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目次 1. 3.6 メモリダンプの採取設定

2.6 メモリー RAS 機能

2.6.4 Lock Step 機能

この機能固有の制約は特にありません。

なお、メモリー容量が 4GB(4096MB)の RDIMM(MJ7008R0)は、DIMM の仕様により x4 SDDC は機 能しません。

2.6.2 Mirroring 機能

Mirroring 機能(メモリーミラーリング)は、修復不可能なメモリー障害(Uncorrectable Error:2 ビットエ ラーなど)が発生したときにもシステムダウンせず運用を続けるよう、メモリーを 2 重化する機能です。

Mirroring 機能を使用するには次に示す条件があります。

 メモリーボードはプロセッサーのチャネル 0 と 1、およびチャネル 2 と 3 の構成を同じにすること

 すべて同容量・同一形名のメモリーボードを搭載すること

ただし、メモリー容量が 4GB(4096MB)の RDIMM(MJ7008R0)と 32GB(32768MB)の LRDIMM

(MJ7064N0)は使用不可

 プロセッサーを 2 個搭載する場合は、プロセッサー1 およびプロセッサー2 におけるメモリー構成を同じ にすること

メモリーをミラーリングする場合、メモリーボードは搭載するチャネルによりプライマリー・ミラーに区分さ れ、2 チャネルずつがペアとして構成されます。メモリースロットとチャネル、およびチャネル間のペアの関 係は次のとおりです。

運用に役立つ機能

2

メモリー RAS 機能

ミラーリング時のメモリーへのリード/ライトは次のように行われます。

 リードはプライマリーもしくはミラーのどちらか一方から行う。

 ライトはプライマリー、ミラーの順で 2 回行う。

プライマリースロットのメモリーボードの 1 つに修復不可能なメモリー障害(Uncorrectable Error)が発生 した場合、リード/ライト処理はすべてミラースロットのメモリーボードのみに移行します。

ミラースロットのメモリーボードで障害が発生した場合は、逆にプライマリースロットのメモリーボードのみ に処理が移行します。

Mirroring 機能を使用するうえでの注意事項は次のとおりです。

 Mirroring 機能を有効にするためには、セットアップメニューの「Advanced」−「Memory Configuration」

−「Memory RAS Mode」を「Mirroring」に設定する必要があります。

 Mirroring 機能が有効に設定された場合、搭載されたメモリーボードの半分がミラーとなるため、メモ リー容量は実際に搭載している容量の半分になります。

セットアップメニューの「Advanced」−「Memory Configuration」−「Memory Information」−「Total Memory」で確認してください。

 メモリー縮退が発生した場合、Mirroring 機能は無効になります。

ミラースロットに切り替わると、「HCSM」にてアラートとして通報されます。

 メモリーのミラーリングが機能していることを確認するには「HCSM」が必要です。インストールして ご使用ください。

 Mirroring機能を使用するためのメモリーボード構成の詳細は『ユーザーズガイド 〜オプションデバイス 編〜』をご参照ください。

 Sparing 機能、Lock Step 機能と同時に使用することはできません。

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運用に役立つ機能

2

メモリー RAS 機能

2.6.3 Sparing 機能

Sparing 機能(オンラインスペアメモリー)は、修復可能なメモリー障害(Correctable Error:1 ビットエ ラー)が多発したときに予備のメモリーにオンラインで切り替えが可能な機能です。これにより、修復不可能 なメモリー障害(Uncorrectable Error : 2 ビットエラー)が発生する前にメモリーを切り替える予防保守を行う ことができます。

Sparing 機能を使用するには次に示す条件があります。

 メモリーボードは 1 プロセッサーにつき 1 チャネル以上、また 1 チャネルにつき 3 枚搭載すること

 すべて同容量・同一形名のメモリーボードを搭載すること

ただし、メモリー容量が 4GB(4096MB)の RDIMM(MJ7008R0)と 32GB(32768MB)の LRDIMM

(MJ7064N0)は使用不可

 プロセッサーを 2 個搭載する場合は、プロセッサー1 およびプロセッサー2 におけるメモリー構成を同じ にすること

スペアメモリーはチャネルごとに設定されます。各チャネルに搭載されるメモリーボードの 1 ランクまたは 2 ランクが予備のスペアメモリーとなり、ほかのメモリーボードのランクがシステムメモリーとなります。

「ランク」とはメモリーボードの構成を表すものです。メモリーボードにはボード上のランク数が 1 つの「シ ングルランク」と、2 つの「デュアルランク」があります。

メモリーボードは「ランク」が動作単位となります。このため、「デュアルランク」の場合、物理的には 1 つ のボードですが、論理的には 2 つのメモリーボードとして動作します。

Sparing 機能をサポートしているメモリーボードのランク数は次のとおりです。

形名 メモリー容量 メモリー種類 ランク数

MJ7016R0 16384MB(8192MB x2) RDIMM 1 MJ7032R0 32768MB(16384MB x 2) RDIMM 2 MJ7024R0SEX 24576MB(8192MB x3) RDIMM 1 MJ7048R0SEX 49152MB(16384MB x 3) RDIMM 2

運用に役立つ機能

2

メモリー RAS 機能

メモリー障害時、メモリーの切り替えはランク単位で行われます。

たとえば、プロセッサー 1 のメモリースロット 1、5(チャネル 0)に 2 ランクのメモリーボードを搭載して おり、メモリースロット 1 のメモリーボードのランク 0 がスペアメモリーに設定されているとします。

メモリースロット 5 のメモリーボードのランク 0 に障害(Correctable Error)が多発した場合、そのメモリー データはそのまますべてスペアメモリーであるメモリースロット 1 のボードのランク 0 へオンラインでコピー されます。コピー完了後システムはメモリースロット 5 のメモリーボードのランク 0 を除いたメモリーで動作 を開始します。

なお、1 ランクのメモリーボードの場合、メモリーボード 1 枚がスペアメモリーとなります。

Sparing 機能は、システム装置を再起動したときに再び有効になります。再起動時にスペアメモリーはスペア メモリーバンクに再設定されますので、障害が発生したメモリーボードは再起動する前に交換してください。

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運用に役立つ機能

2

メモリー RAS 機能

Sparing 機能を使用するうえでの注意事項は次のとおりです。

 スペアメモリーは各プロセッサーのチャネルごとに設定されます。

 Sparing 機能を有効にするためには、セットアップメニューの「Advanced」−「Memory Configuration」

−「Memory RAS Mode」を「Sparing」に設定する必要があります。

 メモリー障害発生時、スペアメモリーへの切り替えはプロセッサーごとに 1 回しか実行されません。

 Sparing機能が有効に設定された場合、各チャネルに搭載されるメモリーボードの1ランクがスペアメモ リーとなるため、メモリー容量は実際に搭載している容量よりその分少なく表示されます。

セットアップメニューの「Advanced」−「Memory Configuration」−「Memory Information」−「Total Memory」で確認してください。

なお、搭載されるメモリーボードにより、1 チャネルあたりのスペアメモリー容量は次のとおりとなり ます。

 メモリー縮退が発生した場合、Sparing 機能は無効になります。

 Sparing 機能を使用するためには、同容量のメモリーボードを 1 チャネルにつき 3 枚搭載する必要があり ます。詳細は『ユーザーズガイド 〜オプションデバイス編〜』をご参照ください。

 Sparing機能が作動してスペアメモリーへの切り替えを行っている間、数秒〜10分ほどOSの動作が遅く なることがあります。

 修復不可能なメモリー障害(Memory Uncorrectable Error:2bit エラーなど)の場合、オンラインスペ アメモリーは機能しません。

 Sparing 機能が作動してスペアメモリーに切り替わると、「HCSM」にてアラートとして通報されます。

 オンラインスペアメモリーが機能していることを確認するには「HCSM」が必要です。インストールし てご使用ください。

 Mirroring 機能、Lock Step 機能と同時に使用することはできません。

搭載メモリーボード 1 チャネルあたりのスペアメモリー容量 MJ7016R0:16384MB(8192MB x2) 8192MB

MJ7032R0:32768MB(16384MB x 2) 8192MB MJ7024R0SEX:24576MB(8192MB x3) 8192MB MJ7048R0SEX:49152MB(16384MB x 3) 8192MB

運用に役立つ機能

2

メモリー RAS 機能

2.6.4 Lock Step 機能

メモリーのロックステップ(Lock Step)とは、2 つのチャネルを同調し、メモリーボード 2 枚を論理的に 1 枚として扱う機能です。通常データ 64 ビット/ ECC8 ビットのアクセスを、データ 128 ビット/ ECC16 ビットに拡張して動作します。これにより、SDDC による複数ビットエラーの検出および訂正機能を強化でき ます。

通常、メモリーコントローラは x4 SDDC(1 箇所の 4 ビット DRAM Device Failure を訂正可能)をサポー トしていますが、Lock Step 機能を使うことで x8 SDDC(1 箇所の 8 ビット DRAM Device Failure を訂正 可能)もサポートします。また、2 箇所の 4 ビット DRAM Device Failure も検出できます。

Lock Step 機能を使用するには次に示す条件があります。

 メモリーボードはプロセッサーのチャネル 0 と 1、およびチャネル 2 と 3 の構成を同じにすること

 すべて同容量・同一形名のメモリーボードを搭載すること

 プロセッサーを 2 個搭載する場合は、プロセッサー1 およびプロセッサー2 におけるメモリー構成を同じ にすること

Lock Step 機能を使用するうえでの注意事項は次のとおりです。

 Lock Step 機能を有効にするためには、セットアップメニューの「Advanced」−「Memory Configuration」−「Memory RAS Mode」を「Lock Step」に設定する必要があります。

 チャネル間インターリーブは行われないため、「Independent」モードよりメモリーアクセス性能は低下 します。

 1 ビットエラーや 1 つの DRAM チップのみの故障など、修復可能なメモリー障害(Correctable Error)の 場合は、自動訂正し稼働を続けます。

Correctable Error を確認するには「HCSM」が必要です。インストールしてお使いください。

 Lock Step 機能を使用するためのメモリーボード構成の詳細は『ユーザーズガイド 〜オプションデバイ ス編〜』をご参照ください。

 修復不可能なメモリー障害(Uncorrectable  Error)が発生した場合、ECC  によるエラー訂正ができな いため、システム停止します。

Sparing 機能、Mirroring 機能と同時に使用することはできません。

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