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2-1.基本的なトポロジー 2-2.冗長構成

2-3.バックアップ・リカバリー

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2-1.基本的なトポロジー

コンポーネントの種類

WebSphere Portalに関連するコンポーネントは大きく5種類あります。

ƒHTTP サーバー

WPに含まれているのは、IBM HTTP Server 1.3.28ですが、他にも、IHS V2.0、IIS、Lotus Domino 、SUN  ONE Web Server Enterprise Editionもサポートしています。

ƒWeb Application Server

WPは必ずWeb Application Serverとして、WASと同じサーバーにインストールしなければいけません。

WP V5.0.2でのサポートされているWASは、V5.0.2となります。

WP V5.1.xではWebSphere Business Integration Server Foundation V5.1.1もサポートしています。

(いくつかのFIXも必要になります。最新のInfoCenter

(http://publib.boulder.ibm.com/pvc/wp/510/ent/ja/InfoCenter/index.html)をご参照ください。)

ƒPortal サーバー

WebSphere Portal Server 本体です。

ƒDB サーバー

WPに含まれているのは、Cloudscape V5.1とDB2 UDB ESE V8.1.6ですが、Informix、Oracle、SQL Server もサポートしています。

また、CloudscapeはWPインストール時に自動的にインストールされますが、本番環境では、Cloudscape のデータを他のDB Serverに移行することが推奨されています。

ƒLDAP サーバー

WPに含まれているのは、IBM Directory Server V5.2とLotus Domino 6.5になりますが、他にもIDS V5.1、

Lotus Domino 6.0/6.5、Novell eDirectory、Sun ONE Directory、Active Directoryがサポートされています。

WPインストール時には、Cloudscapeにユーザー情報が格納されています。

Lotus Companion製品を使用する場合は、Lotus Domino LDAPを利用することをお勧めいたします。

As of 2004/02/27

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2-1.基本的なトポロジー

トポロジーの種類

冗長構成でない場合の基本的なWebSphere Portalのトポロジーは以下の3つの種類があります。

ƒ1Tier 構成 = All in ONE

HTTP サーバー/Application サーバー/Portal サーバー/LDAP/DB サーバーの全てのコンポーネントが 1台のサーバーに含まれています。

通常は、本番稼動には推奨されず、デモや小規模の検証環境などに利用されます。

ƒ2Tier 構成

DB サーバー+LDAPが別筐体となります。

DB サーバーとLDAPサーバーは同じ筐体でも別筐体でも構いません。

ƒ3Tier 構成

HTTP サーバーとApplication サーバー+Portal サーバーとDB サーバー+LDAPがそれぞれ別筐体 となります。

DB サーバーとLDAPサーバーは同じ筐体でも別筐体でも構いません。

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DB2 HTTP Server

WP

LDAP WAS

2-1.基本的なトポロジー

1Tier構成 (テスト検証向け)

ƒすべてのコンポーネントが1台に構成されています

ƒ開発や、デモ、小規模なテスト検証環境向けになります

ƒメリット

サーバー台数が少なくてすみます 管理・運用費用が抑えられます

パイロット的な小さな構成の時に有効です

Webブラウザー

WP : WebSphere Portal

WAS: WebSphere Application Server

Tier1

ƒデメリット

高可用性の構成にできません 拡張性にかかります

Portalライセンス数が増えます 問題判別に大変な負荷がかかり

ます

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DB2

HTTP Server WP

LDAP WAS

2-1.基本的なトポロジー

2Tier構成

ƒDB+LDAPサーバーのコンポーネントが別サーバーに 構成されています

ƒメリット

拡張性に富んだシステムを実現できます

1Tierと2Tierの間にFirewallをおくことによって高い セキュリティーを実現できます。

Webブラウザー

WP : WebSphere Portal

WAS: WebSphere Application Server Tier2

ƒデメリット

同時ユーザー数が多い場合や、

SSLを使用するページが多い場 合は、HTTPサーバーに大きな負 荷がかかるため、同筐体である、

Portalサーバーに負担がかかりま す

Tier1

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DB2

HTTP Server

LDAP

2-1.基本的なトポロジー

3Tier構成

ƒDB+LDAPサーバーのコンポーネントとHTTP Serverの コンポーネントが別サーバーに構成されています

ƒメリット

同時ユーザー数が多い場合に適する SSLを使用するページが多い場合に適する 問題判別の切り分けが楽

Webブラウザー

WP : WebSphere Portal

WAS: WebSphere Application Server

ƒデメリット

サーバー台数が多くなります

システム構成設定がより複雑になります

Tier1

WP WAS

Tier2 Tier3

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2-2.冗長構成

冗長構成とは

また、コンポーネントによって、アベイラビリティーを満たす方法が複数あります。

例えばPortal サーバーでよく使われるコンポーネントの場合は以下のような組み合わせが考えられます。

Load Balancer

Web Server Application Server

(Portal Server)

DB Server

HACMP または MSCS DB2(DB サーバー)

WLMを利用したクラスタリング Portal サーバー(Application Server)

ND サーバーを利用したクラスタリング HTTP サーバー(Web Server)

ND サーバーのHA機能 ND サーバー (Load Balancer)

多重化の方法 コンポーネント

当資料では、WebSphere Application Serverのクラスタリングについて記述していきます。基本的に、

WebSphere Portal のクラスタリングは、WebSphere Application Serverの仕組みと同様になっています。また、

その他コンポーネントの多重化の方法につきましては、それぞれの製品の資料をご参照ください。

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2-2.冗長構成

クラスタリングの種類

WASのクラスタリングは、2種類あります。

ƒ 水平クラスター

マシンの台数を増やし、プロセス数を増加す ることでパフォーマンスを向上させるものです。

CPU使用率とリソースは独立しています。

Client

Application Server Web

Server

複数のマシンに

プロセスが存在 1台のマシンに

複数のプロセスが 存在

ƒ 垂直クラスター

マシンのスペックをUpし、プロセス数を増やす ことでパフォーマンスを向上させます。

CPUや他の資源を競合して使用します。

Client

Application Server Web

Server

*WP V5.1では、垂直クラスタリングもサポートされるようになりましたが、クローンでない複数WPインスタン スを同一OSにインストールすることはサポートされていません。

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2-2.冗長構成

WAS V5.1からの変更点

WP V5.1は、WAS V5.1.1上で動作します。そのため、WAS V5.1のクラスタリングの考え方を理解しておく必 要があります。

WAS V5.0から、「セル」という考えがでてきました。

セルとは、ノードの集まりで、論理的な管理の単位です。また、Deployment Manager というセルを構成する すべてのノードをノード・エージェント経由で管理する機能もあり、WPでもクラスタリング構成にする場合は、

DMコンポーネントが必要となります。

ƒ アプリケーション・サーバー

1つのJVMプロセス上で稼動します。

Web/EJBコンテナー、Namingサービス、リソース管理な どが含まれます。

ƒ ノード

通常は物理的な1つのマシンに対応します。しかし、1つ のマシン上に複数のノードを構成することも可能です。

アプリケーション・サーバーの集まりです。

ƒ セル

ノードの集まりです。論理的な管理の単位。

Deployment Managerはセルを構成するすべてのノード をノード・エージェント経由で管理します。

DM

プロセスC プロセスD ノードB

Node agent セル

マルチ・ノード構成

アプリケーション・サーバー

プロセスE プロセスF ノードC Node agent

プロセスA プロセスB ノード

シングル・ノード構成

アプリケーション・サーバー

ノードA

アプリケーション・サーバー

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2-2.冗長構成

冗長構成の意義

ƒ 複数アプリケーション・サーバーの必要性 スループットの向上

ƒ 多数のリクエストを複数のサーバーで処理できます フェイルオーバー

ƒ 1つのサーバーに異常が発生しても、他のサーバーでサービスの継続が可能です スケーラビリティー

ƒ リクエストの増加に対して、サーバーを増やして対応できます

ƒ アプリケーション・サーバーに求められる要件を実現します 各サーバーが簡単に一元管理ができます

要件に応じて柔軟に構成変更ができます

1サーバーがダウンしてもTake Overが可能(耐障害性が高い)

高パフォーマンスを維持できます

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2-2.冗長構成

WPのクラスター構成

JVMプロセス JVMプロセス ノード

ノード

WebSphere̲Portal addNodeコマンド

マルチ・ノード構成

シングル・ノード構成

server1 WebSphere̲Portal

セル

JVMプロセス JVMプロセス server1

ノード

Node agent

DM

JVMプロセス JVMプロセス server1

ノード

Node agent

WebSphere̲Portal WP V5では、addNodeコマンドを利用して、クラスタリン

グを構成します。

クラスタリング構成にする際には、Deployment  Manager(DM)とEdge Component(ND)が別途 必要となります

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2-2.冗長構成

WPのクラスター構成時の考慮点

ƒ WPのクラスタリングは、WASのクラスター構成を基にしています

ƒ 複数ノード必要となります

ƒ Deployment Manager (DM)が別途必要です。しかし、DMに関しては、DM単体で1ノードを用意すること も可能ですし、別ノードに共存させることも可能です

ƒ Edge Componentが別途必要です

ƒ WPのリポジトリーとして導入時に使われているCloudscapeは、リモート・アクセスをサポートしておりま せんので、DB2もしくは別のDB製品に移行する必要があります

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2-2.冗長構成

2Tier構成(冗長構成) WP : WebSphere Portal

WAS: WebSphere Application Server

DB2

Webブラウザー IDS

Edge  Component

HTTP Server WP WAS

HTTP Server WP WAS

DM

DB2

IDS Webブラウザー

Edge  Component

HTTP Server WP WAS

HTTP Server DM

クラスター構成

HTTP Server WP

クラスター構成 WAS

クラスター構成

HACMP/MSCS

マスター・スレーブ クラスター構成

クラスター構成+高可用性構成

2Tier構成の場合のクラス ター構成(上)と高可用構成 も含む構成(下)です。

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2-2.冗長構成

3Tier構成(冗長構成) WP : WebSphere Portal

WAS: WebSphere Application Server

DB2

IDS Webブラウザー

Edge  Component

HTTP Server

WP WAS

HTTP Server

WP WAS

DM

DB2

IDS Webブラウザー

Edge  Component

WP WAS

DM

クラスター構成

WP WAS

クラスター構成 クラスター構成

HACMP/MSCS

マスター・

スレーブ クラスター構成

クラスター構成+高可用性構成

Edgeの負荷分散

HTTP Server

3Tier構成の場合のクラス ター構成(上)と高可用構成 も含む構成(下)です。

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1. メイン・ノードにWPをインストール・構成します

2. Network Deployment(セル)のセキュリティー設定をします 3. メイン・ノードをセルに追加します

4. クローン・ノードにWPをインストール・構成します 5. クローン・ノードをセルに追加します

6. クラスターを作成します

7. Network Dispatcherの構成を行います

2-2.冗長構成

クラスター構成構築手順

以下に簡単なクラスター構成の構築手順をまとめました。

詳しくは、InfoCenterをご参照ください。

クラスター構成

関連したドキュメント