公共経済学 第 4 講 講義ノート 1/ 2
4 ミクロ経済学の復習:理想的な交換経済の望ましさ
4.0 今回のアウトライン
A. 完全競争市場で、交換経済は望ましい結果が得られるかを確認する
4.1 ミクロ経済学の基本的結論
A. 完全競争市場取引が成立する市場では望ましい帰結が得られる 1. 市場取引:経済主体がそれぞれの財を交換して営まれる関係
2. 完全競争市場:経済主体が多数あるため、各経済主体は価格にほとんど影響 力を持たず、価格受容的に行動せざるを得ない市場
B. パレート効率(またはパレート最適)と呼ばれる単純な望ましさの基準 1. ある資源配分で、ある個人がより有利な配分になるときに必ずほかの誰か
が不利になってしまうような配分
2. 全ての資源が全ての経済主体に余すところなくかつ適切に配分された結果、 もはや誰かの経済厚生を下げずには他の経済厚生をあげられない状態
4.2 厚生経済学の第一基本定理
A. 厚生経済学の第一基本定理:完全競争市場における均衡はパレート最適 1. 2つの家計 A, B の交換で確認してみる
Ver. 1.9 Masumi Kawade, 2017
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4.3 厚生経済学の第二基本定理
A. 厚生経済学の第二基本定理:適切な再分配を行えば、どのようなパレート最適 な結果も完全競争市場における均衡で実現できる
1. パレート最適点の集合である契約曲線上の点を考える
B. 適切な再分配:一括移転が有効 „ 価格に触ると実は大変
4.4 生産面との対応
A. これまでは交換を前提、交換の前段となる生産の条件も加える 1. 経路はかなり複雑だが、限界代替率と限界変形率との一致が条件 2. ある限界変形率の条件の下で取引をして両者が満足するかどうか
Ver. 1.9 Masumi Kawade, 2017