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日立電線ネットワークス株式会社 システムエンジニアリング本部  プロジェクトマネージメント部  第一 SEグループ

茂木 真美

 当社製品であるAdapterシリーズの販売技術・マーケティ ングを担当しています。6 年前に長男、2 年前に次男を出産 し、2 度の産休、育休、および時短勤務を利用して現在に至 ります。長男出産前は、かなりハードな業務スタイルでしたの で、復帰時は他部署・他職種への異動も覚悟した上で、時短 勤務を利用したい旨、上司に相談しました。幸運なことに、

当時、所属部署の業務改革を行うプロジェクトが立ち上がっ ており、本プロジェクトに参加することで、異動も職種変更も なく総合職として勤務を続けることができました。顧客フロン

トの仕事から一度バックヤードに回ったことで抵抗を感じまし たが、違った視点で仕事をすることで業務の幅を広げることが でき、再びフロント業務に戻った今も、この経験をいかすことが できています。

 復帰から現在に至るまで、理解ある職場の方々に囲まれ、

子供の急な体調不良で出社できないときも、あらかじめ毎日 自宅にパソコンを持ち帰ることで業務を補い、何とかこれまで 乗り越えてきました。育休を1 年以上取得したことで、念願の 完全母乳で育てることができましたし、貴重な専業主婦のママ 友を作ることもできました。平日昼間に多いPTAの行事では 何度も助けてもらっています。

 2 児の母でありながら専門職に従事していることは、私の個 性であり、自信にもつながっています。今後もまだまだ忙しい 日々が続きますが、私も頑張りますので、是非たくさんの後輩 女性社員にも続いていただきたいと思います。

社会 への 取組 み

 当社では、管理職以外の全社員が労働組合に加入して います。労使の意思疎通を図り、経営の円滑な運営と事 業の発展、並びに組合員の労働条件向上を図ることを目 的に、本社と組合本部の間で「 中央経営審議会 」を、事業 所と組合支部の間で「 事業所経営審議会 」をそれぞれ年

2 回開催しています。

 また、労働条件に関する諸制度の新設・改廃にあたっ ては、専門委員会を設置し協議を行うなど、健全な労使 関係の維持・強化に努めています。

健全な労使関係

福利厚生

ライフプランサポート

 従業員とその家族の生活が、より豊かで安定したもの となるよう、さまざまな施策を通じて支援しています。

従業員の自助努力や自立を支援する福利厚生として「カ フェテリアプラン制度(選択型福利厚生プラン)」を導入、

独身寮や社宅、医療等の従来型の福利厚生に加えて、「能

力開発 」「 育児 」「 介護 」「 健康づくり」等、それぞれの 従業員のライフスタイルやニーズに応じたメニューを揃 えています。従業員は自分の持ち点(カフェテリアポイン ト)の範囲で、必要な支援を必要なときに選択できます。

 少子高齢化や老後のライフスタイルの多様化が進む現 代においては、明確なライフプランを持つことがますま す重要になっています。当社では、定年後の生活設計の 基礎となる情報(退職金、企業年金、厚生年金、健康保険、

雇用保険等)の提供や、定年後の生き方・働き方について 見つめ直す機会として、ライフプランについてのセミ ナーを開催しています。

 健康管理に関しては、長時間労働の縮減、定期健康診 断や人間ドックの確実な実施、健康診断結果を踏まえた 保健指導等の施策により、従業員の健康増進を図ってい ます。健康保険組合でも、電話による健康相談サービス などを導入し、安心して働くことができる環境づくりを 進めています。

 従業員のメンタルヘルスケアの増進は、当社にとって 非常に重要な課題です。従業員の不調の予防と早期発見 のため、職場内のコミュニケーションの活性化とメンタ

ルヘルス教育の充実に取り組んでいます。特に、従業員 一人ひとりがストレス耐性を高め、生き生きと働くこと を支援する「ストレスコーピング研修 」を重点的に開催 し、若手・中堅の従業員の受講を促進しているところで す。さらに、日立グループ内の医療機関などと連携し、従 業員がさまざまな悩みを相談することができる仕組みを 構築しています。また、休業した従業員の復帰支援プロ グラムを策定し、円滑な職場復帰と再発防止を図ってい ます。

健康管理とメンタルヘルスケア

 土浦工場は、自然環境に恵まれた場所に立地しており、

工場敷地の3割強を占める約 15ヘクタールの広大な緑地 を、周辺地域にとって貴重な自然財産と考え、その保全・整 備に積極的に取り組んでいます。当社の土浦工場の緑地保 全活動では、主に郷土種を選定し植樹をしたり自然林を活 用するなど、可能な限り自然環境を残す自然の緑をいかし た工場づくり を推進しており、2010 年度に財団法人都市 緑化基金が主催する「 生物多様性保全につながる企業のみ どり100 選 *1」に認定されました。

 工場北側に位置する緑地帯ではハクセキレイやキジなど の野鳥が見られるほか、老朽化した体育館やプールの跡地 に創設された「 木田余の杜」に併設されたビオトープ*2では、

8種のトンボが確認されたのをはじめ、多くの動植物が生息 しています。

 東日本大震災では土浦地区でも地震の揺れは大きかった ものの、工場建屋や緑地の被害はほとんどなく、現在も野 鳥や昆虫など生命豊かな緑地を維持しています。

 また、当社グループでは2000年度から「 霞ヶ浦アサザプ ロジェクト」に参加し、土浦工場内で育てたアサザの苗を霞ヶ 浦に植えつける活動を行ってきました。2011年度は東日本 大震災の影響でアサザの苗を入手することができず残念なが ら参加できませんでしたが、2012年度は同プロジェクトで植 えつけるアサザの苗を入手でき、秋の植えつけに向けて、土浦 工場内で苗の育成を行っています。

*1 企業が取り組むみどりの保全・創出・活用の優秀な事例を公表し、生 物多様性保全活動を推進するものです。

*2  「bio(生物)+tope(場所)」示す造語。動植物が恒常的に生活でき るように造成された生息空間のこと。

 ヒタチケーブル・オートモーティブプロダクツUSA 社 (2012 年 4月1日よりヒタチケーブル・アメリカ社 )では、

米国インディアナ大学の求めに応じ、生物学教授および研 究室の学生12名をインディアナ工場に招き、排水処理シス テムの見学や木材・金属・廃油等のリサイクルへの取組みを 説明しました。この催しは、これまでに、2010  年10月、

2011 年4月、2011年11月の3回実施されています。

この活動を通じて、地球環境保全や生態系保存に対する当 社グループの取組みと成果を理解していただいています。

 また、同社のフロリダ工場では、日本からワシントンに桜 が贈られて100 周年を祝う記念式典 (2012 年 3 月)に 賛同する形で、工場入り口に桜を4 本植樹するなど、環境 保全・美化、および地域交流活動を推進しています。

米国での環境保全・美化活動

日立電線は、 「基本理念」 にある 『 公正かつ透明な企業行動 』『 環境との調和 』『 積極的な 社会貢献活動 』 を、 グループをあげて、 また国内外を問わず、日々の企業活動の中で実践 し ています。

土浦工場のビオトープ

フロリダ工場での桜の 植樹

廃水処理システムやリサ イクルの話に耳を傾ける インディアナ大学の学生 ビオトープに集まるとんぼ

土浦工場の緑地保全活動

地球環境・地域の環境

社会・地域社会とのかかわり

社会への取組み

社会 への 取組 み

 当社の豊浦工場をはじめとする日立地区のグループ各社 は、2002 年以降、毎年、茨城県日立市の十王川漁業協同 組合と協力し、豊浦工場の脇を流れる十王川沿いの美化活 動を実施しています。

 2011年は東日本大震災の復興活動として、川沿いの清 掃が実施されました。東日本大震災から3ヶ月後の2011年 6月、豊浦学区まちづくり推進会からの呼びかけで、豊浦中 学校の生徒と市消防本部の方々約230名とともに十王川 の復興清掃活動に参加しました。東日本大震災の津波で川 沿いにうちあげられた海洋ブイやしらすを干す網、大木など のがれきが散乱しており、河口から700m〜1kmほど上流 の川沿いの清掃で、約2トンにも上るゴミが回収されました。

十王川沿いの復興清掃活動

十王川沿いの復興清掃活動 ( 茨城県日立市 )

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