強化を図

ります。また、高度処理 ※

施設の早期完成や下水汚泥の有効利用等により、総合的な環境負荷 の低減を図ります。

● 消費生活センターの相談体制の充実や消費者への啓発、地域における消費者リーダーの育成等

により、消費者トラブルの未然防止や拡大防止を図ります。

● 市営葬儀については、引き続き低廉かつ厳粛な葬儀を行っていくとともに、施設の老朽化に伴

参照

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(出典)

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菜食人口が増えれば市場としても広がりが期待できる。 Allied Market Research では 2018 年 のヴィーガン食市場の規模を 142 億ドルと推計しており、さらに

国の5カ年計画である「第11次交通安全基本計画」の目標値は、令和7年までに死者数を2千人以下、重傷者数を2万2千人

近年、日本のスキー・スノーボード人口は 1998 年の 1800 万人をピークに減少を続け、2020 年には 430 万人にまで減 少し、20 年余りで 4 分の

宝塚市内の NPO 法人数は 2018 年度末で 116 団体、人口 1