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WebBIOS 構成ユーティリティーは、ServeRAID-M5100/M1100 シリーズ、ServeRAID-M5000/M1000 シリー ズ、ServeRAID MR10 シリーズの RAID 構成を行うツールです。コントローラーBIOS 上にあり、OS に依存しないため OS を導入する前に RAID 構成を行う時にも利用可能です。ServeRAID-M5200 シリーズ以降はこの機能はござい ませんので ServeRAID-M5110e で確認した過去のガイドの転載となります。

10-1 WebBIOS の起動

WebBIOS 構成ユーティリティは uEFI に対応しておりますので uEFI 対応機種ではサーバーの Setup ユーティリティ (System Configuration and Boot Management)から起動します。uEFI に対応していない機種、もしくは BIOS モード で使用する場合は POST の途中で起動します。

1.POST の途中で起動する方法を説明します。uEFI 対応機種では 2.以降を参照して下さい。

サーバーの電源を入れると POST で AVAGO MegaRAID が認識されます。Firmware Initialization が完了すると、「Press

<Ctrl><H> for WebBIOS」と表示されますので「Ctrl+H」を押します。次は 7.の画面が表示されますので 2.~6.は 参照する必要はありません。

2.uEFI 対応機種について説明します。サーバーの電源を入れると、IBM System x のロゴが表示されます。しばらくして画 面下に「<F1> Setup」と表示されたら、「F1」キーを押して「Setup Utility」を起動します。

3.Setup ユーティリティー「System Configuration and Boot Management」画面が表示されますので「System Settings」

を選択します。

4.「Adapters and UEFI Drivers」を選択します。

5.「Please press ENTER to compile the list of drivers」が選択されていますので「Enter」キーを押します。

6.「AVAGO EFI SAS Driver」の項より「PciRoot(0x0)/Pci(0x1C,0x0)/Pci(0x0,0x0)」を選択して「Enter」キーを押しま す。※ハードウェア構成によって、表記が異なっている場合がございます。

7.WebBIOS かコマンドライン・インターフェースどちらを起動するか選択する画面が表示されますので「1」を入力して WebBIOS を起動を選択します。

8.アダプター選択画面が表示されますので「Start」ボタンを押します。アダプターが複数枚搭載されている場合はここで 選択します。

9.以下のような WebBIOS 「MegaRAID BIOS Config Utility Virtual Configuration」が起動します。

10-2 WebBIOS で RAID-5 の構成例

ここでは 3 本の HDD で RAID-5 を構成する手順を紹介しております。

1.左側のメニューから「Configuration Wizard」を選択します。

2.「New Configuration」を選択して「Next」ボタンを押します。

3.既存の構成は破棄されますというような警告が表示されますが、今回は新規作成なので「Yes 」を押します。

4.この画面は、オプションの SSD Caching Enabler(P/N:90Y4318) を適用している場合にのみ表示されます。

Select Configuration の画面が表示された場合、「Virtual Drive Configuration」を選択して[Next]ボタンを押しま す。

5.「Manual Configuration」を選択して「Next」ボタンを押します。

6.左側の Drives の画面でアレイに含めるドライブをすべて選択し「Add To Array」ボタンを押します。 (WebBIOS のバー ジョンにより Ctl キーや Shift キーで HDD を一度に複数選択できます)ここでは3台の HDD でアレイを作成しますので 3 台 選択しております。3 台選択できない場合は 1 台ずつ3回繰り返して下さい。

7.右側の Drive Groups にアレイに含めるドライブがすべて表示されたことを確認し、「Accept DG」ボタンを押します。ここ では3台の HDD が右側に表示されています。

Encryption:

暗号化機能に対応したドライ ブとRAIDコントローラーを ご利用の場合に暗号化の設定 が可能となります。

ServeRAID-M5100シリーズ ではオプションのキャッシュ を搭載することで暗号化機能 を利用可能となります。

Data Protection:

現在この機能はサポートされ ておりませんので「disabled」

で使用して下さい。

8.この画面はデータ保護機能に対応したドライブ、および RAID コントローラーをご利用の場合にのみ確認画面が表示さ れます。「データ保護機能は RAID 構成後に Enable にすることはできません」という警告が表示されます。ここでは「Yes」

を押しております。

9.右側の Drive Group0 が確定されサイズが表示されたら「Next」ボタンを押します。

(ここのサイズはアレイの容量ではありません)

10.ここでは Drive Group はひとつしかありませんのでそのまま「Add to SPAN」ボタンを押します。

(スパンアレイの作成は次の RAID-10 の作成をご参照ください。)

11.Span エリアに Drive Group:0 が移ったことを確認し「Next」ボタンを押します。

12.Virtual Drive Definition の設定画面が表示されます。RAID Level の確認と Select Size の入力は必須ですので必 ず指定してください。各 RAID レベルで指定可能な Max サイズは右側に緑の字で表示されております。Max 値より小さい サイズを指定することにより Virtual Disk を複数作成できます。ここでは RAID-5 で1つの仮想ドライブを作成しますので Max 値を入力しています。Update Size ボタンを押すと、各 RAID レベルで指定可能な Max サイズを設定することができ ます。

各設定値指定後、「Accept」ボタンを押します。Accept ボタンを押した後に Write Policy の説明が表示されます。

ServeRAID コントローラーが RAID-6 に対応している場合は RAID-6 の選択肢もあります。

13.選択した Write Policy の説明と確認の画面が表示されますので「Yes」ボタンを押します。

「Write Back with BBU」が選択されていると以下の確認画面が表示されます。

「BBU使用可能時にライトバック」ポリシーはBBUが インストールされ、かつフル充電されている時にライト キャッシュを使用可能にします。この設定はデータの安 全性とパフォーマンスの最適なバランスを提供します。

しかし、BBUがインストールされていないときやフル 充電されていないとき、または学習サイクルが実行され

14.Drive Group 0 の下に仮想ドライブ VD 0 が作成されたことを確認し「Next」ボタンを押します。

15.構成のプレビュー画面が表示されますので確認して「Accept」ボタンを押します。

アレイが構成された Physical Drive は緑色で表示されております。

16.構成保存の確認画面が表示されますので「Yes」ボタンを押します。

17.Firmware のバージョンにより SSD キャッシング設定する仮想ドライブを選択する画面が表示されますがここでは SSD キャッシング設定しませんので「キャンセル」ボタンを押します。

(SSD キャッシング機能を使用するには別途 FoD のオプションを購入する必要があります)

18.仮想ドライブを Initialize する確認画面が表示されます。今回は、新規作成ですので「Yes」ボタンを押して Initialize を 行います。

19.Initialize が行われます。Background で行われるためすぐに Progress 画面は終わりますので Virtual Drives の画面が表示されましたら「Home」ボタンを押して戻ります。

20.3本のドライブで RAID-5 の Virtual Drive(仮想ドライブ)の作成が完了した画面です。

10-3 WebBIOS で RAID-10 の構成例

ここでは4本の HDD で RAID-10 を構成する手順を紹介しております。

1.左側のメニューから「Configuration Wizard」を選択します。

2.「New Configuration」を選択して「Next」ボタンを押します。

3.既存の構成は破棄されますというような警告が表示されますが、今回は新規作成なので「Yes 」を押します。

4.この画面は、オプションの SSD Caching Enabler(P/N:90Y4318) を適用している場合にのみ表示されます。

Select Configuration の画面が表示された場合、「Virtual Drive Configuration」を選択して「Next」ボタンを押しま す。

5.「Manual Configuration」を選択して「Next」ボタンを押します。

6.Drives の画面でアレイに含めるドライブを選択し「Add to Array」ボタンを押します。まずは RAID-1 に含める 2 本のド ライブグループを作成しますので 2 本のみ選択します。

(WebBIOS のバージョンにより Ctl キーや Shift キーで HDD を一度に複数選択できない場合があります。)

7.右側の DriveGroup0 に RAID-1 に含めるドライブが表示されたことを確認し、「Accept DG」ボタンを押します。ここで 2 本の Drive Group0 のメンバーが確定されます。

Encryption:

暗号化機能に対応したドライ ブとRAIDコントローラーを ご利用の場合に暗号化の設定 が可能となります。

ServeRAID-M5100シリーズ ではオプションのキャッシュ を搭載することで暗号化機能 を利用可能となります。

Data Protection:

現在この機能はサポートされ ておりませんので「disabled」

で使用して下さい。

8.この画面はデータ保護機能に対応したドライブ、および RAID コントローラーをご利用の場合にのみ確認画面が表示さ れます。「データ保護機能は RAID 構成後に Enable にすることはできません」という警告が表示されます。ここでは「Yes」

を押しております。

9.新たにドライブを Drive Group1 に追加しますので、左側の Drives からまだ構成されていないドライブ(青表示)を選択し て「Add to Array」ボタンを押します。2 本のドライブグループを作成しますので 2 本選択します。(WebBIOS のバージョンにより Ctl キーや Shift キーでドライブを一度に複数選択できない場合があります。)

10.Drive Group0 と Drive Group1 それぞれの配下にドライブが2本ずつ配置されていることを確認し、

「Accept DG」ボタンを押します。

11.この画面はデータ保護機能に対応したドライブ、および RAID コントローラーをご利用の場合にのみ確認画面が表示 されます。「データ保護機能は RAID 構成後に Enable にすることはできません」という警告が表示されます。ここでは

「Yes」を押しております。

12.Drive Group0 と Drive Group1 それぞれにサイズが表示されたことを確認し「Next」ボタンを押します。

13.Array With Free Space に Drive Group0 と Drive Group1 がリストされていることを確認し、「Add to SPAN」 ボタンを 2回押して Drive Group0 と Drive Group1 を右側の Span エリアに移動させます。

14.Span エリアに Drive Group0 と Drive Group1 が移ったことを確認し「Next」ボタンを押します。

15.Virtual Drive Definition の設定画面が表示されます。RAID Level の選択と Select Size の入力は必須ですので必ず 指定してください。各 RAID レベルで指定可能な Max サイズは右側に緑の字で表示されております。Max 値より小さいサ イズを指定することにより Virtual Disk を複数作成できます。

Update Size ボタンを押すと、各 RAID レベルで指定可能な Max サイズを指定することができます。

ここでは RAID-10 で1つの仮想ドライブを作成しますので Max 値を指定しています。各値を設定後、「Accept」ボタンを 押します。

ドキュメント内 ServeRAID Mシリーズ 導入・構成ガイド (ページ 60-85)

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