e 一
れ一
e
一2 一
ν 2
1
一合 一
21%
Meω
、ハ句
協 02C γ
ノ人 匠豆沼
以上の結果より、
129を配位子とした場合に
124の不斉環化反応は円滑に進行し、内部オレフィ ンを有する間環体
125と末端オレフィンを有する顎環体
128の二種類の生成物が得られることが わかった。また、それらの鏡像異性体過剰率が大きく異なることが明らかとなった。
‑26晴
第二項 反応条件の検討
第二宝章第二節第二項 反応条件の検討
前項に示した検討結果から、
129を配位子として用いることにより初めて不斉環化反応が収率良 く進行し、二種類の開環体
125及び
128が光学活性体として生成することが明らかとなった。そ こで
129を配位子とし、種々の条件で不斉環化反応の検討を行なうことにした。
まず、シランが閉環体
125、
128の生成比と鏡像異性体過剰率にどのように影響を及ぼすかにつ いて検討した。
10mol%の
Ni(cod)2及び
20mol%の
129存在下、在i
F中で種々のシランを用い
124の不斉環化反応を行なった
(Table3)0 Et3SiHよりも嵩高いと考えられる官
uMe2SiHを用いて反応 させたところ、内部オレフィンを持つ
125bのみが
83%の収率で得られ、
16%eeの鏡像異性体過 剰率を示した
(run1)。また、ケイ素原子上に電子求引性の置換基を持つ
(EtOhSiHを用いた反応で は 、
125cと
128cが合わせて
60%の収率、
12:1の比で得られ、それらの鏡像異性体過剰率は
46%ee
、
33%eeを示した
(run2)。このように、宮
uMe2SiHと
(EtO)3SiHを用いた反応では
Et3SiHをヒド リド源とした反応の結果と比べ、内部オレフィンを有する閉環体
125の生成比が増大することが 明らかとなった。一方、ケイ素原子上にフェニル基を持つ
Ph3SiH、
Ph2MeSiH、
PhMe2SiHを用い た反応では、いずれの場合も末端オレフィンを持つ間環体
128の生成比が増加する傾向がみられ た
(run 3‑5)。特に
Phで生成し、間環体
128eの鏡像異性体過剰は
78%eeにまで向上することが明らかとなった九
Me02C¥fy 、
‑CL;トH U 4 0 1 0 m o i % N i ( c o d ) 2 F20 mol % 129 Me02C,
.Îì.,,~~"';j 』 ・"OSiR3 ~A,",fìJ' ~ Me02C,.Ii 、 ' .
OSiR3/ ¥ ー ム
x + x
Me02
c ' ¥....‑ぺヤ《、
5eq R3SiH 二 Me02Cハ 0.. ,,/グ¥
Me02cf\~..,,//、124 THF
Table 3. Asymmetric Cyc1ization of 124 Using Ni(codh and ligand 131 in the Presence of Various Silanes
run R3SiH time yield (%) ̲ ̲ ratio ee (%) (h
の
(125+128) 125 / 128 125 / 1281
a BuMe2SiH (b) 8 83 >50I
1 16 / 2b (EtOhSiH (c) 5 60 12 / 46 / 333
b Ph3SiH (d) 2 80 1.7I
1 47 / 53 4b Ph2MeSiH (e) 2 83 1.2 / 1 27 / 78 5b PhMe2SiH (f) 7 82 1.9 / 21 I 72a The reaction was carried out at rt.
b The reaction was carried out at 0 o
c .
以上の結果、本反応で生成する間環体
125と
128の生成比及び鏡像異性体過剰率は、シランの ケイ素原子上の置換基によって大きく影響を受けることが明らかとなった。そこで閉環体
125を 優先して生成し、最も高い鏡像異性体過剰率で、閉環体を与えた
(EtO)3SiHと
128を高い鏡像異性体 過剰率で与えた
Ph‑27‑
第二霊祭ニ節第二項 反応条件の検討
(EtO)3S
iHを用いて反応溶媒と温度の効果について検討を行った。まず種々の溶媒中で反応させ たところ、極性の低いトルエンよりも極性の高い溶媒を用いた方が
125と
128の生成比が向上す ることがわかった
(Table4)。特に、
DMFや MeCN中で反応を行なうといずれの場合も
125が優 先して生成し、またその鏡像異性体過剰率も
DMF中では
58%eeに
(run 3)、
MeCN中では
61%eeに向上することが明らかとなった
(run4)。
124
10 mol % Ni(codh 20 mol % 129 5eq (EtObSiH
OOC
、 ; ‑ ‑ " , 、
OSi(OEtbMe02C~ ; ‑ ‑ " , 、
OSi(OEtbx + x
.. Me02Cノ Uノ."~Iグ外\ Me02C/¥/・'.,〆々、
: : : : : だ ミ 入
125c 128c
Table 4. Cyclization of 124 Using Ni(codh and Ligand 129 in the Presence of (EtOhSiH
time yield (%) ratio ee(%) run solvent (hr) (125c+ 128c) 125c /128c 125c / 128c
1 toluene ア 69 5,ア/ 35 / 24 2 Et20 5 63 16 / 43 /
.
3 DMF 3 74 12 / 58 / 41 4 MeCN 2 79 >50 / 1 61 /
‑
そこで、
DMF、
MeCNを溶媒として用い反応温度について検討を行ったところ、・
30o c まで温
度を低下させても反応は円滑に進行することがわかった
(Table5)。また、いず、れの溶媒を用いた 場合も内部オレフィンを持つ間環体
125cのみが収率良く得られ、鏡像異性体過剰率も
73%eeに まで向上した。
︑
叩
(V4
c c
0 0 M M
10 mol % Ni(codh 20 mol % 129 5eq
( 日
ObSiH・300C
Me02C
、 ; ‑ ‑ , , ' 、
OSi(OEtb .. Me02C'" ¥ . . . . ‑ ‑ ' " ' 、 グ ¥
125c
Table 5. Cyclization of 124 Using Ni(codh and Ligand 129 in the Presenc巴of(EtOhSiH
solvent time yield ee (hr) (%) (%) run
1 2
DMF MeCN
7 8
60 83
73 73
‑28幽
項ニ討第検 節の
二件第条章応ニ反第
次に
PhヲMeSiHを用い、同様に溶媒効果について検討した。その結果、極性の高い溶媒中で反応 を行なうと、末端オレフィン体
128eの生成比が増加することがわかった
(Table 6)。特に
DMF中 での反応ではl.I:
1の比で
125eと
128eが得られ、
128eの鏡像異性体過剰率は
81% eeを示した
(run 3)。
124
10 mol % Ni(cod)2 20 mol % 129 5eq Ph2MeSiH
OOC
Me02C
、
Ii"、
OSiPh2Me Me02C、
Ii"、
OSiPh2Mex
十x
.... Me02C' ¥,.../"勺〆¥ M e 0 2 C '
¥ . . . / 、 / 、
: : : : 父 ミ 入
125e 128e
Table 6. Cyclization of 124 Using Ni(codh and Ligand 129 in the Presence of Ph~MeSiH
run solvent time yield (%) ratio
(hr) (125e+ 128e) 125e / 128e 125e / 128e 1 toluene 3 88 1.7 / 17 /ア7 2 Et20 5 77 1
. 4 /
24 / 80 3 DMF 3 87 1.‑1 / 39 / 81そこで
DMF中 幽
20 oCで反応させたところ、末端オレフィン体
128eの生成が優先し、
125eと
128eが
87%の収率
1:1.2の比で得られた。また、本条件下では
128eの鏡像異性体過剰率は
86% eeにまで達した
(Table7,
run 1)。一方、
(EtO)3SiHを用いた検討で良好な結果を与えた
MeCNを溶媒 として同様に
‑20 oCで反応を行なったところ、
125eと
128eが
1:1の比で生成し、末端オレフィン 体
128eの鏡像異性体過剰率は
85%eeとやはり高い値を示した
(run2)。
Table 7. Cyclization of 124 Using Ni(codh and Ligand 129 in the Presence of Ph~MeSiH
time yield (%) ratio ee(%) run(/ solvent
(hr) (125e+128e) 125e/128e 125e / 128e DMF 28 73 1 / 1.2 44 / 86 2 MeCN 24 83 1 40 / 85 (/The reactions were carried out at ‑20 o
c .
‑29‑
第二意第二節第二項 反応条件の検討
********ヰミ*****************************宇****含f:*****ネ****~ミ***ヰ:**************~ミ***ネ****不**********
* 1 関環体
125b‑125f及び
128c嶋128fの構造と側鎖の立体化学は前節の
Scheme43に示した方法と同 様の方法により決定した。その結果、用いたシランの種類にかかわらず、いずれの関環体においても 側鎖の関保は全てれ
l/に制御されていることが確認された。一方、それぞれの閉環体の鏡像異性体過剰 率は
Scheme45の方法と同様に
Wacker酸化を経由して異性体を分離した後に決定した。また光学活性 カラムを用いた
HPLC分析を行なった結果、閉環体
125a‑125fの優先して生成した鏡像異性体の給対配 置は、用いたシランの種類にかかわらずいずれも同じであることが明らかとなった。一方、末端オレ ブイン体
128a、
128c‑128fに関しでも同じ絶対配置の鏡像異性体が優先して生成していることがわかっ た 。
そこで、開環体
125及び
128の主鏡像異性体の絶対配置を以下に記した方法で決定した
(Scherne46)。 内部オレフィンを持つ閉環体
125eの主鏡像異性体の絶対配置は
MTPAエステルへ変換し改良
Mosher法を用いて決定した。
Scheme 46
125e
E ; ‑ ‑ ‑ " 、 、
OBz E γ" ill‑‑:;:::'へ
Modified
54% ~1osher's Method
127・1(27% ee) ,
>
133 E ;‑‑‑,、、OSiPh2MeE 、./""句グ¥
1) HF/MeCN + 2) BzCI E ;‑‑‑,.、、OSiPh2Me 2 steps
Y 100%
ε 一、/・
128e
(I:T=1.2:1) (E=C02Me)
E
/ ¥ . 、 、
OBz E 、/"127‑T (I:T=1.2:1)
九山
m
一n
一泊
品川一
n u
:: l
&
w 一
寸d‑ m
43%
MeOっ
c
;‑‑‑,・,,0Bz ぷ¥/ I 0 Me02Gハ ω 勺ノ人
131 (78% ee)
すなわち、
Scheme46に示した方法で得られた
127‑1をアルコール体
125'とした
(Scheme47)0 125'か ら
MTPAエステルへと変換すべく種々検討したが、エステル化は全く進行しなかった。恐らく、水酸 基の近傍にオレフィン側鎖が存在するため、立体階筈によって水酸基の反応性が低下していると考え、
125'
の水酸基を反転させ
132とした後、
1日32を(め を混合物として得た。
Scheme 47
3) CH2N2, Et20
3 steps 57%
Me02C
、 ; ‑ ‑ ‑ , ;
OHMe02G
、/・・'"グ¥
127‑1 (27% ee)
""...r'¥戸 ι O H 1) K2C03, MeOH IVIt:V21.J
¥/i
2) CH2N2, Et20 Me02Cーし/・・勺グか¥
2 steps 95% 125'
1) DEAD, PPh3, PhC02H, THF 2) K2C03, MeOH
MeO Ph (S)州TPA
,
DCC,
DMAP Me02C、 ; ‑ ‑ ‑ , ;
0¥r r " に
CF.,
λ o
CH2C12 87% Me02C L /・勺ザP ¥ 133 (26% de)
133
の各ジアステレオマーの
IHNMRスベクトルを解析し、主生成物のそれぞれのプロトンの化学 シフトから副生成物のそれぞれのプロトンの化学シフトを引いた値(Ll
O髄)を求めたところ、
MTPAブ レーンを境に符号の正負の分離が見られ、
133の絶対配置を決定するうえで改良
Mosher法が適用でき ることがわかった。その結果
133の主ジアステレオマーの絶対配置は
(1R
,2 S ) であることがわかった。
従って、内部オレフィンを有する間環体
125eの優先して生成した鏡像異性体の絶対配置は(l
S,2めとい
勝30欄
第二意第二節第二項 反応条件の検討
うことになる
(Figure7)。
Figure 7.Me02Cλ20仰・MTPA
‑ M e O 2 C W '
ム ー
(1R,2
司 ・
133Me02C
い
FLosi叩
eMe02Cべ / ぅ,,#¥
(2S)〆
(15,25)‑125e
一方、末端オレフィンを持つ開環体
128eの主鏡像異性体の絶対配置は以下のように決定した
(Scheme 48)。内部オレフィンを持つ
127‑1は先の結果から絶対配置が( 1
S,
2S)と決定されている。この
127・Iは
DMF中で
Wacker酸化を行なうとケトン体
131へと変換できた。従って
HPLC上、この
131の 主鏡像異性体のピークは( 1
S,2め体を示すことになる。先の関環反応で生成した
128eから誘導した
131の
HPLC分析を行なったところ、主鏡像異性体のピークは ( 1
S,2S)体のピークと一致した。従って、
125e
及び
128eにおいて優先して生成した鏡像異性体の絶対配置は、それぞれ(1
S,2S)及び ( 1
S,2R)という ことになる。
Scherne 48
+
1 )トlF/MeCN 2) BzCI 3) Wacker Ox.
in dioxane
MeO
点、向
ρBz Me02C/we,,,許¥(15,25)‑127寸 02C
、 r ‑ 、 " i
γ、
.山 、
OS臼iPh2MeMe02C' ¥...‑γ/'"、.",‑;:::. (
い15,25)欄ト125e
+
WackerOx.
inDMF
日 加
Me02CJ」 号 、 、
o宅
M e 0 2 C {
めノ人
(15,25)・131
附 2C
、(今、、
OSiPh2Me Me02C( 勾 ザ ¥
(15,25)‑125e
Me02C
、(尽
OSiPh2Me Me02C' ~局、"/、(15,2R
ト
128e*************************************申************************ネ******************************
‑31幽
第二章第三節 反応機溶の考書室
第三節 反応機構の考察
前節までの検討から本不斉環化反応では二種類の関環体、すなわち内部オレフィンを持つ間環 体
125と末端オレフィンを持つ閤環体
128が生成し、また二種類の閉環体の鏡像異性体過剰率が 大きく異なるという結果が得られた。また、間環体の生成比及び鏡像異性過剰率は用いるシラン の種類と反応溶媒の極性に大きく影響されることが明らかとなった。そこで、以上の結果をもと に二種類の関環体が得られてくる機構を考察した。
内部オレフィンを有する間環体
125は第一章に記載したように
π胴アリルニッケルを経由する機 構で生成したと考えられる
(Scheme49)。すなわち、シランのニッケル錯体への酸化的付加により 生成したヒドリドニッケル錯体
(H‑Ni‑SiR3)の、ニッケル‑7l<.素結合へ
lふジエンが挿入し冗帽アリ ルニッケル中間体
134が生成する。その後、関環反応によって生成した中間体
135から還元的脱 離が進行し、内部オレフィンを有する
125が生成したと考えられる。しかし、末端オレフィンを 持つ間環体
128の生成した機構は
Scheme49に記した反応経路では説明することが出来ない。
: : : 会 三 人
Ni(O)
し 万
H
小l
トSiR3 Scheme 49幸諮
Me02C
、 ; ‑ ‑ , ' 、 、
OSiR3 胤 02C/)JJヮ 〆 ¥j
Me02C
、 r ‑ 、
i'、 、
OSi円3Me02C' ~""'/\ 128
i十NトSiR3
2 *
z ‑ a h
hf
︐ *
q L 2
・
(
‑
M U
︐z︐
h v y
Me02C Me02C
rJ
Ni二SiR3吋
pヘ ゾ H
134Me02C
、/、
1, " ・
O‑Ni‑SiR3』 Me02Cハ ν λ勺 戸 入¥/H 135
一方、序論で述べたように当研究室では
'BU2A1(acac) 30存在下、
22'と
0価ニッケル触媒を反応 させると、側鎖の立体配置が完全に制御された閉環体
27・T が生成することを見い出し報告してい る
(Scheme 50)8d)。本反応では、まず基質
22'のジエン部分とアルデヒド基が O 価ニッケル錯体に 酸化的環化し、オキサニッケラサイクル
31'が生成する。次に、ニッケラサイクル中間体
31'とア ルミニウム試薬
30とのトランスメタル化反応によりニッケ
jい酸素結合が開裂し、ヒドリドニッ ケル錯体
32'が生成する。その後、
32'から還元的脱離が進行し、末端オレフィン体を持つ間環体
27‑Tが立体選択的に生成する。また、最近当研究室では、
136が O 価ニッケル錯体によって容易 にオキサニッケラサイクル
137を生成することを見いだし報告している
(Scheme 51 )27)。オキサニ ッケラサイクル
137のニッケル"酸素結合は種々の有機金属試薬とのトランスメタル化反応によっ て開裂し、中間体
138を経由して間環体
139が生成する
27b)。
‑32‑
Scheme 50
22'
Scheme 51
η ‑ : : / 0
NRi"(‑cMo'd )z・PPh3 (M'=
AI, Zn, Mg)136
第二霊祭三節 反応、機構の考察
占 L l ‑ q ;
一町一一一一一4一伽ー酔01
︿一 AJγ¥ O
31'
32'
2
ス
l'ヒAI(acac)IBu明‑乍 〉 く o 0) く 。
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