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dB/dBm

ドキュメント内 DL-2060シリーズ取扱説明書 (ページ 68-72)

3.3 演算機能

3.3.7 dB/dBm

A. dB 機能

定義

dB機能は、測定値と保存されている相対値を、それぞれdBm換算した後の差をdB(デシベル)表示します。

dB機能はDC電圧またはAC電圧測定のみに有効で、相対値は0dBm 200dBmの範囲で任意に設定で きます。相対基準は揮発性メモリに保存され、マルチメータの電源が切れる、またはリモートインタフェースがリ セットされるとクリアされます。

dB= 測定値(dBm) 相対値(dBm)

dB機能の測定方法

相対値を指定する方法は、手動で値を設定する方法と最初の測定値を相対値とする方法の2つあります。

それぞれの前面パネルの操作方法は以下になります。

※注意: 機能を終了するには再びSHIFT、dB(NULL)ボタンを順に押してください。

ディスプレイ上に”MATH”表示がある場合dB機能が有効となっています。

前面パネル操作

方法1: 手動で相対値を設定する方法

前面パネルのDCVまたは ACVボタンを押し、測定機能を選択します。次にCONFIG、SHIFT、dB(NULL)ボ タンを順に押し、 △ および ▽ 、△および▽ボタンを使い相対値を設定し、ENTERボタンを押します。使用するボ タンの位置は、図4-21上に赤枠で示します。

図4-21

方法2: 最初の測定値を相対値とする方法

前面パネルのDCVまたはACVボタンを押し、測定機能を選択します。次にSHIFT、dB(NULL)ボタンを順に 押すとdB機能が有効になり、最初の測定値を相対値とします。 以後、表示される測定値は相対値に対する dB表示となります。使用するボタンは図4-22上に赤枠で示します。

図4-22

リモートインタフェース操作

パソコンのインタフェースで以下のコマンドを使用してdB設定をおこないます。

CALCulate:FUNCtion DB CALCulate:STATe {OFF|ON}

CALCulate:STATe?

CALCulate:DB:REFerence {<value>|MINimum|MAXimum}

または

B. dBm 機能

定義

dBm機能は電圧の測定値を、基準抵抗を通して消費される電力レベル(基準は1mW)で表示します。dBmの 計算式は以下のようになります。また、DL-2060は基準抵抗値を変更することが可能です。

dBm = 10 × log( 測定値の2乗 / 基準抵抗値 ) / 1mW

※注意: 基準抵抗値が変更されても、保存された値には影響を与えません。

 基準抵抗値は50Ωから8,000Ωの範囲で設定することが可能で、初期設定は600Ωになっています。

 選択した基準抵抗値は揮発性メモリに保存され、マルチメータの電源が切れると記憶は消去されます。

 本機能は、DC電圧および AC電圧でのみ有効です。

基準抵抗値の設定方法

前面パネルまたはリモートインタフェースの操作によって基準抵抗値を設定することができます。

前面パネル操作

CONFIG、SHIFT、dBm(MIN/MAX)ボタンを順に押し、 △ および ▽ 、△および▽ボタンを使い抵抗値を設定し ます。使用するボタンの位置は、図4-23上に赤枠で示します。

図4-23

dBm機能の設定方法

DCVまたはACVボタンを押して測定機能を選択します。SHIFT、dBm(MIN/MAX)ボタンを順に押すとdBm機 能が有効になります。使用するボタンの位置は、図4-24上に赤枠で示します。

※注意: 本機能を終了するには再びSHIFT、MIN/MAXボタンを順に押してください。

ディスプレイ上に”MATH”表示がある場合dBm機能が有効となっています。

図4-24

リモートインタフェース操作

以下のコマンドを使用してdBm機能の設定をおこないます。

CALCulate:FUNCtion DBM CALCulate:STATe {OFF|ON}

CALCulate:STATe?

CALCulate:DBM:REFerence {<value>|MINimum|MAXimum}

または

ドキュメント内 DL-2060シリーズ取扱説明書 (ページ 68-72)