平成 21 年度
A. glaucus :鰹節のカビ付け
A. fumigatus など :肺炎などの病気を起こす
アレルギー
A. flavus :かび毒アフラトキシンを作る
サイレージにかびが生えていても
かび毒に汚染しているとは限らない ー かびとかび毒は別 ー
かび毒が検出されても中毒量以下であれば問題ない
飼料を汚染する可能性のある主なかび毒
か び 毒 産生するかび 汚染される飼料 家畜に対する影響
アフラトキシン Aaspergillus flavus, A. parasiticus
落花生,トウモロコシ,
麦,綿実
肝障害(肝細胞壊死,肝硬 変),肝細胞がん,増体率 の低下,泌乳量・産卵率の 低下,免疫機能低下
トリコテセン(デ オキシニバレノー ル、ニバレノール、
T-2トキシンなど)
Fusarium
graminearumなど
麦,トウモロコシ,トウ モロコシサイレージ
食欲低下,増体率の低下,
嘔吐,下痢,皮膚炎,無白 血球症,再生不良性貧血,
免疫機能障害
ゼアラレノン
Fusarium
graminearum, F. tricinctum
トウモロコシ,マイロ,
麦,トウモロコシサイ レージ
外陰部肥大,流産
フモニシン
Fusarium verticilloides (F. moniliforme),
F. proliferatum
トウモロコシ,トウモロ コシサイレージ
肝障害、白質脳軟化(馬),
肺水腫(豚),免疫機能障 害
ロリトレム Neotyphodium lolli ペレニアルライグラス ライグラススタッガー(痙 攣,起立不能)
飼料安全法によるかび毒の規制
対 象 飼 料 基準(mg/kg)
指導基準
アフラトキシンB1 配合飼料(乳用牛用) 0.01
管理基準
配合飼料(牛用(ほ乳期子牛用及び乳用牛 用を除く。)、豚用(ほ乳期子豚用を除 く。)、鶏用(幼すう用及びブロイラー前 期用を除く。)及びうずら用)及びとうも ろこし
0.02
配合飼料(ほ乳期子牛用、ほ乳期子豚用、
幼すう用及びブロイラー前期用) 0.01
ゼアラレノン 家畜に給与される飼料 1
生後3か月以上の牛に給与される飼料 4 家畜等(生後3か月以上の牛を除く。)に
給与される飼料 1
アフラトキシンB1
デオキシニバレノール
ALARAの原則
飼料中の有害物質の規制値を設定する際の考え方
(As Low As Reasonably Achievable)
・合理的に到達可能な範囲でできる限り低く設定
・生産や取引の不必要な中断を避けるため、汚染物質の 通常の濃度範囲よりもやや高いレベルに設定
適切な工程管理下での汚染濃度
比較 どちらか低い値
を基準値とする 家畜の健康に悪影響がなくかつ
畜産物の基準値を下回る濃度
日本における流通飼料のかび毒汚染調査
農林水産消費安全技術センターが飼料用穀物および 配合飼料のかび毒汚染の検査およびモニタリングを 実施し、その結果を公表
http://www.ffis.famic.go.jp
規制値を超えるかび毒はほとんど検出されていない
出荷時の配合飼料のかび毒汚染はほとんど無い
農家での汚染の可能性もゼロではない
日本における粗飼料のかび毒汚染実態
・トウモロコシサイレージを中心にDONやフモニシン が高頻度に検出される
・検出濃度は牛に中毒を起こすほど高濃度ではない しかし
・粗飼料のかび毒汚染に関する情報は少ない
・かび毒の汚染状況は気候によって大きく変動
・温暖化によりこれまで汚染が見られなかったかび 毒に汚染する可能性
粗飼料を汚染するかび毒モニタリングが必要
客観的情報ではかび毒中毒のリスクは低いが・・・・
家畜共済統計表
農林水産省が注意喚起文書
農水省からの注意喚起文書(2)
かびが生えたサイレージを給与したら牛の 具合が悪くなった
かび発生
= 嫌気度が低い
サイレージの品質が悪い
好気性・通性嫌気性病原菌が 増殖する
大腸菌・リステリア 病原性のかび
細菌による有害アミンの産生
かび毒中毒?
かび毒中毒の診断にあたっての留意点
・かび毒の摂取量が重要
かび毒の摂取量 = 飼料中濃度
X
飼料摂取量 かび毒検査法の特異性にも注意・症状がかび毒の毒性で説明できるか
・当該症状の原因となる他の要因の否定
農水省からの注意喚起文書(
1
)かび毒中毒診断に対する注意喚起の効果?
家畜共済統計表
牛がアフラトキシンを食べると
牛乳に残留する
アフラトキシンの畜産物への残留
アフラトキシンB1
アフラトキシンM1
O O
O
OH
O O
O
OH OCH3
O O
O O
O
OCH3
O O
O O
O