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スローガン

エネルギー起源CO 2 排出削減

環境への取組み

VOICE  基本に立ち返り省エネ活動推進

産業インフラ事業本部 電力・産業システム 事業部

電線製造部 伊東 直樹  

 絶縁・産業ケーブル製造に必要な設備全般に関わる新規導 入計画から、完成後の運用管理までを担当しています。

 私たちの職場では、ケーブルの一貫製造設備を使用してい ます。電線製造に必要な絶縁材料や撚線導体を製造する工 程、絶縁体を被覆する工程やそれらを撚合せ、さらにシース材 を被覆する工程があり、それぞれの工程で数多くの設備を所

有しています。そのため、電気、エアー、水のほかに、ゴムの加 硫に使用する蒸気も多く使用しており、日高工場のエネル ギー使用量の約半分を占めています。

 日頃から省エネ活動を進めていますが、現在は基本に立ち 返り、まずはエアー漏れ、蒸気漏れ等、無駄なエネルギーが無 いか調査し、修繕を進めています。並行して生産技術部と一 緒になって、各ラインや装置の電力量測定を実施し、改善案 を計画しているところです。

 電気料金の高騰という大きな問題があり、さらなるエネル ギー削減を求められています。早急に問題点を解決し、改善 することで、環境負荷の低減、業績向上に努めます。

150

100

50

0

CO

2排出量(海外)

(千t

2011(年)

120

2007

132 132

2008 130

2009 109

2010

※1  CO2換算係数は次の係数を使用しました。

  [燃料]地球温暖化対策推進法・燃料区分別排出係数

  [電力]日本電機工業会「各国における発電部門CO2排出原単位の推計調査報告」

    Ver.3 2003年排出係数

※2 事業所譲渡や新設等があり、2008〜2009年は19事業所、それ以外の年は    20事業所の実績です。

注) 海外グループ会社Aの6事業所が対象です。

2011 2012 2013 2014 2015

100

75

50

25

0

売上高

CO

2排出原単位(海外)

(指数)

(年)

原単位 目標値

2005

海外会社における CO 2 排出量

 海外で操業している20製造事業所の2011年エネル ギー起源CO2排出量は120千トンでした。昨年に比べて約 9%の削減を達成しました。各事業所とも省エネルギーを目

標に掲げて、継続的な削減を図っています。

 環境行動計画では海外6製造事業所について、新たに

2011年からは、売上高 CO2排出原単位を2015年に 2005年比で10%改善することを目標に活動しています。

2011年は2005年比6%改善の目標を掲げましたが、原 材料の銅価格の高騰があり、42%の改善となりました。

 2011 年度に国内製造拠点で実施したCO2排出削減

(省エネルギー)のための主な設備改善は下表の通りです。

 これらの改善により、CO2排出量を4,913トン削減する ことができました。削減量をエネルギー量で表すと原油換算 3,261kℓ(126,400GJ)に相当します。

省エネルギー施策

  区   分  改  善  事  例 エネルギー種変更  重油ボイラのLNG 化

高効率機器の導入  旧型空調機を高効率空調機へ更新 管理強化  夏季電力削減対策による照明節電 インバーター化  モータ・コンプレッサーなどの

  インバーター化

その他  高効率照明の導入   グリーンカーテンの推進

グリーンカーテンの推進

 日立電線グループでは、株式会社日立製作所からゴーヤ の苗 524 本の提供を受けて、夏季節電対策の一環として、

多数の拠点でグリーンカーテンに取り組みました。

 福利施設の日高クラブでも、グリーンカーテンによる省エネ とあわせてゴーヤの料理にチャレンジしました。プランタでの 栽培にもかかわらず素晴らしく成長し、沢山の実をつけまし た。多い日には20本ほどの実を収穫できたので、日高クラブ の特別メニューとして提供したり、近隣住民の皆様にお配り し、ゴーヤの話題で盛り上がりました。

チャンプル

日高クラブ(茨城県日高市)のグリーンカーテン

天ぷら スイーツ

環境 への 取組 み

※ 日立電線(単独)の排出量です。

(年度)

56

54

52

50

48

輸送エネルギー原単位推移(国内)

kℓ/百万トンキロ)

50.4

48 50 52 54 56

50.4 原単位 2011年度目標

2011 2006 2007 2008 2009 2010

49.5 53.6 53.3

50.8 54.4

 当社は省エネルギー法で定める特定荷主として定期報 告を提出しています。平成23年度報告(2011年度実績)

では、エネルギーの使用に係る原単位対前年度比を 97.5%、発生するCOの排出量を6,400トンと報告し ました。

10,000

8,000

6,000

2,000 4,000

0

輸送時の

CO

2排出量

t

2011 (年度)

2007 8,840

2008 8,406

2009 6,910

2010 6,910

6,400

製品輸送での温暖化対策

特定荷主定期報告

 製品輸送での温暖化対策として、輸送量あたりのエネル ギー原単位を2015年度に2006年度比 10%削減という 目標を掲げて取り組んでいます。2011年度は2006年度 の53.6kℓ/百万トンキロに比べ6%削減を掲げて活動し た結果、2006年度比 8%削減となり、目標を達成すること ができました。

 トラック輸送での積載率改善を図るために、従来からの継 続的な取組みとして定期便を統合することや容積勝ち製品 については治具を用いて段積みをすること、輸送委託業者 と協同した燃費の改善などを推進しました。また、モーダル シフトでは、北海道向け内航船輸送を利用しています。

 廃棄物・有価物発生量の評価は、2011年度から2005 年度を基準年とした売上高原単位での評価に変わりました。

 国内サイトの2011年度の目標は、売上高原単位が大きな 土浦工場は、2005年度の基準を維持することを、その他の 工場は2005年度の1.5%改善を目標として活動しました。

 2011年度の結果は、土浦工場が14.5%と大幅に増加 し、また、その他の工場も3.8%の増加となり、目標に対し 未達となりました。いずれも、廃棄物の発生量の削減量に 比べ震災等による生産量の落ち込みの方が大きくなったこ とが影響したと考えられます。

 なお、2012 年度からは、すべての工場の売上高原単位 を2005 年度の水準まで低減することを目標に活動するこ とになりました。

 海外サイトの2011 年の目標は、2005 年比 12%改善 を目標として活動しました。結果は、41%の改善となり、目 標を大きく上回りました。

 また、国内製造事業所からの廃棄物・有価物発生量は 2011 年度に34,772トンで、2000 年度比 37%削減 となり、昨年度までと同様に削減傾向です。

 最終処分量は26.0トンまで低減することができ、発生量 に対しての割合を示す最終処分率は2011 年度 0.1%に まで到達しました。

2000 50,000

60,000

40,000 30,000 20,000 10,000 0

廃棄物・有価物発生量と最終処分率(国内)

t

(年度)

%

5 0 9.2 10

55,172

発生量 最終処分率

5 10 15 0

10000 20000 30000 40000 50000

2011 2007 2008 2009 2010

34,772 41,329

37,525

34,258 35,555

0.5 0.4 0.2 0.2

発生量   最終処分率

0.1

資源循環の推進

廃棄物・有価物発生量削減と最終処分率

歩留まり 向上や再利用量の拡大を 図るとともに、潤滑液・洗浄液などの減容化 により 、廃棄物発生 量の削減を 推進 しています。再資源化量拡大・最終処分量削減では、廃棄物投棄状況パトロールを 実施 し分別 をさらに徹底 することにより、再資源化 できる廃棄物 を増やす 活動を 推進 しています。

環境への取組み

環境 への 取組 み 廃棄物・有価物の処理フロー (国内)

再資源化量の種類別内訳

最終処分量の種類別内訳

資源循環の推進

合計 26.0 (t) 合計

27,926 (t)

(単位:t 発生量34.8

再資源化量 27.9

最終処分量 0.03

廃プラス チック 52.7% (13.7) 金属屑

55.8% (15,586) 廃プラス

チック 20.7% (5,770) 紙屑 4.6% (1,283)

8.5% (2,385)木屑

廃油 0.4% (0.1) 廃油 2.9% (823)

汚泥 1.6% (441) 鉱さい 4.4% (1,231)

廃酸 9.2%(2.4) 廃酸 0.7% (202)

その他 37.7% (9.8) その他 0.7% (205)

直接再資源化量 17.1 自社中間処理対象量

6.5 直接中間処理対象量

11.2

中間処理後再資源化量 10.9 中間処理後最終処分量 減量化量 0.03

直接最終処分量 7.0 0.0

VOICE 区分投棄の徹底による 「投棄混入 0 件」 の推進

 私たちの製造現場では環境活動への日々の取組みとして、

区分投棄の徹底による「投棄混入 0件」活動を行っていま す。

 投棄混入を無くすためには、「廃棄物の排出区分表」に従っ て廃棄物を捨てれば良いのです。しかし、三現主義(現場・現 物・現実)で現場の備え付けゴミ箱を見てみると、排出区分表 に対応した種類のゴミ箱が無い場合が多く、投棄混入が発生 する恐れがありました。そこで、現場では排出区分表に合わ せた16種類のゴミ箱を設置。さらに、区分投棄を定着させる

ために5S3定(整理・整頓・清掃・清潔・躾、定位・定品・定量)

を基本として以下のことに取り組み、ゴミを捨てる時の煩雑さ を低減し投棄混入を防止しています。

1.  部品受入工程にて部品の梱包を開梱し、現場には開梱し た必要部品をセット配膳し、現場にゴミを入れないことで ゴミを出さない。

2. 作業エリアごとに必要な排出区分のゴミ箱を最小数設置。

3.  作業エリアのゴミ箱の大きさは、一日のゴミの排出量に 合った物にし、排出区分・排出可能品目・責任者(顔写真 入)をゴミ箱に明示。

4.  作業エリアのゴミ箱のゴミは、日々、最終搬出用の16種 類に区分したゴミ箱に回収。

 また、職場のルールとして仕事の終了時には、「作業エリア 内のゴミ捨て」を徹底することを心がけています。

 今後もマテリアルリサイクル・サーマルリサイクル・リユース を考え環境にやさしい「モノづくり」を行いたいと思います。

情報デバイス事業本部  情報システム事業部  情報システム製造部  光デバイス課  第一デバイス組長 

平野 弘行

 当社グループでは、化学物質についてインターネットを利 用した管理システムを運用し、各事業所での取扱量・排出 量・移動量の集計を常時行っています。

 2011年度に取り扱ったPRTR*1法対象指定化学物質 の取扱量は5,755トン、排出量86トン、移動量は154トン でした。2010年度以降は、法改正により指定化学物質数 が増えたことにより取扱量が増加しましたが、排出量は 年々減少しています。

2011年度 PRTR対象物質 排出・移動量

(単位 :t)

27物質

番号 指定化学物質名 排出量 移動量

大気 水域 土壌 下水道 廃棄物 1 亜鉛の水溶性化合物 0.0  0.0  0.0  0.0  5.8 31 アンチモンおよびその化合物 0.0  0.0  0.0  0.0  4.1  37 ビスフェノールA 0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  42 2-イミダゾリジンチオン 0.0  0.0  0.0  0.0  0.2  53 エチルベンゼン 11.1  0.0  0.0  0.0  11.5  71 塩化第二鉄 0.0  0.0  0.0  0.0  0.2  80 キシレン 25.6  0.0  0.0  0.0  23.3  82 銀およびその水溶性化合物 0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  86 クレゾール(混合体) 1.3  0.0  0.0  0.0  5.0  132 コバルトおよびその化合物 0.0  0.0  0.0  0.0  4.3 144 無機シアン化合物(錯塩およ

びシアン酸塩を除く) 0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  160 3,3'-ジクロロ-4,4'-ジアミ

ノジフェニルメタン 0.0  0.0  0.0  0.0  0.2  213 N,N-ジメチルアセトアミド 1.0  0.0  0.0  0.0  0.3  230

N-(1,3-ジメチルブチル)-N'-フェニル-パラ-フェニレンジ アミン

0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  232 N,N-ジメチルホルムアミド 8.8  0.0  0.0  0.0  32.3  245 チオ尿酸 0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  255 デカブロモジフェニルエーテル 0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  259 ジスルフィラム 0.0  0.0  0.0  0.0  0.1  265 テトラヒドロメチル無水フタ

ル酸 0.0  0.0  0.0  0.0  0.0 

268 チウラム 0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  296 1,2,4-トリメチルベンゼン 1.5  0.0  0.0  0.0  0.0  297 1,3,5-トリメチルベンゼン 0.6  0.0  0.0  0.0  0.0 

物質

番号 指定化学物質名 排出量 移動量

大気 水域 土壌 下水道 廃棄物 300 トルエン 32.9  0.0  0.0  0.0  4.1  304 鉛 0.0  0.0  0.0  0.0  0.6  305 鉛化合物 0.0  0.0  0.0  0.0  1.1  308 ニッケル 0.0  0.0  0.0  0.0  1.9  309 ニッケル化合物 0.0  0.0  0.0  0.0  6.0 330 ビス(1-メチル-1-フェニル

エチル)=ペルオキシド 0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  332 砒素およびその無機化合物 0.0  0.0  0.0  0.0  14.1  349 フェノール 1.5  0.0  0.0  0.0  16.2  354 フタル酸ジ-ノルマル-ブチル 0.1  0.0  0.0  0.0  0.0  355 フタル酸ビス

(2-エチルヘキシル) 0.0  0.0  0.0  0.0  16.5  374 ふっ化水素およびその水溶

性塩 0.0  0.0  0.0  0.5  2.9 

392 ノルマル-ヘキサン 1.0  0.0  0.0  0.0  1.4  395 ペルオキソ二硫酸の水溶性

0.0  0.0  0.0  0.0  0.0 

400 ベンゼン 0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  405 ほう素化合物 0.0  0.0  0.0  0.0  0.1  411 ホルムアルデヒド 0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  413 無水フタル酸 0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  438 メチルナフタレン 0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  448 メチレンビス(4,1-フェニレ

ン)=ジイソシアネート 0.0  0.0  0.0  0.0  0.0  その他 84 物質 0.4  0.0  0.0  0.0  1.8  合   計 85.7  0.0  0.0  0.5  154.1

注 1) 名称を記載した化学物質はグループ全体の合計取扱量が1トン以上の物質です。

注 2) 小数点 2 桁目を四捨五入した数値を表示しました。その関係により合計数値は表示数値の合計と異なっています。

6,000

4,000

2,000

0 0

PRTR

物質取扱・排出・移動量(国内)

(t)

300

200

100

(t)

2007 2008 2009 2010

5,755 5,049 5,365

4,922

86

116 94 88

156 177 154 169

取扱量  排出量  移動量 取扱量

※ 取扱量 1トン/年未満の物質も含んでいます。

排出量・移動量

2011(年度)

5,676

98 142

化学物質排出管理

生産活動での化学物質管理

日立電線グループは 、生産活動で使用 している化学物質およそ500種類について、各事業所お よび全体の使用量・排出量・移動量の集計を 常時行 っています。 この集計結果 を用いて、異常が ないか点検するとともに 、次々と制定される 化学物質規制への対応や使用削減をめざした活動 に活用 し、化学物質による 生態系への影響や環境汚染 が起きないよう 管理を実施 しています。

環境への取組み

*1 PRTR Pollutant Release and Transfer Registerの略

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