平成 25 年度 長野市財務書類４表
(地方公会計改革)
１
長 野 市 財 政 部
長 野 市 財 政 部
平 成
平 成 26 26 年 年 11 11 月 月
(地方公会計改革)
１． 普通会計の貸借対照表
〃 １−１．貸借対照表の注記(重要な会計情報)
〃 １−２．平成24年度貸借対照表 (参考) ２． 〃 の行政コスト計算書
３． 〃 の純資産変動計算書 ４． 〃 の資金収支計算書 ５．長野市全体の貸借対照表
６． 〃 の行政コスト計算書
目 次 2
７． 〃 の純資産変動計算書 ８． 〃 の資金収支計算書
９． 連結 貸借対照表(市全体＋関連団体)
１０． 〃 行政コスト計算書(市全体＋関連団体) １１． 〃 純資産変動計算書(市全体＋関連団体) １２． 〃 資金収支計算書(市全体＋関連団体) １３． 長野市財務書類の作成方法
１３−１．連結財務書類の作成方法 １３−２ ．連結財務書類の連結範囲
※ 参考資料（資料１∼５）
１ ． 普 通 会 計 の 貸 借 対 照 表 3
１ - １ ． 貸 借 対 照 表 の 注 記 ( 重 要 な 会 計 情 報 ) 4
１ - ２ ． 平 成 2 4 年 度 貸 借 対 照 表 ( 参 考 ) 5
（単位：千円）
[資産の部] [負債の部]
１ 公共資産 １ 固 定負債
(1) 有 形固定資産 (1) 地方債 114,7 24,810
①生活イ ンフラ・国土保全 474,241,538 (2) 長期 未払金
②教育 199,263,066 ①物件の購入等
③福祉 15,427,236 ②債務保証又は損失補償
④環境衛 生 22,339,335 ③その他
⑤産業振 興 47,477,730 長期未払金計 2,8 75,526
⑥消防 8,739,445 (3) 退職 手当引当金 22,1 74,559
⑦総務 26,105,471 (4) 損失 補償等引当金 0
有形固定 資産計 793,593,821 固定負債 合計 139,774,895
(2) 売 却可能資産 19,681,625
公共資 産合計 813,275,446 ２ 流動負債
(1) 翌年 度償還予定地方債 16,3 70,758
２ 投資等 (2) 短期 借入金（翌年度繰上充用 金） 0
(1) 投 資及び出資金 (3) 未払金 1,5 80,910
①投資及 び出資金 14,859,979 (4) 翌年 度支払予定退職手当 2,0 45,000
②投資損 失引当金 0 (5) 賞与 引当金 1,2 51,072
投資及び 出資金計 14,859,979 流動負債 合計 21,247,740
貸借対照表
(平 成25年3月31日現在)
2,313,289 貸 方 借 方
562,237 0
(2) 貸 付金 511,535
(3) 基 金等 負 債 合 計 161,022,635
①退職手 当目的基金 3,745,432
②その他 特定目的基金 13,419,522
③土地開 発基金 1,167,118 [純資産の部]
④その他 定額運用基金 191,385 １ 公 共資産等整備国県補助金 等 140,118,448
⑤退職手 当組合積立金 0
基金等計 18,523,457 ２ 公 共資産等整備一般財源等 629,534,515
(4) 長 期延滞債権 2,018,806
(5) 回 収不能見込額 △ 133,991 ３ その他一般財 源等 △ 57,297,414
投資等 合計 35,779,786
４ 資 産評価差額 633,063
３ 流動資産
(1) 現 金預金 純 資 産 合 計 712,988,612
①財政調 整基金 15,599,705
②減債基 金 4,051,762
③歳計現 金 4,621,471
現金預金 計 24,272,938
(2) 未 収金
①地方税 639,018
②その他 95,006
③回収不 能見込額 △ 50,947
未収金計 683,077
流動資 産合計 24,956,015
資 産 合 計 87 4,011,247 負 債 ・ 純 資 産 合 計 874,011,247
２ ． 普 通 会 計 の 行 政 コ ス ト 計 算 書 6
３ ． 普 通 会 計 の 純 資 産 変 動 計 算 書 7
４ ． 普 通 会 計 の 資 金 収 支 計 算 書 8
５ ． 長 野 市 全 体 の 貸 借 対 照 表 9
６ ． 長 野 市 全 体 の 行 政 コ ス ト 計 算 書 10
７ ． 長 野 市 全 体 の 純 資 産 変 動 計 算 書 11
８ ． 長 野 市 全 体 の 資 金 収 支 計 算 書 12
９ ． 連 結 貸 借 対 照 表 ( 市 全 体 ＋ 関 連 団 体 ) 13
１ ０ ． 連 結 行 政 コ ス ト 計 算 書 ( 市 全 体 ＋ 関 連 団 体 ) 14
１ １ ． 連 結 純 資 産 変 動 計 算 書 ( 市 全 体 ＋ 関 連 団 体 ) 15
１ ２ ． 連 結 資 金 収 支 計 算 書 ( 市 全 体 ＋ 関 連 団 体 ) 16
１ ３ ． 長 野 市 財 務 書 類 の 作 成 方 法
(1) 様式は、「総務省方式改訂モデル」を用いました。
(2) 財務書類に計上する数値は、
「地方財政状況調査（決算統計）」の数値を主に使用しました 。
(3) 貸借対照表の売却可能資産については、
時価評価を行い、その価額を計上しました。
17
(4) 売却可能資産の範囲は、
普通財産及び用途廃止を予定している行政財産としました。
(5) 全ての資産の再評価価額(時価評価)の計上など
総務省の手引きに従い、段階的に整備することとしました。
総務省の「連結財務書類作成実務手引」に基づき
(1) 連結の対象範囲は、長野市及び長野市が共同して事務処理を行っている
一部事務組合、広域連合、土地開発公社、出資比率が50パーセント以
上、または長野市が役員を派遣しているなど実質的に主導的な立場をし
ている第三セクターとしました。
(2) 一部組合及び広域連合については、各団体の財務書類を持分比率(負担
割合)に応じて合算する「比例連結」、その他の団体については、全部を
１ ３ - １ ． 連 結 財 務 書 類 の 作 成 方 法 18
割合)に応じて合算する「比例連結」、その他の団体については、全部を
合算する「全部連結」により、連結財務書類を作成しました。
(3) 連結にあたり、各団体の法定決算書類を基礎として、総務省方式改訂モ
デルの基準に合わせるため、科目や数値の読替・修正、また出資、貸付、
繰出など内部取引の相殺消去、出納整理期間の収支にかかる未収金、
未払金の調整等の「純計処理」を行いました。
(5) 資産の時価評価、売却可能資産の区分表示、退職・貸倒等引当金、回
収不能見込額などの見積もり計上など、手引きに従い、段階的に整備す
ることとしました。
１ ３ - ２ ． 連 結 財 務 書 類 の 連 結 範 囲
長野市普通会計
(一般会計、住宅新築資金等貸付事業特別会計、母子寡婦福祉資金貸付事業特別会計、 授産施設事業特別会計
)
長野市公営事業会計 １１会計
産業団地事業会計、 水道事業会計、 下水道事業会計、 病院事業会計、 戸隠観光施設事業会計、 飯綱高原スキー場事業特別会計、
鬼無里大岡観光施設特別会計、 駐車場事業特別会計、 後期高齢者医療特別会計、
19
国民健康保険特別会計 (事業勘定・直診勘定)、 介護保険特別会計 (保険事業・サービス事業)
長野市の関連団体 １６会計
長野広域連合、長野県後期高齢者医療広域連合、長野県地方税滞納整理機構、 千曲衛生施設組合、須高行政事務組合、北信保健衛生施設組合、長水部分林組合、 長野市土地開発公社、（一社）長野市開発公社、 （公財）長野市体育協会、
（公財）長野市保健医療公社、（公財）ながの観光ｺﾝﾍﾞﾝｼｮﾝﾋﾞｭｰﾛｰ、（株）エムウェーブ、
（一財）長野市勤労者共済会、（一社）長野市農業公社、（一財）長野市文化芸術振興財団
２ ８ 会 計 を 連 結 ！
(対象：一部事務組合や出資比率50％以上の第三セクターなど)
※ 参 考 資 料
(平成25年度 長野市財務書類４表)
20
※ 参 考 資 料
(注) 財務書類は、千円単位の計数により作成しているため、計数の 単位によっては、内訳と合計が一致しない場合があります。
普通会計 4 表一覧 21
資 料 １ ． 普 通 会 計 の 貸 借 対 照 表
有形固定資産
… これまでに市が整備した社会資本について 昭和４４年以降の普通建設事業費を積み上げ 総務省の定めた耐用年数により償却計算を行い公共資産 …
①道路、公園等の土地、学校や清掃センター等の建物、 消防車などの動産を「有形固定資産」として、計上しました。②未利用地や遊休建物など売却や貸付が可能な資産を
「売却可能資産」として、計上しました。
22
行政目的別に区分表示しています。
25 年度末残高 約 8,020 億円
①生活インフラ・国土保全 約4,770億円 … 道路、街路、河川、公園など
②教育 約2,053億円 … 小中学校、図書館、公民館など
③福祉 約 148億円 … 老人福祉施設、保育所など
④環境衛生 約 224億円 … 清掃センター、保健センターなど
⑤産業振興 約 460億円 … オリンピック施設、農林道など
⑥消防 約 89億円 … 消防署、消防車両など
⑦総務 約 278億円 … 庁舎、市民会館など
売却可能資産 …
普通財産及び用途廃止を予定している行政財産を時価評価25 年度末の売却可能価額 187 億 5,998 万円
土地 157 億 9,986 万円 …
固定資産税評価額を基に算定・教員住宅土地、職員住宅土地、貸付中土地、貸付予定地など
建物 29 億 6,012 万円 …
取得価額か火災保険金額を基にした 再調達価額から、減価償却相当額を23
再調達価額から、減価償却相当額を 引いて算定
・教員住宅・職員住宅、サイクリングターミナルなど
副市長を委員長とする「長野市未利用地有効活用検討委員会」
を設け、未利用土地等について、売却・貸付を含めた、調査・検討
を行い、有効な活用に取り組んでいます。
資産の有効活用への取り組み状況
投資及び出資金
25 年度末残高 155 億 428 万円
病院事業会計出資金
99 億 3,346 万円
水道事業会計出資金(浅川ダム・大町ダム負担金等)
23 億 8,204 万円
戸隠観光施設事業会計出資金
10 億
長野広域連合出資金(ふるさと市町村圏基金)
5 億 5,816 万円
(公財)長野市保健医療公社出捐金
2 億 6,000 万円
など24
貸 付 金
25 年度末残高 5 億 8,810 万円
地域総合整備資金貸付金
3 億 883 万円
母子寡婦福祉資金貸付金
1 億 9,009 万円
など長期延滞債権
… 収入未済額のうちの過年度調定分ですなお、現年度分は流動資産の未収金に計上しています。
25 年度末残高 18 億 3,180 万円
市 税 14 億 1,271 万円
（市民税 個人 5億 8,468万円）
（市民税 法人 4,457万円）
25
（市民税 法人 4,457万円）
（固定資産税 6億 3,271万円）
（都市計画税 1億 647万円）
（事業所税 2,177万円）
（軽自動車税 2,251万円）
生活保護法に基づく返還金 1 億 3,080 万円
住宅新築資金等貸付金 7,453 万円
市営住宅使用料 6,687 万円
保育所保育料 4,768 万円
母子寡婦福祉資金貸付金 3,904 万円
など25 年度末残高 1 億 5,522 万円
うち長期延滞債権にかかるもの 1 億 1,539 万円
うち未収金にかかるもの 3,983 万円
市 税 1 億 2,959 万円
市営住宅使用料 万円
回収不能見込額
26
市営住宅使用料 9,469 万円
保育所保育料 3,347 万円
生活保護法に基づく返還金 2,749 万円
など回収不能債権解消への取り組み状況
副市長を委員長とする「長野市収納向上対策協議会」において、
全庁横断的に、より効果的な収納向上対策を検討・実施し、
回収不能債権解消に努めています。
基金等
… 特定の目的のために積み立てている基金を計上しました。なお、財政調整基金及び減債基金（住宅新築資金等貸付事業債 償還準備基金を含む）は、流動資産の現金預金に計上しています。
財政調整基金 158億5,548万円
減債基金 40億7,547万円
25 年度末残高 180 億 9,627 万円
（上記の財政調整基金及び減債基金を除く）… 国民健康保険支払準備基金など
特別会計の基金20億 2,850万円は含んでいません。
27
地域振興基金 37 億 7,482 万円
職員退職手当基金 35 億 7,601 万円
市制90周年記念文化施設建設基金 22 億 6,561 万円
庁舎整備基金 17 億 7,500 万円
大学整備基金 13 億 8,233 万円
土地開発基金 11 億 7,084 万円
ふれあい長寿社会福祉基金 9 億 1,560 万円
リサイクル基金 7 億 8,728 万円
過疎地域自立促進基金 6 億 9,694 万円
など固定負債 地方債
流動負債に計上している
翌年度償還地方債と併せると
25 年度末残高 1,333 億 3,096 万円
29
固定負債 長期未払金
流動負債 未払金
債務負担行為のうち、物件やサービスの給付が 既に完了しているものにかかる翌年度以降の
支払予定額を「未払金」として計上しています。
25 年度末残高 44 億 6,150 万円
うち 27年度以降の支払予定額を、長期未払金に
33 億 2,946 万円
26年度の支払予定額を、未払金に
11 億 3,204 万円
計上しています。30
26年度の支払予定額を、未払金に
11 億 3,204 万円
計上しています。温湯地区温泉利用施設整備ＰＦＩ事業 4 億 6,052 万円
老人ホーム尚和寮移転改築元利補給金 4 億 3,840 万円
長野若槻園移転改築元利補給金 2 億 1,915 万円
やきもち家改築事業年賦償還金元金分 1 億 1,515 万円
など★ 将来取得が予定されている土地開発公社の再取得用地等は、土地の 取得・引渡しが完了していないため、普通会計の貸借対照表には計上せず、 欄外注記として記載しています。
退職手当引当金
25 年度末残高 234 億 4,429 万円
うち、固定負債 計上額
215 億 5,429 万円
流動負債 翌年度支払予定退職手当
18 億 9,000 万円
25年度末に、水道局を除く市の職員2,612人が、 普通退職すると仮定した場合に
必要となる退職手当の額を計上しています。
31
流動負債 賞与引当金
25 年度末残高 12 億 6,802 万円
26年度6月に支払う予定の賞与のうち、
25年度にかかる勤務実績反映分(12月∼3月分)を、引当計上しています。
貸借対照表比較を用いての財務分析
32
33
資 料 ２ ． 普 通 会 計 の 行 政 コ ス ト 計 算 書
一年間の経常的な行政サービスにかかるコスト
について、目的別・性質別に示したものです。
経常行政コスト 1,193 億 1,865 万円
−
34
経常収益 55 億 2,575 万円
(
使用料、手数料、負担金など行政サービスの受益者負担)
＝
（差引）純経常行政コスト 1,137 億 9,290 万円
経常行政コスト
…
25年度の一年間において建設事業や地方債の元金償還などを除く
市役所が住民窓口業務や道路の維持管理など
通常の行政サービスを提供するために要した経費です。
35
①人にかかるコスト … 職員人件費、退職手当引当金及び賞与引当金を計上しており、 構成比率は、１８．８％です。
②物にかかるコスト … 物件費、維持補修費及び減価償却費を計上しており、 構成比率は、３４．２％です。
③移転支出的コスト … 社会保障給付、補助金及び他会計への支出等を計上しており、 構成比は、４５．４％です。
④その他コスト … 支払利息及び回収不能見込み額等を計上しており、構成比は、１．７％です。
（差引）純経常行政コスト 1,138億の目的別内訳
行政コストから使用料などの受益者負担を引いた後の
「(差引)純経常行政コスト」 を、目的別に大きい順に並べてみました。
① 福祉 433 億円 （ 24 年度比 5 億円増）
② 生活インフラ・国土保全 207 億円 （ 24 年度比 6 億円増）
③ 教育 149 億円 （ 24 年度比 1 億円増）
36
④ 総務 129 億円 （ 24 年度比 1 億円増）
⑤ 環境衛生 94 億円 （ 24 年度比 7 億円減）
⑥ 産業振興 67 億円 （ 24 年度比 6 億円減）
⑦ 消防 37 億円 （ 24 年度比 3 億円減）
⑧ 議会 7 億円 （ 24 年度比 1 億円減）
福祉、生活インフラ・国土保全等の分野に
集中投資していることが分かります。
資 料 ３ ． 普 通 会 計 の 純 資 産 変 動 計 算 書
純資産の一年間での変動の内容を示したものです。
期首純資産残高 7,129 億 8,861 万円 (24 年度末 )
期末純資産残高 7,218 億 2,296 万円 (25 年度末 )
37
減
資 料 ４ ． 普 通 会 計 の 資 金 収 支 計 算 書
一年間における歳計現金の資金の流れについて
３つの経済活動区分別に示したものです。
期首歳計現金残高 (24 年度末 ) 46 億 2,147 万円
期末歳計現金残高 (25 年度末 ) 71 億 40 万円
38
歳計現金の流れ(ｷｬｯｼｭ・ﾌﾛｰ)を、三つの行政活動区分から見ると次のとおりです
① 経常的収支においては、 ３４７億円の 黒字（＋）
② 公共資産整備収支においては、 １３７億円の 赤字（△）
③ 投資・財務的収支においては、 １８５億円の 赤字（△）
②及び③の収支は 企業会計の「資本的収支（４条収支）」に当たり
現金収支差額の説明 39
②及び③の収支は、企業会計の「資本的収支（４条収支）」に当たり、
後年度減価償却分を先行投資しているため、「資金不足額」が発生します。 この不足額を①の「黒字（資金剰余額）」が補填する形となっています。 よって、①の「黒字（資金剰余額）」が小さくなると、新たな公共資産整備などの財 源が不足し、「財政の硬直化」が進むことになります。
２４年度末の歳計現金高 ４６.２億円に、 ①∼③のトータル ２４.８億円を加えると、 ２５年度末の歳計現金高 ７１.０億円となり、
貸借対照表資産の部の歳計現金高と一致します。
資 料 ５ ． 連 結 財 務 書 類
貸借対照表の資産 合計 …
25年度末残高①普通会計 8,843 億円
②市全体 1 兆 2,490 億円
③連結 1 兆 2,702 億円
40
②市全体では、①普通会計との差引額は、 3,647億円で、
主には、下水道事業会計2,462億円、水道事業会計741億円、
病院事業会計265億円の計上によります。
③連結では、 ②市全体との差引額は、212億円で、
主には、長野市土地開発公社56億円、長野広域連合51億円の
計上によります。
貸借対照表の地方債 合計
… 長期借入金と流動負債の翌年度償還予定地方債を含めています。
