千歳市
千歳市地方税ポータルシステム更新業務
仕様書
平成
30
年3月
千歳市
1 業務名
千歳市地方税ポータルシステム更新業務
(地方税電子申告支援サービス、システム導入業務及びサービス提供業務) 2 概要
受託業者は、本市が一般社団法人地方税電子化協議会(以下「協議会」という。)が運営 している地方税ポータルシステム(以下「eLTAX」という。)に参加し、地方税の電子申告 に関する処理、及び、個人住民税に係る公的年金からの特別徴収データの送受信等に関す る処理(以下、「年金特徴」という。)、所得税に係る確定申告データの送受信等に関する処 理(以下「国税連携」という。)を行うためのeLTAXサービスをLGWAN-ASP方式で提供 すること。
なお、提供するサービスは、平成25年5月1日総務省告示第二百六号「電気通信回線そ の他の電気通信設備に関する技術基準及び情報通信の技術の利用における安全性及び信頼 性を確保するために必要な事項に関する基準」と同様のセキュリティ対策を実施している こと。
3 契約期間
契約期間は契約締結日から平成31年3月31日までとする。 4 対象税目等
(1)電子申告業務 ① 法人市民税
② 固定資産税(償却資産)
③ 個人住民税(給与支払報告書や特別徴収に関する手続き) ④ 市税に係る申請・届出(協議会が標準様式として定めるもの) (2)年金特徴業務
(3)国税連携業務 5 導入スケジュール (1)システム導入期間
契約締結日から(2)のシステム稼働日まで (2)システム稼働日
平成30年8月20日(月) 6 システムの基本要件
事業者」として登録された事業者が提供するサービスであり、北海道内の市町村にお いてeLTAXサービスの導入実績を有すること。
(2)協議会が公開している審査システム仕様書、国税連携システムに係る仕様書及びそ の関連仕様書を満たす機能を有するものであること。
(3)LGWAN 回線を利用して、本市に設置する審査クライアント及び国税連携クライア ントと、受託業者のデータセンターに設置する審査サーバ及び国税連携受信サーバを 接続することができること。
(4)市に設置するクライアント端末の台数は以下のとおりとする。 ① 審査クライアント2台(本番環境用1台、試験環境用1台) ② 国税連携クライアント1台
(5)クライアント端末の設置場所は、総務部税務課市民税係及び本市が指定する場所と する。
(6)クライアント端末等ハードウェア及び一般のソフトウェアの調達及び庁内ネットワ ークの設定については調達範囲外とする。
(7)審査システム及び国税連携システムのサービス提供時間帯は、土、日、祝祭日及び 12月29日から翌年1月3日までの期間を除いた日の午前8時30分から午後9時まで であること。なお、eLTAXの繁忙期において、ポータルセンターの休日運用や、国税 庁からのデータ送信時間の延長等が実施される場合は、これに対応したサービス提供 時間とすること。
(8)審査システムのバックアップデータは、受託業者のデータセンター及びデータセン ター以外の場所に自動的に2重保存される仕組みを構築すること。
(9)基幹税務システムに取り込む連携データについて、審査サーバ及び国税連携サーバ から庁内の連携用端末まで自動で連携させる機能を提供すること。なお、基幹税務シ ステム側のシステム改修は調達範囲外とする。また、基幹税務システムとの連携に必 要な連携用サーバの構築については次のとおりとする。
①連携用サーバは千歳市役所サーバ室に構築すること。
②システム稼働に必要となるOS及び関連ソフトウェア、その他ライセンス等を本契 約における調達物品に含めること。
③当市では、各種業務サーバの集約化及び仮想化を目的とした「千歳市統合仮想サー バ基盤」を保有しているため、本契約で調達するシステムは、原則、仮想サーバと して本基盤上に構築すること。また、仮想サーバの台数、HDD、CPUコア数、 メモリ等の割当リソースについては、市と協議のうえ、決定すること。
(10)連携データについて、受託業者のデータセンターに設置するサーバに10年間保存 すること。なお、データの保存については、職員の手を介さずに、自動的に実施され ること。
電子申告及び国税連携データは申告書様式での照会及び印刷、年金特徴データについ ては、一覧形式での照会及び印刷ができること。
(12)国税連携の確定申告書データのうち、KSK分第二表等の数値データ化されていな い帳票について、自動的に数値データ化しエラーチェックを行う機能や、数値データ 化した後のデータの担当者振分け、確認、および修正を行う機能をLGWAN-ASP方式 で提供すること。
(13)連携データについて、年別や月別、日別ごとの件数を集計し、各種グラフ表示や 一覧の表示及びCSV出力が可能な統計機能を有すること。特に、給与支払報告書の連 携データについては、個人別明細書データの件数についても集計が可能なこと。 (14)上記の要件を実現するために提供するASPサービスは、地方公共団体情報システ
ム機構の LGWAN-ASP サービスリスト(アプリケーション及びコンテンツサービス) に受託業者のサービスとして登録し公開されていること。
(15)データセンターについて、以下の要件を満たすこと。
① 「ISO/IEC 27001(ISMS)」、「ISO/IEC 27018」の認証を取得していること。 ② サーバ室への入退室に、バイオメトリクス認証を利用していること。
③ 24時間365日、受託業者による有人監視を行うこと。 ④ 免震構造により、震度7でも継続使用可能であること。 ⑤ 自家発電装置により72時間以上連続運転が可能であること。 7 業務内容
本業務の受託業者は、システムの導入及び運用に際し、以下に掲げる業務を行う。具 体的な内容等については、本市担当者と協議の上、決定するものとする。
(1)作業スケジュールの作成
受託業者は、契約締結後速やかに、本市または協議会と審査システム及び国税連携 システム導入業務に関して協議または調整を行い、本市に対して導入業務にかかる作 業実施計画(以下「作業スケジュール表」という。)を提出する。作業スケジュール表 には、次にあげる事項を記載すること。
① データ移行作業に関すること。
② クライアント端末の設定変更作業に関すること。 ③ 総合運転試験の実施作業に関すること。
④ その他、本市が導入業務において必要と判断する事項に関すること。 (2)データ移行作業支援
(3)サーバの設定作業
審査サーバ及び国税連携サーバにおいて、本市が利用するサービスを提供するため に必要となる各種設定作業を行うこと。
(4)クライアント端末の設定変更作業
本市が用意するクライアント端末に対して、協議会仕様書に基づき、必要なソフト ウェアのインストール及び設定作業を行う。設定作業後は、サーバ−クライアント間 の接続確認試験を行う。協議会より指定される総合運転試験の実施時期までに設定作 業は完了させること。なお、クライアント端末用機器の仕様については、協議会仕様 書におけるハードウェア要件及びソフトウェア要件を満たすパソコンとする。
(5)総合運転試験の支援業務
協議会が定める「地方税ポータルシステム総合運転試験手引書」ほか各種試験関連 資料に基づき、本市が実施する総合運転試験についての支援を行う。
① 試験事前打ち合わせ
② 試験時における問い合わせ対応 ③ 試験結果(試験項目票)の内容確認 ④ 試験時における協議会との連絡調整 (6)データ連携に係るシステムの設定作業
基幹税務システムとのデータ連携をスムーズにするため、データ連携に係るシステ ムを構築し、その初期設定を行う。
(7)ドキュメント類の提供
導入時及び運用稼働後に必要な各種ドキュメント類の整備を行う。ドキュメント類 は全て日本語表記のものであること。またこれらは、協議会から提供される各種「手 引き書」を補完し、簡易に整理されていること。
① 導入手順説明書 ② 作業スケジュール表
③ クライアント端末のインストール及び初期設定手順書 ④ 総合運転試験手順書
⑤ 運用マニュアル (8)利用サービスの提供
導入時及び運用稼働後、さらにシステム障害時など、十分なサポートができる体制 を整えること。
なお、運用稼働後のクライアント端末のバージョンアップについては、本市担当者 が行う。
(10)問い合わせの受付等
導入時及び運用稼働後における不明点や疑問点などの問い合わせを受け付け、期限 を決めて、書面または口頭で回答する。また、必要に応じ本市担当者に対し適切な指 導を行う。
また、本市担当者向けにWEBブラウザで照会可能なサポートサイトを開設し、サー ビスの運用に必要な団体向け最新情報、各種ツールや仕様書、FAQ 等を掲載し提供す る。
8 障害発生時等の対応
導入業務及びサービス提供業務において、障害等の不具合が発生した場合は、速やか に不具合解消の対応を行う。
9 個人情報の取り扱い
受託業者は、導入業務及びサービス提供業務の履行にあたり、個人情報の保護に留意 し、「千歳市個人情報保護条例」等、本市が定める規則、規定、その他関係法令等を遵守 すること。
10 その他
(1)協議会仕様書の新設または改訂により、この仕様書の内容を本市及び受託業者協議の うえ変更することがある。
(2)この仕様書に定めのない事項及び疑義が生じた場合は、本市担当者と協議の上で、 対処方法を決定する。