11. 仮想マシンに関する注意事項
11.6. Linux仮想マシン内での時間の処理
XenServerでLinux仮想マシンの時間の処理動作は、仮想マシンがPVゲストかHVMゲストかで異な ります。
XenServerで定義される動作に加えて、オペレーティングシステムの設定および動作がLinux仮想マ シンの時間の処理動作に影響を与える可能性があります。例えば、Linuxオペレーティングシステム は定期的にシステムクロックとハードウェアクロックを同期することがあります。または、⾃⾝の NTPサービスをデフォルトで使⽤することがあります。詳しくは、Linux仮想マシンのオペレーティ ングシステムのドキュメントを参照してください。
注︓
新しいLinux仮想マシンをインストールしたら、必ずタイムゾーンをデフォルトの UTCからローカルの値に変更してください(各ディストリビューションでの⼿順に ついては項B.1. 「リリースノート」を参照)。
11.6.1. PV Linux仮想マシン内での時間の処理
準仮想化Linuxディストリビューションには、dependentとindependentという2つの時計
(wallclock)動作があります。
Dependent wallclock︓PV Linux仮想マシン内のシステムクロックがコントロールドメイ ン上の時計に同期し、個別に変更することはできません。この設定では、NTP(Network Time Protocol )サービスをコントロールドメインでのみ実⾏すれば、すべての仮想マシンの時計が正確 に維持されます。
Independent wallclock︓PV Linux仮想マシン内のシステムクロックがコントロールドメイン上の 時計に同期せず、個別に変更できます。コントロールドメイン上の時計は、仮想マシンの起動後にシ ステムクロックの初期の時間設定で使⽤されます。
PV Linux仮想マシンによっては、
independent_wallclock
設定を使⽤して、仮想マシンの時計(wallclock)の動作を変更できます。
次の表は、さまざまなPV Linux仮想マシンでのwallclock動作の⼀覧です。
ゲストOS デフォルトの
wallclock動作 independent_wallclock設 定が使⽤可能?
CentOS 5.x(32ビット/64ビット) Dependent はい CentOS 6.x(32ビット/64ビット) Independent
Red Hat Enterprise Linux 5.x(32ビット/64
ビット) Dependent はい
Red Hat Enterprise Linux 6.x(32ビット/64
ビット) Independent
Oracle Linux 5.x(32ビット/64ビット) Dependent はい Oracle Linux 6.x(32ビット/64ビット) Independent
Scientific Linux 5.x(32ビット/64ビット) Dependent はい Scientific Linux 6.x(32ビット/64ビット) Independent
SLES 11.x(32ビット/64ビット) Independent はい(操作不要)
SLES 12(64ビット) Independent はい(操作不要)
SLED 11.x(64ビット) Independent はい(操作不要)
SLED 12.x(64ビット) Independent はい(操作不要)
Debian 6(32ビット/64ビット) Independent Debian 7(32ビット/64ビット) Independent Ubuntu 10.04(32ビット/64ビット) Independent Ubuntu 12.04(32ビット/64ビット) Independent NeoKylin Linux Advanced Server 6.5(64
ビット) Independent
Asianux Server 4.2(64ビット) Dependent はい Asianux Server 4.4(64ビット) Dependent はい Asianux Server 4.5(64ビット) Dependent はい GreatTurbo Enterprise Server 12.2(64ビッ
ト) Dependent はい
NeoKylin Linux Security OS V5.0(64ビッ
ト) Dependent はい
independent_wallclock
設定を使⽤できるPV Linux仮想マシンの場合、この設定を使⽤して仮想 マシンがdependent動作かindependent wallclock動作かを定義できます。重要︓
Citrixは、
independent_wallclock
設定を使⽤してindependent wallclock動作 を有効にするか、Linux仮想マシンおよびXenServerホストで信頼性の⾼いNTP サービスを実⾏することをお勧めします。個別のLinux仮想マシンでindependent wallclock動作を設定するには
1. 仮想マシン上のルートプロンプトで、echo 1 > /proc/sys/xen/
independent_wallclockを実⾏します。
2. 再起動後も個別設定の時計が使⽤されるようにするには、
/etc/sysctl.conf
設定ファイルに 次の⾏を追加します。# Set independent wall clock time xen.independent_wallclock=1
3. また、3つ⽬の⽅法として、仮想マシンの起動パラメーターとし てindependent_wallclock=1を追加することもできます。
個別のLinux仮想マシンでdependent wallclock動作を設定するには
1. 仮想マシン上のルートプロンプトで、echo 0 > /proc/sys/xen/
independent_wallclockを実⾏します。
2. 再起動後も個別設定の時計が使⽤されるようにするには、
/etc/sysctl.conf
設定ファイルに 次の⾏を追加します。# Set independent wall clock time xen.independent_wallclock=0
3. また、3つ⽬の⽅法として、仮想マシンの起動パラメータとし てindependent_wallclock=0を追加することもできます。
11.6.2. HVM Linux仮想マシン
HVM Linux仮想マシン内のハードウェアクロックがコントロールドメイン上の時計に同期せず、個別 に変更できます。コントロールドメイン上の時計は、仮想マシンの起動後にハードウェアクロックお よびシステムクロックの初期の時間設定で使⽤されます。
ハードウェアクロックの時間を変更すると、仮想マシンが再起動されても変更は保持されます。
システムクロックの動作は、仮想マシンのオペレーティングシステムに依存します。詳しくは、お使 いの仮想マシンのオペレーティングシステムのドキュメントを参照してください。
HVM Linux仮想マシンのXenServerで時間処理の動作を変更することはできません。